JPS5856568B2 - 新規発泡性スチレン系樹脂粒子およびその製造法 - Google Patents

新規発泡性スチレン系樹脂粒子およびその製造法

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JPS5856568B2
JPS5856568B2 JP52011341A JP1134177A JPS5856568B2 JP S5856568 B2 JPS5856568 B2 JP S5856568B2 JP 52011341 A JP52011341 A JP 52011341A JP 1134177 A JP1134177 A JP 1134177A JP S5856568 B2 JPS5856568 B2 JP S5856568B2
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acid
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expandable styrenic
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英昭 柴田
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/22After-treatment of expandable particles; Forming foamed products
    • C08J9/224Surface treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2325/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Derivatives of such polymers
    • C08J2325/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08J2325/04Homopolymers or copolymers of styrene

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法に関す
る。
この発明は、発泡剤を含有するスチレン系樹脂粒子表面
に、脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールのエステルで
あって、構造中に水酸基を有せず、しかも常温で固体状
化合物を存在させることによって成形時の冷却時間を大
幅に短縮できる発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法に関
するものである。
スチレン系樹脂発泡体の製造に広(行なわれている方法
は、まずスチレン系樹脂粒子をスチームで加熱し、発泡
膨張(1次発泡)させ、一定時間放置(熟成)したのち
、小孔、間隙を有する金型中に充填し水蒸気により加熱
(2次発泡)し、金型を冷却して成形体内部の発泡圧の
減少を待って型を開いて、発泡成形体をとり出すという
ものである。
この工程の中で、金型の冷却時間の長短が生産性に最も
大きな影響を与える。
この成形特冷却時間を短縮する方法はいくつか試みられ
ている。
例えば、米国特許第2989782号には、発泡性スチ
レン系樹脂粒子の外殻または表面に沸点100℃以上の
液状有機化合物、例えばベンゼンのごとき芳香族化合物
、クロロベンゼンのごとき塩素化炭化水素、ジメチルフ
タレートのごときフタル酸のアルキルエステル、あるい
はアマニ油、炭素数12ないし20の脂肪酸のモノグリ
セライド等を存在させることにより、成形時間を短縮で
きることが記載されている。
しかし、この方法によると、液状有機化合物がスチレン
系樹脂と親和性が強いため、該液状有機化合物が発泡性
スチレン系樹脂粒子表面付近に浸透して可塑的作用を及
ぼし、発泡前の粒子を粘着させることがあり、また1次
発泡時、ブロッキングが生じ易い。
さらに、発泡性スチレン系樹脂粒子の保存中に液状有機
化合物が内部に浸透してしまい、効果が著しく減少する
という欠点を有する。
この発明の場合、発泡剤として常温、常圧で液状のもの
を使用しているが、前記液状有機化合物を、常温、常圧
で気体状の発泡剤を含有するスチレン系樹脂粒子に応用
するときは、大部分の場合において前記欠点は急激に大
きくなり、実用に供し得なくなる。
常温、常圧で気体の発泡剤の場合は、粒子内部に及ぼし
ている圧力が大きく、ひび割れが生じ易いためとその亀
裂から速やかに逸散して発泡性能を失なわしめるからで
ある。
また、***公開第2133253号には、発泡性スチレ
ン系樹脂粒子表面を親油性界面活性剤、具体的にはグリ
セリンと飽和脂肪酸のモノ−、ジー及びトリーエステル
の混合物で被覆することにより成形時の冷却時間の短縮
、発泡粒子間の良好な融着が達成できることが記載され
ている。
しかし、この方法では界面活性剤が親水基部分を有する
ため、成形時スチームの凝縮水をとり込み易く、成形時
の含水率が大きくなる欠点を有する。
本発明者らは、これらの欠点を解決するものとして、ア
マニ油により例示される脂肪酸のトリグリセライドは液
状物であっても、前記欠点を有さす、常温、常圧で気体
状の発泡剤を含有するスチレン系樹脂粒子に応用される
とき、成形時の冷却時間短縮に大きな効果が現れること
を見出しこれについては、特願昭51−46058号と
してすでに出願されている。
この発明においても、上記液状の脂肪酸のトリグリセラ
イドの発泡性スチレン系樹脂粒子内部への浸透による該
粒子のひび割れがおこる場合があった。
しかし、本発明者らは、さらに鋭意研究の結果、脂肪酸
のトリグリセライドのうち、常温で固体状のもの、ある
いは、脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールのエステル
であって、同じく常温で固体状のものが、一層優れてい
ることを見出した。
すなわち、常温で液状の脂肪酸−トリグリセライドの場
合に比し、1次発泡の際のブロッキングが一層減少する
こと、発泡性スチレン系樹脂粒子中に浸透して行くこと
に基因する前記欠点のおそれが全くないことおよび長期
保存の際の成形特冷却時間短縮の効果の減少がないこと
、さらに上記エステルを粉末状で使用することにより混
合機械等による発泡性スチレン系樹脂粒子への添加が容
易になること等である。
さらに、本発明者らは、発泡性スチレン系樹脂粒子の成
形時冷却時間の短縮への脂肪酸のエステルによる効果に
ついての一連の研究の結果、構造中に水酸基を有する化
合物は冷却時間の短縮効果が全くないか、あるいは著し
く小さい事実を見出した。
すなわち、炭素鎖中に水酸基を有する化合物、例えば、
ヒドロキシ不飽和脂肪酸のトリグリセライド(ヒマシ油
の主要成分)、及び水素添加のヒドロキシ飽和脂肪酸の
トリグリセライド(通称 硬化ヒマシ油)は全く効果な
く、さらに、多価アルコールと一般の脂肪酸のエステル
において、部分エステルの場合は残存アルコール部分の
比率が高くなる程効果が小さくなるのである。
この他、脂肪酸のエステルの構造中の水酸基は、これが
スチレン系樹脂粒子表面に被覆された場合、粒子を親水
性とし、スチームによる1次発泡時、ならびに2次発泡
成形時の含水性を増大させ、との含水を除去するため余
分の乾燥時間を必要とし、さらに成形体が魚箱等の氷、
水等が入る容器の場合内部融着が不完全な部分において
特に水洩れを起こし易い欠点を有するのである。
なお、特公昭39−22212号には、スチレン系樹脂
粒子中に発泡剤として常温、常圧で液状のイソペンタン
、核形成剤として、パラフィン系炭化水素、飽和、不飽
和ニトリル、あるいは、炭素鎖中に10〜60個の炭素
原子を有する脂肪族アルコールの飽和および不飽和、置
換、未置換脂肪酸エステル等を有するとき、微細で均一
な細胞を持つ発泡体を得られる旨の記載があるが、本発
明は発泡性スチレン系樹脂粒子の表面または/および表
面付近に脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールのエステ
ル(分子中にヒドロキシル基を有しない。
)を存在させることにより、成形時の冷却時間の短縮を
果すものであり当該公知技術とは基本的に目的、構成お
よび効果を異にするものである。
すなわち、本発明は、予め、ベヘニン酸、ステアリン酸
、パルミチン酸、ミリスチン酸およびラウリン酸からな
る群から選ばれた少なくとも一種の脂肪族カルボン酸と
グリセリン、エチレングリコール、フロピレンゲリコー
ル、アテアリルアルコールおよびセチルアルコールから
なる群から選ばれた少なくとも一種の脂肪族アルコール
のエステル(このエステルの分子中には水酸基を有せず
、常温で固体状である。
さらに融点は50〜110℃であり、粒径は60メツシ
ユ以下である。
)と微粉滑剤を混合し、ついで得られた混合物を発泡性
スチレン系樹脂粒子と攪拌混合することを特徴とする表
面がエステルで被覆された新規発泡性スチレン系樹脂粒
子の製造法に関する。
本発明において用いられる脂肪族カルボン酸と脂肪族ア
ルコールのエステルは次の条件に合致するものである。
第1は、構造中に水酸基を有しないことである。
水酸基の存在する場合としては、ヒドロキシ脂肪酸のエ
ステルの場合のように炭素鎖中に存在する場合、及び、
多価アルコールと脂肪酸のエステルの場合のように、非
エステル化部分のアルコール性水酸基の存在があるが、
この発明においてはいずれもが存在しないことを意味す
る。
この条件が付加される理由は、前述のごとく分子中に水
酸基が存在すると成形時冷却時間の短縮効果が全くない
か、あるいは小さいためであり、また該水酸基が親水基
として働くためスチームによる発泡成形時に発泡成形体
の含水を多くし、成形体自体においても特に融着が不完
全な部分の親水性に基因する事故を誘発し易いからであ
る。
第2の条件は、常温、常圧で固体状であること、好まし
くは、50℃以上110℃以下の融点の範囲にあること
である。
固体状であることの理由は前述のごとく脂肪族カルボン
酸と脂肪族アルコールのエステルが発泡性スチレン系樹
脂粒子の内部に浸透することにより、該粒子のひび割れ
を防止するためである。
融点に好ましい範囲があるのは次の理由による。
融点50℃以上が好ましいのは、固体状の脂肪族カルボ
ン酸と脂肪族アルコールのエステルで発泡性スチレン系
樹脂粒子表面に被覆するとき、効率よく被覆するために
は該エステルの粒度が大きな影響度を持ち特に60メツ
シユ以下の微粉が好ましいが、融点が50℃未満のもの
を60メツシユ以下の粉末とすることは困難である上、
冷凍粉砕等により、微粉とした場合でも保存、取扱いの
過程で再凝塊し易いからである。
融点が110℃以下であることが好ましいのは、2次発
泡成形時の成形体内の温度は概ね110 ’C以上であ
り、成形時に該エステルが溶融して発泡性ポリスチレン
系樹脂粒子の相互融着を阻害しないようにするためであ
る。
以上2つの条件に合致する脂肪族アルコールと脂肪族カ
ルボン酸のエステル化合物を例示すると、ベヘニン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸およびラウ
リン酸のうち、1種または2種以上の脂肪酸とグリセリ
ンのトリエステル、または前記脂肪酸とエチレングリコ
ール若しくはプロピレングリコールのジエステル、ある
いは前記脂肪酸とステアリルアルコール、若しくはセチ
ルアルコールのエステル化合物。
これらのうち、いくつかは例えば、硬化牛脂油、硬化菜
種油、硬化魚油、硬化ロウという名称で市販されている
本発明の脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールのエステ
ルは発泡性スチレン系樹脂粒子に対して0.03〜0.
5重量%、好ましくは0.07〜0.3重量%、該粒子
表面に被覆される。
上記エステルは該粒子の表面付近に一部浸透してもかま
わない。
微粉滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ドミウム等の金属石ケン、エチレンビススアロアミド、
メチレンビスステアロアミド、ステアリン酸アミド等の
脂肪酸アミド等がある。
上記エステルは、単独で使用されて十分な効果を発揮す
るものであるが、上記した微粉滑剤と混合して使用する
ことが、いくつかの副次的効果を生む。
微粉滑剤は特に300メツシユ以下の超微粉末のものが
好ましい。
上記エステルのうちでも特に融点が約70℃以下のもの
を使用した場合、得られた発泡性スチレン系樹脂粒子は
特に夏期、袋詰され、積み重ねられ保管されるとき、下
積みのものが融着して、凝塊して粗い粒子となり本発明
を実施する際の性能を著しく低下させ、再粉砕の必要性
を生じることがある。
これは微粉滑剤を該エステルに予め混合しておくことに
より防止できる。
これは該エステル粉末の表面に微粉滑剤が付着保護して
、エステルの分散剤の作用をするためと考えられる。
微粉滑剤の使用量は、エステル対微粉滑剤の重量比が1
00対100〜300対1の範囲で好ましくは100対
100〜100対3である。
本発明に用いられる発泡性スチレン系樹脂粒子とはスチ
レン系樹脂粒子に発泡剤を、場合によりスチレン系樹脂
と親和性を有する溶剤類を可塑剤として、あるいは気泡
調整剤、ブロッキング防止剤等を含有存在させたもので
ある。
スチレン系樹脂とは、スチレンの単独重合体の他、、例
えば半量以下のメタクリル酸メチル、アクリロニトリル
、α−メチルスチレン、フタジエン、ジビニルベンゼン
、エチレングリコールジメタクリレート等との共重合体
、あるいはポリスチレンを支配成分とした他のポリマー
との混練物を指す。
上記発泡剤は、常温、常圧で気体上の石油系炭化水素、
又はこれを主成分とする常温、常圧で液状の発泡剤との
混合物である。
常温で、液状の発泡剤は、n−ペンタン、イソペンタン
、ネオ−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン等であ
るが、これらは1次発泡後粒子内に長く残存し、2次発
泡成形の際、本発明に係る添加、被覆剤による冷却時間
の効果を著しく減殺するから単独使用は好ましくない。
従って、本発明で用いられる発泡剤は主成分がn−ブタ
ン、イソブタン、プロパン、メチルクロライド、ジクロ
ルジフルオルメタン等の常温、常圧で気体上の発泡剤で
あることが好ましい。
これに少量、具体的には全発泡剤量の50重量%未満の
液状発泡剤を併用することも可能である。
上記可塑剤の含有の有無、その種類、使用量は制限され
ない。
可塑剤としては、スチレンモノマー、エチルベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、シクロ
ペンタンのごとき環状脂肪族炭化水素、ヘプタン、オク
タン等の鎖状脂肪族炭化水素があり、通常スチレン系樹
脂に対し3重量%以下で使用される。
発泡性スチレン系樹脂粒子の表面を脂肪族カルボン酸と
脂肪族アルコールのエステルおよび微粉滑剤の混合物で
被覆する方法としては、該混合物を粉末状で発泡性スチ
レン系樹脂粒子と機械的に混合する方法が用いられる。
この被覆を効果的に行なうために、上記エステルのね径
は60メツシユ以下、特に100メツシユ以下にされる
のが好ましい。
微粉滑剤を上記エステルと混合使用すると、エステルに
よる発泡性スチレン系樹脂粒子表面への被覆を容易にし
、均一性を増す。
特に、添加が高速で回転する回転翼を有する回分式の自
動式混合槽(ヘンシェルミキサー)で行なわれるときは
、上記エステルはスクリュー供給機により、バイン中を
落下して装置内に入るので、粉体の流動性が定量添加に
大きな影響を持ち、エステルのみの粉末ではこの流動性
が不足し、供給装置に滞留してしまうことがあるが、微
粉滑剤を混合使用することによりこの欠点を除くことが
できる。
同時に混合槽内でもその滑性、流動性の向上により、粒
子相互の摩擦熱の発生をより少なくし、短時間で均一な
被覆ができるようになるなどの効果も生む。
なお、常温で固体状の脂肪族カルジン酸と脂肪族アルコ
ールのエステルであっても、融点が約70℃以下のもの
は、粉砕時の衝撃熱で再融解、粘着するため、通常の方
法では、微粉末とすることが困難なので、ドライアイス
、あるいは液体チッ素等により冷却しながら粉砕する必
要がある。
次に本発明の実施例を示す。
なお、実施例中「%」は「重量%」を意味する。
実施例 1 直径1〜1.2關の発泡性ポリスチレン粒子を10−用
意した。
これはトルエンへの1%溶液として30℃でウベローデ
粘度計の相対粘度が2.1ノホリスチレンにエチルベン
ゼン1.5%、スチレンモノマー0.2%、プロパン/
ブタン−4/6(重量比)の混合発泡剤4%を含有し表
面にエチレンビスステアロアマイドを0.08%添加し
であるものである。
一方、ステアリン酸63%、パルミチン酸30%、ミリ
スチン酸4%、その他の脂肪酸3%よりなる飽和脂肪酸
混合物とグリセリンのトリエステルで上昇融点59℃を
有するもの(日本油脂製、牛脂極度硬化油)で薄片状物
(フレーク)、10kgを用意しこれにドライアイス破
砕物5kgを混合し、衝撃式粉砕機で粉砕した。
これにより100メツシユ以下の微粉状の飽和脂肪酸の
トリグリセライドを得た。
次にこの粉末5kgにステアリン酸亜鉛0.25 kg
を加えよく混合し、この混合物を21P()リグリセラ
イド量201.0.2%)採取した。
次いで、先に用意した発泡性ポリスチレン粒子10kg
および飽和脂肪酸のトリグリセライドとステアリン酸亜
鉛の混合物微粉末30kgを高速混合機(相国製作所製
スーパーミキサーSMV−20)に投入した40秒間、
攪拌混合処理した。
これを、1kgとりスチームで2分20秒間加熱してカ
サ倍率33倍に発泡した。
ブロッキングも粒子表面の水濡れもなかった。
この発泡粒子をポリ塩化ビニリデンの網中に入れ24時
間放置した後成形試験を行ない、冷却所要時間、内部融
着度、成形時含水率を測定した。
冷却所要時間の測定は次のような方法で行なった。
成形条件は、元圧3kg/iの水蒸気で、型内圧が1.
2kg/crjになるまでの時間が30秒となるような
加熱方式とし、加熱終了後、金型外部に水を通じ、金型
表面温度が70℃付近になったら冷却水を止め、その後
は放冷して成形体をとり出すときの温度がほぼ70℃に
なるようにした。
成形に用いた金型は、肉厚部分として50× **75
X400%、肉薄部分として10X75X400%の部
分を有するものである。
冷却時間が短くて冷却が不足すると、50%の肉厚の部
分がふくらんでしまうが充分な冷却が為されれば49〜
50%となる。
冷却所要時間は、型を開いたときに成形体の当該肉厚部
が50%となるに必要な、水冷と空冷に要した時間の合
計として測定した。
成形時含水率(%)は で表わされる数値で、融着度とは50%肉厚の部分を破
断したとき、粒界からでなく、粒子が破断されているも
のの割合を示す。
以上の測定法、測定値は以下の実施例で共通である。
この実施例では、冷却所要時間130秒、成形時含水率
13%、内部融着度80%であった。
実施例 2 実施例1と同じ材料、方法で、飽和脂肪酸混合物のトリ
グリセライドとステアリン酸亜鉛混合物の添加量を10
.5y()リグリセライド量10S’、0.1%)とし
て行なったところ、冷却所要時間170秒、内部融着8
0%、成形時含水率10%であった。
実施例 3 実施例1と同じ方法で、添加物のみ5.025f(トリ
グリセライド量5P、0.05%)として行なった結果
は、冷却所要時間190秒、融着度70%、成形時含水
率9%であった。
比較例 1 実施例1に用いた発泡性ポリスチレン粒子1kgをとり
、同じ方法で評価したところ、冷却所要時間270秒、
融着度60%、成形時含水率9%であった。
比較例 2〜5 実施例1に用いた発泡性ポリスチレン粒子と同一物を1
kgずつ取り、それぞれに、■ソルビタンモノパルミテ
ート、■ステアリン酸、■ヒドロキシステアリン酸トリ
グリセライドを粉末状で0.2%ずつ別々に、さらに別
に■オレイン酸のモノおよびジ−グリセライド混合物は
液状を使用し、実施例に従って評価した。
これらはいずれも冷却所要時間は270秒〜230秒で
、短縮の効果が全くないか、又は小さく、かつ、成形時
含水率が24〜34%と高いものであった。
比較例 6〜8 実施例1に用いた発泡性ポリスチレン粒子と同一物を1
kgずつ用意し、飽和脂肪酸の部分エステル混合物(モ
ノエステル45%、ジエステル45%、トリエステル1
0%)の微粉末を、■20S’、■30′f!および■
40グずつ別々に混合添加し実施例1と同様な評価をし
た。
結果は別表に示すとおり220〜190秒で比較例2〜
5より効果が認められたものの、本発明の実施例の場合
より小さかった。
また、成形時含水はいずれも20%以上であった。
以上の実施例および比較例の評価の結果を表1に示す。
実施例4〜5および比較例9〜10 実施例1で用いた発泡性ポリスチレン粒子を10kgず
つ4個用意した。
同様に、実施例1で用いた固体状の脂肪酸トリグリセラ
イド5002を磁製ボールミルで30分間処理し30.
60および100の各メツシュの篩で分けて、(1)3
0メツシュ以上、(2)30〜60**メツシユ、(3
)60〜100メツシユおよび(4)100メツシユ以
下の4種のトリグリセライド粉を得た。
これを209ずつステアリン酸亜鉛1?と混合したのち
、先の発泡性ポリスチレン粒子を加え高速混合機に投入
して40秒処理し、実施例1と同じ方法で評価した。
その結果を表2に示す。本発明による、発泡性スチレン
系樹脂粒子は、常温で固体状の脂肪族カルボン酸と脂肪
族アルコールのエステルを該粒子の表面に被覆すること
により冷却所要時間を短縮することができ、常温で液状
の脂肪酸のトリグリセライドを用いるものが保存中にス
チレン系樹脂中に浸とうするために生ずるひび割れ、亀
裂、性能低下等の欠点がなく、添加作業の効率がよい。
また、液状、若しくは固体上の界面活性剤を用いる発泡
性スチレン系樹脂は、その構造中の親水基(OH基)の
ためにスチームによる成形特含水率が高くなり、成形体
が水を入れる容器の場合、水洩れを起こし易いが本発明
にかかる発泡性スチレン系樹脂粒子では、成形時含水が
少なく、容器成形体の水洩れ等を起こし難い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 予め、ベヘニン酸、ステアリン酸、バルミチン酸、
    ミリスチン酸およびラウリン酸からなる群から選ばれた
    少なくとも一種の脂肪族カルボン酸とグリセリン、エチ
    レングリコール、プロピレングリコール、ステアリルア
    ルコールおよびセチルアルコールからなる群から選ばれ
    た少なくとも一種の脂肪族アルコールのエステル(この
    エステルは分子中に水酸基を有せず、常温で固形状であ
    る。 さらに、融点は50〜110℃であり、粒径は60メツ
    シユ以下である。 )と微粉滑剤を混合し、ついで得られた混合物を発泡性
    スチレン系樹脂粒子と攪拌混合することを特徴とする表
    面がエステルで被覆された新規発泡性スチレン系樹脂粒
    子の製造法。
JP52011341A 1977-02-04 1977-02-04 新規発泡性スチレン系樹脂粒子およびその製造法 Expired JPS5856568B2 (ja)

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FR7803157A FR2379565A1 (fr) 1977-02-04 1978-02-03 Nouvelles particules expansibles de polymere de styrene et leur procede de preparation
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