JPS5852972A - 製鋼用ア−ク炉包囲体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、製鋼用アーク炉のメインテナンスを容易に且
つ迅速に行い、アーク炉の生産性を向上させ得る製鋼用
アーク炉包囲体に関する。

アーク炉の生産性を向上させるには、出鋼から出鋼に至
る壕での止電時間を短縮させることが極めて重要である
。即ち出鋼後の補修、電極継足し等の常時メインテナン
ス時間並びに操業中庸４允生する電極切損、絶縁破壊、
水もれ事故等の処置のだめの非常時メインテナンス時間
を如何にして短縮するかがこの問題を解決する重要な要
素になる。

しかしながら、一方では公害防止の見地から製鋼用アー
ク炉の側方及び上方は、すべて防音・防塵壁で包囲され
ているため、アーク炉のメインテナンスが非常に厄介に
なっている。このため従来の製鋼用アーク炉包囲体にお
いては、包囲体の天井扉を出来る限り大きくして大きく
開口させたり、成るいは天井壁を取外し式にしてメイン
テナンスを容易に行ない得るよう種々の対策が講じられ
ている。以下従来の包囲体の概要及び問題点について述
べる。

第１図及び第２図に従来用いられた包囲体（１）の事例
−１を示す。この事例は、アーク炉本体（２）の周囲を
防音壁（３）で取囲み、この防音壁（３）の頂部に取付
けたレール（４）上を移動する台車式の天井防音カバー
（５）ヲ設け、該天井防音カバー（５）の上部に集塵装
置に連結する集塵エルボ（６）を取付け、更に天井防音
カバー（５）の側縁（７）の下端部と防音壁（３）の頂
部との間にサンドレール装置（８）を設けたものである
。この方式の包囲体においては、天井全体が移動し、天
井防音カバー（５）を開けば図示しないスクラップパケ
ットクレーンを用いてアーク炉のメインテナンスは比較
的容易にできるが、この場合集塵エルボ（６）も天井防
音カバー（５）と共に実線で示す位置に移動するので（
第２図参照）、固定ダクト（９）がらｌｉｌ［＃れ、包
囲体内部の集塵を行えない欠点がある。従って例えば天
井防音カバー（５）全開放して、スクラップパケット（
７）を包囲体内に導入し、スクラップαυをアーク炉内
に装入すると、発生したガスが矢印αのごとく流れ、包
囲体上部の開口部から大気中に放散する。

第３図及び第４図に従来の包囲体の事例−２を示す。こ
の事例は、アーク炉本体（２）ｆ：取囲む包囲体（１）
の上部に集塵用ダク）Ｑａｅ、又側壁０３及び天井壁０
４）の一部に図示しないスクラップパケットヲ包囲体（
１）の内部に導き入れるのに必要なだけの幅を有する開
口部を設け、この開口部を覆う半開形ドア０υを側方（
第４図の２点鎖線で示す位置）に移動可能に設けたもの
である。

この方式のものは、略アーク炉本体の幅だけ上部が開放
されるので、前記半開形ドアα１１ければ図示しないス
クラップパケットクレーンにより、アーク炉のメインテ
ナンスは比較的容易に行ない得るが、この方式の包囲体
においては、スクラップを炉内に装入するとき前記半門
形ドアα均が開いているので事例−１の場合と同様に発
生した排ガスは包囲体（１）の上部天井開口部より大気
に放散される。

第５図に従来の包囲体の事例−３を示す。この事例は、
アーク炉本体（２）を取囲む包囲体（１）の上部に集塵
装置（２）を、又側壁０３にスクラップパケット（ト）
を導入する開口部及び該開口部を覆うドア（至）′α０
′ヲ、更に天井壁０Φに前記スクラップパケット（７）
の吊りロープαηが貫通する開口部（至）と該開口部０
８１を開閉するパネル０９とを設け、又更に前記開口部
付近に空気カーテン装置−ヲ備え、前記パネル０１を開
放してスクラップ装入時炉内から発生する排ガスの流れ
（矢印α）ヲ、矢印Ｃ方向から吸込み矢印ｄの方向に吐
出し、傾斜フランジＱ１）に沿って偏向させ、集塵装置
（へ）の吸引口（財）に吸引させるようにしたものであ
る。この方式のものは、スクラップパケット◇りの吊り
ロープαηが貫通するのに必要な幅だけしか天井は開口
していないので、この状態ではアーク炉のメインテナン
スはほとんど行えず、天井壁０４）を取外し可能な構造
にしている。このようにすればアーク炉の上部は開放さ
れ、機器自体のメインテナンスは容易になるが、メイン
テナンス時間に天井壁０４）の取外し及び取付は時間が
加算され、止電時間は大巾に延長されアーク炉の生産性
向上に逆行する。

本発明は前述の事情に鑑み、防音・防塵効果が大きく、
シかもアーク炉のメインテナンスを迅速に行うことによ
り生産性を向上させ得る製鋼用アーク炉包囲体を提供す
る目的でなしたもので、その要旨とするところは、アー
ク炉の側方及び上方を取囲む防塵・防音用包囲体の天井
壁の下側に、前記包囲体の相対する側壁の一方から他方
に向って架設した走行用レールと、該走行用レール上を
走行可能に設けた少くとも１個以上のガーダ−と、該ガ
ーダ−に沿って横行可能に設けた少くとも１個以上のト
ロリー塔載体とからなるメインテナンス装置を備えたも
のである。

以下本発明の実施例につき図面にもとづいて説明する。

第６図乃至第８図において、符号（２）はアーク炉本体
（以下アーク炉と称す）、国はとりべ、０１）は傾動装
置、（ト）はスクラップノくケ・ノド、αηは吊りロー
プであって、アーク炉（２）の側方及び上方をそれぞれ
防音・防塵の側壁０３（以下側壁と称す）及び防音・防
塵の天井壁０４）（以下天井壁と称す）によりアーク炉
（２）全包囲する包囲体（１）ヲ設ける。側壁０３には
スクラップＱｌ）’に装入する際スクラップ装入クレー
ン（６２）の吊りロープ０７）で吊り下けたスクラップ
バケツ）　０１０が側壁０４を通過できるだけの開口部
０つを設け、該開口部Ｇｊ４’を開閉し得る開閉扉□□
□０３ヲ取付ける。

開閉扉ｃ！ｈｊ（至）はヒンジ方式又は引戸方式の何れ
でもよい。又天井壁（１４）にはスクラップ装入時吊り
ロープａ″／）全アーク炉（２）の中心部１で横移動し
得るよう細長い開口部■を設ける。開口部（２）の幅す
は、スクラップ装入時に発生する排ガスの漏洩を最小限
に抑えるよう吊りロープａ力を横移動させ得る最少寸法
とする。

天井壁０４）の上部には、前記開口部（財）を覆うよう
に図示しない集塵装置に連結する断面が長方形の集塵用
の吸引ダクト（至）を取付け、該吸引ダクト上面部弼に
も吊りロープ０７）を横移動させ得るよう開口部（財）
と同形の開口部−′を設ける。また吸引ダクト上面部（
至）にはレール（４）に沿って移動し前記開口部■′を
開閉し得る天井扉＠を設ける。吸引ダクト（至）の吸引
口（イ）は図示のごとく上下の開口部０４■′を取囲む
ように横方向に開口しており、又開口部周辺に沿って均
一な吸引力を発揮し得るよう適当数の案内板（ハ）によ
り縦方向に分割し、分割した各流路毎に図示しない流量
ダンパーを設け、包囲体内を流れる排ガスのフローパタ
ーンを調整可能に構成する。

前述の通りスクラップ装入時は、スクラップバケツ）０
０の吊りロープαηを横移動し得る程度の僅かな開口部
ＨＧｎ”ｅ通じて包囲体内の内外部が連通しているだけ
であり、又アーク炉操業中は、天井扉（ロ）により吊り
ロープの開口部−′も閉鎖され、更に前記側れの場合に
も包囲体（１）の天井壁０４）の開口部Ｎ■′を取囲む
ように吸引口（支）が配置されているので、アーク炉か
ら発生した排ガスは、第８図に示すごとく矢印αの方向
に流れて吸引口（イ）に吸込まれ、包囲体の外へ漏洩す
るおそれはほとんどなく大気への拡散を防市できる。

包囲体（１）の内部には、アーク炉（２）及び関連する
諸装置のメインテナンスを迅速に処理するため、炉上メ
インテナンスクレーン翰、スノぐウドメインテナンスク
レーンに）、電極継足し装置（／４１）及び熱間炉修装
置（６）を設置する。

炉上メインテナンスクレーン翰は、後述のとおり包囲体
内のアーク炉側の総べてのメインテナンスを行うだめの
もので、図示のごとくアーク炉（２）上部の天井壁Ｑ４
）に近い所を矢印Ｉの方向に移動する炉上ガーダ−θ東
上を矢印ｌの方向に横行する。又前記炉上ガーダ−（財
）は、包囲体（１）の側壁０３０３間を連結する梁（財
）（ロ）上に架設した走行用レールに）に）上を走行す
る。炉上メインテナンスクレーン翰は、従来包囲体（１
）の外部にあって、取外した天井壁、成るいは大きく開
放した天井扉開口部より吊りロープを下して作業をする
スクラップ装入クレーン（６２）に替り、アーク炉のメ
インテナンス、例えば水冷ケーブル、円形母線、電極ホ
ルダー、絶縁物、水冷ノ；ネル、モーター、減速機、油
圧機器等の点検調整、修理、交換を短時間に容易に実施
することができる。第６図では、炉上メインテナンスク
レーンが水冷パネル００ヲ吊上げている。炉上メインテ
ナンスクレーン翰は操業中、アーク炉（２）から発生す
る高熱並びに汚染ガスの影響の最も少ない位置ｅに待避
している。

スパウトメインテナンスクレーン顧ハ、スパウト０７１
の補修、交換及びとりべ（ト）その他出鋼側の総べての
メインテナンスを行うためのもので、図示のごとく出鋼
側スペース上部の天井壁０４）に近い所を矢印ｆの方向
に移動する出鋼側ガーダ−０榎上を矢印ｇの方向に横行
し、又前記出鋼側ガーダ−（財）は、包囲体の側壁０３
０艷の間を連結する梁＠＝Ｊ）＠ｆＪ上に架設した走行
レールに）′に）′上を走行する。操業中、スパウトメ
インテナンスクレーン（ト）は、炉上メインテナンスク
レーンｃ！ｔゞと同様の理由により、位置りに待避して
いる。

図示のごとく炉上ガーダ−的の梁＠４（財）と出鋼側ガ
ーダ−■の梁（Ｉ４Ｑ　（４９は、隣接して相互に平行
に配置されているので、炉上メインテナンスクレーン軸
トスハウトメインテナンスクレーン（７）により、包囲
体内部に配置した総ての機器を吊上げることができる。

尚荷重のか＼る梁■Ｈ６ｇ　鵠を支持し得るよう包囲体
の側壁０■は適宜補強を行う。文相互に隣接する梁−〇
のは所要の強度を有する１本の梁にまとめてもよい。

電極継足し装置（／４υは、前述の出鋼側ガーダ−（財
）上を７方向に横行するトロリー−に塔載され、包囲体
内の電極置場（５１）より電極（５２）を取出し、開放
位置ｔにある炉蓋（５３）の電極（５４）又は（５４）
’又は（５４）”直上に運搬し、自動芯合わせのうち電
極（５２）に矢印ｊ方向の回転動作と矢印に方向の送り
動作をかけ、電極（５４）又は（５４）’又は（５４γ
′にねじ込み自動継足しを行う。電極継足し装置（４１
）は操業中位置ｌに待避させておく。

尚炉蓋（５３）　’（ｉ＝アーク炉（２）より取外して
開放位置ｉに移動するには、図示してない炉蓋旋回装置
により行う。

熱間炉修装置θつは、アーク炉内壁面の損耗部（５５）
にスラリー状にした耐火物を粉霧状にして吹付け、壁面
を補修するもので、包囲体の側壁０３に取付けたボス）
　（５６）、旋回腕（５７）　、吹付はノズル（５８）
及び管（５９）等からなる。ボス）　（５６）の外面に
はスクリューを刻み、図示しない動力装置によりボス）
　（５６）　’に矢印溝方向に回転させることにより旋
回腕（５７）の取付部（６０）に内設した雌ねじを介し
て旋回腕（５７）　’ｅ矢印外方向に昇降させることが
でき、又吹付はノズル（５８）は旋回腕（５７）の先端
部（６１）に矢印ｐ方向に旋回可能に取付けである。従
って炉が冷えてから人間が炉内に入る必要はなく、熱間
で補修することができ、出鋼後直ちに電極継足し作業と
平行してメインテナンスを行うことができる。熱間炉修
装置（６）は、炉修完了後旋回腕（５７）　ｉ　２点鎖
線で示す位置まで上昇旋回させ、操業中は位置ｑに待避
させておく。

前述のごとく、炉上メインテナンスクレーン翰とスパウ
トメインテナンスクレー７（７）は、それぞれ相異なる
ガーダ−に沿って横行するようになっているが、これ等
のクレーン翰■は、前述の電極継足し装置０υと共に共
通の１個のガーダ−に沿って横行させるようにしてもよ
く、又炉上メインテナンスクレーン翰とスパウトメイン
テナンスクレーン■は、１個の共通のクレーンを用いて
もよく、又この場合は、ガーダ−の走行方向を図示の方
向と直角をなす方向に走行するようにしてもよい。

前述のように炉上メインテナンスクレーン及びスパッド
メインテナンスクレーンは、アーク炉及び関連装置の点
検補修のだめの総ての開放・４旧作業を行ない。且つ所
定の位置への移動を可能とするので、点検・補修作業を
包囲体内の所定の場所で平行して実施でき、特に時間を
要する電極継足し作業及び炉修作業を機械化したもので
、出鋼後直ちに作業を進行させることにより、メインテ
ナンス時間を大幅に短縮することができる。

尚本発明は前述の実施例にのみ限定されるものではなく
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え
得ることは勿論である。

本発明の製鋼用アーク炉包囲体は前述の構成を有するの
で、次の優れた効果を発揮する。

（１）包囲体内に各種メインテナンス設備全設置したの
で、従来のごとくメインテナンスのために天井壁を可動
式構造にするとか、大きな天井扉を設けてアーク炉上を
広く開放するだめの考慮をする必要がなく、従って包囲
体を本来の目的である防音・防塵専用の構造にすること
ができる。

従って例えば側壁にはスクラップパケットを吊下げて側
方から通過させ得る開閉扉を、天井壁にはスクラップパ
ケット吊り装置を導入する最小幅の開口部及び該開口部
を開閉する天井扉を有するように構成することにより防
音・防塵効果の大きい包囲体を提供することができる。

（１１）　　メインテナンスのだめの専用設備、即ち炉
上メインテナンスクレーン、ヌバウトメインテナンスク
レーン、電極継足し装置、熱間炉修装置を設置したので
メインテナンス作業全容易に且つ迅速に遂行できる。

（ｉｉｌ　　出鋼時の定常メインテナンスである電極継
足し作業と炉修作業を機械化することにより、平行して
作業を進行させ得るので出鋼から次の出鋼１での時間々
隔を大幅に短縮することができ、アーク炉の生産性全向
上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の製鋼用アーク炉包囲体の事例−１を示す
切断側面図、第２図は第１図における■−■方向からの
平面図、第３図は同じく事例−２を示す一部切断側面図
、第４図は第３図におけるＩＶ−ＩＶ力方向らの平面図
、第５図は同じく事例−３を示す切断側面図、第６図は
本発明の実施例を示す製鋼用アーク炉包囲体を示す切断
側面図、第７図は第６図における■−■方向からの一部
切断平面図、第８図は第６図の包囲体においてスクラッ
プを装入したときの排ガスの流れ状態を示す切断側面図
である。 図中、（１）は包囲体、（２）はアーク炉本体、峙は防
音・防塵の側壁、Ｑ４）は防音・防塵の天井壁、翰は炉
上メインテナンスクレー／、輪はスノぐ９トメインテナ
ンスクレーン、０１Ｊは電極継足し装置、（６）は熱間
炉修装置、（財）は炉上ガーダ−１に）蝉は走行用レー
ル、（ハ）は出鋼側ガーダ−１（５８）は吹付はノズル
を示す。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 特許出願人 石川島播磨重工業株式会社 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）アーク炉の側方及び上方を取囲む防塵・防音用包囲
   体の天井壁の下側に、前記包囲体の相対する側壁の一方
   から他方に向って架設した走行用レールと、該走行用レ
   ール上を走行可能に設けた少くとも１個以上のガーダ−
   と、該ガーダ−に沿って横行可能に設けた少くとも１個
   以上のトロリー塔載体とからなるメインテナンス装置を
   備えだことを特徴とする製鋼用アーク炉包囲体。 ２）前記ガーダ−がアーク炉本体の上部を走行する炉上
   ガーダ−と、出鋼側スペースの上部を走行する出鋼側ガ
   ニグーの２個のガーダ−により構成され、又前記トロリ
   ー搭載体が、前記炉上ガーダ−に沿って横行可能に設け
   た炉上メインテナンスクレー゛ンと、前記出鋼側ガーダ
   −に沿って横行可能に設けたスパウトメインテナンスク
   レーン金少くとも含んでなる特許請求の範囲第１）項に
   記載の製鋼用アーク炉包囲体。 ５）前記トロリー搭載体が、トロリーを有する自動電極
   継足し装置を含んでいる特許請求の範囲第１）項又は第
   ２）項記載の製鋼用アーク炉包囲体。 ４）アーク炉の側方及び上方を取囲む防塵・防音用包囲
   体の天井壁の下１μｍ１に、前記包囲体の相対する側壁
   の一方から他方に向って架設した走行用レールと、該走
   行用レール上を走行可能に設けた少くとも１個以上のガ
   ーダ−と、該ガーダ−に沿って横行可能に設けた少くと
   も１個以上のトロリー塔載体とからなるメインテナンス
   装置ｉ備えると共に、スラリー状の耐火物と粉霧状に噴
   出させる吹付はノズルを、アーク炉本体の中心部に旋回
   ・昇降可能に設けた熱間炉修装置を備えたことを特徴と
   する製鋼用アーク炉包囲体。