JPS5852593B2 - 電子写真クリ−ニング装置におけるクリ−ニング方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真クリーニング装置におけるクリーニ
ング方法に関する。

電子複写機において、転写を終えた後の感光体表面に残
留するトナーを、感光体に圧接したブレードによりクリ
ーニングするクリーニング方法は周知である。

この種のクリーニング方法は各種形式のものが知られて
いるが、感光体に対するブレードの作用点を、ブレード
の支点よりも、感光体の移動方向における前方（トレー
リング方向）に位置せしめたものにおいては、感光体に
当接するブレードの面積が小さいため、この当接部分が
感光体との当接圧力により変形し、この変形部分にクリ
ーニングされたトナーが堆積し、この堆積トナーは、感
光体が停止した際に感光体表面に直線状に残留する傾向
がある。

堆積トナーが感光体表面に残留すれば、これが感光体上
に固着し複写機能が低下するとともに、これが次の転写
紙に転写され、コピー品質を著しく低下させることにな
る。

本発明は、上記従来の欠点を除去した電子写真クリーニ
ング装置におけるクリーニング方法を提供しようとする
ものであり、以下に本発明の実施例を図面に従って説明
する。

第１図においてドラムとして構成され、矢印方向に回転
可能な感光体１にはクリーニング用のブレード２が圧接
され、このブレードは、公知の如く、例えばゴムの如き
弾性材料より成る。

この場合、感光体１に対するブレードの作用点Ｐは、Ｑ
で略示したブレードの支点よりも、感光体１の移動方向
（矢印方向）に対して前方、すなわちトレーリング方向
に位置している。

この形式のクリーニング方式では、ブレード２のエツジ
部３が感光体１に当接し、従って感光体１に対するブレ
ード２０当接面積は小さい。

しかも、ブレード２は、その充分なりリーニング作用が
得られるように、比較的大きな力で感光体に圧接されて
いるため、上記エツジ部３は、第１図に示す如くわずか
に変形する。

公知の如く、感光体１０表面にはトナー像が形式され、
これが感光体１０回転（矢印方向）に伴って、図示して
いない転写部に至ると、上記トナー像は転写紙に転写さ
れるが、このとき感光体表面にわずかなトナーが残留す
ることは避けられない。

この残留トナーは、感光体の回転に伴って、ブレード２
の位置に至ると、該ブレードによって掻き集められる。

このようにして掻き集められたトナー４は、例えば図示
していないブロアーによって吸引されるが、ブレードエ
ツジ部３の上記変形個所に入り込んだトナー４ａは、ブ
レードにより比較的強い圧力で押圧されているため、上
記ブロアーでは吸引することができず、これがブレード
エツジ部３に堆積する。

本発明においては、この堆積トナーを清掃スるため、複
写動作を終了し感光体上の残留トナーを拭掃し終えた後
、感光体を回転させたまま、ブレード２の圧接力を弱め
るように構成されている（第２図）。

このようにしてブレードの圧接力が弱められると、第２
図に矢印Ｒで示す如く、堆積トナー４ａは、ブレードの
エツジ部から徐々に感光体上に洩れ出て、感光体上には
ｇ均一に分散される。

ブレードのエツジ部に堆積するトナー４ａは、量として
はわずかであるため、これが感光体表面に分散されても
、これが次の転写紙を汚すようなことはほとんどなく、
また分散されたトナーはこれが現像部に至ると、この現
像部で除去され（乾式電子複写機では例えば現像ブラシ
により湿式電子複写機では電極により）、従って分散ト
ナーによって不都合が生ずることはｆ、Ｈい。

ブレードのエツジ部に堆積したトナー４ａを全て分散し
終えればブレードの圧接力を再び強くしてブレードをク
リーニング状態（第１図）にすることができるが、圧接
力の弱い状態を次の複写動作開始まで維持するようにす
れば、ブレードの永久変形を防止できる利点も得られ特
に都合がよい。

第３図は、ブレードの圧接力を弱める代りに、ブレード
２の傾斜角度を変えて堆積トナーを感光体１上に分散さ
せるようにした実施例を示す。

この実施例の場合も、先の実施例と同様に堆積トナーを
支障なく除去することができる。

尚、上記２つの実施例における如く、ブレードの圧力を
変え又は傾斜角度を変えるようにする具体的な機構は、
当業者であれば適宜種々構成できるためその詳細な説明
は省略する。

本発明はドラム形式の感光体に対してのみならず、平板
状の感光体に対しても適用できることは当然である。

以上の通り、本発明によれば簡単な構成によって、ブレ
ードに堆積するトナーを除去でき、しかも、フレードの
永久変形を防止できる効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はブレードにより残留トナーを拭掃する状態を示
す説明図、第２図はブレードの圧接力を弱めトナーを分
散させる状態を示す説明図、第３図はブレードの傾斜角
を変えてトナーを分散させる状態を示す説明図である。 １・・・・・・感光体、２・・・・・・ブレード、４ａ
・・・・・・トナー、Ｐ・・・・・・作用点、Ｑ・・・
・・・支点、３・・・・・・エツジ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 感光体に対するブレードの作用点を、ブレードの支
   点よりも、感光体移動方向における前方に位置せしめた
   電子写真クリーニング装置におけるクリーニング方法に
   おいて、ブレードによるクリニング動作終了後、感光体
   に対するブレードの当接状態を、クリーニング不良状態
   とし、この状態のブレードと、移動する感光体との協働
   作用によって、ブレードエツジ部に堆積したトナーを感
   光体上に分散させることを特徴とする前記クリーニング
   方法。