JPS5852025B2 - 防蜻性セメント又は石膏組成物 - Google Patents

防蜻性セメント又は石膏組成物

Info

Publication number
JPS5852025B2
JPS5852025B2 JP7229774A JP7229774A JPS5852025B2 JP S5852025 B2 JPS5852025 B2 JP S5852025B2 JP 7229774 A JP7229774 A JP 7229774A JP 7229774 A JP7229774 A JP 7229774A JP S5852025 B2 JPS5852025 B2 JP S5852025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
nitrite
silica sol
water
rust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7229774A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS512639A (ja
Inventor
茂樹 井上
明利 吉田
伸雄 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP7229774A priority Critical patent/JPS5852025B2/ja
Publication of JPS512639A publication Critical patent/JPS512639A/ja
Publication of JPS5852025B2 publication Critical patent/JPS5852025B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、セメント、石膏等に接触する金属の発錆を
防止するセメント又は石膏組成物に係るものである。
セメントを鉄筋コンクリート、鉄骨被覆に使用した場合
等、使用する砂に同伴される食塩、其他骨材や微量添加
物の中に含まれる錆を発生させる物質等により鉄が腐蝕
発錆することは一般に知られている。
この腐蝕防止対策として亜硝酸カルシウムをセメントに
添加することが提案されている(特公昭42−2295
7号公報)。
本発明者等の一人は先に亜硝酸カルシウムと硝酸カルシ
ウムの混合物及び塩基性亜硝酸カルシウムが更に有利に
この目的を達することを見出し特許出願している(特開
昭50−80315号及び特開昭50−160329号
)。
しかしながらこれ等の亜硝酸塩は水に可溶性である為、
これを含有するセメント製品、コンクリート製品等が風
雨に曝されるとコンクリート等の内部での水分の移動が
起こり、添加された亜硝酸塩も逐次表面層に滲出し、鉄
筋コンクリート内部の鉄筋を初期には防錆できても長期
的には防錆効果を期待できないことが確認された。
この改良の方法として、珪酸ソーダが水溶液等を併用す
るとアルカリが強過ぎ又多量に加えると白華現象を起し
好ましくない。
この発明は鉄材がセメント、石膏等に接触することによ
る発錆を効果的に且つ長期的に防止するセメント又は石
膏組成物を提供するにある。
この発明は、亜硝酸塩と、S i 02 /M20 (
但しMはアルカリ金属原子又は置換若しくは非置換のア
ンモニウム陽イオン基を表す。
)モル比が5〜2000であるシリカゾルを含有するこ
とを特徴とする防錆性セメント又は石膏組成物である。
本発明に使用される亜硝酸塩としてはNa、に等の一価
アルカリ金属、Ca、Ml等のアルカリ土類金属、其他
の金属及びアンモニウム等の陽イオンの殆んどの亜硝酸
塩を含むものであり、勿論亜硝酸塩として防錆効果のあ
るものに限られることは云うまでもない。
又前述の亜硝酸カルシウムと硝酸カルシウムの混合物及
び塩基性亜硝酸ワルシウムはこの発明に用いられる好適
な亜硝酸塩である。
これらの亜硝酸塩は粉末又は水に溶解した状態で使用さ
れる。
本発明に使用されるシリカゾルとは水及び/又は親水性
有機溶媒を分散とするSiO2のゾル液であり、SiO
2を2〜60重量%含有し、ゾルの安定化剤として5t
02/M20のモル比Mはアルカリ金属原子を示す。
)で4以上好ましくは5〜2000のアルカリ金属原子
を含むか、この替りにその一部又は全部がアンモニア、
グアニジン、ピペリジン、第4級アンモニウム水酸化物
等が用いられているゾルである。
ゾルの安定化剤としてアルカリ金属がアンモニア等で代
替されたものが特に効果が著しい。
又微粉末シリカやシリカエロゲルを水に分散したような
ものはゲル化効果がなく本発明には用いない。
本発明者等は亜硝酸塩を含むセメント組成物にシリカゾ
ルが添加されると、防錆効果が飛躍的に持続するばかり
でなく、セメントが非常に緻密となり透水性を減少せし
め、表面の白華現象をも防止する附加的効果を示すこと
を見出した。
これらの効果は、セメント石膏等が水利硬化する際同時
にシリカゾルがゲル化し硬いゲル層を作り、シリカゾル
に分散又は溶解している亜硝酸塩がその中に固定化され
、且つこのシリカゲル層は又セメント石膏等の遊離カル
シウムと反応し一層緻密で堅いゲル層を形成し、この層
内での水の移動を止める役目をなし、結果的に亜硝酸塩
の溶出を防止し、この中に接触している金属の防錆効果
は消失することなく飛躍的に持続されるものである。
以上の如くセメント、石膏等の水利硬化前に亜硝酸塩及
びシリカゾルを添加しこの発明の組成物を形成すること
により優れた効果をもたらすことができる。
この発明の組成物の調製は必須成分であるシリカゾルと
亜硝酸塩が所要量入っていればどのような手順で調製し
ても良い。
例えばセメントモルタルでは、調製時に水と一緒にシリ
カゾルと亜硝酸塩を添加したり、予めセメントに亜硝酸
塩の粉末を添加しておきモルタルとする除水と一緒にシ
リカゾルを添加することもできる。
この発明の組成物中の亜硝酸塩の含有量は、通常セメン
ト、石膏等に対して5重量%以内であるが、セメントや
石膏、及びこれらと併用して使用される骨材や微量添加
物の中の錆を発生させる物質の量により決められる。
シリカゾルの量は亜硝酸塩10重量部に対し0.1−1
000重量部の5i02固形分を含有する量が好ましい
又この発明の組成物は一般のコンクリート、セメントモ
ルタル、石膏プラスター等に使用される分散剤、増粘材
、骨材、無機有機粘結剤、凝結促進剤等の併用は差支え
ない。
この発明の組成物の亜硝酸塩として最も効果的なものは
、亜硝酸カルシウム、塩基性亜硝酸カルシウム及び亜硝
酸カルシウムと硝酸カルシウムの混合物並びに亜硝酸マ
グネシウムである。
その理由はこれら亜硝酸塩の陽イオンのCa及びMgが
、シリカゾルがゲル化しゲル層を形成するに際して、こ
れを亜硝酸イオンを包含したま\の強力なゲル層とする
為であり、これにより長期的な鉄に対する防錆効果を顕
緒なものとしている。
次に実験例を述べる。
実施例 1 ポルトランドセメント1kg、7号珪砂2kg、塩化ナ
トリウム粉末10kg、水1.6kgを混合しや\固め
のモルタルを作成した。
別に510218kg重量%、ジメチルジェタノールア
ンモニウム水酸化物6重量%を含む水性シリカゾル20
0gに亜硝酸ソーダ7gを前日に溶解しておいた液20
7gを上述のモルタルに添加してこの発明のモルタル組
成物を作成した。
これを二連式の4X4X16cmのセメント金型に流し
込み、予め脱脂し1120紙ヤスリで表面を磨いた3本
の鉄棒をモルタルの中央部に各1木兄さし込んでおいた
一方比較(比較例1)として実施例1における水性シリ
カゾル200gの替りに水160gを使用し、これに亜
硝酸ソーダ7gを前日に溶解しておいた液167gを用
いた他は実施例1も全く同様に処理し試験体を調製した
本発明法及び比較例のモルタルを2口径脱型し、東洋理
化型サンシャインウェザ−メーターに組込み、15日後
、30日後、60日口径lケづSとり出し試験体を割っ
て鉄棒の発錆状態をしらべたところ、その結果は次表の
如くであった。
又比較例のセメント型は15日後に既に表面に白く白華
現象が発生していたのに対して本発明法のセメント型は
30日後でも白華現象は認められなかった。
実施例 2 半水石膏1kgと、あらかじめ水501.亜硝酸カルシ
ウム20g、水性シリカゾル「スノーテックス−O」(
SiO220重量%、Na200.03重量%)(日産
化学工業KK製)180gを混合した液7009を混練
し、1801rLlの紙コツプに充填し実施例1と同じ
鉄棒をさし込んでおいた。
−昼夜放置後紙コツブから脱型し屋外へ1ケ月曝露した
後試験体を割り鉄棒の発錆状態をしらべたが全く発錆は
なかった。
一方比較例として、実施例2における亜硝酸カルシウム
20.9と水性シリカゾル180gの替りに水160g
を用いた他は実施例2と全く同様に処理したもの(比較
例2)と、実施例2における水性シリカゾル180Fの
替りに水140gを用いた他は実施例2と同く同様に処
理したもの(比較例3)により実施例2と同様に試験し
た。
比較例2によるものは7日後にかなり発錆しており、1
ケ月後にはかなり鉄棒は腐蝕された状態であった。
比較例3によるものは7日後に僅かに発錆しており、1
ケ月後には若干路が増加していた。
又本発明法の石膏型は耐水性がきわめて良く、流水中に
4時間つけても型くづれもなかったが、比較例2,3の
石膏型は部分的に溶解して型くづれした所があった。
実施例 3 マグネシャクリンカ−の200メツシ粉末60g、海砂
500g、水性シリカゾル〔モノメチルトリエタノール
アンモニウム水酸化物3重量%、5iO212重量%を
含む。
(一種のアミンジノケート))240g、30重量%K
No2水溶液15gを順次混練し、5×5×10cIr
tの木型に流し込み、これにすでに脱脂し紙ヤスリで表
面を磨いた鉄棒、アルミ棒をさし込んだ。
このケイ酸マグネシウムセメントスラリーは30分で硬
化した。
更に6時間放置抜脱型し3ケ月屋外に曝露後試験体を割
り鉄棒及びアルミ棒の発錆状態をしらべたが両方とも全
く発錆は認められなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 亜硝酸塩と、5t02/M20(但しMはアルカリ
    金属原子又は置換若しくは非置換のアンモニウム陽イオ
    ?を表す。 )モル比が5〜2000であるシリカゾルを含有するこ
    とを特徴とする防錆性セメント又は石膏組成物。
JP7229774A 1974-06-26 1974-06-26 防蜻性セメント又は石膏組成物 Expired JPS5852025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7229774A JPS5852025B2 (ja) 1974-06-26 1974-06-26 防蜻性セメント又は石膏組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7229774A JPS5852025B2 (ja) 1974-06-26 1974-06-26 防蜻性セメント又は石膏組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS512639A JPS512639A (ja) 1976-01-10
JPS5852025B2 true JPS5852025B2 (ja) 1983-11-19

Family

ID=13485175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7229774A Expired JPS5852025B2 (ja) 1974-06-26 1974-06-26 防蜻性セメント又は石膏組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5852025B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108385A (ja) * 1983-11-11 1985-06-13 日産化学工業株式会社 セメント系材料の劣化防止方法
JPS60204683A (ja) * 1984-03-29 1985-10-16 株式会社小野田 無機質材中の鋼材を防錆する方法
JPS61256951A (ja) * 1985-05-02 1986-11-14 日産化学工業株式会社 硬化コンクリ−トの劣化防止方法
JPS6274090A (ja) * 1985-09-27 1987-04-04 Onoda:Kk 無機質材中の鋼材を防錆する方法
JPS63168343A (ja) * 1986-12-31 1988-07-12 信越化学工業株式会社 シリコーン・マイカ積層体およびその製造法
JPS6424742A (en) * 1987-07-21 1989-01-26 Shinetsu Chemical Co Silicone-mica laminated object and its manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
JPS512639A (ja) 1976-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4118242A (en) Process for manufacturing concrete of high corrosion resistance
JP5026643B2 (ja) 硫酸塩およびアルカリを含有しない凝結および硬化促進剤
JP4347905B2 (ja) 亜硝酸カルシウムを用いた改良腐食防止配合物
EP3250536A1 (en) Corrosion resistant spray applied fire resistive materials
JPH028981B2 (ja)
CN108249855A (zh) 一种抗渗混凝土拌合物及其施工方法
JPH06199555A (ja) グリコールを組み入れる水硬セメント硬化促進性混和剤
PL78068B1 (ja)
SA518391387B1 (ar) تركيبة مائية مثبتة لبدء التجمد والتصلب لتركيبات الأسمنت الألوميني
JPH0159226B2 (ja)
JPS581068B2 (ja) コンクリ−ト混合物またはモルタル混合物
JPS5852025B2 (ja) 防蜻性セメント又は石膏組成物
US4365999A (en) Corrosion-inhibiting method for steel materials in concrete
US3087825A (en) Corrosion-resistant cementitious mineral building materials and method of productionof the same
JP4093808B2 (ja) 土壌固化剤
JPS6067681A (ja) プレストレスコンクリ−トの防食方法
JPH0542388B2 (ja)
JPH0692702A (ja) コンクリートの塩害防止用化学混和剤
JPS61141649A (ja) セメント組成物
JPH0228532B2 (ja)
JPH11157895A (ja) 遅硬性固化材用刺激材及びそれを含む遅硬性固化材
JPS6147907B2 (ja)
JPH01201056A (ja) セメント懸濁液組成物
JPS5815052A (ja) 水密性を増強し,防錆効果を有するモルタル・コンクリ−ト用混和剤
JPS62241854A (ja) 水硬性材料組成物