JPS5850269Y2 - 水道メ−タの整流器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、羽根車の水道水流入口側に配される水道メー
タの整流器の改良に関するものである。

水道メータは、例えば第１図Ａに示す如き構造を有する
。

図中符号１は水道メータの外ケースを示し、その流入口
■から流入した水道水は図中の矢印に沿って流れ、その
流出口Ｏから流出する。

その流路途中には、回転軸２ａに放射状に延びる羽根部
が設けられた羽根車２がその羽根車収納ケース３の円筒
部内に収納され、水道水の通過水量に比例して回転する
。

そして、この羽根車２の回転力は、それと連動する減速
輪列（図示しない）を介して水道流量を表示する指示機
構（図示しない）へと伝達される。

このような水道°メータにおいて、その流入口１は屈曲
しているため、そこを通過する水道水は乱流となり、通
過水道流量に比例して回転すべき羽根車２のその比例回
転に支障を与えることとなる。

そこで、この水道水の乱流を解消すべく整流器４が、羽
根車２の流入口■側に配される。

ここで整流器４は、その下部に設けられた突縁４ａと前
記外ケース１の内段部１ａとの係合により、その内段部
１ａ上に載置され、その上端はその径と同一径の円筒部
を有する前記内ケース３の下端と接合されている。

更に第１図Ｂで明示するように、この整流器４は、羽根
車２の回転軸２ａの軸受５とともにそれを中心として放
射状に位置する複数の垂直固定板６とが、全一体的に形
成されたものであり、その側壁には、垂直固定板６と同
様に軸受５に対して放射的に位置する器差調整用の可動
板１が、その軸受５と若干の間隙を有して取り付けられ
ている。

尚、この器差調整用の可動板７は、前記側壁を貫通する
軸を中心軸として回動し得、羽根車２に対して所望の角
度で位置することができる。

しかして、整流器４に乱流化して流入する水道水は、垂
直固定板６によって規制され、それに沿って整流器４内
を通過するわけであるが、その整流効果は未だ充分と云
えず、特に水道流量が微流量の場合には、垂直固定板６
自体その整流機能を発揮し得ず、水道水は乱流状態を維
持したまま羽根車２へと流れる。

これは、延いては水道メータの器差の安定性に影響を及
ぼすことともなる。

そこで、本考案は、上記欠点の除去を目的とするもので
あり、第２図はその一実施例を示す。

第１図と同一部分には同一符号が付しである。

第２図Ａにおけるこの水道メータは、第１図Ａで示した
水道メータとほぼ同一構造を有する。

図中符号８は整流器４の水道水流入口１側に配したフィ
ルタである。

この゛フィルタ８は第２図Ｂで示すように、その周縁部
を残して多数の小孔８ａが設けられた円盤状のものであ
る。

もつともこの周縁部は、フィルタ８の取り付けの便宜の
ために形成されるものであるから、その取り付けに支障
がない限り、フィルタ８の全域に渡って小孔８ａのみを
設けても構わない。

そして、このフィルタ８は、その径が整流器４の外径と
同一であり、第２図Ｃで示すように整流器４の下面４ｂ
及び軸受５の下端面にねじ止めにより固着される。

もつともこの場合、整流器４の下面４ｂは水平面とする
ことが望ましいが、例えばその下面４ｂが内側に向って
傾斜する傾斜面とするならば、フィルタ８の周側面もそ
れに合せて傾斜を施し、接着剤等により固着しても良い
。

しかして、整流器に流入する乱流水道水は、先ずフィル
タの小孔を通過することにより、細流とされその乱流状
態が緩和され、その後整流器内の垂直固定板に規制され
、それに沿って羽根車へと流れる。

したがって、本考案によれば、屈曲した流入口の影響を
受けて乱流化した水道水であっても、フィルタと垂直固
定板との双方で整流されることとなり、その乱流状態は
確実に解消され、したがって、水道流量の大小にかかわ
らず、水道メータの器差は常に安定することとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは従来の整流器を有する水道メータの一部破断
正面図であり、第１図Ｂはその整流器の拡大下面図であ
る。 第２図Ａは本考案の一実施例を示す水道メータの一部破
断正面図である。 第２図Ｂはその整流器の下面に固着されるフィルタの拡
大下面図であり、第２図Ｃはそのフィルタが固着された
整流器の一部破断拡大下面図である。 ２・・・・・・羽根車、■・・・・・・流入口、４・・
・・・・整流器、８・・・・・・フィルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水道水流入口を屈曲させ、その流入口から上方に流入す
   る水道水の流れの方向に羽根車軸を設け、該羽根車軸を
   中心に放射状にのびる羽根車の羽根面に水道水を当てて
   、その羽根車を水道水の流量に比例して回転させること
   によって、流量を測定する縦型ウォルトマン式水道メー
   タにおいて、前記羽根車の水道水流入口側にその羽根車
   の羽根面に対し水道水を一定の角度に案内する放射状の
   垂直固定板を配するとともに、その垂直固定板間に前記
   羽根部に対して角度調整可能に器差調整用可動板を配し
   、その可動板および前記垂直固定板の水道水流入口側に
   多数のほぼ同径の小孔を有する盤状フィルタを設け、そ
   の小孔を前記垂直固定板および可動板によって形成され
   た各部屋毎に複数配し、かつその数をほぼ同数とする、
   水道メータの整流器。