JPS5848733Y2 - 車輛用灯具のバツクカバ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バックカバーを灯具ボディに確実に取付は得
るようにした車輌用灯具のバックカバー取付構造に関す
る。

従来からバックカバーを備えた車輌用灯具としては第１
図に示す構造のものが広く知られている。

すなわち、この車輌用灯具は、灯具ボテ゛イ１の背面に
設けられたねじ座部１ａとバックカバー２に設けられた
ねじ座部２ａとの各ねじ孔に止めねじ３を螺入させるこ
とによりバックカバー２を灯具ボテ゛イ１の背面に固定
している。

しかるに、このような取付構造にあっては、止めねじ３
を使用するためバックカバー２の取付は作業が面倒であ
るばかりか、例えばバックカバー２のソケットホルダ一
部２ｂにソケット４を介して保持されたバルブ５が切れ
た場合、ドライバー等の工具を用いて止めねし３を緩め
てバックカバー２を取外し、しかる後新しいバルブと交
換しなければならず、その作業が非常に面倒であった。

加えて、バルブ交換時に止めねじ３を紛失したり、振動
等による止めねヒ３の弛緩に伴ないバックカバー２が゛
が゛たつき易いなどの不都合もあった。

そこで、最近ではバックカバーの側縁に略Ｕ字状の弾性
片を一体に突設し、これを灯具ボディに設けられた保合
部に嵌入保合させるようにした構造のものが一般に採用
されているが、このような構造においても大きな衝撃を
受けた場合には弾性片が折損したりして耐振性、耐久性
に乏しいほか、光源が振れることにより安全上にも問題
があった。

本考案は上述したような従来の欠点を解消すべくなされ
たもので、バックカバーの側縁部に弾性部材によって略
Ｕ字状に形成されたバックカバー取付用金具の一端を係
着させ、他端を灯具ボディの背面に設けられた立上り壁
に係合させるという極めて簡単な構造により、バックカ
バーのがたつきを防止し、耐振性、耐久性の向上を計る
ようにした車輌用灯具のバックカバー取付構造を提供す
るものである。

以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明する。

第２図は本考案に係る車輛用灯具のバックカバー取付構
造の一実施例を示し、ａはその縦断面図、ｂはバックカ
バーの要部斜視図、第３図はバックカバー取付用金具の
斜視図である。

これらの図において、符号１０で示すものはポリプロピ
レン等の合成樹脂によって一体に形成された灯具ボテ゛
イで、図において下端が開口してなり、内壁面全体にア
ルミ蒸着が施されることにより反射面を構成するリフレ
クタ部１０ ａと、このリフレクタ部１０ ａの開口端
全周に張出し、前面レンズ１１を固定保持するフランジ
部１０ ｂを備えている。

前記リフレクタ部１０ ａの背面１２の中央部にはバル
ブ挿入用の開口部１３が形成されると共にこの開口部１
３の両側に１対の立上り壁１４ａ、１４ｂが相対向して
突設されている。

これらの立上り壁１４ ａ 、１４ ｂの略中間部には
それぞれ係合孔１５ａ、１５ｂが設けられている。

１６は前記灯具ボテ゛イ１０の背面１２に後述するバッ
クカバー取付用金具を介して着脱自在に取付けられるバ
ックカバーで、灯具ボディ１０と同様にポリプロピレン
等の合成樹脂によって伏箱状に形成されており、両側所
定個所には金具取付用凹部１６０．１６１が設けられ、
またその内底面中央部には筒状のソケットホルダ一部１
７が垂設されている。

このソケットホルダ一部１７には前記灯具ボテ゛イ１０
の背面開口部１３からリフレクタ部１０ ａ内に挿入配
置されるバルブ１８のソケット１９が′圧入固定されて
いる。

２０はバックカバー１６を灯具ボテ゛イ１０の背面に着
脱自在に取付けるためのバックカバー取付用金具で、こ
のバックカバー取付用金具２０は板ばねを略Ｕ字状に屈
曲させて形成され、その一端２０ ａがバックカバー１
６の前記金具取付用凹部１６０゜１６１の側縁部１６
ａを挾持保持する保持部２１を構成している。

すなわち、この保持部２１は前記一端２０ ａをバック
カバー取付用金具２０の長て方向に分断して３個の舌片
２２ ａ 、２２ Ｃを設け、その内の一つ、例えば舌
片２２ ｂを他の舌片２２ ａ 、２２ Ｃよりもバッ
クカバー１６の前記側縁部１６ ａの板厚骨だけ外側に
突出させ、がつこれらの舌片２２ ａ〜２２Ｃの任意個
所に略Ｕ字状の切込みを入れてこの切込み部分を起すこ
とによりそれぞれストッパ２３ａ〜２３ Ｃを設けて構
成される。

この場合、舌片２２ａ、２２ｃのストッパ２３ ａ 、
２３ Ｃは外側に、舌片２２ｂのストッパ２３ ｂは内
側に折曲げられる。

したがって、バックカバー１６の側縁部１６ ａを舌片
２２ａ、２２Ｃと舌片２２ ｂの間に差込めば、各舌片
２２ａ〜２２Ｃのストッパ２３ ａ −２３Ｃが側縁部
１６ ａの両側面に喰込んで該側縁部１６ ａを挾持し
、バックカバー１６とバックカバー取付用金具２０を一
体的に結合させる。

一方、バックカバー取付用金具２０の他端２０ ｂには
前記灯具ボディ１０の立上り壁１４ ａ 、１４ ｂに
設けられた係合孔１５ ａ 、１５ ｂに対応して保合
突起２４がプレス加工等により突設されると共に先端を
渦巻き状に巻いてなるつまみ部２５が設けられている。

このような構成において、バックカバー１６の取付けは
灯具ボディ１０の背面上方より、バックカバー１６を該
灯具ボディ１０の背面１２に押付けて、バックカバー１
６の両側部１６ａに取付けられた各バックカバー取付用
金具２０を該金具自体の弾性を利用して左右１対の立上
り壁１４ ａ 、１４ ｂの内側にそれぞれ差込むこと
により行なわれる。

この結果、各バックカバー取付用金具２０の係合突起２
４が立上り壁１４ ａ 、１４ ｂ（７）係合孔１５
ａ 、１５ ｂ ニそれぞれ嵌入保合するため、バック
カバー１６は灯具ボディ１０の背面１２に確実に固定さ
れる。

しがち、バックカバー取付用金具２０は金属製であるた
め、大きな衝撃に対しても折損する虞れがないばかりか
、両端２０ ａと２０ ｂの間隔を変えることによりそ
の弾性力を自在に調整することができるため、バックカ
バー１６の左右方向のがたつきはもとより上下方向のが
たつきをも防止でき、耐振性、耐久性を向上させること
ができる。

バックカバー１６を灯具ボテ゛イ１０から取外す場合に
は、各バックカバー取付用金具２０のつまみ部２５をバ
ックカバー１６側に押圧しつつ上方に持上げればよい。

すなわち、つまみ部２５の押圧に伴ない、各バックカバ
ー取付用金具２０の他端２０ ｂが内側に弾性変形して
保合突起２４と立上り壁１４ａ、１４ｂの係合孔１５
ａ 、１５ ｂ力係合を外すため、灯具ボディ１０から
簡単に取外すことができる。

第４図は本考案の他の実施例を示す要部断面図である。

この実施例においては、バックカバー取付用金具２０に
保持部２１の一部を折曲げて灯具ボテ゛イ１６の側縁部
１６ ａ下面を受止める係止部２６を設けた点と保合突
起２４が立上り壁１４ａの保合孔１５ａと容易に係合し
得るように、該係合突起２４を略首形に形成して傾斜面
２７を設けた点が上記実施例と異なり、他は全て同一に
構成されるため、同−構成部分に対しては同一符号を以
って示し、その説明を省略する。

このような構成によれば、上記実施例による効果の他に
傾斜面２７によって保合突起２４の立上り壁１４ ａの
内側への差込みが円滑に行なえ、バックカバー１６の灯
具ボテ゛イ１０への取付けが容易になると共に係止部２
６によってバックカバー取付用金具２０をバックカバー
１６の側縁部１６ ａに正しくセットすることができる
という効果が期待できる。

なお、上記実施例は保合部として立上り壁１４ａ、１４
ｂに係合孔１５ ａ 、１５ ｂを、バックカバー取付
用金具２０に係合突起２４を設けた場合について説明し
たが、本考案はこれらの係合部に何ら限定されるもので
はなく、この逆にしたりあるいはまた係合孔の代りに係
合凹部にするなど、種々の変形が可能である。

また、上記実施例はバックカバー取付用金具２０に３個
の舌片２２ ａ〜２２ Ｃを以つ保持部２１を設けたが
、十分な保持力が得られるならば２個であってもよい。

以上説明したように本考案に係る車輌用灯具のバックカ
バー取付構造によれば、灯具ボディの背面に保合部を有
する立上り壁を一体に設け、バックカバーに板ばねを略
Ｕ字形に折曲して形成したバックカバー取付用金具の一
端を係着し、この金具の他端に設けられた保合部を前記
立上り壁の係合部に係合させることにより、バックカバ
ーを灯具ボテ゛イの背面に着脱自在に組付けるように構
成したので、灯具ボディへの取付けが簡単且つ確実で、
バックカバーの左右および上下方向のがたつきならびに
光源の振れを防止することができる。

しかも、バックカバー取付用金具は金属によって構成さ
れるため強度が大で、従来のバックカバーに一体に設け
た弾性片に比べて折損することがなく、そのため耐振、
耐衝撃性が一段と向上し、バックカバーが灯具ボディか
ら脱落する虞れが少ない。

また、バックカバー取付用金具は保持部を板厚方向に離
間した少なくとも２つの舌片と、この舌片に切り起し形
成されバックカバーの側縁部に食い込むストッパとで構
成しているので、バックカバー止めねし等を用いること
なくワンタッチで確実に取付けられるなど、その効果は
非常に大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車輌用灯具のバックカバー取付構造を示
す断面図、第２図は本考案に係る車輌用灯具のバラ・タ
カバー取付構造の一実施例を示し、ａはその縦断面図、
ｂはバックカバーの要部斜視図、第３図はバックカバー
取付用金具の斜視図、第４図は本考案の他の実施例を示
す要部側断面図である。 １０・・・・・・灯具ボディ、１２・・・・・・背面、
１４ ａ 、１４ ｂ・・・・・・立上り壁、１５ ａ
、１５ ｂ・・・・・・係合孔、１６・・・・・・バ
ックカバー、１６ ａ・・・・・・側縁部、２０・・・
・・・バックカバー取付用金具、２０ ａ・・・・・・
一端、２０ｂ・・・・・・他端、２１・・・・・・保持
部、２４・・・・・・係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯具ボディにバックカバーを着脱自在に取付ける車輌用
   灯具において、前記灯具ボディの背面に一体に突設され
   た保合部を有する立上り壁と、略Ｕ字状に形成されて弾
   性を有しその一端が前記バックカバーの側縁部を挟持保
   持する保持部を構成し、他端に前記立上り壁の保合部に
   係合する保合部が設けられることにより前記バックカバ
   ーを灯具ボディの背面に着脱自在に組付けるバックカバ
   ー取付用金具とを具備し、前記バックカバー取付用金具
   の保持部は、板厚方向に離間し前記バックカバーの側縁
   部を挟持保持する少なくとも２つの舌片と、この舌片に
   切起し形成され前記バックカバーの側縁部に食い込むス
   トッパとで構成されることを特徴とする車輌用灯具のバ
   ックカバー取付構造。