JPS5847494B2 - 横編機における目移装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、編針の後方の針溝内に二一ドルジャックを
進退自在に且つそのバットを針床内へと沈降自在になし
て配置し、二一ドルジャックのバットを、電気的又は機
械的な編針装置によって、針床上への突出位置又は針床
内への沈降位置へと、選択的に制御可能に構成された横
編機における目移装置に関するものである。

編或過程において目移柄を得るため、及び、又は、減目
のために、目移装置を備えた横編機には、種々の形式の
ものが開発されている。

しかし従来公知の目移装置は、前後一組の目移カム装置
によって目移しできるキャリノジの走行方向と目移し方
向との関係が、当該横編機毎に特定されていて、第１図
に示す如く最も基本的なものでは、キャリッジの右行時
に一側の前後一組の目移しカム装置によって前側から後
側へと目移しせしめ、キャリツジの右行時に反対側の前
後一組の目移しカム装置によって後側から前側へと目移
しせしめることができるようになっており、第２図に示
す如く前後一組の目移しカム装置が前後何れの方向へで
も目移しせしめることが可能なものでも、なお前後で一
組の目移しカム装置によって目移しできるキャリツジの
走行方向は右行時か又は左行時の何れかに限定されてい
た。

この発明の目的は前後一組の目移カム装置によって、キ
ャリツジの走行方向を特定されることなく、第３図の如
く、左右何れの方向へのキャリツジの走行時においても
、前後何れの方向へでも目移しせしめることができる目
移装置を提供しようとするものである。

また、従来の目移装置では、編針を目移し位置及び目受
位置に案内する軌道（％に後者のトランスファーレシー
ビング軌道が、編針のバットをその上下から挾んで該バ
ットに作用するカム装置でもって構成されていたために
、若し目移しトラブルを生じて編針のバットが上記案内
軌道内で破損するようなことがあると、後続の目移し機
構を有するが故に高価な編針が、あたかも将棋倒し状に
破損されることになるといった欠点があったのであるが
、この発明の他の目的は、このような欠点をもたない目
移装置を提供しようとするものである。

この発明の目移装置は、上記せる如く、特に、二一ドル
ジャックを針床上の作用位置と針床内の不作位置との間
に亘って電気的又は機械的な選針装置によって制御可能
に構或された横編機の長所を生かして、つまりそのよう
な横編機におげる該選針機構の存在を巧みに利用して、
上記の目的課題を解決したもので、その要旨とするとこ
ろは、上記のような選針機構をもった横編機において、
前記編針と二一ドルジャック間が編針の進退方向におい
て直接連結されておらず、キャリツジ上の前後で一組の
目移用のカム装置が、前後のカムプレート上に夫々設け
られた、ニ一ドルジャックのバットに作用する目移用カ
ム群と編針のバットに作用する目移用カム群とにて構或
されると共に、ニードルジャックのバットに作用する目
移用カム群が、該カム群のキャリツジの進行方向前端位
で夫々ニ一ドルジャックのバットに対して押し上げ作用
する一対の出没性のトランスファーレイジングカムと該
カム群の中央よりもキャリツジの進行方向後方位で夫々
二一ドルジャックのバットに対して押上げ作用する一対
の出没性のトランスファーレシービングカムと二一ドル
ジャックのバットに対して押下げ作用するジャックガイ
ドカムとでもって構戒され、編針のバットに作用する目
移用カム群が、上下のトランスファーガイドカムでもっ
て構威されていて、上下のトランスファーガイドカム間
によって、前記トランスファーレイジングガムが作用し
た二一ドルジャックによって押し上げられた編針のバッ
トにのみ左右何れの方向からでも作用するトランスファ
ー位置案内軌道が構成され、下側のトランスファーガイ
ドカムの下面によって、前記一対のトランスファーレシ
ービングカムが作用した二一ドルジャックによってトラ
ンスファーレシービング位置へと押し上げられた編針の
バットにのみ作用する一対の押下げ案内面が構或されて
いる点にある。

次に、実施例を挙げ、この発明をより詳細に説明すると
、この実施例は、逆Ｖ字型に傾斜して設けられた前後一
対の針床１，１′に沿って、一対のキャリツジ２，２′
が往復移動する普通の形式の横編機に実施した場合に関
し、前側の針床１と後側の針床１′及び前側のキャリツ
ジ２と後側のキャリッジ２とには、夫々本発明に従って
同様な装置が設けられているので、以下の説明は、主と
して前側の針床１と前側のキャリツジ２について行う。

第４図に示してあるように、編針３を進退自在に受け入
れる各針溝４は、編針３の後方に二一ドルジャック５を
進退自在に且つ二一ドルジャックのバット６をして針床
内へと沈降可能に受け入れうるような深さを有して後方
へと延びており、そこに、その後端部５ｂがヘアピン状
の、弾性的な町撓性を有する二一ドルジャック５が、そ
の前端部５ａとその後端部５ｂを針溝４底に接して、配
置されている。

この二一ドルジャック５は、その中央部を上方から押圧
すると、彎曲して（鎖線参照）、常態にては針床１上に
突出せる状態に保たれているそれのバット６が、針床１
内へと沈降せしめられるようになっている。

また、この針溝４は、ニ一ドルジャックのバット６より
モ後方の、ニ一ドルジャック５の上位に、次に説明する
ようなプッシャー７とセレクトジャック８とを、夫々進
退自在に且つ揺動自在に受け入れうる溝深さを有してい
る。

針溝４内の各二一ドルジャック５の上位には、夫々、そ
の前端部近傍の上面にバット９を有するプツシャ−７が
配置されている。

フツシャ−７は、その前側の下面に形成せる凸部７ａを
二一ドルジャックのバット６の近傍位置で二一ドルジャ
ック５の上面に接し、その後端部の下面に形成せる３個
の小凹部７ｂ，７ｃ，７ｄのうちの何れが一つを、針溝
４を貫いて針床１に貫通せるピアノ線からなるクリック
ストッパー１０上に軽く係合された状態で、この針溝４
内に、進退自在に且つクリックストッパー１０を支点と
して、その前側を揺動自在になして配置されている。

この針溝４内の各プソシャー７の上位には、更に、夫々
、その前端が前記プツシャ−７のバソト９の後面に衝突
すると、プツシャー７に対して押し出し作用しうる如き
セレクトジャック８が、針床１の帯金１１，１２間にそ
の前端部近傍位を緩く挾まれて、進退自在に且つその後
側を揺動自在になして配置されている。

上記に説明したプノシャ−７は、そのバット７の上面を
キャリッジ２上のカム装置（後述）にて選択的に押すと
、揺動変位して、二一ドルジャック５の上面を押し、ニ
一ドルジャノク５０バノト６をして針床１内へと沈降せ
しめる作用を営むものである。

この実施例の横編機においては、このプノシャー７のバ
ット９位置を、キャリツジ上の電気機械的な選針装置に
よって選択されたセレクトジャック８による前進作用と
、キャリツジ上のカム装置の協同作用によって、少くと
も進退方向において２位置に選り分けて位置せしめるの
であるが、図示の実施例では、プツシャ−７の進退方向
におけろバット９の位置を、特に前記セレクトジャック
８による前進作用とキャリツジ上のカム装置（後述のク
リヤーカム４６及びハーフクリヤーカム４７等）の協同
作用によって、第４図に示した前進位置■と中間位置■
と、後退位置■の３位置中の何れかの位置に選択して位
置せしめ、そこに、前記クリックストッパー１０とプツ
シャ−７０後端部近傍の下面に形或された凹部７ｂｙ７
ｃ，７ｄの何れか一つとの弱い保合関係でもって、揺動
自在に保持せしめうるようになっている。

セレクトジャック８は、キャリツジ上の制御機構によっ
て選択されたものの先端部をプツシャ一のバット９の後
面へと衝突させて、後退位置■にあるプツシャ−７をし
て、前進位置■へと押し出すために、前記せる如く針溝
４内に進退自在に且つその後端側を揺動自在になして配
置されているのであるが、このセレクトジャック８は、
その最後退位置では、その後端部８ａが針溝４から後方
へと突出せしめられていて、セレクトジャック８は、こ
の後端部８ａにキャリツジ２上のコレクトカム１３を作
用させると、その自由端側か第４図位置から上昇位置へ
ともたらされて、選針準備がなされるようになっており
、セレクトジャック８には、上昇位置に保たれたセレク
トジャック８の選択せるものにのみ選針装置５０のセレ
クトカム４８を作用させてそれを第４図に示してある降
下位置へと変位させるためのセレクトバット１４を、揺
動自在な自由端側の上面に突設してある。

またこのセレクトバット１４の突設位置は、各セレクト
ジャック８毎に、予め設定された長手力向のいくつかの
異る位置のうちから、その一つを選択されており詳細な
図示は本発明と直接関係がないので省略してあるが例え
ば６個のセレクトカム４８の位置に対応せしめて夫々異
る位置にセレクトバット１４を突設せる６通りの規格の
セレクトジャック８が、同一位置にセレクトバット１４
を突設せる同一規格のものを６ピッチおきの針溝４内へ
と配置されており、セレクトジャック８は、キャリツジ
２０走行時に、キャリツジ上に設けられた電気機械的な
選針装置５０によって制御されるセレクトカム４８を、
選択せる規格のセレクトジャック８の上記セレクトバッ
ト１４へと作用せしめると、選択された規格のセレクト
ジャック８のみが、第４図に示した位置へとその自由端
側を降下せしめられるようになっているのである。

更にまた、各セレクトジャック８の自由端側の上面の所
定位置には、レイジングバット１５を突設してあって、
その自由端側かそのま工上昇位置に保たれたセレクトジ
ャック８のレイジングバット１５に、キャリッジ２が走
行するとき、キャリツジ２上に設けられたレイジングカ
ム１７を作用させると、セレクトジャック８がこのレイ
ジングカム１７に推進されて、プツシャ−７を後退位置
■から前進位置■へと押し出しうる量たげ、前進せしめ
られるようになっており、また各セレクトジャック８の
上面の所定位置には、クリヤーバット１６を突設してあ
って、上記のようにして前進せしめられたセレクトジャ
ック８は、このクリヤーバット１６に作用するキャリッ
ジ２上のガイドカム１８のクリヤー作用面１８ａにて押
し戻されると、その後端部８ａが、再びキャリッジ２上
のコレクトカム１３の作用領域に位置する旧位へと復帰
せしめられるようになっている。

次に、第４図のように構成された針床１上の編針３、二
一ドルジャック５、プッシャー７及びセレクトジャック
８に作用するキャリツジ２上のカム群と制御装置につＬ
・て説明すると、第５図はキャリツジ２に設けられたカ
ム装置を示したもので、この図はこの発明をより解り易
く説明するため、編戒カム群についてはダプルカムを例
示したが、他の実施例においては、シングルカム又はト
リフルカムであってもよいことは言うまでもない。

またこの図では解り易くするため、凹斜面には斜面の方
向に沿った線を付し凸斜面にはＸ線を付してある。

同図において、カムプレート２１上には、その中央部に
、この発明にしたがったところの編針３０バット２２に
作用する目移用カム群２３と二ドルジャック５０バット
６に作用する目移用カム群２４とを、第５図上の上下に
配置して設け、その左右に編針３０バット２２に作用す
る編戒カム群２５と二一ドルジャック５０パット６に作
用する編成カム群２６とを、夫々対称に配置して設けて
ある。

同様なカム装置が前後のキャリッジ２′上にも設けられ
るものであることは言うまでもない。

上記目移用カム群２３は、何れもカムプレート２１に固
定された左右対称形の上下の］・ランスファーガイドカ
ム２７，２８とガイドカム２９でもって構成でもって構
成され、上記目移用カム群２４は、該目移用カム群２４
の、キャリツジの進行方向前端位において、針床１上へ
の突出位置にある二一ドルジャック５のバット６に対し
て押し上げ作用しうる押上げ作用斜面３ｌｂを夫々有す
る一対の出没性のトランスファーレイジングカム３１と
、該目移用カム群２４の、中央よりもキャリツジの進行
方向後方位で、キャリツジの走行時に、針床上への突出
位置にあり、且つ後述のジャックガイドカム３０又は３
７によって降下位置に保たれた二一ドルジャック５０バ
ット６に対して押し上げ作用しうる、押上げ作用斜面３
２ｂを夫夫有スる一対の出没性のトランスファーレシー
ビングカム３２と、これらのカム３１，３２の上方位及
び両外側位で、二一ドルジャック５のバット６に対して
夫々押し下げ作用しうる一対の押し下げ作用面３０ｃと
３７ｃを夫々各別に有するジャックガイドカム３０，３
７とでもって構成されると共に、前記編針３のバット２
２に作用する目移カム群２３を構成している上下で一対
のトランスファーガイドカム２７の下面２７ｃと、トラ
ンスファーガイドカム２８の上面２８ｂとによって、そ
の間に、前記一対のトランスファーレイジングカム３１
の何れかを作用された二一ドルジャック５によって一定
量以上押し上げられた編針３０バット２２にのみ左右何
れの方向からでも作用し得て、該編針３をトランスファ
ー位置に案内するトランスファー位置案内軌道Ｔが構成
され、下側のトランスファーガイドカム２８の下面によ
って、前記一対のトランスファーレシービングカム３２
を作用された二一ドルジャック５によってトランスファ
ーレシービング位置へと押し上げられた編針３０バット
２２の前面にのみ作用しうる一対の押し下げ案内面２８
ｃが構成されている。

なお第５図に示した実施例のカム装置にあってハ、左右
一対のトランスファーレイジングカム３１とトランスフ
ァーレシービングカム３２を組み合わせたもの（３１＋
３２）が、夫々−ブロックでもって構成されていて、一
組のトランスファーレイジングカム３１とトランスファ
ーレシービングカム３２は、同時に出没制御されるよう
になっており、各ブロック毎に、その両端が斜面３１ａ
，３２ａのキャリツジの進行方向に沿った凹溝を形戒し
てある。

また、上記編成カム部２５は、何れもカムプレート２１
に固定されたガイドカム３３，３４，３５と、カムプレ
ート２１に沿って矢印方向に移動調節可能な一対のステ
ッチカム３６とでもって構成され、前記二一ドルジャッ
ク５０パット６に作用する編或カム群２６は、何れもカ
ムプレート２１に固定された一対のガイドカム３７と左
右対象形のレイジングカム３８とでもって構成されてい
て、カムプレート２１上には、上記二一ドルジャック用
の各編成カム群２６及び目移用カム群２４の第５図上に
おける下位に配して、夫な、前記プツシャ−７のバット
９の上面に対して押下げ作用するカム群と、このバット
９の前面に対して押し戻し作用するカム群とを、何れも
カムプレート２１から出没匍脚可能に設けてある。

上記プツシャ−７のバット９の上面に対して押し下げ作
用する出没性のプツシャーカム群は、何れも、キャリツ
ジ２０走行時に前進位置■にあるバット９又レま後退位
置■にあるバット９の上面に作用しうるようにこれらの
バットに対する作用軌道上に配して設けられているので
あるが、このプツシャーカム群は、その作用面の最突出
部である平坦な作用面４０ａ，４１ａが、夫々前記レイ
ジングカム３８のタック位置までのレイジング作用面３
８ｃの各始端側の作用領域を、キャリツジ２の進行方向
において夫々カバーしうるように配して設けられた、４
対のプツシャーカム４０，４１と、その作用面の最突出
部である平端な作用面４２ａ，４３ａが、夫々前記レイ
ジングカム３８のタック位置より上のニット用のレイジ
ング作用面３８ｄの各始端側の作用領域をキャリツジ２
の進行方向において夫々カバーしうるように配して設け
られた、２対のプツシャーカム４２ ，４３と、その作
用面の最突出部である平坦な作用面４４ａ，４５ａが、
夫々前記トランスファーレイジングカム３１のレイジン
グ作用面３ｌｂの各始端側の作用領域をキャリツジ２の
進行方向においてカバーしうるように配して、設けられ
た２対のプツシャーカム４４．４５等、からなるカムの
列でもって構成されており、各プツシャーカム４０，４
１，４２，４３，４４，４５は、何れもその両側を斜面
に形成されている。

また、上記プツシャ−７のバット９の前面に対して押し
戻し作用する何れも出没性のカム群は、キャリツジ２の
走行時に前進位置■にあるプツシャ−７のバット９及び
中間位置Ｈにあるプツシャー７のバット９の双方に作用
してプツシャ−７を後退位置■へと後退作動せしめうる
カム面４６ａを有する３個のプツシャークリヤーカム４
６と、キャリツジ２０走行時に前進位置ＩＫあるプツシ
ャ−７のバット９にのみ作用してプツシャ−７を中間位
置■へと後退作動せしめうるカム面４７ａを有するプツ
シャーハーフクリヤーカム４７とでもって構成され、こ
れらのプツシャークリヤーカム４６とプツシャーハーフ
クリヤーカム４Ｔは、カムプレート２１の中央位置と両
端位置とに配して設けられている。

またこの実施例の横編機では、キャリツジ上に設けられ
て電気的な制御機構によって制御される選針装置５０に
よって、前記セレクトジャック８の選択せるものをキャ
リツジ２０走行時に進退制御すると、選択せるプツシャ
−７を後退位置■から削進位置へと変位せしめることが
でき、前進位置■にもたらされたプツシャ−７は、それ
にクリヤーカム４６を作用させるとそれを後退位置■に
復帰せしめ、ハーフクリャカム４７を作用させると中間
位置■へと後退せしうるようになっていて、プツシャ−
７の位置を上記■〜■の何れかの位置へと制御すること
によって、それと同一針溝内に配置された二一ドルジャ
ック５と編針３が（Ａ）・（Ｂ）・（ｑ何れかのグルー
プに区分（選針）され、（Ａ）グループのプツシャ−７
のバット９が前進位置■（カム４０ ，４２ ，４７の
作用軌道）に保たれ、（Ｂ）グループのプツシャ−７の
バット９が後退位置ＩＩＩ（カム４１ ，４３，４５の
作用軌道）に保たれるようになっているのである。

次に、この発明にしたがった目移装置による目移し作用
を、上記実施例の装置について説明すると、第６図はキ
ャリツジが左行するときのカム装置と編針３及び二一ド
ルジャック６０通過位置を透視的に示したもので、同図
においては、プツシャ−７のバット９に対する作用位置
へとカムプレート２１から突出された出没性のカム装置
、及び二一ドルジャック５０パット６に対する作用位置
へとカムプレート２１から突出されたカム装置は、これ
を黒く塗り漬して示してある。

図からも解るように、図示の例は、左側の選針装置５０
によって、プツシャ−８が、３本おきに（Ａ）グループ
（■位置）と（Ｂ）グループ（■位置）に選別され、ハ
ーフクリャカム４７にて、（Ａ）グループが■位置から
■位置つまり（ｑグループへと選針されている例を示し
てあるが、このように選針されたプツシャ−７は、第６
図図上のｅ位置に達すると、プツシャーカム４５が突出
位置にコントロールされているので、（Ｂ）グループの
プツシャ−７が、そのバット９の上面をこのプツシャー
カム４５に押されて揺動変位されることになり、（Ｂ）
グループの二一ドルジャック５０バット６は、突出位置
にあるトランスファーレイジングカム３１の押上げ作用
斜面３１ｂが通過するときには、プツシャーカム４５と
プツシャ−７の作用によって、針溝４内へと没入せしめ
られ、斜面３１ａ，３２ａを両端に有する凹溝内を通過
して、目移軌道には入らない。

しかし、（Ｃ）グループのプツシャーＩは、このとるそ
れに作用するプツシャーカムがないので（／・ーフクリ
ャーカム４７が没位置にあるときは（Ａグループのプッ
シャー７がそれに相当することになる）、同グループの
二一ドルジャック５０バット６を、トランスファーレイ
ジングカム３１が作用しうる針床１上への突出位置にそ
のま工保つから、（ｑグループの二一ドルジャック５０
パット６のみが、目移用カム群２４の左端で、トランス
ファーレイジングカム３１の押上げ作用斜面３１ｂの作
用によって押し上げられ、該グループ（Ｑの編針３のみ
がトランスファー位置案内軌道Ｔへと案内される。

続いて二一ドルジャック５は、目移用カム群２４の中央
位に達するまでに、ジャックガイドカム３０の押し下げ
作用面３０ｃによって後退されるが、目移用カム群２３
のトランスファー位置案内軌道Ｔに案内された編針３が
、該軌道Ｔの中央に達すると、反対側の針床１′上では
、この実施例のものでは、何れのグループのプツシャー
に対してもプツシャーカムが作用しておらず、トランス
ファーレシービングカム３２／が作用位置に突出されて
Ｌ・るので、各二一ドルジャック５′が該トランスファ
ーレシービングカム３ｚの押上げ作用斜面３２′ｂによ
っでｍ ３’をトランスファーレシービング軌道Ｒへと
押し上げ、トランスファーレシービング軌道Ｒへと押し
上げられた編針３′中、前記トランスファー位置案内軌
道Ｔ上にある編針３へと作用したものが、編目を受取り
、各編針３′は、トランスファーガイドカム２８′の押
下げ案内面２８′ｃによって後退され、目移し作用が完
了する。

この実施例のものでは、トランスファーレイジングカム
３１’とトランスファーレシービングカム３２′とが一
体のブロックに構戒されているので、両カム３１’，３
２’間に、トランスファーレシービングカム３２′にて
所定量押し上げられた二一ドルジャック５′のバット６
′に作用して、それを降下させるための案内面３１′ｃ
を、トランスファーレイジングカム３１′側に形成して
あるが、第７図に示す他の実施例の如く、トランスファ
ーレイジングカム３１とトランスファーレシービングカ
ム３２を、別体に構或して各個に出没制御可能にした場
合には、必づしも上記のような案内面３１ｃは必要でな
く、ガイドカム３７によって二一ドルジャックを降下せ
しめるようになしてもよい。

また上記せるところからも容易に理解されるように、ト
ランスファーレイジングカム３１とトランスファーレシ
ービングカム３２は、これを第７図に示す如く各別にコ
ントロール可能に構或してもよいのであるが、選針機構
が上記実施例のような構或のものである場合には、選針
装置５０は、これを第７図に示す如く二つの編戒カム群
２５と同一位相に設けてもよく、更にまた他の実施例に
おいては、図示してないが、各編或カム群（複数組）及
び各目移カム群（複数組）毎に、それらと同一位相に設
けてもよい。

また、上記実施例においては、反対側の針床１′上にお
いてすべての編針３′がレシービング位置へと案内され
る例を示したが第７図に示してあるように、トランスフ
ァーレシービングカム３２，３２′の始端側の作用領域
をカバーする如き出没性のプシャーカム７１，７２，７
３を各位置■〜■に配して設けておくときは、選針装置
により選択された二一ドルジャック５のみを、トランス
ファーレシービングカム３２′に作用せしめて、選択せ
ルｍ針３’のみを、トランスファーレシービング軌道Ｒ
に案内せしめうるものである。

また上記実施例は、電気的な選針装置によって二一ドル
ジャックのバットを針床上の突出位置又は針床内への沈
降位置へと選択的に制御可能に構或された横編機につ℃
・て、本発明を実施せる例を説明したが、選針装置は、
それが電気的な選針装置に限られるものではなく、本発
明の目移装置は、これを選針装置が機械的なものにも実
施しうるものであることは言うまでもない。

以上実施例について本発明を説明したが、本発明の目移
装置では、上記したところからも容易に埋解されるよう
に、前後の針床上に配して設けられた一組の目移用カム
群によって、キャリツジの走行時における目移作用が、
必づ目移用カム群の中央よりも前段位で、一方の針床側
から選択された編針のみがトランスファー位置案内軌道
へと案内されて、それが、該軌道上を後段位までトラン
スファー位置に保たれている間に、目移用カム群の中央
位よりも後段位で、反対の針床側から編針がトランスフ
ァーレシービング軌道へと案内されることによって、行
われるようになっているので、このような目移作用は、
これをキャリッジの左右何れの方向への走行時において
も、前後何れの方向へでも、これを行わせうるといった
優れた長所をもっている。

したがって、この発明の目移装置によれば、編戒用カム
群の中間位又はその両側位等へと配して設けた所要組の
目移用カム群と、所要数の編成カム群とにて、キャリツ
ジの何れの方向への走行時においても、当該コースにて
、前後何れの方向へでも自由に目移しせしめて、減目、
目移柄編及び編成カム群による編柄を、任意に選択して
行わせうる。

また上記実施例について説明した如く（第７図）、選針
機構を巧みに組合わせると、選択された編針のみをトラ
ンスファーレシービング軌道へと誘導せしめることがで
きるので、このように構成した場合には、編目受側の針
床上にあって、編目を受けない編針がトランスファーレ
シービング軌道ヲ通ることによって生じる次のようなト
ラブル、すなわち、該編針によって編目が不必要に突き
上げられると、編目がきたなくなること、目落ちを生じ
るおそれがあること、編成コースの両端位で休止させて
いる編針（編目がかかつていないだけで特に後退させて
ないもの）にまで休止位置の編糸が給糸されるおそれが
あること、といったようなトラブルの発生を解消しうる
ものであり、また、この発明の目移装置では、編針と二
一ドルジャック間が連結されておらず、編針をトランス
ファーレシービング位置に案内するトランスファーレシ
ービング位置案内軌道Ｒが、編針のバットに対しては、
その前面にしか作用しない、下側のトランスファーガイ
ドカムの下面のみによって構成されていて、該トランス
ファーガイドカムの下方が空いているので、若しもトラ
ンスファーレシービング位置へと突き上げられた編み針
のバットにトラブルを生じた場合には、それが該空所へ
と逃げうるので、後続の編針が破損されるといったトラ
フルを生じないですむ。

したがってこの発明の目移装置によれば、目移機構を有
するが故に高価な編針の折損による消耗が、それだけ少
くなるといった経済性も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は従来装置におけるキャリツジの走行方向と
目移可能方向の関係を示した説明図、第３図は本発明の
装置における同様の関係を示した説明図、第４図はこの
発明の一実施例を示した針床の縦断側面図、第５図はキ
ャリツジ上に設けられたカム装置の一列を示した平面図
、第６図はバットの通過軌跡を記入して示したカム装置
の作用説明図、第７図は他の実施例を示したカム装置の
平面図である。 １・・・・・・針床、２・・・・・・キャリッジ、３・
・・・・・編針、４・・・・・・針溝、５・・・・・・
ニ一ドルジャソ久 ６，２２・・・・・・バット、２３
，２４・・・・・・目移用カム群、２７，２８・・・・
・・トランスファーガイドヵム、２８ｃ・゛・゜゛゜押
し下げ案内面、３０・・・・・・ジャックガイドカム、
３１・・・・・・トランスファーレイジングカム、３２
・・・・・・トランスファーレシービングカム、７１，
７２，７３゜゜・゜゛・プツシャーカム、Ｔ・・・・・
・トランスファー位置案内軌道、Ｒ・・・・・・トラン
スファーレシービング軌道。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 編針の後方の針溝内に、二一ドルジャックを進退自
   在に且つそのバットを針床内へと沈降可能になして配置
   し、ニ一ドルジャックのバットを電気的又は機械的な選
   針装置によって針床上への突出位置又は針床内への沈降
   位置へと選択的に制御呵能に構戒された横編機において
   、前記編針と二一ドルジャック間が編針の進退方向にお
   いて直接連結されておらず、キャリツジ上の前後で一組
   の目移用のカム装置が、前後のカムプレート上に夫夫設
   けられた、ニ一ドルジャックのバットに作用する目移用
   カム群と編針のバットに作用する目移用カム群とにて構
   戒されると共に、ニ一ドルジャックのパッドに作用する
   目移用カム群が、該カム群のキャリツジの進行方向前端
   位で夫々ニ一ドルジャックのバットに対して押し上げ作
   用する一対の出没性のトランスファーレイジングカムと
   該カム群の中央よりもキャリツジの進行方向後方位で夫
   々二一ドルジャックのバットに対して押上げ作用スる一
   対の出没性のトランスファーレシービングカムと二一ド
   ルジャックのバットに対して押下げ作用するジャックガ
   イドカムとでもって構成され、編針のバットに作用する
   目移用カム群が、上下のトランスファーガイドカムでも
   って構成されていて、上下のトランスファーガイドカム
   間によつて、前記トランスファーレイジングカムが作用
   したニードルジャソクによって押し上げられた編針のバ
   ットにのみ左右何れの方向からでも作用するト・ランス
   ファ一位置案内軌道が構咬され、下側のトランスファー
   ガイドカムの下面によって、前記一対のトランスファー
   レシービングカムが作用した二一ドルジャックによって
   トランスファーレシービング位置へと押し上げられた編
   針のバットにのみ作用する一対の押下げ案内面が構戒さ
   れていることを特徴とする横編機における目移装置。 ２ 前記編針に対して作用する目移用カム群が、編針は
   トランスファーレシービング位置へと押し上げる作用面
   をもったガイドカムを欠如していること、を特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の横編機における目移装置
   。 ３ 前記二一ドルジャックのバットを針床上の突出位置
   又は沈降位置へと選択的に制御する手段が、キャリツジ
   の進行方向における前記トランスファーレイジングカム
   の少くとも始端側のレイジング作用面の作用領域をカバ
   ーした位置にも、設けられていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項に記載の横編機における目
   移装置。 ４ ＠記ニードルジャックのバットを針床上の突出位置
   又は沈降位置へと選択的に制御する手段が、キャリツジ
   の進行方向における前記トランスファーレシービングカ
   ムの少《とも始端側の作用領域をカバーした位置にも、
   設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項又は第３項に記載の横編機における目移装置
   。