JPS584583Y2 - 撹拌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粉末食品とか薬品類等混合作業を必要とする２
種類以上の粉末材料を迅速にしかも確実に攪拌混合する
ようにした攪拌装置に関するものである。

従来、例ｔばコーヒー店で種類の異なるコーヒー豆を個
別に粉砕したあとこれらの粉末を混合させて香味のよい
コーヒーを作る場合とか、あるいは病院等において複数
の粉末状の薬品を混合して薬を調合するときは、上記粉
末材料をそれぞれ容器の中に適量入れ、スプーン等の攪
拌器具を用いて手で攪拌混合していた。

然るに、上記攪拌方法は手動で行うため、材料を均一に
攪拌することがむつかしく、しかもかなりの手間と労力
を必要とするため、非能率的であった。

又、２種類以上の粉末材料を混合して作られた例えば胡
麻塩とかふりかげ海苔等の粉末食品類を始め建材類等を
大量に生産する場合は、回転ドラム内に２種類以上の粉
末又は粒状の内容物を入れ、この回転ドラムを回転させ
て生産していたが、この方法は回転ドラムを回転させる
だけであるため、攪拌能力を向上させることが困難であ
った。

このため、回転ドラムを回転させつつクランク機構によ
り揺動させて内容物の攪拌能力を向上させる方法も提案
されているが、クランク機構を用いるので、攪拌装置自
体の構造が複雑になると共に大型化して製作原価を高く
する欠点があった。

本考案は上述の欠点を除去して、２種類以上の粉末材料
からなる内容物を迅速にしかも均一に攪拌混合させると
共に、装置自体を簡素な構成で経済的に製作することが
出来る攪拌装置を提供するもので、以下本考案の実施例
を図により説明すると、１は本案攪拌装置の機台で、内
部には減速機構を内蔵した電動機２が収納されている。

３，４は機台１の上面隅角部に装着された軸受を有する
軸受支持金具で、これら軸受支持金具３，４には枢軸５
，６が機台１の前後方向に回転可能に挿通されている。

１，８は上記枢軸５，６０両端に装着した４個の摩擦車
、９は摩擦車８．８の内方において枢軸６に装着したプ
ーリーで、電動機２０回転軸１０との間に張ったベルト
により連結されて電動機２０回転を枢軸６に伝達して摩
擦車８゜８を回転する。

１１は中空円筒状の回転ドラムで、外周の両端には摩擦
車１，８の一側面と微少な間隙を保ってガイド板１２，
１２’が周設されており、上記回転ドラム１１は摩擦車
７，８上にガイド板１２ 、１２’を上記摩擦車７．８
の一側面と対応させて回転可能に乗載されており、電動
機２を回転すると、回転ドラム１１は摩擦車８によりも
う一方の摩擦車７を介して回転する。

又、回転ドラム１１は軸方向に移動しようとした場合、
ガイド板１２ 、１２’が摩擦車７，８の一方の端面に
当接することにより、摩擦車７，８上に脱落することな
く保持される。

１３は回転ドラム１１の略２／３の径寸法をなした筒状
の攪拌ドラムで、全体形状を平行四辺形となすように開
口部両端を１５〜３０°（本実施例では１５°）の角度
で斜切し、回転ドラム１１への取付けは、第２図に示す
ように、攪拌ドラム１３の後端部を回転ドラム１１の後
面を閉鎖する閉鎖板１４の下方位置に溶着せしめると、
攪拌ドラム１３はその前端部開口面１５を回転ドラム１
１の開口端上部と合致した状態で回転ドラム１１の軸方
向に沿って１５°の角度で傾斜されて収納固定される。

又、攪拌ドラム１３の前端部はその開口面１５を除いて
回転ドラム１１の前面を覆う覆板１６の内周円に溶着さ
れる。

１１は攪拌ドラム１３内局面の上下左右位置に開口面１
５から後端にかげて配設された細長なアングルからなる
掻上板、１８は上記攪拌ドラム１３の開口面１５に蝶番
１９によって開閉自在に取付けた蓋体で、２０は蓋体１
８に貼付られて開口面１５を密封するパツキン、２１は
開口面１５を蓋体１８により閉じたときこの蓋体１８を
回転ドラム１１前面の・覆板１６に固定する固定金具、
２２は機台１の上面においてこの機台１の周囲を回転ド
ラム１１の回転に支障のない範囲内で覆うカバーである
。

次に動作について説明すると１．攪拌ドラム１３を第１
図のように開口面１５を斜上向きとした状態で例えば２
種類の粉末材料からなる内容物を攪拌ドラム１３内に入
れて、このあと開口面１５を蓋体１８により閉鎖してか
ら電動機２を回転させると、この攪拌ドラム１３を傾斜
した状態で収納判定した回転ドラム１１は摩擦車７，８
により回転して上記攪拌ドラム１３を一緒に回転させる
。

この結果、内容は攪拌ドラム１３０円周方向に対して上
側の材料が下側の材料を覆う状態で引き上げられると同
時に掻上板１Ｔにより下側の材料が掻上げられ所要の高
さに達すると両材料は混乱状態をなして落下して攪拌さ
れる。

しかもこの際、上記攪拌ドラム１３は回転ドラム１１内
に斜設されているので、開口面１５側と底面側の両端部
が回転ドラム１１０回転により上下方向に交互に位置を
かえて回転しつつ揺動するため、内容物は攪拌ドラム１
３の後方から前方へ、逆に前方から後方へと斜めに揺動
しながら攪拌ドラム１３内を充分に行き渡るため、上記
内容物を迅速にしかもむらなく均一に攪拌混合すること
が出来る。

次に攪拌混合された内容物を取り出すときは、蓋体１８
の固定を解いて攪拌ドラム１３の開口面を開放して取り
出す。

この際、攪拌装置自体が携帯出来るように小型に製作し
である場合は、回転ドラム１１を手で持って摩擦車７．
８から取り外し、蓋体１８を開いた状態で攪拌ドラム１
３の開口面１５を下に向けて内容物を図示しない容器内
に排出させる。

又、ふりかげ海苔等粉末食品を大量に作る場合のように
、攪拌装置を大型に製作した際は、攪拌ドラム１３の開
口面１５が下向きとなるように回転ドラム１１を回転さ
せたあと、蓋体１８を手で持ち上げ開口面１５を開口す
れば、内容物は傾斜した攪拌ドラム１３内を滑って自動
的に排出されればよい。

本考案は上述のように、回転ドラム内に傾斜して取付け
た攪拌ドラムを回転ドラムの回転により揺動させながら
回転させて２種類以上の粉末状の内容物を迅速にしかも
均一に攪拌するようにしたもので、従来のように回転ド
ラムをクランク機構を用いて揺動回転させるものと全く
異なり、本案の攪拌装置は攪拌ドラムを斜めに固定して
収納した回転ドラムをただ回転させるだけでよいので、
攪拌装置自体の構造を著しく簡素にすることが出来ると
共に、部品点数を減少させて経済的に製作することが出
来る。

又、攪拌ドラムは特別な部品を用いることなく、回転ド
ラム内に内容物に応じて任意の傾斜角度で傾斜させて固
定することが出来るので、内容物の攪拌混合作業を迅速
に且つ確実に行うことが出来る著しい利点を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の攪拌装置の要部を縦断して示す正面図
、第２図は同じく攪拌装置の要部を縦断して示す側面図
である。 １１：回転ドラム、１３：攪拌ドラム、１７：掻上板、
１８：蓋体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転ドラムを回転させて内容物を攪拌混合するようにし
   た装置において、上記回転ドラム内に蓋体な一方に開閉
   自在に設けた攪拌ドラムを回転ドラムの軸方向に沿って
   斜めに傾斜させて一体に装着し、こめ攪拌ドラ人の内周
   面には掻上板を突設して、上記攪拌ドラムにより内容物
   を揺動させて攪拌混合する。 １．５にしたことを特徴とする攪拌装置。