JPS5845376Y2 - ラチス梁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はラチス梁に関するものである。

従来より、柱、梁を主体とした軸組工法により１階と２
階の壁パネルをラチス梁に建込む場合には、第１図のよ
うに、軽量鋼を山形に形成したつば付きの外壁取付用の
土台金具１を、ラチス梁２の上面にボルト止めするとと
もにそのラチス梁２の下面に畦溝形鋼からなる冠３を溝
部に下向きに固定し、１階の壁パネル４の上面を冠３に
、土台金具１の上面に２階の壁パネル５をそれぞれ嵌着
するようにしていた。

そのため、これらの施工に手間を要するうえラチス梁２
の重量が土台金具１と冠３の分だけ大きくなって取扱い
に不便でありかつ材料コストが高くなるという問題があ
った。

したがって、この考案の目的は、他の建材との結合が容
易でかつ軽量なラチス梁を提供することである。

この考案の一実施例を第２図に示す。

すなわち、このラチス梁は、２本の軽Ｚ形鋼６を対向接
合して溝部７とその溝部背面に凸出８を形成した上弦材
９をその溝部７を下向きにするとともに、溝部１０を下
向きにした畦溝形鋼からなる下弦材１１の上方に一定間
隔をおいて対向配置し、これらの上弦材９の溝部７の内
側と下弦材１１の溝部背面とを波形に折曲した長尺の鉄
筋からなるウェブ材１２により連結して溶接固定したも
のである。

このように構成した結果、第２図で示すようにその下弦
材１１の溝部１０を１階の壁パネル１３の上端縁に冠着
するとともに上弦材９の凸条８に２階の壁パネル１４の
下端に設けた結合用溝部１５を嵌合することにより、ラ
チス梁の架設ならびに１゜２階の壁パネル１３．１４の
結合を簡単に行うことができる。

また、このラチス梁は、壁パネル１３．１４との結合部
となる凸条８と溝部１０がラチス梁本体に一体的に形成
されているため強度が高くしかも軽量であるという利点
がある。

さらに、下弦材１１は溝形のものであるから、市販の溝
形鋼をそのまま用いることができ、また上弦材９は凸条
８を有する溝形のものであるから、この実施例のように
２本のＺ形鋼を用いる等して簡単に得ることができる。

そのため、上弦材や下弦材１１を特別にロール成形等で
製造する必要がなく、製造が簡単である。

以上のように、この考案のラチス梁は、上面に長手方向
に沿う凸条を一体形成した下向き溝形の上弦材と下向き
溝形の下弦材とを一定間隔をおいて対向配置し、波形に
折曲した長尺のウェブ材を溶接固定して前記上弦材と下
弦材とを連結したものであるため、他の建材との結合が
容易でかつ軽量であり、材量コストならびに施工コスト
を低減できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のラチス梁の斜視図、第２図はこの考案の
一実施例の施工を説明するための斜視図である。 ８・・・・・・凸条、９・・・・・・上弦材、１ｏ・・
曲溝部、１１・・開平弦材、１２・・・・・・ウェブ材
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上面に長平方向に沿う凸条を一体形成した下向き
   溝形の上弦材と下向き溝形の下弦材とを一定間隔をおい
   て対向配置し、波形に折曲した長尺のウェブ材を溶接固
   定して前記上弦材と下弦材とを連結したラチス梁。
2. （２）前記上弦材がＺ形鋼を対称的に組合せて略逆Ｙ形
   とした実用新案登録請求の範囲第（１）項記載のラチス
   梁。