JPS5843792Y2 - 部品取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可変抵抗器やスイッチ等の部品をシャーシ等の
基板に取り付ける際に用いる部品取付装置に関し、簡単
な構成の板ばねを利用して、ワンタッチで部品の取り付
けが行えるようにしたものである。

従来より可変抵抗器やスイッチ等の部品を取り付ける場
合には、第１図に示すように部品１に設けた軸２をシャ
ーシ等の基板３の透孔３ａに挿入し、この軸２にスプリ
ングワッシャ４を介して″ナツト５を締め付けるように
していた。

このため取り付けに要する部品が多く、また作業時間も
長くなるという欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を解決する部品取付装置
を提供するものである。

以下本考案の一実施例について第２図、第３図とともに
説明する。

第２図、第３図において第１と同一符号の部分は同一機
能を有している。

そして６はリン青銅等で構成された板ばねであり、Ｕ字
状の凹部６ａと、外周の２個所に傾斜して形成された舌
片６ｂ、６Ｃと、それらの間に形成され、逆方向に傾斜
された舌片６ｄとを有している。

なお上記凹部６ａの奥の方は軸２の外周に形成されたね
じの谷部の直径よりわずかに大きい直径Ａの真内部６ｅ
で構成され、真内部６ｅの一部がら開口端までは、上記
谷部の直径よりわずかに小さい幅Ｂの直線部６ｆで構成
され、この直線部６ｆの開口端両側は丸みのあるテーパ
面６ｇで構成されている。

上記構成において、部品１を取り付ける場合には、部品
１の軸２を基板３の透孔３ａに挿入し、板ばね６の中央
の舌片６ｄを指で掴み、この板ばね６を基板３の表面に
沿わせた状態で凹部６ａを軸２の径方向に押しつける。

このようにすると、テーパ面６ｇに案内されて直線部６
ｆがねじの谷部に嵌まりこみ、直線部６ｆがわずかに押
し広げられながらやがて真内部６ｅが谷部に嵌まりこむ
。

このとき両側の舌片６ｂ、６Ｃの傾斜寸法（第３図Ｃの
Ｃ）をねじのピッチ以上に設定しておけば、これらの舌
片６ｂ、６Ｃが基板３の表面に押し当てられるため、板
ばね全体に基板３から離れる方向の付勢力が働き、この
付勢力によって部品１の側面が基板３に強く押しつけら
れて第２図に示すように部品１は確実に基板３に取り付
けられる。

また、舌片６ｂ、６Ｃが基板３の表面に食いこむため、
板ばね６が軸２から抜は出るのを確実に防止することが
できる。

なお、上記実施例では他の要請から板ばね６の凹部６ａ
の両側を互に異なる幅にしているが、これらは同じ幅で
あってもよく、要は板ばね６の嵌合時の作業が容易に行
え、かつ取付時に十分な強度が得られればよい。

以上のように、本考案によれば、簡単な構成の板ばねを
用いることにより、ワンタッチで゛部品を取り付けるこ
とができ、部品点数と作業工数の低減を図ることができ
るという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図は本考案の一実施例を
示す断面図、第３図ａ、ｌ）、ｃは上記実施例に用いる
板ばねの正面図、上面図、側面図である。 １・・・・・・部品、２・・・・・・軸、３・・・・・
・基板、３ａ・・・・・・透孔、６・・・・・・板ばね
、６ａ・・・・・・凹部、６ ｂ 、６ Ｃ，６ｄ・・
・・・・舌片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周囲にねじを形成した軸を有する部品と、透孔を有する
   基板と、Ｕ字状の凹部を有し外周に傾斜した舌片を有す
   る板ばねとを備え、上記基板め透孔に上記部品の軸を挿
   入し、上記軸の外周に形成したねじれの谷部に上記板ば
   ねの凹部を嵌合し、上記板ばねの舌片を上記基板に当接
   することにより、上記部品を上記基板に取り付けるよう
   にした部品取付装置。