JPS5835664Y2 - 溶融紡糸装置 - Google Patents

溶融紡糸装置

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JPS5835664Y2
JPS5835664Y2 JP1978160477U JP16047778U JPS5835664Y2 JP S5835664 Y2 JPS5835664 Y2 JP S5835664Y2 JP 1978160477 U JP1978160477 U JP 1978160477U JP 16047778 U JP16047778 U JP 16047778U JP S5835664 Y2 JPS5835664 Y2 JP S5835664Y2
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JP
Japan
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metal plate
monomer
wire mesh
semi
mesh frame
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Expired
Application number
JP1978160477U
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English (en)
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JPS5575670U (ja
Inventor
肇 西脇
守 前田
英二 谷口
Original Assignee
東レ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、モノマ付着防止部材を有する、改良された溶
融紡糸装置に関するものである。
ナイロン6繊維の如き合成繊維を溶融紡糸する紡糸装置
においては、一般的に、紡糸直後に冷却筒およびモノマ
吸引箱が設けられている。
該モノマ吸引箱は、紡糸直後、冷却前の繊維中から発生
する気体状のモノマ(オリゴマも含むが以下上ツマと総
称する)を吸引して除去する機能を有するものであり、
その開口端9′は第1図に示すように、紡糸パンクの下
方かつ冷却筒の前方に開口している。
一方、前記冷却筒は、前記紡糸パックの側方に設けられ
た加熱ジャケットの下方に、断熱板を介して設けられて
いるものであり、金網等よりなる冷却風吹き出し面から
糸条に冷却風を吹きつける機能を有する。
そして、この冷却風吹き出し面の上端は、第1図に示す
ように、金網枠8により係止されている。
このような従来の紡糸装置を用いて溶融紡糸を行なうと
、発生するモノマのかなりの量を除去することはできる
が、完全に除去することは困難であった。
除去されずに滞留しているモノマは冷却風によって冷却
固化され、前記金網枠等に綿状に付着したり、つらら状
に堆積するのであった。
この付着・堆積した結晶モノマは、紡糸中の糸切れ発生
原因や糸品質の低下(たとえば繊維斑の増加)原因とな
るので、付着・堆積した結晶モノマは定期的に洗浄除去
しなくてはならず、操業能率向上の妨げとなってきた。
そこで、本考案の目的は、このような従来の溶融紡糸装
置の不十分な点を補完し、結晶モノマの付着・堆積を防
止することにより、紡糸糸切れをなくし、糸品質を向上
させ、かつ操業能率の改善を可能にする、改良された溶
融紡糸装置を提供することにある。
この目的を遠戚するために、本考案の溶融紡糸装置は、
半円筒状金属板Aと該半円筒状金属板の半円周状端に接
合している翼状金属板Bとからなるモノマ付着防止部材
1を、前記モノマ吸引箱の開口端と相対する位置であっ
て、かつ前記金網枠と糸条通過位置との間である位置に
、前記半円筒状金属板が前記金網枠と隙間を保って位置
され、かつ前記翼状金属板が前記加熱ブロックと接して
位置されるように設け、前記半円筒状金属板の下端は、
前記金網枠下端より紡糸方向に5mm以内長いことを特
徴とするものである。
以下、図によって本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案の一実施例よりなる溶融紡糸装置の一部
切断側面図であり、第2図は本考案の一実施例における
モノマ付着防止部材の斜視図である。
第1図に示したように、紡糸パック10と加熱ブロック
4とを有するポンプジャケット2;断熱板5を介して設
けられた冷却筒6;およびモノマ吸引箱9は従来の紡糸
装置における場合と同様なものであった。
上記冷却筒6は、金網のごとき物からなる冷却風吹き出
し面7から糸条に向けて冷却風を吹き出すものであり、
この冷却風吹き出し面7はその上端が金網枠8により係
止されている。
口金3から押出された溶融ポリマの流れは、冷却筒6の
片側より冷却風吹き出し面7を通して送られる冷却風(
小矢印でその向きを示す)によって冷却され糸条Yを形
成する。
口金3の下方で発生した気体モノマは、モノマ吸引箱の
開口端9′より吸引され、モノマ吸引箱9(吸引ダクト
を経て排風ファンに接続されているが、これらは図示せ
ず)を通して、大矢印の向きに吸引除去される。
このとき、従来は気体モノマが一部滞留し、冷却筒6の
冷風によって冷却固化され、金網枠8等に線状に付着し
たり、つらら状に堆積したりしたものであった。
しかし、本考案装置においては、モノマ吸引箱9の開口
端9′と相対する位置に特殊な形状のモノマ付着防止部
材1を設けることにより、金網枠8あるいはその近傍へ
の結晶モノマの付着・堆積を完全に防止することができ
るのである。
すなわち、前記モノマ付着防止部材1は第2図にその一
実施態様を示すように、半円筒状金属板Aおよび該半円
筒状金属板の半円周状端に接合している翼状金属板Bと
から構成されるものであり、上記2枚の金属板A、Bは
特定位置に設置されることが必要である。
前記半円筒状金属板Aは次の条件(イ)〜(ニ)をすべ
て満足する位置に設置される。
(イ)前記モノマ吸引箱の開口端9′と相対する位置で
あること、 (ロ)前記金網枠と糸条通過位置との間であること、 (ハ)前記金網枠との間に隙間があること、および゛、 (ニ)その下端は、前記金網枠下端より紡糸方向に5m
m以内長いこと。
また、前記翼状金属板Bは次の条件aを満足する位置に
設置される。
(a)前記加熱ブロック4と接していること。
上記の如き位置に、モノマ付着防止部材1は設置されて
いるので、該部材は加熱ブロックからその熱が伝導して
きて、モノマ固化点以上に加熱された状態にある。
従って、結晶モノマが付着しやすい位置にあるにもかか
わらず、この部材には結晶モノマが付着・堆積しないの
である。
本考案において、結晶モノマ付着防止部材の素材として
は熱の良導体を選ぶ必要があり、その点および耐熱性、
堅牢性、加工容易性などの点から、金属(たとえば銅、
黄銅、亜鉛鉄、アルミニウムなど)の板を用いることが
適切である。
また、結晶モノマ付着防止部材の半円筒状金属板Aは、
低温にある冷却筒6によって冷却されないために金網枠
8と隙間(たとえば3〜5mm)を保つことが必要であ
り、かつこの隙間に気体モノマが移動しないよう、かつ
滞留しないように、その下端は紡糸方向に金網枠より5
mm以内長くなるように設けられることが必要である。
5mmより長いと冷却風の乱れが生じて、糸斑の原因と
なるので不適当である。
このようにモノマ付着防止部材が金網枠下端より(5m
m以内、好ましくは3〜5mmの範囲で)長くなるよう
に設けられているので、特に結晶モノマが付着・堆積し
やすかった金網枠8の部分近傍へ、気体モノマが移動す
るのが妨げられるので金網枠へ結晶モノマが付着・堆積
しなくなるのである。
以上のとおり、本考案の溶融紡糸装置は、モノマ吸引箱
の開口端と相対する位置に、簡単な形状のモノマ付着防
止部材を特定位置に設置しただけで、モノマの付着・堆
積を完全に防止しえたものであり、実用上有効な物であ
る。
従って、気体モノマの発生しやすいナイロン6繊維の如
き合成繊維の溶融紡糸において、本考案装置を用いれば
、従来は避けることのできなかった結晶モノマの付着・
堆積を防止することができるようになるので、結晶モノ
マに由来する紡糸糸切れの皆無化、糸品質の向上、そし
て結晶モノマ除去作業が不要になることによる操作能率
の改善が可能となる。
実施例 本考案装置(モノマ付着防止部材を設置している)と従
来装置(設置していない)とを用いて、ナイロン6溶融
紡糸時の結晶モノマ付着量の相違を調べた。
なお、モノマ付着防止部材は亜鉛鉄板からなる、第2図
の如き形状の物であり、半円筒状金属板の下端は金網枠
子端より紡糸方向へ3mm長かった。
その結果、本考案装置では結晶モノマの付着量は10金
あたりOg/7日であったが、従来装置で゛は10金あ
たり3〜5g/7日で゛あった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例よりなる溶融紡糸装置の一部
切断側面図、第2図は本考案の一実施例におけるモノマ
付着防止部材の斜視図である。 符号 1:モノマ付着防止部材(A:半円筒状金属板
B:翼状金属板)、2:ポンプジャケラ+、3:紡糸口
金、4:加熱ブロック、5:断熱板、6:冷却筒、7:
冷却風吹き出し面、8:金網枠、9′:モノマ吸引箱の
開口端、10:紡糸パック、Y:糸条。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 溶融紡糸パック10と該溶融紡糸パックの側面に隣接さ
    れた加熱ブロック4とを有するポンプジャケット2;前
    記加熱ブロックの下方に、断熱板5を介して設けられ、
    かつ冷却風吹き出し面7と該冷却風吹き出し面の上端を
    係止する金網枠8とを有する冷却筒6;および前記溶融
    紡糸パックの下方かつ前記冷却筒の前方である冷却ゾー
    ン内に、モノマ吸引用の開口端9′を有するモノマ吸引
    箱9を少なくとも有してなる溶融紡糸装置において、半
    円筒状金属板Aと該半円筒状金属板の半円周状端に接合
    している翼状金属板Bとからなるモノマ付着防止部材1
    を、前記モノマ吸引箱の開口端と相対する位置であって
    、かつ前記金網枠と糸条通過位置との間である位置に、
    前記半円筒状金属板が前記金網枠と隙間を保って位置さ
    れ、かつ前記翼状金属板が前記加熱ブロックと接して位
    置されるように設け、前記半円筒状金属板の下端は、前
    記金網枠子端より紡糸方向に5mm以内長いことを特徴
    とする溶融紡糸装置。
JP1978160477U 1978-11-21 1978-11-21 溶融紡糸装置 Expired JPS5835664Y2 (ja)

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JP1978160477U JPS5835664Y2 (ja) 1978-11-21 1978-11-21 溶融紡糸装置

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JPS5575670U JPS5575670U (ja) 1980-05-24
JPS5835664Y2 true JPS5835664Y2 (ja) 1983-08-11

Family

ID=29154281

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011117458A1 (de) * 2011-11-02 2013-05-02 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Schmelzspinnen und Abkühlen von synthetischen Filamenten

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50128411U (ja) * 1974-04-04 1975-10-22
JPS542254Y2 (ja) * 1974-04-04 1979-01-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5575670U (ja) 1980-05-24

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