JPS5835407Y2 - 心なし研削盤における調整車支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、心なし研削盤に訟ける調整車支持装置、詳
しくは、軸方向にある程度の巾を持った調整車の支持装
置に関する。

心なし研削盤において、研削といしに苅向して工作物を
支持する調整車は、工作物の研削精度に重要な役割を果
しており、研削中において発生する調整車の僅かなたわ
みも防止しなければならない。

従来のこの種の調整車支持装置は、例えば第１図に示す
如く、調整車軸１上に固定的に取付けた調整車取付部材
２の一端にフランジ部３を設け、他端に締付ボルト４で
軸方向に締めつけられる押え蓋５を設けて、フランジ部
３との間に調整車６の両側向の内周部を軸方向に締結す
ることにより、前記両側面とフランジ部３、押え蓋５と
の摩擦係合力を発生せしめて調整車６を支持するように
なされている。

ところで、調整車６の円周面と、調整車取付部材２の外
周向との間には、調整車の取付部材に対する着脱を容易
にするために、図に不す如くａなるスキマが設けられる
。

このために軸方向に巾の広いといし屯７、調整車６を使
用して工作物Ｗの研削加二Ｉを行う場合、調整車側に働
く研削抵抗によって図中破線で／ｊ＜す如きたわみｂが
調整車６に発生し、研削抵抗の変化に伴なってこのたわ
みｂが変化してといし屯７との平行度を悪化させ、高精
度の研削力吋二か行えないという不都合かあった。

この考案は、以上のような従来の不都合を解消して、常
に安定した研削精度が１尋られ、かつその構造が簡単な
調整車支持装置を提供するものである。

実施例について説明すれば、第２図にむいて、調整車６
を、６ａ、６ｂ、６ｏで・Ｙミす如くその軸方向に複数
に分割すると共に、その分割■８，９の間に、調整車取
付部材２の外周向に文゛」シて適宜のスキマを有する環
状のスペーサ１０を介在させる。

スペーサ１０はその外径を調整車６の外径よりも小径に
形成して、その円周等配の複数個所に、放射方向の外方
より螺合して先端を調整車取付部材２の外周南に当接す
る固定ボルト１１を設ける。

すなわち前記分割面８，９間にスペーサ１０を介在させ
た状態で、締付ボルト４を締めつけ、押え蓋５とフラン
ジ部３との間にち−いて調整車６ａ。

６ｂ、６ｃ及びスペーサ１０を軸方向に１蛍力に締結し
、然る後、固定ボルト１１を均等の力で締めつけて調整
車取付部材２の外周にスペーサ１０を固定する。

かくて複数に分割した調整車６は、調整車取付部材２の
フランジ部３、押え蓋５及びスペーサ１０に、その両側
向及び分割向を軸方向に強力にしめつけられて摩擦係合
しかつスペーサ１０の半径方向の移動が不可能に固定さ
れているから、重研削或は研削抵抗の変化等によって調
整車６にたわみが発生するようなことがなくなって、調
整車６とその取付部材２との間のスキマＣの変化が最小
限に抑えられる。

なむ図示の場合、調整車６をその取付部材２を介して調
整車軸１上に片持支持する構造で示したが、これは調整
車軸１をその両端で支持する場合も同様であることはい
う芽でもなく、１だ調整車取付部材２の一端のフランジ
部３を省いて、その他端側と同様に押え蓋を締付ボルト
で固定する構造としてもよい。

さらに調整車６の前記分割数は、調整車の直径と軸方向
寸法（幅方法）及び研削抵抗等を勘案して定めればよい
。

第３図はスペーサ１０を、調整車取付部材２の外周に予
め一体的に固定した場合を示す図であって、スペーサ１
０をトマリバメ、シマリバメ等により前記取付部材２の
所定位置に嵌合した後、ボルト１２で固定し、或は焼嵌
めで固定してもよく、さらに前記取付部材２の外周に鍔
状に一体形成する。

またこの場合は、調整車取付部材２に一体のフラッジ部
３を設けず、該部材２０両端部共に、押え蓋５を締付ボ
ルト４により着脱可能に取付ける構造とし、一体的に固
定するスペーサ１０は１個とする。

また調整車６は、その分割向を図示のように段付形状と
してその外周向にスキマのない構造とすることができる
。

この考案は以上のような構造であって、調整車６の軸方
向の中間部の１ないし複数個所において、調整車６の半
径方向の変位（たわみ、ひずみ等）を阻止する固定手段
、具体的には調整車の分割面間に介装したスペーサを半
径方向に移飯不能に固定し、そして調整車の両端面をフ
ランジ部と押え蓋、或は１削の押え蓋の間に軸方向に締
めつけてその摩擦係合力により固定する構造であるから
、調整車内径面とその取付部材外径面との間のスキマの
変化を最小限に抑止し、調整車の外周向、すなわち工作
物支持［角の研削抵抗及びその変化によるたわみをほぼ
完全に防止することができ、従って研削精度を従来にト
ヒ較して著るしく高精度に向上することができる。

筐だその構造が簡単であってコストが低床であり、従来
のこの種の研削盤に適用してその改良を容易に行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調整車支持装置の要部を示す縦断面図、
第２図はこの考案の実施例要部の縦ｒ！ｆｒ面図、第３
図はそれぞれ他の実施例の要部のみを示す縦断面図であ
る。 ２・・・調整車取付部材、３・・・フランジ部、４・・
・締付ボルト、５・・・押え蓋、６・・・調整車、８，
９・・・分割面、１０・・・スペーサ、１１・・・固定
ボルト。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）調整車をその両側面の内周部で軸力向に締めつけ
   て調整車外車取付部材に固定する心なし研削盤における
   調整車支持装置にむいて、調整車を軸方向に複数に分割
   し、その分割面間に、調整車取付部材の外周向と調整車
   内径向との間のスキマを一定に保持して調整車取付部材
   に利する調整車中間部の半径方向変位を：）ハ止する固
   定手段を設けたことを特徴とする調整車支持装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲（１）記載の支持装置で
   あって、前記固定手段が、調整車の分割面間に介在する
   スペーサと、スペーサの円周等配の複数個所にその放射
   方向に螺合して調整車外付部材外周面に先端を当接しス
   ペーサを固定する固定ボルトとからなる調整車支持装置
   。
3. （３）実用新案登録請求の範囲（１）記載の支持装置で
   あって、前記固定手段が、調整車の分割面間に介在する
   如く調整車取付部材の外周面に固定したスペーサである
   調整車支持装置。