JPS5834689Y2 - 小型電気機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はケースの電池交換口を閉塞するキャップの着
脱構造を改良した小型電気機器に係り、電池収納状態に
おいては不用意にキャップがはずれないようにしたもの
である。

以下、この考案の小型電気機器を電気かみそりに適用し
た例で説明する。

第１図、第２図において、１はモータ２や電池３゜３を
収容するケースで、頭部には外刃４を保持する刃体ホル
ダ５が装着されている。

上記電池３，３の一方の陽極端子６は弾性を有する接触
片７およびスイッチ（図示せず）を介してモータ２の一
方の外部端子に、また他方の電池３の陰極端子８は別の
接触片９を介してモータ２の他方の外部端子にそれぞれ
接続されている。

１０は上記ケース１の電池交換口１１を閉塞するキャッ
プで、このキャップ１０の底壁には導電性の板ばね１２
が融着突起１３などで固定されている。

この板ばね１２の左右画先端部１４．１５側はキャップ
１０の両端部位で立ち上り形成され、各先端１６゜１７
はケース１側まで延出されている。

上記各先端１６．１７には上記ケース１の内面に形成さ
れた保合部１８．１９に係止される係止部２０．２１が
折曲形成されている。

２２．２３は上記電池３，３の陽極端子２４および陰極
端子２５にそれぞれ電気的に接続される一対の電池受端
子、２６．２７はコイルばねのような導電性のばね部材
であり、各上端が対応する電池受端子体２２．２３内に
接続固定され、また各下端が切起片２８．２９などで上
記板ばね１２に固定され、これによって上記各電池受端
子２２．２３を上下動可能に弾性的に支持しである。

このばね部材２６．２７は板ばね１２に切り起しなどで
一体的に形成したものでもよく、ケース１に設けられた
前記接触片７，９より弱いものであればよい。

この上下動をスムースにさせるために上記板ばね１２に
は切り起しなどで形成されたガイド片３０．３１が立設
されている。

上記両端子体２２．２３は電池３，３を支持した際に、
上記ばね２６．２７のばね力に抗して下降してその下端
部で上記板ばね１２の固定点Ｐ、、 Ｐ２と先端保合部
２０．２１との間を押圧するように設定されている。

上記両電池３，３は電池受端子体２２，２３、ばね部材
２６．２７および板ばね１２によって直列接続されるた
め、スイッチの投入によってモータ２が駆動される。

上記構造の電気かみそりは、ケース１の電池交換口１１
周縁にキャップ１０を嵌合させると、板ばね１２の各係
止部２０，２１がケース１の係合部１８゜１９に弾性的
に係止されるため、容易に両者１，１０を結合させるこ
とができる。

上記ケース１からキャップ１０をはずす場合、ケース１
内に電池３，３が収納されていると、第３ａ図のように
電池受端子体２２（２３）が下降して板ばね１２の係止
部２０（２１）と固定点ＰＩ（Ｐ２）との間を押圧する
から、このばね１２の実効ばね長が短くなり、ばね力が
強められた状態となるため、上記キャップ１０をケース
１から強い力で引き離さない限り、上記係止部２０（２
１）の係止が解除せず、したがって不用意にキャップ１
０がはずれるおそれはない。

また、ケース１内に電池３，３が収納されていないと、
第３ｂ図のように、電池受端子体２２（２３）が上昇し
て上記板ばね１２から離間するから、板ばね１２はその
実効ばね長が上記係止部２０（２１）から固定点Ｐ１（
Ｐ２）までの長さとなってばね力が上記の状態に比し、
弱くなり、上記キャップ１０をケース１から容易にはず
すことができる。

なお、上記実施例においては、電池３，３の直列接続用
として、ばね部材２６ 、２７および板ばね１２を導電
性材で構成したが、例えば電池受は端子２２．２３を一
体的に連設して上下動するなどのように上記電池３，３
の接続手段を別途考慮すれば、導電性材で構成する必要
はない。

またキャップ１０の一端をケース１側に回動可能に枢支
させ、板ばね１２の左右いずれか一方の先端部１４．１
５のみでケース１側と結合させる構造のものでも上記と
同様の効果を奏することができる。

さらに上記実施例で゛は板ばね１２の先端１６（１７）
に直接係止部２０（２１）を設け、構造を簡単にしたが
、上記係止部２０（２１）は一体に形成する必要はなく
、板ばね１２の先端１６（１７）で別体として設けた係
止部を押圧するものであれば良い。

以上のように、この考案はケースとキャップの結合用の
係止部をもった板ばねの実効ばね長さを、上記キャップ
に弾性的に支持させた電池受端子体で、電池の収納状態
と非収納状態とで異ならせたから、電池収納状態におい
て不用意にキャップがはずれることのない小型電気機器
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る小型電気機器を適用した電気か
みそりの破断側面図、第２図は同電気がみそりの要部を
示す斜視図、第３ａ図および第３ｂ図は同作用説明図で
ある。 １・・・・・・ケース、１０・・・・・・キャップ、１
１・・・・・・電池交換口、１２・・・・・・板ばね、
１６（１７）・・・・・・先端、１８（１９）・・・・
・・係合部、２０（２１）・・・・・・係止部、２２（
２３）・・・・・・電池受端子体、２６（２７）・・・
・・・ばね部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース１の電池交換口１１を閉塞するキャップ１０に板
   ばね１２を固定し、この板ばね１２の先端１６（１７）
   を上記ケース１側に延出するとともに、上記ケース１の
   内面に形成された保合部１８（１９）に係止される係止
   部２０（２１）を上記先端１６（１７）に形成し、上記
   ケース１内に収容される電池３に当接する電池受端子体
   ２２（２３）を上記キャップ１０側に固定されたばね部
   材２６（２７）で弾性的に支持して、電池収納状態では
   上記電池受端子体２２（２３）で板ばね１２の先端係止
   部２０（２１）と固定点Ｐ１（Ｐ２）との間を押圧させ
   た小型電気機器。