JPS583328Y2 - 機器の取付具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パネルに取付けられたソケットにプラグイン
型機器を差し込んだ状態で保持する取付具に関するもの
である。

一般に、プラグイン型機器をパネルに取付ける場合、機
器はパネルに取付けられたソケットの差込孔に機器のオ
クタルピンを差し込んで取付けられる。

機器が小型の場合には上記差込力だけでも十分保持され
るが、温度調節器等のごとく比較的大型の機器の場合に
は、振動や傾斜によりオクタルピンとソケットの取付孔
との嵌合が外れ、機器が脱落しでしまう虞れがある。

そこで、従来では取付具の基部をソケットに止着し、先
端部を機器のフランジ部に引っ掛けて、上記脱落を防止
していた。

ところが、ソケットにはたとえば表面接続ソケットや裏
面接続ソケット等の多種類のものがあり、各゛ソケット
に応じた別個の取付具を使用しなければならず、コスト
アップを招くばかりか、在庫管理が面倒であるという欠
点があった。

本考案は上記欠点に鑑みてなされたもので、二種以上の
ソケットに機器を取付ける場合に共用できる機器の取付
具を提供しようとするものである。

以下、本考案を一実施例である添付図面にしたがって説
明する。

第１図において、１は温度調節器等の機器、２はフラン
ジ部、３はツマミで、機器の下端面に設けたオクタルピ
ン（図示せず）を裏面接続ソケット４の差込孔（図示せ
ず）に差し込んで取付けである。

上記ソケット４はパネル９にビス５によって取付けられ
、該ビス５により同時に取付具１０゜１０の基部１６，
１６が止着されている。

取付具１０は第２図に示すごとく、合成樹脂により一体
成形したもので、先端部に漸次先細な傾斜部１１，１２
を有するとともに、表裏両面の段違い位置にフック１３
．１４を有しでいる。

また、中央部には几形状に折曲した弾性部１５が形成さ
れ、長手方向に若干伸縮できるようになっている。

基部１６の端部は略り字形に形成され、該端部にはビス
５の挿入孔１７といまひとつの嵌合孔１８とが穿設され
、やや先端部寄りには長手方向に長孔１９が穿設され、
該長孔には可撓性を有する舌片２０が設けられでいる。

つぎに、機器１を取付具１０にで保持する方？去を説明
すると、まず、゛ソケット４とともに取付具１０．１０
の基部１６，１６をビス５にて固定し、機器１を両歌付
具ｉｏ、ｉｏの間に挿入する。

機器１は取付具１０の先端の傾斜部１２．１２により、
取付具ｉｏ、ｉｏを外方に撓ませながら挿入され、機器
１のオクタルピンがソケット４の差込孔に嵌合したのち
、取付具１０，１０の弾（′ｉ部１５．１５を伸長させ
ながら上方のフック１４゜１４を機器１のフランジ部２
に設けられた四部２ａ、２ａに嵌合させる。

取付具１０，１０はフランジ部２の凹ｇ２ａ、２ａとの
嵌合より横ブレが防止され、一方機器１は取付具自身の
復帰力によりソケット４に圧着せられ、脱落する心配は
ない。

第３図は表面接続ソケット６に−に記機器１を取付けた
もので、周知のとおり表面接続ソケット６の各外部接続
端子（図示せず）間を遮蔽するバリアＩの一部には下方
に突出する突起８が設けられでおり、該突起８に取付具
１０の基部１６の長孔１９と嵌合孔１８とを嵌合させ、
かつ長孔に設けた舌片２０により取付具１０を突起８か
ら抜は止めするとともに取付具１０が倒れるのを防止し
でいる。

そして、両歌付具１０，１０の間に機器１を挿入し、取
付具１０．１０のＦＵ５のフック１３゜１３を機器１の
フランジ部２の凹部２ａ、２ａに嵌合させるようになっ
ている。

すなわち、裏面接続ソケット４と表面接続ソケット６と
では、取付具１０の基部１６の止着位置が異なるため、
必然的に取付具の必要長さが異なる。

したがって、取付具１０の先端表裏両面のフック１３，
１４に、上記止着位置の違いに応じて所定の段差ｌを設
けたことにより、上記取付具１０を裏面接続ソケット４
と表面接続ソケット６とのいずれのソケットにも取付け
ることができる。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば取付具先
端の表裏両面の段違い位置に、フックを設けたことによ
り、上記取付具を三種以上のソケットに機器を取付ける
場合に、裏がえしで使用することにより共用できる。

なお、本考案にかかる取付具の基部は、上記実施例の形
状に限定することなく、たとえば基部先端を１字形状と
なし、その各辺にビス挿入孔を設けでもよく、二種以上
のソケットあるいはパネルに、表裏いずれの側面でも１
４−着付能であればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は機器を裏面接続ソケットに取付けた状態の正面
図、第２図は機器と取付具との分解斜視図、第３図は機
器を表向接続ソケットに取付けた状態の正面図である。 １・・・・・・機器、２・・・・・フランジ部、４・・
・・・・裏面接続ソケット、５・・・、・・ビス、６・
・・・・表面接続ソケット、８・・・・・・突起、１０
・・・・・・取付具、１１，１２・・・・・・傾斜部、
１３，１４・・・・・・フック、１５・・・・・・弾性
部、１６・・・・・・基部、１７・・・・・・ビス挿入
孔、１９・・・・・・長孔、２０・・・・・・舌片。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）プラグイン型機器をパネルに取付けたソケットに
   差し込んだ状態で保持する取付具においで、基部がパネ
   ルあるいはソケットに止着されるとともに、先端部の表
   裏両面の段違い位置に機器のフランジ部を係止するフッ
   クを設けたことを特徴とする機器の取付具。
2. （２）基部に、表面接続ソケットの突起と嵌合可能な長
   手方向の長孔を設けるとともに、基部の端部を略り字形
   に形成し、該端部にビス挿入孔を設けたことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の機器の取付
   具。
3. （３）上記長孔の上辺部に、長孔内を下方に延在する舌
   片を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   （２）項記載の機器の取付具。
4. （４）先端の表裏両面に漸次先細になるように傾斜部を
   設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第：１
   ）項ないし第（３）項のいずれかに記載の機器の取付具
   。
5. （５）中央部にＪｌ形状の弾性部を設け、該弾性部によ
   り長手方向に伸縮性を付与したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第（１）項ないし第（４）項のいずれ
   かに記載の機器の取付具。