JPS5827404Y2 - レコ−ドプレ−ヤにおけるア−ム回動位置検出装置の調整機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レコードプレーヤにおけるアーム回動位置検
出装置の調整機構に関する。

自動演奏の行なわれるオートレコードプレーヤにおいて
は、アームの針先、検出センサ、及び該センサに信号を
与える部分の相対位置関係を調整する必要があり、また
このときその調整部材（カムとかネジ）は振動で動かな
い適度の保持状態をもたせる必要がある。

そこで、従来においては、第１図、第２図に示すように
、アーム１の回転軸２にシャッタぎを固定する軸４を２
段とし、シャッタぎにガタ止めのワッシャ５を介して重
ねられるベースＣを軸４のカシメ部４ａによってカシメ
固定したものがある。

この機構は、光学センサ７の光線をシャッタ３′を遮え
ぎることによシ、アーム１０回動角度を検知するもので
あるが、シャッタぎの回転軸２に対する取付角度調整は
、スプリング８′によって常時引張られているベースダ
とシャッタ３′との角度間隔を、スプリング９の挿入さ
れた調整ビス１０にて調整するものである。

しかしながら、この従来の機構は、ベースぎとシャッタ
ぎの間にガタ止めのワッシャ５を用い、また調整ビス１
０にも同様のスプリング９を用いる等のため、部品点数
が多くなり、またベースσの取付けもカシメによるため
、組立て難い欠点がある。

本考案は以上のような点に着目したもので、シャッタ等
の作動板とベースは同軸配置として、両者間を板バネで
押圧し、該板バネ部分において偏心カムにより相互角度
を調整できるようにし、以って前記したような問題点を
解消したアーム回動位置検出装置の調整機構を提供しよ
うとするものである。

以下、第３図以降を参照して一実施例を説明すると、ベ
ース６にはアーム１０回転軸２に嵌着する軸鍔部６ａが
形成され、シャッタ３はその軸鍔部６ａにおいて、ベー
ス６及び回転軸２に対して同軸配置される。

そして、このベース６には、軸鍔部６ａから離れた位置
に、偏心カム１１のカム軸１１ａが枢支する軸受部６ｂ
が形成され、その位置に対応するシャッタ３０部分には
、カム軸１１ａが移動自在な孔３ａが形成され、その孔
３ａには切起し片３ｂが形成されている。

また、１２は偏心カム１１とシャッタ３との間で圧縮さ
れる板バネで、この板バネ１２にはカム軸１１ａ及び切
起し片３ｂが案内されるガイド孔１２ａが形成されてい
る。

スプリング８は、ベース６とシャッタ３が重なる方向に
引張力を与え、これによって、ベース６に枢支された偏
心カム１１のカム面は、シャッタ３の切起し片３ｂに圧
接している。

１３は偏心カム１２の抜は止め防止用のＥ型の止め輪、
１１ｂはマイナスドライバで回転できるようにした調整
部である。

以上にお・いて、ベース６に対するシャッタ３の取付角
度を調整するには、偏心カム１２を回転すれば良い。

すなわち、これにより、偏心カム１１のカム軸１１ａと
シャッタ３の切起し片３ｂとの距離が変化するので、ベ
ース６とシャッタ３との間の角度が変化する。

従って、アーム１に対するシャッタ３の取付角度も変化
することとなる。

この時、偏心カム１１の切起し片３ｂに当接する面はス
プリング８によって圧接され、しかも板バネ１２によっ
て偏心カム１１、シャッタ３及びベース６は圧接状態で
一体化されるので、その位置がずれることもちろん無く
、ガタの生ずる釦それもない。

なお、板バネには必らずしも単体のものを使用する必要
はなく、シャッタ３を金属製にして、孔３ａの両側から
傾めに切起し片を設けて、これを偏心カム１１で圧縮す
るようにしても良い。

すなわち傾めの切起し片を板バネとして代用させても良
い。

また、偏心カム１１は、必らずしもベース６に枢支する
必要はなく、シャッタ３に枢支しても良い。

この場合はベース６に偏心カム１１のカム面が当接する
突起を設け、板バネ１２はベース６と偏心カム１１との
間に介在させる。

更に、シャッタ３はこれに限られず、光線等を用いない
場合は、特定部材に当接する部材であっても良い。

すなわち作動板であれば良い。以上のように本考案は、
アームの回動軸に固定され、該回転軸と一体に回動する
ベースと、該ベースに回動自在にかつ着脱自在に取付け
られた作動板と、前記ベースと前記作動板との間に負荷
状態に設けられ、前記ベースを前記作動板に対して一方
向に回動させる付勢力を付与する弾性手段と、前記ベー
ス及び前記作動板を貫通し、かつこれらのうちの一方に
枢支された調整軸の一端部に固着された偏心カムと、前
記ベース又は前記作動板の他方に設けられ、前記弾性手
段の付勢力による回動によう前記偏心カムのカム面に弾
接される当接部と、前記偏心カム又は前記調整軸の他端
部と前記ベース又は前記作動板との間に負荷状態で挿着
され、前記調整軸の他端部又は前記偏心カムとの間に前
記ベースと前記作動板をそれらの重なり方向で弾接的に
挟持する板バネと、前記調整軸の他端部に着脱自在に挿
着されて前記偏心カムの抜けを防止する止め手段とを備
えるものである。

このため、本考案によれば、偏心カムはドライバー等の
手段によって容易に回転させうると同時に振動等で不如
意に回転してし１わぬよう適度なしぶみをもち、またベ
ースと作動板は相互に回転し得ると同時に上記偏心カム
の回転角に対応した一定の相対位置を正確に保つよう相
互のガタが規制されてかり、更に組立、メタンテナンス
等の際の組立、分解作業が容易に行うことができるなど
多くの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の機構説明図、第２図はシャッタ部の底面
図、第３図は本実施例の機構説明図、第４図は同シャッ
タ部の底面図、第５図は第４図の■−■線断面図である
。 １・・・アーム、２・・側転軸、３・・・シャッタ、６
・・・ベース、７・・・センサ、８・・・スプリング、
１１・・・偏心カム、１２・・・板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アームの回動軸に固定され、該回転軸と一体に回動する
   ベースと、該ベースに回動自在にかつ着脱自在に取付け
   られた作動板と、前記ベースと前記作動板との間に負荷
   状態に設けられ、前記ベースを前記作動板に対して一方
   向に回動させる付勢力を付与する弾性手段と、前記ベー
   ス及び前記作動板を貫通し、かつこれらのうちの一方に
   枢支された調整軸の一端部に固着された偏心カムと、前
   記ベース又は前記作動板の他方に設けられ、前記弾性手
   段の付勢力による回動によシ前記偏心カムのカム面に弾
   接される当接部と、前記偏心カム又は前記調整軸の他端
   部と前記ベース又は前記作動板との間に負荷状態で挿着
   され、前記調整軸の他端部又は前記偏心カムとの間に前
   記ベースと前記作動板をそれらの重なり方向で弾接的に
   挾持する板バネと、前記調整軸の他端部に着脱自在に装
   着されて前記偏心カムの抜けを防止する止め手段とを備
   えること特徴とするレコードプレーヤにおけるアーム回
   動位置検出装置の調整機構。