JPS5827134B2

JPS5827134B2 - 自動車等の洗浄装置

Info

Publication number: JPS5827134B2
Application number: JP52065189A
Authority: JP
Inventors: 保亀田; 幸雄菊田
Original assignee: Yasui Sangyo Co Ltd
Current assignee: Yasui Sangyo Co Ltd
Priority date: 1977-06-02
Filing date: 1977-06-02
Publication date: 1983-06-07
Also published as: US4158443A; CA1083014A; JPS54469A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、自動車の車検整備等に際し、主として自動
車の下廻りの洗浄に使用する洗浄装置に関するものであ
る。

一般にこの種の洗浄作業は温水、冷水あるいはスチーム
を高圧力でノズルから噴出させて行っているが、従来こ
のノズルは作業者が直接子で操作しており、作業能率が
悪く、また大きな騒音を伴うこともあって非常に煩わし
いものであった。

本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは、洗浄作業を迅速、かつ的確に自動
的に行なえるようにした自動車等の洗浄装置を提供する
にある。

以下図面に示した実施例にもとづき具体的に説明する。

図において、Ａはリフト、ＢはリフトＡによって持ち上
げられた自動車である。

そして上記リフトＡの両立柱Ｃの間に本発明の実施例で
ある洗浄装置１が配設されていて持ち上げられた自動車
Ｂの下方を前後に往復移動するようになっている。

洗浄装置１を構成する台車２は前部中央に遊動輪２ａを
左右両側の後力寄りに駆動輪２ｂ、２Ｃを備える三輪型
式で、別に走向案内用ガイドレール３に連係する２個の
ガイド輪２ｄ、２ｅを備える。

ガイド輪２ｄは、上記駆動輪２ｃに側面をつき合わせた
状態でこれと同軸に固定され、またガイド輪２ｅは台車
２の側部に突き出した水平軸回わりに上下回動する支持
フォーク２ｆに軸支されていて、ばね２ｇによってレー
ル３に追従するよう、これに圧接されている。

またカバーで遮蔽された台車２内には、第３図に示すよ
うにギャードモータ４が搭載され、その外側にトルクリ
ミッタ６を介して別にスプロケット７が固定されている
。

上記スプロケット５は、チェーン８を介して上記駆動輪
２ｂｔ２ｃの駆動シャフト９のスプロケット１０に
連係され、またスプロケット７は、同じくチェーン１１
を介して、同じく台車２内に配設した揺動機構を構成す
るシャフト１２の一端部のスプロケット１３に連係され
、これら両シャフト９，１２は、上記ギャードモータ４
の正逆駆動によって、それぞれ正転逆転されるようにな
っている。

上記シャフト１２の他端部には、第６図に示すように、
ギヤを介して、これと直交するクランクシャフト１４が
連係されており、該クランクシャフト１４は、台車２の
カバーを通して、その上方に突き出され、この外端部に
クランク板１５が固定されている。

このクランク板１５上に立設したピン１６は、十字形連
動枠１７のロッド１７ａの下面に設けた長溝１７ｂ内に
係合され、クランク板１５の回動によって連動枠１７を
左右方向に移動するようになっている。

一方、上記台車２上には、その前方寄りであって、台車
２の左右中心線をはさむほぼ等距離の位置に、一対のア
ーム１８ａｔ１８ｂの各基端部を、それぞれ垂直な筒軸
１９ａ、１９ｂを介して枢支し、該アーム１８ａ、１８
ｂの各先端部を台車２の抜力側に位置させ、この両先端
部間に渡した連杆２０の両端を、それぞれピン２１ａ、
筒軸２１ｂを介しアーム１８ａｔ１８ｂに枢支連係して
第１平行リンクを配設しである。

この第１平行リンクのアーム１８ａ、１８ｂの中間部で
あって基端部寄りの位置には、上記十字形連動枠１７の
ロッド１７Ｃの両端が、それぞれピンを介して枢支連係
され、第１平行リンクは十字形連動枠１７の左右方向へ
の移動によって、アーム１８ａｔ１８ｂの基端部を中心
として、左右力向に水平に揺動されるようになっている
。

上記ピン２１ａおよび筒軸２１ｂには、その上部から別
のアーム２２ａｔ２２ｂの各基端部が枢嵌され
ており、該アーム２２ａ＞２２ｂの各先端部は
、その揺動域が第１平行リンクのそれと上下に重なるよ
うに、台車２の前方側に位置させ、この両先端部間に渡
した連杆２３の両端を、それぞれピンを介してアーム２
２ａ、２２ｂに枢支連係して、上記第１平行リン
クに連接して第２平行リンクが設けられている。

この第２平行リンクは、後述する連動機構２４を介して
、第１平行リンクに連動して揺動されるようになってい
る。

第２平行リンクの先端部には、軸受２５を介してＵ字形
に湾曲したパイプ２６が、その中間部を回動自在に支持
され、このパイプ２６の両端には、上向きに圧力流体噴
射用のノズル２７が取り付けられている。

また上記連杆２３には、オツシレートモータ２８が固定
されて、その出力軸２８ａは、第５図に示すように、偏
心ピン２９、およびこれに一端を連係した連動杆３０を
介して、上記パイプ２６に連係されている。

これによって、パイプ２６がその軸支部回りに揺動され
、ノズル２７が前後方向に首振り運動を行うようになっ
ている。

上記パイプ２６には、送水ゴムホース３１の一端が連結
されており、このホースの他端は、アーム２２ｂと平行
に配設した送水パイプ３２の一端に連結され、該パイプ
３２の他端は、スイベル継手３３を介して、筒軸２１ｂ
の上端部に連結されている。

上記筒軸２１ｃの下端部には、アーム１８ｂに沿って配
設した送水パイプ３４の一端部が連結され、該パイプ３
４の他端部は、スイベル継手３５を介して、筒軸１９ｂ
に連結され、さらにこの筒軸１９ｂの下端には、送水ゴ
ムホース３６の一端が連結され、該ホースの他端部は、
第１図に示すように、台車２の後部から引き出され、ホ
ースリール３７を経て図示しないポンプに連結されてい
る。

一方、オツシレートモータ２８の電線コード３８は、そ
れぞれ、アーム２２ａ、１８ａに付設したパイプ内を通
して、筒軸１９ａから台車２内に導かれ、ギャードモー
タ４のコードとともに、台車２の後部から引き出され、
ケーブルリール３９を経て電源に接続されている。

上記した第１，２平行リンク間を連係する連動機構２４
は、第７図に示すようなもので、複数のギヤ列によって
構成されている。

即ち、アーム１８ｂの先端部に設けたブツシュ４０を備
える孔に、鍔４１を備えた筒軸２１ｂの下端部を嵌挿し
、ナツト４２でねじ止めするとともに、この筒軸２１ｂ
より内側にも、同様な態様で軸４３を平行に立設し、筒
軸２１ｂには、ギャ４４．４５が、また軸４３にはギヤ
４６，４７が互いに一連に歯合するよう取り付けられて
いる。

ギヤ４４，４５は、それぞれ、スラストワッシャ４８、
オイルレスベアリング４９を介して、筒軸２Ｉｂ回わり
に相互に回動自在に枢嵌され、またギヤ４６，４７は、
相互に螺杵５０で一体に結合された状態で、同様にスラ
ストワッシャ５１、オイルレスベヤリング５２を介して
、軸４３に回動自在に枢嵌されている。

ギヤ４６はギヤ４４と歯合され、またギヤ４７はギヤ４
５と歯合されている。

ギヤ４４のボス部４４ａには、連杆２０の一端がリング
５３を介して嵌め込まれ、止ねじ５４で固定されている
。

またギヤ４５に一体に固定したボス部４５ａには、同じ
くアーム２２ｂの基端部がリング５５を介して嵌め込ま
れ、止ねじ５６で固定されている。

これによって、第１平行リンクが左右力向に揺動して、
その構成部材であるアーム’１８ｂと連杆２０との間に
相互に角度変位が生じると、連杆２０を介してギヤ４４
が回動され、この回動は、ギヤ４６，４７を経てギヤ４
５に伝達され、ギヤ４５が同じく筒軸２１ｂ回りに回動
される。

これによって、第２平行リンクが第１平行リンクに対し
て、所要の角度だけ回動されることになる。

実施例では、ギヤ４４と４６との歯数比は２：１となっ
ており、第１平行リンクの傾動角αに対し、第１平行リ
ンクと第２平行リンクとの角度βはαのほぼ２倍（βｚ
２α）になり、ノズル２７は台車２の進行方向に対し、
これと直交する左右方向へほぼ直線運動をする。

そしてこれに台車２の走行運動が加わると、ノズル２７
は全体としてサインカーブの軌跡をとって移動すること
となる。

なお上記した連動機構２４の構成については、何ら上記
のものにのみ限定するものではなく、従来知られている
、ベルト式、あるいはチェーン式、リンク式等を適宜選
択して採用してよい。

かく構成した本発明の実施例にあっては、リフトＡによ
る自動車のリフトアップが終ると、これを検知して、自
動的にあるいは手動操作によって電源が入れられ、ポン
プが駆動され、またギャードモータ４が正転駆動される
。

モータ４の動力は、チェーン８を介して駆動シャフト９
に伝達され、両部動輪２ｂｔ２ｃを回動させ、
台車２はレール３に案内されつつ第１図で右方向に走行
される。

また−力、モータ４の動力はチェーン１１を介して、シ
ャフト１２、クランクシャフト１４、クランク板１５、
クランクピン１６を経て、十字形連動枠１７に伝達され
、連動枠１７を左右力向に揺動させる。

そしてこの連動枠１７の運動はアーム１８ａｔ１８ｂに
伝達され、第１平行リンクを左右力向に揺動させる。

第１平行リンクの揺動は、連動機構２４を介して第２平
行リンクに伝達され、第２平行リンクを左右力向に水平
に揺動させ、これに設けたノズル２７を台車２の走行力
向と直交する向きに、はぼ直線状に移動させる。

またノズル２７には、オツシレートモーク２８の動力が
、偏心ピン２９、連動杆３０を介して伝達されており、
ノズル２７は台車２の走行力向の前後に首振り動作を行
いながら、送水ゴムホース３６、送水パイプ３４，３２
、送水ゴムホース３１、パイプ２６を通じて送られてく
る圧力流体を自動車１３の下部に向けて噴射してゆく。

ノズル２７は、台車２の走行力向と直交する向きに対し
ては直線運動を行うため、第８図イに示すように、流体
の噴射は、自動車のほぼ前縁部直前から開始し、後縁部
直後で終ることができ、第８図口に示すように、ノズル
２１が円弧を描いて左右に移動する場合に比較して、流
体の噴射開始位置ａおよび噴射終了位置すにおけるａ′
、ｂ′のような無駄がなく、効率のよい噴流が行なえる
。

また、ノズル２７は、自動車の前縁から後縁に至る間で
は、台車２の運動と相俟って、全体としてサインカーブ
を描く運動軌跡をとるから、自動車の下部中央付近のよ
うに洗浄し易い部分でのノズルの移動は早く、自動車の
両側部のように、車輪、懸架装置など洗浄し難い部分で
のノズルの移動が、遅くなりより効率のよい洗浄が行な
える。

台車２が前進限に達したときは、この通過域にあるスト
ッパＳがこれを感知して、台車２を停止させるとともに
、モータ４の正逆駆動スイッチを切り替えて、モータ４
を逆転させ、同様に、ノズル２７から圧力流体を噴射さ
せながら、台車２を後退させる。

後退限に達すると、他のリミットスイッチＬＳがこれを
感知して、モータ４の電源を切り、台車２を停止させる
。

圧力流体供給用ポンプの電源も遮断される。

台車２の走行速度の調整は、ギャードモータ４の回転数
を変えることによって、適宜必要に応じて行なわれる。

なお実施例では、台車２はこれに搭載したモータ４によ
って走行させる自走式のものとして構成しであるが、何
らこれに限るものではなく、例えばシリンダによって台
車を移動させてもよいし、また手動によって行なっても
よいことはいうまでもない。

以上の如く本発明にあっては、洗浄作業を伺ら人手を煩
わせることなく自動的に行なえることが可能であること
は勿論、ノズルを支持する第１゜２千行リンクはその屈
伸移動域が上下に重なるようになっているから、ノズル
の振幅の割合に対してリンク自体を短かくでき、装置全
体のコンパクト化が図れ、それだけ洗車場としての所要
面積も小さくて済む外、ノズルはほぼ左右に直線運動を
するから、ノズルが円弧状運動をなす場合に比べて、自
動車に対する圧力流体の噴射に無駄がなく優れた洗浄効
率が得られるなどの効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の設置状態を示す平面図、第２
図は同側面図、第３図は本発明の実施例を示す拡大平面
図、第４図は同じく進行方向から見た正面図、第５図は
同右側面図、第６図は第１図のＶＩ−ＶＩ線による断面
図、第７図は連動機構の拡大断面図、第８図はノズルが
左右方向に直線運動する場合と円弧状運動する場合の比
較説明図である。１・・・・・・洗浄装置、２・・・・・・台車、２ａ・
・・・・・遊動輪、２ｂ、２ｃ・・・・・・駆動輪、２
ｄ、２ｅ・・・・・・ガイド輪、２ｆ・・・・・・支持
フォーク、２ｇ・・・・・・ばね、３・・・・・・ガイ
ドレール、４・・・・・・ギャードモータ、５・・・・
・・スプロケット、６・・・・・・トルクリミッタ、７
・・・・・・スプロケット、８・・・・・・チェーン、
９・・・・・・駆動シャフト、１．０・・・・・・スプ
ロケット、１４・・・・・・クランクシャフト、１５・
・・・・・クランク板、１６・・・・・・ピン、１７・
・・・・・十字形連動枠、１７ａ・・・・・・ロッド、
１７ｂ・・・・・・長溝、１８ａ、１８ｂ ”・
”・アーム、１９ａ、１９ｂ・・・・・・筒軸、２０
・・・・・・連杆、２１ａ・・・・・・ピン、２１ｂ・
・・・・・筒軸、２２ａ、２２ｂ・・・・・・アーム
、２３・・・・・・連杆、２４・・・・・・連動機構、
２５・・・・・・軸受、２６・・・・・・パイプ、２６
ｂ・・・・・・ブラケット、２７・・・・・・ノズル、
２８・・・・・・オツシレートモーク、２８ａ・・・・
・・出力軸、２９・・・・・・偏心ピン、３０・・・・
・・連動杆、３１・・・・・・送水ゴムホース、３２・
・・・・・送水パイプ、３３・・・・・・スイベル継手
、３４・・・・・・送水パイプ、３５・・・・・・スイ
ベル継手、３６・・・・・・送水ゴムホース、３７・・
・・・・リール、３８・・・・・・電源コード、３９・
・・・・・リール、４０・・・・・・ブツシュ、４１・
・・・・・鍔、４２・・・・・・ナツト、４３・・・・
・・軸、４４，４５，４６，４７・・・・・・ギヤ、４
８・・・・・・スラストワッシャ、４９・・・・・・オ
イルレスベアリンク、５０・・・・・・螺杵、５１・・
・・・・スラストワッシャ、５２・・・・・・オイルレ
スベアリング、５３・・・・・・リング、５４・・・・
・・止ねじ、５５・・・・・・リング、５６・・・・・
・止ねじ。

Claims

【特許請求の範囲】１前後力向に走行される台車上に、揺動機構を介して
左右水平方向に揺動される第１平行リンクを上記台車の
走行方向と直交する向きに並列させた一対の垂直軸を介
して支持するとともに、この第１平行リンクの揺動端側
上に、その揺動端と揺動端を逆向きにした第２平行リン
クの基端部を、連動機構を介して連設し、この第２平行
リンクの揺動端側に圧力流体噴射用ノズルを設けたこと
を特徴とする自動車等の下部洗浄装置。２前後力向に走行される台車上に、揺動機構を介して
左右水平力向に揺動される第１平行リンクを、上記台車
の走行方向と直交する向きに並列させた一対の垂直軸を
介して支持するとともに、この第１平行リンクの揺動端
側上に、その揺動端と揺動端を逆向きにした第２平行リ
ンクの基端部を台車の走行力向に対する第１平行リンク
の傾動角よりも大きい角度で、第１平行リンクに対して
第２平行リンクを傾動させる連動機構を介して、第１平
行リンクに連設し、この第２平行リンクの揺動端側に圧
力流体噴射用ノズルを設けたことを特徴とする自動車等
の下部洗浄装置。