JPS5823464Y2 - フォ−ジングロ−ル用マニプレ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はフォージングロール用マニプレータの改良に
関し、その目的は熱間型鍛造の分野において要望されて
いる大型化、高速化に対処しうるように摺動部分を減ら
し、かつ同時に可動部の重量を減らすことにより可動部
分の慣性力を減らし効率よきこの種のマニプレータを得
ることにある。

従来公知のマニプレータには、上下移動装置、左右移動
装置、クランプ装置、トング反転装置等、数多くの可動
装置をもっている。

この内特に問題になるのは、左右移動装置である。

それはフォージングロール本体外におかれた加熱ビレッ
トを、マニプレータでロール型内へ運ヒ、その位置より
更に１パス、２パス、３パスと必要工程数のロール成形
を行なわせるために左右への送りを必要とするが、この
場合加熱材受増り位置からロール成形位置捷での距離が
長いため、ロスタイムが大きく、しかも大きな移動装置
とこれに付随する装置の全重量を高速でしかも高頻度に
行なわせる関係上、摺動細の損耗が著しく、定期的に部
品の更新を必要とする欠点があった。

この考案は上記現状に対処するためなされたもので、そ
の要旨はフォージングロールのロール型上に材料ハンド
リング用のマニプレータを付設し従来の左右移動機構を
スイング方式に変えたところに特徴がある。

以下この考案を図面に示す実施例によって説明すると、
１はフォージングロール本体、２は成形用ロール型で、
電動機３に伝動機構４〜９を介して連動する軸１０．１
１に嵌着されている。

加熱材料１２を受摩る材料受け１３はフォージングロー
ル本体１に設けられた支時腕１４に揺動自在に支承され
図示されてない駆動装置により図示鎖線の如く傾動しあ
るいは直立して搬送装置によって運ばれた材料１２をロ
ール型２直下に臨筐せるように構成しである。

加熱材料掴み用のトング１５はトング取付台１６に回動
可能に支承され、トング取付台１６の上端に支承された
クランプ用シリンダ１７の作動により材料の掴み操作を
行なう。

又トング１５の上端には反転用シリンダ１８に連結され
たラック１９とかみ合うピニオン２０が嵌着されている
。

２１１Ｉｉガイドロツドでフレーム２２に軸受２３，２
４を介して回転可能に支承され、これにブツシュ２５を
介して上下に摺動自在にスライド２６が遊嵌され、その
側面に突設したリプ２７とトング取付台１６とを調整シ
リンダ２８を介してビン連結し、その作動によりトング
取付台１６をスライド２６の摺動方向と直角方向に摺動
させるようになっている。

又ガイドロッド２１に嵌入したレバー２９の先端と、フ
レーム２２に可動的に支承されたスイング用シリンダ３
０のロッド先端とを互に連結し、シリンダ３０の作動に
より加熱材料１２をクランプするトング１５と共に１パ
ス、２パス、３パス・・・と左右に移動させるようにな
っており、その回動をフレーム２２に設けた可動ストッ
パ３１と固定ストッパ３２とによって規制する構成にな
っている。

３３はシリンダ取付台で、ガイドロッド２１の土部に回
転不能ではあるが上下に摺動しうるように装嵌され、こ
れに支承された上下移動用シリンダ３４のピストンロッ
ド３４′下端をスライド２６の側面に固着し、シリンダ
３４の上下動操作により、スライド２６とこれに増付け
た装置を上下に移動する。

３５は減速機付モータで、ガイドロッド２１の上端に嵌
着されかつシリンダ取付台３３の枠間に摺動自在に嵌入
したモータ取付台３に支承され、軸端Ｋｉｄカップリン
グ３１を介してシリンダ取付台３３に螺挿された調整ネ
ジ３８が設けられている。

この考案は以上のような構成であって、次にその作用に
ついて説明する。

図示されてない搬送機により運ばれた加熱材料１２を、
定位置に傾動待機する材料受け１３内に装入する。

次に材料受け１３を垂直に起し、その下端よりブツシャ
３９にて加熱材料１２をトング１５内に押上げ、クラン
プシリンダ１７を駆動して加熱材料をクランプする。

クランプが完了すると、電動機３を駆動してこれに連動
するロール型２を矢印の方向に回転し、加熱材料１２を
成形しながら、上下動移動用シリンダ３４の駆動により
トング取付台１６とこれに支持された諸装置をスライド
２６と共に上方に押上げ１パス目の加工が終る。

次に可動ストッパ３１を作動してレバー２９が２パス位
置で停止するように位置決めして、これを確実に固定し
た後、スイング用シリンダ３０の駆動によりガイドロッ
ド２１をαだけ回動し、該ガイドロッド２１を中心とし
てトング１５をスイングすることによって材料を２パス
目に送る。

この際トング１５／／′ｉ１パス位置より２パス位置へ
移動により、その中心位置からＸだけずれるため、２パ
ス目では調整シリンダ２８を作動してトング位置の補正
がなされる。

このスイング動作とトング位置補正動作は、スライド２
６の降下過程中に行なわれる。

スライド２６が下降端に達するとロール型２が駆動され
、２パス目のロール成形が行なわれ、以下前記同様の操
作により３パス目のロール成形が行なわれる。

材料長さ及び成形形状変化等によりトング先端位置の調
整が生じた場合、減速機付モータ３５の駆動により調整
ネジ３８を回転し、シリンダ取付台３３の上下調整を行
ない、これに増付けられた上下移動用シリンダ３４のピ
ストンロッド３４′に連結されたスライド２６．トング
支持台１６を介してトング位置が調整される。

以上の通りこの考案によれば、材料の左右移動にスイン
グ方式を採用したため、左右方向に移動するに必要な摺
動部分は、ガイドロッド２１が軸受２３，２４を僅かα
のみ回転するだけであり、その結果マニプレータの損耗
が著しく減少し、寿命を大巾に伸ばすことができる。

又左右移動時の可動部重量をガイドロッド２１０周９に
配置したため、作動時の慣性力が減少し、高速化が可能
となシ、さらに装置全体がコンパクトになり大巾な重量
軽減を図ることができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図Ｉ′ｉ第１図の■〜■線に沿う側断面図、第３
図は第２図の■〜■線に沿う断面図、第４図は第２図の
ＩＶ−（Ｖ線に沿う断面図である。 １・・・・・・フォージングロール本体、２・・・・・
・０−に型、３・・・・・・電動機、４〜９・・・・・
・伝動機構、１０゜１１・・・・・・軸、１２・・・・
・・加熱材料、１３・・・・・・トング、１４・・・・
・・支持腕、１５・・・・・・トング、１６・・・・・
・トング取付台、１７，１８，２８，３０，３４・・・
・・・シリンダ、１９・・・・・・ラック、２０・・・
・・・ピニオン、２１・・・・・・ガイドロッド、２２
・・・・・・フレーム、２３゜２４・・・・・・軸受、
２６・・・・・・スライド、２９・・・・・・レバー
３１・・・・・・可動ストッパ、３２・・・・・・固定
ストッパ ３３・・・・・・シリンダ取付台、３５・・
・・・・減速機付モータ、３６・・・・・・モータ取付
台、３８・・−・・調整ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フォージングロール本体に回動可能なガイドロッドを垂
   直に支承し、該ガイドロッドに、上下調整可能なシリン
   ダ取付台を介して支承される上下移動用シリンダと、該
   シリンダに連結されるスライドを設け、該スライドには
   、その摺動力向に対し直角方向に摺動可能なトング取付
   台と、該トング取付台に回動可能に支承されたトングを
   前記ガイドロッドを中心としてスイングさせたとき、規
   定位置からのずれを補正する装置を設けたことを特徴と
   するフォージングロール用マニプレータ。