JPS5823117Y2 - 熱交換器用アルミフイン材 - Google Patents

熱交換器用アルミフイン材

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JPS5823117Y2
JPS5823117Y2 JP14232678U JP14232678U JPS5823117Y2 JP S5823117 Y2 JPS5823117 Y2 JP S5823117Y2 JP 14232678 U JP14232678 U JP 14232678U JP 14232678 U JP14232678 U JP 14232678U JP S5823117 Y2 JPS5823117 Y2 JP S5823117Y2
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JP
Japan
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wax
fin material
resin
aluminum
aluminum fin
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Expired
Application number
JP14232678U
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JPS5560088U (ja
Inventor
喜之 神本
裕志 多田
Original Assignee
東洋アルミニウム株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱交換器用アルミフィン材に係わり、特に、プ
レス成型によるカラー形成に際しプレス油等の塗布を必
要とせず、且つ、鋼管をそのカラ一部に嵌合、組立て後
も優れた防食性を維持し得るアルミフィン材の改良構造
に関する。
一般に、熱交換器用アルミフィン材に於ける防食処理と
しては、アロジン処理、クロメート処理、陽極酸化処理
等が周知であるが、これらの処理によってアルミ箔又は
薄板(以下、単にアルミ薄板という)上に形成される無
機質皮膜の可撓性が著るしく小さいため、得られるアル
ミフィン材は、カラー成型、切断等の変形加工に際して
成型部分や切断部分周辺に於いてクラシックを生じその
防食性が低下するという困難を有するものであった。
他方、アルミ薄板を単に樹脂コーティングしたものの場
合は、プレス油を塗布してプレス成型し、そのカラ一部
に鋼管を嵌合、組立てた後も優れた防食効果を維持し得
るが、プレス油塗布による汚染が生じ易く、末だ充分満
足し得るものではながった。
又、この欠点を除去するためにカラー形成後、更に脱脂
工程を追加実施することも一部で行なわれているが、こ
の場合も又、製造コストの増大はもとより一部塗膜の浸
食による防食能の低下が回避され難い。
上記に鑑み、本考案は、プレス成型に際してプレス油の
塗布を必要とせずしかもフィン組立て後も高防食性を維
持し得る熱交換器用の新規アルミフィン材の提供を主た
る目的とするものである。
以下、添付図面を参照して本考案をより詳細に説明する
第1図は、アルミ薄板2の両面を樹脂−ワックス混合層
3,3で塗工被覆して成る本考案アルミフィン材1の構
造を示す部分拡大断面図である。
このアルミフィン材1に於いて、アルミ薄板2の厚さは
、カラー戒型性、熱伝達断面積、熱交換器組込み後のフ
ィン強度、重量等を考慮すれば、実際上50〜300μ
の範囲内で選定されなければならない。
加えて、樹脂ワックス混合層3,3に於いてピンホール
の発生が皆無であると云ったことは望み難いので、アル
ミ薄板2自体、少なくともピン永ニル部分からの腐食に
対しては充分な耐久性を有する材質より成る゛ことが必
要である。
この種の腐食は、Cu 、Ag 、Au及びその他の白
金属系元素の総含有量が1゜0%を越えると顕著となる
ので、アルミ薄板はA1純度98.0%以上でしかもC
u 、Au 、Ag及び白金属元素の総含有量1.0%
以下の材質より成る必要がある。
他方、樹脂−ワックス混合層3,3と樹脂成分としては
、アルミニウムその密着性に富み且つ塗膜が耐酸、耐ア
ルカリ性の点で良好なものであれば、一般に塗料用樹脂
として汎用の各種のものを適宜使用し得る。
例えば、塩化ビニル系樹脂、エチレンアクリル酸共重合
体(アイオノマを含む)系樹脂、アクリル系樹脂及び金
属塗料成分として周知である(変性)アルキッド−アミ
ノ系樹脂、(変性)エポキシエステル−アミノ)系樹脂
、エポキシ−アミノ系樹脂、エポキシ−フェノール系樹
脂、アクリル−アミン系樹脂等々を好ましいものとして
あげ得る。
又、そのワックス成分としては、スパームアセチ等の動
物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス等の植物系ワックス、モンタンワックス、パラフィン
ワックス等の鉱物(石油)系ワックス、合成脂肪酸エス
テル、高級脂肪酸、高級アルコール等、各種の天然又は
合成ワックス材を例示し得る。
尚、ワックス材の融点が40℃より低い場合、形成塗膜
にベトッキが生じて塗膜汚染が著るしくなり、フィン材
の加工時外部滑性の低下が回避され難く、他方、その融
点が140℃より高い場合は、ワックスの分子量が大き
過ぎることによりワックス成分の塗膜中での流動性が低
下し、塗膜の乾燥時、ワックス材の塗面表面への後記ブ
リード現象が防げられるため、やはり加工時外部滑性の
好ましくない低下が見られる。
従って、本考案に於けるワックス材の融点は、40〜1
40℃の範囲内で選定されなければならない。
更に、樹脂−ワックス混合層に於ける両者の配合比率(
固型分として)は、樹脂固型分100重量部に対し、ワ
ックス固型分5〜50重量部の範囲内でなければならな
い。
ワックス固型分が5重量部未満の場合は所定の加工時外
部滑性が得られず、50重量部を越えた場合は塗膜全体
がワックス塗膜としての性向を必要以上に強め、防食性
、特に耐水性、耐アルカリ性の著るしい低下が見られる
からである。
前記樹脂成分及びワックス成分は、常法に準じて各種の
有機溶剤、水性溶剤もしくは水性−有機混合溶剤に溶解
或いは分散され、着色塗膜が所要の場合は更に顔料等が
練り込まれた後、アルミ薄板の所要面に塗工されて、樹
脂−ワックス混合層(塗膜)が形成する。
又、層厚が0.5μ未満の場合、この層には多数のピン
ホールが生じたり或いは成型時に成型部分が損傷され易
い等により、この層が所定の防食性を有することは期待
され難くなる。
フィン材に要求される防食性及びこの層の厚さの増大に
よる好ましくない熱交換効率への影響を考慮したとき、
層厚は0.5〜5μの範囲内に規定されなければならな
い。
第2図は、本考案アルミフィン材1の塗膜乾燥時に於け
る前記混合層(塗膜)中ワックス成分の所謂ブリード現
象を示したものであり、層(塗膜)外表面上及びその近
傍にワックス成分が浮上してワックスに富む領域4を形
成する。
この結果、層(塗膜)外表面には撥水形及び外部滑性が
付与され、防食性能の一段の向上及びプレス油塗布を要
しない高いプレス成型適性がもたらされる。
第3図は、本考案アルミフィン材1の使用の態様を示す
ものであり、フィン材1は成型後、そのカラ一部分に銅
管5を嵌合、組立てて熱交換器フィンとしての使用に供
される。
以上の構成より成る本考案アルミフィン材は、プレス成
型に際してプレス油等の塗布を必要とせずしかも成型後
もその防食塗膜に少しの損傷もこうむることがないので
高い防食性を維持し得る等、顕著な技術的効果を奏効す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、本考案アルミフィン材の一部拡大模式断
面図、第3図はその使用と態様を示す拡大断面図である
。 1・・・・・・アルミフィン材、2・・・・・・アルミ
薄板、3・・・・・・樹脂−ワックス混合層、4・・・
・・・ワックスに富む領域、及び5・・・・・・銅管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 不純物としての金、銀、銅及びその他の白金属元素の総
    含有量が1.0%以下である厚さ50〜300μのアル
    ミ箔又は薄板と、その所要面に形成された、塗料樹脂1
    00重量部とこれに対して融点40〜140℃のワック
    ス材5〜50重量部とを少なくとも含有する厚さ0.5
    〜5μの樹脂−ワックス混合層とから成る、プレス成型
    適性並びに防食性に富む熱交換器用アルミフィン材。
JP14232678U 1978-10-17 1978-10-17 熱交換器用アルミフイン材 Expired JPS5823117Y2 (ja)

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JP14232678U JPS5823117Y2 (ja) 1978-10-17 1978-10-17 熱交換器用アルミフイン材

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JPS5560088U JPS5560088U (ja) 1980-04-23
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