JPS582236B2 - ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する方法 - Google Patents
ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する方法Info
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- JPS582236B2 JPS582236B2 JP55152228A JP15222880A JPS582236B2 JP S582236 B2 JPS582236 B2 JP S582236B2 JP 55152228 A JP55152228 A JP 55152228A JP 15222880 A JP15222880 A JP 15222880A JP S582236 B2 JPS582236 B2 JP S582236B2
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- dihydroxydiphenylsulfone
- phenol
- dihydroxydiphenyl sulfone
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- crystals
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C315/00—Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides
- C07C315/06—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はジヒドロキシジフエニルスルホン異性体の分離
方法に関するものである。
方法に関するものである。
さらに詳しくは、4・4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンと、2・4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンとよりなる異性体混合物から、高純度4・4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを分離する方法に関するも
のである。
ルホンと、2・4’ −ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンとよりなる異性体混合物から、高純度4・4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを分離する方法に関するも
のである。
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンはそのジフ
エニルスルホン結合の特異性から、耐熱性、耐酸化性、
および耐光安定性を有し、この為、近年、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂などのプラ
スチック分野でビスフェノールAの代替品としての利用
が発展しつつある。
エニルスルホン結合の特異性から、耐熱性、耐酸化性、
および耐光安定性を有し、この為、近年、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂などのプラ
スチック分野でビスフェノールAの代替品としての利用
が発展しつつある。
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンヲ製造する
方法としては、一般に、フェノールと濃硫酸、発煙硫酸
、無水硫酸などのスルホン化剤を反応せしめる方法、又
はフェノールとp−フェノールスルホン酸を反応せしめ
る方法などが知られている。
方法としては、一般に、フェノールと濃硫酸、発煙硫酸
、無水硫酸などのスルホン化剤を反応せしめる方法、又
はフェノールとp−フェノールスルホン酸を反応せしめ
る方法などが知られている。
しかし、これらの製造方法では4・4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンの異性体である2・4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンが副反応生成物として生成する
ことを避けることができない上に、この異性体混合物よ
り、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離
することは容易でないため、通常の工業製品にはかなり
の量の2・4′一異性体が含有されている。
ジフエニルスルホンの異性体である2・4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンが副反応生成物として生成する
ことを避けることができない上に、この異性体混合物よ
り、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離
することは容易でないため、通常の工業製品にはかなり
の量の2・4′一異性体が含有されている。
先に述べた様に、4・4′−ジヒドロキシジフエニルス
ルホンはビスフェノールAの代替品として、高分子化学
工業の分野で多くの応用面を持ちつつある化合物である
が、この場合2・4′−異性体を含んだ4・4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを原料として合成した高分
子生成物は、2・4′−異性体を含まない4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホンから合成したものに比較
して、分子量が小さくまた機械的性質も低下し、その傾
向は2・4′−異性体の含有量が多い程顕著となる。
ルホンはビスフェノールAの代替品として、高分子化学
工業の分野で多くの応用面を持ちつつある化合物である
が、この場合2・4′−異性体を含んだ4・4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルホンを原料として合成した高分
子生成物は、2・4′−異性体を含まない4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホンから合成したものに比較
して、分子量が小さくまた機械的性質も低下し、その傾
向は2・4′−異性体の含有量が多い程顕著となる。
したがって、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンを工業的に有効に利用するには、混在する2・4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを除去し、高純度の4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する必
要がある。
ンを工業的に有効に利用するには、混在する2・4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを除去し、高純度の4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する必
要がある。
従来、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの精
製方法としては、水からの再結晶法、メタノール水溶液
からの再結晶法、あるいは脂肪族高級アルコールを含ん
だ120℃以上の熱水溶液で洗浄する方法(特公昭42
−3005号)などが知られているが、これらの方法は
、粗ジヒドロキシジフエニルスルホン混合物中の、着色
不純物、樹脂状物質を除去する方法として有効なもので
あり、異性体の2・4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンを除去する方法としては効果的ではない。
製方法としては、水からの再結晶法、メタノール水溶液
からの再結晶法、あるいは脂肪族高級アルコールを含ん
だ120℃以上の熱水溶液で洗浄する方法(特公昭42
−3005号)などが知られているが、これらの方法は
、粗ジヒドロキシジフエニルスルホン混合物中の、着色
不純物、樹脂状物質を除去する方法として有効なもので
あり、異性体の2・4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンを除去する方法としては効果的ではない。
このため2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを
分離する方法として、カルシウム錯化合物生成に基づく
分離法(U.S.P.2392137)、あるいはベン
ゼン付加物生成に基づく分離法(ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイエテイー、1949年第2854〜28
56頁)が提案されたが、これらの方法はいずれも複雑
な操作を必要とするため工業的実施には適していない。
分離する方法として、カルシウム錯化合物生成に基づく
分離法(U.S.P.2392137)、あるいはベン
ゼン付加物生成に基づく分離法(ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイエテイー、1949年第2854〜28
56頁)が提案されたが、これらの方法はいずれも複雑
な操作を必要とするため工業的実施には適していない。
工業的に2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを
分離する方法としては、sym−テトラクロルエタンを
抽出溶剤とする方法(特公昭38−5274号)、o−
ジクロベンゼンを抽出溶剤とする方法(特公昭43−2
4660号)、モノ、ジ、トリアルキルフェノールを抽
出溶剤とする方法(特公昭47−43936号9などが
提案されている。
分離する方法としては、sym−テトラクロルエタンを
抽出溶剤とする方法(特公昭38−5274号)、o−
ジクロベンゼンを抽出溶剤とする方法(特公昭43−2
4660号)、モノ、ジ、トリアルキルフェノールを抽
出溶剤とする方法(特公昭47−43936号9などが
提案されている。
しかしながら常温におけるこれらの抽出溶剤への2・4
’ − シヒドロキシジフエニルスルホンの溶解度は極
めて低いため常温処理にて異性体混合物から2・4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを充分に分離すること
は難しい。
’ − シヒドロキシジフエニルスルホンの溶解度は極
めて低いため常温処理にて異性体混合物から2・4′−
ジヒドロキシジフエニルスルホンを充分に分離すること
は難しい。
このため、2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
の溶剤への溶解度を上昇させ、異性体混合物からの分離
効果を良くすべく、前記の三つの方法においてはいづれ
も熱時P過等の高温処理(100〜150℃)を行って
おり、操作の煩雑化、P過機材等の損傷、溶剤の揮散に
よる作業環境汚染、及びそれに伴う衛生上の問題等の欠
点を避け難く工業的に充分満足できる方法であるとは言
い難い。
の溶剤への溶解度を上昇させ、異性体混合物からの分離
効果を良くすべく、前記の三つの方法においてはいづれ
も熱時P過等の高温処理(100〜150℃)を行って
おり、操作の煩雑化、P過機材等の損傷、溶剤の揮散に
よる作業環境汚染、及びそれに伴う衛生上の問題等の欠
点を避け難く工業的に充分満足できる方法であるとは言
い難い。
本発明者らは、これら従来法の難点を克服して工業的に
有利に実施できる、高純度4・4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンの製造方法について種々検討を重ねた。
有利に実施できる、高純度4・4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホンの製造方法について種々検討を重ねた。
その結果ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物
から、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単
離する新規な方法として、異性体混合物をフェノールで
処理することにより、高純度の4・4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンを、フェノールとの付加化合物とし
て分離し得ることを発見し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
から、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単
離する新規な方法として、異性体混合物をフェノールで
処理することにより、高純度の4・4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンを、フェノールとの付加化合物とし
て分離し得ることを発見し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
即ち本発明は、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンと2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとよ
りなる異性体混合物を、フェノールに加熱溶解させたの
ち、冷却し、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンのみを、フェノールとの付加化合物として、晶析させ
て系から分離し、次いでこれを加熱処理して、高純度4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離するこ
とを特徴とする、ジヒドロキシジフエニルスルホン異性
体混合物より高純度4・4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンを単離する方法に関するものである。
ホンと2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとよ
りなる異性体混合物を、フェノールに加熱溶解させたの
ち、冷却し、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンのみを、フェノールとの付加化合物として、晶析させ
て系から分離し、次いでこれを加熱処理して、高純度4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離するこ
とを特徴とする、ジヒドロキシジフエニルスルホン異性
体混合物より高純度4・4′−ジヒドロキシジフエニル
スルホンを単離する方法に関するものである。
本発明の方法によれば、比較的安価で工業的に充分利用
可能なフェノールを溶剤として利用して、ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン異性体混合物から、極めて効果的に
、高純度の4・4′−ジヒドロキシスルホンをフェノー
ルとの付加化合物として単離できるのみならず、分離精
製に使用したフェノールは、そのまま、ジヒドロキシジ
フエニルスルホンの反応原料として使用可能である。
可能なフェノールを溶剤として利用して、ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン異性体混合物から、極めて効果的に
、高純度の4・4′−ジヒドロキシスルホンをフェノー
ルとの付加化合物として単離できるのみならず、分離精
製に使用したフェノールは、そのまま、ジヒドロキシジ
フエニルスルホンの反応原料として使用可能である。
更に分分離精製操作時において、従来の様な熱時ろ過等
の特別な手段を要することなく、操作が極めて簡単であ
る利点を有する。
の特別な手段を要することなく、操作が極めて簡単であ
る利点を有する。
しかも従来法に於ける高温下での分離操作に起因する、
ろ過機材等の損傷、環境衛生上の問題等も全く引き起す
おそれがなく、工業的実施に極めて有利な方法である。
ろ過機材等の損傷、環境衛生上の問題等も全く引き起す
おそれがなく、工業的実施に極めて有利な方法である。
本発明方法の実施に際して、異性体混合物のフェノール
への溶解、及び分離は、減圧、常圧、又は加圧のいずれ
で行ってもよいが、一般的には常圧下で行なわれる。
への溶解、及び分離は、減圧、常圧、又は加圧のいずれ
で行ってもよいが、一般的には常圧下で行なわれる。
フェノールへ、異性体混合物を全て溶解させた後、冷却
し4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのみをフ
ェノールの付加化合物として再結晶させてから、溶剤の
分離を行う。
し4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのみをフ
ェノールの付加化合物として再結晶させてから、溶剤の
分離を行う。
分離するには、吸引ろ過、加圧ろ過、遠心分離などの適
当な方法を用いることができる。
当な方法を用いることができる。
フェノール溶剤から析出した、4−4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホンとフェノールの付加化合物の結晶を
、溶剤から分離するに際して、分離する溶液の温度を、
フェノールの融点である41℃以下に冷却すると、分離
すべき溶液が固結化し、生成した結晶を分離し得なくな
るので、分離すべき溶液は41℃以上に保温する必要が
ある。
ジフエニルスルホンとフェノールの付加化合物の結晶を
、溶剤から分離するに際して、分離する溶液の温度を、
フェノールの融点である41℃以下に冷却すると、分離
すべき溶液が固結化し、生成した結晶を分離し得なくな
るので、分離すべき溶液は41℃以上に保温する必要が
ある。
この保温が工業的実施に極めて不利な場合は分離すべき
溶液に少量の水を加えて、常温に於いても分離すべき溶
液の固結化を防止する方法を採用しても良い。
溶液に少量の水を加えて、常温に於いても分離すべき溶
液の固結化を防止する方法を採用しても良い。
ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から、高
純度の4・4′−ジヒドロキシフエニルスルホンを分離
するのに必要とするフェノール量は、異性体混合物に含
まれる2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの全
てを完全に溶解し得るにたるフェノール量であり、又、
異性体混合物の全てを完全に加熱溶解し得るフェノール
量であり、しかも、加熱溶解後の冷却により生成する、
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのフェノー
ル付加物結晶の、溶液中に於けるスラリー濃度が30%
以下になるにたるフェノール量であることが好ましい。
純度の4・4′−ジヒドロキシフエニルスルホンを分離
するのに必要とするフェノール量は、異性体混合物に含
まれる2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの全
てを完全に溶解し得るにたるフェノール量であり、又、
異性体混合物の全てを完全に加熱溶解し得るフェノール
量であり、しかも、加熱溶解後の冷却により生成する、
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのフェノー
ル付加物結晶の、溶液中に於けるスラリー濃度が30%
以下になるにたるフェノール量であることが好ましい。
もし、この生成結晶のスラリー濃度が30%を越す場合
には、結晶分離操作が困難になり、結果として2・4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンの含有量の多い4・
4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのフェノール付
加物結晶が得られる危険性がある。
には、結晶分離操作が困難になり、結果として2・4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホンの含有量の多い4・
4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのフェノール付
加物結晶が得られる危険性がある。
本発明の方法は、2・4′−異性体を含有する4・4′
−ジヒドロキシジフエニルスルホン結晶に適用されるこ
とは勿論、ジヒドロキシジフエニルスルホンの合成反応
による生成物に直接、フェノールを加えて処理すること
も可能である。
−ジヒドロキシジフエニルスルホン結晶に適用されるこ
とは勿論、ジヒドロキシジフエニルスルホンの合成反応
による生成物に直接、フェノールを加えて処理すること
も可能である。
本発明方法で得られた高純度の4・4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン−フェノール付加物は、そのままの
状態で、或は水溶液中で加熱処理することにより、容易
に高純度の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
の結晶を分離し得る。
ジフエニルスルホン−フェノール付加物は、そのままの
状態で、或は水溶液中で加熱処理することにより、容易
に高純度の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン
の結晶を分離し得る。
次に例をあげて、本発明を具体的に説明するが本発明は
以下の実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例によって限定されるものではない。
実施例 1
2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン20g、4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン80gからな
る、ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物を8
0℃に加熱した200gのフェノールに攪拌しつつ加え
て、完全に溶解した後、45℃に冷却して4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホン−フェノール付加物を晶
析せしめ、この溶液を45℃に保ちながら、吸引ろ過に
より、生成結晶を分離して43.2gの結晶を得た。
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン80gからな
る、ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物を8
0℃に加熱した200gのフェノールに攪拌しつつ加え
て、完全に溶解した後、45℃に冷却して4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホン−フェノール付加物を晶
析せしめ、この溶液を45℃に保ちながら、吸引ろ過に
より、生成結晶を分離して43.2gの結晶を得た。
この結晶を30mmHg減圧下、140℃に加熱し乾燥
したところ、28.9rの乾燥結晶が得られた。
したところ、28.9rの乾燥結晶が得られた。
本乾燥結晶の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンの純度は99.2%であった。
ンの純度は99.2%であった。
実施例 2
2・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン20g、4
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン80gからな
るジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物を、1
0%の水を含むフェノール溶液200gに加えて、攪拌
しつつ90℃に加熱し、異性体混合物を完全に溶解させ
た後、20℃に冷却して、4・4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホン−フェノール付加物を晶析せしめ、これ
を遠心分離で分離したところ8l.4gの結晶を得た。
・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン80gからな
るジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物を、1
0%の水を含むフェノール溶液200gに加えて、攪拌
しつつ90℃に加熱し、異性体混合物を完全に溶解させ
た後、20℃に冷却して、4・4′−ジヒドロキシジフ
エニルスルホン−フェノール付加物を晶析せしめ、これ
を遠心分離で分離したところ8l.4gの結晶を得た。
この結晶を1lの水に入れ攪拌しつつ100℃に加熱し
結晶中に含まれるフェノールを水層に抽出してから、2
0℃に冷却した後、結晶を分離し乾燥したところ、58
.9gの製品を得た。
結晶中に含まれるフェノールを水層に抽出してから、2
0℃に冷却した後、結晶を分離し乾燥したところ、58
.9gの製品を得た。
この製品中の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンの含有量は99.4%であった。
ンの含有量は99.4%であった。
実施例 3
フェノール250gを98%硫酸100gと共に、攪拌
しつつ170〜180℃に加熱し、留出する共沸混合物
を冷却し二層に分離させ、下層のフェノール層は連続的
に反応槽へ戻しつつ3時間反応させた。
しつつ170〜180℃に加熱し、留出する共沸混合物
を冷却し二層に分離させ、下層のフェノール層は連続的
に反応槽へ戻しつつ3時間反応させた。
反応後、10%の水を含むフェノール液250gを、反
応系を冷却しつつ加えた。
応系を冷却しつつ加えた。
最終的に反応系を20℃迄冷却して4・4′−ジヒドロ
キシジフエニルスルホンーフェノール付加物を晶析せし
め、これを遠心分離機で分離したところ141.7gの
結晶を得た。
キシジフエニルスルホンーフェノール付加物を晶析せし
め、これを遠心分離機で分離したところ141.7gの
結晶を得た。
この結晶を2lの水に入れ、攪拌しつつ80℃に加熱し
、結晶中に含まれるフェノールを水層に抽出してから、
20℃に冷却した後、結晶を分離し乾燥したところ96
.2gの製品を得た。
、結晶中に含まれるフェノールを水層に抽出してから、
20℃に冷却した後、結晶を分離し乾燥したところ96
.2gの製品を得た。
この製品中の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホ
ンの含有量は99.5であった。
ンの含有量は99.5であった。
Claims (1)
- 1 4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンと2・
4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンとの異性体混合
物から、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを
単離するに当り、該異性体混合物を実質上他の有機溶媒
を含有しないフェノールに加熱溶解させたのち、系を冷
却し、4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンのみ
をフェノールとの付加化合物として晶析させて系から分
離し、次いでこれを加熱処理して4・4′−ジヒドロキ
シジフエニルスルホンの結晶を取得することを特徴とす
るジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から高
純度の4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単
離する方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55152228A JPS582236B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する方法 |
US06/300,502 US4382147A (en) | 1980-10-31 | 1981-09-09 | Process for isolating 4,4-dihydroxydiphenyl sulfone from a mixture of dihydroxydiphenylsulfone isomers |
DE19813141455 DE3141455A1 (de) | 1980-10-31 | 1981-10-19 | Verfahren zum isolieren von 4,4'-dihydroxydiphenylsulfon |
GB8132787A GB2088858B (en) | 1980-10-31 | 1981-10-30 | Process for isolating 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone from a mixture of dihydroxydiphenyl sulfone isomers |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55152228A JPS582236B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5777667A JPS5777667A (en) | 1982-05-15 |
JPS582236B2 true JPS582236B2 (ja) | 1983-01-14 |
Family
ID=15535884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55152228A Expired JPS582236B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | ジヒドロキシジフエニルスルホン異性体混合物から4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンを単離する方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4382147A (ja) |
JP (1) | JPS582236B2 (ja) |
DE (1) | DE3141455A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5041677A (en) * | 1985-10-04 | 1991-08-20 | Amoco Corporation | Process for synthesizing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone |
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