JPS5822281Y2 - カ−トリツジ保持器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気テープ記録／再生装置用のカセット保持器
であって、該カセット保持器はピボット軸の周りで枢動
自在であり、カセットハウジング内に配置されかつ平行
回転軸の周りで回転自在な２個の両面合致隣接磁気テー
プリールを設けたカセットを挿入することができ、前記
カセットハウジングはリールの両側に２個の主壁部を備
え、該主壁部は２個の閉成側部と、実際上閉成された後
壁部と、磁気記録／再生ヘッド、消去ヘッド、抑圧ロー
ラ等の如き前記記録／再生装置の部品を挿通するための
開口を有する前壁部とによって相互に連結され、前記側
壁部には、前記主壁部に平行に該側壁部の一部に沿って
延在しかつ該側壁部の半分の高さで前記前壁部の近傍に
配設する凸部の形態の突出部を設けて、カセットが局部
的に一層大きい幅を有するようにし、更に、各主壁部に
は、前記前壁部における前記開口上にわたり延在する隆
起部の形態の突出部を設けて、カセットが局部的に一層
大きい厚さを有するようにし、前記カセット保持器が、 挿入されたカセットの前記主壁部に平行な第１壁部と、
第１壁部に平行な軸方向第２壁部と、２個の側壁部と、
前記ピボット軸と対向する底壁部と、前記ピボット軸の
反対側における実際上開放状態の上端部とを備え、前記
上端部の開口はカセットをカセット保持器に挿入するた
めのカセット挿入開口として作動し、 カセットをカセット保持器に挿入するに当りカセットハ
ウジングの前記***部と共働して、カセットのカセット
保持器における不適正挿入状態、即ちカセットの前記実
際上閉成された後壁部がカセット保持器の前記底壁部と
対向する状態になるのを防止する停止装置と、 カセットの挿入に当りカセットハウジングの側壁部の近
傍で主壁部と共働する他、前記局部的に厚さの大きい隆
起部と共働する案内装置とを具え、該案内装置がカセッ
ト保持器の側壁部の近傍をその長手方向に延在する２個
の案内***部を有するカセット保持器に関するものであ
る。

周知のコンパクト・カセットと共に使用される磁気テー
プ記録／再生装置即ちいわゆるカセットレコーダにつき
現在の開発段階では；カセットレコーダを２つの主カテ
ゴリーに区別することができ、一方のカテゴリーには水
平カセット保持器を有するカセットレコーダ（いわゆる
水平カセットレコーダ）が包含され、他方のカテゴリー
には垂直カセット保持器を有するカセットレコーダ（い
わゆる垂直カセットレコーダ）が包含される。

これら２つのカテゴリーのうち第１のカテゴリーのもの
即ち水平カセットレコーダが最初に市場に現われた。

このカテゴリーのカセットレコーダーにおいてはカセッ
ト保持器は、カセット保持器に収納したカセットの後壁
部の近傍に配設した軸の周りで枢動自在とする。

これによりカセットレコーダの使用が促進され、その理
由はこの態様においては使用者がカセットをカセット保
持器に円滑に挿入することができるからである。

更に、カセットにおける磁気テープと共働する磁気ヘッ
ドおよび抑圧ローラの如きカセットレコーダ部品は使用
者と対向するカセットレコーダ前側位置に配置され、こ
れら部品はこの位置に配設した押しボタンの如き制御部
材によって制御することができる。

従って水平カセットレコーダのカセット保持器の場合に
は、挿入したカセットにおいて開口を形成した前側部は
常にカセット保持器の開放上端部に配置される。

従ってカセットの不適正状態での挿入は簡単に防止する
ことができる。

カセットの局部的に幅の広い部分および局部的に厚さの
大きい部分の両方がカセットの開放前側部に一層近い側
に配置される。

従ってカセット保持器には、カセットの一層幅が狭くか
つ一層厚さの小さい部分はカセット保持器の全長にわた
り挿入を許容するが、カセットの幅訃よび厚さの一層大
きい部分はカセット保持器の部分的な長さにわたってし
か挿入できないようにする停止装置を合体することがで
きる。

コンパクトカセットには適切にラベルを貼付して、水平
カセットレコーダの場合カセットが作動時に適正状態に
配置されていれば使用者がラベルを読むことができるよ
うにしている。

垂直カセットレコーダにおいてはカセット保持器のピボ
ット軸は一般にカセットレコーダの底部に対向し、カセ
ットにおける磁気テープと共働するカセットレコーダ部
品釦よび制御部材が配設される側に配置する。

しかしかかる垂直カセットレコーダではカセットはその
幅および厚さの一層太きい突出部を先に挿入する必要が
ある。

従って水平カセットレコーダに比べ、カセット保持器の
ピボット軸に対するカセットの位置は正確に他方に丸味
を付与するようにする。

これにより、カセットのカセット保持器への不適正状態
での挿入防止装置が複雑になる。

既知の垂直カセットレコーダでは、カセットの主壁部の
突出部分と共働して前記突出部を感知する可動部品をカ
セット保持器に装着し、可動停止装置を適切に作動させ
て、突出部が最初に通過した場合だけカセットをカセッ
ト保持器に完全に挿入できるようにしている。

その際突出部により傾斜板を傾斜させ、傾斜板はカセッ
ト保持器のピボット軸に平行な軸の周りを限定された範
囲にわたり枢動自在とし、かつカセット保持器上に軸承
する。

弾撥力を介し枢動自在なレバー上に停止ピンを装着し、
この停止ピンはカセットの前側部により押しのけられる
。

カセットが不適正状態でカセット保持器に挿入された場
合には傾斜板は傾斜せず、停止ピンは傾斜板によって保
持される。

従ってカセットは更に挿入することはできず、前記弾撥
力を介し枢動自在なレバーによってイジェクトされる（
米国特許第３７６４０８９号参照）。

本考案の目的はカセットの不適正挿入の防止に可動部分
を必要としないという利点を有する上述した形式のカセ
ット保持器を提供するにあり、本考案のカセット保持器
は、前記案内***部が一層前記挿入開口の近傍に少なく
とも部分的に高さの変化する案内プロフィル部を有し、
前記案内プロフィル部はカセットをカセット保持器の前
記第１および第２壁部に対し傾斜状態で挿入することを
可能ならしめるが、カセットを更に挿入する際カセット
保持器の前記第１および第２壁部に対しカセットを一層
平行な状態へ強匍拍に移行させ、前記停止装置がカセッ
ト保持器の前記第１および第２壁部の一方の一部に形成
する停止部を備え、前記停止部はカセット保持器の挿入
開口の近傍に配設して、カセットが前記案内***部によ
り前記第１および第２壁部に対し一層平行な状態へ強制
的に移行させられた後、前記停止部が不適正状態で挿入
されたカセットの主壁部の近傍において前記局部的□に
厚さの大きい***細分と共働する如く構成したことを特
徴とする。

従って本考案によれば、可動部分を使用することなくカ
セットの不適正挿入を効果的に防止するカセット保持器
が得られる。

カセットの局部的に厚さの大きい部分はカセットの各主
壁部に対する厚さの増加分が１．７關に過ぎないが、こ
れは本考案の目的に対し全く十分であることを確認した
。

以下、図面につき本考案を説明する。

第１図のカセットレコーダ１は前面パネル３を有するハ
ウジング２を備える。

前面パネル３にはカセットレコーダ機構用の多数の押し
ボタン４を設けるが、かかる機構は本考案には関せず、
従って図示しない。

ハウジング２は凹部５を有し、この凹部にカセット保持
器６をピボット軸７（第６図参照）の周りに枢動自在に
配設する。

カセットレコーダ１はいわゆるコンパクト・カセット８
（第２図参照）と共働する。

カセット８には、平行回転軸９および１０の周りで回転
自在な２個の両面合致隣接リール１１および１２を設け
る。

これらのリールはカセットハウジングに収納し、カセッ
トハウジングは２個の主壁部１３および１４を備え、こ
れら主壁部はリールの両側に配設し、かつ２個の閉成側
壁部１５および１６と、実際上閉成された後壁部１７と
、磁気記録／再生ヘッド、消去ヘッド、抑圧ローラ等の
如きカセットレコーダ部品との共働を可能ならしめる開
口１９〜２３を有する前壁部１８とによって相互に連結
される。

これら部品はカセットハウジングに収納した磁気テープ
２４と共働する。

側壁部１５および１６には凸部２５および２６の形態の
突出部を設け、これら凸部２５および２６は側壁の一部
に沿って主壁部１３および１４に平行に存在しかつ前壁
部１８の近くで側壁部１３．１４の高さの１／２にわた
り配設され、従ってカセット８は局部的に一層大きい幅
を有する。

更に、各主壁部１３および１４には、開口１９〜２３に
わたり延在する***部２７および２８の形態の突出部を
設け、従ってカセット８は局部的に一層大きい厚みを有
する。

これら***部２７および２８にはキャプスタンおよび位
置標定ピンを内挿するための開口（参照記号を付してな
い）を形成する。

カセット保持器（第３〜６図も参照）６は、これに収納
されるカセットの主壁部１３および１４に平行な第１壁
部２９と、この第１壁部に平行に対向する第２壁部３０
と、２ｓ１の側壁部３１および３２と、ピボット軸７（
第６図参照）と対向する底壁部３３と、ピボット軸７と
は反対側の開放上端部とを備え、開放上端部の開口３４
はカセット保持器６にカセットを挿入するための開口と
して作用する。

また底壁部３３も太゛部分開放されており、その閉成部
３３ａおよび３３ｂがカセットを最下位位置に保持する
ように作用する。

また、カセット保持器６を閉じた場合カセットがカセッ
トレコーダの駆動装置と共働できるようにする必要があ
るから、第２主壁部３０も大幅な開放状態とする。

カセット８をカセット保持器６に挿入するに当りカセッ
ト８がカセット保持器６内に不適正な状態で挿入された
場合、カセット８はカセット保持器６の停止装置と共働
する。

カセット保持器６に対するカセット８の挿入適正状態を
第１図に示す。

カセットレコーダ１においては磁気ヘッドおよび押圧ロ
ーラを押しボタン４の側に配置するから、カセット８の
前壁部１８をカセット保持器６の底壁部３３に対向させ
る必要がある。

カセット８がカセット保持器６内に不適正状態に挿入さ
れるのを防止するため、カセットの挿入に当り、カセッ
トハウジングの主壁部１３および１４の側壁部１５およ
び１６の近傍の部分、並に***部２７および２８による
局部的に厚みの大きい部分と共働する案内装置をカセッ
ト保持器６に設ける。

かかる案内装置は、カセット保持器６の側壁部３１およ
び３２の近くをその長手方向に延在する２個の案内***
部３５および３６で構成する。

これら案内***部３５および３６は挿入開口３４の一層
近くに高さの変化する案内プロフィル都３７および３８
を有し、これら案内プロフィル部はカセット８をカセッ
ト保持器６の壁部２９および３０に対し傾斜した状態で
挿入可能ならしめるが、カセット８を更に挿入する際に
はカセット８を壁部２９および３０に一層平行な状態へ
移行させる。

停止装置は第１壁部２９の一部３９で構成する停止部を
備え、この停止部３９はカセット保持器６の挿入開口３
４の近傍に配設され、カセット８がカセット保持器６へ
不適正状態で挿入される場合には、カセット８が案内装
置により壁部２９および３０に対し一層平行になる位置
へ押し込まれた後、停止部３９はカセット８の局部的隆
起部２８と共働する。

カセット８が適正に挿入された状態を第３および４図に
示し、カセット８が不適正に挿入された状態を第５図に
示す。

カセット保持器６の構成を第６図につき説明する。

第２壁部３０は金属板から折曲げ工程を介して形成する
。

プラスチックの注入成形によって作製した第１壁部２９
を４個のボルト４０によって固着する。

第１壁部２９は２個の板ばね４１および４２を固着し、
これら板ばねは本考案とは関係なく、カセット保持器６
を閉じた場合カセットレコーダ１の凹部５の底部に対し
カセット８を弾撥的に押圧するよう作動するだけである
。

カセット８の傾斜した状態での挿入（第３図参照）を容
易にするため、第２壁部３０には傾斜延在部４３および
４４を設ける。

更に、第１壁部２９の停止部３９には、第３〜５図に示
すように、丸味を付与するようにする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカセット保持器を設けた垂直カセット
レコーダを示す斜視図、第２図はコンパクト・カセット
を詳細に示す斜視図、第３図は第１図のカセットレコー
ダのカセット保持器にカセットが適正に挿入される場合
の初期状態を示す断面図、第４図は第３図のカセットが
完全に挿入された状態を示すカセット保持器の断面図、
第５図は第３および４図のカセットの不適正挿入状態を
示すカセット保持器の断面図、第６図は第１図のカセッ
ト保持器を詳細に示す分解斜視図である。 １・・・カセットレコーダ、２・・・ハウジング、３・
・・前面パネル、４・・・押しボタン、５・・・凹部、
６・・・カセット保持器、７・・・ピボット軸、８・・
・カセット、９．１０・・・平行回転軸、１１．１２・
・・リール、１３．１４・・・主壁部、１５，１６・・
・側壁部、１７・・・後壁部、１８・・・前壁部、１９
〜２３・・・開口、２４・・・磁気テープ、２５．２６
・・・凸部、２７．２８・・・***部、２９・・・第１
壁部、３０・・・第２壁部、３１．３２・・・側壁部、
３３ａ、３３ｂ・・・底壁部の閉成部、３４・・・挿入
開口、３５．３６・・・案内***部、３７．３８・・・
案内プロフィル部、３９・・・停止部、４１，４２・・
・板ばね、４３．４４・・・傾斜延在部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープ記録／再生装置１用のカセット保持器６であ
   って、カセット８を挿入することができ、軸方向第１壁
   部２９と、軸方向第２壁部３０と、２個の側壁部３１，
   ３２と、底壁部３３と、挿入開口３４を有する上端部と
   、カセットの不正挿入を防止する停止装置と、挿入に当
   りカセットを案内する案内装置とを備えるカセット保持
   器において、前記案内装置が案内プロフィル部３７ 、
   ３８を有する２個の案内***部３５．３６を備え、前記
   案内プロフィル部が、挿入に際しカセットをカセット保
   持器に対し傾斜状態から直進状態へ回動移行させるよう
   に高さの変化する形状を有し、前記停止装置がカセット
   保持器の前記第１および第２壁部２９，３０の一方の一
   部に形成する停止部３９を備え、前記停止部をカセット
   保持器６の挿入開口３４の近傍に配設する如く構成した
   ことを特徴とするカセット保持器。