JPS5822269B2 - 複合塗膜の形成方法 - Google Patents

複合塗膜の形成方法

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JPS5822269B2
JPS5822269B2 JP6425680A JP6425680A JPS5822269B2 JP S5822269 B2 JPS5822269 B2 JP S5822269B2 JP 6425680 A JP6425680 A JP 6425680A JP 6425680 A JP6425680 A JP 6425680A JP S5822269 B2 JPS5822269 B2 JP S5822269B2
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芹沢英幸
金沢達夫
市村裕
長尾正三
田中道夫
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Dai Nippon Toryo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防蝕性に優れた複合塗膜を短時間に連続して
得るだめの塗膜の形成方法に係る。
金属素材或いは金属製品の防蝕を目的にアルキルシリケ
ートを結合剤とする亜鉛末塗料が広く用いられ、その塗
膜が防蝕効果にすぐれていることは周知である。
しかし前記亜鉛末塗料の単独膜を防蝕塗膜として実用に
供する例は極めてまれであわ、仮に単独膜で使用された
場合には、美観の点で問題があるばかりでなく、塗膜中
の金属亜鉛の早期消耗をまねき、短期間に防蝕塗膜とし
ての効果を消失することとなるため、一般的には前記亜
鉛末塗膜表面に使用目的、用途に応じて各種塗料を1〜
数回塗り重ねた複合塗膜としているのが常法である。
この複合塗膜を得る過程において、亜鉛末塗膜表面に前
記した各種塗料を塗り重ねする場合には、スチーム照射
等により強制促進の手段を用いて亜鉛末塗膜を促進乾燥
せしめる以外は亜鉛末塗料を塗布後、少なくとも数時間
以上の長い乾燥時間を経たのちに、各種塗料を塗り重ね
しているのが公知一般の方法である。
例えば、従来法で、未硬化状態の亜鉛末塗膜表面に他種
塗料を塗り重ねすると、該塗料中の有機溶剤により、亜
鉛末塗膜中の結合剤被膜が再溶解を生じて正常塗膜を形
成せず亜鉛末塗膜として本来の防蝕効果が得られなかっ
たり、亜鉛末塗膜の凝集力が減少したり、金属素面との
密着性が損なわれだりする。
これらの現象は長時間経過後も回復し得ないものである
前記の如く、亜鉛末塗膜を用いた複合塗膜を得るだめに
は、長時間の塗り重ねインターバルを必要トスる点でラ
イン塗装に不向きな問題点があった。
一方、ライン塗装に対する適応性を改善する手法として
、亜鉛末塗膜にスチーム照射を施こし、強制的に短時間
硬化せしめる方法が公知の方法として採用されているが
、当該方法によれば、蒸気凝結水により、亜鉛末塗膜中
の金属亜鉛が溶出するため、土壌汚染、排水汚染等の防
止対策を必要としていた。
工場ラインにおいて複合塗膜を得るためには連続的に短
時間インターバルで塗り重ね可能であることが前提条件
となり、従来法ではライン塗装に於て、亜鉛末塗膜を下
塗りとする複合塗膜を得ることは困難とされていた。
本発明者らは鋭意研究の結果、防蝕性塗膜として亜鉛末
塗膜を形成せしめてなる複合塗膜を得る方法において、
容易で、かつライン塗装に適した塗膜の形成方法を発明
するに至った。
即ち本発明は、 (a)40〜90℃に予熱された厚肉の金属表面にアル
キル7リケートを結合剤とする亜鉛末塗料を塗布して塗
膜を得る工程、 ら)直ちに、前記未硬化塗膜表面に常温乾燥性の水分散
型塗料を乾燥膜厚が30〜300ミクロンになるような
割合で塗布して、塗膜を得る工程、ならびに (c) 余熱を利用して亜鉛末塗膜及び水分散型塗膜
を同時に乾燥せしめる工程、 の諸工程から成る複合塗膜の形成方法に係る。
本発明の厚肉の金属とは鋼、鋳鉄、アルミニウム鋳鉄等
から成る金属材及び金属製品であり、板状金属にあって
はその厚みが棒状金属にあってはその径が概ね4荊程度
以上のものである。
本発明に於て、薄板等の肉厚の薄い金属であると、予熱
後の後処理工程である亜鉛末塗料、水分散型塗料塗布等
に際して、早期に金属表面の温度低下を引き起こし本発
明の予熱効果を消失するため前記したある程度の肉厚で
あることが前提となる。
本発明の亜鉛末塗料塗布工程の前処理である予熱温度は
40〜90℃、更に好ましくは50〜70℃である。
本発明の予熱は亜鉛末塗膜中に含有される溶媒を速やか
に飛散せしめ、ライン工程において極めて短時間に水分
散型塗料が塗り重ね可能となること、厚膜塗布が不可能
な水分散型塗料を本発明の目的とする膜厚に塗布可能な
らしめる効果、未硬化亜鉛末塗膜中に浸透もしくは亜鉛
末塗膜表面と接触した水分散型塗膜中の水分の温度を適
度に上昇せしめ、亜鉛末塗膜の硬化を促進せしめる効果
ならびに水分散型塗膜の乾燥を促進せしめる効果を有す
る。
予熱温度が本発明の範囲より低い場合には、前記した如
き効果が全く得られず、ライン塗装としての実用性に欠
ける。
一方、本発明の温度範囲より高い場合には亜鉛末塗料及
び水分散型塗料を塗布した際に均一で正常な塗膜が得ら
れなかったり、水分散型塗膜中の水飛散速度が速すぎて
亜鉛末塗膜の硬化効果が期待できなり0本発明の亜鉛末
塗料はエチルシリケート、ブチルシリケート、プロピル
シリケートなどのアルキルシリケートを結合剤とし、金
属亜鉛粉と混合し・て成るものであり、アルキルシリケ
ート固形分5〜60重量係に対して金属亜鉛粉95〜4
0重量係の割合のものである。
前記め如おアルキルシリケートと金属亜鉛粉とを必須成
分とするが、必要に応じて有機溶剤、タレ止め剤、沈澱
防止剤、表面調整剤、体質顔料、ポリビニルアセタール
樹脂等も添加して公知一般に使用されてbる亜鉛末塗料
に調整したものである。
本発明の水分散型塗料は、アクリル変性アルキッド樹脂
、スチレン変性アルキッド樹脂、スチレン−ブタジェン
共重合体、アクリル〜酢酸ビニル共重合体、アクリル−
スチレン共重合体、アクリル変性エポキシエステル樹脂
、エポキシア変性ポリアミン等の常温乾燥型樹脂を、必
要に応じて界面活性剤等を添加して、水を主たる成分と
する溶媒にエマルジョン型もしくはヒドロシル型に分散
して得られた樹脂液の1種もしくは2種以上を主成分と
するものである。
本発明においては該樹脂液をクリヤー塗料としてそのま
ま用いることも可能であるが好ましくは、カーボンブラ
ック、酸化チタン、酸化鉄などの着色顔料、ジンククロ
メート、ストロンチウムクロメート、鉛酸化物、縮合リ
ン酸アルミニウム、モリブデン酸亜鉛等の防錆顔料、タ
ルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、等の体質顔料、
アスファルト、タールピッチ等の歴青質、安定剤、防腐
剤、タレ止め剤、消泡剤、沈澱防止剤等を均一に混合分
散して公知一般塗料の形状としたものが使用できる。
本発明においては水分散型塗膜表面層のみを短時間に乾
燥せしめ、。
複合塗膜中からの急速な水飛散を防止するとともに、早
期に被塗物の・・ンドリングを可能ならしめる点でアク
リルとの共重合体から成る樹脂組成物が最も好ましい。
本発明の亜鉛末塗膜表面に塗布する水分散型塗料塗膜の
厚みは乾燥膜厚で30〜300ミクロン、好ましくは6
0〜120ミクロンである。
塗膜厚が30ミクロンより薄い場合には水分散型塗膜中
の水飛散速度が速すぎて、複合塗膜からなる下層の亜鉛
末塗膜の硬化を充分に促進せしめることが出来ず、長時
間経過後も、亜鉛末塗膜に充分な凝集力、密着性を附与
することができない。
一方塗膜厚が300ミクロンをこえると1回塗りで厚み
を得ることが困難であるとともに、予熱温度の急激低下
をまねくため水分散型塗膜中の水飛散完了までに長時間
を要し、ハンドリング或いは被塗物を実用に供するまで
に長期を要することとなるため好ましくない。
本発明の複合塗膜形成方法は、物理的方法もしくは化学
的方法により清浄された金属を熱湯浸漬、熱風照射、赤
外ランプ照射等の方法により40〜90°Cに予熱する
次いで該金属表面に前記亜鉛末塗料を刷毛、スプレー、
ローラー等、好ましくはスプレーにより乾燥膜厚10〜
100ミクロン程度に塗布し、亜鉛末塗膜を得る。
続いて、前記未硬化亜鉛末塗膜表面に亜鉛末塗料塗布後
約20分間以内、好ましくは1〜5分間後に本発明の水
分散型塗料を前記と同様の刷毛、スプレー、ローラー等
、好ましくはエアスプレーにより乾燥膜厚30〜300
ミクロンに塗り重ねし、複合塗膜を得る。
かくして得られた亜鉛末塗膜ならびに水分。散型塗膜か
ら成る。
複合塗膜は、経時とともに充分な硬化状態に至る。
この際、水分散型塗膜が比較的薄膜で、塗布後10〜1
5分間程度でハンドリング可能な表面乾燥状態にまで至
る速乾性のものであれば連続的に屋外ヤードに搬出して
もよい。
。また比較的厚膜に塗布され表面硬化のおそいエポキシ
−変性ポリアミンを主成分とする水分散型塗膜等を用い
た場合にはハンドリング可能状態に達する期間屋内ヤー
ドに放置すればよい。
かくして得られた一定時間経過後の複合塗膜は、未硬化
亜。
鉛末塗膜面に、他種塗料を塗り重ねて成るにも拘らず、
強度の密着性と凝集性、防錆効果を得るものである。
従って、本願発明は従来困難とされた亜鉛末塗膜から成
る複合塗膜をライン塗装において容易に得ることを可能
ならしめた点で極めて有4用な発明といえる。
以下、本発明の具体的な効果を実施例により説明する。
尚、実験例、比較実験例、実施例及び比較例の「部」又
は「係」は1重量部」又は「重量係」を示す。
まず実施例を示すに先立って、以下の実験例及び比較実
験例により水分散型塗料の流れを生じない限界乾燥膜厚
を試験した。
実験例 1 アクリル変性エポキシエステル樹脂のエマルジョン型水
分散液〔口触アロー化学■製商品名:アロロン≠5 不
揮発分45係〕80部、カーボンブラック3部、カオリ
ン5部、ナフテン酸コバル・トドライキー063部、ブ
チルセロソルブ0.3部、消泡剤0.2部、水15部か
ら成る組成物をコロイドミルを用いてよく分散せしめ、
水分散型塗料組成物A−1を得た。
次いで表面を清浄にし、65℃に予熱された1 0 X
100 X 1000 m/mの鋼板を垂直にたてか
け該金属表面にエアレススプレーを用いて前記方法で得
られた水分散型塗料組成物A−jを塗装し、塗膜表面に
流れを生じない乾燥膜厚の限界を試験した。
実験例 2 アクリルスチレン共重合体のエマルジョン型水分散液〔
油化バーデイツシエ■製商品名;アクロナールHG25
4、不揮発分50係〕85部、カーボンブラック3部、
タルク5部、消泡剤0.2部、ブチルセロソルブ3部、
水8部から成る組成物を、コロイドミルを用いてよく分
散せしめ水分散型塗料組成物A−2を得だ。
次いで表面を清浄にし、50℃に予熱された10×10
00×1000ψの鋼板を垂直にたてかけ、該金属表面
にエアレススプレーを用いて前記方法で得られた水分散
型塗料組成物A−2を塗装し、塗膜表面に流れを生じな
い乾燥膜厚の限界を試験した。
実験例 3 アクリルスチレン共重合体のヒドロシル型水分散液〔犬
日本インキ化学工業■製商品名;ボンコートEC−71
0,不揮発分40係〕63部、アミン中和型水溶性アル
キッド樹脂水溶液〔犬日本インキ化学工業■製商品名;
ウォーターゾール312、不揮発分66係〕6部、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパツール0.5部、酸化
チタン20部、ナフテン酸コバルトドライヤー0.3部
、消泡剤0.2部、ブチルセロソルブ1.5部、水8部
から成る組成物を、コロイドミルを用いてよく分散せし
める水分散型塗料組成物A−3を得た。
次いで表面を清浄にし60°Cに予熱されだ30×10
00 X 1000 m/mの鋳鉄片を垂直にたてかけ
、該金属表面に、エアレススプレーを用いて前記方法で
得られた水分散型塗料組成物A−3を塗装し、塗膜表面
に流れを生じない乾燥膜厚の限界を試験した。
実験例 4 アクリルスチレン共重合体のヒドロシル型水分散液〔犬
日本インキ化学工業■製商品名;ボンコートEC−97
2;不揮発分40係〕94部、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパツール0.6部、カーボンブラック4部、
消泡剤0.2部、水3部から成る組成物を、コロイドミ
ルを用いてよく分散せしめ、水分散型塗料組成物A−4
を得た。
次いで、表面を清浄にし70℃に予熱された30×10
00 X 1000 m/mの鋳鉄片を垂直にたてかけ
、該金属表面にエアレススプレーを用いて前記方法で得
られた水分散型塗料組成物A−4を塗装し塗膜表面に流
れを生じない乾燥膜厚の限界を試験した。
比較実験例 1 表面を清浄にした常温のl0X100OX1000 m
/rnの鋼板表面に、実験例1と同一の水分散型塗料組
成物A−4を実験例1と同一手順で処理、評価を行なっ
た。
比較実験例 2 表面を清浄にした常温のl0X100OX1000 m
/mの鋼板表面に実験例2と同一の水分散型塗料組成物
A−2を実験例2と同一手順で処理、評価を行なった。
比較実験例 3 表面を清浄にした常温の30X1000X1000町′
mの鋳鉄片表面に実験例3と同一の水分散型塗料組成物
A−3を実験例3と同一手順で処理、評価を行なった。
比較実験例 4 表面を清浄にした常温の30X1000X1000 m
/mの鋳鉄片表面に実験例4と同一の水分散型塗料組成
物A−4を実験例4と同一手順で処理、評価を行なった
以上の実験例1〜4、比較実験例1〜4の評価4結果を
表−1に記す。
実施例 1 結合剤として、エチルシリケート加水分解物のアルコー
ル溶液(固形分25重量係)30部、金属亜鉛末70部
から成る亜鉛末塗料を、プラスト処理により予め表面を
清浄し、60℃に予熱された1 0 X 300 X
200 m/m形状の鋼板表面に乾燥膜厚30ミクロン
になるようエアレススプレー塗装を行ない亜鉛末塗膜を
得だ。
次いで常温で3分間放置したのち、実験例1と同一の水
分散型塗料組成物A−1を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚80ミクロンになるようエアレススプレー塗りし、
水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置してのち、常温の水道水を水分散型
塗膜表面に10分間シャワー散水して、被塗物温度を常
温まで冷却、複合塗膜から成る実施例1の供試体を得だ
実施例 2 実施例1と同一の亜鉛末塗料をブラスト処理により、予
め表面を清浄し、70℃に予熱されだ15 X 300
X 200 m/m形状の鋳鉄片表面に、乾燥膜厚5
0ミクロンになるようエアレススプレー塗装を行ない亜
鉛末塗膜を得た。
次いで常温で5分間放置したのち実験例2と同一の水分
散型塗料組成物A−2を、前記亜鉛末塗膜表面に、乾燥
膜厚60ミクロンになるようエアレススプレー塗りし、
水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に15分間シャワー散水して被塗物温度を常
温まで冷却、複合塗膜から成る実施例2の供試体を得た
実施例 3 結合剤としてエチルシリケート加水分解物の固形分24
重量係、ポリビニルブチラール樹脂1重量係のアルコー
ル溶液40部、金属亜鉛末57部、微粉末シリカ3部か
ら成る亜鉛末塗料を、55℃に予熱し、予め表面を清浄
した酸化被膜付の20x 300 x 200 m/m
形状の鋳鉄片表面に、乾燥膜厚20ミクロンになるよう
エアスプレー塗装を行ない亜鉛末塗膜を得た。
次いで常温で2分間放置したのち、実験例3と同一の水
分散型塗料組成物A−3を、前記亜鉛末塗膜表面に、乾
燥膜厚60ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置してのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に、15分間シャワー散水して被塗物温度を
常温まで冷却、複合塗膜から成る実施例3の供試体を得
た。
実施例 4 実施例3と同一の亜鉛末塗料をブラスト処理により予め
表面を清浄し70℃に予熱された20×300 x 2
00 m/m形状の鋼板表面に乾燥膜厚30ミクロンに
なるようエアスプレー塗装を行な、′い亜鉛末塗膜を得
た。
次いで常温で1分間放置したのち、実験例4と同一の水
分散型塗料組成物A−4を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚100ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で20分間放置してのち、シ常温の水道水を水分散
型塗膜表面に、10分間シャワー散水して、被塗物を常
温まで冷却し、複合塗膜から成る実施例4の供試体を得
た。
実施例 5 実施例1と同一の亜鉛末塗料をブラスト処理に;より、
予め表面を清浄し、40℃に予熱された15X’300
X300m/m形状の鋳鉄片表面に、乾燥膜厚30ミク
ロンになるようエアレススプレー塗装を行ない亜鉛末塗
膜を得た。
次いで常温で2分間放置したのち実験例2と同一の水分
散型筒J料組成物A−2を、前記亜鉛末塗膜表面に、乾
燥膜厚50ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に5分間シャワー散水して被塗物温度を常温
まで冷4却、複合塗膜から成る実施例5の供試体を得た
実施例 6 実施例1と同一の亜鉛末塗料をブラスト処理により、予
め表面を清浄し、90°Cに予熱された2 0 x 3
00 X 300 m/m形状の鋳鉄片表面に、乾燥膜
厚40ミクロンになるようエアレススプレー塗装を行な
い亜鉛末塗膜を得た。
次いで常温で1分間放置したのち実験例1と同一の水分
散型塗料組成物A−1を、前記亜鉛末塗膜表面に、乾燥
膜厚300ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に5分間シャワー散水して被塗物温度を常温
まで冷却、複合塗膜から成る実施例6の供試体を得た。
比較例 1 実施例1と同一の亜鉛末塗料を、ブラスト処理により予
め表面を清浄し、70℃に予熱された1 0 X 30
0 x 200 m/m形状の鋼板表面に、乾燥膜厚3
0ミクロンになるようエアレススプレー塗装を行ない、
亜鉛末塗膜を得た。
次いで常温で1分間放置したのち、実験例1と同一の水
分散型塗料組成物A−1を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚20ミクロンになるようエアレススプレー塗りし、
水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に10分間シャワー散水して、被塗物温度を
常温まで冷却し複合塗膜から成る比較例1の供試体を得
た。
比較例 2 実施例1と同一の亜鉛末塗料を、ブラスト処理により、
予め表面を清浄し、60℃に予熱された10×300×
200rn/rn形状の鋼板表面に、乾燥膜厚30ミク
ロンになるようエアレススプレー塗装を行ない亜鉛末塗
膜を得た。
次いで常温で3分間放置したのち、エポキシ樹脂〔シェ
ル化学製商品名;エピコー)1001,125部、酸化
鉄10部、タルク30部、キシレン5部、メチルイソブ
チルケトン20部、エチルセロソルブ10部から成る主
剤85部及びポリアミド樹脂液〔富士化成工業製商品名
;トーマイド410〕80部、イソブチルアルコール2
0部から成る硬化剤15部をよく混合攪拌して得られた
溶剤型塗料組成物A−5を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚40ミクロンになるようエアレススプレー塗りし、
従来の溶剤型塗膜を得だ。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を溶剤型塗
膜表面に10分間シャワー散水して、被塗物を常温まで
冷却し複合塗膜から成る比較例2の供試体を得た。
比較例 3 実施例3と同一の亜鉛末塗料を、ブラスト処理により予
め表面を清浄し、55℃に予熱された1 0 x 30
0 x 200 m/m形状の鋼板表面に、乾燥膜厚2
0ミクロンになるようエアレススプレー塗装を行ない亜
鉛末塗膜を得た。
次いで常温で3分間放置したのち、アミン中和型水溶性
アルキッド樹脂液(大日本インキ化学工業■製商品名;
ウォーターゾルS−308、不揮発分50係)80部、
カーボンブラック3部、ナフテン酸コバルトドライヤー
0.2部、ナフテン酸ジルコニウムドライヤー0.3部
、消泡剤0.2部、水15部から成る組成物をコロイド
ミルを用いてよく分散せしめて得られた水溶型塗料組成
物A−6を前記亜鉛末塗膜表面に乾燥膜厚60ミクロン
になるようエアスプレー塗りし、水溶型塗膜を得た。
常温で15分間放置してのち、常温の水道水を水溶型塗
膜表面に10分間シャワー散水して被塗物温度を常温ま
で冷却、複合塗膜から成る比較例3の供試体を得た。
比較例 4 実施例1と同一の亜鉛末塗料を、ブラスト処理により予
め表面を清浄し、30℃に予熱された1 5 X 30
0 X 300 m/m形状の鋼板表面に、乾燥膜厚3
0ミクロンになるようエアスプレ一塗装を行ない、亜鉛
末塗膜を得た。
次いで常温で3分間放置したのち、実験例2と同一の水
分散型塗料組成物A−2を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚50ミクロンになるようエアレススミレ−塗りし、
水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したが水分散型塗膜は未乾燥状態で
あり、シャワー散水は勿論のことハンドリングも全く不
可能であった。
比較例 5 実施例1と同一の亜鉛末塗料を、プラス〜ト処理により
予め表面を清浄し、90°Cに予熱された20x300
x300m/m形状の鋼板表面に、乾燥膜厚30ミクロ
ンになるようエアレススプレー塗装を行ない、亜鉛末塗
膜を得た。
次いで常温で1分間放置したのち、実験例2と同一の水
分散型塗料組成物A−2を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚350ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を、水分散
型塗膜表面に5分間シャワー散水して、被塗物温度を常
温まで冷却し複合塗膜から成る比較例5の供試体を得た
比較例 6 実施例2と同一の亜鉛末塗料を、ブラスト処理により予
め表面を清浄し、100℃に予熱された1 5 X 3
00 X 300 m/m、形状の鋼板表面に、乾燥膜
厚30ミクロンになるようエアレススプレー塗装を行な
い、亜鉛末塗膜を得た。
次いで常温で1分間放置したのち、実験例2と同一の水
分散型塗料組成物A−2を、前記亜鉛末塗膜表面に乾燥
膜厚100ミクロンになるようエアレススプレー塗りし
、水分散型塗膜を得た。
常温で15分間放置したのち、常温の水道水を水分散型
塗膜表面に10分間シャワー散水して、被塗物温度を常
温まで冷却し複合塗膜から成る比較例6の供試体を得た
かくして得られた実施例1〜6、比較例1〜6の供試体
を試験した結果は表−2のとおりであった。
試験方法 〔シャワー散水停止直後の塗膜表面状態〕供試体作成過
程において、シャワー散水直後の塗膜表面を肉眼で観察
し、ウォーターマーク付着程度、その地表面状態異状の
有無を調べる。
〔塗膜表面の乾燥状態〕
シャワー散水停止後の塗膜表面に指先で触れた時、指先
への塗料付着が全くないか、あっても著しくないとき、
ハンドリング可、著しいときaノ・ンドリング否と判定
する。
〔塗膜の引張り凝集力〕
シャワー散水を停止して得られた供試体を20°C17
51,Hの室内に30日間放置し、複合塗膜を充分乾燥
せしめたのち、塗膜表面にloXIO画で接着面積が1
cdのスペシメントを瞬間接着剤を用いて固着せしめる
次いでスペシメントの周辺に沿って素地に達する切傷を
カッターナイフで入れたのち、スペシメント及び供試体
を引張り試Mに固定し、スペシメントを垂直方向に毎分
1匝の速度で引張り、塗膜破断時の最高強度をkf/c
r?iの凝集力として記録する。
〔塩水噴霧試験1000時間後の防錆性〕シャワー散水
を停止して得られた供試体を、20°C175係RHの
室内に30日間放置し、複合塗膜を天分乾燥せしめたの
ち、塗膜表面に、カッターナイフを用いて素地に達する
クロスカットを入れる。
次いで前記前処理を施こした供試体を1000時間の塩
水噴霧試験に供したのち取り出しクロスカット部の状態
を観察して素材からのさび、フクレ発生の程度を肉眼で
観察する。
前記表−2の比較試験結果より、明らかに本発明の方法
によれば、シャワー散水停止直後の塗膜表面状態及び乾
燥状態(・・ンドリンク性)も極めて優れるとともに、
塗膜の耐引張り試験性及び防錆性(耐塩水噴霧性)も非
常に優れた製品が得られるのである。
これに対して、予熱温度が本発明範囲より低い場合(比
較例4)には亜鉛末塗料及び水分散型塗料塗膜の硬化乾
燥が不十分であるだめ、シャワー散水出来ないのは勿論
のことハンドリング性も極めて悪く実用ラインには適用
が不可能である。
文通に、予熱温度が高い場合(比較例6)は、水分散型
塗料塗膜中の水分の急激な飛散によるアワが多数発生す
るとともに、亜鉛末塗膜の硬化効果が期待出来ないため
防錆性も極めて悪い結果となった。
更に、水分散型塗料の塗膜厚が本発明の範囲より薄い場
合(比較例1)には、亜鉛末塗膜の硬化を充分に促進出
来ないため、耐引張り試験性や防錆性が低下し、逆に膜
厚が厚い場合(比較例5)は、水分散型塗膜内部の成膜
性が不均一になるため塗膜にワレやアワが発生するとと
もにハンドリング性が低下するようになる。
また、本発明の如く水分散型塗料の代りに溶剤型塗料を
用いた場合(比較例2)には、亜鉛末塗膜の硬化促進が
全く不十分なためハンドリング性、耐引張り試験性や防
錆性が極端に悪く、又水分散型塗料の代りに水溶性塗料
を用いた場合(比較例3)は塗膜の層間密着性不良によ
る耐引張り試験性の低下とともに、防錆性やハンドリン
グ性が不十分となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 40〜90°Cに予熱された厚肉の金
    属表面にアルキルンリケードを結合剤とする亜鉛末塗料
    を塗布して塗膜を得る工程、 (b)直ちに、前記未硬化塗膜表面に常温乾燥性の水分
    散型塗料を乾燥膜厚が30〜300ミクロンになるよう
    な割合で塗布して、塗膜を得る工程、ならびに (c) 余熱を利用して亜鉛末塗膜及び水分散型塗膜
    を同時に乾燥せしめる工程 の諸工程から成る複合塗膜の形成方法。
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