JPS5819348Y2 - 圧力平衡形ベ−ンポンプ - Google Patents

圧力平衡形ベ−ンポンプ

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JPS5819348Y2
JPS5819348Y2 JP1976032546U JP3254676U JPS5819348Y2 JP S5819348 Y2 JPS5819348 Y2 JP S5819348Y2 JP 1976032546 U JP1976032546 U JP 1976032546U JP 3254676 U JP3254676 U JP 3254676U JP S5819348 Y2 JPS5819348 Y2 JP S5819348Y2
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JP
Japan
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pressure
pump
discharge
pressure plate
rotor
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JP1976032546U
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JPS52123806U (ja
Inventor
善久 下山
哲雄 大貫
忠三 岡本
Original Assignee
株式会社トキメック
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プレッシャープレートを使用した圧力平衡
形ベーンポンプに関するものである。
プレッシャープレートを使用した圧力平衡形ベーンポン
プにおいてはその規定吐出圧力に応じてプレッシャープ
レートの形状を変える必要があるとともに、その吐出圧
力が規定値を越えると、プレッシャープレートの弾性変
形量が過大となり、このためロータおよびベーンの両側
面のギャップ不足からポンプの潤滑不足さらにはロータ
やベーンとそれらの両側面に対向する静止面との間にカ
ジノ現象を起したりしてポンプが運転不能となる欠点が
あった。
この考案は、プレシャープレートの吐出圧力を受ける面
と反対側の面にポンプの規定吐出圧力に応じた適正な巾
の溝を設け、この部分に吐出圧力を導き入れてプレシャ
ープレートの弾性変形量を調整するようにして各種吐出
圧力のポンプをプレシャープレートの溝巾を変えるのみ
で容易に製作できるようにし、またこの方法によって従
来困難であった最高吐出圧力300 kg/Cm2の圧
力平衡形ベーンポンプをも容易に製作可能にすることを
目的としている。
以下図面にもとづいて、この考案の詳細について説明す
る。
第1図は圧力平衡形ベーンポンプの原理を示す図面で、
軸1の中心を点対称に楕円状に内面を加工されたカムリ
ング2の内部で゛ロータ3が回転する。
ロータ23には溝4が加工されていてその中をベーン5
か゛自由に滑動する。
ロータ3を回転させると、まず遠心力でベーン5が半径
方向に飛び゛出しカムリング2の内面に圧着してポンプ
室6を形成する。
いま、ロータ3か゛図面の矢印の方向に回転するとする
と、吸入窓7の部分ではポンプ室の容積が増大するので
ポンプ室内の圧力が下って、外部に設けられたタンク等
から流体が吸入口8.吸入室9.吸入窓7を通ってポン
プ室に流れ込む。
つぎに、ポンプ室が吐出窓10の部分に達すると、ポン
プ室の容積が減少し始めるのでポンプ室内の圧力が上昇
し、流体は吐出窓10.吐出室11、吐出口12を通っ
てポンプ外へ押し出される。
カムリング2の内面形状が点対称であり、吐出窓10、
吸入窓7がそれぞれ対称位置に2個づつ設けられている
ので前記の吸入行程はロータ3の1回転中にそれぞれ2
回繰返され、またロータ3に加わるラジアル方向の荷重
はこの対称性から理論上0となる。
以上の原理に基づくものを圧力平衡形ベーンポンプと称
する。
なお、ロータ3とその軸1とは図面に示すごとくスプラ
イン溝で結合させるのが一般で、ロータ3は軸1に対し
て軸方向に多少の裕度をもって嵌合している。
また、ベーン5はロータ3の回転による遠心力のみで゛
はカムリングの接触圧が不充分なのでロータ3の溝4の
基部に吐出室11の流体圧を導いてその圧力でベーン5
をカムリング2の内面に強く押し付けて吐出行程で圧縮
されるポンプ室内の流体の漏洩を防ぐようにするのが一
般である。
つぎに、プレシャープレートを使用したベーンポンプを
第2図について説明する。
カムリング21の内部にロータ22が組込まれ、ロータ
22は軸23とスプライン溝で嵌合して回転駆動される
ロータ22には第1図で説明したごとく複数個の放射状
の溝が切ってありこれらの溝にベーン24が溝内を溝に
沿って滑動するように嵌め込まれている。
ポンプ室の側面は、一方はポンプの本体ケース25の平
滑な端面でまた他方はプレシャープレート26の平滑な
端面で構成され、これらの面はロータ22、ベーン24
の回転部に対して静止面として作用する。
カムリング21の本体ケース25の反対側にはエンドカ
バー27の端面が接し、カムリング21、本体ケース2
5、エンドカバー27の3部材は流体の外部油洩れを防
ぐパツキン28 、29を挾んでボルトで強固に締付け
られている。
エンドカバー27の内部は流体の吐出室30を形威し、
吐出室30は流体の吐出口31に通じている。
プレシャープレート26は吐出室30内にありエンドカ
バー27との間に設けられたスプリング32で押されて
その外周面がカムリング21に圧接している。
第1図で説明したごとく吐出窓部と吸入窓部はロータ2
2の中心を基準にして90°の位置に交互に2個づつ設
けられるが、第2図では説明の便宜のため上半分に吸入
窓部を下半分にこれと90°の位置にある吐出窓部を示
しである。
いま、ロータ22を回転させると、吸入窓33から流体
がポンプ室に吸入され、この吸入された流体はロータ2
2の回転とともにポンプ室の容積が減少して圧縮され吐
出窓34の部分で吐出室30に吐き出される。
この行程が繰返されて規定の吐出圧が得られる。
吸入窓33は本体ケース25内にある吸入室に通じ、更
に流体の吸入口に通じるが図面ではこの部分は省略しで
ある。
プレシャープレート26には吐出室30からロータ22
の側面に通じる穴35.36が設けであるが、これはベ
ーン24の基部に吐出室30の圧力を導き入れてその圧
力で゛ベーンを強くカムリング21の内面に圧接させて
ポンプ室の漏洩を防ぐためのものである。
以上、ベーンポンプの一構造例についてその動作を説明
したが、この場合ポンプの性能に重要に影響のある一つ
の問題がある。
それは、回転部であるロータ22およびベーン24の両
側面とこれらに対向する静止部であるプレシャープレー
ト26および本体ケース25の平滑面とのギャップ37
゜38である。
図面ではこれらのギャップ37 、38を解り易くする
ため実際のものよりは広く画いである。
これらのギャップは、吐出側の高圧ポンプ室の流体が吸
入側の低圧のポンプ室の方向に流れる通路にもなってお
り、これによって回転体と静止部との間の潤滑が行なわ
れる。
しかしながら反面これらのギャップを通ってポンプ室の
高圧側から低圧側に流体が流れるということはポンプの
漏洩となりその分だけポンプの容積効率を減することに
なる。
従って、これらのギャップは回転体の円滑な回転に必要
な程度に止め、不必要に巾を大きくとることは得策でな
い。
一方、これらのギャップを通って高圧側から低圧側に流
れる流体の量は、もしギャップ中が一定とすると、吐出
圧が低い間は少なく吐出圧が高くなる程多くなる。
従って理想的には、ギャップは吐出圧が低い間は広く吐
出圧が高くなるに従って自動的に狭ばまることが望まし
い。
プレシャープレートはこのような働きをさせるために設
けたものである。
図面において、点線で示したものはポンプの吐出圧力が
Oの場合のプレシャープレート26、ロータ22および
ベーン24の位置を示し、実線は吐出圧力が高くなった
場合のそれらの位置を示している。
ポンプを回転させると吐出室30の圧力が上昇して行く
プレシャープレート26はその背面の全面に吐出室の圧
力を受けるので、吐出室圧力の増加に伴ってカムリング
21の内径端部を支点としてギャップ37の巾を狭める
方向に弾性変形して行く。
この場合、ロータ22は軸23の軸方向に移動して、両
側面のギャップ37.38を略等しい巾にかつ吐出圧力
に応じた適正な大きさに保持する。
このようなプレシャープレート26の動作によって、ポ
ンプは吐出圧力の広い範囲にわたってその容積効率を略
一定に保つことか゛できる。
以上、プレシャープレートを使用した圧力平衡形ベーン
ポンプについてプレシャープレートの機能を説明したが
、この場合に吐出圧力が規定値を越えるとプレシャープ
レートの弾性変形量がさらに大きくなり、ロータ両側面
のギャップをさらに狭くしてポンプは潤滑不足を起して
運転不能となる。
この考案では、プレシャープレートの吐出室側の面だけ
でなく、その反対側のロータに対向した面にも吐出室の
圧力を加えその反対圧力の受圧面積を適当に変えること
によってプレシャープレートの弾性変形量を調整して高
い吐出圧力でも使用できるようにするとともに、各種吐
出圧力のベーンポンプを容易に製作できるようにしたも
ので、特に従来圧力平衡形ベーンポンプでは最高圧力は
一般に210kg/cm2であったものをこの考案によ
れば300kg/cm2のものも容易に製作できるよう
にした。
つぎに、第3図にもとづいてこの考案を具体的に説明す
る。
第3図は、この考案に使用するプレシャープレートのロ
ータに対向する面の平面図で、吸入室側に通じる切りか
き41が180°方向に2個設けてあり、これと直角方
向に吐出室に通じる貫通孔42が2個設けである。
図面に示したプレシャープレートは、ベーン部がインサ
ートとベーンの2枚で構成される複合ベーンのものを示
しており、溝43および44はベーンとインサートの間
の間隙部に相当する位置に設けである。
溝43には貫通穴45が明けてありこの穴を通して吐出
室の流体圧が溝43.44に、さらにベーンとインサー
トの間の間隙部に加わるようになっている。
従来のプレシャープレートでは溝43.44はベーンと
インサートの間の間隙部に吐出室の圧力を加えることを
目的として設けられており、その巾はその目的に応じた
狭いものであった。
この考案では、図面に示すごとくこれらの溝43.44
を巾の広いものとし、この溝部の面積に吐出室の圧力を
加えてプレシャープレートのギャップ側への弾性変形量
を調整するようにしたもので、最初にプレシャープレー
トの材質、形状を適切に設定しておけば、この溝43゜
44の面積を変えるだけで容易に各種吐出圧力のベーン
ポンプを製作することができる。
また、この方式によって従来困難であった最高吐出圧力
300kg/cnn2のものも容易に製作できるように
なった。
第4図は、この考案のプレシャープレートを使用した圧
力平衡形ベーンポンプの一実施例で、インサートを使用
した複合ベーン式のものである。
カムリング52の内部にロータ51.ロータ51の溝に
インサート54とベーン53が組込まれており、ロータ
51は軸59で回転駆動される。
ロータ51の一側面には第3図で示したプレッシャープ
レート55が、その反対側にはサイドプレート58が組
込まれ、これらが回転部に対応する静止面を形成する。
吐出室57は吐出窓60を通してポンプ室の高圧側に通
じ、吸入室56は吸入窓61を通してポンプ室の低圧側
に通じている。
ポンプの基本動作およびプレシャープレートの働きは以
上に説明したとおりである。
なお、第3図および゛第4図ではインサートを使用した
複合ベーン式のものについて説明したが、この考案は第
2図に示すようなシングルベーン方式のポンプにも全く
同様に適用することができる。
ここで前述したように本考案による溝43.44を巾の
広いものにすることにより、この溝部の面積に吐出室の
圧力を加えてプッシャープレートのギャップ側への弾性
変形量を調整し、更にこの溝の受圧面積を変えることに
よって各種吐出圧力のベーンポンプの製作を可能とする
如き作用効果について第5図a及びbによってわかり易
く説明する。
第5図aはカムリング52、サイドプレート58、プレ
ッシャープレート55及びロータ51を軸59の中心よ
り上部を示したものであり、プレシャープレート55の
裏面より貫通穴45を通してポンプの吐出した流体圧が
溝43に加わり、この溝内圧力Poは流体圧Poutと
等しい圧力となって前記プレッシャプレート55裏面の
圧力Poutと対抗してこのプレッシャプレート55の
弾性変形力を減する効果を発揮するものであり、同図す
はこの状態を示している。
以上に説明したごとく、この考案はプレシャープレート
を使用した圧力平衡形ベーンポンプにおいて、プレシャ
ープレートのロータおよびベーンポンプにおいて、プレ
シャープレートのロータおよびベーンの側面と対向する
面にも吐出圧力のかかる溝を設けてプレシャープレート
の弾性変形量を調整し、この溝巾を変えることによって
容易に各種吐出圧力のベーンポンプを製作可能とし、特
に従来困難であった最高吐出圧力300kg/cm2の
ベーンポンプをも容易に製作可能とした効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧力平衡形ベーンポンプの動作原理図、第2図
は従来のプレシャープレートを使用した圧力平衡形ベー
ンポンプの主要部の断面図、第3図はこの考案に使用す
るプレシャープレートの一実施例のロータ側からみた正
面図、第4図は本考案のプレシャープレートを使用した
圧力平衡形ベーンポンプの一実施例を示す断面図、第5
図は本考案の機能を説明する図である。 2.21.52・・・・・・カムリング、3,22.5
1・・・・・・ロータ、5゜24.53・・・・・・ベ
ーン、54・・・・・・イン? −) 、1.23.5
9・・・・・・軸、26.55・・・・・・プレシャー
プレート、6,33,61・・・・・・吸入窓、10,
34.60・・・・・・吐出窓、9,56・・・・・・
吸入室、11゜30 、57・・・・・・吐出量、58
・・・・・・サイドプレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プレッシャープレートを使用した圧力平衡形ベーンポン
    プにおいて、該プレッシャープレートのロータおよびベ
    ーンの側面と対向する面に溝を設けかつこの溝に吐出室
    の流体圧が加わるように該プレッシャープレートに貫通
    穴を設け、ポンプの規定吐出圧力に合せて前記溝の受圧
    面積を適正に定めることによりプレッシャープレートの
    弾性変形量を調整するようにしたことを特徴とする圧力
    平衡形ベーンポンプ。
JP1976032546U 1976-03-18 1976-03-18 圧力平衡形ベ−ンポンプ Expired JPS5819348Y2 (ja)

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JP1976032546U JPS5819348Y2 (ja) 1976-03-18 1976-03-18 圧力平衡形ベ−ンポンプ

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JP1976032546U JPS5819348Y2 (ja) 1976-03-18 1976-03-18 圧力平衡形ベ−ンポンプ

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Publication Number Publication Date
JPS52123806U JPS52123806U (ja) 1977-09-20
JPS5819348Y2 true JPS5819348Y2 (ja) 1983-04-20

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ID=28491998

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JP1976032546U Expired JPS5819348Y2 (ja) 1976-03-18 1976-03-18 圧力平衡形ベ−ンポンプ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949123A (ja) * 1972-09-19 1974-05-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949123A (ja) * 1972-09-19 1974-05-13

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JPS52123806U (ja) 1977-09-20

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