JPS581901B2 - アミノサンオゲンリヨウトシタ シヨウユセイゾウホウ - Google Patents

アミノサンオゲンリヨウトシタ シヨウユセイゾウホウ

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JPS581901B2
JPS581901B2 JP48143958A JP14395873A JPS581901B2 JP S581901 B2 JPS581901 B2 JP S581901B2 JP 48143958 A JP48143958 A JP 48143958A JP 14395873 A JP14395873 A JP 14395873A JP S581901 B2 JPS581901 B2 JP S581901B2
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清水柳一朗
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Tsuruya Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アミノ酸を原料とする醤油の製造法に関する
ものである。
更に詳しくは、本発明は、従来醤油醸造には使用された
ことのなかった水溶性脱脂大豆を使用し、小麦麹を併用
した上で、製造工程を酵素反応工程と発酵工程とに明確
に区別し、初期に低食塩濃度、高温度で専ら酵素反応を
行なわしめ、脱脂大豆及び小麦を分解すると同時にアミ
ノ酸液のアミノ酸臭及びアミノ酸独特の螢光色をなくし
、その後17〜18%の高食塩濃度及び低温度で発酵せ
しめ、更に必要に応じて香気物質を添加せしめることに
よって、きわめて短期間に品質のすぐれた醤油を製造す
る方法に関するものである。
従来、アミノ酸を原料とする醤油の製造は、一般的に、
蛋白分解液、味液等のアミノ酸液に食塩添加し、後、得
られた混合物に麹を添加して1〜2ケ月発酵させる方法
、あるいはアミノ酸醤油特有の欠点であるアミノ酸臭、
螢光色を除去するために、減圧蒸溜処理、吸着処理を併
用する方法等が知られている。
このような従来のアミノ酸を原料とする醤油の製造にお
いては、食塩濃度が最初から17〜18%程度と高いた
めに酵素作用は抑制され、麹中の窒素の利用率は低く、
せいぜい80〜85%程度に止っていたのである。
その上、アミノ酸臭、蛍光色の除去も充分ではなく、製
品醤油の品質も充分に改良されるにはいたっていない。
本発明者は、アミノ酸を原料とする醤油の製造における
大きな欠点である窒素の利用率の低いこと、及びアミノ
酸臭と蛍光色をもつ欠点を改善するために研究した結果
、本発明においてこれら目的を達成することに成功した
のである。
本発明における大きな特色は、アミノ酸による醤油の製
造期間を、麹原料の低食塩濃度下の酵素による分解と、
ここで分解された分解物の食塩添加後の発酵とを明確に
区別したことで、高温酵素分解によって全窒素の利用率
を90〜95%まで上昇させ、更に原料の1つとして従
来全く使用されたことのない水溶性脱脂大豆を使用して
、あるいは更に香気物質を積極的に添加して発酵させる
ことによって、この間にアミノ酸臭及び螢光色を酵素反
応によって除去することに成功したのである。
本発明における特色の1つは、原料として水溶性脱脂大
豆を用いることである。
水溶性脱脂大豆は普通豆腐製造用原料として使用される
ものであって、醸造用原料である普通脱脂大豆とは次の
表に示すようにその性質が非常に異っており、特に不快
な生臭がある上に製麹に適さないので、これを醤油の製
造、とりわけ不快なアミノ酸臭が発生するアミノ酸醤油
の製造に使用してみることは想像することすら不可能で
あった。
しかしながら、水溶性脱脂大豆が水に可溶性である上、
特有の生臭も大豆に起因することに着目してアミノ酸醤
油の脱臭に利用できるのではないかとの観点にたって各
種実験研究を行なった結果水溶性脱脂大豆の生臭臭が5
0゜C〜40℃に於て小麦麹の作用を受ける時醤油香気
に変化する事を発見し更に小麦麹によって、水溶性脱脂
大豆の蛋白質を完全に分解することによって効率良くア
ミノ酸を香味共に醤油化する事を発見すると共に、この
処理が酵素分解工程と発酵工程とに区別した醤油速醸法
によくなじむことを発見して本発明が完成されたのであ
る。
本発明方法は2つの工程に大別される。
第1工程である酵素分解工程は、豆腐粉とも称される水
溶性脱脂大豆に5〜15倍好ましくは10〜12倍の水
を添加して蒸気加熱等適宜な加熱手段を用いて煮沸して
大豆処理物を調製する。
あるいは、添加すべき水を苛性アルカリ処理して、即ち
水溶性脱脂大豆の5〜15倍好ましくは10〜12倍の
苛性アルカリ添加水を添加して1時間程度煮沸した後稀
酸で中和して大豆処理物を調製してもよい。
苛性アルカリ添加水としては苛性ソーダ添加水、苛性カ
リ添加水等が適宜使用され、稀酸としては塩酸水、酢酸
水等が適宜使用されるが、いずれの場合も前者、即ち苛
性ソーダ添加水、塩酸水を用いるのが好適である。
このように、およそ0.2%〜0.1%の苛性ソーダを
添加した水に水溶性脱脂大豆を添加して煮沸することに
よって脱脂大豆中の蛋白分子の内部に迄苛性ソーダ溶液
が浸透し、その結果、脱脂大豆蛋白が完全に変性され爾
後小麦麹を添加して50℃〜40゜Cの温度を保持して
酵素分解を10日〜15日する時脱脂大豆蛋白が95%
迄分解され煮沸の時間、温度等に少少の無理があっても
N性の生ずる心配もなく効率の上に於てこれ以上は望め
ないと思うところ迄分解されるというすぐれた効果が得
られるのである。
このようにして得られた水溶性脱脂大豆処理物にアミノ
酸液を添加し、食塩を加えて、食塩濃度を約13%以下
、好ましくは8〜12%品温を約45〜55℃、好まし
くは53〜55゜Cに調整した後、小麦麹を加えて、食
塩濃度約8〜12%で、約40〜50℃、好ましくは4
5℃前後で約2週間酵素反応を行い、麹の蛋白質及び炭
水化物をほとんど分解してしまう。
40〜50℃好ましくは43〜48℃はプロテアーゼ、
アミラーゼ等の酵素の作用最適温度であり、しかも8〜
12%の低食塩濃度であって酵素作用はほとんど抑制さ
れずに、酵素作用のみ旺盛で、約2週間の酵素反応で麹
の蛋白質及び炭水化物の分解率は90〜95%の最高率
にまで到達するのである。
この前期の低食塩濃度下の旺盛な酵素反応によってアミ
ノ酸液のアミノ酸臭はなくなり、またアミノ酸による螢
光色も消失することが可能となった。
約2週間の酵素反応が終了したら、これに食塩を添加し
て食塩濃度を約17〜18%まで高め、更に5〜10%
の天然諸味、生揚などを添加して醤油酵母、乳酸菌を積
極的に加え、発酵温度約15〜35℃、好ましくは20
〜33°Cで1〜2ケ月間発酵を行う。
この方法によれば、すでに麹の蛋白質、炭水化物はほと
んど分解されてしまっているので、添加された5〜10
%の天然諸味、生揚中の醤油酵母や乳酸菌がこれら分解
物を利用して直ちに発酵を開始し、15〜35℃といっ
た低温においてもすみやかに発酵してアミノ酸を醇化さ
せ、1〜2ケ月ですぐれたアミノ酸醤油の諸味を作るこ
とができるのである。
これを搾汁して火入して製品とする。
あるいは、必要な場合には酵素反応工程が終了した後食
塩濃度を約16〜18%まで高め、これを搾汁して直ち
に他の天然生揚と岡割り(混合)して火入した後製品と
してもよい。
また本発明においては、アミノ酸に由来する不快なアミ
ノ酸臭、螢光色を除去するために積極的に香気成分を添
加することもできる。
香気成分としては、各種香気物質の中でも、脂肪酸エス
テル、芳香族カルボン酸エステル、1−ヒドロオキシー
2−アルコオキシ−4−アルキルベンゼン、ガンマメチ
ルメルカプトプロピルアルコール、アセタール、フラン
系カルボン酸エステル、芳香族アルデビドが有効である
ことが判明し、これを単独あるいは適宜配合して用いる
この香気物質の添加時期は、研究の結果、酵素分解工程
終了後補塩して食塩濃度を16〜18%とし、品温を2
0〜35℃好ましくは25〜33゜Cとし、天然諸味又
は生揚を加えて発酵工程に移行するが、この発酵工程開
始時に香気物質を添加するのが最も効果的であることが
判明した。
発酵工程を約1ケ月程度続けると香気物質が熟成馴化し
て品質のよい天然醸造醤油と同じ香味を有する諸味が得
られる。
本発明で用いるアミノ酸液は、醤油業界で単にアミノ酸
あるいは味液とも云われるもので、大豆蛋白質、脱脂雑
粕、その他蛋白質原料を、塩酸等で加水分解した後中和
したものを広く意味するものである。
上述したように本発明は、アミノ酸を原料としながらも
水溶性脱脂大豆を用い、あるいは更に特殊な香気物質を
使用し、しかもアミノ酸醤油製造期間を、酵素反応期間
と発酵期間に分け、それぞれの期間で全く異なった最適
条件のもとて酵素作用と微生物作用を行なわせることに
より、アミノ酸醤油における窒素利用率を著しるしく高
め、アミノ酸によるアミノ酸臭、螢光色を除去し、しか
も品質的には天然醸造の醤油にも優るとも劣らない醤油
を製造することを可能にしたものである。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 水溶性脱脂大豆(豆腐粉)660.9に水7.5lを加
え、これに蒸気を通して煮沸する。
これに味液(アミノ酸液の商品名)(TN2.4%、N
aCl18%) 7. 5 7を加え、食塩450gを
添加する。
すると食塩濃度12%、TNl.2%、品温50〜53
°Cとなる。
〔酵素分解工程〕
これに小麦麹1.2kgを投入して良く攪拌して品温を
40〜50゜Cに10〜15日間保持して酵素分解を行
なわしめる。
その間時々攪拌すると豆腐粉及び小麦麹が溶解して香味
色共天然諸味と変らぬ螢光色の全くない諸味が15l得
られる。
この成分は、TNI、54、EX 2 2.0 7、B
e 2 0.5、NaCl 1 2.8 7、pH 5
.18、Ba (バツファ・アクション)0.8である
〔発酵工程〕
得られた諸味に直ちに食塩900gを添加して品温15
〜20℃、NaC l 1 8%とし、次にこれを生揚
又は天然諸味を添加して約20日〜1ケ月間発酵さすか
又はその侭搾汁して火入時岡割りとして使用するもよい
このようにして得られた製品は、アミノ酸醤油に特有な
アミノ酸臭及び螢光色もな、く、香味、成分も天然醸造
醤油と全く変らないものであって、しかも、その製造期
間がわずかに1〜2ケ月程度で充分であるというきわめ
てすぐれた利点を有するものである。
実施例 2 苛性ソーダ13.2gを水6.6lに添加した後これを
蒸気を用いて煮沸し、これに水溶性脱脂大豆660gを
加えて1時間煮沸する。
これに塩酸28.83ccを加えた水900ccを加え
て中和し、これに味液を添加して、実施例1の方法をく
り返す。
実施例 3 実施例1の〔酵素分解工程〕終了後に食塩900gを添
加し、品温を25〜33℃とした後、天然諸味又は生揚
を加えて発酵を開始する。
そこで次の組成を有する香気物質混合物1.5ccを添
加して発酵を1ケ月程度続けて熟成馴化させた後搾汁、
火入を行なって製品を得る。
香気物質の内容及び配合割合:

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性脱脂大豆に水を加えて煮沸した後、品温を約
    45〜55℃に調節し、あるいは水溶性脱脂大豆に苛性
    アルカリを添加した水を加えて煮沸した後中和し品温を
    約45〜55℃に調節し、これにアミノ酸液を加え、食
    塩を加えて食塩濃度を約8〜13%とした後、小麦麹を
    加えて品温約40〜50℃で約10〜15日間酵素反応
    を行なわしめ、後、食塩を補塩して食塩濃度を約16〜
    18%とし、これに生揚又は天然諸味を加え、発酵温度
    約15〜35℃で約1〜2ケ月間発酵せしめることを特
    徴とするアミノ酸を原料とした醤油製造法。 2 水溶性脱脂大豆に水を加えて煮沸した後、品温を約
    45〜55℃に調節し、あるいは水溶性脱脂大豆に苛性
    アルカリを添加した水を加えて煮沸した後中和し品温を
    約45〜55℃に調節し、これにアミノ酸液を加え、食
    塩を加えて食塩濃度約8〜13%とした後、小麦麹を加
    えて品温約40〜50℃で約10〜15日間酵素反応を
    行なわしめ、後、食塩を補塩して食塩濃度を約16〜1
    8%とし、これに生揚は天然諸味を加え、発酵温度を約
    15〜35℃として発酵を開始させた後香気物質を加え
    て約1〜2ケ月間発酵せしめると同時に香気物質を馴化
    させることを特徴とするアミノ酸を原料とした醤油製造
    法。
JP48143958A 1973-12-26 1973-12-26 アミノサンオゲンリヨウトシタ シヨウユセイゾウホウ Expired JPS581901B2 (ja)

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JPS5489093A (en) * 1977-12-27 1979-07-14 Kouhei Mori Production of chlorella added soy sauce
CH679544A5 (ja) * 1989-09-12 1992-03-13 Nestle Sa
JPH0797978B2 (ja) * 1992-03-05 1995-10-25 埼玉県 醤油の製造方法

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