JPS581852B2 - デンアツセイギヨガタカヘンテイコウゲンスイキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は橋絡Ｔ形回路網による可変抵抗減衰器の各可変
アームを共通の制御電圧により制御することのできる可
変抵抗減衰器に関する。

可変抵抗減衰器として、橋絡Ｔ形回路網が広く用いられ
ている。

その基本構成は第１図に示すようなもので、入力端子１
と出力端子３が２個の直列抵抗Ｒ０で結合され、その結
合点と接地の間にＲ１なる抵抗器が、端子１と端子３の
間にＲ２なる抵抗器が結合されている。

このような回路を、それぞれ影像インピーダンスＲ０な
る電源および負荷の間に接続し、 Ｒ１・Ｒ２＝ｒ０２（１） なる条件を満足するように各インピーダンスを選べば、
定抵抗回路網となり、この回路網による動作減衰量Ａは Ａ＝ｌｏｇｅ（Ｒ２＋Ｒ０）／Ｒ０（ネーパ）（２）と
なる。

この橋絡Ｔ型回路は（１）式の条件を常に満足するよう
な可変抵抗器をＲ１，Ｒ２に接続し、可変抵抗減衰器と
して広く用いられているが、特殊な連動可変抵抗器を必
要とするため、自動制御系等に電圧制御型として使用す
るには不向きである。

これを補うため、抵抗器Ｒ１，Ｒ２をそれぞれ電圧制御
型の可変抵抗器とし、常に（１）式が満足されるよう回
路を構成したものもあるが、回路が極めて複雑になるば
かりか、広範囲の可変はかなり不完全なものとなる欠点
がある。

本発明はこのような欠点を除くもので、前述の抵抗器Ｒ
１として与える町変抵抗回路と等価の可変抵抗回路をジ
ャイレータを介して抵抗器Ｒ２として結合することによ
り、簡単な構成の優れた特性の可変抵抗減衰器を提供す
ることを目的とする。

実施例図により詳しく説明する。

第２図は本発明の実施例回路構成図である。

図で１，２は入力端子、３，４は出力端子、５，６は抵
抗値Ｒ０の抵抗器、７，８は可変抵抗回路、９はジャイ
レータ、１０は制御電圧発生回路である。

端子１と端子２の間は２個の抵抗値Ｒ０なる抵抗器５お
よび６が直列に接続されていて、端子１、端子３は可変
抵抗回路７に導かれている。

抵抗器５および６の接続点と、端子２および４（接地電
位）はジャイレータ９を介して可変抵抗回路８に接続さ
れている。

両可変抵抗回路７および８は、制御電圧発生回路１０の
発生する信号電圧により制御されている。

ここでジャイレータ９は第３図に示すように四端子定数
が なるものが使用される。

すなわち、ジャイレータ８について、入出力電圧をｕ１
、ｕ２、入出力電流をｉ１＋ｉ２とすれば、 となり入力側から見たインピーダンスは ここで、可変抵抗回路７および８に等しいものを用いそ
の抵抗値をＲ１とすれば（４）式はとなり、（１）式を
満足することになる。

このように、抵抗Ｒ２の位置にはジャイレータ９を介し
て抵抗Ｒ１に等しい可変抵抗回路８に接続すれば、２個
の等価の可変抵抗回路７および８により、橋絡Ｔ型の可
変抵抗減衰器を得ることができる。

第４図に本発明実施例のさらに詳しい回路図を示す。

図で、各部には第２図に示す構成図と同じ符号が附して
あるが、各部の構成を詳しく示してある。

可変抵抗回路７および８は演算増幅器７１と電界効果ト
ランジスタ７２を縦続接続し、抵抗帰還を施したもので
ある。

帰還抵抗の値を高く選ぶと、電界効果トランジスタ７２
に流れる電流はほぼ一定であり、安定な動作が保たれる
。

電界効果トランジスタ７２のドレイン・ソース間の交流
インピーダンスはゲート電流により変化する。

ジャイレータ９は２個の抵抗と１個の負性抵抗で構成さ
れる例を示した。

可変抵抗回路７および８は等しい回路であり、共通の制
御電圧により等しい等価抵抗値が得られるる。

以上述べたように、本発明により簡単な回路構成の電圧
制御型可変抵抗減衰器を得ることができる。

本発明の回路では制御信号電圧は単一であるので自動制
御系に適したものである。

また、制御信号電圧は２個の等しい回路を制御するので
、信号に対する制御特性の偏差はなく、広範囲の制御が
可能である。

なお、上記説明で述べた可変抵抗回路、ジャイレータお
よび制御電圧発生回路については、これに限らず他の回
路を採っても同様に本発明を実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は橋絡Ｔ型可変抵抗減衰器の構成図。 第２図は本発明実施例の構成図。 第３図はジャイレータの四端子定数の説明図。 第４図は本発明実施例の回路図。 １，２・・・・・・入力端子、３，４・・・・・・出力
端子、５，６・・・・・・抵抗器（抵抗値Ｒ。 ）、７，８・・・・・・可変抵抗回路、９・・・・・・
ジャインレータ、１０・・・・・・制御電圧発生回路、
７１・・・・・・演算増幅器、７２・・・・・・電界効
果トランジスタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第一の端子１と、 この端子と対をなして入力端子となり共通電位点に接続
   された第二の端子２と、 第三の端子３と、 この端子と対をなして出力端子となり共通電位点に接続
   された第四の端子４と、 上記第一の端子１と上記第三の端子３との間に直列に接
   続され各抵抗値がＲ０である２個の抵抗（５および６）
   と、 上記第一の端子１と上記第三の端子３との間に接続され
   その抵抗値Ｒ１が可変である第一の可変抵抗回路７と、 上記２個の抵抗の接続点と共通電位点との間に接続され
   その抵抗値Ｒ２が可変である第二の可変抵抗回路とを備
   え、 上記抵抗値Ｒ０、Ｒ１およびＲ２の間にはＲ１・Ｒ２＝
   Ｒ０２ が成立するように構成された橋絡Ｔ形回路網による可変
   抵抗減衰器において、 上記第一の可変抵抗回路７は直流電圧により抵抗値Ｒ１
   が可変に制御される電圧制御可変抵抗回路により構成さ
   れ、 上記第二の可変抵抗回路は、 四端子定数が であるジャイレータ９と、 このジャイレータ９に縦続接続され上記第一の可変抵抗
   回路７として使用される電圧制御可変抵抗回路と同等の
   回路であって上記直流電圧により共通に制御される電圧
   制御可変抵抗回路８とにより構成されたことを特徴とす
   る電圧制御型可変抵抗減衰器。