JPS5816850Y2 - 積層板 - Google Patents

積層板

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JPS5816850Y2
JPS5816850Y2 JP1978127028U JP12702878U JPS5816850Y2 JP S5816850 Y2 JPS5816850 Y2 JP S5816850Y2 JP 1978127028 U JP1978127028 U JP 1978127028U JP 12702878 U JP12702878 U JP 12702878U JP S5816850 Y2 JPS5816850 Y2 JP S5816850Y2
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JP
Japan
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laminate
layer
substrate
film
sound absorption
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978127028U
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JPS5545512U (ja
Inventor
譲 加藤
市郎 高橋
照久 石渡
隆秀 茶山
Original Assignee
関東自動車工業株式会社
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Publication date
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  • Building Environments (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本案は例えば自動車の内装板(天井内張り板・ドアトリ
ムボード等)・建築内装板・化粧板などとして多用され
ているファブリック表皮積層板(複合体)の改良に係り
、良好な吸音性を具備させることを目的とする。
ファブリック表皮積層板は基板1として軽量でかつ適度
の剛性を有する板材、例えば樹脂レジンフェルト板、ガ
ラス繊維プレス板、合成樹脂シート製等の所謂段ボール
構造板(図示例)、比較的硬質の樹脂発泡体板などを用
い、その面にウレタン発泡体など適当厚さく例えば2〜
8mm)のクッション材層2と、織布・編布・フェルト
など繊維製の表皮層(ファブリック表皮)3を順次に貼
り合せて成るもので、ファブリック表皮3のもつ高級・
重厚な趣味感、手触りの良さ等により車内等を上品・豪
華に内装することができる。
ところで1動車内装板等はその具備すべき特性の一つと
して良好な吸音性を有すべきことが挙げられるが、上記
従来のファブリック表皮積層板は吸音性に優れるもので
あると云えない。
第2図のグラフに於て曲線イは基板1にクッション材層
2として約5mm厚のウレタン発泡体シートを貼り、そ
の上にファブリック表皮3として6−6ナイロン製の商
品名フレンチパイル布(回春200g/m2)を貼った
積層板(第4図)の垂直入射吸音テストの結果を示すも
のである。
即ち各種の周波数音波に対して何れも20%前後程度の
吸音率しか示さず、吸音性の低いものであることがわか
る。
これは、ファブリック表皮層3及びクッション材層2自
体は進入した音波を減衰させる能力(吸音性)が小さく
、そのためファブリック表皮層3を通ってクッション材
層2内に入った入射音波a(第4図)はその層3,2内
の進行過程で音圧をほとんど弱められることなく基板1
の面に到達して反射される。
そしてその反射音波a′が同じく音圧をほとんど弱めら
れることなく層2,3内を逆進行して再び積層板外に出
てしまうためと考えられる。
本案は上記のような基板1.クッション材層2゜ファブ
リック表皮層3の貼り合せからなる積層板に於て吸音性
を向上させることを目的とするもので、第1図に示すよ
うに基板1を、数多の独立内部凹部12を有する合或樹
脂製段ボール構造板で且つその板のクッション材層貼り
合せ面に個々の内部凹部12に対応させて凹部12に連
通ずる吸音孔15を形成したものとし、ファブリック表
皮層3はクッション材層2に対して数多の小孔41を形
成したフィルム層4を介して貼り合せた、ことを要旨と
する。
具体的に図の実施例積層板の基板1は厚さ約9.3mm
の半硬質のポリプロピレン樹脂シート11の面に直径約
7mm、深さ約4mmの数多の円形小凹部12を隣接凹
部との間隔約3mmの分布密度で真空形成したものの両
面に厚さ約Q、3mmの半硬質ポリプロピレン樹脂シー
ト13.14を貼り合せて構成した合或樹脂製段ボール
構造板(ダンプラ)で、且つその板のクッション材層貼
り合せ面シート13に予め個々の内部凹部12に対応さ
せて凹部に連通する孔径約1mmの吸音孔15を形成し
たものである。
又クッション材層2及びフィルム層4は厚さ約5mm、
比量約0.03のウレタン発泡シート2の片面に厚さ約
0.25mmの薄い塩化ビニルフィルム4をラミネート
処理し、そのフィルム4及び発泡シート2を厚さ方向に
貫通して直径約1mmの小7L41,41’の分布密度
約2個/cm2で数多形成したもの(開口率2.8%)
をフィルム層4側を上側にして上記基板1の孔あけ処理
面に貼り合せた。
ファブリック表皮3は6−6ナイロン製の商品名フレン
チパイル布(日付200 g 7m2)を貼り合せた。
上記フィルム層4は例えば厚さ0.05〜Q、3mm程
度の塩化ビニル等合成樹脂フィルム、紙、金属箔など厚
さの薄いもので足り、形成する小孔41の径は一般には
例えば0.5〜2mm程度、分布密度1〜5個/C♂程
度の範囲で形成すればよい。
フィルム層4は予め所望の孔径、密度の数多の小孔41
を形成したものを用い、基板1→クッション材層2→該
フィルム4→ファブリック表皮層3の順に順次に積層一
体化してもよいが、フィルム層4は厚さが薄く扱いにく
いので、孔あけ加工していないフィルム4をクッション
材層2のファブリック表皮層貼り合せ面側に予めラミネ
ートし、そのフィルムラミネートクッション材について
厚さ方向にフィルム4及びクッション材2を貫通して所
望孔径9分布密度の数多の小孔41.41’(41’は
クッション材貫通小孔)を形成する。
そして基板1に対して上記孔あけ加工したフィルムラミ
ネートクッション材4,2を、次いでファブリック表皮
層3を順次に貼り合せて本案積層材を得るようにすると
よい。
本案は上記のようにクッション材層2に対してファブリ
ック表皮層3を、数多の小孔41を形成したフィルム層
4を介して貼り合せたものであるがら、ファブリック表
皮層3の外面に当った音波a(第3図)は該層3→フィ
ルム層4の各小孔41を通ってクッション材層2内に進
入し基板1の面に当って反射a′する。
又進入音波の一部は基板1の小孔15から更に基板1の
各独立内部四部12内に進入a”する。
そしてその反射音波a′のうちの一部はフィルム層4の
孔41→ファブリック表皮層3を逆通過して積層板外部
に出るけれどもそれ以外の大部分の反射音波a′はフィ
ルム層4の内面の孔のない部分に当ることによりファブ
リック表皮層3側への放出が阻止される。
即ち反射音波a′の大部分がフィルム層4と基板1面と
の間のクッション層2内にこもった状態になり減衰する
又基板1の各独立四部12内に進入した音波a“も凹部
12内にこもった状態になって外部に出すに減衰する。
その結果本案積層板は極めて高い吸音率を示す。
具体的に前記例示した第1.図例構造の積層板につき垂
直入射吸音テストを行なったところ第2図グラフの曲線
への結果を得た。
即ち前述従来品イに比べて各種の周波数音波の吸音率が
何れも極めて大きく向上した。
ここで基板またる段ボール構造板につき各独立内部四部
12に連通ずる吸音小孔15を形成せず、ファブリック
表皮3をクッション材層2に対して数多の小孔41を形
成したフィルム4を介して貼り合せる構造にしただけで
も第2図グラフの曲線口に示すようにかなり優れた吸音
効果を得ることができるけれども、本案のように更に基
板1にっいて、基板1を、数多の独立内部凹部12を有
する合成樹脂製段ボール構造板で且つその板のクッショ
ン材層貼り合せ面に個々の内部凹部12に対応させて凹
部12に連通ずる吸音孔15を形成することにより曲線
口よりも更に優れた吸音効果を得ることができる。
又基板1を合成樹脂製段ボール構造板にしたので、全体
に軽量で、剛性に富み、成形加工性のよい高吸音性積層
板を得ることができる。
フィルム層4は薄いもので足りるからこの種の積層板本
来の感触は何等損なわれることはない。
従って所期の目的がよく達成され自動車内装板等として
利用する高吸音性のファブリック表皮積層板として有効
適切である。
厚さ約Q、3mmの半硬質のポリプロピレン樹脂シート
11の面に直径約7mm、深さ約4mmの数多の円形小
凹部12を隣接凹部との間隔約3mmの分布密度で真空
形成したものの両面に厚さ約Q、3mmの半硬質ポリプ
ロピレン樹脂シート13゜14を貼り合せて構成した合
成樹脂製段ボール構造板(ダンプラ)。
(2)クッション材層2及びフィルム層4厚さ約5mm
・比重約0.03のウレタン発泡シート2の片面に厚さ
約0.25mmの薄い塩化ビニルフィルム4をラミネー
ト処理し、そのフィルム4及び発泡シート2を厚さ方向
に貫通して直径約1mmの小孔41.41’を分布密度
、杓2個/cIT12で数多形成したもの(開口率2.
8%)。
□−□(3)ファブリック表皮 6−6ナイロン製の商品名フレンチパイル布(目付20
0 g 7m2) 上記(1)の基板1に(2)のクッション材2をフィル
ムラミネート面側を上にして貼り合せ、又そのフィルム
ラミネート面に(3)のファブリック表皮を貼り合せて
第1図示のような構成の本案積層板を製造した。
該積層板について垂直入射吸音テストを行なったところ
第2図グラフの曲線口の結果を得た。
即ち前述従来品の曲線イに比べて各種の周波数音波の吸
音率が何れも大きく向上した。
特に、該実施測高に於ては周波数2KHz以上の音波の
吸音率が飛躍的に向上した。
又、上記積層板に於て基板1のクッション材貼り合せ面
シート13に予め個々の内部凹部12に対応させて凹部
に連通する孔径約1mmの吸音孔15を形成した場合に
於ける該積層板の垂直入射吸音テストを行なったところ
第2図グラフの曲線ハの結果を得た。
即ち基板1を吸音孔付き構造にすると、該実施測高に於
ては1〜3.15KHzの範囲の周波数音波の吸音率が
更に向上した。
以上のように本案はクッション材層2とファブリック表
皮層3との間に数多の小孔41を形成したフィルム層4
を介在させるだけの簡単な構造で、従来吸音率の悪かっ
たファブリック表皮積層板の吸音率を大きく向上させる
ことが出来、所期の目的がよく達成される。
又そのフィルム層4は薄いもので足りるからこの種積層
板の感触を損うことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案積層板の一例の層構成を説明する斜面図、
第2図は吸音率測定グラフ、第3図は本案積層板の吸音
原理説明図、第4図は従来積層板の音波反射説明図。 15は基板1に設けた吸音孔、aは入射音波、a′は反
射音波。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 基板トクッション材層2・ファブリック表皮層3をこの
    順に貼り合せて戊る積層板に於て、基板1を、数多の独
    立内部凹部1乏を有する合或樹脂製段ボール構造板で且
    つその板のクッション材層貼り合せ面に個々の内部凹部
    12に対応させて凹部12に連通ずる吸音孔15を形成
    したものとし、 ファブリック表皮層3は数多の小孔41を形成したフィ
    ルム層4を介してクッション材層2に貼り合せた、 ことを特徴とする積層板。
JP1978127028U 1978-09-18 1978-09-18 積層板 Expired JPS5816850Y2 (ja)

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JPS5545512U JPS5545512U (ja) 1980-03-25
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