JPS5816609Y2 - 加湿機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加湿機に係り、超音波による霧化作用を利用し
て加湿する超音波加湿機に関する。

超音波加湿機は、圧電振動子により発生された超音波が
水面上に水柱を形成し、霧を発生させ、これを送風機な
どによる送風に乗せて霧を放出するようになっている。

この場合、水柱上に大粒の水滴が発生するが、この水滴
が水柱上に落下すると、霧化効率が低下するという問題
がある。

そこで、水滴がそのまま水柱上に落下させないようにす
る手段の開発が要望され、これまで各種の構造のものが
提案されている。

しかし、これまでのものは機構的などに問題があり、さ
らに改良されることが要望されている。

本考案はこの点に鑑み開発されたもので、超音波振動子
により発生された水柱のうち、大粒の水滴は水柱と異な
る位置のフロート上に誘導落下させるようにして大粒の
水滴によって霧化効率の低下を防止するとともに、フロ
ートを確実に機能させ加湿機の空運転を防止することが
できるようにしたことを目的とするものである。

そして、本考案は、加湿機本体内に下部に水槽を有する
霧化室を形成し、この霧化室の水槽にその発振作用によ
って水を霧化する超音波振動子を設け、この超音波振動
子の位置と異なる位置における水槽において、水槽底板
に対する近接降下によって超音波振動子の動作を停止さ
せるスイッチを作動するフロートを浮上させ、上記霧化
室の側壁に上端部を一体に固着するとともにその下端部
を上記フロートの上部に臨ませ上記超音波振動子によら
て発生された大粒の水滴を上記フロート羊番゛こ誘導落
下するように傾斜した遮滴板を設け、上記霧化室内に対
して送風し加湿空気を送出する送風機を設けたことを特
徴とするもの！ある。

゛うぎに、本考案あ一実施例を添附図面につｊ）を説明
する。

、・、□ １ １は加湿機本体で、この本体１は上面板２のほぼ中央部
に側壁となる整風板３が一体に垂設され、この整風板３
の下端部は水槽４まで延出されている。

そして、この整風板３にて本体１内は霧化室５と送風室
６に区画形成されている。

またこの整風板３の途中に上記霧化室５と送風室６を連
通ずる通風孔７が形成されているとともに、上記水槽４
の上面に水平状に張出してこの整風板３と一体に形成さ
れた案内板８に水柱の案内孔９が形成されている。

また上記水槽４の一端部に断面り型状の支枠１０が本体
１に一体に形成され、この支枠１０のフロート抑えを司
る上面板１１の中央部に水細案内孔１２が穿設されてい
る。

そして、この支枠１０内にフロート１３が収容され、こ
のフロート１３の下面にマグネット１４が固着されてい
る。

また上記水槽４の底板において１、上記支枠１０内に位
置してフロート１３のマグネット１４によって動作され
るスイッチとしてのリードスイッチ１５が固着されてい
るとともに上記案内板８０案内孔９の直下に位置して上
記リードスイッチ１５と電気的に接続された超音波振動
子１６が固着されている。

また前記整風板３の上部に遮滴板１７が一体に取付けら
れている。

この遮滴板１７は前記霧化室５内において上記案内孔９
の上部に傾斜して設けられ、下端部は上記支枠１０の上
面板１１に形成された水滴案内孔１２上に位置して設け
られている。

そして案内孔９から噴出された水柱１８の大径の水滴は
遮滴板１７に案内されてフロート１３上に落下されるよ
うになっている。

つぎに、前記送風室６内にダクト１９が設けられ、この
ダクト１９の下部に送風機２０が設けられこの送風機２
０による送風はダクト１９の上部に形成された送風口２
１より送風室６内を経て通風孔７から霧化室５内に導か
れるようになっている。

また前記本体１の上面板２の一側部にすなわち、霧化室
５の上部における上面板２に霧化室５内と連通ずる排風
孔２２が形成され、この排風７Ｌ、、？２に吹出ルーパ
ー２３が取付けられている。

このように構成されたものにおいて、送風機２０の駆動
により送り出された送風は送風口２１゜送風室６、通風
孔７を通り、霧化室５内において超音波振動子１６によ
り発生された水柱１８に当り、これが霧を含んだ加湿空
気２４となり、霧化室５を通って吹出ルーパー２３から
送出され、室内を加湿する。

この場合、超音波振動子１６により発生された霧のうち
、大粒の水滴は遮滴板１７に当り、この遮滴板１７の傾
斜面にそってその下端部より水滴案内孔１２からフロー
ト１３上に落下されろ。

そして、フロート１３は、集中的に落下する水滴によっ
てショックを受け、支枠１０やその上面体１１などに密
接することなく水面に追従して浮遊する。

また水槽４内の水が不足するかまたは水柱１８を発生さ
せるのに不十分な水の量になると、これに汁ってフロー
ト１３は水槽４の底板に近接する。

そして、このフロート１３のマグネット１４がリードス
イッチ１５を動作させ、このリードスイッチ１５と電気
的に接続さハまた超音波振動子１６の発振を停止させ、
超音波振動子１６の空運転が自動的に防止される。

つぎに、前記実施例では遮摘板１７は水柱１８に対する
水滴誘導面は平滑面の場合について説明したが、この水
滴誘導面２５は第３図に示すように長さ方向にすなわち
、水滴誘導方向に多数の誘導溝２６を形威し、この各誘
導溝２６を通じて大粒の水滴をフロート１３上に誘導落
下するようにしてもよい。

また上記各遮滴板１７の下端部に布または多孔質の通気
性の部材２７を垂設し、この部材２７を通じて水滴をフ
ロート１３よに誘導落下するようにしてもよい。

これにより、水滴の二部は部材２７を落下する間におい
て気化し加湿効果を促進することができる。

本考案によれば、超音波振動子により発生された水柱の
うち、比較り大粒の水滴叫遮滴板？誘導斜面に沿って流
下され、これが超音波振動子の位置と異なる位置すなわ
ち水柱の外側部に位置して浮上するフロート上に確実に
誘導落下される。

したがって、この大粒の水滴は水柱上に落下するおそれ
がないので、霧化効率が低下するようなことがなく、送
風機による送風と相俟って加湿化を促進することができ
、また大粒の水滴は、フロート上に集中的に落下される
ので、そのショックによってフロートは水槽の内壁など
に密接することを確実に防止されるとともに、水位の変
動に円滑に追従させることができる。

また水位が降下しフロートが水槽の底板に近接降下する
と、このフロートによってスイッチが作動されるととも
にこのスイッチの動作によって超音波振動子の作動を確
実に停止させ、水槽内に水が不足している状態での超音
波振動子の空運転を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は加湿機の断面図、第２図は同上斜視図、第３図
および第４図は遮温板の他の実施例を示す斜視図である
。 １・・・・・・加湿機本体、３・・・・・・側壁、４・
・・・・・水槽、５・・・・・・霧化室、１３・・・・
・・フロート、１５・・・・・・スイッチ、１６・・・
・・・超音波振動子、１７・・・・・・遮温板、２０・
・・・・・送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加湿機本体と、この加湿機本体内に形成され下部に水槽
   を有する霧化室と、この霧化室の水槽に設けられその発
   振作用によって水を霧化する超音波振動子と、この超音
   波振動子の位置と異なる位置において水槽に浮上され水
   槽底板に対する近時降下によって超音波振動子の動作を
   停止させるスイッチを作動する７０−トと、上記霧化室
   の側壁に上端部が一体に固着きれ下端部を上記フロート
   の上部に臨ませて上記超音波振動子によって発生された
   犬絆の水棒を上転フロート上に誘導落下ＴるようＣと傾
   斜して設けられた遮滴板と、上記霧化室内に送風し加湿
   空気を送出する送風機とを具備したことを特徴とする加
   湿機。