JPS58165855A - 医療用器具 - Google Patents

医療用器具

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JPS58165855A
JPS58165855A JP57048159A JP4815982A JPS58165855A JP S58165855 A JPS58165855 A JP S58165855A JP 57048159 A JP57048159 A JP 57048159A JP 4815982 A JP4815982 A JP 4815982A JP S58165855 A JPS58165855 A JP S58165855A
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■8発明の背景 技術分野 本発明は放射線滅菌可能な医療用器具に関するものであ
る。
さらに詳しくは、本発明はf112ピレン重合体に安定
剤を配合した組成物からなる放射線滅菌可能な医療用器
具に関するものである。
プロピレン重合体は、透明性・剛性・衝撃強度等の特長
から医療用器具、特に注射筒、注射針の針基、輸液・輸
血セット、採血器具などのディスポーザゾル医療用器具
に広く用いられている。ところが、プロピレン重合体製
品は放射線滅菌にょ如変質・変色するという難点を有し
ている。即ち、プロピレン重合体に2〜4メガラドの放
射線を照射すると分解・劣化反応を起し、製品の着色、
クラックの発生、衝撃強度の低下等をもたらす。さらに
酸化防止・ラジカル除去その他の目的で重合体に配合さ
れている安定剤が溶出したシ、臭気を発生したり、著し
く着色したシする等の問題を生じる。医療用器具が射出
成形品である場合は放射線の照射による上記の変質は特
に顕著である。
先行技術および問題点 そこで、ゾロピレン重合体製品の耐放射線性を向上させ
る方法が、既にいくつか報告されている。
即ち、プロピレン重合体に安定剤として種々のフェノー
ル系、リン系または硫黄系の化合物を配合する方法(特
開昭49−39637号)、ヒンダードアミンを配合す
る方法(特開昭55−19199号)および分子量分布
を狭くしたプロピレン重合体に非品性添加物を配合する
方法(米国特許第4274932号)が提案されている
。これらの方法においては、ゾロピレン重合体の耐放射
線性は相当向上しているが、なお改善すべき点が残され
ている。
即ち、フェノール系、リン系または硫黄系の化合物を配
合する方法においては、耐着色性・側熱劣化性の面、さ
らに、成形品に接する内容物への溶出現象等の点で実用
上問題がある。上記特開昭49−39637号に記載の
、例えば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ第3ブチ
ルヒドロキシヒドロシンナメート〕〕メタンを添加した
ものは2.5メガラドr線照射で著しく着色し、1,1
.3−)リス(2−メチル−5−第3ブチル−4−ヒド
ロキシフェノール)ブタンを添加したもの線照射後の耐
熱性が不充分である。
ヒンダードアミンを添加する方法においては、上記特開
昭55−19199号に記載のヒンダードアミン例えば
セパシン酸ジー(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)は1.細胞毒性物質が溶出したシ、該添加
物が経時的に成形品表面にプIJ−ドしたpする問題が
ある。またヒンダードアミン単独の添加では成形時の分
子量低下が起シ強度の低下が大きい。
また、分子量分布を狭くしたノロピレン重合体に非品性
添加物を配合する方法においては、劣化防止が十分では
なく、添加物のブリード、毒性等の面で問題がち9実用
的ではない。
このように、これまで報告されている方法は、いずれも
なんらかの難点を有しており、商業的に実施するには問
題があった。
■1発明の目的 従って本発明の目的は、放射線照射による滅菌を商業的
に実施可能としたゾロピレン重合体製医療用器具を提供
することにある。
即ち、本発明は、放射線滅菌を施しても、ノロピレン重
合体が有する透明性・剛性耐衝撃性等の特長を保持し、
毒性や臭気の発生など安全・衛生上の問題についてもす
べて満足できる医療用器具を提供することを目的とする
ものである。
■6発明の詳細な説明 本発明は、下記第1項ないし第12項にそれぞれ記載の
医療用器具からなる。
(1)重量平均分子量と数平均分子量の比が5以下であ
るプロピレン重合体100重量部に、安定剤として下記
式〔I〕または(II)で示されるヒンダードアミン0
.01〜0.4重量部および下記式〔■〕、    □
1[IV)または〔■〕で示されるフェノールもしくは
その亜リン酸エステル化合物0.01〜0.4重量部を
含11− 有した組成物からなる成形品であることを特徴とする放
射線滅菌可能な医療用器具。
〔■〕
12− 〇X 上記式中、 R1は炭素原子数1〜12のアルキル基、R2は炭素原
子数3〜12のアルキル基、Yは炭素原子数1〜18の
二価の炭化水素基または硫黄原子、 2は、カルがニルオキシ基が内在してもよい炭素原子数
1〜8の二価の炭化水素基、 kは1〜10の整数、 tは1〜16の整数、および mは1〜6の整数 をそれぞれ示す。
(2)重量平均分子量と数平均分子量の比が2.5〜4
.8であるノロピレン重合体100重量部に、安定剤と
して前記式〔■〕または〔■〕で示されるヒンダードア
ミン0.03〜0.3重量部および前記式CI) 、 
[iV)またはEV)で示されるフェノールもしくはそ
の亜リン酸エステル化合物0.02〜0.2重量部を含
有した組成物からなる成形品であることを特徴とする上
記第1項に記載の医療用器具。
(3)  前記ヒンダードアミンが、前記式〔■〕にお
いてR1がメチル基、kが3tたは4で示される化合物
である上記第1項または第2項に記載の医療用器具。
(4)  前記ヒンダードアミンが前記式[11)にお
いて、R1がメチル基、tが2で示される化合物である
上記第1項または第2項に記載の医療用器具。
(5)  前記フェノール化合物が前記式〔■〕におい
て、R2がt−ブチル基(5位)、R3がメチル基(2
位)、Xが水素原子、mが1で示される化合物である上
記第1項ないし第4項のいずれかの項に記載の医療用器
具。
(6)  前記フェノール亜すン酸エステル化合物が前
記式[I[1)において、R2がt−ブチル基(5位)
、R5がメチル基(2位)、Xが基−”0C18H37
)2、mが1で示される化合物である上記第1項ないし
第4項のいずれかの項に記載の医療用器具。
(7) 前記フェノール亜すン酸エステル化合物が前記
式(IV)において、R2がt−ブチル基(5位)、穐
がメチル基(2位)、Xが基−P(OC18H37)2
、Yが基’>an−an2−an2−c亀  で示され
る化合物である上記第1項ないし第4項のいずれかの項
に記載の医療用器具。
(8)  前記フェノール化合物が式〔■〕においてR
2およびR6がt−ブチル基(3,5位)、2がメチレ
ン基で示される化合物である上記第1項ないし第4項の
いずれかの項に記載の医療用器具。
(9)  前記成形品が射出成形品である上記第1項な
いし第8項のいずれかの項に記載の医療用器具。
αO前記射出成形品が注射針の針基、輸液もしくは輸血
セットまたは採血器具である上記第9項に記載の医療用
器具。
α9 重量平均分子量と数平均分子量の比が5以下であ
るゾロぎレン重合体100重量部に、安定剤として下記
式(1)または〔■〕で示されるヒンダードアミン0.
01〜0.4重量部および下記式〔■〕。
[IV)または〔■〕で示されるフェノールもしくはそ
の亜すン醸エステル化合物0.01〜0.4重量部を含
有した組成物からなシ、放射線滅菌された成形品である
ことを特徴とする医療用器具。
(11 R1は炭素原子数1〜12のアルキル基、R2は炭素原
子数3〜12のアルキル基、R3は炭素原子数1〜18
のアルキル基、Yは炭素原子数1〜18の二価の炭化水
素基または硫黄原子、 2は、カルボニルオキシ基が内在してもよい炭素原子数
1〜8の二価の炭化水素基、 kは1〜10の整数、 tは1〜16の整数、および mは1〜6の整数、 をそれぞれ示す。
(6) 前記放射線滅菌がγ線またはX線滅菌である上
記第8項に記載の医療用器具。
本発明の医療用器具は、上記したように重量平均分子量
と数平均分子量の比(以下Q値という)が5以下である
プロピレン重合体100重量部に、安定剤として前記式
〔I〕または(Illで示されるヒンダードアミン0.
01〜0.4重量部および前記式(Illl 、 (I
V)または[V]で示されるフェノールもしくはその亜
リン酸エステル化合物0.O1〜0.4重量部を含有し
た組成物からなる成形品である。
本発明においては、Q値が5以下好適には2.5〜4.
8のプロピレン重合体が使用される。Q値は分子量分布
を示すものであシ、この値が小さいIt    ’ど分
子量分布が狭いことを示す。Q値が5より大きいゾロピ
レン重合体は放射線照射による衝撃強度の低下が大きく
、本発明で使用するのに適しない。Q値はそれ自体公知
の方法によってコントロールされる。例えば、プロピレ
ン重合体の製造時に使用される触媒の選択、モノマーフ
ィード方法、重合圧力、重合温度等の重合条件の選択、
得られたパウダーをペレット化する際に熱分解させる方
法、過酸化物を添加して分解させる方法等の手段によっ
て所望のQ値を有するゾロピレン重合体が得られる。
また本発明にいうゾロピレン重合体には、プロピレン単
独の重合体、即ちプロピレンホモポリマーの他にエチレ
ン含量5重量パーセント以下のグロビレンーエチレン共
重合体、および、プロピレンホモポリマーとプロピレン
−エチレン共重合体トラブレンドし、ブレンド中のエチ
レン含量カ5m!U量・母−セント以下であるものが含
まれる。共重合体はランダム、ブロックのいずれでもよ
いがランダム共重合体が望ましい。プロピレンホモポリ
マーは、その成形品の剛性が大きいので、可撓性が要求
される医療用器具を製造する場合は上記の如く、少量の
エチレンを共重合させて成形品の剛性をコントロールす
るのが望ましい。重合体のメルト・フロー・インデック
ス(MFR)は製品の種類にもよるが、およそ5〜30
 Vlominが適当である。例えば、注射筒外筒用と
しては、エチレン含量1.5〜3.0:i量ノ母−セン
ト、MFRIO〜20のものが望ましく、注射針ハブお
よび輸液セットのタフ管としてはエチレン含量0〜3.
Ofi量ノf−セン)、VFR6〜20のものが望まし
い。
安定剤として使用されるヒンダードアミンの好適な例と
しては、式〔■〕においてR1がメチル基、kが3〜4
である化合物、式〔■〕において、R,がメチル基、t
が2である化合物、などがあげられる。本発明において
は、式CI]または(II)を有するヒンダードアきン
の二種以上を組合せて用いることもできる。これらのヒ
ンダードアミンは、プロピレン重合体100ii童部に
対して0.O1〜0.4好ましくは0.03〜0.3重
量部配合される。
さらにもう1つの安定剤であるフェノールもしくはその
亜リン酸エステル化合物の好適な例としては、式(l[
l]においてR2がt−ブチル基(5位)、R6がメチ
ル基(2位)、Xが水素原子、mが1である化合物、R
2がt−ブチル基(5位)、R3がメチル基(2位)、
Xが基−P(OC18H!7)2、mが1である化合物
、式(IVIにおいて、R2がt−ブチル基(5位)、
R3がメチル基(2位)、Xが水素原子、Yが基’> 
CH−C12−CH2−CH3である化合物、R2がt
−ブチル基(5位)、R,がメチル基(2位)、Xが水
素原子、Yが−8−である化合物、R2がt−ブチル基
(5位)、穐がメチル基(2位)、Xが基−P(OC1
8H37)2、Yが基> CB−CH2−CH2−OH
3である化合物、式〔■〕において、R2およびR3が
t−ブチル基(3,5位)、zがメチレン基である化合
物、R2およびR3がt−ブチル基(3,5位)、2が
基−CH2CH2C00CH2CH2−である化合物な
どがあげられる。本発明においては、式(1111ない
し〔v〕を有するフェノールもしくはその亜リン酸エス
テルの二種以上を組合せて用いることもできる。これら
のフェノールもしくはその亜リン酸エステル化合物はプ
ロピレン重合体100重量部に対して、0.01〜0.
′4好ましくは0.03〜0.3重量部配合される。か
くして得られる本発明での組成物には、本発明の目的・
効果を阻害しない範囲で他の添加物、例えば酸化防止剤
、核剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、金属セ
ッケン類等の中和剤、分散剤、顔料等を加えることがで
きる。
本発明の医療用器具は、上記組成物をロール、バンバリ
ーミキサ−、プラベンダープラストグラフ、押出機等の
混線機で溶融混練し、射出成形等で医療用器具に成形す
る。一般的にはパウダー状のプロピレン重合体に各添加
物を配合し、ミキサー等の適当な混合装置で混合した後
、押出機で溶融混練してペレット化し、またはペレット
化することなく直接に射出成形する。射出成形品はポリ
エチレンフィルム等で包装し、そのまま出荷される形態
で放射線滅菌するのが好適である。放射線としてはγ線
またはX@が用いられ、好ましくはコバルト60線源に
よるγ線が用いられる。照射量としては5メガラド以下
、好ましくは2〜4メガラドであル、過度の照射は成形
品の劣化をもたらす。
照射は真空中、窒素等の不活性気体中、または空気中の
いずれでもよく、温度は80.℃以下好ましくは常温以
下で行なわれる。
本発明によって得られる放射線滅菌可能な医療用器具の
例としては、注射筒、注射針、注射針の針基、輸液・輸
血セット、採血器具尋があげられるが、これらに限定さ
れるものではない。
次に実施例および比較試験例をあげて本発明をさらに詳
しく説明する。
実施例1 /’9つ/−状のプロピレン−エチレンランタム共重合
体に、本発明および対照のヒンダードアミン、フェノー
ルもしくはその亜リン酸エステル化合物を第1表に示す
配合量で添加し、30.、径押出機(230℃)でペレ
ット化した。その際ペレットのMFR(230℃、2.
16ゆ)およびQ値を第1表記載値に詞整するため、ベ
ースパウダーのMB’Hの選定およびツク−ヘキシン 
25B (: 2,5−ジメチル−2゜5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3の商品名〕の添加を行な
い、所定のペレットを得た。
得られたペレットを東芝機械製の射出成形機!890B
にかけ、100X100XI龍の角シートを成形しく2
80℃)、コバルト60線源にてγ線照射(2,5メガ
ラド)を行ない、評価に供した。
評価項目としては、80℃オープンに1週間試片を入れ
た後の目視による着色度合いの判定、ヘイズメーター(
ASTM−D−1003)によるヘイズの測定、東洋精
機製のデーポン衝撃試験機を用いて+7)50%破壊時
のエネルギーの測定、120℃オープン中に試片を入れ
た場合のクラック発生または脆化までの日数、試験片の
MFR測定および80℃オープンに1週間試験片を入れ
た後の表面のブリード状態の観察を行なった。
細胞毒性試験については細片試料を3倍量のMEM培地
で121℃、20分間抽出し、HeLa−83細胞に対
する抽出液の毒性について検鏡によシ判定した。ブラン
クと差のないものを0、死細胞がわずかに増加したもの
を1、ごく一部を除いて死滅したものtl−2、すべて
の細胞が死滅したものを3と表示した。溶血毒性は、表
面積1,200crrL2の試片を121℃の生理食塩
水に20分間浸し、得られた抽出溶液にウサギ洗浄赤血
球を加え、37℃で24時間放置した後、該溶液の着色
度により判定した。ブランクと差がないものを毒性なし
く−)、うずく赤色に着色したものを弱い毒性(±)、
赤色に着色したものを毒性あり(+)、濃い赤色に着色
したものを強い毒性(廿)と表示した。結果を第1表に
示す。
表中、製品名で記された安定剤および助剤は、それぞれ
次の化合物を表わす。
チバガイギー社渠品 式(13においてR1=CH,、k=3〜4である化合
物 三共社與品で化学名ビス(2,2,6,6−チトラメテ
ルピペリジル)セパケート ICI社製品 式(IH)の化合物 1.1.3− )リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−tart−ブチルフェニル)ブタングツドリッチ化
学社契品 式〔■〕の化合物 トリス(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキ
シヘンシル)イソシアヌレート マーク 522A アデカ・アーガス化学社製品 m冨1である化合物 イルガノックス 1010 ICI社製品 テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジーを一ブチル
ー4−ヒドロキシフェニル)グロビオネート〕メタン BK 日東化学社製品 ステアリン酸カルシウム 第1表において、実施例1−(1)〜(3)はそれぞれ
本発明におけるヒンダードアミンおよびフェノールもし
くはその亜リン酸エステルを安定剤としてプロピレン重
合体に配合した場合、即ち、本発明での組成物を示す。
比較例1−(1)は安定剤として   1本発明のヒン
ダードアミンのみを配合し、フェノールもしくはその亜
リン酸エステルを配合しなか29− った例を示し、比較例1−(2)は、安定剤として本発
明以外のヒンダードアずンを配合した例を示し、比較例
1−(3)は安定剤として本発明以外のフェノール化合
物を配合した例を示し、比較例1−(4)は、安定剤を
全く配合しなかった例を示す。第1表の結果から、本発
明の射出成形品器具は、γ−線照射によって衝撃強度が
それはど低下しないのに対して、比較例においては著し
い低下がみられることがわかる。また、本発明での成形
品が殆んど着色しないのに対して比較例においては黄色
に着色し、特に本発明以外のフェノール化合物を配合し
た場合〔比較例1− (3) ]、着色が著しいことが
明らかである。
さらに、ヒンダードアミンとして本発明以外のものを用
いた場合〔比較例1− (2) )は細胞毒性物質が溶
出することがわかる。
実施例2 第2表に示す各組成の粉状体を溶融混練してペレットを
つくシ、射出成形機を用いて外径17.7zms長さ7
5(lass肉厚0.98.0円筒部を有する注射筒3
0− 外筒に成形した。
注射筒外筒はコバルト60源を用いて2,5メガラド(
Mrad)に照射した。
試料は未照射群、未照射のものを80℃空気循3Jl型
オーブンに7日間放置した群、照射後室温に30日放置
した群、照射後80℃空気循環型オープンに7日間放置
した群の4群に分け、以下の方法にしたがって測定を行
なった。結果は第3表に示す。色相は目視により判定し
、無着色を◎、ごくわずかに黄変を○、わずかに黄変を
△、黄変を×で表わした。
過マンガン酸カリウム還元性物質については、1平方セ
ンチメートルに細片した試料を10倍量の蒸留水で12
1℃、20分間抽出し厚生省ディスポーデブル注射筒基
準の項に準じて測定しΔ’KMin O4と表示した。
ブリードについては目視によシ判定した。ブリードのな
いものを−、ブリードが観察されるものを十と表示した
圧縮強度はシリンジ中央部を7鶴の鋼鉄製丸棒で圧縮し
、破断が生じた時の荷重を測定した。測定は25℃で行
なった。表中−は破断しないことを表わしている。
衝撃強度は重さ120 ?、径30mの円筒を高さを変
えて落下させ、JI8−に7211に準じて50憾破壊
エネルギーを求めた。測定は25℃で行なった。
照射後のクラック発生時間は120℃のギヤーオープン
を用いて行ない、クラックの発生の有無は目視によシ行
なった。
細胞毒性については、実施例1における試験方法と同一
の方法により試験した。
第2表中、製品名で記されたサノールL822、サノー
ルLS770、トノ9ノールCA、グツトライト311
4 、イルガノックス1010およびPBKは、それぞ
れ実施例1第1表で示したものと同一であシ、マークL
A57は、アデカ・アーガス化学社製品〜式(II)に
おいて、R,=CH,、t=2である化合物を示す。
試験の結果を第3表に示す。
33− 本発明による注射筒外筒材質は照射後80tlニア日に
おいても色相、ブリード、ΔKMnO4、細胞毒性、圧
縮強度の各項目において使用上全く問題ない結果である
。ただしエチレン含量0重量ノ9−セントのポリプロピ
レンを用いた場合は衝撃強度が弱く、シリンジ外筒用に
はエチレン含量が2.5重量パーセント程度のものが望
ましい。エチレン含量が2.5重量ノ9−セント程度で
も、Q値が5以上になると特に照射後の衝撃強度が低く
なシ、Q値は5以下4.4付近が最も望ましい。
特開昭49−39637で述べられている添加剤イルガ
ノックス1010を用いた試料(比較例2−(3))は
着色が激しく商品的に実用化はむずかしい。同じく特開
昭49−39637で述べられているトノ臂ノールCA
を用いた試料(比較例2− (4) 、 (5) )は
オープンライフが短かく医療用具としては実用化に不安
がある。また特開昭55−19199に述べられている
サノールLS770を用いた試料(比較例2−(6)、
(7))は細胞毒性、ブリードなどが激しく医療用具に
は適さない。
また比較例2− (4)は分子量分布をせまくしただけ
では安定剤の組み合わせを適切に行なわないと物性低下
が早まることを示している。
■6発明の効果 本発明によれば、放射線滅菌を商業的に実施することが
できるプロピレン重合体製医療用器具が提供される。
即ち、本発明によれば、第1に、放射線照射による材質
の強度低下が少ない医療用器具が提供される。プロピレ
ン重合体は、放射線の照射によって材質が著しく劣化す
るが、上に示したように、本発明の安定剤を添加した成
形品は、衝撃強度・圧縮強度等の低下が少なく、医療用
器具として十分実用に耐える。
本発明によれば、第2に、放射線照射による着色がみら
れない医療用器具が提供される。従来公知の安定剤の中
には、放射線の照射によって分解を起し、製品を着色さ
せるものがあシ、このような安定剤はたとえ劣化防止効
果が優れていても医療用器具には使用することができな
い。
本発明によれば、第3に、添加物のブリードや毒性分解
物の溶出のない安全な医療用器具が提供される。従来の
安定剤の中には、経時によシ製品表面ヘブリードし、あ
るいは放射線照射によシ分解して毒性物質を生じ、これ
らが医療器具に接する内容物へ溶出するものがある。本
発明で使用する安定剤には、上に示したように、このよ
うな現象は全くみられない。
このように、本発明は、特定の安定蒼りを巧みに組合せ
て特定の性質を有するプロピレン重合体に配合し、成形
することによシ実用に耐える放射線滅菌可能な医療用器
具を提供するものである。
特許出願人 テルモ株式会社 同 上  三菱油化株式会社 38−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)重量平均分子量と数平均分子量の比が5以下であ
    るプロピレン重合体100重量部に、安定剤として下記
    式〔■〕または〔■〕で示されるヒンダードアミン0.
    01〜0.4重量部および下記式〔■〕。 〔■〕または〔■〕で示されるフェノールもしくはその
    亜リン酸エステル化合物0,01〜0.4重量部を含有
    した組成物からなる成形品であることを特徴とする放射
    線滅菌可能な医療用器具。 〔I〕 −1−−−− X 2− 上記式中、 R4は炭素原子数1〜12のアルキル基、R2は炭素原
    子数3〜12のアルキル基、Yは炭素原子数1〜18の
    二価の炭化水素基または硫黄原子、 2はカルがニルオキシ基が内在してもよい炭素原子数1
    〜8の二価の炭化水素基、 kは1〜10の整数、 tは1〜16の整数、およびmは1〜6の整数、をそれ
    ぞれ示す。 (2)重量平均分子量と数平均分子量の比が2.5〜4
    .8であるプロピレン重合体100重量部に、安定剤と
    して前記式〔l〕または(II)で示されるヒンダード
    アミン0.03〜0.3重量部および前記式〔■〕。 〔■〕または〔v〕で示されるフェノールもしくはその
    亜リン酸エステル化合物0.02〜0.2重量部を含有
    した組成物からなる成形品であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の医療用器具。 (3)前記ヒンダードアミンが、前記式〔I〕において
    R4がメチル基、kが3または4で示される化合物であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の医療用器
    具。 (4)@記ヒンダードアミンが前記式(n)において、
    R1がメチル基、Lが2で示される化合物である特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の医療用器具。 (5)  前記フェノール化合物が前記式(III)に
    おい   ゛て、R2がt−ブチル基(5位)、R6が
    メチル基(21位)、Xが水素原子、mが1で示される
    化合物である特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
    れかの項に記載の医療用器具。 (6)  前記フェノール亜すン酸エステル化合物が前
    記式(III)において、R2がt−ブチル基(5位)
    、R5がメチル基(2位)、Xが基−P(OC18H3
    7)2、mが1で示される化合物である特許請求の範囲
    第1項ないし第4項のいずれかの項に記載の医療用器具
    O (力 前記フェノール亜すン酸エステル化合物が前記式
    [IV)において、R2がt−ブチル基(5位)、穐が
    メチル基(2位)、Xが基−P(OC1aHg7)2、
    Yが基ンC)I−CH2−CH2−CH,で示される化
    合物である特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かの項に記載の医療用器具。 (8)  前記フェノール化合物が式〔v〕においてR
    2およびR3がt−ブチル基(3,5位)、2がメチレ
    ン基で示される化合物である特許請求の範囲第1項ない
    し第4項のいずれかの項に記載の医療用器具。 (9)  前記成形品が射出成形品である特許請求の範
    囲第1項ないし第8項のいずれかの項に記載の医療用器
    具。 (ト) 前記射出成形品が注射針の針基、輸液もしくは
    輸血セットまたは採血器具である特許請求の範囲第9項
    に記載の医療用器具。 αや 重量平均分子量と数平均分子量の比が5以下であ
    るプロピレン重合体100重量部に、安定剤として下記
    式〔I〕または[11)で示されるヒンダードアミン0
    .01〜0.4重量部および下記式〔■〕。 [IV)または〔■〕で示されるフェノールもしくはそ
    の亜リン酸エステル化合物0.01〜0.4重量部を含
    有した組成物からなシ、放射線滅菌された成形品である
    ことを特徴とする医療用器具。 〔I〕 。べ礼    〔■〕 洟 上記式中、 R4は炭素原子数1〜12のアルキル基、R2は炭素原
    子数3〜12のアルキル基、Yは炭素原子数1〜18の
    二価の炭化水素基または硫黄原子、 2は、カルボニルオキシ基が内在してもよい炭素原子数
    1〜8の二価の炭化水素基、 kは1〜lOの整数、 tは1〜16の整数、およびmは1〜6の整数、をそれ
    ぞれ示す。 (ロ)前記放射線滅菌がrI!またはX線滅菌である特
    許請求の範囲第11項に記載の医療用器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006501355A (ja) * 2002-09-30 2006-01-12 スノコ, インコーポレイテッド(アール アンド エム) 汚れに対する抵抗性が向上したポリオレフィン組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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