JPS58150284A - エンジンの点火装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエンジンの点火装置に関するものである。

近年、エンジンの排ガス対策、燃費規制への対応に伴な
い、エンジン燃焼室形状が複雑となっており、従って点
火プラグの取付個所も制約を受けつつある。

そこで、最近では点火プラグの小型化が検討されるよう
になっている。この小型化のための一手段としては点火
プラグの取付金具を廃止すること−である。

このように、取付金具を廃止したものとしては（２） 例えば米国特許第２．、．５４３．９６１号明細書に記
載されたものがある。これは、絶縁碍子の外周囲にねじ
部を設け、エンジンのシリンダヘッドのねじ孔に絶縁碍
子を直接に螺合固定する構造である。

かかる従来構造のものは取付金具の廃止により小型化を
図ることができるものの、絶縁碍子をシリンダヘッドの
ねじ孔に螺合する構造であるため、絶縁碍子の取外しを
頻繁に行なうと、碍子のねじ部が摩耗したり、あるいは
欠損すると云った問題を生じる。

本発明はこのような問題を解決したエンジンの点火装置
を提供することを目的とするものである。

以下本発明にかかる実施例を第１図に示し、第２図に火
花部近傍の拡大図を示し、これを説明する。ｌは鉄もし
くはアルミニウムからなるシリンダヘッドで、一部にね
じ部１ａをもった貫通孔１ｂが穿孔されている。２はア
ルミナ磁器より成る絶縁碍子で中心に、ねじ孔２ａ１ね
じ無しの孔２ｂを有しており、かつ外周に環状径大部２
Ｃを有している。３は絶縁碍子２をシリンダへソド１の
貫（３） 通孔１ｂにねじ締め固定するための締付は用環状ナンド
であり、締付部３ａおよびねじ部３ｂより構成しである
。本実施例では、ねし部３ｂは呼び　　１径６ｆｉとし
た。４は鉄より成る端子で、ねじ孔２ａにねじ込み固定
しである。

上記絶縁碍子２の先端２の先端２ｄは、Ｃｒ、　Ｎｉ等
をイオン注入法により注入したり、あるいはＳｉＣなど
の半導体をコーティングして半導化してあり、これによ
り電波雑音効果を狙い、３〜１０にΩの抵抗値に設定し
である。５はＮｉ等の耐熱合金から成るリング状の電極
であり、その放電面には貴金属（例えばＰｔ８０ｗｔ％
−１ｒ２０ｗｔ％）を接合しである。

この電極５は絶縁碍子２の先端２ｄに螺合しである。６
はＮｉ等の耐熱合金から成るリング状の接地電極であり
、その放電面には前記電極５と同材質の貴金属が接合さ
れている。この接地電極６はシリンダヘッド１の前記貫
通孔１ｂに打込んで嵌合しである。７は半導体部２ｄと
端子３とを電気的に接続するピアノ線、Ｎｉ合金線から
成る導電性を有する細線である。この細線７は半導体部
２ｄ中（４） に挿入されていて電気的導通を保っている。また、銀ペ
ースト等の金属ペーストの焼付けにより電気導体路８を
端子３の端面に形成し、細線７の端面と端子３の端面と
を直接に接触させである。

上記構成において、次に作用を説明する。絶縁碍子２の
シリンダヘッド１に対する組付要領は次のようである。

即ち、絶縁碍子２をシリンダヘッド１の貫通孔１ｂに挿
入し、絶縁碍子２の環状径大部２Ｃシリンダヘツド１の
貫通孔１ｂの座部１ｃに支承する。その後、絶縁碍子２
の外周に環状ナツト３を挿通し、このナツト３のねじ部
３ｂをシリンダヘッド１の貫通孔１ｂのねじ部１ａに螺
合し、ナツト３の先端が絶縁碍子２の環状径大部２Ｃの
上面に当接し、絶縁碍子２をシリンダヘッド１の貫通孔
ｌｂに固定する。

ところで、上記実施例においては、絶縁碍子２の最外径
（環状径大部２Ｃ）は耐電圧の関係では４〜８Ｍ、端子
３の外径は高圧コードとの接続上の関係で２〜４■、電
極５は耐火花消耗の関係で０、５〜２　ｍｓの外径で厚
さ０．５〜ｌ　ｔｍ、細線７は０６（５） ３鶴〜１．５ｆｉとしである。従って、非常に小型であ
る。また、本実施例ではメンテナンスフリー化を図るべ
く電極５，６に貴金属を接合してその火花消耗を抑えて
いるため、その消耗具合を点検する必要がない。

更に、本実施例では絶縁碍子２の先端に半導体部２ｄを
設けであるため、雑音防止効果もある。

このように、小型化を達成するに伴ない、本実施例では
火花放電形態としては沿面放電タイプとしである。この
沿面放電タイプとする際に以下に説明する寸法関係を設
定することによって、放電路が長くても比較的低電圧で
飛火する。

即ち、第２図のごとく、細線７と絶縁碍子２との間の碍
子肉厚をＸ、碍子突出長をＹ、電極５の張出し長をＺと
すると、 １．５Ｘ≦Ｙ≦３Ｘ ０．４Ｎ≦Ｘ≦１．２鴎 ０、２　Ｈ≦Ｚ≦０．４龍 の関係を満足すればよいことがわかった。Ｘ、Ｙの関係
を図式化し、その最適範囲を示すと第３図（６） の斜線部分である。

かかる関係寸法を満足することにより、初期放電時（容
量放電時）には、絶縁碍子２の沿面を飛んで低電圧で放
電し、続く放電時（誘導放電）には絶縁碍子２の表面を
離れて放電する。従って、全体として低電圧で飛火し、
かつ着火性がよいのである。

本発明は前述の実施例に限定されず、次のように種々の
変形が可能である。

ｆｌｌ端子３ならびに中心電極６はねじ螺合により固定
したが、セラミック接着剤で接着し固定してもよい。

（２）接地電極４．中心電極６の全体を貴金属で構成し
てもよい。

（３）金属細線７は直線状でなく、曲がり形状でもよい
。この場合は白金型にして絶縁碍子２の焼成収縮によっ
て白金線を固定する。

（４）半導体部２ｂを完全な導体路とし、金属細線７を
抵抗材料で構成して雑音防止特性をもたせても勿論よい
。

（７） （５）電極４を凸状に成形して絶縁碍子２にねじ込み固
定するようにしてもよい。また、電極５は焼ばめ固定て
もよい。

（６）電極６は貫通孔１ｂに設けず、シリンダへソド１
の内面に設けるようにしてもよい。

以上要するに、本発明によれば、絶縁碍子にねじ部を設
ける構成ではないため、従来のごとき問題を解決できる
のである。更に、本発明では、金属細線の採用によって
絶縁碍子の小型化に一層寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す部分破断面図、第２図は
第１図の要部を拡大して示す断面図、第３図は本発明の
作用説明に供する特性図である。 ■・・・シリンダヘッド、ｌａ・・・ねじ部、ｌｂ・・
・貫通孔、２・・・絶縁碍子、３・・・ナソ）、３ｂね
じ部。 ４・・・端子、５，６・・・電極、７・・・金属細線。 代理人弁理士　岡　部　　　隆 （８） ＞Ｅ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１１先端に電極を有した絶縁碍子と、この絶縁碍子が
   挿入し得る大きさの貫通孔を有するとともにその孔にね
   じ部を有するエンジンのシリンダヘッドと、このシリン
   ダヘッドの前記貫通孔のねじ部に螺合するねじ部を有し
   た環状ナンドと、前記シリンダヘッドの内側に配置した
   電極とを備え、前記絶縁碍子を前記シリンダヘッドの前
   記貫通孔に挿入するとともに、その絶縁碍子の外周囲に
   前記ナンドを挿入し、このナンドを前記シリンダヘッド
   のねじ部に螺合することで前記絶縁碍子を前記シリンダ
   ヘッドに固定したエンジンの点火装置。 （２）一端に電極を有し他端に端子を有した絶縁碍子と
   、この絶縁碍子の内部に設けられ前記電極および端子を
   電気的に接続する金属細線と、前記絶縁碍子が挿入し得
   る大きさの貫通孔を有するとともにその孔にねじ部を有
   するエンジンのシリンダ（１） ヘッドと、このシリンダヘッドの前記貫通孔のねじ部に
   螺合するねじ部を有した環状ナンドと、前記シリンダヘ
   ッドの内側に配置した電極とを備え、前記絶縁碍子を前
   記シリンダヘッドの前記貫通孔に挿入するとともに、そ
   の絶縁碍子の外周囲に前記ナンドを挿入し、このナンド
   を前記シリンダヘッドのねじ部に螺合することで前記絶
   縁碍子を前記シリンダヘッドに固定したエンジンの点火
   装置。