JPS5814438Y2 - テ−プレコ−ダのモ−ド切換機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、再生、停止、録音などと順次切換わるテー
プレコーダのモード切換機構に関するもので、再生から
停止に切換える際、誤ってその停止位置を飛越して録音
に切換わることのないよう、録音時の切換え作動力を大
きくして、通常の切換節度より重くし、また、一旦録音
を開始した後は、録音より停止、もしくはこれらの反覆
切換えに際して、その切換え作動力を小さくして、軽い
節度で容易に切換えできるようにすることを目的とする
。

一般にテープレコーダでは、不用意に録音に切換えて既
に録音しであるテープを消去または重複録音することを
防止するため、録音に切換える際、これらの注意を喚起
するいわゆる録音ボタンを備え、この録音ボタンを操作
しないと録音切換スイッチが動作しないようになってい
るものが殆んどである。

しかし、口述録音などのように、録音中、頻繁に録音０
停止を反覆して使用する必要のある場合は、停止位置か
ら録音に切換える都度、上記録音ボタンを操作すること
は極めて煩わしく実用的でなく、このため、従来はその
対策として、停止の都度は解除せず、巻戻し操作時に解
除する録音ボタンが知られているが、この場合でも、録
音開始の都度、切換スイッチとは別操作で録音ボタンを
操作する煩わしさは免れない欠点があった。

この考案は、このような欠点などを除去するようにした
もので、以下、図の実施例によって説明する。

第１図および第２図は、口述録音再生機のマイクロホン
やテープレコーダに用いられる録音、停止、再生および
巻戻しの切換操作ノブ部分を示し、第１図は直線状に前
後にスライドする切換操作ノブの例で、第２図は回転に
よる切換操作ノブの例である。

これらの図において、１は録音、停止、再生および巻戻
しを切換える切換操作ノブ、２はこの切換操作ノブ１に
連動して、直線的にスライドする駆動腕を示す。

通常、録音、停止、再生、巻戻しを切換えるスイツチは
、この駆動腕２によって直接または間接に駆動されてい
る。

また、この駆動腕２には、後述の第３図に示す回動板４
に当接してこれを回動させるための折曲部またはピンな
どの突起３を有する。

第３図は駆動腕２によって駆動されるモード切換機構を
示し、同図Ａは再生状態、同図Ｂは停止状態、同図Ｃは
録音状態、および同図りは録音から停止に戻した状態を
それぞれ示したものである。

第３図において、４は軸５の周りを回動できる回動板で
、６はとの回動板４の周囲を常にその回動中心方向に向
けて押圧している回動板の制動機構を構成する板バネで
あり、図中板バネ６の左端が固定端で、右端が開放端で
ある。

なお、上記制動機構は、上記板バネ６によらないで、例
えば、第４図に示すように、腕杆７どスプリング８との
組合せ手段によっても同様の機能を果すことができる。

回動板４の周上には、板バネ６によって自由な回動を妨
げられる切欠部ａとｂが設けられ、これらが板バネ６に
接する位置で回動板４は安定に停止する。

さらに、回動板４には、駆動腕２の突起３が、再生位置
（ＰＬＡＹ）と停止位置（ＳＴＯＰ：の間（第３図Ａと
Ｂ参照）、および録音位置（ＲＤＣ）と停止位置（ＳＴ
ＯＰ）の間（第３図ＣとＤ参照）にあるときは、回動板
４に触れないように逃げの切欠凹部Ｃが設けられている
。

今、第３図ＡＫ示すように、切換操作ノブ１が再生位置
から停止位置に移動する時、これと連動する駆動腕２の
突起３は、回動板４と接触せず、回動板４は板バネ６と
切欠部ａで接して止っている。

次に、第３図ＢＫ示すように、切換操作ノブ１が停止位
置に達すると、突起３は回動板４の切欠凹部Ｃの第１の
端縁Ｃ□に接する状態で止まる。

次に、第３図ＣＫ示すように、切換操作ノブ１を録音位
置に切換えると、突起３は回動板４を図の時計方向に回
動させ、回動板４は切欠部すで板バネ６と接して安定に
止る。

この間、回動板４は板バネ６の押圧力に抗して回動する
ので、切換操作ノブ１の停止→録音間の切換え作動力は
大、すなわち重くなり、このため再生から停止を飛越え
て、いきなり録音に切換わることがなくなり、従って、
既に録音しである録音部を消去したり、重複録音するな
どの事故を防止することができる。

さらに、次に第３図りに示すように、切換操作ノブ１を
録音から停止に戻す場合は、駆動腕２の突起３は回動板
４を回動させることなく、回動板４の切欠凹部Ｃの第２
の端縁ｃ２に接する状態で止まるから、切換操作ノブ１
の切換え作動力は小さく、軽い節度で録音から停止へと
切換えができる。

回動板４が第３図Ｃ，Ｄの状態にあるときは、切換操作
ノブ１の録音０停止が軽い節度で切換わり、録音中小刻
みに瞬時停止する、いわゆるポーズを軽い節度で行なう
ことができる。

この考案は、以上のように、再生、停止、録音などのテ
ープレコーダのモードの切換え操作に伴なって移動する
当接部（実施例における突起３）を有する駆動腕２と、
この駆動腕の当接部と係合・非係合する切欠凹部Ｃを有
し、この駆動腕の当接部の移動によって第１および第２
の回動状態に回動される回動板４とよりなり、この回動
板には、その第１の回動状態（実施例の第３図のＡおよ
びＢに示す回動状態）を強く、第２の回動状態（第３図
のＣおよびＤＫ示す回動状態）をこれよりも弱くそれぞ
れ節度をもって維持する制動機構（実施例の板バネ６と
回動板４に設けた切欠部ａ、ｂ、または腕７およびスプ
リング８と回動板４に設げた切欠部ａ、ｂによって構成
する）が設けられ、さらに、上記切欠凹部Ｃには、前記
回動板４の第１の回動状態においては停止モードから録
音モードへ切換えるときに前記駆動腕２の当接部と係合
する第１の端縁ｃ１と、回動板４の第２の回動状態にお
いては停止モードから再生モードへ切換えるときに上記
当接部と係合する第２の端縁ｃ２とが設けられており、
これら２つの端縁ｃ１．ｃ２の位置は、上記当接部と上
記各端縁ｃ１．ｃ２とが前記各停台状態となるモード切
換時以外のモード切換時においてはいずれの端縁にも係
合しない位置に設定されていることを特徴とするテープ
レコーダのモード切換機構を提供することによって、再
生から停止に切換える際、誤ってその停止位置を飛越え
て録音位置に切換え、誤録音する事故を防止スることが
でき、また、一旦録音を開始した後は録音より停止、も
しくは、これらの反覆切換えを軽い節度で容易に切換え
使用することができるなどの特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はスラ・イド式または回転式の切換
操作ノブ部分の一例を示す斜視図、第３図Ａ、Ｂ、Ｃ，
Ｄはこの考案になるテープレコーダのモード切換機構の
実施例を示すもので、同図Ａは再生状態、同図Ｂは停止
状態、同図Ｃは録音状態、同図りは録音から停止に戻し
た状態の各平面図、第４図はこの考案の他の実施例を示
す平面図である。 １・・・・・・切換操作ノブ、２・・・・・・駆動腕、
３・・・・・・突起、４・・・・・・回動板、５・・・
・・・軸、６・・・・・・板バネ、７・・・・・・腕杆
、８・・・・・・スプリング、ａ、ｂ・・・・・・回動
板の切欠部、Ｃ・・・・・・回動板の切欠凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 再生、停止、録音などのテープレコーダのモードの切換
   え操作に伴なって移動する当接部を有する駆動腕と、こ
   の駆動腕の当接部と係合・非係合する切欠凹部を有し、
   この駆動腕の当接部の移動によって第１および第２の回
   動状態に回動される回動板とよりなり、との回動板には
   、その第１の回動状態を強く、第２の回動状態をこれよ
   りも弱くそれぞれ節度をもって維持する制動機構が設け
   られ、さらに、上記切欠凹部には、前記回動板の第１の
   回動状態においては停止モードから録音モードへ切換え
   るときに前記駆動腕の当接部と係合する第１の端縁と、
   回動板の第２の回動状態においては停止モードから再生
   モードへ切換えるときに上記当接部と係合する第２の端
   縁とが設けられており、これら２つの端縁の位置は、上
   記当接部と上記各端縁とが前記の各停台状態となるモー
   ド切換時板外のモード切換時においてはいずれの端縁に
   も係合しない位置に設定されていることを特徴とするテ
   ープレコーダのモード切換機構。