JPS581430Y2 - 自転車フレ−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメインパイプと、このメインパイプに固定され
たハンガーラッグと、チェーンステーとを備えた自転車
フレームに関するもので、特にチェーンステーの構造を
改良することにより、ハンガーラッグの構造を簡略化す
るとともに、部品点数の削減をはかり、しかもメインパ
イプとハンガーラッグ及びチェーンステーの十分な接合
強度を得ることを目的とする。

以下、本考案をその実施例を示す図面にもとづいて説明
する。

第１図において、１はへラドラッグ２を一端に固定した
略Ｕ字状のメインパイプで、他端にはサドル（図示せず
）を固定する金具３を取り付けている。

４はシートステーで、このシートステー４の後端は後輪
（図示せず）の軸支部５に取り付けられ、かつ前端はサ
ドル固定用金具３に取り付けられている。

６はメインパイプ１の途中に設けられ、かつ駆動に関係
するクランク軸（図示せず）を取り付けるハンガーラッ
グで、両端開口の円筒状に構成している。

７はチェーンステーで、このチェーンステー７の後端は
シートステー４と同様後輪（図示せず）の軸支部５に取
り付けられている。

また前端は、チェーンステーを構成する円形パイプの内
部に板状の挿入片８を入れて縦板状に押圧加工している
。

この場合、押圧部９の後端は、上部は円形パイプ部を多
く残して板状部を短くし、かつ下部は板状部を長くして
チェーンステー７の軸心に対して傾斜した押しつぶし形
状にしている。

また抑圧部９の前端は、メインパイプ１の中心両側部の
近傍に沿うように切断し、さらに抑圧部９の下面にはハ
ンガーラッグ６の周面と同等の曲率半径を有する円弧状
の切欠き部１０を設けている。

そしてこのチェーンステー７は抑圧部９の切欠き部１０
をハンガーラッグ６の上面に沿わせるとともに、押圧部
９の一部側面をメインパイプ１の中心両側部に沿わせて
、それぞれを溶接により接合する。

従来の自転車フレームにおけるチェーンステ一部の構造
は、第２図に示すように、ハンガーラッグ１１に一対の
枝部１２を設け、この枝部１２にチェーンステー１３の
端部を嵌入固定するとともに、ハンガーラッグ１１の上
部とメインパイプ１４の側面とに補強板１５を固定して
、両者を強固に保持するようにしていた。

しかし、この構造によれば、部品点数が多く、またハン
ガーラッグ１１の構造も複雑となるため大量生産に適さ
ず、コスト高となっていた。

しかるに本考案によれば、上記構成からも明らかなよう
に、チェーンステーは端部を縦板状に抑圧加工して抑圧
部を形成し、かつこの押圧部の下面には切欠き部を設け
、この切欠き部をハンガーラッグの上面に沿わせて接合
するとともに、押圧部の一部側面をメインパイプの側面
に接合するようにしているため、メインパイプとハンガ
ーラッグ及びチェーンステーの十分な接合強度が得られ
、しかもハンガーラッグの構造は単に円筒状に構成する
のみでよく、また従来における補強板も不要となるため
、組立作業ならびにコスト的にもすぐれたものを提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す自転車フレームの斜視
図、第２図は従来の自転車フレームの斜視図である。 １・・・・・・メインパイプ、６・・・・・・ハンガー
ラッグ、７・・・・・・チェーンステー、９・・・・・
・押圧部、１０・・−・・・切欠き部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインパイプと、このメインパイプに設けたハンガーラ
   ッグと、チェーンステーとを備え、前記チェーンステー
   は端部を縦板状に抑圧加工して抑圧部を形成し、かつこ
   の押圧部の下面には切欠き部を設け、この切欠き部をハ
   ンガーラッグの上面に沿わせて接合するとともに、抑圧
   部の一部側面をメインパイプの側面に接合してなる自転
   車フレーム。