JPS58122263A - エンジンル−ムのアンダカバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エンジンルームの下部に配設されるアンダカ
バーの改良に関する。

一般に、この種のアンダカバーＣは、第１図及び第２図
に示すように、スプラッシュ等がエンジンルームＲ内に
浸入するのを防止したり車体下面を流れる空気を整流す
ることから、エンジンルームＲの下部に取付けられてい
る。

そして、従来におけるアンダカバーＣは、第２図に示す
ように、フロントクロスメンバ１位置からエンジン２の
下部付近まで延びる板材で構成されており、タイヤから
のスプラッシュ等がエンジン２やラジェータ６等に付着
するのを確実に防止している。尚、第１図及び第２図中
、４はエンジン２の下部に配設されるオイルパン、５は
ラジェータグリル、６はバンバ、７はフロントクロスメ
ンバ１に止着されるエプロン、８はフード、９はラジェ
ータコアサポートである。

然しなから、このような従来のアンダカバーにあっては
、アンダカバーＣがエンジン２の下部を塞いでしまう構
造になっていたので、エンジンルームＲの下部を通過す
る空気流Ｔ１は、上記アンダカバーＣが妨げとなってエ
ンジンルームＲ内に入り込むことなく、その１１後方に
流れてしまう。このため、オイルパン４等の冷却不足が
生じ、エンジンオイルが高温化してエンジンの冷却機能
全低下させてし１うと共にオイルの劣化が早くなるとい
う不具合があった。又、上記アンダカバーＣは、一般的
に、エンジン２の下部、即ち、オイルパン４の下部に近
接して配設されていることから、アンダカバーＣとオイ
ルパン４との間の間隙１０は狭くなっており、この間隙
１０における通気抵抗は大きなものになっている。この
ため、ラジェータ３を通過した空気流Ｔ２が上記間隙１
０を通じてエンジン２の後側に導かれる妨げとなり、そ
の分、ラジェータ乙の冷却風をオイルパン４の冷却風と
して利用することが困難であるばかりか、ラジェータ６
を通過した空気流がエンジン２の前側部分に滞留してし
１い、ラジェータ６冷却風量を低減させる原因にもつな
がってしまう。

本発明は以上の観点に立って為されたものであって、そ
の目的とするところは、エンジンル−ムの下部全通過す
る走行風が圧力の高い空気流であることに着目し、この
圧力の高い外気をエンジンの後方に導くことによって、
エンジンの下部に配設されたオイルパン等の冷却機能を
向」ニさせると共に１エンジンの前方に滞留した空気を
吸引してラジェータへの冷却風ｔを増大させるようにし
たエンジンルームのアンダカバ−を提供することにある
。

そして、本発明の要旨とするところは、フロントクロス
メンバ位置からエンジンの下部後方ｅエンジン下方部位
に開設されエンジンの後方に外気を導く開口、＋ヲ有す
るエンジンルームのアンダカバーである。

以下、添付図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な
説明する。

第３図に示す第−実施列においては、横置きタイプのエ
ンジン２　ｔ）搭載した車両に本発明を適用したものが
示されている。この実施例において、アンダカバーＣは
、板状でフロントクロスメンバ１位置からエンジン２の
下部、即ぢ、オイルパン４の下部後方まで延びており、
エンジン２の下部に近接して配設されている。

そして、上ｄ己アンダカバーＣのエンジン２下方部位後
部には、アンダカバーＣの幅方向全体に延び且つ下方に
突出したエンボス部２１が形成されておシ、このエンボ
ス部２１は、その前端に垂直壁２１ａを有すると共に、
その前端から後端にかけてなめらかに連なるガイド壁２
１ｂを有している。そして、上記エンボス部２１の垂！
＠２１ａにはこの垂直壁２１ａの幅方向全体に亘る開口
２２が開設されている。

従って、この実施例に係るエンジンルームのアンダカバ
ーによれば、車両走行時、エンジンルームＲの下部を通
過する空気流ＴＩは正圧状態を保ちながら重体後方へ移
動し、その一部は、アンダカバーＣのエンボス部２１垂
直璧２１ａに当たる。このとき、空気流Ｔ１の一部は、
開口２２ヲ通じてエンジンルームＲ内に導かれると共に
、エンボス部２１のガイド壁２１ｂに沿ってエンジン２
の後方へと流れる。このため、エンジン２の下部に配役
されたオイルパン４が前記流人外気によって直接冷却さ
れることにナシ、エンジンオイルは確実に冷却される。

又、上記開口２２からの流人外気は高い圧力金もってエ
ンジン２後方に導かれるので、この流人外気によって、
アンダカパーＣとエンジン２との間隙１０に吸引効果が
生じ、ラジェータ６を通過した空気流Ｔ２は、上記間隙
１０を通じてエンジン２後方へと誘引される。この結果
、ラジェータ６冷却風がオイルパン４の冷却風として有
効に働くことになるばかりか、ラジェータ３を通過した
空気流Ｔ２がエンジン２の前方部分に滞留することはな
くなり、その分、ラジェータ６には當時新鮮な外気が供
給され、ラジェータ６の冷却効果が向上する。

尚、この実施例において、アンダカバーＣＦｉ、フロン
トクロスメンバ１位置からエンジン２の下部後方捷で延
びているので、タイヤからのスプラッシュ等がエンジン
ルームＲ内に浸入する事態は、従来と同様に、防止され
ている。

次に、第４図に示す第二実施例について説明する。

この実施例に係るアンダカバーＣの基本的構成は、第一
実施例と略同様であるが、第一実施例と異なり、アンダ
カバーＣの後端には下方に折曲されたフランジ２３が形
成されている。

従って、この実施例に係るエンジンルームのアンダカパ
ーによれば、第一実施例と同様の作用、効果を奏するほ
か、エンジンルームＲの下部を通過する正圧の空気流Ｔ
１が上記フランジ２６に当ることによって、フランジ２
６の後方に負圧よって、アンダカバーＣの後端から下方
に向けて導引されることになυ、車外に吸い出される。

この結呆、エンジンルームＲ内の空気ハ、エンジン２の
後方部分で滞留することなく、確実に車外に追い出され
ることになり、エンジンルーう事態は回避される。

尚、アンダカバーＣに開設した開口２２は、上記各実施
例で示したものに限定されるものではなく、エンジン２
の下方部位にお込て開設され且つエンジン２の後方に外
気を導けるものであればどのよう′ｆｒ、個所に設けて
も差支えない。又、上記各実施例では、上記開口２２か
らの流人外気はオイルパン４の冷却風として説明してい
るが、トランスミツノヨン等の部品についての冷却風と
しても働くことは勿論である。更に、−」二記各実＠例
では、横置きタイプのエンジン搭載車両について本発明
を適用しているが、縦置きタイプのエンジン搭載車両に
ついて本発明を適用できることは勿論である。

以上説明してきたように、本発明によれば、エンジンル
ームのアンダカバーがフロントクロスメンバ位置からエ
ンジンの下部後方まで′延び且つエンジンの下部に近接
して配置されると共に、エンジン下方部位に開設されエ
ンジンの後方に外気を導く開口妾を有するので、タイヤ
からのスプラッシュ等がエンジンルームに浸入する事態
を防止するという機能を損うことなく、エンジンの後方
に高い圧力の外気を導くことができる。このため、前記
流人外気によって、エンジンの下部に配設されたオイル
パン等を直接冷却することが可能となシ、その分、オイ
ルパン等の冷却効果が向上するほか、前記流人外気によ
って、エンジンの前方部位に滞留した空気全吸引してエ
ンジンの後方に導くことができるので、ラジェータ冷却
風をオイルパン等の冷却風として有効に利用することが
でき、しかも、ラジェータへの冷却風量を増大させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車の斜視図、第２図は従来におけるエンジ
ンルームのアンダカバーの一例を示す第１図中■−■線
断面図、第３図は本発明に係ルエンジンルームのアンダ
カバーの一実施例を示す第２図と同様な断面図、第４図
は本発明に係るエンジンルームのアンダカパーＯａ−の
衷施例を示す第３図と同様な断面図である。 Ｃ・・・アンダカバー　　Ｒ・・・エンジン下方部位・
・フロントクロスメンバ　２・・・エンジン６・・・ラ
ジェータ　　　４・・・オイルパン２２・・・開口　　
　　　　２６・・・フランジ特許出願人　日産自動車株
式会社 代理人弁理士土橋　皓 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンルーム下部の前端位置からエンジンの下部後方
   まで延び且つエンジンの下部に近接して配設されると共
   に、エンジン下方部位に開設されエンジンの後方に外気
   を導く開口を有することを特徴とするエンジンルームの
   アンダカバエ。