JPS5811980B2 - 家畜家禽用半湿性飼料 - Google Patents

家畜家禽用半湿性飼料

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JPS5811980B2
JPS5811980B2 JP55033342A JP3334280A JPS5811980B2 JP S5811980 B2 JPS5811980 B2 JP S5811980B2 JP 55033342 A JP55033342 A JP 55033342A JP 3334280 A JP3334280 A JP 3334280A JP S5811980 B2 JPS5811980 B2 JP S5811980B2
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外川恒雄
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、豚、牛、緬山羊などの家畜および鶏、あひる
、うずら、七面鳥等の家禽の飼育に用いる半湿性飼料に
関する。
半湿性飼料(セミモイストフード)は、しっとりと湿潤
した形態の粒状の飼料であるため、飼料微粉末のほこり
が発生せず衛生的であり、また摂餌し易く、さらに味、
風味等が動物の嗜好に適し、飼料の摂取量が増加して、
動物め発育速度が大となる利点を有している。
そして、従来の半湿性飼料は、動物肉または自製製品副
産物を主成分とする、犬、猫飼育用のペットフードであ
って、養豚、養牛、養鶏等の家畜家禽の飼育用のものが
無く、上記養豚、着生、養鶏用餌料は、マツシュ(粉状
)、粒状またはペレット等の乾燥形態の飼料であった。
これらの風乾状態の飼料は15重量%よりも低い含水量
でなければ長期の保存ができなかったのである。
本発明者等は、半湿性の特性を生かした家畜家禽飼育用
の半湿性飼料について、種々研究した結果、本発明を達
成したのである。
本発明は、加熱、α化された澱粉質源、糖類およびプロ
ピレングリコールを、それぞれ所定の範囲内で組合せて
成る半湿性飼料であって、家畜家禽の嗜好に適し、飼育
動物の増体量を犬とすると共に整腸作用を有して動物の
発育を促進し、かつ優れた保存性を有する家畜家禽飼育
用半湿性飼料を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、プロピレングリコールと水分等の
液体とi化された澱粉質源とを所定の配合によって適度
の可塑性を保持させ、造粒性を向上させて、成形容易な
家畜家禽飼育用半湿性飼料を提供することである。
本発明は、α化された澱粉質源5〜55重量%、糖類5
〜80重量%、プロピレングリコール2〜8重量%を含
み、水分含有量が15〜30重量%であり、水分活性が
0.60〜0.92であることを特徴とする家畜家禽飼
育用半湿性飼料である。
本発明での家畜家禽とは、豚、牛、緬山羊等の家畜およ
び鶏、あひる、うずら、七面鳥等の家禽を意味する。
本発明において、水分含有量を15〜30重
量%としたのは、15蓋量%未満では、動物の嗜好に適
する半湿性の飼料が得られず、また30重量%を超えて
は糖類、α化加工された澱粉質源およびプロピレングリ
コールを適度に配合しても、最終製品の水分活性値を0
.92以下とすることが困難であるためである。
即ち、通常の気候条件下では、水分活性0.92を超え
る場合に、細菌類の増殖やカビ(真菌類)の発芽を長期
にわたって抑制することは困難である故に、水分含有量
を30重量%以下にすることが必要なのである。
また、水分含有量の上限を30重量%、好ましくは27
重量%程度とすることによって長期保存性(1ケ月以上
)の確保と製造時における成形操作を容易にすることが
できるのである。
本発明での、α化された澱粉質源とは、米、小麦、大麦
等の米麦類、とうもろこし、こうりやん、サゴやし、バ
ナナおよび甘しよ、ばれいしよ、キャラサバ等のいも類
、その他の澱粉質性穀類、小麦・バレイショ澱粉、キャ
ラサバチップ、コーンスターチ等の澱粉工業製品、かん
しょ・バレイショ澱粉粕等の澱粉工業副産物から選ばれ
た1種または2種以上が組合せられた澱粉質物が、加熱
加工され、α化されたものを意味する。
加熱、α化加工された澱粉質源の配合割合は、製品の嗜
好性や消化性を高めるばかりでなく、加水量、水分含有
量と水分活性の調節、成形のために好ましい粘性や可塑
性等の物性を得るためであって、その含有量を5〜55
重量%とじたのは、好ましい物性や水分活性を有する半
湿性飼料を製造加工するためには最小限5重量%の含有
量が不可欠であるからであり、また本発明の目的を達成
するに必要な糖類、水分、プロピレングリコール等の諸
原料および動物飼育のために必要とされる各種栄養素、
即ち蛋白質類、アミノ酸類、脂肪、ビタミン類、各種ミ
ネラル類等の諸原料の含有量と相関的に定められるため
に上限約60%が必要であるからである。
澱粉質源のα化方法については、混合前の澱粉質源を単
独で加熱α化加工する場合と澱粉質源を他の原料と混合
した後、加熱α化加工、即ち最終製品を得る工程中の何
れかの時期にα化加工する場合とがあり、α化する手段
としては、風乾状態のまま直接加熱する方法、スチーム
、水分等を加えて、加熱加工する方法、または一般的な
加熱法の他に赤外線もしくはマイクロ波等によって加熱
する方法等で、一般的に生の状態にある澱粉質をα化加
工する方法等が全て使用できる。
何れにしても最終製品中の澱粉質源の全部または一部が
α化されていて、最終製品中にα化された澱粉質が5〜
55重量%含有するようにすることである。
澱粉質源を単独にα化加工する場合について、澱粉質の
α化の程度は、100%α化するとは限らず、例えば、
α化度80%以上の加工状態であれば十分に本発明の目
的とする最終製品を得ることができる。
また、α化加工さ些た澱粉質源の配合割合は、最終製品
の使用目的に求められる物性、配合に用いられる他の原
料の種類、該原料の配合割合、最終製品の水分含有量お
よび水分活性等により異なり、また使用するα化加工澱
粉質源の種類によって、そのレオロジカルな特性が大き
く異なるために、使用する澱粉質源の種類とその性質に
よっても配合割合は大きく異なるのである。
なお、澱粉質源を単独でα化した場合の澱粉質のα化度
が100%またはそれに近い値まで十分にα化され、さ
らに粘着性の高い澱粉質源を用いる場合には、その配合
割合が10重量%程度であっても目的とする最終製品を
得ることができる。
しかし、この場合には、配合する他の原料の種類や量に
相当大きな制限を受け、適切な物性を有する原料との適
度の配合割合が必要であり、さらには最終製品の水分含
有量にも大きな制限を受けるので、ゼラチン、寒天のよ
うな保水性を有する飼料原料を使用するのが好ましいの
である。
例えば、α化度90%のとうもろこし粉末を10重量%
混合した製造例4では、好ましい物性を有する本発明の
最終製品を得るために、飼料原料としてゼラチンが使用
されている。
このように少なくとも30%程度a化加工された澱粉質
源を配合する場合は、前述したように、使用する澱粉質
源の種類とその性質ならびに混合に用いられる他の飼料
原料の種類と該飼料原料の配合割合、即ち本発明の目的
を達するに必要な糖類、水分、プロピレングリコール等
の諸原料の他に、動物飼育に必要な魚粉、ホエーパウダ
ー、ゼラチンその他の蛋白質源、アミノ酸類、油脂、ミ
ネラル類、ビタミン類等の配合割合との相関的に定めら
れたのである。
また、澱粉質源と他の飼料原料と混合した後に、加熱α
化する場合については、最終製品の製造工程中の何れか
の時期、例えば混線加工時、膨張加工時、その他の時期
において適宜行うことができる。
例えば製造例1では、生の黄色とうもろこし粉末と蛋白
質源飼料、油、ミネラル混合物とを混合した後の時期に
、乾式エキスパンダーでα化処理されている。
何れにしても、加熱、α化された澱粉質源の配合割合は
、最終製品中に、5〜55重量%と広い範囲の中で選択
されたものである。
本発明でプロピレングリコールの割合を2〜8%とした
のは、2%未満になると最終製品の可塑性が著しく低下
し、または保存性を維持するために水分含有量を低くす
る必要が生じて半湿性飼料としての望ましい物性を著し
く欠くことになり、8%を超えると、本発明の対象どす
る家畜、家禽では飼料に対する嗜好性が低下しはじめて
、飼料摂取量が減少しはじめ、また消化吸収されたプロ
ピレングリコールの動物体内における代謝利用の程度も
低下しはじめるからである。
プロピレングリコールはグリセリンの代りに用いられる
ようになり、食品等の保存剤、−カビ類の生長阻止剤、
保湿剤として利用され、また色素、精油、抗酸化剤等の
食品添加剤のうち水に溶は難いものの溶解剤として利用
されそいる。
また、プロピレングリコールは、犬、ウサギ、モルモッ
ト等に対して毒性が極めて低いことが知られており、ペ
ットフードの一部にも利用されている。
米国の食品医薬品局(FDAStatus)では、プロ
ピレングリコールが牛のケト−シス治療剤として認めら
れている。
さらに、鎮けい作用や唾液、胃液の分泌抑制作用等もあ
ることが知られている。
本発明者等は、プロピレングリコールを糖類、α化加工
された澱粉質源と組合わせ、かつそれぞれある配合割合
の範囲内で混合することによって、プロピレングリコー
ルの諸性質を極めて好ましい程度に発揮させることを知
見した。
即ち最終製品に対して、適度の湿潤性、保水性、可塑性
等半湿性飼料として望まれる諸種の物性を与えるばかり
でなく、カビ発生の防止等の保存性の付与、水分活性の
調節作用、さらには飼骨動物、即ちペットアニマル以外
の豚等の家畜や家禽に摂取された後において二消化管に
お吐る整膓作用や消化吸収後においてはエネルギー源と
して利用されること、および組合された他の栄養素の消
化吸収、または利用率の向上に役立つことを知見したの
である。
そして、プロピレングリコールの有するこれらの好まし
い作用効果は、プロピレングリコールの単独使用では奏
することができず、糖類とα化された澱粉質源との共存
が不可欠の条件であり、これら三者のうち何れかの一つ
を欠いでも本発明の目的は達せられないのである。
プロピレングリコールの保有する上記の好ましい性質を
、より良く発揮させるための、プロピレングリコールの
配合割合は、特に糖類の種類と、それらとの配合割合お
よび加熱α化された澱粉質源の種類と、それらとの配合
割合によって定められる。
そして、プロピレングリコールの配合割合は、最終製品
の水分含有量か比較的低く、可塑性、保水性等の諸物性
が強(要求されない場合やグリセリン、ソルビトール、
食塩、グリシン等のアミノ酸=、α化された澱粉質物、
脱脂粉乳、ホエーパウダー等の水分活性の低い飼料が多
く用いられた場合、または抗生物質、抗カビ性添加物(
プロピ牙ン酸塩、ソルビン酸塩等)等の防腐・防カビ性
添加物の配合が多く用いられた場合には、少い配合割合
で良く、即ち下限が定められ、また配合割合の上限は、
動物の嗜好性、製造時における物性、動物に対する給与
量等の諸条件によって定められたのである。
本発明での、糖類とは、しよ糖、ブドウ糖、デギストリ
ン、麦芽糖(水飴)、異性化糖、転化糖、乳糖、糖蜜等
から選ばれた1種または2種以上を組合せたものを意味
する。
本発明での糖類の配合割合は、製品の求められる物性、
加熱、α化された澱粉質源の種類とその配合割合、プロ
ピレングリコールの配合割合および製品の水分含有量等
によって変化されるのである。
そして本発明で、糖類の配合割合を、5〜30重量%と
じたのは、澱粉質源その他の飼料原料から成る比較的水
分含有量の低い他の原料に用いられ(製造例1参照)、
さらに脱脂粉乳等が被覆された場合のように、糖類が最
終製品の中で均一に存在せず、偏在する場合には、5重
量%程度でも、本発明の半湿性飼料として、十分に効果
を奏するためであり、また上限を30重量%とじたのは
、最終製品の水分活性を0°92以下に保つために十分
であるからである。
なお、水あめのような含水糖類を使用する場合には30
重量%以下にするのが好ましい。
これらの糖類は、製品の水分活性を適度な範囲に維持し
て、腐敗とカビの発生の防止、製品の特性を改善し、適
度の保水性・粘性・可塑性を保持して製品の成形の容易
化、栄養源としてエネルギーの供給、嗜好性の向上管に
役立つために使用されるものであって、その配合割合は
、製品に求められる物性、製品の水分含有量、糖類以外
の原料、即ちα化された澱粉質源の種類とその配合割合
または糖類の種類によって定められたのである。
また、配合される他の原料の保水性が高い場合、水分活
性を低下させる原料を多量に使用す仝場合、最終製品の
水分含有量が低く定められた場合等には糖類の配合は少
なくし、糖類として、蔗糖を使用する場合には、保水性
、粘性、水分活性の低下効果、成形保持能力等の諸性質
からみて、ブドウ糖、デキストリン、乳糖等よりも優れ
た効果を有しており、通常水分を含有している麦芽糖・
異性化糖・糖蜜等を使用子る場合には、おのずからその
配合割合を少く制限し、またこれらの含水糖を他の糖類
と併用するときには、その配合割合を5〜15重量%程
度とするのが好ましい。
なお、水分活性(Aw)は、Aw=P/Poの式によっ
て定義され、水と微生物の間の関係を理解する一つの指
標である。
ここでPは温度における溶液の水蒸気圧、Poは同じ温
度における純水の水蒸気圧である。
従って、純水のAw=1.OOであり、水に溶質が加わ
るとPの値は溶質の濃度に応じて低下するため、Awの
値も低下する。
水に食塩を1.75%加えると1.Awは0.99とな
り、7%の食塩溶液では、Awは0.96となることが
知られている。
通常の風乾状態にある飼料原料の水分活性(Aw)は0
.4〜0.6である。
例えば、精製ブドウ糖は0.48、小麦粉は0.53、
黄色とうもろこし粉は0.59、精製白糖は0.51で
あった。
これらの飼料原料に水分を加えると水分活性(Aw)は
急速に高まる。
微生物学の教えるところによれば、各種微生物の生育に
要する最低の水分活性(Aw)は、一般細菌類は0.9
0、一般酵母は0.88、一般カビは0.80であると
いう。
さらにダラム陰性桿菌、芽胞菌の一部、ある種の酵母で
は水分活性(Aw )0.95以下では増殖が阻止され
、大部分の球菌、乳酸菌、枯草菌類およびある種のカビ
では0.91で増殖が阻止されることが知られている。
本発明の半湿性飼料は、通常の飼料原料に10〜20%
の水を添加するため水分活性(Aw)は高まり、微生物
が増殖され易くなるので、糖類、加熱α化加工された澱
粉質源、プロピレングリコールを、本発明の目的に沿っ
て、配合割合を定めて組合せて、上記各飼料自体の特性
を発揮させると共に水分活性(Aw)を低下させて、微
生物類の増殖を阻止させているのである。
さらに、プロピオン酸ソーダ、プロピオン酸カルイウム
、ソルビン酸、ソルビン酸カリ、ンルビトール、グリセ
リンその他の適当な微生物増殖阻止物質を適度に添加す
ることもできる。
本発明で水分活性(Aw)が0.92以下であれば実用
上十分に本発明の目的に適する半湿性飼料を得ることが
できるので上限を0.92と定め、また下限については
、微生物学的な問題はないが、水分含有量15%以上の
本発明では0.6以上とするのが好ましいためである。
次に、本発明の半湿性飼料の製造例およびこれを使用し
た飼育試験結果を記載する。
製造例 1 黄色とうもろこし粉末50.0重量%、脱脂大豆蛋白質
粉末5.0重量%、魚粉5.0重量%、大豆油3.0重
量%、食塩その他ミネラル類混合物2.0重量%を混合
した後、これを乾式エキスパンダーで、加圧、加熱、膨
張加工して、粒径5〜10mmの多孔質の顆粒状の水分
8〜10%を含有する半製品を得た。
この第一工程で黄色とうもろこしの澱粉質は、80%以
上α化された状態であった。
一方、蔗糖15.0重量%、プロピレングリコール2.
0重量%、ビタミン類混合物8.0重量%、水io型重
量および防カビ剤等の混合溶液を調整しておき、この調
整液を第一工程で得た顆粒半製品の表面に噴霧し吸着さ
せた後、このものと脱脂粉乳4.5重量%、香料その他
飼料添加物0.5重量%とを混合攪拌して製品を得た。
得られた製品は、水分15〜18%を含有しており、表
面に脱脂粉乳等が付着して、顆粒相互は啼独立した形態
を保ち流動性を有する柔軟性半湿飼料であった。
このものを生後5〜8週令の仔豚に給与したところ、仔
豚に対して高い嗜好性を有しており、優れた飼育成績が
得られた。
次に、飼育試験成績を表1に示す。
この仔豚飼育試験は、生後35日令の仔豚を供試した。
またこの飼育試験の対照区に用いた従来の粉末飼料は次
のものを用いた。
黄色とうもろこし粉末50.0重量%、脱脂大豆蛋白質
粉末10.0重量%、魚粉5.0重量%、大豆油3.0
重量%、食塩その他ミネラル類混合物2.0重量%、蔗
糖560重量%、小麦粉17.0重量%、ビタミン類混
合物3.0重量%、脱脂粉乳4.5重量%、香料その他
の飼料添加物0.5重量%、合計100重量%の割合の
原料を微粉砕して均一に混合した粉末状飼料であって、
粗蛋白質含有量は18%、水分含有量は13.6%であ
った。
この製造例では、最終製品の平均水分含有量は16〜1
8%であるが、糖類と水分が偏在するため、本発明の目
的とする半湿性飼料としての価値を十分有していた。
製造例 2 黄色とうもろこし粉を加熱加工α化したエキスパウンド
コーン15重量%、蔗糖20重量%、ホエイパウダー1
0重量%、大豆油粕粉(45)20重量%、アルファル
ファミール10重量%およびビタミン・ミネラルその他
飼料添加物5重量%を、バッチ型ミキサーで均一に混合
して粉状混合物を得た。
一方、精密5重量%、プロピレングリコール5重量%お
よび水10重量%を混合して混合溶液を得た。
上記粉状混合物を適当なフィダーを用いて一定量宛固液
混合機に供給すると共に上記混合溶液を圧送し噴霧し、
・粉状混合物と混合溶液とを混合、攪拌して得た混合物
を直ちに造粒機に送入し、加圧、混線、押出成形、切断
して、直径8〜10m1n、長さ10〜15mの円柱状
顆粒を得た。
得られた製品は、水分含有量18〜20%、粗蛋白質含
量約14%の半湿性飼料であった。
次に、製造例2で得られた半湿性飼料で仔牛を育成した
試験結果を表2に示す。
試験区の半湿性飼料は、嗜好性が良いため摂取量が約2
2%多く、その結果1日平均増体量は約18%大であっ
た。
この飼育試験は、生後42日令で仔牛用代用乳から離し
た仔牛を供試した。
別に序倫の乾草を自由摂取させた。
また、この仔牛飼育試験の対照区に用いた従来の通常型
のペレット飼料は次のものを用いた。
黄色とうもろこし粉末30.0重量%、小麦粉20.0
重量%、ホエイパウダ10.0重量%、大豆油粕粉末(
45)20.0重量%、アルファルファミール10.0
重量%、ビタミン・ミネラルその他飼料添加物5.0重
量%、糖蜜5.0重量%、合計100重量%の割合の原
料を微粉砕して均一に混合した後、通常の押出型ペレッ
トミルを用いて、スチームを添加しつつ、3/16”の
ペレットに加工したペレット飼料であって、水分含有量
13.8%、粗蛋白質含有量は17.9%であった。
製造例 3 黄色とうもろこし粉末を予め加熱加工して得たエキスパ
ウンドコーン53重量%、蔗糖15重量%、魚粉(65
)4重量%、大豆油粕(5・0)4重量%、ビタミン類
・ミネラル類・アミノ酸類その他3重量%、プロピレン
グリコール6重量%、水15重量%を使用して製造例2
と同様にして半湿性飼料を得た。
得られた製品は、水分含有量21〜23%、粗蛋白質含
有量は約9.4%であった。
次に、この製造例3で得られた半湿性飼料で体重的70
kgの肉豚に給与して体重的100kgまで飼育した試
験成績を表3に示す。
この肉豚飼育試験の対照区に用いた通常型の粉末飼料は
次のものを用いた。
黄色とうもろこし粉末53.0重量%、糖蜜5.0重量
%、魚粉(65)4.0重量%、大豆油粕(50)4.
0重量%、大豆油粕(50)4.0重量%、ビタミン類
・ミネラル類・アミノ酸その他3.0重量%、小麦粉2
1.0重量%、小麦フスマ10.0重量%、合計100
重量%の割合の原料を均一に混合した粉末状飼料であっ
て、水分含有量13.5%、粗蛋白質含有量14.5%
であった。
なお、試験区の半湿性飼料の粗蛋白質含有量を、水分1
3%の風乾状態に換算すると粗蛋白質含有量は10.7
%となる。
表3によれば、体重70kgから100kgまでの肉豚
飼育期間中の飼料粗蛋白質の摂取量は、試験区11.7
kg、対照区16.5kgとなり、試験区の半湿性飼料
は対照区の通常型、粉末飼料に比して、粗蛋白質を約2
.8%節約できたと算定できる。
製造例 4 黄色とうもろこし粉末を予め加熱加工して、α化率90
%以上のエキスパウンドコーン10.0重量%、生の黄
色とうもろこし粉末45.0重量%、魚粉(65)5.
0重量%、蔗糖6.0重量%、大豆油粕(50)10.
0重量%、粉末ゼラチン3.0重量%、飼料用油脂44
0重量%、ビタミン類・ミネラル類その他飼料添加物3
.0重量%を、予め適度に粉砕して、所定量ずつ計量し
てバッチ型ミキサーで均一に混合した後、これを加圧押
出型造粒機に定量ずつ供給すφと共に4対10の割合で
混合され、かつ約70℃に加熱された、プロピレングリ
コールと水との混合液を定量ずつ圧送して、該造粒機内
で混合し、押出し、成形した。
得られたものは、直径3〜4mm、長さ5〜8mmの円
柱顆粒状で、水分19〜21%、粗蛋白含有量16〜1
7%であった。
この製造例4で得られた顆粒状半湿性飼料は、造粒効果
が高く、95%以上の顆粒状態を保ち、粉化率が5%以
下であるためブロイラーの摂餌が極めて容易であり、嗜
好性が高かった。
次に、この製造例4で得られた半湿性飼料を生後4週令
のブロイラーに給与して、5週間飼育した飼育成績を表
4に示す。
このブロイラー後期飼育試験の対照区に用いた通常型の
ペレット飼料は次のものを用いた。
黄色とうもろこし55.0重量%、魚粉(62)5.0
重量%、大豆油粕(45)10.0重量%、フイソシュ
ソルブル吸着飼料3.0重量%、飼料用油脂2.0重量
%、ビタミン類・ミネラル類その他飼料添加物3.9重
量%、アルファルファミール2.0重量%、マイロ20
.0重量%、合計100重量%の割合で混合、粉砕した
飼料を、CPM型ペレットミルを用いて、スチームを添
加しつつ乾式のペレットに加工した、直径3〜4mm、
長さ5〜8mの円柱状ペレットであって、水分含有量1
3.5%、粗蛋白質含有量16.3%であった。
表4によれば、半湿性飼料の試験区のブロイラーの、1
日当り平均発育速度は、ペレット飼料の対照区に比して
約19%早く、見掛上の飼料要求率は殆んど差がなかっ
た。
本発明によれば、糖類5〜30重量%、加熱α化加工さ
れた澱粉質源5〜55重量%、プロピレングリコール2
〜8重量%を主成分として含むことからなっているので
、水分を重量比で15〜30重量%含む半湿性飼料の水
分活性を0,60〜0.92に保持することができて、
長期保存(1ケ月以上)に耐えることができるばかりで
なく嗜好性や消化性が向上し、動物の発育を増進させる
ことができ、また保水性、可塑性、粘性を保持させて成
形を容易にすると共に最終製品にしっとりと柔軟性を保
持させて摂餌し易く、かつ栄養源として有効な、家畜家
禽の育成に適した半湿性飼料が得られるのであり、さら
には家畜家禽動物に摂餌された後消化管内における整腸
作用、代謝作用等が良好で、エネルギー源として有効な
家畜家禽用半湿性飼料が提供されるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α化された澱粉質源5〜55重量%、糖類5〜80
    重量%、プロピレングリコール2−8重量%を主成分と
    して含んで成り、水分含有量が重量比で15〜30%の
    範囲であり、水分活性が0.60−0.92であること
    を特徴とする家畜家禽用半湿性飼料。
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