JPS5811332Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機に係り、トランスリレー、スイッチ
、集塵量インジケータなどの要素部品の配置構造に関す
る。

従来この種電気掃除機においては、電動送風機を内蔵し
た本体ケースと、この本体ケースの前面に着脱自在に結
合される集塵ケースとにて構成され、本体ケースには電
動送風機の他にトランスリレー、スイッチ、集塵量イン
ジケータなどの掃除機要素部品が取付けられている。

また一方本体ケースの電動送風機の収納部は排風路に利
用されているが、本体ケースは前記要素部品の収納する
容積を必要とし、電動送風機の収納部が挟まり、排風路
が狭く騒音が大きくなり、性能向上の障害となり、排風
路を大きくすると掃除機本体が大型となる欠点を有して
いる。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、要素部品を集
塵ケースの空間を有効に利用して集塵ケース側に配置さ
れるようにし、電動送風機の収納部を拡大して騒音を低
減し、性能向上をはかり、かつ集塵ケースの結合を容易
にできるようにしたものにおいて掃除時に集塵ケースに
加わる衝撃で集塵ケースを結合するクランプ体を破損す
ることのない電気掃除機を提供するものである。

本考案は、電動送風機を内蔵した本体ケースと、この本
体ケースの前側にこの本体ケースの前面に形成したクラ
ンプ係止孔に着脱自在に係止されるクランプ体にて着脱
自在に結合される集塵ケースとからなり、前記本体ケー
スには前記集塵ケースとの結合面の上部に前記集塵ケー
スの結合面に開口した嵌合部に嵌入され要素部品を取付
ける突部を形成しこの突部の前面に前記クランプ係止孔
を形成するとともにこの突部の底面と対向する嵌合部の
内面とを略平行な水平面とし、前側の集塵ケースの移動
時における衝撃が集塵ケースを本体ケースから分離する
方向に働かないようにしたものである。

次に本考案の一実施例の構成を図面について説明する。

１は本体ケースで、前面壁２には通気口３が形成され、
この前面壁２の内側には仕切壁４が形成され、この仕切
壁４の内方に電動送風機５の収納室３０が形成され、こ
の電動送風機５の吸込側はバッキング６を介して仕切壁
４の通気部７に気密に取付けられている。

またこの電動送風機５の吐出側は収納室３０の排気口８
に連通されている。

また前記本体ケース１の前面壁２の上部中央部には底面
を水平面とした突部９が前方に突出されている。

この突部９の空間部１０には要素部品としてのトランス
リレー１１が収納されている。

またこの突部９の空間部１０上部には要素部品としての
本体スイッチ１２が取付けられ、この本体スイッチ１２
の操作摘み１３は突部９の上面に突出されている。

さらに本体ケース１の上部と突部９の空間部１０との連
通部位置に設けた集塵量インジケータ１４の透明シリン
ダ１５は前記前面壁４との間の通気路１６に連通されて
いる。

このインジケータ１４のシリンダ１５には図示しないス
プリングにて附勢された表示ピストン１７が設けられ、
この表示ピストン１７は通気路１６の風圧変化で移動さ
れるようになっている。

またこの表示ピストン１７の移動量を本体ケース１の上
面に形成した覗視窓１８より確認し、フィルタの目詰り
を検出できるようにする。

さらにこの突部９の前面にはクランプ係止孔２０が形成
されている。

また本体ケース１の前部下端に係止部１９が形成されて
いる。

次に２１は集塵ケースで、集塵部２２が本体ケース１と
の結合面の後面に開口されている。

またこの集塵ケース２１の後面下部には前記係止部１９
に係合する保合部２３が形成されており、また集塵ケー
ス２１の上部には前記本体ケース１の突部９を嵌合する
嵌合面２４が後面に開口して形成され、この嵌合部２４
の突部９の底面に対向する内面は突部９の底面と略平行
状となる水平面に形成されている。

またこの集塵ケース２１の上面には前記本体ケース１の
本体スイッチ１２の摘み１３部を嵌挿する溝部が形成さ
れている。

さらにこの集塵ケース２１の嵌合部２４の前部には前記
本体ケース１のクランプ係止孔２０に係脱自在に嵌挿係
止されるクランプ体２５が設けられている。

さらに集塵ケース２１の前面には集塵部２２に連通ずる
ホース接続口２６が開口されている。

また２７はフィルタで、前記集塵ケース２１の集塵部２
２に後面開口部より挿脱自在に嵌合されるフィルタ支持
枠２８に保持されている。

またこのフィルタ支持枠２８には集塵部２２の内面およ
び本体ケース１の前面壁２に密接されるバッキング２９
が設けられている。

次にこの実施例の作用について説明する。

集塵ケース２１の係合部２３を係止部１９に係合して本
体ケース１側に起すと本体ケース１の突部９に集塵ケー
ス２１の嵌合部２４が嵌合され、クランプ体２５はクラ
ンプ係止孔２０に係合され、両ケース１，２１は結合さ
れる。

そして電動送風機５の駆動でフィルタ２７にて塵埃を捕
捉し、濾過された空気は本体ケース１の排気口８より排
出される。

そして通気路１６の風圧がフィルタ２７の目詰りが生じ
るとインジケータ１４の表示ピストン１７はスプリング
に抗して移動され、フィルタ２７の目詰りが確認できる
。

そして掃除時に集塵ケースが敷居などを越る際、集塵ケ
ース２１が上方に押し上げられるような衝撃を受けたと
き、集塵ケース２１の嵌合部２４の突部９の底面と対向
する図面は略平行状のためクランプ体２７に無理な力が
作用せず、クランプ体２７を破損することがない。

なお本体ケース１の突部９に設けたトランスリレー１１
．本体スイッチ１２および集塵量インジケータ１４など
の要素部品は集塵ケース２１の嵌合部２４に位置されて
いる。

本考案によれば、要素部品を取付は底面を水平面としか
つ前面にクランプ係止孔を形成した突部を本体ケースの
結合面の上部に形成し、この本体ケースに前記クランプ
係止孔に係脱されるクランプ体にて着脱自在に結合され
る集塵ケースの上部に突部を嵌合する嵌合部を形成し、
この嵌合部の突部と対向する内面を水平面としたので、
本体ケースの電動送風機の収納部を拡大でき、騒音を低
減できるとともに性能を向上でき、また集塵ケースの集
塵部の上部に形成される空間を有効に利用でき、掃除機
全体を小型にでき、また要素部品のトランスリレーのス
イッチなどを近傍に配設でき、配線が容易にでき、さら
に本体ケースの突部と集塵ケースの嵌合部は両ケースの
結合時の案内となり、両ケースを容易に結合でき、しが
も掃除時に集塵ケースが敷居などを越える際、集塵ケー
スが上方に押し上げられるような衝撃を受けても集塵ケ
ースの突部の底面と対向する内面は略平行状のためクラ
ンプ体に無理な力が作用せず、クランプ体を破損するこ
とがないものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は同上
断面図である。 １・・・・・・本体ケース、５・・・・・・電動送風機
、９・・・・・・突部、１１・・・・・・要素部品とし
てのトランスリレー、１２・・・・・・要素部品として
の本体スイッチ、１４・・・・・・集塵量インジケータ
、２１・・・・・・集塵ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を内蔵した本体ケースと、この本体ケースの
   前側にこの本体ケースの前面に形成したクランプ係止孔
   に着脱自在に係止されるクランプ体にて着脱自在に結合
   される集塵ケースとからなり、前記本体ケースには前記
   集塵ケースとの結合面の上部に前記集塵ケースの結合面
   に開口した嵌合部に嵌入され要素部品を取付ける突部を
   形成し、この突部の前面に前記クランプ係止孔を形成す
   るとともにこの突部の底面とこの底面と対向する嵌合部
   の内面とを略平行な水平面としたことを特徴とする電気
   掃除機。