JPH119898A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH119898A
JPH119898A JP9187816A JP18781697A JPH119898A JP H119898 A JPH119898 A JP H119898A JP 9187816 A JP9187816 A JP 9187816A JP 18781697 A JP18781697 A JP 18781697A JP H119898 A JPH119898 A JP H119898A
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Tamotsu Kawamura
保 川村
Koichi Kuroda
晃一 黒田
Minoru Kishi
稔 岸
Takashi Fukuda
隆 福田
Akito Shimamoto
明人 島本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱乾燥後の衣類のクールダウン運転時間を
極力短縮しつつ、衣類の温度を確実に下げる。 【解決手段】 所定のクールダウン運転時間が終了する
時点よりも1分以内前に(S18)ドラム出口温度が1
0秒連続して50℃を越えた場合には(S19→S20
→S21)、運転時間を3分間延長する(S22)。出
口温度が10秒連続して40℃未満であるとき(S13
→S14→S15)、ドラム出口温度が10秒連続して
50℃を越えずに運転時間を経過したとき(S19→S
25→→S26)、或いは、8回運転時間を延長した後
に更にドラム出口温度が10秒連続して50℃を越えた
ときに(S23→S24)、モータをOFFしクールダ
ウンを終了する(S16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭用の衣類乾燥機は、湿った衣類を収
容したドラム内に乾燥した熱風を送り込み、衣類から蒸
発した水分を含む湿った熱風を冷却することにより除湿
し、乾燥させた空気をヒータにて再加熱してドラムへ循
環する構成となっている。ドラムは水平軸を中心にゆっ
くりと回転され、これによりドラム内の衣類は攪拌され
てむらのない乾燥が実行される。
【0003】このような乾燥運転が終了した時点で、ド
ラム内の衣類の温度は高温(通常60℃以上)になって
いる。このため、例えば、衣類に油や引火性物質が残留
している場合、ドラムの回転を停止して高温の衣類をそ
のままドラム内に放置しておくと自然発火の恐れがあ
る。そこで衣類乾燥機では、衣類の温度を下げた状態で
運転を停止するために、乾燥運転に引き続きドラムを回
転させつつ加熱していない空気をドラムに循環させるク
ールダウン運転を実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記クールダウン運転
時間を長くするほど、より確実にドラム内の衣類の温度
を下げることができる。反面、乾燥運転全体の所要時間
の短縮化のためには、クールダウン運転時間はできる限
り短いことが望ましい。そこで、従来の衣類乾燥機で
は、例えば、比較的長い所定のクールダウン運転時間を
予め設定しておき、該運転時間が終了する以前であって
も、所定時間連続してドラム内の温度が所定温度以下に
なったならばクールダウン運転を終了するようにしてい
る。
【0005】しかしながら、クールダウン運転時にドラ
ム内の温度が降下する速度は、ドラム内に収容された衣
類の量やその繊維の種類、更に、外気温度により大きく
影響を受ける。このため、条件によっては、所定のクー
ルダウン運転時間を終了した時点でもドラム内の衣類の
温度が十分に下がらない恐れがあった。また、このよう
なことを見越してクールダウン運転時間を設定すると、
運転時間が非常に長くなる恐れがあった。
【0006】本発明は上記問題を解決するために成され
たもので、その目的とするところは、クールダウン運転
の所要時間をできる限り短縮し、且つ衣類の温度を確実
に下げることができる衣類乾燥機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明の第1の衣類乾燥機は、衣類を収容し
たドラムに加熱空気を送り込み該ドラム内を通過した空
気を冷却して除湿した後に乾燥風を循環させる乾燥運転
を実行した後に、ドラムの回転を継続し冷風を該ドラム
内に送り込むクールダウン運転を実行する衣類乾燥機に
おいて、 a)ドラムを通過した直後の空気の温度を検出する温度検
出手段と、 b)クールダウン運転中に前記温度検出手段による検出温
度が第1の規定値以下であるか否かを判定する第1の温
度判定手段と、 c)クールダウン運転時間の終了時点より所定時間遡った
期間中に前記温度検出手段による検出温度が前記第1の
規定値よりも高い第2の規定値を越えているか否かを判
定する第2の温度判定手段と、 d)該第2温度判定手段にて検出温度が第2の規定値を越
えていると判定されたときクールダウン運転時間を延長
する運転時間延長手段と、 e)前記第1の温度判定手段にて検出温度が第1の規定値
以下であると判定されるか又は所定のクールダウン運転
時間が経過したときに、クールダウン運転を終了する運
転制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0008】本発明の第2の衣類乾燥機は、上記第1の
衣類乾燥機において、前記第2の温度判定手段は、クー
ルダウン運転時間の終了時点より所定時間遡った期間中
に前記温度検出手段による検出温度が所定時間連続して
第2の規定値を越えているか否かを判定することを特徴
としている。
【0009】本発明の第3の衣類乾燥機は、上記第1又
は第2の衣類乾燥機において、前記運転時間延長手段
は、クールダウン運転時間の延長動作を所定回数に制限
することを特徴としている。
【0010】本発明の第4の衣類乾燥機は、上記第1乃
至第3のいずれかの衣類乾燥機において、前記運転時間
延長手段にて延長される前のクールダウン運転時間は、
クールダウン運転前の乾燥運転の所要時間と、クールダ
ウン運転開始直前又は直後の前記温度検出手段による検
出温度とに基づいて決められることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態及び発明の効果】上記第1の衣類乾
燥機では、クールダウン運転期間中に、第1の温度判定
手段にて検出温度が第1の規定値以下であると判定され
ると、運転制御手段はドラム内の衣類の温度が十分に下
がったと判断し、所定のクールダウン運転時間が経過す
る以前であってもドラム回転及び送風を停止させてクー
ルダウン運転を終了する。一方、第2の温度判定手段に
て、クールダウン運転時間の終了時点より所定時間遡っ
た期間中に検出温度が第2の規定値を越えていると判定
されると、運転時間延長手段は、ドラム内の衣類の温度
の低下が不十分であると判断し、クールダウン運転時間
を一定時間だけ延長する。従って、クールダウン運転時
間の終了時点より所定時間遡った期間中に検出温度が第
2の規定値を越えていると判定されることなく該運転時
間が経過した場合にも、運転制御手段はドラム回転及び
送風を停止させてクールダウン運転を終了する。
【0012】第2の規定値は第1の規定値よりも適宜高
い値に設定されるから、クールダウン運転の終了予定の
間際になってドラム内の衣類の温度がまだ第2の規定値
よりも高い状態にある場合には、クールダウン運転時間
が延長されて、衣類の冷却を促進するべくドラム内に加
熱されていない空気が送り込まれる。
【0013】従って、上記第1の衣類乾燥機によれば、
例えば、衣類乾燥機の周囲温度が高い等の原因によりド
ラム内の温度の降下速度が遅い場合には、初期的に定め
られている運転時間よりも長くクールダウン運転が実行
されるので、ドラム内の衣類の温度を確実に下げること
ができ、高い安全性を確保することができる。また、ド
ラム内の温度が短時間の間に下がったときには、所定の
クールダウン運転時間が経過する以前であっても運転が
終了するので、運転時間が無用に長引くこともない。
【0014】上記温度検出手段にて検出される空気の温
度分布は必ずしも安定して均一になっていないから、検
出温度の瞬間値はドラム内の衣類の温度を正確に反映し
ているとは限らない。そこで、上記第2の衣類乾燥機で
は、検出温度が所定時間連続して第2の規定値を越えて
いるか否かを判定する構成とすることにより、判定がよ
り正確に行なわれるようにしている。このため、運転時
間が無用に長引くことを回避することができる。
【0015】また、上記衣類乾燥機では、一度クールダ
ウン運転時間を延長した後に、延長されたクールダウン
運転時間の終了時点より所定時間遡った期間中に検出温
度が第2の規定値を越えていると判定されると、再びク
ールダウン運転時間を延長する。しかしながら、例えば
周囲温度が異常に高い場合にはドラム内の温度が一定以
下に下がらず、運転時間の延長を制限なく繰り返すと、
運転が終了しないことが起こり得る。
【0016】第3の衣類乾燥機では、クールダウン運転
時間の延長の回数を制限する構成としているので、周囲
温度が異常に高い等の原因によりドラム内の温度が或る
値以下に下がらないときには運転が打ち切られる。この
ため、いつまでも運転が終了しないという状態を回避す
ることができる。
【0017】また、通常、乾燥運転に長時間を要すると
きは、ドラム内に収容された衣類の量が多く熱容量も大
きいため、冷却されにくいと推定することができる。従
って、第4の衣類乾燥機では、乾燥運転の所要時間と検
出温度とにより、第1又は第2の規定値の温度にまで低
下するのに時間を要すると予想される場合には初期のク
ールダウン運転時間を長く設定しておく。これにより、
運転時間が無用に長引くことを回避することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による衣類乾燥機の一実施例を
図に基づいて説明する。まず、この衣類乾燥機の全体構
成を図1の側面断面図を参照して説明する。衣類乾燥機
1の機枠2の前面中央には衣類投入口3が設けられ、そ
の開口はドア4により開閉される。機枠2の背面には後
面板5が止着され、後面板5の略中央には外部空気の吸
気口6が形成されている。一方、機枠2の下面には空気
の排気口7が形成されている。機枠2内において、衣類
投入口3を取り囲むように環状の板金製のドラム支持板
8が取り付けられ、また後部には後面板5と所定間隔を
保って横方向に支持板9が架設されている。この支持板
9には一部を切り欠いたファンケーシング10が固定さ
れており、これにより機枠2内はファン室11とドラム
収容室12とに区画されている。
【0019】ドラム収容室12内には水平軸型のドラム
13が、前面開口を衣類投入口3に対向させた状態でド
ラム支持板8にフェルト等を介して支持され、後面側は
主軸14により回転自在に軸支されている。ドラム13
の背面にはリントフィルタ16に被覆された空気出口1
5が形成される一方、前面のドラム支持板8の下部には
空気取入口17が形成されている。支持板9にはドラム
収容室12とファン室11とを連通する連通口18が形
成され、空気出口15からの空気流が確実に連通口18
に至るようにシール部材19がドラム13と支持板9と
の間に取り付けられている。
【0020】ファン室11内においては、主軸14に円
板状の合成樹脂製の両面ファン20が固着され、ドラム
収容室12側に位置する循環ファン20aと後面板5側
に位置する冷却ファン20bとがそれぞれ放射状に表裏
一体に形成されている。ファンケーシング10内には両
面ファン20を囲むように隔壁21が設けられ、この隔
壁21の略中央の円形開口に両面ファン20を収容する
ことにより、この両面ファン20と隔壁21とが相まっ
てファン室11内を乾燥風路22と冷却風路23とに区
画している。両面ファン20の周縁には乾燥風路22へ
向けて開口する同心状の回転溝が一体形成され、一方、
隔壁21の内周縁には冷却風路23へ向けて開口する同
心状の固定溝が形成されており、両面ファン20の回転
溝と隔壁21の固定溝とは相互に非接触状態で遊嵌され
ている。すなわち、両面ファン20の回転溝と隔壁21
の固定溝とはラビリンス結合を成している。このため、
乾燥風路22と冷却風路23との間は空気の交換ができ
ないようになっている。
【0021】乾燥風路22の下部とドラム支持板8に形
成されている空気取入口17とは乾燥ダクト24により
連結されており、その内部の空気取入口17付近にはヒ
ータ25が配置されている。このヒータ25は、例えば
ハニカム形状の正特性サーミスタで構成されている。乾
燥ダクト24の最下部には、乾燥ダクト24内に凝縮し
た除湿水を機外に排出するための排水口26が設けられ
ている。
【0022】機枠2内の底部にはモータ27が配置され
ている。モータ27は、ドラム13の外周面に巻掛けら
れたVベルト32にプーリ31を介して回転力を与える
一方、プーリ28、ファンベルト29を介して冷却ファ
ン20bの中央に形成されたプーリ30に回転力を与え
ている。また、Vベルト32のスリップを防止するため
に、ドラム回転時にアイドラプーリ33がVベルト32
に適当な張力を加える。プーリ28にはモータ27の回
転数を検出するための回転センサ34が取り付けられて
いる。
【0023】而して、乾燥運転時には、モータ27の回
転駆動力により、ドラム13が低速で、両面ファン20
は高速でそれぞれ回転され、同時にヒータ25に通電さ
れて乾燥風が加熱される。これにより、循環ファン20
aの回転で生起した風が、乾燥風路22、乾燥ダクト2
4、ドラム13を通って循環し、熱風がドラム13内を
通過する際に衣類から水分を奪う。一方、冷却ファン2
0bの回転により、外気が吸気口6から冷却風路23内
に導入され排気口7から排出される。このとき両面ファ
ン20自体が冷気により冷却される。ドラム13を通過
した後の水分を含む熱気は両面ファン20に接触して冷
却され、凝縮した水が乾燥風路22の内壁を流下して排
水口26から排出される。
【0024】ドラム13の空気出口15の近傍には、ド
ラム13から排気される空気の温度を検出するための出
口温度センサ35が配置されている。出口温度センサ3
5は、例えばサーミスタのような感熱素子で構成されて
いる。また、機枠2の前面下方には、種々の入力キーや
表示器を備えた操作パネル36が設けられている。この
操作パネル36の後方の機枠2内部には、合成樹脂製の
基板ケース37がビスにて取付られており、基板ケース
37には周囲温度の急激な変化の影響を受けにくい熱容
量の大きな部材で構成された制御基板38が内装されて
いる。制御基板38上には、後述するマイクロコンピュ
ータ(以下「マイコン」という)や制御基板38自体の
温度を検出するための雰囲気温度センサ39、その他の
各種の電気部品が実装されている。
【0025】図2は、上記衣類乾燥機1の電気系構成を
示す図である。制御の中心には、CPU51、ROM5
2、RAM53、タイマ54、A/D変換器55等から
成るマイコン50が備えられており、ROM52に予め
記憶されてる運転プログラムに従って後述の各部を制御
することにより乾燥運転を実行する。マイコン50に
は、操作パネル36の入力キー類を含む入力キー回路6
0、ドア4の開閉を検知するドアスイッチ61、操作パ
ネル36に備えられたLEDを駆動するLED点灯回路
62、出口温度センサ35、雰囲気温度センサ39、回
転センサ34を含む回転数検出回路63、電子ブザーを
駆動するブザー回路64、商用電源に接続された電源回
路65、商用電源のゼロクロス点を検出する商用電源ゼ
ロクロス信号検出回路66、モータ27、ヒータ25及
び乾燥運転が終了した後に自動的に電力供給を遮断する
ためのオートパワーオフ回路(APO)67を駆動する
ための負荷駆動回路68、マスタークロック信号を生成
するクロック発振回路69、リセット回路70、並び
に、電流検出回路71が接続されている。
【0026】図3は、本実施例の衣類乾燥機1の乾燥運
転全体の処理の流れを、マイコン50の制御動作を中心
にして示したフローチャートである。図3に示すよう
に、操作パネル36中の電源キーがONされると(ステ
ップS1)、マイコン50はリセット回路70からのリ
セット信号を受けて初期設定を実行し(ステップS
2)、これにより各種フラグや変数等がリセットされ
る。使用者により衣類がドラム13内へ収容されスター
トキーが押されると(ステップS3)、乾燥運転を開始
する。すなわち、まずマイコン50はモータ27をON
し、初期目標回転速度を例えば1250rpmに設定し
てモータ27を始動させる(ステップS4)。これによ
り、モータ27の回転速度は目標回転速度にまで急速に
上昇し、ドラム13及び両面ファン20はそれぞれの減
速比により定まった所定の回転速度(例えばドラム13
は約41rpm、両面ファン20は約810rpm)に
て回転する。
【0027】次いで、マイコン50は温度条件等により
ヒータ25のON/OFF状態を決定し、それに応じて
ヒータ25に通電を行なうヒータ制御処理を実行する
(ステップS5)。更に、マイコン50はモータ27の
回転制御処理を行なう(ステップS6)。具体的には、
マイコン50は、電流検出回路71により検出されたモ
ータ27及びヒータ25を含む電源電流に比例したアナ
ログ値の信号を受け、これをA/D変換器55にてデジ
タル値に変換し、これが所定の値となるようにモータ2
7の目標回転速度を修正する。ヒータ25に正特性サー
ミスタを用いる場合、両面ファン20の回転速度が大き
く送風量が多いとヒータ25に流れる電流が増加し、逆
に送風量が少ないとヒータ25に流れる電流は減少す
る。従って、上述のようにしてモータ27の回転速度を
調整することにより、電源電流が過大に流れることを防
止している。
【0028】マイコン50は、このようなヒータ25及
びモータ27の制御を行なった後に乾燥運転が終了した
か否かを判定し(ステップS7)、終了していない場合
にはステップS4へと戻りステップS4〜S7の処理を
繰り返し実行する。
【0029】図5(a)は、本実施例の衣類乾燥機にお
ける出口温度センサ35にて検出される出口温度T1、
及び、雰囲気温度センサ39にて検出される基板温度T
2の、乾燥運転時間に対する変化を示す図である。上記
のように乾燥運転が実行されると、出口温度T1は曲線
L1のように変化する。すなわち、予熱期間〔i〕で
は、与えられた熱量が乾燥機本体や水分を多く含んだ衣
類そのものの温度を高めるために費やされるため、出口
温度T1は緩やかに上昇する。続く恒率乾燥期間〔ii〕
では、与えられた熱量の殆どが衣類の中の水分を蒸発さ
せるために費やされるため、出口温度T1はほぼ一定に
推移する。減率乾燥期間〔iii〕では、与えられた熱量
が、水分の蒸発のみならず水分が減った衣類そのもの或
いは乾燥機本体の温度上昇にも費やされるため、出口温
度T1は再び上昇する。
【0030】一方、基板温度T2は曲線L2のように変化
する。すなわち、基板温度T2は、運転開始から暫くの
間は緩やかに上昇し、或る程度時間が経過するとほぼ一
定に推移する。これは、雰囲気温度センサ39が取り付
けられている制御基板38が、周囲温度そのものには影
響を受けるがその急激な変化の影響は受けにくい熱容量
の大きな部材であるため、基板温度T2の変化は制御基
板38に実装されている各電気部品の放熱に殆ど依存し
ているからである。
【0031】このため、出口温度T1と基板温度T2との
温度差Tは、図5(b)に示す曲線L3のように変化す
る。すなわち、当初は緩やかに上昇し、予熱期間〔i〕
の終端付近で最高となった後に緩やかに減少し、その
後、ほぼ一定に推移する。そして、減率乾燥期間〔ii
i〕において出口温度T1が上昇するに伴い温度差Tも徐
々に上昇する。
【0032】上記ステップS7における乾燥運転の終了
は、例えば、温度差Tが予め設定された所定値Tbに到
達したとき、所定の乾燥運転時間が経過したときに、或
いは、出口温度T1が所定温度Ta(例えば80℃)に到
達した後にヒータ25のON/OFF制御により該温度
をほぼ一定に維持して所定時間が経過したとき、のいず
れかにおいて行なわれる。乾燥運転終了後には、引き続
き後述のようなクールダウン運転を実行し(ステップS
8)、クールダウン運転が終了したならば(ステップS
9)モータ27をOFFして全ての処理を終了する。
【0033】次に、上記ステップS8のクールダウン運
転の制御処理を図4のフローチャートに沿って詳述す
る。クールダウン運転が開始されると、マイコン50は
ヒータ25をOFFする一方、モータ27をONした状
態に保つ(ステップS10)。そして、マイコン50は
クールダウン運転時間を決定する(ステップS11)。
すなわち、ドラム出口温度T1と乾燥運転時間t1との二
つをパラメータとして、図6に示すようなテーブルから
クールダウン運転時間を選択する。このようなテーブル
はROM52に予め格納されている。ここで、乾燥運転
時間t1は、乾燥運転が開始されてからドラム出口温度
T1が所定温度Ta(例えば80℃)に到達する迄の所要
時間ta、又は温度差Tが所定値Tbに達する迄の所要時
間tbのいずれか短い方の所要時間tに対し、この所要
時間tが30分未満の場合にはt1=0分、30分以上
60分未満の場合にはt1=30分、60分以上90分
未満の場合にはt1=60分、90分以上の場合にはt1
=90分とする。
【0034】上記所要時間tが長いときには、例えばド
ラム13内の衣類の量が多い等、熱容量が大きいと考え
られる。このような場合、衣類を冷却するためにもより
長い時間を要すると判断できるので、予めクールダウン
運転時間を長く設定する。また、クールダウン運転初期
のドラム出口温度T1が高い場合にも、衣類を冷却する
ためにより長い時間を要すると判断できるので、予めク
ールダウン運転時間を長く設定する。上記クールダウン
運転時間がタイマ54に含まれる運転時間タイマに設定
されると、計時が開始される(ステップS12)。
【0035】次いで、マイコン50はドラム出口温度T
1が40℃未満であるか否かを判定する(ステップS1
3)。出口温度T1が40℃未満に下がっていないと判
定されると、タイマ54に含まれる10秒タイマ(10
秒間をカウントするタイマ)をリセットし(ステップS
17)、運転時間タイマの残り時間が1分以内であるか
否かを判定する(ステップS18)。残り時間が1分を
越えていると判定されるとステップS13へと戻り、ド
ラム出口温度T1が40℃未満であるか否かを再び判定
する。上記ステップS18にて残り時間が1分以内であ
ると判定されると、次いでドラム出口温度T1が50℃
を越えているか否かを判定する(ステップS19)。出
口温度T1が50℃を越えていると判定されると、10
秒タイマの計時を開始し(ステップS20)、該10秒
タイマの計時が終了したか否かを判定する(ステップS
21)。計時が終了していない場合には、運転時間タイ
マの計時が終了したか否かを判定する(ステップS2
6)。
【0036】上記ステップS26にて運転時間タイマの
計時が終了していないと判定されるとステップ19へと
戻る。一方、上記ステップS19にて出口温度T1が5
0℃以下であると判定されると、10秒タイマをリセッ
トした後に(ステップS25)、運転時間タイマの計時
が終了したか否かを判定する(ステップS26)。従っ
て、ステップS21にて10秒タイマの計時が終了した
と判定されたときは、ドラム出口温度T1が50℃を越
えた状態が10秒継続したことを意味する。この場合に
は、運転時間タイマの残り時間に3分を加算することに
より、クールダウン運転時間を3分間延長する(ステッ
プS22)。そして、延長回数カウンタ値Cを1だけカ
ウントアップし(ステップS23)、該カウンタ値Cが
8以下であるか否かを判定する(ステップS24)。な
お、該カウンタ値Cは上記ステップS2の初期設定時又
はその後の適当な時点で零にリセットされている。上記
ステップS24にて計数値Cが8以下であると判定され
たときにはステップS13へと戻る。従って、上記のよ
うな運転時間の延長は8回まで行なわれ、計数値Cが9
であったときにはステップS24からS16へ進み、モ
ータ27をOFFして運転を終了する。
【0037】上記ステップS13にてドラム出口温度T
1が40℃未満であると判定されると、10秒タイマの
計時を開始し(ステップS14)、該10秒タイマの計
時が終了したか否かを判定する(ステップS15)。計
時が終了していない場合には、ステップS13へ戻る。
従って、上記ステップS15にて計時が終了したと判定
されるのは、出口温度T1が40℃未満の状態が10秒
継続したときである。このときには、ドラム13内の衣
類の温度が十分に下がったと判断できるので、ステップ
S16に進み、モータ27をOFFして運転を終了す
る。
【0038】以上のように、本実施例の衣類乾燥機で
は、(1)ドラム出口温度T1が10秒連続して40℃未満
であったとき(つまり、図4にてステップS13→S1
4→S15→S16と処理が進んだとき)、或いは、
(2)クールダウン運転時間が終了する時点の1分以内に
ドラム出口温度T1が10秒連続して50℃を越えるこ
となく該運転時間が終了したとき(つまり、図4にてス
テップS19→S25→S26→S16と処理が進んだ
とき)、のいずれかの場合にドラム13内の衣類の温度
が十分に下がったと判断してクールダウン運転が終了さ
れる。
【0039】また、(3)クールダウン運転時間が終了す
る時点の1分以内にドラム出口温度T1が10秒連続し
て50℃を越えたために該運転時間を3分間延長し、こ
れを8回繰り返したとき(つまり、図4にてステップS
22→S23→S24→S16と処理が進んだとき)に
は、周囲温度等の条件により、これ以上クールダウン運
転を継続しても温度が下がらないと判断してクールダウ
ン運転を終了する。
【0040】なお、上記実施例中の数値は一例であっ
て、これに限定されるものではない。また、上記実施例
は一例であって、本発明の趣旨に沿った範囲で適宜変形
や修正を行なえることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である衣類乾燥機の側面縦
断面図。
【図2】 上記衣類乾燥機の電気系構成図。
【図3】 この衣類乾燥機における乾燥運転全体の処理
のフローチャート。
【図4】 この衣類乾燥機におけるクールダウン運転処
理のフローチャート。
【図5】 乾燥運転時の出口温度と基板温度の運転時間
に対する変化を示す図。
【図6】 クールダウン運転時間を決定する際に用いる
テーブルの一例を示す図。
【符号の説明】
13…ドラム 25…ヒータ 27…モータ 35…出口温度センサ 39…雰囲気温度センサ 50…マイコン 68…負荷駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 隆 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 島本 明人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収容したドラムに加熱空気を送り
    込み該ドラム内を通過した空気を冷却して除湿した後に
    乾燥風を循環させる乾燥運転を実行した後に、ドラムの
    回転を継続し冷風を該ドラム内に送り込むクールダウン
    運転を実行する衣類乾燥機において、 a)ドラムを通過した直後の空気の温度を検出する温度検
    出手段と、 b)クールダウン運転中に前記温度検出手段による検出温
    度が第1の規定値以下であるか否かを判定する第1の温
    度判定手段と、 c)クールダウン運転時間の終了時点より所定時間遡った
    期間中に前記温度検出手段による検出温度が前記第1の
    規定値よりも高い第2の規定値を越えているか否かを判
    定する第2の温度判定手段と、 d)該第2温度判定手段にて検出温度が第2の規定値を越
    えていると判定されたときクールダウン運転時間を延長
    する運転時間延長手段と、 e)前記第1の温度判定手段にて検出温度が第1の規定値
    以下であると判定されるか又は所定のクールダウン運転
    時間が経過したときに、クールダウン運転を終了する運
    転制御手段と、 を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記第2の温度判定手段は、クールダウ
    ン運転時間の終了時点より所定時間遡った期間中に前記
    温度検出手段による検出温度が所定時間連続して第2の
    規定値を越えているか否かを判定することを特徴とする
    請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記運転時間延長手段は、クールダウン
    運転時間の延長動作を所定回数に制限することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記運転時間延長手段にて延長される前
    のクールダウン運転時間は、クールダウン運転前の乾燥
    運転の所要時間と、クールダウン運転開始直前又は直後
    の前記温度検出手段による検出温度とに基づいて決めら
    れることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の衣類乾燥機。
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