JPH1198548A - メッセージデータの送信方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 数字を選択して入力する必要がなくフリーメ
ッセージの入力操作が極めて簡単になるうえ、文字変換
表を所持する煩わしさが解消されるメッセージデータの
送信方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 通信機器にメッセージデータを送信する
メッセージデータ送信装置を構成する場合において、数
字データに対応した文字・記号データをデータテーブル
で記憶する記憶手段９と、この記憶手段９のデータから
文字・記号をマトリックス配列で表示する表示手段６
と、この表示手段６に前記文字・記号を表示させるキー
とともに、この文字・記号を任意に選択しフリーのメッ
セージを生成して表示させるキーを有する入力手段７
と、前記メッセージの文字・記号データに対応する数字
データを被呼側通信機器に送信する送信制御手段１０
と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ページャー等の通
信機器にメッセージを表示させるメッセージデータの送
信装置に係り、特に、送信すべきメッセージを表示機能
付き電話機に表示させて送信し得るメッセージデータの
送信方法及びその装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ポケットベルで知られるページャー等の
通信機器は、電話機のテンキーを押圧操作して文字・記
号に対応する数字を入力し、数字データからなるメッセ
ージデータを電話回線に送信するようになっている。こ
のメッセージデータを受信したページャー側では、液晶
表示部に数字が連続表示されるようになっており、ユー
ザーは数字を見ながら文字・記号と数字とのコード変換
表を参照してメッセージを読み取る。しかし、数字をテ
ンキーで入力する場合、押圧した数字が確認できないこ
とから、誤操作することがよくあった。そこで、キー入
力された数字を文字・記号データに変換して電話機の液
晶表示部に数字と文字・記号を表示させるメッセージデ
ータ送信装置が提案されている（特開平８−１６３６４
８号公報参照）。このものは、入力手段により入力され
た送信メッセージ用の数字データを、データ変換手段で
所定のデータ変換フォーマットに基づき所定の文字デー
タに変換し、この変換された文字データを表示手段に表
示するようになっている。このため、メッセージデータ
送信するとき、内容を確認しながら入力できるので、ユ
ーザーは誤入力を防止できるというものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
メッセージデータ送信装置は、変換テーブルに格納され
たマトリックス文字配列データと同じ内容のマトリック
ス文字配列表を見ながら数字の組み合わせを順次入力す
る必要があるので、入力方法は従来と変わらず煩瑣なも
のであった。また、ページャーサービス会社毎に数字デ
ータと文字・記号データとの組み合わせが異なっている
ので、ユーザーは複数の文字・記号変換表を携帯し、被
呼側ページャーに応じた変換表を取り出して参照しつつ
入力操作しなければならず、面倒さから免れるものでは
なかった。

【０００４】本発明は、上記課題に鑑みて創案されたも
ので、数字を選択して入力する必要がなくフリーメッセ
ージの入力操作が極めて簡単になるうえ、文字変換表を
所持する煩わしさが解消されるメッセージデータの送信
方法及びその装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項１に記載の発明は、入力手段の
キー操作により予め記憶手段のデータテーブル上に記憶
された文字・記号データを表示手段に送出して文字・記
号をマトリックス配列で表示させた後、前記入力手段の
キー操作によりこのマトリックス配列の文字・記号を順
次選択しフリーのメッセージを生成して前記表示手段に
表示させてから、このメッセージの文字・記号データに
対応する数字データを送信制御手段により被呼側通信機
器に送信させることを特徴としている。また、請求項２
に記載の発明は、通信機器にメッセージデータを送信す
るメッセージデータ送信装置において、数字データに対
応した文字・記号データをデータテーブルで記憶する記
憶手段と、この記憶手段のデータから文字・記号をマト
リックス配列で表示する表示手段と、この表示手段に前
記文字・記号を表示させるキーとともに、この文字・記
号を任意に選択しフリーのメッセージを生成して表示さ
せるキーを有する入力手段と、前記メッセージの文字・
記号データに対応する数字データを被呼側通信機器に送
信する送信制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。また、請求項３に記載の発明は、請求項２の構成に
おける記記憶手段が、通信機器サービス会社に応じて数
字データと文字・記号データとの組み合わせを異ならせ
たデータテーブルを複数有し、前記入力手段が、前記何
れかのデータテーブルのデータを前記表示手段に送出し
て文字・記号を異なるマトリックス配列で表示させるキ
ーを備えたことを特徴としている。また、請求項４に記
載の発明は、請求項２または３の構成における入力手段
が、前記記憶手段の通信機器サービス会社毎のデータテ
ーブルに付随して被呼側通信機器の電話番号データを記
憶させる登録キーを備え、通信機器への発呼時にその電
話番号に関連したデータテーブルのデータを前記記憶手
段から表示手段に送出させることを特徴としている。ま
た、請求項５に記載の発明は、請求項１ないし４に記載
の構成における通信機器が、ページャーであることを特
徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示例を参照しながら説明する。図１は、本発明に
係るメッセージデータの送信装置を示す電気的ブロック
線図である。このメッセージデータの送信装置１は、ペ
ージャー等の通信機器に適用され、表示機能付き電話機
に内蔵のマイクロコンピュータ（マイコン）により、メ
ッセージデータをページャーに送信する構成となってい
る。電話機は、ＬＣＤ表示部６やキー操作部７等を備え
た普及型であって、モデム３およびＮＣＵ４を介して電
話回線２に接続されており、ページャーサービス会社と
の間で信号を送・受信し、被呼側ページャーにメッセー
ジデータを送信する。このページャーは、通称ポケット
ベルと呼ばれるものであり、メッセージデータを受信し
てＬＣＤ表示部６にメッセージを表示するようになって
いる。

【０００７】電話機のＬＣＤ表示部６は、後述のフリー
メッセージ入力表（図６参照）１１を表示可能なよう
に、通常よりも大きいＬＣＤを用いており、ＬＣＤコン
トローラ５の出力が導かれている。このＬＣＤコントロ
ーラ５は、キー操作部７により入力され、ＣＰＵ１０か
ら与えられる制御信号に従って電話番号、フリーメッセ
ージ入力表、フリーメッセージ、固定メッセージ等をＬ
ＣＤ表示部６に表示させる表示制御を行う。さらに、フ
リーメッセージ入力表１１を表示させたときは、下部側
に直線で示す送信メッセージ表示欄１２を表示させる。
このメッセージ表示欄１２は、後述の選択キー７ｂで選
択され、確定キー７ｄで確定された文字等を十数コマの
範囲で表示し、フリーメッセージを生成させるものであ
る。

【０００８】また、キー操作部７は、テンキー（図示省
略）、機能キー７ａ、カーソルキー７ｃ、選択キー７
ｂ、確定キー７ｄ等を備えており、それぞれが操作信号
処理部を介してＣＰＵ１０に接続されている。機能キー
７ａには、リダイヤルキーや番号短縮キー等の他に、フ
リーメッセージまたは固定メッセージの入力を指示する
メッセージ入力キーを備えている。また、ページャーサ
ービス会社毎に異なる文字変換表のデータテーブルに付
随して、被呼側ページャーの電話番号データをメモリ９
に記憶させる登録キーも具備している。カーソルキー７
ｃは、十字状キーであって、押圧操作によりＬＣＤ表示
部６に表示されるフリーメッセージ入力表の上にカーソ
ルを表示させ、上下左右に移動させる。また、選択キー
７ｂは、カーソルキー７ｃで指示した５０音文字、アル
ファベット文字および記号の一つを選択するものであ
る。確定キー７ｄは、選択キー７ｂにて選択され、ＬＣ
Ｄ表示部６の送信メッセージ表示欄１２に表示される文
字や記号からなるフリーメッセージを確定するものであ
る。このフリーメッセージを確定すると、ＣＰＵ１０が
送信動作を開始させることになる。

【０００９】このＣＰＵ１０は、ＲＯＭ８、メモリ９
（ＲＡＭ）を備えており、音声信号の送受信制御を行う
とともに、ページャー側へフリーメッセージや固定メッ
セージを送信する送信制御を実行する構成になってい
る。ＲＯＭ８は、電話機の機能や送受信に関する動作プ
ログラムを記憶している。また、メモリ９は、図２〜図
４に示す如く各データテーブル（Ａ）〜（Ｃ）に、マト
リックス文字配列表をそれぞれ記憶し、これらに付随し
て、被呼側ページャーの電話番号データをも記憶してい
る。さらに、図５に示すように、固定メッセージデータ
も記憶してある。データテーブル（Ａ）〜（Ｃ）は、ペ
ージャーサービス会社毎に異なる文字変換表に合わせ数
字と文字・記号を対応させて記憶しており、三者は５０
音文字とアルファベット文字の一部が共通し、他のアル
ファベット文字および記号を図示のように互いに異なら
せている。

【００１０】すなわち、ページャーサービス会社は、文
字や記号の使用頻度によって配列を異ならせており、同
じサービス会社であっても地域により数字と文字・記号
との対応は相違させている。従って、図２〜図４のデー
タテーブル（Ａ）〜（Ｃ）は、縦列で“１１”の“ア”
から“０５”の“°”までと、横列で“１６”の“Ａ”
から“１９”の“Ｄ”までは共通しているが、データテ
ーブル（Ａ）の“１０”が“Ｅ”、データテーブル
（Ｂ）の“１０”が“１”、データテーブル（Ｃ）の
“２０”が“Ｅ”というように、以下の数字も様々に異
なっている。なお、各データテーブルに付随する電話番
号データは、アドレスに被呼側ページャーの電話番号を
記憶するようになっており、ユーザーがページャーの所
持者から電話番号を聞いて、前記登録キーによりページ
ャーサービス会社毎のデータテーブルに登録させる。こ
れにより、ユーザーが被呼側ページャーへ発呼するとき
に、テンキーで電話番号を入力すると、ＣＰＵ１０が該
当するデータテーブル（Ａ）〜（Ｃ）の何れかを読み出
して、ＬＣＤ表示部６にマトリックス文字配列表をフリ
ーメッセージ入力表として表示させる。

【００１１】次に、上記メッセージデータの送信装置に
よるメッセージの送信動作について、図７のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。まず、ユーザーが電話機に
よりダイヤルイン操作を行うと、ＣＰＵ１０がダイヤル
発信部から相手先のページャーへ発呼させる。ＮＣＵ４
を介して電話回線２に被呼側の電話番号が送信される
と、ページャーサービス会社と回線２が接続される（ス
テップＳ１１）。このとき、ＣＰＵ１０は、メモリ９か
ら発呼したページャー番号の属するデータテーブルのデ
ータを読み出して、ＬＣＤコントローラ５に送出する
（ステップＳ１２）。被呼側の電話番号が、例えば、０
６−１２３−４５６７であれば、図２に示すデータテー
ブル（Ａ）のデータが読み出され、ＬＣＤコントローラ
５がＬＣＤ表示部６にフリーメッセージ入力表１１を表
示させる（ステップＳ１３）。この後、機能キー７ａの
何れかが操作されたか否かが判断され（ステップＳ１
４）、メッセージ入力キーが操作されると、フリー（伝
言）メッセージか固定（伝言）メッセージの入力かが判
断される（ステップＳ１５）。

【００１２】ここで、フリーメッセージの入力が選択さ
れると、フリー（伝言）の入力が開始される（ステップ
Ｓ１６）。このときは、カーソルキー７ｃの押圧操作に
よりＬＣＤ表示部６に表示されたフリーメッセージ入力
表１１の上にカーソルを表示させる。そして、カーソル
を上下左右に移動させて目的とする文字、記号、数字に
合わせる。例えば、“オ”にカーソルを合わせたとき
は、次に、選択キー７ｂを押圧すると、送信メッセージ
表示欄１２に“オ”が表示される。このようにして、順
次“ハ”“ヨ”“ウ”“ゴ”“ザ”“イ”“マ”“ス”
を選択してゆくと、送信メッセージ表示欄１２には、
「オハヨウゴザイマス」の文字列が表示される（ステッ
プＳ１７）。このような文字の表示毎に確定キー７ｄが
操作されたか否かが判断される（ステップＳ１８）。そ
して、ユーザーがこの内容でよいと判断すれば、確定キ
ー７ｄを押圧する。これにより、フリーメッセージが確
定され、ＣＰＵ１０が送信動作を開始して生成されたデ
ィジタルのメッセージデータを文字と数字の変換表で数
字データに変換し、これを被呼側ページャーに送信させ
る（ステップＳ１９）。よって、被呼側ページャーのＬ
ＣＤ表示部６にフリーメッセージが表示される。

【００１３】一方、固定メッセージの送信が選択された
ときは、予め定めた番号を押圧することにより、固定伝
言メッセージが入力され、ＬＣＤ表示部６に表示された
後、被呼側ページャーに送信される（ステップＳ２０，
Ｓ２１）。このため、被呼側ページャーのＬＣＤ表示部
６に固定メッセージが表示されるものである。なお、上
記実施の形態では、表示機能付き電話機に適用する場合
について説明したが、携帯電話機やＰＨＳ等にも採用し
得ることは勿論である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１に記載の発明は、表示手段に文字・記号をマトリッ
クス配列で表示させた後、生成されたフリーのメッセー
ジを送信制御手段により被呼側通信機器に送信するの
で、ユーザーが入力手段のキー操作により表示手段に表
示される文字・記号を見ながらフリーのメッセージを生
成して送信することができ、従来のように文字・記号に
対応する数字を選択的に入力操作する場合に比して入力
が極めて簡単になるうえ、数字と文字・記号との変換表
を所持する必要がなくなり、煩わしさが解消されるとい
った効果がある。また、請求項２に記載の発明は、記憶
手段のデータから文字・記号をマトリックス配列で表示
手段に表示し、入力手段により文字・記号を任意に選択
して生成したフリーのメッセージを送信制御手段が被呼
側通信機器に送信するので、ユーザーが入力手段のキー
操作により表示手段に表示される文字・記号を見ながら
フリーのメッセージを生成して送信することができ、従
来のように、文字・記号に対応する数字を選択的に入力
操作する場合に比して入力が極めて簡単になるうえ、数
字と文字・記号との変換表を所持する必要がなくなり、
煩わしさが解消されるといった効果がある。また、請求
項３に記載の発明は、記記憶手段が通信機器サービス会
社に応じて数字データと文字・記号データとの組み合わ
せを異ならせたデータテーブルを複数有し、入力手段が
何れかのデータテーブルのデータを表示手段に送出して
文字・記号を異なるマトリックス配列で表示させるキー
を備えたことから、このキーの操作により記憶手段の複
数種のデータから文字・記号を異なるマトリックス配列
で表示手段に表示させるので、ユーザーは被呼側通信機
器のサービス会社毎に異なる組み合わせの文字・記号を
迅速に選択しフリーのメッセージを生成して送信するこ
とができ、送信したい被呼側通信機器に合わせて数字と
文字・記号との変換表カード等を複数所持する必要がな
くなり、外出時の携帯や数字を記憶することの煩わしさ
が解消されるといった効果がある。また、請求項４に記
載の発明は、入力手段が記憶手段の通信機器サービス会
社毎のデータテーブルに付随して被呼側通信機器の電話
番号データを記憶させる登録キーを備え、通信機器への
発呼時にその電話番号に関連したデータテーブルのデー
タを前記記憶手段から表示手段に送出させるので、被呼
側通信機器の電話番号に発呼操作するだけで表示手段に
適合する文字・記号が自動表示されるので、発呼毎に通
信機器会社の文字・記号変換表カード等を探して適正か
否かを判別する必要がなくなり、簡単かつ迅速に入力操
作を行える利点がある。また、請求項５に記載の発明
は、通信機器がページャーであるので、広く普及させる
ことができ、従来のように文字・記号対応の数字を見な
がら入力操作する不便から開放される効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るメッセージデータの
入力装置を示す電気的ブロック線図である。

【図２】メモリに記憶されたマトリックス文字配列表Ａ
を示す説明図である。

【図３】メモリに記憶されたマトリックス文字配列表Ｂ
を示す説明図である。

【図４】メモリに記憶されたマトリックス文字配列表Ｃ
を示す説明図である。

【図５】メモリに記憶された固定メッセージデータ表を
示す説明図である。

【図６】表示手段に表示されるフリーメッセージ入力表
を示す説明図である。

【図７】メッセージの送信動作を説明するためのフロー
チャートである。

【符号の説明】

６ 表示手段 ７ 入力手段 ９ 記憶手段 １０ 送信制御手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力手段のキー操作により予め記憶手段
   のデータテーブル上に記憶された文字・記号データを表
   示手段に送出して文字・記号をマトリックス配列で表示
   させた後、前記入力手段のキー操作によりこのマトリッ
   クス配列の文字・記号を順次選択しフリーのメッセージ
   を生成して前記表示手段に表示させてから、このメッセ
   ージの文字・記号データに対応する数字データを送信制
   御手段により被呼側通信機器に送信させることを特徴と
   するメッセージデータの送信方法。
2. 【請求項２】 通信機器にメッセージデータを送信する
   メッセージデータ送信装置において、 数字データに対応した文字・記号データをデータテーブ
   ルで記憶する記憶手段と、この記憶手段のデータから文
   字・記号をマトリックス配列で表示する表示手段と、こ
   の表示手段に前記文字・記号を表示させるキーととも
   に、この文字・記号を任意に選択しフリーのメッセージ
   を生成して表示させるキーを有する入力手段と、前記メ
   ッセージの文字・記号データに対応する数字データを被
   呼側通信機器に送信する送信制御手段と、を備えたこと
   を特徴とするメッセージデータの送信装置。
3. 【請求項３】 前記記憶手段が、通信機器サービス会社
   に応じて数字データと文字・記号データとの組み合わせ
   を異ならせたデータテーブルを複数有し、前記入力手段
   が、前記何れかのデータテーブルのデータを前記表示手
   段に送出して文字・記号を異なるマトリックス配列で表
   示させるキーを備えたことを特徴とする請求項２に記載
   のメッセージデータの送信装置。
4. 【請求項４】 前記入力手段が、前記記憶手段の通信機
   器サービス会社毎のデータテーブルに付随して被呼側通
   信機器の電話番号データを記憶させる登録キーを備え、
   通信機器への発呼時にその電話番号に関連したデータテ
   ーブルのデータを前記記憶手段から表示手段に送出させ
   ることを特徴とする請求項２または３に記載のメッセー
   ジデータの送信装置。
5. 【請求項５】 前記通信機器が、ページャーであること
   を特徴とする請求項１ないし４に記載のメッセージデー
   タの送信装置。