JPH1198343A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1198343A
JPH1198343A JP9254824A JP25482497A JPH1198343A JP H1198343 A JPH1198343 A JP H1198343A JP 9254824 A JP9254824 A JP 9254824A JP 25482497 A JP25482497 A JP 25482497A JP H1198343 A JPH1198343 A JP H1198343A
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達基 犬塚
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英治 吉野
Hitoshi Tamura
等 田村
Naoyuki Urata
直之 浦田
Tadashi Okada
正 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像処理に必要なメモリの容量を低減するとと
もに、画像データを転送するバス幅を小さくすること
で、回路規模を小さくすることが可能な画像処理装置を
提供する。 【解決手段】所定画像領域を表すのに用いる色データを
含む色信号と、前記所定画像領域内の各画素について色
信号の中から色データを選択するための選択情報を含む
色選択信号とからなる圧縮画像データに対して、画像処
理を行う画像処理部16と、画像処理部16にて画像処
理が施された圧縮画像データを、色選択信号に含まれる
所定画像領域内の各画素の選択情報にしたがい、前記各
画素に、当該選択情報によって選択される色信号の色デ
ータを付与することで、画素単位の多値画像データに伸
長する伸長部14と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮された画像デ
ータを伸長して画像出力装置に出力する画像処理装置に
関し、とくにカラープリンタ、ファクシミリなどに好適
な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータなどから送られ
てきた圧縮画像データを伸長し、これに適当な処理を施
して画像出力装置に出力する画像処理装置が用いられて
いる。以下に、従来の画像処理装置について、プリンタ
を例にとり説明する。
【0003】図21は、従来のプリンタを説明するため
の概略ブロック図である。
【0004】コンピュータ8は、プリンタ9に出力すべ
きビットマップ画像データ85を、プリンタドライバな
どで実現される圧縮部86にて圧縮して、画像メモリ8
7に格納する。その後、図示していないデータ転送部を
介して、プリンタ9に出力する。
【0005】プリンタ9において、プリンタコントロー
ラ91は、コンピュータ8から圧縮画像データを受け取
ると、これを画像メモリ93に格納する。その後、伸長
部94にてビットマップ画像データ95に変換した後、
画像処理部96で、色補正や色変換、あるいはエッジ処
理などの必要な画像処理を行い、プリンタエンジン(プ
リンタの画像形成部分)92に出力する。これを受け
て、プリンタエンジン92は、プリンタコントローラ9
1から受け取った画像データにしたがい印写画像を生成
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
画像処理装置では、各画素の画像データが多値(複数ビ
ット、たとえば8ビット)で構成されたビットマップ画
像データに対して、色補正や色変換、あるいはエッジ処
理などの必要な画像処理を行っている。このため、ビッ
トマップ画像データを格納するために、大きな容量のメ
モリが必要であるという問題がある。
【0007】たとえば、従来の画像処理装置では、任意
画素および当該画素に隣接する画素間の濃淡差を調べて
エッジを検出するエッジ判定を、メモリに格納したビッ
トマップ画像データに対して、以下の要領で行ってい
る。
【0008】図22は従来の画像処理装置におけるエッ
ジ判定処理の流れを説明するための図である。ここで
は、1画素当たり8ビットの多値画像データを取り扱う
場合について説明する。
【0009】まず、エッジ判定を行う画素の画像データ
とその周囲の画像データとを多値メモリに格納する。そ
して、エッジ判定を行う画素の画像データとその周囲の
画像データとの差分を求め、この差分が所定量以上ある
か否かを判定する。
【0010】ビットマップ画像データを格納するメモリ
として、図23に示すような、3×3の多値メモリ群を
用いた場合、エッジ判定を行う画素の画像データを多値
メモリD22から読み出し、エッジ判定を行う画素の周
囲の画像データを多値メモリD11、D13、D31、
D33から読み出す。そして、多値メモリD22に格納
された画素の画像データの値と、多値メモリD11、D
13、D31、D33に格納された画素の画像データの
平均値との差分を取り、この差分が所定量以上ある場
合、多値メモリD22に格納された画素をエッジと判定
する。あるいは、図24および図25に示すように、エ
ッジ判定を行う画素の画像データと、その周囲の8つの
画素の画像データの平均値との差分を取り、それがしき
い値より大きいか否かを調べることで、エッジを判定す
る。
【0011】この方法は、一般的にデジタルフィルタで
用いられている。
【0012】上述したように、従来の画像処理装置で
は、デジタルフィルタを利用して多値画像データの演算
を行うことで、エッジ判定を行っている。したがって、
多値画像データを保管する大きなメモリが必要になる。
また、エッジ判定を行うために、多値メモリに少なくと
も3ライン分の画像データを格納しなければならず、こ
のため、画像データを転送するバス幅が広くなってしま
う。
【0013】また、上記従来の画像処理装置では、ビッ
トマップ画像データに対して、色補正や色変換、あるい
はエッジ処理などの必要な画像処理を、各処理毎に順次
行っている。このため、必要な画像処理を全て行うのに
時間がかかるという問題もある。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、画像処理に必要なメモリの容量
を低減するとともに、画像データを転送するバス幅を小
さくすることで、回路規模を小さくすることが可能な画
像処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像処理装置は、所定画像領域毎に、前記
所定画像を表すのに用いる少なくとも1つの色を特定す
るための特定情報を含む色信号と、前記所定画像領域内
の各画素について、前記色信号の中から前記特定情報を
選択するための選択情報を含む色選択信号と、からなる
圧縮画像データに対して、画像処理を行う画像処理手段
と、前記画像処理手段にて画像処理が施された圧縮画像
データを、当該圧縮画像データの色選択信号に含まれる
所定画像領域内の各画素の選択情報にしたがい、前記各
画素に、当該選択情報によって選択される当該圧縮画像
データの色信号に含まれる特定情報により特定される色
データを付与することで、画素単位の多値画像データに
伸長する伸長手段と、を備えていることを特徴とする。
【0016】ここで、画像処理手段は、前記色選択信号
に含まれる各画素の選択情報の並びを変更することで、
画像の回転あるいは拡大・縮小を行う色選択信号処理手
段を有しているものでもよい。
【0017】また、画像処理手段は、色信号が特定情報
として色データを有している場合、前記色信号に含まれ
る色データに対して、色変換やガンマ補正などの色補正
処理を行う色信号処理手段を有しているものでもよい。
【0018】さらに、画像処理手段は、色信号が特定情
報として複数の色データを有する色パレットテーブルか
ら色データを特定するための色パレット番号を有してい
る場合、前記色パレットテーブルに含まれる色データに
対して、色変換やガンマ補正などの色補正処理を行う色
パレットテーブル処理手段を有しているものであっても
よい。
【0019】本発明によれば、前記の構成により、必要
な画像処理を、圧縮画像データを伸長する前に行うよう
にしている。このため、画像処理に必要なメモリの容量
を低減することができ、ひいては回路規模を小さくする
ことができる。
【0020】また、本発明によれば、色信号および色選
択信号に対して、異なる画像処理をそれぞれ並列に行う
ことができるので、画像処理に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0021】なお、本発明において、対象画素および当
該対象画素の周囲にある画素間における色の濃淡を調べ
ることで、当該対象画素の特徴を判定する特徴判定手段
と、前記特徴判定手段の判定結果に応じた中間調処理が
施された、前記伸長部で伸長された画素単位の多値画像
データを出力する中間調処理手段と、をさらに設けても
よい。
【0022】なお、特徴判定手段としては、対象画素お
よび当該対象画素の周囲にある画素間における色の濃淡
を、前記伸長部で伸長された画素単位の多値画像データ
を基に調べることで、当該対象画素の特徴を判定するも
のでもよい。
【0023】あるいは、色信号が特定情報として色デー
タを有している場合、対象画素および当該対象画素の周
囲にある画素間における色の濃淡を、前記色信号に含ま
れる色データと、前記色選択信号に含まれる選択情報と
を基に調べることで、当該対象画素の特徴を判定するも
のでもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一実施形態に
ついて説明する。
【0025】なお、ここでは、画像処理装置をプリンタ
に適用した場合について説明するが、本発明は、プリン
タの他、ファクシミリやモニタなど様々な画像出力装置
に適用することが可能である。
【0026】図1は本発明の第一実施形態のプリンタを
説明するための概略ブロック図である。
【0027】コンピュータ1は、プリンタ2に出力すべ
きビットマップ画像データ21を、プリンタドライバな
どで実現される圧縮部22にて、色信号と色選択信号と
からなる圧縮画像データに変換し、画像メモリ23に格
納する。その後、図示していないデータ転送部を介し
て、プリンタ1に出力する。
【0028】ここで、色信号とは、所定画像領域(たと
えば4×4ピクセル)内に使われている様々な色を複数
の色で近似した場合における前記複数の色を特定するた
めの信号である。圧縮部22は、ビットマップ画像デー
タ21によって特定される画像領域内の様々な色を、色
空間を考慮した演算により複数の色に近似する。そし
て、近似した複数の色を示すデータを所定の順番に並べ
て、色信号を生成している。
【0029】また、色選択信号とは、所定画像領域(た
とえば4×4ピクセル)内の各画素の色を、前記色信号
から選択するための信号である。圧縮部22は、ビット
マップ画像データ21によって特定される画像領域内の
各画素について、前記色信号に含まれる複数の色データ
から当該画素の色に近い色データを特定する情報(対応
する色データの色信号中における順番(番号))を画素
順に記述し、色選択信号を生成している。
【0030】図2は、所定画像領域内の色を、色空間を
考慮した演算により複数の色に近似した場合における圧
縮画像データの構成例を説明するための図である。ここ
で、22aは色信号のデータ構成を、そして22bは色
選択信号のデータ構成を示している。
【0031】図2に示す例では、色信号は、所定画像領
域内に使われている色を、色空間を考慮した演算によ
り、色0と色1との2色に近似している。
【0032】具体的には、図3に示すように、所定画像
領域内の各画素を、RGBを座標軸とする色空間上に展
開する(図3(a))。そして、この空間をある面Sで
2つに分割することで前記各画素を2つのグループに分
類し、各グループを代表する色0、色1(たとえば、グ
ループに属する画素の平均値)を設定する(図3
(b))。RGB各色を8ビットデータで表した場合、
色信号は、図2に示すように、色0および色1とも24
ビットとなり、合計で48ビットとなる。
【0033】なお、所定画像領域内の色を4色で近似す
る場合は、色空間を任意の2面で分割し、前記所定画像
領域内の各画素を4つのグループに分ければよい。そし
て、各グループを代表する色を設定すればよい。
【0034】色選択信号は、前記所定画像領域内の各画
素について、当該画素の近似色(その画素が属するグル
ープを代表する色)を特定する情報(番号)が、所定の
順番に並べられて構成されている。図2に示すように、
色信号が色0および色1の2色で構成されている場合、
色選択信号は、1画素あたり1ビットとなる。また、色
信号が4色で構成されている場合、色選択信号は、1画
素あたり2ビットとなる。
【0035】RGB各色を8ビットデータとした場合、
4×4ピクセルのビットマップ画像データのビット数
は、1画素あたり24ビットとなるので、24×16=
384ビットとなる。これに対し、図2に示す圧縮画像
データによれば、4×4ピクセルのビットマップ画像デ
ータを、色信号48ビット、色選択信号16ビットの合
計64ビットに圧縮することができる。
【0036】なお、本実施形態で用いる画像データの圧
縮・伸長方法は、特公平6−7688号公報に具体的に
詳述されている。
【0037】図1に戻って説明を続ける。
【0038】プリンタ1は、コンピュータ2から上記構
成の圧縮画像データを受け取ると、以下のように動作す
る。
【0039】まず、プリンタコントローラ11におい
て、画像メモリ13は受け取った圧縮画像データを格納
する。次いで、画像処理部16により、画像メモリ13
に格納された圧縮画像データに対して、直接、色補正や
画素並び替えなどの必要な画像処理を行う。その後、伸
長部14にて、画素単位の多値画像データに伸長する。
【0040】伸長部14での伸長処理が終了した後、中
間調処理部17にて、伸長した画像データを基に中間調
の再現を行う。その後、プリンタエンジン(プリンタの
画像形成部分)12に出力する。これを受けて、プリン
タエンジン12は、プリンタコントローラ11から受け
取ったデータにしたがい、印写画像を生成する。
【0041】上記の本実施形態では、圧縮画像データと
して、所定画像領域内に使われている様々な色を近似し
た複数の色を特定するための色信号と、前記所定画像領
域内の各画素について前記色信号の中から色を選択する
ための情報を所定の順番でならべた色選択信号と、から
なる圧縮画像データを用いている。
【0042】このため、RGB(レッド、グリーン、ブ
ルー)からYMCK(イエロー、マゼンダ、シアン、ブ
ラック)などへの色変換や、中間色補正、あるいは、そ
の他の色補正を、色信号から直接行うことができる。ま
た、画像の回転や拡大・縮小など、画素の並び替えを伴
う処理については、色選択信号から直接行うことができ
る。さらに、エッジなどの特徴点判定による像域分離処
理については、色信号および色選択信号の両方を用いる
ことで行うことができる。すなわち、色信号を用いて所
定画像領域内に画像の濃淡があるか否かを判断すること
ができ、また、色選択信号を用いて前記所定画像領域内
の色の変わり目を抽出することができるので、この両方
の情報を用いることにより、前記所定画像領域内にある
特徴点を抽出することができる。
【0043】そこで、本実施形態では、前記構成の圧縮
画像データを用い、必要な画像処理を、圧縮画像データ
を伸長する前に行うようにしている。このため、画像処
理に必要なメモリの容量を低減することができ、ひいて
は回路規模を小さくすることができる。また、本実施形
態では、色補正処理および画素の並び替えを伴う処理
を、それぞれ色信号、色選択信号から直接行うことがで
きるので、これらの処理を並列に行うことができる。し
たがって、画像処理に要する時間を短縮することができ
る。
【0044】さらに、上記構成の圧縮画像データは、圧
縮効率(圧縮データのデータ長)は常に一定であるとい
う特徴を有する。たとえば、図2に示す圧縮画像データ
によれば、4×4ピクセルのビットマップ画像データ
は、常に64ビットに圧縮される。
【0045】したがって、本実施形態によれば、プリン
タコントローラ11において、画像メモリ13からの圧
縮画像データ読み出しから、中間調処理部17での中間
調処理までの動作を、プリンタエンジン12の要求タイ
ミングにしたがって同期させて行うことができる。すな
わち、速度変換用のバッファ(図21に示すメモリ95
に相当)を設ける必要がない。
【0046】なお、上述したように、本実施形態におけ
る多値画像データの圧縮・伸長処理は、特公平6−76
88号公報に記載されたものに準拠するものであり、そ
の実現方法は、ハードウエアおよびソフトウエアのいず
れであってもよい。
【0047】次に、本実施形態の主要部であるプリンタ
コントローラ11について詳細に説明する。図4は図1
に示すプリンタコントローラ11の構成ブロック図であ
る。
【0048】なお、図1に示す構成のうち、プリンタエ
ンジン12については、従来よりプリンタに用いられて
いるものと同様であるので、この部分についての詳細は
省略する。
【0049】まず、画像処理部16について説明する。
【0050】画像処理部16は、図4に示すように、色
信号演算部161と、色選択信号演算部162と、色判
定部163と、特徴点判定部164と、画像処理選択部
165とからなる。
【0051】色信号演算部161は、色変換や色調整、
あるいは中間調補正などの色補正を色信号に対して行
う。図5は、図4に示す色信号演算部161の構成ブロ
ック図である。ここで、161aは色補正部、161b
は色変換部、161cは中間調補正部、そして161d
〜161fは、それぞれ、色補正部161a、色変換部
161b、中間調補正部161cで用いる補正データを
格納するためのメモリである。
【0052】色補正部161aは、色信号をプリンタエ
ンジン12に適合した色に補正するための処理を行う。
一般に、プリンタエンジン12は、装置固有の色特性を
有している。このため、プリンタエンジン12から出力
された画像が、色信号によって特定される色から変化し
てしまうことがある。色補正部161aは、このような
不具合を解消するためのものである。色信号に含まれる
色データを、プリンタエンジン12の色特性に応じて補
正する。色補正の方法としては、マトリックス演算によ
るものやテーブル参照によるものが一般的であるが、そ
の他の方法によるものでもよい。なお、プリンタエンジ
ン12の状態により色特性が変化する場合は、メモリ1
61dに格納された色補正データを参照して用いて変更
することが好ましい。
【0053】色変換部161bは、色信号に含まれる色
データを、モニタなどで主に使われているRGBの3色
で構成されるデータから、プリンタなどで主に使われる
YMCKの4色で構成されるデータに変換する。この変
換処理は、RGBの3色のデータを基に、YMCKの中
の1色を生成していく処理である。色変換処理は、従来
より用いられている技術であるが、一般的な方法とし
て、RGBをCMYの補色として用いる方法がある。こ
の方法では、CMYの3色を合成することで、下色除去
処理(UCR)や黒生成処理(BG)を行っている。そ
の他、メモリ161eに色変換テーブルを格納してお
き、このテーブル参照することで色変換を行う方法や、
マトリックス演算により色変換する方法などがある。
【0054】なお、本実施形態では、本発明をプリンタ
コントローラに適用した場合について説明しているが、
画像データの出力先がモニタなど色変換を行う必要がな
い場合は、色変換部161bを設けなくてもよい。
【0055】中間調補正部161cは、色補正部161
aおよび色変換部161bにて、色補正、色変換処理が
施された色信号に対して、中間調再現性を改善する処理
を行う。この処理は、一般にガンマ補正と呼ばれてい
る。
【0056】色信号に含まれる色データは、色を忠実に
再現するためにフルスケールで構成されている。たとえ
ば、CMYKの各色毎に8ビットのビット数を持ってい
るとすれば、各色毎に0〜255の256段階のデータ
を有することになる。しかしながら、プリンタなどの画
像形成装置では、任意の範囲でしか中間調を再現するこ
とができない場合がある。たとえば、あるプリンタで
は、0〜255の256段階中50〜200の範囲でし
か中間調を表現することができず、50以下では真っ
白、200以上ではこれ以上濃度が上がらない色になっ
てしまう場合がある。このようなプリンタでは、ある色
データを構成する1色(CMYKのうちのいずれか)が
208という値をとった場合に、当該色がこれ以上濃度
の上がらない色にならないようにする必要がある。中間
調補正部161cは、各色あたり256段階の階調を有
する色データをプリンタの中間調再現範囲(50〜20
0)に割り当てるように補正することで、上記のような
不具合が生じるのを防止している。
【0057】中間調補正の方法としては、マトリックス
演算によるものやテーブル参照によるものが一般的であ
るが、その他の方法によるものでもよい。なお、プリン
タエンジン12の状態により中間調特性が変化する場合
は、メモリ161fに格納された中間調補正データを参
照して用いて変更することが好ましい。
【0058】次に、色選択信号演算部162について説
明する。
【0059】色選択信号演算部162は、画像の回転や
拡大・縮小などの画素の並び替えを伴う処理を行う。
【0060】画像の回転については、色選択信号を構成
する各画素のデータの順番を入れ替えればよい。たとえ
ば、90度、180度、270度といった画像の回転角
度、および回転方向に応じて、色選択信号を構成する各
画素のデータの入れ替えを行う。この処理は、画像の回
転として従来より用いられている技術と基本的に同じで
あるが、従来は、各画素が色データを有するビットマッ
プ画像データに対して処理を行っていたのに対し、本実
施形態では、各画素が色信号からの色データ選択情報の
みを含む色選択信号に対して処理を行っている点で異な
る。ビットマップ画像データを用いたデータの入れ替え
よりも、ビットの少ない色選択信号の入れ替えの方が容
易である。このため、本実施形態では回路規模を縮小す
ることができる。なお、画像の回転処理については、色
選択信号演算部162にて、色選択信号を構成する各画
素のデータの入れ替えを行う代わりに、伸長部14に
て、色選択信号の画像メモリ13からの呼出し順序を、
画像の回転情報に応じて変える方法も考えられる。
【0061】画像の拡大については、たとえば、色選択
信号を構成する各画素のデータ間に、隣接する画素のデ
ータと同じデータを挿入することで行う。また、画像の
縮小については、たとえば、色選択信号を構成する各画
素のデータから、縮小後の各画素に対応する画素のデー
タを各々取り出して色選択信号を再構成する方法や、色
選択信号を構成する各画素のデータをマップ上に展開し
た場合におけるマップ上のデータ配分とできる限り同じ
になるように、縮小後の色選択信号を再構成する方法も
ある。あるいは、ディザ処理を利用した方法なども用い
ることができる。これ等の処理は、画像の拡大・縮小と
して従来より用いられている技術と基本的に同じである
が、従来は、各画素が色データを有するビットマップ画
像データに対して処理を行っていたのに対し、本実施形
態では、各画素が色信号からの色データ選択情報のみを
含む色選択信号に対して処理を行っている点で異なる。
本実施形態では、ビットマップ画像データを用いた場合
よりも取り扱うビット数が少ない分、回路規模を縮小す
ることができる。
【0062】次に、色判定部163について説明する。
【0063】色判定部163は、色信号に含まれる色デ
ータ各々を参照することで、当該色信号によって特定さ
れる画像領域内の色に濃淡があるか否かを判定する。図
6は図4に示す色判定部163および特徴点判定部16
4の概略ブロック図である。
【0064】図6に示すように、色判定部163は、色
差演算部163aと、濃淡判定部163bとを有する。
【0065】色差演算部163aは、色信号に含まれる
複数の色データ間の色差を演算する。たとえば、図2に
示す圧縮画像データの場合、色信号である色0と色1の
2色間で色差を演算する。
【0066】濃淡判定手段163bは、色差演算部16
3aで求めた色差を基に色の濃淡を判定する。そして、
色信号に含まれる色データ各々について、当該データに
よって特定される色が、濃い色であるかあるいは薄い色
であるかの識別情報(2値データ)を、特徴判定部16
4へ送信する。
【0067】次に、特徴判定部164について説明す
る。
【0068】特徴点判定部164は、図6に示すよう
に、濃淡2値データメモリ164aと、特徴点抽出部1
64bとを有する。
【0069】濃淡2値データメモリ164aは、色判定
部163から送られてきた、色信号に含まれる各色デー
タの濃淡判定結果(濃い色か薄い色かの判定)を格納す
る。
【0070】特徴点抽出部164bは、色選択信号に含
まれる各画素のデータ(色信号から色データを選択する
ための番号)に対応する色データの濃淡結果を、濃淡2
値データメモリ164aを用いて調べることで、特徴点
となる画素を判定する。
【0071】一般に、特徴点として抽出するエッジは、
周囲にくらべて濃い色の画素で構成される。そこで、特
徴点抽出部164bは、特徴点の判定を行う画素の濃淡
結果とその周囲の画素の濃淡結果とを、濃淡2値データ
メモリ164aから取得することで、特徴点の判定を行
う画素がその周囲の画素にくらべて濃い色であるか否か
を判定している。
【0072】ここで、色判定部163および特徴点判定
部164での処理について、より詳細に説明する。
【0073】まず、色信号に含まれる色データが2つの
場合について説明する。
【0074】図7は、色信号に含まれる色データが2つ
の場合における色判定部163および特徴点判定部16
4での処理の流れを説明するための図である。
【0075】まず、色差演算処理部163aは、色信号
に含まれる2つ色データ間の色差を、RGBの各色毎に
演算する(差分検出)。
【0076】次に、濃淡判定部163bは、色差演算部
163aで求めた色差の符号(正負)を調べることで、
色信号に含まれる2つの色データについて、色の濃淡を
判定する。また、各色差の絶対値が所定のしきい値より
大きいか否かも判定する(濃淡判定)。
【0077】次に、特徴点判定部164は、色選択信号
に含まれる各画素のデータ(色信号に含まれる色データ
を選択するための番号)を、当該データに対応する色デ
ータの色判定部163における濃淡結果に置き換える。
そして、デジタルフィルタを用いて、隣接する画素間の
濃淡結果、および当該画素間における色差の絶対値とし
きい値との比較結果を考慮した特徴点の抽出を行う(エ
ッジ判定)。
【0078】図8は図7に示す色判定部163のより詳
細な処理の流れを示した図である。
【0079】図8において、R0、G0およびB0は、
色信号に含まれる2つの色データのうちの一方の色デー
タ(色0)を構成するデータを示しており、R1、G1
およびB1は他方の色データ(色1)を構成するデータ
を示している。
【0080】ここで、色データを構成するRGB各色の
うち、R色に着目して説明する。
【0081】まず、色差演算部163aにて、色0及び
色1間の差分(R0−R1)が算出され、求めた差分の
符号が、色0および色1のいずれが濃い色であるか否か
を示すフラグとして出力される。また、差分の絶対値が
出力される。
【0082】次に、濃淡判定部163bは、色差演算部
163aから送られてきた差分の絶対値を予め定められ
た定数(しきい値)と比較する。そして、差分の絶対値
が定数よりも大きい場合、色差演算部163aから出力
されたフラグをセレクタを介して出力し、当該フラグを
後述する加算処理での加算対象に設定する。
【0083】上記の処理を、色データを構成するG色お
よびB色についても同様に行う。そして、セレクタを介
して得られたフラグを加算し、加算結果の正負により、
色0および色1のいずれが濃い色であるかを判定する。
たとえば、色差演算部163aにて、RGB各色につ
き、色0から色1を引くことで色差を求めた場合、加算
結果が正のときは色0が濃い色であると判定し、加算結
果が負のときは、色1が濃い色であると判定する。な
お、加算結果が0の場合には、色0および色1間に、特
徴点を抽出するだけの濃淡差がないと判定する。
【0084】次に、色信号に含まれる色データが3つ以
上の場合について説明する。
【0085】図9は、色信号に含まれる色データが4つ
の場合における色判定部163および特徴点判定部16
4での処理の流れを説明するための図である。
【0086】まず、色差演算処理部163aは、色信号
に含まれる4つの色データについて、2つの色データの
組合せ各々における色データ間の色差を、RGBの各色
毎に演算する(差分検出)。
【0087】次に、濃淡判定部163bは、色差演算部
163aで求めた色差の符号(正負)を調べることで、
前記2つの色データの組合せ各々について、色の濃淡を
判定する(濃淡判定)。そして、前記2つの色データの
組合せ各々の濃淡結果を色間差分テーブルにまとめる。
【0088】次に、特徴点判定部164は、色選択信号
に含まれる各画素のデータ(色信号に含まれる色データ
を選択するための番号)を、マップ上に展開する。そし
て、色間差分テーブルを参照することで、隣接する画素
間の濃淡結果を調べ、これにより特徴点の抽出を行う
(エッジ判定)。
【0089】図10および図11は、図9に示す色判定
部163のより詳細な処理の流れを示した図であり、図
10は色差演算部163aでの処理を、そして、図11
は濃淡判定部163bでの処理をそれぞれ示している。
【0090】まず、図10に示すように、色差演算部1
63aにおいて、4つの色データのRGB各色につい
て、各色データ間の差分を総当たりでとる。なお、図1
0では、4つの色データ(色0、色1、色2、色3)の
R色(R0、R1、R2、R3)について、各色データ
間の差分を総当たりでとった場合について示している
が、G色およびB色についても同様に処理する。
【0091】次に、図11に示すように、濃淡判定部1
63bにおいて、各色データ間(色0及び色1間、色1
及び色2間、色2及び色3間、色3及び色0間、色0及
び色2、そして、色1及び色3間)の濃淡判定を、図8
に示す要領で行う。そして、その結果を色間差分テーブ
ルに書き込んでいく。図11に示す色間差分テーブルに
おいて、左欄の数字、たとえば01は、色0及び色1間
の濃淡判定を示しており、その右側に結果が書き込まれ
る。たとえば、色0の方が色1よりも濃いと判定した場
合、01の欄の右側に判定結果「○」が書き込まれる。
逆の場合は、判定結果「×」が書き込まれる。
【0092】なお、上記では、色信号に含まれる複数の
色データについて、各色データ間の濃淡判定を行ってい
るが、これ以外の方法でも濃淡を求めることが可能であ
る。
【0093】図12は、色信号に4つの色データが含ま
れている場合における他の濃淡判定方法を説明するため
の図である。ここでは、色信号に含まれる4つの色デー
タ(色0〜色3)を色の濃い順に並び替えている。そし
て、これ等の色データを、濃い色と薄い色との2つに分
割している。たとえば、濃色しきい値(たとえば、4つ
の色データの平均値)を設定しておき、この濃度しきい
値を、基準に4つの色データを、濃い色と薄い色との2
つに分割する。あるいは、隣合う色データ間の色差の絶
対値が最も大きく且つ所定値以上あるところで、濃い色
と薄い色との2つに分割する。
【0094】次に、画像処理選択部165について説明
する。
【0095】画像処理選択部165は、特徴点判定部1
64での判定結果を基に像域判定を行う。特徴点となる
画素と、その周囲にある画素と、その周囲にある画素よ
りも遠く離れている画素とでは、それぞれ異なる画像処
理、とくに中間調処理を行うことが好ましい。たとえ
ば、特徴点がエッジである場合、特徴点となる画素に対
しては万線処理を、その特徴点の周囲にある画素には単
純ディザ処理を、そして、特徴点となる画素でもその周
囲にある画素でもない画素に対しては網点ディザ処理を
行うことが好ましい。また、色信号に含まれる色データ
が、テキストや線画などの濃淡のはっきりした色同士で
ある場合、特徴点となる画素に対してスムージング処理
を行うことが好ましい。
【0096】そこで、画像処理選択部165において、
特徴点判定部164での判定結果を基に像域判定を行
い、画素の種類(特徴点か、その周囲にある画素か、あ
るいはその周囲にある画素よりも遠く離れている画素
か)や、色信号に含まれる色データ間の色差などに応じ
て、適切な処理を行うように、中間調処理部17に指示
を出している。
【0097】次に、伸長部14について説明する。
【0098】伸長部14は、色信号演算部161から送
られてきた色信号および色選択信号演算部162から送
られてきた色選択信号を基に、画素単位の多値画像デー
タを生成する。まず、色信号演算部161から送られて
きた色信号から、色データ(多値データ)を取得する。
そして、取得した色データ各々に順次番号を付す。次い
で、色選択信号から、所定画像領域内の各画素に割り当
てられたデータ(色信号から色データを選択するための
番号)を取得する。そして、各画素について、当該画素
に割り当てられたデータを、これに対応する色データに
置き換える。これにより、画素単位の多値画像データを
生成する。
【0099】次に、中間調処理部17について説明す
る。
【0100】中間調処理部17は、画像処理選択部16
5からの指示にしたがい、伸長部14から出力された画
素単位の多値画像データに対して、網点ディザ処理、単
純ディザ処理、万線処理などの中間調処理を行う。
【0101】図13は、図4に示す中間調処理部17の
構成ブロック図である。
【0102】中間調処理部17は、図13に示すよう
に、伸長部14から出力された画素単位の多値画像デー
タに対して、網点ディザ処理を行う中間調処理A部17
1と、単純ディザ処理を行う中間調処理B部172と、
万線処理を行う中間調処理C部173と、スムージング
処理を行うスムージング処理部174と、画像処理選択
部165からの指示にしたがい処理部171〜174の
中からいずれか1つの出力を選択するセレクタ175
と、セレクタ175を介して受け取った多値画像データ
を基に中間調を再現する中間調再現部176と、を有す
る。
【0103】なお、ここでは、中間調処理として4つの
処理を行うものについて説明したが、この数に限定され
るものではなく、また、処理の内容もこれに限定されな
い。たとえば、特徴点判定部164にて、画素がエッジ
部及び非エッジ部の2つの画像領域のいずれに属するか
のみ判定するようにした場合、中間調処理は2つあれば
よい。
【0104】上述したように、画像処理選択部165
は、特徴点判定部164での判定結果にしたがい、当該
判定部164での判定対象となった画素の多値画像デー
タに対して適切な処理を選択するよう指示している。こ
れを受けて、セレクタ175は、特徴点判定部164で
の判定対象となった画素の多値画像データとして、処理
部171〜174の中からいずれか1つの出力を選択す
る。
【0105】たとえば、特徴点判定部164での判定結
果が、判定対象となる画素がエッジであることを示して
いる場合、セレクタ175により中間調処理C部173
が選択される。これにより、判定対象となる画素の多値
画像データに万線処理が施されたものが、中間調再現部
176に出力される。また、判定対象となる画素がエッ
ジの周辺であることを示している場合、セレクタ175
により中間調処理B部172が選択される。これによ
り、判定対象となる画素の多値画像データに単純ディザ
処理が施されたものが、中間調再現部176に出力され
る。また、判定対象となる画素がエッジから遠く離れた
画素であることを示している場合、セレクタ175によ
り中間調処理A部171が選択される。これにより、判
定対象となる画素の多値画像データに網点ディザ処理が
施されたものが、中間調再現部176に出力される。ま
た、特徴点判定部164での判定結果が、判定対象とな
る画素がエッジであり且つそれがテキストや線画などの
ように色の濃淡がはっきりしているものであることを示
している(これは、色判定部163で求めた色データ間
の色差から判断することができる)場合、セレクタ17
5によりスムージング処理部174が選択される。これ
により、判定対象となる画素の多値画像データにスムー
ジング処理が施されたものが、中間調再現部176に出
力される。
【0106】中間調再現部176は、セレクタ175を
介して順次受け取った画素単位の多値画像データを基
に、中間調の再現を行う。これにより、画素単位の多値
画像データは、プリンタエンジン12に適合した出力信
号に変換される。
【0107】たとえば、レーザプリンタの場合、一般
に、プリンタエンジンにシリアルデータを出力してい
る。この場合、多値画像データを、当該データが示す階
調に応じたパルス振幅およびパルス印加時間を有するシ
リアルデータに変換する。すなわち、パルス振幅を変化
させてレーザ光の光量を変化させたり、あるいは、パル
ス印加時間を変化させてレーザ光の発光時間を変化させ
たりして、印写画像の各画素が、当該画素の多値画像デ
ータに応じた階調となるようにする。なお、印写画像の
画素単位で再現できる階調数が少ない場合には、前段の
中間調処理で行ったディザ処理など空間変調を用いた中
間調再現も併用するとよい。
【0108】本発明の第一実施形態では、上述したよう
に、色変換などの色補正処理および画像の回転などの画
素並び替え処理を、圧縮画像データに対して行ってい
る。したがって、伸長後の画像データ、すなわち画素単
位の多値画像データに対して上記の処理を行う場合にく
らべ、扱うビット数を大幅に削減することができる。し
たがって、本実施形態によれば、上記処理に必要なメモ
リの容量やデータバス幅を小さくすることができる。こ
れにより、回路規模を小さくすることができる。また、
処理に要する時間を短縮することができる。
【0109】また、本実施形態では、色変換などの色補
正処理および画像の回転などの画素並び替え処理を、そ
れぞれ色信号および色選択信号に対して並列に行ってい
る。このため、画像処理に要する時間を更に短縮するこ
とができる。
【0110】さらに、本実施形態によれば、データ長が
常に一定な圧縮画像データを用いてるので、画像メモリ
13からの圧縮画像データ読み出しから、中間調処理部
17での中間調処理までの動作を、プリンタエンジン1
2の要求タイミングにしたがって同期させて行うことが
できる。このため、速度変換用のバッファを設ける必要
がなくなる。
【0111】なお、上記の実施形態では、色信号演算部
161で処理された色信号および色選択信号演算部16
2で処理された色選択信号を、直接、伸長部14に出力
している。しかしながら、図14に示すように、色信号
演算部161で処理された色信号および色選択信号演算
部162で処理された色選択信号を、一旦、画像メモリ
18に格納し、それから伸長部14に出力するようにし
てもよい。
【0112】このようにすることで、画像メモリ13に
格納された色信号および色選択信号の読み出しを順番
(たとえば、画像メモリ13への入力順)通りに行わな
くても、画像メモリ18からの読み出しを調整すること
で、色信号および色選択信号を伸長部14に対して順番
通り出力することが可能になる。このため、処理時間が
かかる色信号の処理などを前もって実行することができ
る。
【0113】また、上記の実施形態では、コンピュータ
2から送られてきた圧縮画像データを、一旦、画像メモ
リ13に格納し、それから画像処理部16にて画像処理
を行っている。しかしながら、コンピュータ2から送ら
れてきた圧縮画像データを、画像メモリ13を介するこ
となく、直接、画像処理部16に入力するようにしても
よい。本実施形態では、データ長が一定の圧縮画像デー
タを用いているので、画像メモリ13を設けなくても、
画像処理部16での画像処理を円滑に行うことが可能で
ある。
【0114】さらに、上記の実施形態では、コンピュー
タ2から送られてくる圧縮画像データの色信号として、
RGBでなる色データを含むものについて説明した。し
かしながら、色データはこれに限定されるものではな
い。たとえば、コンピュータ2から送られてくる圧縮画
像データの色信号として、CMYKでなる色データを含
むものを用いてもよい。この場合、色信号演算部161
における色変換処理は不要となる。
【0115】また、上記の実施形態では、色信号演算部
161における色変換処理として、RGBでなる色デー
タをCMYKでなる色データに色変換するものについて
説明した。しかしながら、色信号演算部161における
色変換処理は、これに限定されるものではない。コンピ
ュータ2から送られてくる圧縮画像データの色信号の色
データを、プリンタエンジン12の特性に応じた色デー
タに変換するものであればよい。たとえば、RGBでな
る色データを、CMYKに薄いマゼンダと薄いシアンと
を加えた6色でなる色データに変換するものでもよい。
【0116】ここで、本実施形態の具体的な回路構成例
について説明する。
【0117】図15は、本発明の第一実施形態が適用さ
れたプリンタコントローラの回路構成を示す図である。
【0118】図15において、画像メモリ50に格納さ
れた圧縮画像データのうち、色空間を用いた演算により
所定画像領域内の色に近似された複数の色の色データで
なる色信号は、色補正回路51に入力される。色補正回
路51は、メモリ52に格納された色補正テーブルを参
照しながらプリンタエンジンに応じた色補正を行う。そ
の後、色変換回路53に入力される。
【0119】色変換回路53は、メモリ55に格納され
た色変換UCRテーブルやメモリ54に格納された色変
換BGテーブルを参照して、色信号に含まれる色データ
を、RGBデータからYMCKデータに変換する。その
後、色信号の色データは、ガンマ補正回路56にて、ガ
ンマ補正が行われる。ここでは、プリンタエンジン12
にあった中間調再現を行うため、メモリ57に格納され
たガンマ補正テーブルを参照しながらガンマ補正を行
う。
【0120】一方、画像メモリ50に格納された圧縮画
像データのうち、前記所定領域内の各画毎に、前記色信
号に含まれる1つの色データを選択するための番号が記
述された色選択信号は、画像回転回路60に入力され、
必要に応じて画素の並び替えによる画像の回転処理が施
される。
【0121】以上のようにして、色補正が施された色信
号および画素並び替え処理が施された色選択信号は、伸
長回路58に入力され、そこで、画素単位の多値画像デ
ータに伸長される。
【0122】また、画像メモリ50に格納された色信号
は、色差演算回路61に入力され、そこで、色信号に含
まれる複数の色データ間の色差がRGBの各色毎に算出
される。濃淡判定回路62は、色差演算回路61での結
果を基に色信号に含まれる複数の色データの濃淡を判定
し、その結果を濃淡メモリ63に格納する。濃淡メモリ
63には、画像回転回路60から出力された色選択信号
も格納される。
【0123】特徴点判定回路64は、濃淡メモリ63に
格納された、所定画像領域内に用いられている色データ
の濃淡結果、および所定画像領域内の各画素に用いる色
データの選択番号を基に、特徴点の抽出および像域の判
定を行う。そして、結果に応じて、適切な中間調処理を
選択するように指示を出す。
【0124】中間調再現処理回路59は、伸長部58で
伸長された多値画像データに対して複数の中間調処理
(網点ディザ処理、単純ディザ処理、万線処理など)を
並列に行う。そして、特徴点判定回路64の指示にした
がい、複数の中間調処理結果の中から適切な結果を選択
し、これを基に中間調を再現し出力する。
【0125】以上説明した本発明の第一実施形態では、
圧縮画像データの色信号として、所定画像領域内の色を
色空間を考慮した演算により複数の色に近似したものを
用いた場合について説明した。
【0126】しかしながら、本発明で用いる圧縮画像デ
ータは、所定画像領域毎に、前記所定画像を表すのに用
いる少なくとも1つの色を特定するための特定情報を含
む色信号と、前記所定画像領域内の各画素について、前
記色信号の中から前記特定情報を選択するための選択情
報を含む色選択信号と、からなるものであればよい。
【0127】以下に、本発明の第二実施形態として、圧
縮画像データの色信号が、所定画像領域内の色を色パレ
ットテーブルを用いて複数の色に近似している場合につ
いて説明する。
【0128】まず、本実施形態で用いる圧縮画像データ
について説明する。
【0129】図16は、所定画像領域内の色を、色パレ
ットテーブルを用いて複数の色に近似した場合における
圧縮画像データの構成例を説明するための図である。こ
こで、22cは色信号のデータ構成を、そして22dは
色選択信号のデータ構成を示している。
【0130】図16に示す例では、色信号は、所定画像
領域内に使われている色を、色パレットテーブルを用い
て色0および色1の2色に近似している。
【0131】具体的には、図17に示すように、所定画
像領域内の各画素の色データを参照し、色パレットテー
ブルから近似する2色を選定する。そして、選定した2
色を特定するための情報(パレット番号)を所定の順番
に並べ、色信号として生成する。図17に示すように、
色パレットテーブル上の色の数を256色とした場合、
パレット番号は8ビットで表せる。したがって、色信号
は、図16に示すように、合計で16ビットとなる。
【0132】色選択信号は、前記所定画像領域内の各画
素について、当該画素の近似色を示すパレット番号を特
定する情報(番号)が、画素順に並べられて構成されて
いる。図16に示すように、色信号が色0および色1の
2色で構成されている場合、色選択信号は、1画素あた
り1ビットとなる。
【0133】したがって、図16に示す圧縮画像データ
によれば、4×4ピクセルのビットマップ画像データ
(RGB各色8ビット、1画素あたり24ビット、合計
384ビット)を、色信号16ビット、色選択信号16
ビットの合計32ビットに圧縮することができる。
【0134】次に、本実施形態の構成について説明す
る。
【0135】図18は、本実施形態の主要部であるプリ
ンタコントローラ11aの構成ブロック図である。な
お、その他の構成は、図1に示す第一実施形態のものと
同様である。
【0136】本実施形態のプリンタコントローラ11a
が図4に示すプリンタコントローラ11と異なる点は、
図18に示すように、画像処理部16に代えて画像処理
部16aを用いたこと、および、伸長部14に代えて伸
長部14aを用いたことである。
【0137】画像処理部16aは、色パレットテーブル
演算部166と、色選択信号演算部162と、特徴点判
定部167と、画像処理選択部165と、を有する。こ
こで、色選択信号演算部162および画像処理選択部1
65は、第一実施形態で用いたものと同様である。
【0138】色パレットテーブル演算部166は、メモ
リに予め用意された色パレットテーブル(画像データを
圧縮する際に用いた色パレットテーブルと同じテーブ
ル)に対して、RGBからYMCKへの色変換や色調
整、あるいは中間調補正などの色補正を行う。上記の第
一実施形態では、色信号に対して色補正を行っていた
が、本実施形態で用いる色信号は、複数の近似色各々
の、色パレットテーブル上におけるパレット番号で構成
されている。すなわち、第一実施形態の色信号と異な
り、色信号自体は色データを有していない。このため、
色信号に対して直接色補正を行うことができない。そこ
で、本実施形態では、色パレットテーブルに対して色補
正を行うようにしている。なお、色補正の内容自体は第
一実施形態のものと基本的に同様である。
【0139】特徴点判定部167は、後述する伸長部1
4aで伸長された画素単位の多値画像データを基に、エ
ッジなどの特徴点判定を行う。この処理は、従来の技術
にて、図22乃至図25を用いて説明したエッジ判定と
基本的に同様である。
【0140】伸長部14aは、画像メモリ13から送ら
れてきた色信号と、色選択信号演算部162から送られ
てきた色選択信号と、色パレットテーブル演算部166
で色補正が行われた色パレットテーブルとを基に、画素
単位の多値画像データを生成する。
【0141】図19は、図18に示す伸長部14aの構
成ブロック図である。ここでは、圧縮画像データとして
図16に示すものを用いた場合、すなわち色信号に2つ
の色パレット番号が含まれている場合における伸長部1
4aの構成例を示している。
【0142】図19(a)に示す例では、画像メモリ1
3から送られてきた色信号と、色選択信号演算部162
から送られてきた色選択信号とを、バッファ141を介
して、分離格納部142に送る。分離格納部142は、
色信号から2つの色パレット番号を取得し、これを順次
メモリ142a、142bに格納する。また、色選択信
号に含まれる各画素のデータ(色信号から色パレット番
号を選択するための番号)を画素順にビットマップに展
開し、メモリ142cに格納する。
【0143】次いで、セレクタ143にて、メモリ14
2cから各画素のデータを順次読み出し、この読み出し
たデータが示す番号に応じて、メモリ142aおよびメ
モリ142bのいずれか一方に格納されたデータ(色パ
レット番号)を読み出す。そして、変換部144にて、
色パレットテーブル演算部166で色補正が行われた色
パレットテーブル144aを参照し、セレクタ143か
ら送られてきた色パレット番号を、これに対応する色デ
ータに変換する。これにより、圧縮画像データを画素単
位の多値画像データに伸長する。
【0144】図19(b)に示す例では、色選択信号演
算部162から送られてきた色選択信号をバッファ14
1を介して分離格納部142に送るとともに、画像メモ
リ13から送られてきた色信号を、バッファ141を介
して変換部144に送る。変換部144は、色信号から
色パレット番号を取得する。そして、色パレットテーブ
ル演算部166で色補正が行われた色パレットテーブル
144aを参照して、取得した色パレット番号を色デー
タに変換し、これを分離格納部142へ順次送る。
【0145】分離格納部142は、変換部144から送
られてきた色データを取得し、これを順次メモリ142
d、142eに格納する。また、バッファ141から送
られてきた色選択信号に含まれる各画素のデータをマッ
プ上に展開し、メモリ142cに格納する。
【0146】次いで、セレクタ143にて、メモリ14
2cから各画素のデータを順次読み出し、この読み出し
たデータが示す番号に応じて、メモリ142dおよびメ
モリ142のいずれか一方に格納されたデータ(色デー
タ)を読み出す。これにより、圧縮画像データを画素単
位の多値画像データに伸長する。
【0147】本発明の第二実施形態では、色補正を、画
像メモリ13から読み出した色信号に対してではなく、
予め用意された色パレットテーブル(画像データの圧縮
に用いた色パレットテーブルと同じテーブル)に対して
行っている。このため、色補正処理を前もって実行して
おくことが可能である。
【0148】また、本実施形態においても、第一実施形
態と同様、画像の回転などの画素並び替え処理を、色選
択信号に対して、直接行うことができるので、該処理に
必要なメモリの容量などを小さくすることができる。
【0149】なお、上記の実施形態では、コンピュータ
にて画像データを圧縮する際に用いた色パレットテーブ
ル(テーブルに含まれる各色データがRGBでなる色パ
レットテーブル)を、プリンタコントローラ側に予め用
意しておき、このテーブルに含まれる各色データを、色
パレットテーブル演算部166にて、RGBでなるデー
タからCMYKでなるデータに変換するものについて説
明した。しかしながら、プリンタコントローラ側に予め
用意しておく色パレットテーブルは、これに限定される
ものではない。コンピュータにて画像データを圧縮する
際に用いた色パレットテーブルに含まれる各色データを
プリンタエンジンの特性に応じた色データに変換した色
パレットテーブルを、プリンタコントローラ側に予め用
意しておいてもよい。たとえば、コンピュータにて画像
データを圧縮する際に用いた色パレットテーブルに含ま
れる各色データがRGBでなる場合、前記各色データが
CMYKでなるものに色変換された色パレットテーブル
を、プリンタコントローラ側に予め用意しておいてもよ
い。この場合、色パレットテーブル演算部166での色
変換処理は不要となる。
【0150】上記の第一および第二の実施形態では、本
発明をプリンタに適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。上述したよう
に、本発明は、プリンタの他、ファクシミリやモニタな
ど様々な画像出力装置に適用することが可能である。
【0151】一例として、本発明をディスプレイコント
ローラに適用した場合について説明する。図20は、本
発明が適用されたディスプレイコントローラ70の回路
構成を示す図である。
【0152】図20において、コンピュータ内のCPU
80は、画素単位の多値画像データを、上記の各実施形
態で説明した要領で、色信号および色選択信号からなる
圧縮画像データに圧縮し、これをメモリ81に格納す
る。
【0153】メモリアドレス生成回路75は、スキャン
アドレス生成回路77にて、発振器78から出力される
クロックを基に生成されたスキャンアドレスにしたが
い、メモリ81から読み出すべきデータのアドレスを生
成する。これを受けて、メモリ81から圧縮画像データ
が順次読み出される。
【0154】メモリ81から順次読み出された圧縮画像
データは、レジスタ71を介して画像処理回路72に入
力される。そして、圧縮画像データの色信号が、色空間
を利用した演算により近似された複数の色の色データで
構成されている場合、上記の第一実施形態で説明した要
領で、色信号に対し色補正を行う。ただし、RGBから
YMCKへの色変換処理は行わない。また、色信号が複
数の色の色パレットテーブル上における色パレット番号
で構成されている場合は、上記の第二実施形態で説明し
た要領で、予め用意した色パレットテーブルに対し色補
正を行う。ただし、この場合も前記と同様に、RGBか
らYMCKへの色変換処理は行わないまた、画像処理回
路72は、圧縮画像データの色選択信号に対して、画像
の回転、拡大・縮小などの画素並び替えを伴う処理を、
必要に応じて行う。
【0155】画像処理回路72から出力された色信号お
よび色選択信号は、伸長回路73にて、上記の各実施形
態で説明した要領で画素単位の多値画像データに伸長さ
れ、その後、D/A変換器でアナログ信号に変換され
る。そして、同期回路76にて、スキャンアドレス生成
回路77で生成されたスキャンアドレスを基に生成され
た同期信号とともに、ディスプレイ82に出力される。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像処理に必要なメモリの容量を低減するとともに、画
像データを転送するバス幅を小さくすることができ、し
たがって、回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のプリンタを説明するた
めの概略ブロック図である。
【図2】所定画像領域内の色を、色空間を考慮した演算
により複数の色に近似した場合における圧縮画像データ
の構成例を説明するための図である。
【図3】図2に示す圧縮画像データの色信号の生成処理
を説明するための図である。
【図4】図1に示すプリンタコントローラ11の構成ブ
ロック図である。
【図5】図4に示す色信号演算部161の構成ブロック
図である。
【図6】図4に示す色判定部163および特徴点判定部
164の概略ブロック図である。
【図7】色信号に含まれる色データが2つの場合におけ
る、図4に示す色判定部163および特徴点判定部16
4での処理の流れを説明するための図である。
【図8】図7に示す色判定部163のより詳細な処理の
流れを示した図である。
【図9】色信号に含まれる色データが4つの場合におけ
る、図4に示す色判定部163および特徴点判定部16
4での処理の流れを説明するための図である。
【図10】図9に示す色判定部163の色差演算部16
3aでのより詳細な処理の流れを説明するための図であ
る。
【図11】図9に示す色判定部163の濃淡判定部16
3bでのより詳細な処理の流れを説明するための図であ
る。
【図12】色信号に4つの色データが含まれている場合
における他の濃淡判定方法を説明するための図である。
【図13】図4に示す中間調処理部17の構成ブロック
図である。
【図14】図1に示す本発明の第一実施形態の変形例を
説明するための図である。
【図15】本発明の第一実施形態が適用されたプリンタ
コントローラの回路構成を示す図である。
【図16】所定画像領域内の色を、色パレットテーブル
を用いて複数の色に近似した場合における圧縮画像デー
タの構成例を説明するための図である。
【図17】図16に示す圧縮画像データの色信号の生成
処理を説明するための図である。
【図18】本発明の第二実施形態の主要部であるプリン
タコントローラ11aの構成ブロック図である。
【図19】図18に示す伸長部14aの構成ブロック図
である。
【図20】本発明が適用されたディスプレイコントロー
ラ70の回路構成を示す図である。
【図21】従来のプリンタを説明するための概略ブロッ
ク図である。
【図22】従来の画像処理装置におけるエッジ判定処理
の流れを説明するための図である。
【図23】従来の画像処理装置において、ビットマップ
画像データを格納するメモリを示す図である。
【図24】従来の画像処理装置におけるエッジ判定処理
を説明するための図である。
【図25】従来の画像処理装置におけるエッジ判定処理
を説明するための図である。
【符号の説明】 1 プリンタ 2 コンピュータ 11 プリンタコントローラ 12 プリンタエンジン 13、18、21、23、50 画像メモリ 14、14a 伸長部 16、16a 画像処理部 17 中間調処理部 22 圧縮部 51 色補正回路 52、54、55、55、57、81、142a〜14
2e、144、161d〜161f メモリ 53 色変換回路 56 ガンマ補正回路 58、73 伸長回路 59 中間調再現処理回路 60 画像回転回路 61 色差演算回路 62 濃淡判定回路 63 濃淡メモリ 64 特徴点判定回路 71 レジスタ 72 画像処理回路 74 A/D変換回路 75 メモリアドレス生成回路 76 同期回路 77 スキャンアドレス生成回路 76 発信器 80 CPU 82 ディスプレイ 141 バッファ 142 分離格納部 161 色信号演算部 161a 色補正部 161b 色変換部 161c 中間長補正部 162 色選択信号演算部 163 色判定部 163a 色差演算部 163b 濃淡判定部 164、167 特徴点判定部 164a 濃淡2値データメモリ 164b 特徴点抽出部 165 画像処理選択部 166 色パレットテーブル演算部 171 中間調処理A部 172 中間調処理B部 173 中間調処理C部 174 スムージング処理部 175、143 セレクタ 176 中間調再現部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 等 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 浦田 直之 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 岡田 正 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像処理装置であって、 所定画像領域毎に、前記所定画像を表すのに用いる少な
    くとも1つの色を特定するための特定情報を含む色信号
    と、前記所定画像領域内の各画素について、前記色信号
    の中から前記特定情報を選択するための選択情報を含む
    色選択信号と、からなる圧縮画像データに対して、画像
    処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段にて画像処理が施された圧縮画像デー
    タを、当該圧縮画像データの色選択信号に含まれる所定
    画像領域内の各画素の選択情報にしたがい、前記各画素
    に、当該選択情報によって選択される当該圧縮画像デー
    タの色信号に含まれる特定情報により特定される色デー
    タを付与することで、画素単位の多値画像データに伸長
    する伸長手段と、 を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像処理装置であって、 前記画像処理手段は、前記色信号に対する処理と、前記
    色選択信号に対する処理とを並列に行うことを特徴とす
    る画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像処理装置であって、 前記画像処理手段は、前記色選択信号に含まれる各画素
    の選択情報の並びを変更することで、画像の回転あるい
    は拡大・縮小を行う色選択信号処理手段を有しているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像処理装置であって、 前記色信号は、前記特定情報として色データを有してお
    り、 前記画像処理手段は、前記色信号に含まれる色データに
    対して色補正処理を行う色信号処理手段を有しているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像処理装置であって、 前記色信号は、前記特定情報として複数の色データを有
    する色パレットテーブルから色データを特定するための
    色パレット番号であり、 前記画像処理手段は、前記色パレットテーブルに含まれ
    る色データに対して色補正処理を行う色パレットテーブ
    ル処理手段を有していることを特徴とする画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の画像処理装置であ
    って、 前記色補正処理は、色変換であることを特徴とする画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の画像処理装置であ
    って、 前記色補正処理は、ガンマ補正であることを特徴とする
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の画像処理装置であって、 対象画素および当該対象画素の周囲にある画素間におけ
    る色の濃淡を、前記伸長部で伸長された画素単位の多値
    画像データを基に調べることで、当該対象画素の特徴を
    判定する特徴判定手段と、 前記特徴判定手段の判定結果に応じた中間調処理が施さ
    れた、前記伸長部で伸長された多値画像データを出力す
    る中間調処理手段と、 をさらに備えていることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の画像処理装置であって、 前記色信号は、前記特定情報として色データを有してお
    り、 対象画素および当該対象画素の周囲にある画素間におけ
    る色の濃淡を、前記色信号に含まれる色データと、前記
    色選択信号に含まれる選択情報とを基に調べることで、
    当該対象画素の特徴を判定する特徴判定手段と、 前記特徴判定手段の判定結果に応じた中間調処理が施さ
    れた、前記伸長部で伸長された多値画像データを出力す
    る中間調処理手段と、 をさらに備えていることを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の画像処理装置で
    あって、 前記中間調再現手段は、 前記伸長部で伸長された画素単位の多値画像データに対
    して異なる中間調処理を行う少なくとも2つの中間調処
    理手段と、 前記特徴点判定手段での判定結果に応じて、前記少なく
    とも2つの中間調処理手段の中からいずれか1つを選択
    するセレクタと、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の画像処理装置であっ
    て、 前記特徴判定手段は、対象画素が当該対象画素の周囲に
    ある画素よりも色が濃い場合に、当該対象画素を特徴点
    と判定するものであり、 前記セレクタは、対象画素が特徴点と判定されたか否か
    に応じて、選択する中間調処理手段を切り替えるもので
    あることを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の画像処理装置であっ
    て、 前記少なくとも2つの中間調処理手段のうちのいずれか
    1つはスムージング処理手段であり、 前記セレクタは、対象画素が特徴点と判定された場合、
    前記スムージング処理手段でスムージング処理が施され
    た当該対象画素についての多値画像データを選択するも
    のであることを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】印写画像を形成する画像形成部と、前記
    画像形成部に印写画像形成のための信号を出力する画像
    処理部とを備えたプリンタであって、 前記画像処理部は、 所定画像領域毎に、前記所定画像を表すのに用いる少な
    くとも1つの色を特定するための特定情報を含む色信号
    と、前記所定画像領域内の各画素について、前記色信号
    の中から前記特定情報を選択するための選択情報を含む
    色選択信号と、からなる圧縮画像データを格納する記憶
    手段と、 前記記憶手段に格納された圧縮画像データを読み出し
    て、画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段にて画像処理が施された圧縮画像デー
    タを、当該圧縮画像データの色選択信号に含まれる所定
    画像領域内の各画素の選択情報にしたがい、前記各画素
    に、当該選択情報によって選択される当該圧縮画像デー
    タの色信号に含まれる特定情報により特定される色デー
    タを付与することで、画素単位の多値画像データに伸長
    する伸長手段と、 前記伸長手段で伸長された多値画像データにしたがい印
    写画像形成のための信号を前記画像形成部に出力する出
    力手段と、 を備えていることを特徴とするプリンタ。
  14. 【請求項14】請求項13記載のプリンタであって、 前記画像処理手段は、前記色選択信号に含まれる各画素
    の選択情報の並びを変更することで、画像の回転あるい
    は拡大・縮小を行う色選択信号処理手段を有しているこ
    とを特徴とするプリンタ。
  15. 【請求項15】請求項13記載のプリンタであって、 前記色信号は、前記特定情報としてRGBデータからな
    る色データを有しており、 前記画像処理手段は、前記色信号に含まれる色データ
    を、RGBデータからYMCKデータに変換する色変換
    手段を有していることを特徴とするプリンタ。
  16. 【請求項16】請求項13記載のプリンタであって、 前記色信号は、前記特定情報として色データを有してお
    り、 前記画像処理手段は、前記色信号に含まれる色データ
    を、前記画像形成部の特性に適合するようにガンマ補正
    を行うガンマ補正手段を有していることを特徴とするプ
    リンタ。
  17. 【請求項17】請求項13記載のプリンタであって、 前記色信号は、前記特定情報として色データを有してお
    り、 対象画素および当該対象画素の周囲にある画素間におけ
    る色の濃淡を、前記色信号に含まれる色データと、前記
    色選択信号に含まれる選択情報とを基に調べることで、
    当該対象画素の特徴を判定する特徴判定手段をさらに有
    し、 前記出力手段は、前記特徴判定手段の判定結果に応じた
    中間調処理が施された、前記伸長部で伸長された多値画
    像データに基づいて、印写画像形成のための信号を生成
    するものであることを特徴とするプリンタ。
  18. 【請求項18】圧縮画像データを伸長して出力する画像
    処理方法であって、 前記圧縮画像データの伸長処理に先だって、当該圧縮画
    像データに対して画像処理を行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  19. 【請求項19】請求項18記載の画像処理方法であっ
    て、 前記圧縮画像データは、所定画像領域毎に、前記所定画
    像を表すのに用いる少なくとも1つの色を特定するため
    の特定情報を含む色信号と、前記所定画像領域内の各画
    素について、前記色信号の中から前記特定情報を選択す
    るための選択情報を含む色選択信号と、からなり、 前記伸長処理は、画像処理が施された圧縮画像データ
    を、当該圧縮画像データの色選択信号に含まれる所定画
    像領域内の各画素の選択情報にしたがい、前記各画素
    に、当該選択情報によって選択される当該圧縮画像デー
    タの色信号に含まれる特定情報により特定される色デー
    タを付与することで、画素単位の多値画像データに伸長
    するものであることを特徴とする画像処理方法。
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