JPH119806A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

Info

Publication number
JPH119806A
JPH119806A JP17062197A JP17062197A JPH119806A JP H119806 A JPH119806 A JP H119806A JP 17062197 A JP17062197 A JP 17062197A JP 17062197 A JP17062197 A JP 17062197A JP H119806 A JPH119806 A JP H119806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
player
ball
game
information
exchange rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17062197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP17062197A priority Critical patent/JPH119806A/ja
Publication of JPH119806A publication Critical patent/JPH119806A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技結果価値の景品交換率を用いて遊技者の
興趣を向上させることを可能にする遊技用装置を提供す
ることである。 【解決手段】 遊技者が会員であるか否かを判別し(S
92〜S96)、遊技者が会員である場合には、遊技者
が会員でない場合よりも遊技者にとって有利な換金率
(高い換金率)に換金率を決定する(S97,S9
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技用装置に関
し、詳しくは、パチンコ遊技機、コイン遊技機、あるい
は、スロットマシン等の各種の遊技機での遊技の結果と
して遊技者の所有となった遊技結果価値に対して景品交
換率を定めることが可能な遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技機での遊技の
結果として遊技者の所有となったパチンコ玉等の遊技結
果価値に対して換金率等の景品交換率を定めることが可
能な遊技用装置があった。
【0003】遊技場では、遊技機の機種毎に遊技結果価
値の景品交換率を異ならせる場合があった。この種の遊
技用装置においては、遊技者所有の遊技結果価値を計数
し、計数した遊技結果価値に対して遊技機の機種毎に景
品交換率を定める処理がなされていた。このような処理
は、各遊技機毎に行なわれる場合と、各遊技機設置島毎
に行なわれる場合とがあった。従来のこの種の遊技用装
置では、遊技の結果として遊技者の所有となった遊技結
果価値に対して定められる景品交換率が遊技機の機種毎
に一定であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように遊技機の機
種毎に景品交換率が異なるようにされていることによ
り、遊技結果価値の景品交換率の高低に対する遊技者の
関心が高くなってきている。このため、遊技者の興趣が
向上する度合いは、遊技結果のみならず、遊技結果によ
り得られた遊技結果価値の景品交換率の高低によっても
左右されるものと考えられる。
【0005】しかし、前述したように従来の遊技用装置
では、遊技の結果として遊技者の所有となった遊技結果
価値に対して定められる景品交換率が遊技機の機種毎に
一定であったため、その遊技機で遊技する遊技者間では
特典等で差をつけられないため、景品交換率に基づいて
遊技者の興趣を向上させることができなかったというの
が実情であった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技結果価値の景品交換率を用
いて遊技者の興趣を向上させることを可能にする遊技用
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技機での遊技の結果として遊技者の所有となった
遊技結果価値に対して景品交換率を定めることが可能な
遊技用装置であって、遊技者が予め定められた特典取得
資格を有するか否かを判別する資格判別手段と、該資格
判別手段の判別結果に応じて、遊技者の所有となった遊
技結果価値の景品交換率を決定する景品交換率決定手段
とを含み、該景品交換率決定手段は、遊技者が前記特典
取得資格を有する場合に、遊技者が前記特典取得資格を
有しない場合よりも遊技者にとって有利な景品交換率に
遊技者所有の遊技結果価値の景品交換率を決定すること
を特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、遊技者の所有となった遊技結
果価値を特定可能な情報および前記景品交換率決定手段
により決定された景品交換率を特定可能な情報を記録し
た記録媒体を発行する記録媒体発行手段をさらに含むこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記特典取得資格を有する遊
技者は、前記特典取得資格内において、前記遊技結果価
値の景品交換率が異なる複数のランクのうちの何れかの
ランクを有し、前記景品交換率決定手段は、前記特典取
得資格を有する遊技者の景品交換率を決定する場合に、
その遊技者の前記ランクに応じて景品交換率を決定する
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、資格判別手
段の働きにより、遊技者が予め定められた特典取得資格
を有するか否かが判別される。景品交換率決定手段の働
きにより、資格判別手段の判別結果に応じて、遊技者の
所有となった遊技結果価値の景品交換率が決定される。
景品交換率決定手段のさらなる働きにより、遊技者が特
典取得資格を有する場合に、遊技者が特典取得資格を有
しない場合よりも遊技者にとって有利な景品交換率に遊
技者所有の遊技結果価値の景品交換率を決定する。この
ように、遊技者が予め定められた特典取得資格を有する
と判断された場合には、その特典取得資格を有しない場
合よりも遊技者所有の遊技結果価値の景品交換率が遊技
者にとって有利な景品交換率に決定される。このため、
同じ遊技結果価値であっても、特典取得資格を有する方
が有しない方よりも景品交換率の点で有利になるため、
遊技者は、特典取得資格を有する場合に、遊技の結果に
対して期待感を持ち、遊技に際して興趣が向上する。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。記
録媒体発行手段の働きにより、遊技者の所有となった遊
技結果価値を特定可能な情報および景品交換率決定手段
により決定された景品交換率を特定可能な情報を記録し
た記録媒体が発行される。このように、記録媒体の発行
により、遊技者の所有となった遊技結果価値およびその
景品交換率が記録媒体の記録情報によって特定されるた
め、その記録媒体に記録された景品交換率で遊技結果価
値を景品等に交換することが可能になる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。特
典取得資格を有する遊技者は、前記特典取得資格内にお
いて、前記遊技結果価値の景品交換率が異なる複数のラ
ンクのうちの何れかのランクを有する。景品交換率決定
手段のさらなる働きにより、特典取得資格を有する遊技
者の景品交換率を決定する場合に、その遊技者のランク
に応じて景品交換率が決定される。このように、特典取
得資格を有する遊技者は、遊技者のランクに応じて異な
る景品交換率を得ることが可能になるので、より一層遊
技の結果に対して期待感を持ち、遊技に際して興趣がよ
り一層向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態におい
ては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本
発明の対象となる遊技用装置が処理を行なう遊技結果価
値は、パチンコ遊技機で得られたものに限らず、コイン
遊技機、あるいはスロットマシン等のその他の遊技機で
得られる遊技結果価値も含まれる。つまり、本発明は、
遊技機での遊技の結果として遊技者の所有となった遊技
結果価値に対して換金率等の景品交換率を定めることが
可能な遊技用装置であれば、すべての遊技用装置に適用
可能である。ここで、景品交換率とは、遊技者の所有と
なった遊技結果価値を景品に交換する場合の交換率を意
味し、玉を景品としての金額に交換する場合の換金率お
よび玉を一般景品に交換する場合の一般景品交換率を含
む概念である。したがって、以下に示す換金率の取り扱
いは、一般景品交換率をも含む景品交換率の代表例とし
て説明するものである。
【0014】第1実施形態 図1は、弾球遊技機(以下、単に遊技機という)6の設
けられた遊技機設置島1の正面図である。なお、紙面の
都合上、その一部のみを図示している。
【0015】遊技機設置島1には、複数の遊技機6が並
列して設置されており、各遊技機6の間には、それぞれ
の遊技機6に対応した玉返却装置3とカードユニット4
とが設けられている。さらに、遊技機設置島1の幕板1
a下方に位置する上部化粧板1bには、各遊技機6に対
応して呼出・発行装置2が設けられている。また、呼出
・発行装置2の側方には、各遊技機6に対応して会員カ
ードリーダ8が設けられている。また、各遊技機6と下
部化粧板1cとの間には、遊技者が遊技で得た遊技結果
価値であるパチンコ玉を一時的に貯め、遊技者の操作に
より回収してその数を計数するための玉箱5が、それぞ
れの遊技機6に対応して設けられている。
【0016】遊技機6は、たとえば、パチンコ玉を使用
して遊技が行なわれるパチンコ遊技機である。遊技を開
始する際に必要となるパチンコ玉は、全国共通カード
(以下、共通カードという)をカードユニット4のカー
ド挿入口4aに挿入して所定の玉貸操作を行なうことに
より貸し出される。すなわち、遊技者の玉貸操作に応じ
てカード挿入口4aに挿入された共通カードから所定額
のカード残高が引落されて、引落残高に相当する数のパ
チンコ玉が遊技機6に備えられた賞球玉貸装置(図示せ
ず)から上皿6bに貸出される。上皿6bにパチンコ玉
の存在する状態で打球操作ハンドル6dを操作すれば、
パチンコ玉が1発ずつ遊技領域6aに弾発発射される。
【0017】また、会員カードリーダ8は、遊技場の会
員に発行される会員カードから情報の読出しを行なう装
置である。会員は、遊技を行なう際に会員カードを会員
カードリーダ8に挿入する。会員カードリーダ8に会員
カードが挿入された場合、会員の遊技者は、パチンコ玉
の換金率の向上等の所定の特典を得ることができる。
【0018】図1では詳細な図示を省略しているが、遊
技領域6aには、複数種類の図柄の可変表示が行なわれ
るいわゆる可変表示装置、可変入賞球装置、その他の入
賞口などが設けられている。たとえば、遊技領域6aに
打込まれた打玉が所定の始動入賞口に入賞することに基
づいて可変表示装置の可変表示結果が導出表示される。
そして、可変表示装置で予め定められた大当り図柄の組
み合わせ(たとえば777など)が導出表示されれば、
大当りが発生して可変入賞球装置に打玉を入賞させるこ
とが可能な大当り制御が開始される。また、大当り図柄
の中でも特に定められた確変図柄で大当りが発生した場
合には、その後、大当り確率が高くなる確変(確率変
動)が発生する。この確変は、たとえばその後、少なく
とも大当りが2回発生するまで継続し、2回目の大当り
制御終了後に大当り確率が通常のものに復帰する。
【0019】可変入賞球装置やその他の入賞口にパチン
コ玉が入賞すれば、遊技機6の上皿6bに所定数の賞品
玉が払い出される。上皿6bをオーバフローするパチン
コ玉は自動的に下皿6cへ落入する。下皿6cには、パ
チンコ玉を玉箱5へ移動させるための下皿玉抜レバー6
0が設けられている。遊技者が必要に応じて下皿玉抜レ
バー60をスライド操作することにより、下皿6cに貯
留されているパチンコ玉が玉箱5へ案内される。
【0020】玉箱5は、遊技者が獲得したパチンコ玉を
一時的に保管するためのものであり、上皿6bや下皿6
cに比較してより多くの玉を貯留させることのできる貯
留スペースを有する。また、玉箱5は、遊技機設置島1
の内部で下部化粧板1cの裏面側に設けられた玉回収樋
と連通しており、玉計数レバー5aをスライド操作する
ことにより玉箱5内のパチンコ玉が玉回収樋に回収され
る。回収されたパチンコ玉は内部で計数され、その計数
値が持点として玉箱5の玉数表示部5bに累積して表示
される。なお、玉数表示部5bは、たとえばLEDで構
成されたドットマトリックス表示器である。
【0021】遊技中にパチンコ玉が残り少なくなった場
合には、再度玉貸操作を行なって貸玉を上皿6bに補充
してやる必要がある。しかしながら、遊技者が持点を所
有している場合には、この持点を引き落として玉返却口
3aからパチンコ玉の返却を受けることも可能である。
玉返却装置3には、持点を引落としてパチンコ玉の返却
を受けるための玉返却スイッチ3bが設けられており、
遊技者がこの玉返却スイッチ3bを操作することによ
り、持点が引落されて玉返却口3aからパチンコ玉が上
皿6bに供給される。なお、3cは自動返却スイッチで
ある。この自動返却スイッチ3cを押圧操作すれば、自
動玉返却モードとなり、上皿6bの貯留玉が一定量以下
となることを条件に自動的に持点の引落処理が実行され
て玉返却口3aからパチンコ玉が上皿6bに供給され
る。また、再度自動返却スイッチ3cを押圧操作するこ
とにより、自動玉返却モードは解除される。
【0022】玉数表示部5bに表示されている持点を最
終的に精算するためには、呼出・発行装置2の出玉カー
ド発行スイッチ2cを押圧操作すればよい。出玉カード
発行スイッチ2cを押圧操作することにより、玉数表示
部5bに表示されている持点を特定可能な情報の記録さ
れた出玉カードが出玉カード発行口2bより発行され
る。たとえば、出玉カードを遊技場のサービスカウンタ
で係員に手渡すことにより、遊技者は出玉カードに記録
されている持点と引き換えに所望の景品を入手すること
ができる。なお、2aは、遊技機6で玉づまりその他の
異常が発生している場合や、不正な計数操作が行なわれ
ている可能性のあるときなどに点滅するなどしてその旨
を遊技場の係員に報知するための呼出表示部である。
【0023】なお、この実施の形態中で「記録」という
場合は、メモリ等に情報を記憶させる場合の記録と、紙
等に情報を印字する場合の記録との両方を含む概念を意
味する。
【0024】ところで一般遊技場においては、大当り制
御期間中は遊技者に多量のパチンコ玉が払い出される可
能性があるため、遊技の射倖性を抑制するなどの目的か
ら大当り制御が実行されるなどして払い出されたパチン
コ玉を大当り制御終了後の遊技に継続して使用する、い
わゆる持玉遊技を制限する場合がある。
【0025】本実施形態では、この持玉遊技を制限する
方式(持玉遊技方式)としてたとえば、大当り制御が1
回終了する毎に遊技者にパチンコ玉の精算を義務づける
1回交換方式、遊技機6で確変(確率変動)が生じてい
る期間中は持玉遊技を許容し確変終了後にパチンコ玉の
精算を義務づける確変ラッキー方式、予め定められたラ
ッキーナンバー(確変図柄を含む)で大当りが発生した
場合には持玉遊技を許容し予め定められたアンラッキー
ナンバーで大当りが発生した場合にはその大当り終了後
にパチンコ玉の精算を義務づけるラッキーナンバー方
式、持玉遊技を無制限に許容する無制限方式のうち、い
ずれかを設定部11(図3参照)の選択設定操作により
選択可能である。
【0026】そして、大当り制御が終了して持玉遊技方
式に応じた持玉遊技終了条件が成立すれば、遊技機6に
設けられた所定の入力端子(図示省略)に、打止指令信
号が入力される。打止指令信号が入力端子に入力されれ
ば、遊技機6の打球操作ハンドルを駆動する打球モータ
(駆動モータ)あるいは打球ソレノイドが停止されるな
どして、遊技機6が遊技不能動状態となる。そして、ス
ピーカー7からパチンコ玉の精算を促す報知が行なわれ
る。遊技者がこれに応じ、玉計数レバー5aを操作して
パチンコ玉の計数処理を行ない、さらに出玉カード発行
スイッチ2cの押圧操作により、その持点を出玉カード
として発行すれば、再び打球操作ハンドル6dの操作が
有効となり遊技不能動状態が解除される。同一の遊技機
6で遊技を継続したい遊技者は、たとえば共通カードか
ら新たなカード残高を引落して玉貸操作を行なうことに
なる。なお、スピーカー7からの報知に応じて玉計数レ
バー5aを操作してパチンコ玉の計数処理を行なった場
合には、出玉カード発行スイッチ2cの押圧操作の有無
にかかわらず、持点を特定可能な情報の記録された出玉
カードが出玉カード発行口2bより発行されるように構
成してもよい。
【0027】このようにこの実施形態によれば、持玉遊
技終了条件が成立すれば、パチンコ玉の精算を行なわな
い限り遊技を続行することができないように制御される
ため、遊技場側で予め定めた遊技ルールを確実に遊技者
に履行させることができる。また、これにより、遊技場
の係員などが遊技場内を巡回して持玉遊技終了条件の成
立している遊技機をチェックしたり、遊技ルールを無視
して遊技を行なう者がいないかどうかをチェックをした
りする手間が省ける。
【0028】さらに、この実施形態では、遊技者が他人
から譲渡されたパチンコ玉や他の遊技機で所有したパチ
ンコ玉を玉箱5に投入して計数することを防止するべ
く、遊技者が遊技機6での遊技の結果として玉箱5、上
皿6b、下皿6cなどに所有していると考えられるパチ
ンコ玉数(計数されていないパチンコ玉数)が算出さ
れ、遊技者が遊技の結果所有したすべてのパチンコ玉
(以下、持玉ともいう)を計数済であると判断できる場
合には玉計数レバー5aのスライド操作が不能動化され
るように構成されている。
【0029】これにより、たとえば、換金率の異なるパ
チンコ玉が他の遊技機や遊技機設置島などから持ち込ま
れて計数されてしまうことなどを防止できる。さらに、
遊技が行なわれることなく不正に持ち込まれたパチンコ
玉が計数されてしまう不都合をも防止できる。
【0030】図2は、遊技機設置島1に設置された遊技
機6と玉箱5との関係を説明するための要部断面図であ
る。遊技機6は、遊技機設置島1と遊技台支持部1eに
より固定されている。また、玉箱5は、玉箱取付部1d
を介して固定ピン54により遊技機設置島1に固定され
ている。
【0031】上皿6bには、玉返却口3aから供給され
たパチンコ玉を打球発射位置へ案内するための上皿玉通
路部63が設けられている。上皿玉通路部63は、パチ
ンコ玉を打球発射位置へ導くために緩やかに傾斜してお
り、その最下端位置に上皿玉検出器64が設けられてい
る。この上皿玉検出器64は、上皿玉通路部63にパチ
ンコ玉が残っているか否かを検出するために利用され
る。
【0032】下皿6cには、上皿6bからオーバフロー
したパチンコ玉や遊技領域6aにまで到達しなかったフ
ァール玉を一時的に貯留するための下皿玉貯留部61が
形成されている。下皿玉貯留部61の下方には、下皿玉
貯留部61内のパチンコ玉を玉箱5へ案内するための開
口が設けられており、この開口が下皿玉抜レバー60と
一体的に形成された抑止片で閉塞されている。そして、
下皿玉抜レバー60をスライド操作することにより、こ
の閉塞が解かれて下皿玉貯留部61内のパチンコ玉が玉
箱5へ落入する。62は、下皿玉貯留部61に残留して
いるパチンコ玉を検出するための下皿玉検出器である。
【0033】玉箱5には、下皿6cから落入したパチン
コ玉を貯留するための玉箱部50が形成されている。玉
箱部50の側部下方には、計数レバー5aと一体的に形
成された抑止片で閉塞される開口が設けられている。そ
して、計数レバー5aをスライド操作することにより開
口の閉塞が解かれて玉箱部50内の貯留玉が開口から整
流通路55に案内される。整流通路55に案内されたパ
チンコ玉は整流レール51で整列して整流通路55の傾
斜に沿って遊技機設置島1内部に案内される。遊技機設
置島1の内部に案内されたパチンコ玉は整流通路55に
設けられた玉計数器52で1つずつ検出される。そし
て、その後、遊技機設置島1内部の玉回収樋(図示省
略)に案内される。
【0034】5dは、計数レバー5aのスライド操作を
禁止するための計数禁止部である。計数禁止部5dは、
たとえばソレノイドで構成されている。そして、当該ソ
レノイド5dが消磁されることでソレノイド内部に吸引
されていた軸がソレノイド外部に突出して計数レバー5
aを固定する。これにより、計数レバー5aのスライド
操作が禁じられる。一方、当該ソレノイド5dが励磁さ
れることで軸が内部に吸引されて計数レバー5aのスラ
イド操作が許容される。
【0035】図3は、遊技機設置島1のシステムブロッ
ク図である。ホール用管理コンピュータである管理コン
ピュータ200により、遊技場における各種情報が管理
される。遊技機設置島1には、呼出・発行装置2と玉箱
5とを制御し、さらに遊技機6の打止制御を行なう制御
装置10が設けられている。11は、制御装置10の制
御動作を設定するための設定部である。本実施の形態で
はたとえば制御装置10は、各遊技機6などに対応して
個別に設けられており、設定部11は、各制御装置10
毎に設けられている。
【0036】設定部11では、たとえば遊技場の係員に
よる操作により、制御装置10で制御される遊技機6の
持玉遊技方式を設定できる。たとえば遊技場の係員など
が予め設定部11に登録されている設定値の中から所望
の設定値を選択することにより、持玉遊技方式を、1回
交換方式、確変ラッキー方式、ラッキーナンバー方式、
無制限方式のいずれかに設定できる。また、設定部11
では、後述するように決定されるパチンコ玉の換金率の
設定内容を変更設定することも可能である。
【0037】玉計数器52から制御装置10へは計数情
報が出力される。制御装置10はこの計数情報をカウン
トして持点を算出する。そして、この持点を制御装置1
0内部で計数値として記憶する。この計数値は、出玉カ
ードに記録すべき出玉数を特定するために利用されると
ともに、遊技者が持玉遊技方式に従って遊技を行なって
いるか否かを判断するのに利用される。
【0038】玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5c
から制御装置10へは玉箱検出情報が入力される。制御
装置10は、この検出情報により、玉箱5にパチンコ玉
が残っているか否かを把握する。一方、制御装置10か
ら玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5cへは、LE
D情報が出力される。LED情報は、玉箱5から回収さ
れて計数されたパチンコ玉数を玉数表示部5bに表示さ
せるための制御用情報である。
【0039】遊技機6から制御装置10へは、各種遊技
情報,上皿検出情報,下皿検出情報がそれぞれ出力され
る。特に図示する遊技情報は、遊技機6の遊技制御基板
(図示省略)から出力される。遊技制御基板から出力さ
れる遊技情報には、大当りの発生および大当り制御の終
了を示す大当り情報、確変の発生および終了を示す確変
情報などの各種情報が含まれる。制御装置10は、これ
らの大当り情報、確変情報などの遊技情報により、遊技
機6の遊技状態を把握する。
【0040】払出玉検出器12から制御装置10へは、
遊技情報の一例となる払出玉検出情報が出力される。払
出玉検出器12は遊技者に払出されたパチンコ玉を検出
するものである。払出玉検出器12は、遊技機6の賞球
玉貸装置(図示省略)に設けられており、賞球の場合に
のみ払出玉検出情報が制御装置10へ出力されるように
構成されている。
【0041】打込玉検出器13から制御装置10へは、
遊技情報の一例となる打込玉検出情報が出力される。打
込玉検出器13は遊技機6の遊技領域6aに打ち込まれ
たパチンコ玉を検出するものである。打込玉検出器13
は、たとえば、遊技機6の玉排出樋(図示省略)と遊技
機設置島1の玉回収樋(図示省略)との間に設けられて
いる。
【0042】制御装置10は、たとえば大当り情報また
は確変情報が入力されたことに基づいて、打込玉検出情
報および払出玉検出情報のカウント動作を開始して遊技
機6で遊技に使用されたパチンコ玉の数(打込玉数)
と、遊技機6から遊技者に払い出されたパチンコ玉の数
(払出玉数)とを特定する。そして、この打込玉数と払
出玉数とから遊技者が遊技の結果所有した持玉数である
差数を演算する。
【0043】差数=払出玉数−打込玉数 この差数が0よりも多い場合には、遊技者は遊技による
利益を得ていると判断できる。
【0044】なお、パチンコ玉の一部が遊技途中で精算
された場合には、精算後の差数は、 精算後の差数=精算前の差数−精算された玉数(精算時
の計数値) となる。すなわち、差数は、遊技の開始から精算が行な
われるまでの間に遊技者が遊技の結果所有したパチンコ
玉数である。
【0045】さらに、制御装置10は、この差数から内
部に記憶している計数値(持点)を差し引いて、遊技者
が遊技で所有した持玉のうち、未だ計数操作をすること
なく玉箱5、上皿6b、下皿6cなどに貯留させている
と考えられるパチンコ玉数を計算する。説明の都合上、
このパチンコ玉を未計数玉と呼ぶ。
【0046】計算上の未計数玉の数=差数−計数値(持
点) 差数が0よりも多く、また、計算上の未計数玉の数が少
なくとも0よりも多い場合には、遊技の結果遊技者の所
有となった持玉であって遊技者が持点に変換していない
パチンコ玉が玉箱5などに残っているものと判断でき
る。そこでこの場合には、制御装置10は、計数許容情
報を玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5cへ出力す
る。制御用マイクロコンピュータ5cは、計数許容情報
が入力されていることに基づいて、ソレノイド5dを励
磁し、玉計数レバー5aのスライド操作を許容する。こ
れにより、遊技者は、玉計数レバー5aをスライド操作
して玉箱5内のパチンコ玉を持点に変換することが可能
となる。
【0047】一方、差数が0以下の場合には、遊技者は
遊技による利益を得ておらず、パチンコ玉の計数を許容
する必要はないと判断できる。そこでこの場合には、制
御装置10は、計数禁止情報を玉箱5の制御用マイクロ
コンピュータ5cへ出力する。制御用マイクロコンピュ
ータ5cは、計数禁止情報が入力されていることに基づ
いて、ソレノイド5dを消磁し、玉計数レバー5aのス
ライド操作を禁止する。これにより、他店から持ち込ま
れたパチンコ玉や他人から譲渡されたパチンコ玉が計数
されてしまうことが防止される。
【0048】ところで、未計数玉の数が0未満となるこ
とは、現実には考えられない。玉箱5などに負数のパチ
ンコ玉が存在することはありえないからである。しかし
ながら、貸玉の存在などにより計数値が差数よりも多少
多くなって計算上の未計数玉の数(差数−計数値)が負
数となる場合がある。さらに、この計算上の未計数玉の
数が負数となっていても、実際には、まだ未計数玉が残
っている可能性がある。そこで制御装置10は、計算上
の未計数玉の数が0未満となっている場合でも所定の許
容範囲内で計数を許容し、計数許容情報を玉箱5の制御
用マイクロコンピュータ5cへ出力する。
【0049】一方、計算上の未計数玉の数が、所定の許
容範囲外である負数となる場合には、たとえば、玉貸動
作が必要以上に行なわれて、貸玉ばかりが大量に計数さ
れ続けていたり、不正に持ち込まれた多量のパチンコ玉
が計数されている可能性がある。差数はさほど大きくな
いにもかかわらず、計数値のみが異常に大きくなるため
である。
【0050】そこでこのような場合には、異常または遊
技者の不正が発生しているものとみなして、エラー報知
情報を呼出・発行装置2などへ出力する。これにより、
エラー報知が呼出・発行装置2で行なわれる。さらに、
制御装置10は、計数禁止情報を玉箱5の制御用マイク
ロコンピュータ5cへ出力して、計数操作を禁止する。
【0051】また、制御装置10は、大当り情報または
確変情報が入力されている間は、差数の大きさいかんに
かかわらず、計数許容情報を玉箱5の制御用マイクロコ
ンピュータ5cへ出力する。制御用マイクロコンピュー
タ5cは、計数許容情報が入力されていることに基づい
て、玉計数レバー5aのスライド操作を許容する。これ
により、遊技者は、玉計数レバー5aをスライド操作し
て玉箱5内のパチンコ玉を持点に変換することが可能と
なる。大当り情報または確変情報が入力されている間、
玉計数レバー5aのスライド操作を許容するのは、大当
り期間や確変期間といった遊技者にとって有利な遊技状
態においては、遊技者に多量のパチンコ玉が払出される
ことが予想されるためである。
【0052】呼出・発行装置2から制御装置10へは、
操作情報が入力される。操作情報は、出玉カード発行ス
イッチ2cの押圧操作に基づいて出力される情報であ
る。制御装置10は、操作情報の入力に基づいて遊技者
に付与すべき出玉数および換金率を算出し、これをカー
ドR/W制御情報に含めて呼出・発行装置2へ出力す
る。呼出・発行装置2は、このカードR/W制御情報の
入力に基づいて出玉カードを出玉カード発行口2cから
発行する。出玉カードが発行されれば、その旨がカード
R/W情報として呼出・発行装置2から制御装置10へ
出力される。これにより、制御装置10は出玉カードの
発行処理が終了して、精算が終了したことを把握する。
そして、遊技者がすべての持玉の精算を終了していると
判断できる場合には、計数禁止情報を玉箱5の制御用マ
イクロコンピュータ5cへ出力する。これにより、遊技
が終了された遊技機6で、他人から譲渡されたパチンコ
玉や他の遊技機で所有したパチンコ玉、あるいは、不正
に持ち込んだパチンコ玉が計数されてしまうことが防止
できる。
【0053】上皿検出情報は、上皿6bに設けられた上
皿玉検出器64から出力される情報である。また、下皿
検出情報は、下皿6cに設けられた下皿玉検出器62か
ら出力される情報である。制御装置10は、これらの検
出情報により、上皿6bまたは下皿6cにパチンコ玉が
残っているか否かを把握する。
【0054】会員カードリーダ8から制御装置10へ
は、会員番号等の会員カードから読出された情報が入力
される。会員番号は、会員のシリアルナンバーであり、
各会員カードに記憶されているとともに管理コンピュー
タ200にも記憶されている。管理コンピュータ200
は、主として会員番号に基づいて会員の個人情報を管理
する。
【0055】制御装置10は、遊技機6から入力される
各種遊技情報により遊技機6の遊技状態を監視し、設定
されている持玉遊技方式に応じた制御を行ない、持玉遊
技を許容すべきものか否かを判断する。そして、大当り
制御の終了などにより持玉遊技を禁止すべき状態となれ
ば打止指令信号を遊技機6に出力する。遊技機6には、
打止指令信号を入力するための入力端子(図示省略)が
設けられている。打止指令信号が入力端子に入力されれ
ば、遊技機6の打球操作ハンドルを駆動する駆動モータ
の駆動が停止され、遊技機6が遊技不能動状態となる。
具体的には、打止指令信号が入力されると打球操作ハン
ドルを駆動する駆動モータの電力供給をON/OFFす
るリレーが作用して電力の供給をOFFにする。それに
より駆動モータは停止する。さらに制御装置10はスピ
ーカー7に音声信号を出力する。これによりスピーカー
7からは、パチンコ玉を精算しなければ遊技を続行でき
ない旨の報知音が発っせられる。遊技者がこの報知に応
じて玉計数レバー5aなどを操作してパチンコ玉の精算
処理を実行すれば、制御装置10から呼出・発行装置2
にカードR/W制御情報が出力され、呼出・発行装置2
の出玉発行口2bから出玉カードが発行されて精算処理
が終了する。制御装置10は、呼出・発行装置2からカ
ードR/W情報を受信することによりその旨を把握し、
打止指令信号の出力を停止する。これにより、遊技機6
の打球操作ハンドルを駆動する駆動モータが駆動可能と
なり、遊技不能動状態が解除される。具体的には、上述
のリレーが作用して電力の供給をONにすることにより
駆動モータが駆動可能な状態になる。
【0056】また、制御装置10は、会員カードリーダ
8から入力された会員情報に基づいて会員カードを使用
している遊技者が会員であるか否かの判断を行なうため
に、会員情報の照合を要求する照合要求情報を管理コン
ピュータ200に送信する。その照合要求情報には、会
員情報の照合を求める旨を示す情報および照合の対象と
なる会員番号等の会員情報が含まれる。また、会員カー
ドリーダ8から制御装置10には、会員カードリーダ8
の動作状態を示す動作状態情報が与えられる。この動作
状態情報に基づいて、制御装置10は、会員カードリー
ダ8に会員カードが挿入されているか否かを判別可能で
ある。さらに、制御装置10は、会員カードリーダ8に
会員カードが挿入されている場合に、会員利用情報を送
信する。その会員利用情報には、会員を特定する会員番
号の情報および会員が現在遊技機6をしている旨を示す
情報が含まれている。
【0057】管理コンピュータ200では、照合要求情
報を受けた場合に、照合対象の会員情報と、管理コンピ
ュータ200において管理している会員情報とを照合
し、その照合結果を示す照合結果情報を制御装置10へ
返信する。そして、制御装置10では、照合結果情報が
示す照合結果に基づいて、遊技者が会員であるか否かを
照合し、制御装置10から会員カードリーダ8へは制御
情報が入力される。この制御情報には、会員カードリー
ダ8における情報の読出し動作を制御するための動作制
御情報が含まれる。また、管理コンピュータ200で
は、会員利用情報に基づいて、会員毎の遊技機の使用時
間である遊技時間を累積記憶し、過去2ヶ月間の遊技時
間を会員毎に求めて会員の利用状況を管理する等、会員
の各種個人情報を管理する。
【0058】玉返却装置3から制御装置10へは、玉返
却スイッチ情報およびモード変更情報が出力される。玉
返却スイッチ情報は、玉返却スイッチ3bの押圧操作に
基づいて出力される情報であり、モード変更情報は自動
返却スイッチ3cの押圧操作に基づいて出力される情報
である。制御装置10は、玉返却スイッチ情報の入力に
基づき、持点が存在することを条件に持点から所定値を
引き落として玉返却装置3に玉返却装置制御情報の一例
となる玉返却コマンドを出力する。玉返却装置3は、こ
の玉返却コマンドに基づいて所定個数のパチンコ玉を玉
返却口3aから上皿6bに返却する。また、制御装置1
0は、モード変更情報の入力に基づき、玉返却装置3の
玉返却モードを手動モードから自動玉返却モードへ、ま
た自動玉返却モードから手動モードへ、交互に変更す
る。玉返却モードが自動玉返却モードとなっている場合
には、玉箱検出情報,上皿検出情報,下皿検出情報のい
ずれもが制御装置10に入力されないことを条件に自動
的に玉返却コマンドが玉返却装置3に出力される。
【0059】また、制御装置10は打止指令信号を出力
中の場合には、玉返却装置3へ玉返却装置制御情報の一
例となる、玉返却禁止コマンドを出力する。これによ
り、玉返却装置3では打止期間中、玉の返却動作が禁止
される。
【0060】遊技機6から呼出・発行装置2へは、玉詰
まり、その他の遊技機6の異常発生を表す遊技情報が出
力される。呼出・発行装置2はこの情報種類に応じて呼
出表示部2aを点灯あるいは点滅させる。
【0061】図4は、制御装置10のブロック図であ
る。制御装置10は、制御プログラム104aの記憶さ
れたROM104、払出玉カウンタ103a,打込玉カ
ウンタ103b、計数値カウンタ103c、差数カウン
タ103dなどの各種演算用カウンタの記憶されたRA
M、各種演算処理を実行するCPU100、各種情報を
入力する入力ポート101、各種情報を出力する出力ポ
ート102、LED回路106、音声合成回路105な
どから構成されている。
【0062】CPU100は、入力ポート101に入力
される各種情報に応じ、ROM104に記憶された制御
プログラム104aに従い以下の処理を実行する。
【0063】大当り情報の入力により大当り制御が開始
したことを把握し、大当り情報の入力停止により大当り
制御が終了したことを把握する。確変情報の入力により
確変が開始したことを把握し、確変情報の入力停止によ
り確変が終了したことを把握する。
【0064】上皿検出情報の入力の有無に基づいて上皿
6bにパチンコ玉が残っているか否かを把握する。下皿
検出情報の入力の有無に基づいて下皿6cにパチンコ玉
が残っているか否かを把握する。玉箱検出情報の入力の
有無に基づいて玉箱5にパチンコ玉が残っているか否か
を把握する。
【0065】計数情報の入力に応じて計数値カウンタ1
03cのカウンタ値を加算更新するとともに、そのカウ
ンタ値を持点として玉箱5の玉数表示部5bに表示させ
るためのLED情報を、LED回路から出力ポート10
2を介して出力する。また、入力ポート101に大当り
情報や確変情報が入力されている場合、または、差数が
0よりも多い場合には、打込玉検出情報の入力に応じて
打込玉カウンタ103bのカウンタ値を減算更新し、払
出玉検出情報の入力に応じて払出玉カウンタ103aの
カウンタ値を加算更新する。そして、払出玉カウンタ1
03aのカウンタ値から打込玉カウンタ103bのカウ
ンタ値を減算し、その値を差数カウンタ103dのカウ
ンタ値として記憶する。
【0066】操作スイッチ(出玉カード発行スイッチ)
2cが操作されたことに基づいて入力される情報に応じ
て、計数値カウンタ103cのカウンタ値に基づいた精
算処理のためにカードR/W処理を実行する。すなわ
ち、計数値カウンタ103cのカウンタ値および換金率
を含むカードR/W制御情報を出力ポート102から呼
出・発行装置2へ出力した後、差数カウンタのカウンタ
値から計数値カウンタ103cのカウンタ値を減算した
値を新たな差数カウンタのカウンタ値として記憶する。
そして、その後、計数値カウンタ103cのカウンタ値
をリセットする。
【0067】玉返却スイッチ3bが操作されたことに基
づいて入力される情報に応じて、計数値カウンタ103
cのカウンタ値を減算更新し、出力ポート102から玉
返却装置制御情報を玉返却装置3へ出力する。
【0068】カードR/W情報の入力に基づいて、出玉
カードが正常に発行されたか否かなど、呼出・発行装置
2の制御状況を把握する。
【0069】さらに、差数カウンタ103dのカウンタ
値が0未満の場合には出力ポート102から計数禁止情
報を出力する。差数カウンタ103dのカウンタ値が0
以上の場合には、差数カウンタ103dのカウンタ値か
ら計数値カウンタ103cのカウンタ値を差し引いて未
計数玉数を演算する。そして、未計数玉数が前述した所
定の許容値(所定の負数でたとえば−100)よりも大
きい場合には計数許容情報を、前記所定の許容値未満の
場合には計数禁止情報を、それぞれ出力ポート102か
ら出力する。なお、大当り情報または確変情報が入力ポ
ート101に入力されている間は、無条件に計数許容情
報を出力する。これらの、計数許容情報または計数禁止
情報の出力タイミングに関する制御は、計数許容禁止プ
ログラム104cに従って実行されている。また、入力
ポート101に入力される設定情報に基づいて持玉遊技
方式を把握する。そして、ROM104に記憶されてい
る制御プログラム104aの中からその方式に応じた打
球禁止解除プログラム104bを実行する。すなわち、
持玉遊技方式に応じて定められた持玉遊技終了条件が成
立すれば、出力ポート102から打止指令信号を出力す
る。そして、差数カウンタ103dのカウンタ値である
差数と、計数値カウンタ103cのカウンタ値である計
数値とを利用して、遊技の結果として遊技者に付与され
たパチンコ玉の大部分がすでに玉箱5から回収され、計
数されているか否かを判断する。より具体的には、たと
えば、「計数値≧差数−20」の関係が成立するかどう
かを判断する。この判断により、遊技者が遊技ルールに
従って精算動作(玉計数レバー5bの操作)をしている
か否かを把握できる。そして、「計数値≧差数−20」
の関係が成立する場合には遊技者が精算動作をしている
ものとみなし、打止指令信号の出力を停止する。これに
より、遊技機6での継続遊技が許容されることになる。
一方、「計数値≧差数−20」の関係が成立しない場合
には遊技者が精算動作をしていないものとみなし、音声
合成回路105から出力ポート102を介して音声情報
を出力する。これによりスピーカー7から、精算動作を
促す報知が行なわれる。遊技者がこの報知に応じて精算
動作を行なえば、出力ポート102からカードR/W制
御情報が出力される。そして、呼出・発行装置2で出玉
カードが発行されたことがカードR/W情報の入力によ
り把握されれば、払出玉カウンタ103a,打込玉カウ
ンタ103b、計数値カウンタ103cのカウンタ値を
リセットし、打止指令信号の出力を停止する。ここで
「計数値≧差数−20」としたのは、遊技者が出玉を誤
って遊技機外へこぼしてしまったり、賞球の払い出し時
にその賞球が勢い余って上皿6bから飛び出すことなど
の不測の差数の変化に対応するためである。
【0070】なお、差数と計数値との関係において「計
数値≧差数−20」の関係が成立しない場合であって
も、上皿検出情報,下皿検出情報,玉箱検出情報のう
ち、いずれの検出情報も入力されていない場合には、音
声情報を出力するなどの制御を行なうことなく、打止指
令信号の出力を停止して遊技を許容する。遊技者が遊技
途中に遊技機6から離れ、パチンコ玉により所定の商品
が購入できる自動販売機や遊技店内の景品カウンターで
出玉を所定景品(たとえばたばこなど)などと交換する
場合があるが、この場合、単に差数と計数値との関係を
見て打止指令信号の出力を停止することとすると、遊技
者がパチンコ玉を抜取って景品交換しており遊技機6あ
るいは玉箱5にパチンコ玉が存在しないにもかかわらず
打止状態が継続してしまうという不都合が発生するため
である。
【0071】さらに、入力ポート101に入力される会
員カードリーダ8の動作情報に基づいて会員カードが使
用されているか否かを判断し、会員カードが使用されて
いる場合には、会員利用情報を出力ポート102から出
力する。さらに、入力ポート101に入力される会員カ
ードリーダ8の動作情報に基づいて、遊技者が会員カー
ドを使用しているか否かを判断する。入力ポート101
に入力される会員情報に基づいて、遊技者が真の会員で
あるか否かを判断するために、会員情報の照合を要求す
る照合要求情報を出力ポート102から出力する。さら
に、出力した照合要求情報に応答する照合結果情報が入
力ポート101に入力された場合に、照合結果情報に基
づいて、遊技者が真の会員であるか否かを判断する。そ
して、真の会員が遊技を行なっている場合と、遊技者が
会員カードを使用していない場合または遊技者が真の会
員ではないと判断された場合とのいずれに該当するかを
判断する。真の会員が遊技を行なっている場合には、パ
チンコ玉の換金率を会員用の第1の変換率に決定し、一
方、遊技者が会員カードを使用していない場合または遊
技者が真の会員ではないと判断された場合には、パチン
コ玉の換金率を第1の変換率よりも低い非会員用の第2
の変換率に決定する。そして、決定された換金率につい
ての情報をパチンコ玉の計数値の情報とともにカードR
/W制御情報に含めて出力ポート102より出力する。
このような換金率は、遊技場により異なる場合があるの
で、設定部11で設定操作をすることにより、遊技場の
経営方針に合わせて容易に変更可能である。
【0072】図5〜図11は、制御装置10のCPU1
00により実行される各種制御内容を説明するためのフ
ローチャートである。以下に説明するフローチャートに
基づく制御プログラムが、制御装置10のROM104
内に制御プログラム104a(図4参照)として記憶さ
れている。
【0073】まず、図5(a)は、メイン処理の処理手
順を説明するためのフローチャートである。まず、S1
においてポート入力処理が実行される。ポート入力処理
は、各種情報を入力ポート101(図4参照)より入力
する処理である。
【0074】次にS2では、カウント処理が実行され
る。このカウント処理は、払出玉と打込玉とを計数する
ための処理である。詳細については図6(a)で後述す
る。
【0075】次にS3に進み、カードR/W処理が実行
される。カードR/W処理は、呼出・発行装置2(図3
参照)から入力された操作情報に基づいて呼出・発行装
置2へカードR/W制御情報を出力するための処理であ
る。この処理が実行されることにより、呼出・発行装置
2の出玉カード発行口2bから出玉カードが発行され
る。詳細については図11で後述する。また、出玉カー
ドの発行後、計数値カウンタ103c(図4参照)のカ
ウンタ値が0にリセットされる。
【0076】次にS4に進み、玉返却処理が実行され
る。玉返却処理は、玉箱5の玉数表示部5bに表示され
ている計数値を引落して玉返却口3aから上皿6bにパ
チンコ玉を返却させるための処理である。詳細について
は図8で後述する。
【0077】次にS5に進み、打止禁止・解除処理が実
行される。打止禁止・解除処理は、遊技機6を打止状態
にするとともに、その状態を解除させるための処理であ
る。詳細については図5(b)で後述する。次にS6に
進み、計数許容・禁止処理が実行される。計数許容・禁
止処理は、遊技状況に応じて計数許容情報または計数禁
止情報を出力するか否かの判断などを行なう処理であ
る。この処理に関する制御プログラムは、制御装置10
のROM104内に計数許容禁止プログラム104c
(図4参照)として記憶されている。計数許容・禁止処
理の詳細については図9で後述する。
【0078】次にS7に進み、計数処理が実行される。
計数処理は、玉箱5の玉計数レバー5aがスライド操作
されて回収されたパチンコ玉数を計数する処理である。
整流通路55(図2参照)に設けられた玉計数器52
(図2参照)の検出出力に基づいてこの処理が実行され
る。
【0079】次にS8に進み、会員カード処理が実行さ
れる。会員カード処理は、会員カードリーダ8の動作制
御および会員利用情報を送信するための処理である。会
員カード処理においては、会員カードが会員カードリー
ダ8に挿入されると、会員カードから会員番号等の記憶
情報を読出すための動作を実行させる制御を行ない、遊
技終了の際の精算時に会員カードを排出させる動作を実
行させる制御を行なう。また、さらに、会員カード処理
においては、会員カードが会員カードリーダ8に挿入さ
れている場合に、前述した会員利用情報を管理コンピュ
ータ200に向けて送信する処理を実行する。
【0080】次にS9に進み、換金率設定処理が実行さ
れる。換金率設定処理は、遊技機6を使用している遊技
者が会員であるか非会員であるかに応じて換金率を決定
する処理である。詳細については図10で後述する。
【0081】S9で換金率設定処理が終了した後、すべ
ての処理が終了する。図5(b)は、打止禁止・解除処
理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、S51において、各カウンタがチェックされる。
次にS53に進み、差数が0であるか否かが判断され
る。具体的には、差数カウンタ103dのカウンタ値が
0であるか否かが判断される。差数が0の場合には処理
が終了する。一方、差数が0でない場合にはS54に進
む。
【0082】S54では、設定の読込処理が実行され
る。設定の読込処理は、設定部11(図3参照)で設定
された設定情報を読込む処理である。次にS55に進
み、読込まれた設定情報の内容に応じて処理が分岐す
る。すなわち、設定値が「1」の場合には、S56に進
み、1回交換処理が実行される。すなわち、設定部11
で設定値を「1」に設定することにより持玉遊技方式が
1回交換方式に設定されることになる。1回交換処理の
処理手順については図6(b)で後述する。設定値が
「2」の場合には、処理がS57に進み、確変ラッキー
処理が実行される。すなわち、設定部11で設定値を
「2」に設定することにより持玉遊技方式が確変ラッキ
ー方式に設定されることになる。確変ラッキー処理の処
理手順については図7で後述する。設定値が「3」の場
合には、処理が終了する。すなわち、設定部11で設定
値を「3」に設定することにより持玉遊技方式が無制限
方式に設定されることになる。なお、設定部11で設定
値を「4」に設定することにより持玉遊技方式がラッキ
ーナンバー方式に設定されるが、ここでは、その処理手
順の詳細な説明を省略している。
【0083】図6(a)は、カウント処理の処理手順を
説明するためのフローチャートである。まず、S20に
おいて、遊技機6の遊技状態が大当り中もしくは確変中
のいずれかにあるか否かが判断される。遊技状態がいず
れにも該当しない場合には後述するS26に進む。
【0084】一方、遊技状態が大当り中もしくは確変中
である場合にはS21に進み、払出玉検出情報が入力さ
れているか否かが判断される。払出玉検出情報が入力さ
れている場合には、S23に進み、払出玉カウンタ10
3aのカウンタ値を更新(+1)する。そしてS22に
進む。一方、S21で払出玉検出情報が入力されていな
い場合には、そのままS22に進む。
【0085】S22では、打込玉検出情報が入力されて
いるか否かが判断される。打込玉検出情報が入力されて
いない場合には処理が終了する。一方、打込玉検出情報
が入力されている場合には、S24に進む。S24で
は、打込玉カウンタ103bのカウンタ値が更新(+
1)される。そして、S25に進む。
【0086】S25では、差数演算・記憶処理が実行さ
れる。差数演算・記憶処理が実行されることにより、差
数が演算される。すなわち、払出玉カウンタ103aの
カウンタ値から打込玉カウンタ103bのカウンタ値を
減算した値が差数カウンタ103dのカウンタ値として
記憶される。そして、その後処理が終了する。
【0087】一方、S20でNOの判断がなされた場合
には、S26に処理が移行する。S26では、差数が0
よりも大きいか否かの判断がなされる。なお、差数は、
差数カウンタ103dのカウンタ値から計数値カウンタ
103cのカウンタ値を減算することにより算出され
る。そして、差数が0よりも大きい場合には前記S21
以降に進み、払出玉検出情報または打込玉検出情報の入
力に応じて払出玉カウンタ103aまたは打込玉カウン
タ103bのカウンタ値が更新(+1)される。なお、
現実には、差数が0よりも大きくなるのは、遊技が開始
した後、大当りや確変が発生して以降である。一般に大
当りなどの発生前は、遊技者に利益がでないように遊技
機が調整されているためである。したがって、大当りや
確変がすでに発生していることを前提として初めてS2
6でYESの判断がなされることになる。
【0088】一方、S26で差数が0未満であると判断
された場合には、前記S21から前記S24までの各処
理は実行されることなく、前記S25に進み、差数演算
・記憶処理が実行され、その後、処理が終了する。
【0089】この処理手順によると、打込玉や払出玉の
カウント(S21、S24)が行なわれるのは、大当り
の発生中もしくは確変中の場合(S20)か、または、
大当りや確変の発生後(大当りや確変の発生後は、一般
的に差数>0が成立するのでS26でYESの判断がな
される)となる。つまり、大当りや確変といった、遊技
者にとって有利な遊技状態の発生後に初めて打込玉や払
出玉のカウント(S21、S24)が行なわれる。言い
換えれば、大当りや確変の発生前は、打込玉や払出玉の
カウント(S21、S24)が行なわれない。その理由
は、以下のとおりである。
【0090】前述したとおり、大当りや確変の発生前
は、遊技者に利益がでないように遊技機が調整されてい
るため、もし、その間で差数を演算すると負数となる。
打込玉数が払出玉数よりも多くなるためである。ところ
で、差数が負数となる状態にあっても、遊技者は玉貸操
作により新たに玉を貸り受けて遊技を続行できる。した
がって、遊技中に数多くの入賞玉が発生するなどして払
出玉数が増加しない限り、打込玉数の増加に伴って、差
数が負の方向へどんどん大きくなる。
【0091】ここで、大当りや確変の発生前において
も、打込玉や払出玉のカウント(S21、S24)を行
なって差数を算出した結果、遊技者の差数がたとえば−
5000となっている状況を考える。なお、1回の大当
りの発生により払い出されるパチンコ玉数の上限をたと
えば2400個と仮定する。
【0092】この状況下において大当りが発生して遊技
者が2400個程度のパチンコ玉を玉箱5に所有するこ
ととなったとしても、差数は依然正数となっていないこ
とが考えられる。前述したとおり、制御装置10は、差
数が0以下の場合には、計数操作を禁止するように構成
されている。したがって、遊技者がパチンコ玉の計数を
望む場合であっても、制御装置10は、差数≦0である
ために遊技者は持玉を所有していないものとみなし、遊
技者にパチンコ玉の計数操作を許容する必要はないと判
断してしまう。このため、玉計数レバー5aのスライド
操作が禁止されてパチンコ玉の計数を行なうことができ
なくなるという不都合が発生する。
【0093】大当りや確変の発生前においても、打込玉
や払出玉のカウント(S21、S24)を行なって差数
を算出した結果、差数が負の方向へどんどん大きくなる
につれて、その後2回、3回と大当りが連続して発生し
たとしても玉計数レバー5aのスライド操作が禁止され
てしまうことも考えられ、玉箱5に貯留されたパチンコ
玉が遊技中に外へ溢れだしてしまうおそれも生じる。
【0094】このように、大当りや確変の発生前に、打
込玉や払出玉のカウント(S21、S24)を行なう
と、差数が負数となる可能性が極めて高く、差数が負数
となると、制御装置10による計数の許否判断に運用上
の不都合が生じてしまう。
【0095】そこで、このカウント処理では、大当りの
発生中もしくは確変中の場合か、または、大当りや確変
の発生後にのみ、打込玉や払出玉のカウントが行なわ
れ、大当りや確変の発生前といった、差数が負数になる
可能性のある遊技状態では打込玉や払出玉がカウントさ
れないのである。これにより、差数が負数となることを
防止でき、差数が負数となることに起因して前記種々の
不都合が発生することを防止できる。
【0096】図6(b)は、1回交換処理の処理手順を
説明するためのフローチャートである。まず、S560
において、大当り終了時(大当り制御終了時)であるか
否かが判断される。大当り終了時でない場合には、後述
するS562に進む。一方、大当り終了時である場合に
は、S561に進む。S561では、打止信号(打止指
令信号)が出力される。すなわち、持玉遊技方式が1回
交換方式の場合には、前記S560で大当り終了時と判
断されることにより、前述した持玉遊技終了条件が成立
することになる。
【0097】次にS562に進み、計数値カウンタ10
3c(図4参照)の計数値がチェックされる。次にS5
63に進み、計数値が差数から20を差引いた値以上で
あるか否かが判断される。なお、差数は、図5(a)の
S25で算出された値で、遊技者が所有している持玉数
を表わす。したがってこのステップにより、遊技者の持
玉のほとんどが既に玉箱5から回収され計数されている
か否か、すなわち、遊技ルールに従って遊技者が計数レ
バー5bを操作して精算動作をしているか否かが判断さ
れる。そして、差数から20を差引いた数以上のパチン
コ玉が計数されている場合には、S566aに進み、出
玉カードの発行を終了したか否かが判断される。出玉カ
ードの発行が終了していない場合には、処理が終了す
る。一方、出玉カードの発行が終了している場合には、
S566bに進む。S566bでは、打止信号が停止さ
れる。これにより、遊技機6の遊技不能動状態が解除さ
れる。次にS567に進み、払出玉カウンタ103a,
打込玉カウンタ103b,計数値カウンタ103cのカ
ウンタ値がリセットされ、処理が終了する。
【0098】一方、S563で計数値が差数から20を
差引いた値よりも小さい場合には、S564に進む。S
564では、上皿検出情報,下皿検出情報,玉箱検出情
報のうち、いずれかの検出情報が入力されているか否か
が判断される。これにより、上皿6b,下皿6c,玉箱
5のいずれかにパチンコ玉が残留しているか否かが判断
されることになる。そして、いずれの検出情報も入力さ
れていない場合には、前述したS566aに処理が移行
する。一方、S564でいずれかの検出情報が入力され
ている場合にはS565に進み、スピーカー7に交換要
求音声報知信号が出力される。これにより、スピーカー
7から玉計数レバー5aの操作を促す報知音声が出力さ
れる。そしてその後、処理が終了する。
【0099】図7は、確変ラッキー処理の処理手順を説
明するためのフローチャートである。まず、S570に
おいて遊技機6が大当り終了時(大当り制御終了時)で
あるか否かが判断される。大当り終了時でない場合に
は、後述するS571bに進む。一方、大当り終了時で
ある場合にはS571aに進む。
【0100】S571aでは確変情報が入力されている
か否かが判断される。すなわち、遊技機6が確変状態に
あるか否かが判断される。そして確変状態にある場合に
は処理が終了する。一方、確変状態にない場合にはS5
72に進む。
【0101】S571bでは、大当り情報もしくは確変
情報のいずれか一方が入力されているか否かが判断され
る。入力のない場合は後述のS573に進む。一方、入
力のある場合は、この処理を終了する。
【0102】S572では、打止情報が出力される。す
なわち、持玉遊技方式が確変ラッキー方式の場合には、
前記S571aで確変情報が入力されていると判断され
ることにより、前述した持玉遊技終了条件が成立するこ
とになる。
【0103】次にS573に進み計数値がチェックされ
る。次にS574に進み、計数値が「差数−20×(確
変が開始してから終了するまでに発生した大当り回
数)」以上であるか否かが判断される。
【0104】そして、「差数−20×(確変が開始して
から終了するまでに発生した大当り回数)」以上のパチ
ンコ玉が計数されている場合には、S577aに進み、
出玉カードの発行を終了したか否かが判断される。出玉
カードの発行が終了していない場合には、処理が終了す
る。一方、出玉カードの発行が終了している場合には、
577bに進む。S577bでは、打止信号が停止され
る。これにより、遊技機6の遊技不能動状態が解除され
る。次にS578に進み、払出玉カウンタ103a,打
込玉カウンタ103b,計数値カウンタ103cのカウ
ンタ値がリセットされ、処理が終了する。
【0105】一方、S574でNOの判断がなされた場
合には、S575に進む。S575では、上皿検出情
報,下皿検出情報,玉箱検出情報のうち、いずれかの検
出情報が入力されているか否かが判断される。そして、
いずれの検出情報も入力されていない場合には、前述し
たS577aに処理が移行する。一方、S575でいず
れかの検出情報が入力されている場合にはS576に進
み、スピーカー7に交換要求音声報知信号が出力され
る。これにより、スピーカー7から玉計数レバー5aの
操作を促す報知音が出力される。そしてその後、処理が
終了する。
【0106】図8は、玉返却処理の処理手順を説明する
ためのフローチャートである。まず、S40において計
数値が0よりも大きいか否かが判断され、0よりも大き
くない場合には処理が終了する。一方、0よりも大きい
場合にはS41に進む。
【0107】S41では、自動返却スイッチ3cが押圧
操作されて自動玉返却モードに設定されているか否かが
判断される。自動玉返却モードに設定されていない場合
にはS43に進み、玉返却スイッチ3bが押圧操作され
たか否かが判断される。押圧操作のない場合には処理が
終了する。一方、押圧操作されている場合にはS44に
進み、玉返却コマンドが玉返却装置3に出力された後、
処理が終了する。一方、S41で自動玉返却モードであ
ると判断された場合にはS42に進み、上皿検出情報,
下皿検出情報,玉箱検出情報のうちいずれかの検出情報
が入力されているか否かが判断される。そしていずれか
の検出情報が入力されている場合には遊技者が遊技に使
用可能なパチンコ玉が存在するものと見なし、処理が終
了する。一方、いずれの検出情報も入力されていない場
合には玉不足と判断されてS44に進む。そして、玉返
却コマンドが送信され、処理が終了する。
【0108】図9は、計数許容・禁止処理の処理手順を
示すフローチャートである。まず、SA1において、遊
技機6の遊技状態が大当り中もしくは確変中のいずれか
にあるか否かが判断される。遊技状態がいずれにも該当
しない場合にはSA2に進み、精算操作が行なわれたか
否かが判断される。すなわち、操作情報が呼出・発行装
置2より入力されたか否かが判断される。なお、操作情
報は、出玉カード発行スイッチ2cの押圧操作に基づい
て出力される情報である。
【0109】精算操作が行なわれていない場合にはSA
8に進み、差数が0よりも大きいか否かが判断される。
差数が0よりも大きい場合には、その持玉の一部または
全部をすでに計数済であるか否かは別として、遊技者が
持玉を所有していると考えられる。そこで、差数が0よ
りも大きい場合には、SA12に進む。SA12では、
差数から計数値を差引いた値、すなわち計算上の未計数
玉の数が、−100以上であるか否かが判断される。つ
まり、遊技者が未計数玉をまだ所有しているか否かが判
断される。なお、この計算上の未計数玉の数が、1以上
であることをその条件とせず、所定の許容値の一例とな
る−100以上であることをその条件としている理由は
前述したとおりである。すなわち、貸玉の存在などによ
り計数値が差数よりも多少多くなって計算上の未計数玉
の数が負数となる場合があり、計算上の未計数玉の数が
負数となっていても、遊技の結果所持されたパチンコ玉
であって計数されていないパチンコ玉がまだ残留してい
る可能性がある。そして、この残留している未計数玉の
計数を許容するためである。
【0110】そこでSA12で計算上の未計数玉の数
が、−100以上であると判断された場合には、未計数
玉を遊技者が所有しているものとみなし、SA11にお
いて計数許容処理が実行される。計数許容処理が実行さ
れることにより、計数許容情報が玉箱5へ出力される。
これにより、玉箱5で玉計数レバー5aのスライド操作
が許容される。そして、その後、処理が終了する。
【0111】一方、SA12で計算上の未計数玉の数
が、−100未満であると判断された場合には、異常事
態が発生しているものとみなされ、SA13においてエ
ラー報知情報が呼出・発行装置2などへ出力される。次
にSA9に進み、計数禁止処理が実行される。計数禁止
処理が実行されることにより、計数禁止情報が玉箱5へ
出力される。これにより、玉箱5で玉計数レバー5aの
スライド操作が禁止される。そして、その後、処理が終
了する。
【0112】一方、SA8において差数が0未満である
と判断された場合には、未計数玉を遊技者が所有してい
ないものとみなし、前記SA9に進み、計数禁止処理が
実行される。
【0113】SA2で精算操作が行なわれていると判断
された場合、すなわち、大当りや確変が発生していない
状態で精算操作が行なわれた場合には、SA3に進む。
SA3では、差数と計数値との差の絶対値、すなわち、
計算上の未計数玉数の絶対値が100以下であるか否か
が判断される。そして、その絶対値が100以下である
場合には、遊技者がすべての持玉を精算したものとみな
され、SA5に進む。SA5では、差数カウンタ103
dのカウンタ値が0にリセットされる。差数カウンタ1
03dのカウンタ値をリセットする理由については後述
する。さらにSA6で前記SA9と同様の計数禁止処理
が実行される。
【0114】SA6で計数禁止処理が実行された後、S
A7に進み、計数値書込フラグがセットされる。計数値
書込フラグは、計数値(持点)を出玉カードに記録させ
る処理を能動化させるためにセットされるフラグであ
る。このフラグがセットされることにより、遊技者に付
与すべき出玉数が算出され、カードR/W制御情報が呼
出・発行装置2へ出力される。呼出・発行装置2は、こ
のカードR/W制御情報の入力に基づいて出玉カードを
出玉カード発行口2cから発行する。
【0115】一方、SA3でNOと判断された場合に
は、すなわち、遊技者が遊技で所有したパチンコ玉の一
部を精算したに過ぎないと見なされ、SA4に進む。S
A4では、差数から計数値が差し引かれてその値が新た
な差数として差数カウンタ103dにセットされる。
【0116】次に、SA14に進み、SA4で計算され
た新たな差数が0よりも小さくなっていないか否かが判
断される。0よりも小さくなっている場合には、SA1
5に進み、差数が新たに0にセットされ直される。SA
4での計算の結果、新たな差数が0よりも小さくなると
いうことは、実際にはすべての持玉が精算済であると考
えられるためである。
【0117】SA14でNOと判断された場合、または
SA15の後、前記SA7に移行して計数値書込フラグ
がセットされた後、処理が終了する。
【0118】また、SA1で遊技機6の遊技状態が大当
り中もしくは確変中のいずれかにあると判断された場合
にはSA10に進み、精算操作が行なわれたか否かが判
断される。すなわち、操作情報が呼出・発行装置2より
入力されたか否かが判断される。
【0119】精算操作が行なわれた場合には、前記SA
4に進む。一方、精算操作が行なわれていない場合には
前記SA11に進み、前述した計数許容処理が実行され
る。これにより、玉箱5で玉計数レバー5aのスライド
操作が許容されることになる。なお、遊技機6の遊技状
態が大当り中もしくは確変中のいずれかにある場合に計
数を許容するのは、このような遊技状態であれば多くの
パチンコ玉が遊技者に払い出されて計数の必要性が生じ
るためである。
【0120】ここで、SA5で差数カウンタ103dの
カウンタ値を0にリセットする理由を説明する。差数
は、前述したとおり、遊技者が所有している持玉の数を
示すものである。したがって、遊技者がすべてのパチン
コ玉を計数し終えて精算操作をした時点で、「差数−計
数値」を演算すると、計算上はその値は0になるはずで
ある。また、その値が0にならない場合には、遊技者が
その値に相当する未計数玉をまだ所有していることを意
味する。このことからすると、SA3およびSA5の処
理は不要であり、精算操作が行なわれること(SA2)
に基づいてSA4の未計数玉の演算を行なって、その演
算結果が1以上となる場合には計数許容処理を実行し、
0以下となる場合には計数禁止処理を実行すればよいと
考えられる。
【0121】しかしながら、計算上の未計数玉数と、実
際に遊技者が未計数の状態で所有しているパチンコ玉数
とは正確に一致するとは限らない。遊技者が遊技の途中
でパチンコ玉を上皿6bなどから抜き取って煙草などの
景品と交換したり、あるいはパチンコ玉の一部が遊技中
に床にこぼれ落ちることがあるため、遊技者の所有して
いる持玉が打込玉と払出玉以外の要因で変動する結果、
遊技者の所有している持玉と計算上の差数との間に誤差
が生じる。そして、差数に基づいて演算される計算上の
未計数玉数(差数−計数値)にも当然にその誤差が影響
するためである。このような場合には、遊技者がすべて
の持玉を計数したとしても、計算上の未計数玉数(差数
−計数値)は0と一致せず、たとえば、まだ未計数玉が
存在するかのような値をとる。
【0122】ところが実際には、すべての持玉が精算さ
れているため、精算後の計数値を0とする処理に併せて
さらに差数を0にリセットすべきであるのに、差数をリ
セットすることなく次の遊技を許容すると、さらに同様
の原因で生じた誤差が差数に累積されていくことにな
る。そして、遊技回数が増大するにつれ、実際の遊技者
の持玉数と、差数との誤差が次第に大きなものとなる。
このため、たとえば、遊技者は持玉を所有していないに
もかかわらず、差数が大きな数値となっているために、
本来許されないはずのパチンコ玉の計数が許容されてし
まうといった不都合が発生する。
【0123】したがって、この誤差を何らかのタイミン
グで消去してやる必要がある。しかしながら、遊技者の
遊技途中に、実際に遊技者が所有している持玉の数を特
定して、その数を差数としてセットし直すことは困難で
ある。そこで、この計数許容・禁止処理においては、遊
技者が、所有していた持玉のすべてを最終的に精算して
いるであろうタイミングで差数カウンタ103dのカウ
ンタ値を0にリセットして誤差が生じないようにしてい
るのである。そしてそのタイミングとして、大当りや確
変が発生していない状態で精算操作が行なわれており
(SA1),かつ、その時の計算上の未計数玉数が極め
て少ない(たとえばこの処理では、その絶対値が100
以下)時期を選定しているのである(SA3)。
【0124】ここで、大当りや確変が発生していない状
態で精算操作が行なわれたことを条件としているのは、
大当り中などに遊技者が遊技を途中で止めて、すべての
持玉を精算してしまうことは考えられないためである。
また、計算上の未計数玉数が極めて少ないことを条件と
しているのは、精算時点でまだ計算上の未計数玉数が大
きい場合(たとえばこの処理では101以上)には、遊
技者が遊技で所有したパチンコ玉の一部を精算したに過
ぎないと考えられるためである。一方、計算上の未計数
玉数が極めて少ない場合には、その時点で遊技者は実際
には持玉のすべてを計数し終えていると見なして、その
差数を誤差として取扱うのである。
【0125】なお、計算上の未計数玉数が極めて少ない
場合にこのような取扱いをして、差数をリセットし(S
A5)、かつ、計数禁止処理をすると(SA6)、実際
にその計算上の未計数玉数分程度のパチンコ玉を遊技者
が保有していた場合が問題となる。しかしながら、遊技
者が極めて少ない数のパチンコ玉を残して1度精算を済
ました後で、あらためて残っている極めて少ない数のパ
チンコ玉を計数して再び精算するなどということは通常
考えられない。したがって、このような処理が行なわれ
ることにより、運用上の問題が生じることはない。
【0126】以上の理由により、この計数許容・禁止処
理の処理手順では、SA5で差数カウンタ103dのカ
ウンタ値を0にリセットする処理を行なっている。な
お、上記趣旨より、SA3の「100」という数値はこ
れに限られるものではなく、誤差の範囲と見なしうる数
値であればこれ以下の数値でもこれ以上の数値でもよ
い。
【0127】図10は、換金率設定処理の処理手順を示
すフローチャートである。まず、S91により、換金率
がセット済みであるか否かの判断がなされる。S91に
より換金率がセット済みであると判断された場合は、こ
の換金率設定処理が終了する。一方、S91により換金
率がセット済みではないと判断された場合は、S92に
進み、会員カードリーダ8に会員カードが挿入されてい
るか否かの判断がなされる。
【0128】S92により会員カードが挿入されていな
いと判断された場合は、会員による遊技機6の使用では
ないため、換金率を非会員用の第2の換金率にセットす
る処理がなされる。一方、S92により会員カードが挿
入されていると判断された場合は、S93に進み、会員
カードから読出された会員情報を読込む処理がなされ
る。次に、S94に進み、S93で読込まれた会員情報
に基づいて、真の会員であるか否かを照合するために、
照合要求情報を送信する処理がなされる。この照合要求
情報が送信されると、管理コンピュータでは、照合要求
情報に含まれる会員番号と、登録された会員番号とを照
合し、その照合結果を示す照合結果情報を制御装置10
に送信する。
【0129】次に、S95に進み、照合要求情報に応答
する照合結果情報が受信されたか否かの判断がなされ
る。S95では、照合結果情報が受信されるのを待って
S96に進む。S96では、受信した照合結果情報に基
づいて、遊技者が会員であるか否かの判断がなされる。
S96により遊技者が会員であると判断された場合は、
S97に進み、換金率を会員用の第1換金率にセットす
る処理がなされた後、この換金率設定処理が終了する。
一方、S96により遊技者が会員でないと判断された場
合は、S98に進み、換金率を非会員用の第2換金率に
セットする処理がなされた後、この換金率設定処理が終
了する。ここで、S97でセットされる会員用の第1換
金率は、前述したように、S98でセットされる非会員
用の第2換金率よりも高い換金率である。
【0130】図11は、カードR/W処理の処理手順を
示すフローチャートである。まず、S31により、出玉
カード発行スイッチ2cの押圧操作による出玉カードの
発行操作が行なわれたか否かの判断がなされる。S31
により発行操作が行なわれていないと判断された場合
は、このカードR/W処理が終了する。一方、S31に
より発行操作が行なわれたと判断された場合は、S32
に進み、前述した換金率設定処理により設定された換金
率を参照する処理がなされる。
【0131】次に、S33に進み、計数値の情報と、S
32により参照した換金率の情報とを出玉カードに書込
む処理がなされる。次に、S34に進み、計数値および
換金率が書き込まれた出玉カードを呼出・発行装置2か
ら排出して発行する処理がなされた後、このカードR/
W処理が終了する。
【0132】このように出玉カードが発行されると、遊
技者は、出玉カードに書込まれた換金率に基づいて、出
玉カードに書込まれた計数値を景品交換することが可能
である。したがって、会員の資格を有する遊技者は、非
会員の遊技者よりも有利な条件で景品交換することがで
きる。
【0133】図12は、遊技機6の遊技状態と計数操作
の禁止・許容のタイミングとを説明するためのタイミン
グチャートである。
【0134】なお、このタイミングチャートでは、前述
した持玉遊技を制限する方式(持玉遊技方式)として、
ラッキーナンバー方式が採用されている場合を例として
説明する。
【0135】まず、確変図柄以外の大当り図柄で大当り
が発生して、遊技機6の遊技状態が通常状態から大当り
状態に変化する。この変化に伴って、計数動作が禁止さ
れた状態から許容される状態となる。また、大当り中に
入賞玉が発生すれば多量の払出玉が生じて差数(払出玉
数−打込玉数)が正数となる。
【0136】その後、大当りが終了しても、差数が正数
である限り、計数動作の許容された状態が継続する。遊
技者が玉計数レバー5aをスライド操作して、遊技の結
果得たすべてのパチンコ玉を持点に変換した後、出玉カ
ード発行スイッチ2cを操作して精算すれば、差数が0
にリセットされるとともに計数動作が禁止された状態と
なる。
【0137】その後、確変図柄により大当りが発生すれ
ば、前記同様に計数動作が許容された状態となるととも
に差数が正数となる。そして、その後、大当りが終了し
ても確変が継続する限り、計数動作の許容された状態が
継続する。
【0138】その大当りが終了した後、遊技者が前述と
同様に精算すれば、差数が0にリセットされるとともに
計数動作が禁止された状態となる。
【0139】さらに、その後、図示する最後の大当りが
ラッキーナンバーで発生し、その大当りが終了する。こ
の時、大当り中に発生した多量の払出玉により差数が正
数となっており、計数動作を許容された状態にある。こ
こで遊技者が玉計数レバー5aをスライド操作して、遊
技の結果得たすべてのパチンコ玉を持点に変換した時点
で差数が0にリセットされ、計数動作が禁止された状態
となる。
【0140】以上に示したように、この第1実施形態に
よれば、遊技者が正規の会員カードを使用する会員であ
る場合には、非会員である場合よりも換金率が遊技者に
有利になるように高くされる。このため、同じ遊技結果
価値であっても、会員という特典を受ける資格を有する
方が有しない方よりも景品交換率としての換金率の点で
有利になるため、遊技者は、会員である場合に、遊技の
結果に対して期待感を持ち、遊技に際して興趣が向上す
る。また、会員になると景品交換率としての換金率の点
で有利になるため、会員を増加させることができるとい
う効果を得ることができる。
【0141】なお、この実施の形態においては、遊技者
が会員である場合に、非会員よりも換金率を高くする例
を説明した。しかし、このように換金率を高くされる対
象となる者は、会員に限られるわけではない。すなわ
ち、すべての会員を対象として換金率を高くするのでは
なく、遊技場の使用頻度が高い特別の会員のみを対象と
して、それ以外の者よりも換金率を高くするようにして
もよい。また、会員および非会員の区別なく、遊技場の
経営方針に合わせて、男性の遊技者のみまたは女性の遊
技者のみをを対象として、それ以外の者よりも換金率を
高くするようにしてもよい。また、会員および非会員の
区別なく、遊技場の経営方針に合わせて、所定年齢以上
の遊技者のみまたは所定年齢以下の遊技者のみを対象と
して、それ以外の者よりも換金率を高くするようにして
もよい。
【0142】以上に示した例は、一例であり、特定の遊
技者の景品交換率としての換金率をそれ以外の遊技者の
換金率よりも高くすることは、予め定められた何らかの
特典取得資格を有する遊技者を対象として行なえばよい
のである。
【0143】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。前述した第1実
施形態においては、遊技者が会員カードを有する会員で
ある場合に、非会員の場合よりも換金率を高くする例を
示した。それに加えて、この第2実施形態においては、
会員に会員ランクを付与し、同じ会員であっても、会員
ランクにより換金率を異ならせる例を説明する。この第
2実施形態においては、重複した説明を避けるため、第
1実施形態との相違点を中心として説明する。
【0144】まず、会員ランクと、換金率および会員ラ
ンク基準との関係を説明する。図13は、会員ランク
と、換金率および会員ランク基準との関係を表形式で示
す図である。図13においては、会員ランクごとに、換
金率および会員ランク基準が示されている。会員は、第
1ランク〜第3ランクの3段階のランクに分けられてい
る。会員ランクは、会員個人の遊技時間を基準としてラ
ンク分けされる。最上位ランクである第1ランクは、過
去2ヶ月の遊技時間が300時間以上の遊技者に付与さ
れ、換金率が4.0(円/玉)に定められる。第2ラン
クは、過去2ヶ月の遊技時間が150時間以上200時
間未満の遊技者に付与され、換金率が3.5(円/玉)
に定められる。最下位ランクである第3ランクは、過去
2ヶ月の遊技時間が150時間未満の遊技者に付与さ
れ、換金率が3.0(円/玉)に定められる。このよう
に、会員ランク毎に換金率が異なっており、会員のラン
クが上がるにしたがって換金率が高くされている。この
場合においても、第1ランク〜第3ランクの各ランクに
対応する換金率は、非会員用の換金率よりも高く設定さ
れている。また、たとえば第1ランクの遊技者であって
も、しばらく遊技をせず、その時点での過去2ヶ月間の
遊技時間が300時間を下回った場合は、第2ランクに
ランクが下がるため、遊技者の遊技意欲を増進させるこ
とができる。
【0145】各会員の会員ランクは、図3に示した管理
コンピュータ200により、各会員の個人情報として管
理される。前述したように、管理コンピュータ200で
は、会員の遊技者が遊技をしている期間中、制御装置1
0から会員利用情報が送信されてくるので、その会員利
用情報が送信されている時間をその会員の遊技時間とみ
なして遊技時間を計時し、その計時に基づいて、会員毎
の遊技機の使用時間である遊技時間を累積記憶する。そ
して、管理コンピュータ200では、過去2ヶ月間の遊
技時間を会員毎に求め、その過去2ヶ月間の遊技時間に
応じて各会員に会員ランクを付与する。各会員の会員ラ
ンクは、管理コンピュータ200において各会員の個人
情報として管理される。
【0146】次に、第2実施形態による換金率設定処理
について説明する。第2実施形態においては、第1実施
形態と比べて、換金率設定処理の処理内容が異なる。
【0147】図14は、第2実施形態による換金率設定
処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0148】まず、S101により、換金率がセット済
みであるか否かの判断がなされる。S101により換金
率がセット済みであると判断された場合は、この換金率
設定処理が終了する。一方、S101により換金率がセ
ット済みではないと判断された場合は、S102に進
み、会員カードリーダ8に会員カードが挿入されている
か否かの判断がなされる。
【0149】S102により会員カードが挿入されてい
ないと判断された場合は、会員による遊技機6の使用で
はないため、S111に進み、換金率を非会員用の換金
率にセットする処理がなされる。一方、S102により
会員カードが挿入されていると判断された場合は、S1
03に進み、会員カードから読出された会員情報を読込
む処理がなされた後、この換金率設定処理が終了する。
次に、S104に進み、S103で読込まれた会員情報
に基づいて、真の会員であるか否かを照合するために、
照合要求情報を送信する処理がなされる。この照合要求
情報が送信されると、管理コンピュータ200では、照
合要求情報に含まれる会員番号と、登録された会員番号
とを照合し、その照合結果を示す照合結果情報を制御装
置10に送信する。
【0150】次に、S105に進み、照合要求情報に応
答する照合結果情報が受信されたか否かの判断がなされ
る。S105では、照合結果情報が受信されるのを待っ
てS106に進む。S96では、受信した照合結果情報
に基づいて、遊技者が会員であるか否かの判断がなされ
る。S106により遊技者が会員ではないと判断された
場合は、前述したS111に進み、換金率を非会員用の
換金率にセットする処理がなされる。
【0151】一方、S106により遊技者が会員である
と判断された場合は、S107に進み、会員ランク要求
情報を送信する処理がなされる。この会員ランク要求情
報は、会員である遊技者に付与された会員ランク(第1
ランク〜第3ランク)の情報を管理コンピュータ200
に要求するための情報であり、遊技機6で遊技を行なっ
ている遊技者を特定する情報および会員ランクの返信を
要求する情報を含んでいる。この会員ランク要求情報
は、前述した照合要求情報とは別に、制御装置10から
管理コンピュータ200に送信される。
【0152】会員ランク要求情報が制御装置10から送
信されると、管理コンピュータ200では、管理してい
る会員の個人情報に基づき、会員ランク要求情報に応じ
て、該当する会員の会員ランクを特定可能な会員ランク
情報を制御装置10に送信する。次に、S108に進
み、会員ランク要求情報に応答する会員ランク情報が受
信されたか否かの判断がなされる。S108では、会員
ランク情報が受信されるのを待ってS109に進む。S
109では、受信した会員ランク情報に基づいて、遊技
者の会員ランクを判別する。
【0153】次に、S110に進み、遊技者の換金率を
会員ランクに応じた換金率にセットする処理がなされ
る。具体的には、前述した図13に示されるような会員
ランクと換金率との関係を示すデータが制御装置10に
記憶されており、そのデータを用いて、S109で判別
した会員ランクに応じた換金率を選択し、その換金率を
遊技者の会員ランクに応じた換金率としてセットする。
ここで、S109でセットされる会員ランク別の換金率
は、S111でセットされる非会員用の第2換金率より
も高い換金率である。S110の後、この換金率設定処
理が終了する。
【0154】以上に示したように、この第2実施形態に
おいては、第1実施形態の場合と同様に、遊技者が正規
の会員カードを使用する会員である場合に、非会員であ
る場合よりも換金率が遊技者に有利になるように高くさ
れる。このため、同じ遊技結果価値であっても、会員と
いう特典を受ける資格を有する方が有しない方よりも換
金率の点で有利になるので、遊技者は、会員である場合
に、遊技の結果に対して期待感を持ち、遊技に際して興
趣が向上する。また、会員になると換金率の点で有利に
なるため、会員を増加させることができるという効果を
得ることができる。
【0155】さらに、この第2実施形態においては、同
じ会員であっても、会員ランクに応じて景品交換率とし
ての換金率が異なり、会員ランクが上位ランクになるに
したがって、換金率が高くされる。このため、同じ会員
であっても、会員ランクが高い方が会員ランクが低い方
よりも換金率の点で有利になるので、遊技者は、高い会
員ランクである場合に、遊技の結果に対してより一層期
待感を持ち、遊技に際してより一層興趣が向上する。
【0156】さらに、同じ会員であっても、会員ランク
が高い方が会員ランクが低い方よりも換金率の点で有利
になるので、遊技者は、会員ランクの向上の条件に応じ
て自らの会員ランクを高くしようとする。このため、遊
技者の遊技に対する積極性が増すようにすることができ
る。具体的に、この第2実施形態の場合には、過去2ヶ
月間の遊技時間の累計時間が長いほど会員ランクが高く
なるので、遊技結果が遊技者にとって利益をもたらすも
のになるか否かに係わらず、会員の遊技者が積極的に遊
技を行なうようになると考えられる。すなわち、1回の
遊技結果が遊技者にとって不利益なものになっても、そ
の遊技に費やした時間が会員ランクの向上に役立つた
め、遊技者の損失感を補填し、次回の遊技に対する期待
感を失わせないようにすることができる。
【0157】なお、この第2実施形態においては、会員
ランクのランク分けの基準を過去2ヶ月間の遊技時間の
累積時間とした場合を一例として説明した。しかし、こ
れに限らず、会員ランクのランク分けの基準は、過去2
ヶ月間の遊技時間に限らず、その他の条件を用いてもよ
い。たとえば、過去1ヶ月間の遊技時間等の過去2ヶ月
間以外の所定期間における会員の遊技時間、過去所定期
間における会員の遊技場への来場回数、過去所定期間に
おいて会員が遊技に費やした金額、過去所定期間におい
て会員が景品交換した玉の計数値、過去所定期間におい
て会員が発生させた大当り回数、過去所定期間における
会員の負け金額、会員の現在の貯金玉量、または、会員
の年齢等のその他の各種の条件を会員ランクのランク分
けの基準としてもよい。
【0158】また、この第2実施形態においては、会員
をランク分けすることにより会員の換金率を異ならせ
た。しかし、これに限らず、会員をランク分けせずに、
会員の性別により換金率を異ならせるようにしてもよ
い。また、会員のランク分けにより換金率を異ならせる
ことに加えて、同じランクでも、会員の性別により換金
率を異ならせるようにしてもよい。
【0159】また、換金率は、会員の誕生日または会員
の誕生月等の会員ごとに異なる特別の日または特別の期
間において、該当する会員に限定して一時的に通常の換
金率よりも高い換金率にするようにしてもよい。そのよ
うにすれば、会員に対して個別のサービスを提供するこ
とができるとともに、そのような会員ごとの特別の日ま
たは特別の期間において、該当する会員の遊技場への来
場を促進することができる。
【0160】また、換金率は、盆、年の暮れ、正月、ま
たは、遊技場の開店記念日等の会員共通の特別の日また
は特別の期間において、会員全員について一時的に通常
の換金率よりも高い換金率にするようにしてもよい。そ
のようにすれば、そのような特別の日または特別の期間
における遊技場の来場者数を増加させることができる。
また、そのような特別の日または特別の期間において
は、会員に限らず、非会員についても換金率を通常の換
金率よりも高い換金率にするようにしてもよい。そのよ
うにすれば、そのような特別の日または特別の期間にお
ける遊技場の来場者数をより一層増加させることができ
る。
【0161】次に、以上説明した発明の実施の形態の変
形例や特徴点を以下に列挙する。 (1) 遊技者のパチンコ玉の計数値が遊技時間から考
えられる最大出玉数を超えた場合に、その計数値に対応
して定められる換金率を無効にしてもよい。具体的に
は、単位時間当りに得られると考えられる最大出玉数を
制御装置10に記憶させておく。そして、遊技機6にお
いて、遊技者が遊技開始時に会員カードを挿入してから
遊技終了時に会員カードが排出されるまでの時間を遊技
時間として計測する。そして、計数された遊技者のパチ
ンコ玉数が、計測された遊技時間において獲得し得る最
大出玉数を超えるか否かを判断する。その判断は、予め
記憶している単位時間当りの最大出玉数を基準とし、計
数された遊技者のパチンコ玉数と、計測された遊技時間
との関係が基準に当てはまるか否かを判別することによ
り行なう。その判断において、最大出玉数を超えない場
合には、会員,非会員に応じて定められた換金率を付与
し、一方、最大出玉数を超える場合には、不正行為がな
されたものと判断し、エラーの発生を報知する等、所定
の処置を行なう。この場合に、単位時間当りに得られる
最大出玉数は、フィーバータイプ、権利物タイプ、羽根
物タイプ、および、一般電役物等の遊技機の機種により
異なる。このため、単位時間当りに得られる最大出玉数
は、遊技機ごとに予め設定しておく必要がある。一例と
して、最大出玉数は、5分間で2500個等の値に設定
される。この場合には、たとえば、5分間の遊技で25
00個の計数値があった場合には、不正行為がなかった
ものと判断し、たとえば、5分間の遊技で5000個の
計数値があった場合には、不正行為があったものと判断
する。なお、不正行為があったと判断された場合は、エ
ラー報知を行なう他に、予め定められた最低換金率を計
数値に付与するようにしてもよい。
【0162】また、遊技機ごとに計数が行なえず、遊技
機設置島ごとに設けられたジェットカウンタで玉を計数
する構成の場合には、前述したような遊技時間を遊技機
側において計測し、遊技終了時に、会員番号、遊技機の
台番号、および、遊技時間の情報を遊技機設置島の管理
装置に送信し、その管理装置がその情報を記憶する。そ
して、遊技者は、出玉を入れた玉箱をジェットカウンタ
に持って行き、ジェットカウンタに設けられた会員カー
ド処理部に会員カードを挿入した後、玉の計数を実行さ
せる。そして、ジェットカウンタは、会員カードから会
員番号等の会員情報を読出してその情報を玉の計数値の
情報とともに管理装置に送信し、管理装置による遊技時
間と出玉数との関係のチェックを要求する。管理装置で
は、不正行為が行なわれたか否かを前述したような方法
で遊技時間と出玉数との関係に基づいて判断し、その判
断結果の情報をジェットカウンタに送信する。ジェット
カウンタでは、不正行為が行なわれていない旨の情報を
受けた場合に、会員,非会員に応じて定められた換金率
を付与し、一方、不正行為が行なわれている旨の情報を
受けた場合に、エラーの発生を報知する等、前述したも
のと同じ処置を行なう。
【0163】なお、前述したいずれの場合にも、会員で
ない、または、会員であるが何らかの都合により会員カ
ードを使用しなかった遊技者には、予め定められた非会
員用の換金率を計数値に対して付与する。
【0164】以上のように、遊技時間から考えてあり得
ない計数値があった場合には高い換金率が付与されない
ので、換金率に関する不正行為を防ぎ、換金率を変化さ
せる場合のセキュリティを向上させることができる。
【0165】(2) 遊技者の離席中に出玉カード等の
記録媒体が発行されないようにする構成を採用してもよ
い。具体的には、遊技機6の椅子席または遊技機設置島
の所定位置に遊技者の存在を検出するセンサを取付け、
各遊技機6に遊技者が座っているか否かを検出する。そ
して、そのようなセンサにより遊技者が検出されない場
合、すなわち、離席中の場合に、呼出・発行装置2の出
玉カード発行スイッチ2cが押圧操作できないようにそ
のスイッチをロック状態にする。そのようにすれば、遊
技者の離席中に不正行為者により出玉カードが不正に発
行されてしまわないようにすることができ、セキュリテ
ィを向上させることができる。
【0166】(3) 換金率が異なる他の遊技機からパ
チンコ玉が持ち込まれたことを容易に判別することが可
能な構成の玉箱を採用してもよい。具体的には、前述し
た玉箱5の内部に玉を所定個数だけ貯留できる構成にす
る。すなわち、玉箱5の内部を、たとえば、下皿6cか
ら玉抜きが行なわれる場合に1000個だけしか玉を収
納できないように構成する。玉箱5内の玉の個数は、玉
箱5に設けられたセンサにより検出し、把握する。この
場合には、通常の操作により1000個を超える玉が玉
箱5の内部に入り得ないので、1000個を超える玉が
センサにより検出されると、他の遊技機から玉が持込ま
れたとみなし、エラー報知を行なう。このような構成を
用いれば、他の遊技機からの玉の持込みを防ぐことがで
きるので、換金率に関する不正行為を防ぎ、換金率を変
化させる場合のセキュリティを向上させることができ
る。
【0167】(4) 第1,第2実施形態においては、
各遊技機で玉の計数が可能である例を示したが、遊技機
設置島に設けられたジェットカウンタで計数を行なう構
成の場合は、次のような構成を採用してもよい。大当り
が発生すると、その終了後に抽選を行なって、抽選に当
たった場合に換金率を高いものにする。具体的には、前
述した呼出・発行装置2等の呼出しランプに抽選を実行
できる機能を持たせる。そして、大当りが発生すると、
その終了後に遊技者が呼出しランプに設けられた抽選操
作部を操作し、抽選を行なう。この抽選では、玉を入れ
るドル箱の番号を選択する。遊技場では、ICチップを
内蔵したドル箱を多数用意し、各ドル箱にID番号を付
与し、記憶させておく。各ID番号に対応して、予め換
金率が設定されている。その換金率は、抽選当り用の高
い換金率と、抽選はずれ用の低い換金率とのいずれかに
設定されている。したがって、抽選においては、高い換
金率のID番号を得た場合が抽選の当りとなり、遊技者
は、高い換金率を得る資格を取得する。一方、低い換金
率のID番号を得た場合が抽選の外れとなり、遊技者が
低い換金率を得る。抽選が行なわれると、抽選により得
られたID番号のドル箱を係員が遊技機まで持ってく
る。遊技者は、係員が持ってきたドル箱に玉を入れ、そ
のドル箱をジェットカウンタにセットして計数を実行さ
せる。その場合には、ドル箱のICチップからID番号
がジェットカウンタに読出され、そのID番号に対応す
る換金率が計数値に付与される。そして、ジェットカウ
ンタから計数値および換金率の情報が書込まれた記憶媒
体が発行される。以上のような構成を採用すれば、抽選
により換金率が決まるので、遊技者の興趣が向上する。
【0168】(5) 前述した第1,第2実施形態で
は、貯玉について特に説明していないが、会員カードを
用いて貯玉ができる場合には、次のような構成を採用し
てもよい。ここで、貯玉とは、遊技者所有の玉を所定条
件で遊技場に預け入れることをいう。貯玉は、通常の玉
と同様に景品交換することが可能であり、その貯玉を実
際の玉または持点に変換して遊技に用いることも可能で
ある。貯玉を遊技に用いることは、貯玉再プレイと呼ば
れる。なお、貯玉の管理は、前述した管理コンピュータ
200等の管理装置により行なわれる。
【0169】貯玉を行なうことが可能であり、換金率を
2種類以上用いる場合には、換金率ごとに貯玉ができる
ようにしてもよい。具体的には、2.0円/玉,2.5
円/玉,3.0円/玉,3.5円/玉,4.0円/玉の
5種類の換金率を用いる場合において、たとえば3.0
円/玉の換金率の遊技機で遊技を行なった後、2000
個の貯玉を行なう場合には、会員の3.0円/玉の貯玉
データに2000個の貯玉が記憶される。また、その他
の換金率の遊技機で遊技を行なった場合には、その換金
率に対応する貯玉データに貯玉数が記憶される。また、
貯玉は、これらの換金率の貯玉金額の合計値で管理して
もよい。
【0170】次に貯玉例の一例を示し、貯玉の運用例を
説明する。換金率ごとに貯玉ができる場合において、た
とえば、ある会員の貯玉データにおいて、2.0円/玉
が2000個、2.5円/玉が3000個、3.0円/
玉が2000個、3.5円/玉が5000個、4.0円
/玉が3000個である場合は、貯玉合計値が1500
0個である。この貯玉合計値を金額に換算すると、47
000円になる。
【0171】換金率ごとに貯玉数を管理し、貯玉再プレ
イ時には、再プレイを行なう遊技機の換金率と同じ換金
率の貯玉から再プレイ用の玉が遊技者に払戻されるよう
にしてもよい。この場合には、遊技者に払戻された換金
率の貯玉数が払戻数だけ減算されて管理される。
【0172】また、貯玉を貯玉合計値により管理し、貯
玉再プレイ時には、再プレイを行なう遊技機の換金率に
払戻し個数を乗算した金額を貯玉合計値から減算するこ
とにより貯玉データを管理するようにしてもよい。具体
的には、もし、換金率が2.5円/玉の遊技機で再プレ
イを行なう場合には、2.5円/玉×払戻し個数の金額
を47000円から減算し、残りの金額を貯玉金額とし
て管理する。
【0173】また、貯玉を貯玉合計値により管理し、貯
玉再プレイ時には、再プレイを行なう遊技機の換金率に
かかわらず、換金率の平均値に払戻し個数を乗算した金
額を貯玉合計値から減算することにより貯玉データを管
理するようにしてもよい。具体的には、2.0円/玉、
2.5円/玉、3.0円/玉、3.5円/玉、4.0円
の平均値は3.0円/玉である。したがって、再プレイ
を行なう場合には、3.0円/玉×払戻し個数の金額を
47000円から減算し、残りの金額を貯玉金額として
管理する。
【0174】以上のような貯玉の管理を行なえば、換金
率を複数種類設定した場合であっても、貯玉の管理を容
易に行なえる。
【0175】(6) 前述した呼出・発行装置2等の呼
出しランプに抽選を実行できる機能を持たせ、遊技開始
時に遊技者が抽選を行ない、その抽選の結果にしたがっ
て換金率を設定するようにしてもよい。その場合に設定
された換金率は、遊技の終了まで有効である。すなわ
ち、抽選に当たった遊技者に特典取得資格を付与しても
よい。このようにすれば、遊技開始時に換金率が決まる
ので、遊技者の興趣が向上する。
【0176】(7) 1台の遊技機6における一人の遊
技者の可変表示装置の始動開始回数を前述した制御装置
10等の管理装置により累積演算し、その回数が所定回
数(たとえば1000回)以上になった場合に、換金率
を通常の換金率よりも高い換金率にするようにしてもよ
い。すなわち、始動開始回数が所定回数になった遊技者
に特典取得資格を付与してもよい。このようにすれば、
長時間遊技をした遊技者に換金率についての特典が付与
されるので、遊技者の興趣が向上する。
【0177】(8) 遊技場に女性専用台と呼ばれる女
性遊技者が専用使用できる遊技機がある場合に、その遊
技機の換金率のみを通常の換金率よりも高い換金率にす
るようにしてもよい。すなわち、女性の遊技者に特典取
得資格を付与してもよい。このようにすれば、女性の遊
技者に換金率についての特典が付与されるので、女性の
遊技者の興趣が向上する。
【0178】(9) サービスタイムと呼ばれる遊技場
のサービス向上時間帯において、遊技機の換金率を通常
の換金率よりも高い換金率にするようにしてもよい。す
なわち、所定の時間帯において遊技をする遊技者に特典
取得資格を付与してもよい。このようにすれば、所定の
時間帯において遊技をすれば、遊技者に換金率について
の特典が付与されるので、遊技者の興趣が向上する。
【0179】(10) 図10に示されたステップS9
2〜S96により、遊技者が予め定められた特典取得資
格を有するか否かを判別する資格判別手段が構成されて
いる。この資格判別手段が判別する特典取得資格には、
遊技場の会員、遊技場の特別会員、所定の性別条件を満
たす遊技者、または、所定の年齢条件を満たす遊技者等
の所定の条件により特典を受ける資格を取得した者が含
まれる。
【0180】(11) 図10に示されたステップS9
7,S98により、前記資格判別手段の判別結果に応じ
て、遊技者の所有となった遊技結果価値の景品交換率
(換金率)を決定する景品交換率決定手段が構成されて
いる。この場合の遊技結果価値には、パチンコ玉、得
点、および、コイン等の遊技機での遊技の結果遊技者の
所有となった換金可能なあらゆる価値が含まれる。
【0181】(12) 図1に示された呼出・発行装置
2により、遊技者の所有となった遊技結果価値を特定可
能な情報(パチンコ玉の計数値)および前記景品交換率
決定手段により決定された景品交換率(換金率)を特定
可能な情報を記録した記録媒体(出玉カード)を発行す
る記録媒体発行手段が構成されている。この記録媒体に
は、磁気記録式のカードおよび紙のレシート等の各種記
録媒体が含まれる。
【0182】(13) 図14のステップS110に示
されるように、前記景品交換率決定手段は、前記特典取
得資格を有する遊技者の景品交換率を決定する場合に、
その遊技者のランクに応じて景品交換率を決定する。こ
の場合の遊技者のランクには、会員ランク、遊技者の性
別、または、遊技者の年齢等のランクが含まれる。
【0183】(14) 前述した実施の形態では、会員
カードから読出した会員情報に基づいて会員であるか否
かの照合を行なう例を示した。その照合については、予
め会員に付与された暗証番号の照合を併用してもよい。
具体的に、遊技者が暗証番号を入力できる構成を付加
し、会員カードの挿入時に遊技者が暗証番号を入力する
ようにする。その場合には、管理コンピュータ200が
各会員の暗証番号を記憶しておく。そして、会員照合の
際に、会員カードから読出した会員情報の照合に加え
て、入力された暗証番号の照合を管理コンピュータ20
0が行なうようにしてもよい。そして、そのような照合
の結果に基づいて、遊技者が会員であるか否かを判断す
る。このようにすれば、セキュリティを向上させること
ができる。
【0184】(15) 前述した(3)に示された変形
例の技術を遊技機設置島単位での構成に適用してもよ
い。具体的には、前述したような計数後の玉、アウト玉
および入賞玉を遊技機設置島内で循環使用する構成の遊
技機設置島を対象とする。その遊技機設置島において
は、島内の各遊技機に玉を補給するための玉タンクを島
内に1つ有しており、玉の払出し等に応じて各遊技機に
玉タンクから玉が補給されるとともに、回収された玉が
研磨されて再び玉タンクに戻されることにより、島内で
玉が循環使用される。そのような遊技機設置島では、島
内で玉が循環使用されるため、全体の玉保有個数が一定
の個数に保たれるのが正常な状態である。さらに、その
ような遊技機設置島において、玉タンク内の玉の個数を
センサにより検出する(検出精度は、たとえば1000
個単位程度でよい)。そして、「補給玉個数−打込玉個
数」の演算により求められる差数に基づいて各遊技者が
玉箱5内に有する持玉数を各遊技機について把握し、そ
れらの持玉数の島内での合計値を求める。そして、その
合計値が、遊技機設置島内に本来あるべき玉の個数を所
定個数以上超えた場合に、島内で、他の遊技機設置島か
らの玉の持込みがあったものとみなし、異常状態が発生
した旨の判定および報知等のエラー処理を行なう。この
ようにすれば、他の遊技機からの玉の持込みを防ぐこと
ができるので、換金率に関する不正行為を遊技機設置島
単位で防ぎ、換金率を変化させる場合のセキュリティを
向上させることができる。
【0185】(16) 前述した(15)の構成は、ユ
ニット島と呼ばれる構成の遊技機設置島にも適用可能で
ある。ここで、ユニット島とは、1ユニットあたり表側
および裏側で4台の遊技機を設置可能な遊技機設置島ユ
ニットを、複数ユニット連結して1つの遊技機設置島が
構成可能なものをいう。このようなユニット島では、1
ユニット毎に前述した玉タンクを有し、1ユニット内で
独自に前述したような玉の循環使用が行なわれる。この
ようなユニット島について(15)に示したような保有
玉数の管理を行なえば、さらに高い精度で玉の持込みを
防ぐことができ、換金率に関する不正行為をさらに高い
精度で防ぐことができる。
【0186】(17) 以上の実施の形態において説明
した換金率は、景品交換率に含まれる概念である。この
景品交換率には換金率の他に一般景品交換率も含まれる
ため、一般景品交換率も、前述した換金率と同様の取扱
いをするようにしてもよい。
【0187】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図10に示されたステップS92〜S96によ
り、遊技者が予め定められた特典取得資格(会員の資
格)を有するか否かを判別する資格判別手段が構成され
ている。図10に示されたステップS97,S98によ
り、前記資格判別手段の判別結果に応じて、遊技者の所
有となった遊技結果価値(玉の計数値)の景品交換率
(換金率)を決定する景品交換率決定手段が構成されて
いる。該景品交換率決定手段は、遊技者が前記特典取得
資格を有する場合に、遊技者が前記特典取得資格を有し
ない場合よりも遊技者にとって有利な景品交換率(高い
換金率)に遊技者所有の遊技結果価値の景品交換率を決
定する。
【0188】(2) 図1に示された呼出・発行装置2
により、遊技者の所有となった遊技結果価値を特定可能
な情報(パチンコ玉の計数値)および前記景品交換率決
定手段により決定された景品交換率を特定可能な情報を
記録した記録媒体(出玉カード)を発行する記録媒体発
行手段が構成されている。
【0189】(3) 図13に示されるように、前記特
典取得資格を有する遊技者は、前記特典取得資格内にお
いて、前記遊技結果価値の景品交換率が異なる複数のラ
ンク(会員ランク)のうちの何れかのランク(会員ラン
ク)を有する。図14のステップS110に示されるよ
うに、前記景品交換率決定手段は、前記特典取得資格を
有する遊技者の景品交換率を決定する場合に、その遊技
者の前記ランク(会員ランク)に応じて景品交換率を決
定する。
【0190】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。遊技
者が予め定められた特典取得資格を有すると判断された
場合には、その特典取得資格を有しない場合よりも遊技
者所有の遊技結果価値の景品交換率が遊技者にとって有
利な景品交換率に決定される。このため、同じ遊技結果
価値であっても、特典取得資格を有する方が有しない方
よりも景品交換率の点で有利になるので、遊技者が特典
取得資格を有する場合に、遊技の結果に対して遊技者に
期待感を持たせることができ、遊技に際して遊技者の興
趣を向上させることができる。すなわち、遊技結果価値
の景品交換率を用いて遊技者の興趣を向上させることが
できる。
【0191】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。記録媒
体の発行により、遊技者の所有となった遊技結果価値お
よびその景品交換率が記録媒体の記録情報によって特定
されるため、その記録媒体に記録された景品交換率で遊
技結果価値を景品等に交換することが容易にできる。
【0192】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。特典取
得資格を有する遊技者は、遊技者のランクに応じて異な
る景品交換率を得ることが可能になるので、遊技者が特
典取得資格を有する場合に、遊技の結果に対して遊技者
により一層期待感を持たせることができ、遊技に際して
遊技者の興趣をより一層向上させることができる。すな
わち、遊技結果価値の景品交換率を用いて遊技者の興趣
をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機設置島の一部正面図である。
【図2】遊技機および玉箱の要部断面図である。
【図3】遊技機設置島のシステムブロック図である。
【図4】制御装置のブロック図である。
【図5】図5(a)はメイン処理の処理手順を示すフロ
ーチャートであり、図5(b)は打止禁止・解除処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6(a)はカウント処理の処理手順を示すフ
ローチャートであり、図6(b)は1回交換処理の処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】確変ラッキー処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】玉返却処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】計数許容・禁止処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】第1実施形態による換金率設定処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図11】カードR/W処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】遊技機の遊技状態と計数操作の禁止・許容の
タイミングとを説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図13】会員ランクと換金率および会員ランク基準と
の関係を表形式で示す図である。
【図14】第2実施形態による換金率設定処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2は呼出・発行装置、10は制御装置、52は玉計数
器、200は管理コンピュータ、8は会員カードリーダ
ライタである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機での遊技の結果として遊技者の所
    有となった遊技結果価値に対して景品交換率を定めるこ
    とが可能な遊技用装置であって、 遊技者が予め定められた特典取得資格を有するか否かを
    判別する資格判別手段と、 該資格判別手段の判別結果に応じて、遊技者の所有とな
    った遊技結果価値の景品交換率を決定する景品交換率決
    定手段とを含み、 該景品交換率決定手段は、遊技者が前記特典取得資格を
    有する場合に、遊技者が前記特典取得資格を有しない場
    合よりも遊技者にとって有利な景品交換率に遊技者所有
    の遊技結果価値の景品交換率を決定することを特徴とす
    る、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 遊技者の所有となった遊技結果価値を特
    定可能な情報および前記景品交換率決定手段により決定
    された景品交換率を特定可能な情報を記録した記録媒体
    を発行する記録媒体発行手段をさらに含むことを特徴と
    する、請求項1記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記特典取得資格を有する遊技者は、前
    記特典取得資格内において、前記遊技結果価値の景品交
    換率が異なる複数のランクのうちの何れかのランクを有
    し、 前記景品交換率決定手段は、前記特典取得資格を有する
    遊技者の景品交換率を決定する場合に、その遊技者の前
    記ランクに応じて景品交換率を決定することを特徴とす
    る、請求項1記載の遊技用装置。
JP17062197A 1997-06-26 1997-06-26 遊技用装置 Withdrawn JPH119806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17062197A JPH119806A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 遊技用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17062197A JPH119806A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 遊技用装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH119806A true JPH119806A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15908277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17062197A Withdrawn JPH119806A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 遊技用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH119806A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119728A (ja) * 2000-10-16 2002-04-23 Sankyo Kk 景品交換サービスの提供方法
JP2002342636A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Nikon Corp 顧客登録方法
JP2005046540A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Daikoku Denki Co Ltd 遊技場用景品交換システム
JP2008154867A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置
JP2008161574A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2008161575A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2008167997A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、景品交換システム、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2009045362A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2009045319A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Ai Denshi Kk パチンコ台遊技機の出玉計数装置
JP2009045363A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2009254703A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技用処理装置、携帯端末および携帯端末用プログラム
JP2009285468A (ja) * 2009-08-07 2009-12-10 Takeya Co Ltd 玉封入式パチンコ機
JP2010253146A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Kita Denshi Corp 遊技媒体貸出装置
JP2011083380A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Glory Ltd 遊技媒体貸出装置および遊技媒体貸出システム
US8073831B2 (en) 2001-05-18 2011-12-06 Nikon Corporation Electronic shop providing method, site search method, and bulletin board providing method for searching a plurality of content registered onto a website
JP2012196574A (ja) * 2012-07-26 2012-10-18 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置
JP2013031768A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
US8414384B2 (en) 2004-08-10 2013-04-09 Igt Method and system for monitoring gaming device play and determining compliance status
JP2013075238A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Glory Ltd 各台装置および遊技システム
JP2013075237A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Glory Ltd 獲得遊技媒体管理システム
JP2014205039A (ja) * 2014-05-01 2014-10-30 グローリー株式会社 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理システム及び貯遊技媒体管理方法
JP2015051057A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 株式会社ソフイア ポイント処理システム
JP2016005659A (ja) * 2015-09-04 2016-01-14 グローリー株式会社 貯遊技媒体管理システム

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119728A (ja) * 2000-10-16 2002-04-23 Sankyo Kk 景品交換サービスの提供方法
JP4711368B2 (ja) * 2000-10-16 2011-06-29 株式会社三共 景品交換サービスの提供方法
JP2002342636A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Nikon Corp 顧客登録方法
US8073831B2 (en) 2001-05-18 2011-12-06 Nikon Corporation Electronic shop providing method, site search method, and bulletin board providing method for searching a plurality of content registered onto a website
JP4515727B2 (ja) * 2003-07-31 2010-08-04 ダイコク電機株式会社 遊技場用景品交換システム
JP2005046540A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Daikoku Denki Co Ltd 遊技場用景品交換システム
US8414384B2 (en) 2004-08-10 2013-04-09 Igt Method and system for monitoring gaming device play and determining compliance status
JP2008154867A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置
JP2008161574A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2008161575A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2008167997A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置、景品交換システム、貯遊技媒体管理方法及び貯遊技媒体管理プログラム
JP2009045362A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2009045363A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2009045319A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Ai Denshi Kk パチンコ台遊技機の出玉計数装置
JP2009254703A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技用処理装置、携帯端末および携帯端末用プログラム
JP2010253146A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Kita Denshi Corp 遊技媒体貸出装置
JP2009285468A (ja) * 2009-08-07 2009-12-10 Takeya Co Ltd 玉封入式パチンコ機
JP2011083380A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Glory Ltd 遊技媒体貸出装置および遊技媒体貸出システム
JP2012196574A (ja) * 2012-07-26 2012-10-18 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置
JP2013031768A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Glory Ltd 貯遊技媒体管理装置及び貯遊技媒体管理方法
JP2013075238A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Glory Ltd 各台装置および遊技システム
JP2013075237A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Glory Ltd 獲得遊技媒体管理システム
JP2015051057A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 株式会社ソフイア ポイント処理システム
JP2014205039A (ja) * 2014-05-01 2014-10-30 グローリー株式会社 貯遊技媒体管理装置、貯遊技媒体管理システム及び貯遊技媒体管理方法
JP2016005659A (ja) * 2015-09-04 2016-01-14 グローリー株式会社 貯遊技媒体管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH119806A (ja) 遊技用装置
JP2005152547A (ja) 遊技システム
JP4246279B2 (ja) プレイ対象の利用管理システム
JP4278198B2 (ja) 遊技用システム
JP4118366B2 (ja) 不正行為検出装置および遊技場システム
JPH10137430A (ja) 遊技用装置
JP2001000712A (ja) 景品交換システム
JPH10137427A (ja) 遊技用装置
JP4069175B2 (ja) 会員管理装置
JP2008080163A (ja) 不正行為検出装置およびこれを備えた遊技場システム
JP2008061849A (ja) 貯玉管理装置
JPH10328404A (ja) 遊技用装置
JP2023065693A (ja) 各台装置、遊技システム及び遊技媒体数回収方法
JP2008212401A (ja) 遊技場用管理システム
JP2022132451A (ja) 各台装置及び遊技媒体数管理方法
JP5368238B2 (ja) 遊技場用システム
JPH1119316A (ja) 遊技用装置
JP5449918B2 (ja) 遊技用システム
JP6633420B2 (ja) 遊技場用システム
JP6655486B2 (ja) 遊技場用システム及び遊技用装置
JPH119807A (ja) 遊技用装置
JP5302444B2 (ja) 不正行為検出方法
JP7354043B2 (ja) 遊技場用システム
JP6220182B2 (ja) 遊技システム及び遊技媒体異常判定方法
JP7145724B2 (ja) 各台装置及び遊技管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907