JPH1197452A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1197452A
JPH1197452A JP25965097A JP25965097A JPH1197452A JP H1197452 A JPH1197452 A JP H1197452A JP 25965097 A JP25965097 A JP 25965097A JP 25965097 A JP25965097 A JP 25965097A JP H1197452 A JPH1197452 A JP H1197452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置に関し、MESFETを構成する
半導体層に導入する不純物の濃度プロファイルを変更す
る旨の簡単な手段を採ることで寄生抵抗を低く抑えよう
とする。 【解決手段】 n+ ソース領域38及びn+ ドレイン領
域39に於ける不純物濃度が最大となる深さがnチャネ
ル領域34Aに於ける不純物濃度が最大となる深さに比
較して表面側に位置するLDD構造ヘテロ接合電界効果
トランジスタを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体を材
料とする電界効果トランジスタを含む半導体装置に関す
る。
【0002】一般に、化合物半導体電界効果トランジス
タは高速動作が可能である為、通信機器用集積回路装置
に組み込まれ、今後、更に多用される傾向にあり、ま
た、大量情報を遣り取りする時代背景から、通信速度の
高速化が希求されているので、該トランジスタも更に高
速動作化されなければならず、本発明は、それを可能に
する一手段を開示する。
【0003】
【従来の技術】現在、通信機器用集積回路装置に最も多
く使われているのは、LDD(lightly dop
ed drain)構造のMESFET(metal
semiconductor field effec
t transistor)である。
【0004】図4はLDD構造をもつ標準的なMESF
ETを表す要部切断側面図であり、図には、チャネル領
域に於けるn型不純物の濃度プロファイルを付記してあ
る。
【0005】図に於いて、1は基板、2はnチャネル領
域、3はゲート電極、4はn+ ソース領域、4AはLD
D構造のn- ソース領域、5はn+ ドレイン領域、5A
はLDD構造の於けるn- ドレイン領域、6はソース電
極、7はドレイン電極、L1はnチャネル領域2の厚
さ、L2 はnチャネル領域2の表面からの距離をそれぞ
れ示している。尚、nチャネル領域2の厚さL1 は、付
記されている不純物濃度プロファイルから明らかなよう
に、基板1の表面から不純物濃度が0になるまでの深さ
であり、また、nチャネル領域2の距離L2 は、同じ
く、基板1の表面から不純物濃度がピークになるまでの
深さである。
【0006】このMESFETを高速化する手段とし
て、通常、短ゲート化することが行なわれているのであ
るが、MESFETでは、単一の半導体からなる基板に
イオン注入してnチャネル領域2を形成している為、距
離L1 を小さくすることができず、また、厚さL2 を小
さくすることもできない。
【0007】このような問題を解消する為、例えば、I
nGaP/n−InGaAs/GaAs構造のようなヘ
テロ構造を利用してキャリヤの閉じ込め効果を高める旨
の提案がなされている。
【0008】図5はヘテロ構造を利用してキャリヤの閉
じ込めを行なうMESFETを表す要部切断側面図であ
る。尚、図には、チャネル領域に於けるn型不純物の濃
度プロファイルを付記してある。
【0009】図に於いて、11は基板、12はチャネル
層、12Aはnチャネル領域、13はバリヤ層、14は
キャップ層、15はゲート電極、16はn+ ソース領
域、16AはLDD構造に於けるn- ソース領域、17
はn+ ソース領域、17AはLDD構造に於けるn-
レイン領域、18はソース電極、19はドレイン電極を
それぞれ示している。
【0010】このMESFETに用いている半導体材料
を例示すると、 基板11:GaAs チャネル層12:n−InGaAs(或いはGaAs) バリヤ層13:InGaP(或いはAlGaAs) キャップ層14:GaAs であり、また、n型不純物としてはSiを用いている。
【0011】図示説明したMESFETに於いては、ヘ
テロ構造に依るキャリヤの閉じ込めだけでなく、n−I
nGaAsチャネル層12上のInGaPバリヤ層13
は、MESFETの耐圧を向上させる効果もある。
【0012】ところで、図5に見られるMESFETの
ようにヘテロ構造をもつ場合、通常のMESFETの製
造プロセスと同じ製造プロセスを採用したのでは、エネ
ルギ・バンド・ギャップが広いInGaPバリヤ層13
に於ける不純物の活性化率が低いことから、寄生抵抗が
増大し、この為、MESFET本来の特性が阻害される
旨の問題が起こっている。
【0013】図5のMESFETに付記してある不純物
濃度プロファイルを見ると明らかであるが、この場合の
半導体にとってn型不純物であるSiを破線に見られる
プロファイルとなるように導入した場合、広エネルギ・
バンド・ギャップ層、即ち、InGaPバリヤ層13で
は、不純物の活性化率が悪い為、実線に見られる実際の
プロファイルでは、不純物濃度は階段状に低下している
ことが看取される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】MESFETを構成す
る半導体層に導入する不純物の濃度プロファイルを変更
する旨の簡単な手段を採ることで寄生抵抗を低く抑えよ
うとする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、ヘテロ接合
MESFETに於いて、一導電型高濃度不純物領域、即
ち、一導電型ソース領域及び一導電型ドレイン領域を形
成する際、チャネル層よりも表面側に位置し且つ広いエ
ネルギ・バンド・ギャップをもつバリヤ層に不純物濃度
プロファイルのピークが存在するように不純物を導入す
ることでソース電極やドレイン電極からチャネル層まで
の抵抗を低減させることが基本になっている。
【0016】図1及び図2は本発明の原理を説明する為
のヘテロ接合MESFETを表す要部切断側面図であ
り、図1ではLDD構造の一導電型低濃度不純物領域、
即ち、n- ソース領域及びn- ドレイン領域を形成する
に際し、浅いイオン注入を行なって不純物がチャネル層
に達しないようにした例を示し、図2では深いイオン注
入を行なって不純物がチャネル層に達している例を示し
ている。尚、何れの図に於いても、(A)としてヘテロ
接合MESFETを、また、(B)として不純物濃度プ
ロファイルをそれぞれ表してある。
【0017】図に於いて、21は基板、22はチャネル
層、22Aはチャネル層に於けるnチャネル領域、23
はバリヤ層、24はキャップ層、25はゲート電極、2
6はn+ ソース領域、26AはLDD構造に於けるn-
ソース領域、27はn+ ドレイン領域、27AはLDD
構造に於けるn- ドレイン領域、28はソース電極、2
9はドレイン電極をそれぞれ示している。
【0018】従来のヘテロ接合MESFETに於ける不
純物濃度プロファイルでは、不純物濃度のピークが一導
電型高濃度不純物領域(n+ ソース領域16及びn+
レイン領域17)、一導電型低濃度不純物領域(LDD
構造のn- ソース領域16A及びn- ドレイン領域17
A)、チャネル領域(nチャネル領域12A)の順で浅
くなるのであるが、本発明のヘテロ接合MESFETに
於ける不純物濃度プロファイルでは、不純物濃度のピー
クがチャネル領域(nチャネル領域22A)、一導電型
低濃度不純物領域(LDD構造のn- ソース領域26A
及びn- ドレイン領域27A)、一導電型高濃度不純物
領域(n+ ソース領域26及びn+ ドレイン領域27)
の順で浅くなるようにしてある。
【0019】但し、図1のヘテロ接合MESFETで
は、一導電型低濃度不純物領域(LDD構造のn- ソー
ス領域26A及びn- ドレイン領域27A)に於ける不
純物濃度のピークの深さは一導電型高濃度不純物領域
(n+ ソース領域26及びn+ ドレイン領域27)に於
ける不純物濃度のピークの深さと殆ど等しく、また、図
2のヘテロ接合MESFETでは、一導電型低濃度不純
物領域(LDD構造のn-ソース領域26A及びn-
レイン領域27A)に於ける不純物濃度のピークの深さ
はチャネル領域(nチャネル領域22A)に於ける不純
物濃度のピークの深さと殆ど等しい。
【0020】従来の技術に依るヘテロ接合MESFET
に於いても、n+ ソース領域16及びn+ ドレイン領域
17を形成する際のイオン注入に於けるドーズ量を多く
すれば、バリヤ層13のキャリヤ濃度を高くすることは
できるが、そのようにした場合、バリヤ層13以外の各
層に於ける不純物量が多過ぎてしまい、かえって、抵抗
が高くなり、しかも、イオン注入に依って導入される欠
陥量が増大する為、FET特性は劣化する。
【0021】一導電型低濃度不純物領域、即ち、LDD
構造のn- ソース領域26A並びにn- ドレイン領域2
7Aを形成する際の最適なイオン注入深さは、閾値電圧
及びゲート長に依って異なる。
【0022】閾値電圧が負である場合には、一導電型低
濃度不純物領域が深いと短チャネル効果が現れ易く、閾
値電圧が小さい、即ち、負電圧の絶対値が大きい場合、
ゲート長が短いほど、LDD構造のn- ソース領域26
A及びn- ドレイン領域27Aは浅い方がFET特性は
向上するから、用途に応じてn- ソース領域26A及び
- ドレイン領域27Aの深さを選択する。
【0023】チャネル領域を形成するには二通りの方法
があり、その一つは、一導電型不純物含有チャネル層を
エピタキシャル成長させる方法であり、もう一つは、チ
ャネル層に於けるチャネル領域形成予定部分にイオン注
入などの手段で不純物を導入する方法である。
【0024】前記二つの方法は、単一の閾値電圧をもつ
MESFETを作製する場合であれば、何れの方法を採
用しても良いが、複数の閾値電圧を有するMESFET
を同一基板に作り込むのであれば、両者を併用すれば良
い。
【0025】前記したところから、本発明に依る半導体
装置に於いては、 (1)一導電型高濃度不純物領域(例えばn+ ソース領
域38及びn+ ドレイン領域39)に於ける不純物濃度
が最大となる深さが一導電型チャネル領域(例えばnチ
ャネル領域34A)に於ける不純物濃度が最大となる深
さに比較して表面側に位置するLDD構造ヘテロ接合電
界効果トランジスタを含んでなることを特徴とするか、
又は、
【0026】(2)前記(1)に於いて、一導電型高濃
度不純物領域に於ける不純物濃度が最大となる深さが一
導電型低濃度不純物領域(例えばLDD構造に於けるn
- ソース領域38A及びn- ドレイン領域39A)に於
ける不純物濃度が最大となる深さと等しいか或いは表面
側に位置するLDD構造ヘテロ接合トランジスタを含ん
でなることを特徴とするか、又は、
【0027】(3)前記(1)に於いて、一導電型低濃
度不純物領域に於ける不純物濃度が最大となる深さが一
導電型チャネル領域に於ける不純物濃度が最大となる深
さと等しいか或いは表面側に位置するLDD構造ヘテロ
接合トランジスタを含んでなることを特徴とするか、又
は、
【0028】(4)前記(1)乃至(3)の何れか1に
於いて、一導電型チャネル領域と基板との間に該一導電
型チャネル領域のエネルギ・バンド・ギャップに比較し
て広いエネルギ・バンド・ギャップをもつ広エネルギ・
バンド・ギャップ層を介在させてなることを特徴とする
か、又は、
【0029】(5)前記(1)乃至(3)の何れか1に
於いて、一導電型チャネル領域と最表面層との間に該一
導電型チャネル領域のエネルギ・バンド・ギャップに比
較して広いエネルギ・バンド・ギャップをもつ広エネル
ギ・バンド・ギャップ層(例えばバリヤ層35)を介在
させてなることを特徴とするか、又は、
【0030】(6)前記(1)乃至(3)の何れか1に
於いて、基板上に少なくともAlGaAsからなるバッ
ファ層(例えばi−AlGaAs第2バッファ層33)
とInGaAsからなるチャネル層(例えばn−InG
aAsチャネル層34)とAlGaAsからなるバリヤ
層(例えばi−AlGaAsバリヤ層35)とが積層形
成されてなることを特徴とするか、又は、
【0031】(7)前記(1)乃至(6)の何れか1に
於いて、閾値電圧を異にするLDD構造ヘテロ接合電界
効果トランジスタを含んでなることを特徴とするか、又
は、
【0032】(8)前記(7)に於いて、閾値電圧を変
える為に不純物導入量を異にした一導電型チャネル領域
をもつ複数種類のLDD構造ヘテロ接合電界効果トラン
ジスタを含んでなることを特徴とする。
【0033】前記手段を採ることに依り、一導電型高濃
度不純物領域(一導電型ソース領域及びドレイン領域)
に於ける不純物濃度ピークをチャネル層よりも表面側に
存在する広エネルギ・バンド・ギャップ層(バリヤ層)
内に位置し、従って、従来のヘテロ接合MESFETに
比較するとバリヤ層のキャリヤ濃度は高くなり、従っ
て、バリヤ層に於ける抵抗は低減され、寄生抵抗が低下
するから、ヘテロ接合MESFET本来の特性、即ち、
キャリヤの閉じ込めを行なって、短ゲート化を実現して
更なる高速動作を可能にしている。
【0034】
【発明の実施の形態】図3は本発明に於ける一実施の形
態を説明する為のヘテロ接合MESFETを表す要部切
断側面図である。
【0035】図に於いて、31は基板、32並びに33
は第1並びに第2バッファ層、34はチャネル層、34
Aはnチャネル領域、35はバリヤ層、36はキャップ
層、37はゲート電極、38はn+ ソース領域、38A
はLDD構造に於けるn- ソース領域、39はn+ ドレ
イン領域、39AはLDD構造に於けるn- ドレイン領
域、40はソース電極、41はドレイン電極をそれぞれ
示している。
【0036】図3について説明したヘテロ接合MESF
ETを製造する工程の一例について説明する。
【0037】(1)MOVPE法(metalorga
nic vapor phase epitaxy法)
を適用することに依り、基板31上に第1バッファ層3
2、第2バッファ層33、チャネル層34、バリヤ層3
5、キャップ層36を順に成長させる。
【0038】ここで、図示のヘテロ接合MESFETに
於ける各部分に関する主要なデータを例示すると次の通
りである。
【0039】 基板31について 材料:半絶縁性GaAs 第1バッファ層32について 材料:i−GaAs 厚さ:500〔Å〕 第2バッファ層33について 材料:i−AlGaAs(Al組成=0.3) 厚さ:3000〔Å〕 チャネル層34について 材料:n−InGaAs(In組成=0.2) 不純物濃度:5×1017〔cm-3〕 厚さ:150〔Å〕 バリヤ層35について 材料:i−AlGaAs(Al組成=0.3) 厚さ:200〔Å〕 キャップ層36について 材料:i−GaAs 厚さ:100〔Å〕
【0040】(2)スパッタリング法、リソグラフィ技
術に於けるレジスト・プロセス、ドライ・エッチング法
を適用することに依り、厚さが例えば400〔nm〕で
あるWSiからなるゲート電極37を形成する。
【0041】(3)CVD法(chemical va
por deposition法)、リソグラフィ技術
に於けるレジスト・プロセス、ドライ・エッチング法を
適用することに依り、ゲート電極37の両側面に基板3
1と接する面の幅が2000〔Å〕であるSiO2 から
なるサイド・ウォールを形成する。
【0042】(4)イオン注入法を適用することに依
り、イオン加速エネルギを例えば30〔keV〕、ドー
ズ量を例えば4×1013〔cm-2〕とし、また、ゲート電
極37、サイド・ウォールをマスクとしてSiイオンの
打ち込みを行なって、n+ ソース領域38及びn+ ドレ
イン領域39を形成する。尚、この場合のイオン注入
は、バリヤ層35まで達している。
【0043】(5)フッ酸系エッチング液中に浸漬して
サイド・ウォールを除去してから、イオン注入法を適用
することに依り、イオン加速エネルギを例えば45〔k
eV〕、ドーズ量を例えば2×1013〔cm-2〕とし、ゲ
ート電極37をマスクとしてSiイオンの打ち込みを行
なって、LDD構造に於けるn- ソース領域38A及び
-ドレイン領域39Aを形成する。尚、この場合のイ
オン注入は、チャネル層34まで達している。
【0044】(6)温度850〔℃〕、時間10〔秒〕
として、前記イオン注入したSiの活性化熱処理を行な
ってから、リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス、真空蒸着法、リフト・オフ法を適用することに依
り、n+ ソース領域38及びn+ ドレイン領域39にオ
ーミック・コンタクトするAuGe/Auからなるソー
ス電極40及びドレイン電極41を形成する。
【0045】本発明では、前記説明した実施の形態に限
られることなく、他に多くの改変を実現することができ
る。
【0046】例えば、nチャネル領域を形成するに際し
ては、前記したように、MOVPE法に依って、n−I
nGaAs層を成長させる方法、或いは、i−InGa
As層を成長させ、イオン注入に依ってn型化させても
良いことは勿論である。
【0047】イオン注入に依る場合は、WSiからなる
ゲート電極37を形成する前の段階に於いて、イオン加
速エネルギを例えば45〔keV〕、ドーズ量を例えば
1×1012〔cm-2〕として、Siイオンの打ち込みを行
なう工程を付加するのみで、他の工程を変えることなく
ヘテロ接合MESFETを完成させることができる。
【0048】このように、ノンドープのチャネル層に後
からイオン注入してチャネル領域を形成する手段を採っ
た場合、その不純物のドーピング量を適切に選択し、同
一基板内に於いて、閾値電圧を異にするヘテロ接合ME
SFETを容易に実現させることができる。
【0049】また、前記したヘテロ接合構造を実現する
為の各半導体層の厚さ、ドーピング不純物濃度、混晶
比、イオン注入条件、活性化熱処理条件などは固定化さ
れるものではなく、必要とされる例えば閾値電圧などか
ら任意に選択されるべきものである。
【0050】また、前記実施の形態で説明したヘテロ接
合MESFETのn−InGaAsチャネル層34に於
ける電子濃度は5×1017〔cm-3〕としたが、これを例
えば1×1018〔cm-3〕に変更しても良く、そのように
すると、負の閾値電圧で動作させることができる。
【0051】また、LDD構造に於けるn- ソース領域
38Aとn- ドレイン領域39Aを形成する為のイオン
注入条件をイオン加速エネルギを例えば30〔ke
V〕、ドーズ量を例えば2×1013〔cm-2〕に変更して
も良く、そのようにすると、n-領域を浅く形成するこ
とができるから、短チャネル効果の影響を受け難くする
ことができる。
【0052】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置に於いては、一
導電型高濃度不純物領域に於ける不純物濃度が最大とな
る深さが一導電型チャネル領域に於ける不純物濃度が最
大となる深さに比較して表面側に位置するLDD構造ヘ
テロ接合電界効果トランジスタを含んでいる。
【0053】前記構成を採ることに依り、一導電型高濃
度不純物領域(一導電型ソース領域及びドレイン領域)
に於ける不純物濃度ピークをチャネル層よりも表面側に
存在する広エネルギ・バンド・ギャップ層(バリヤ層)
内に位置し、従って、従来のヘテロ接合MESFETに
比較するとバリヤ層のキャリヤ濃度は高くなり、従っ
て、バリヤ層に於ける抵抗は低減され、寄生抵抗が低下
するから、ヘテロ接合MESFET本来の特性、即ち、
キャリヤの閉じ込めを行なって、短ゲート化を実現して
更なる高速動作を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する為のヘテロ接合MES
FETを表す要部切断側面図である。
【図2】本発明の原理を説明する為のヘテロ接合MES
FETを表す要部切断側面図である。
【図3】本発明に於ける一実施の形態を説明する為のヘ
テロ接合MESFETを表す要部切断側面図である。
【図4】LDD構造をもつ標準的なMESFETを表す
要部切断側面図である。
【図5】ヘテロ構造を利用してキャリヤの閉じ込めを行
なうMESFETを表す要部切断側面図である。
【符号の説明】 31 基板 32 第1バッファ層 33 第2バッファ層 34 チャネル層 34A nチャネル領域 35 バリヤ層 36 キャップ層 37 ゲート電極 38 n+ ソース領域 38A LDD構造に於けるn- ソース領域 39 n+ ドレイン領域 39A LDD構造に於けるn- ドレイン領域 40 ソース電極 41 ドレイン電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型高濃度不純物領域に於ける不純物
    濃度が最大となる深さが一導電型チャネル領域に於ける
    不純物濃度が最大となる深さに比較して表面側に位置す
    るLDD構造ヘテロ接合電界効果トランジスタを含んで
    なることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】一導電型高濃度不純物領域に於ける不純物
    濃度が最大となる深さが一導電型低濃度不純物領域に於
    ける不純物濃度が最大となる深さと等しいか或いは表面
    側に位置するLDD構造ヘテロ接合トランジスタを含ん
    でなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】一導電型低濃度不純物領域に於ける不純物
    濃度が最大となる深さが一導電型チャネル領域に於ける
    不純物濃度が最大となる深さと等しいか或いは表面側に
    位置するLDD構造ヘテロ接合トランジスタを含んでな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】一導電型チャネル領域と基板との間に該一
    導電型チャネル領域のエネルギ・バンド・ギャップに比
    較して広いエネルギ・バンド・ギャップをもつ広エネル
    ギ・バンド・ギャップ層を介在させてなることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3の何れか1記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】一導電型チャネル領域と最表面層との間に
    該一導電型チャネル領域のエネルギ・バンド・ギャップ
    に比較して広いエネルギ・バンド・ギャップをもつ広エ
    ネルギ・バンド・ギャップ層を介在させてなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】基板上に少なくともAlGaAsからなる
    バッファ層とInGaAs又はGaAsからなるチャネ
    ル層とAlGaAsからなるバリヤ層とが積層形成され
    てなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】閾値電圧を異にするLDD構造ヘテロ接合
    電界効果トランジスタを含んでなることを特徴とする請
    求項1乃至請求項6の何れか1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】閾値電圧を変える為に不純物導入量を異に
    した一導電型チャネル領域をもつ複数種類のLDD構造
    ヘテロ接合電界効果トランジスタを含んでなることを特
    徴とする請求項7記載の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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