JPH1195966A - データ設定可能な電子マニュアル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが不明な部分のマニュアルを読みなが
ら、電子マニュアル内からも画面上の操作位置で行う操
作と同様の必要な操作を行うことができる電子マニュア
ルを提供する。 【解決手段】 機械の制御もしくは操作を行うコンピュ
ータの画面に表示される電子マニュアルにおいて、電子
マニュアル中に説明のための文章２ａに加え、ユーザが
キーボードなどにより文字または数値などのデータを入
力可能な入力領域２ｂとマウスなどにより操作可能な操
作領域２ｃを備え、入力領域２ｂ及び操作領域２ｃに入
力されたデータ及び操作を、機械１０のデータ及び命令
として送信する手段９を備えたデータ設定可能な電子マ
ニュアル。これにより、ユーザは電子マニュアルとコン
ピュータ画面上の操作位置との間を視線を移動させなが
ら操作する必要がなくなるので、入力ミスなどの操作の
間違いを減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機械の制御や操作
を行うコンピュータで利用可能な電子マニュアルの中か
らも必要な値の設定を行うことができる電子マニュアル
に関する。

【０００２】

【従来の技術】機械の制御もしくは操作をコンピュータ
を介して行なう場合、ユーザは機械ヘパラメータを設定
するためにコンピュータの画面上で文字や数値を入力し
たり、機械を操作するために画面上に備えられたボタン
を押すなどの操作をしたりする必要がある。ユーザは上
述のようなコンピュータで必要に応じて画面上で電子マ
ニュアルを立ち上げマニュアルを読むことができる。図
５は機械を制御もしくは操作するコンピュータであり、
図６は従来技術におけるユーザの操作手順を示したフロ
ーチャートである。図５において１１は立ち上げた状態
の電子マニュアル、１２は機械に必要な値を入力するた
めの数値設定位置である。

【０００３】従来、電子マニュアルは説明の為の文章が
記述されているだけであるので、例えば画面上で入力す
る機械のパラメータの値が不明な場合、電子マニュアル
を立ち上げ、関連する部分の説明を読みながらその一方
で画面上の所定の位置へ戻ってパラメータ値の入力を行
なっていた。この時のユーザの操作は、図６で示すフロ
ーチャートの通りである。図６において、ステップＳ１
１ではコンピュータ画面上に表示された電子マニュアル
１（図５参照）の数値設定位置２にカーソルを移動させ
る。ステップＳ１２において、数値設定方法が不明の場
合は、ステップＳ１３において、電子マニュアルを開
き、読む。ついで、ステップＳ１４で設定位置へ戻り、
ステップＳ１５で必要な値を画面上で設定する。次の設
定があればステップ１１へ戻り、なければ操作終了する
（ステップＳ１６）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術で
は、マニュアルの位置と実際に画面上で操作または値を
入力する位置が異なるため、マニュアルを読みながら操
作や入力をする場合にはマニュアルと画面上の操作位置
との間を交互に視線を移動させながら行なわなければな
らないという問題があった。なお、電子計測統合システ
ムを構成するカテゴリの異なる複数の機器を制御するソ
フトウエアのプログラム作成の効率化を図るために、特
開平７−１４６１６２号公報に記載された電子マニュア
ル方式が提案されているが、画面に表示された電子マニ
ュアルから直接、必要な数値を入力することについては
何ら開示されていない。そこで本発明は、ユーザが不明
な部分のマニュアルを読みながらその同一ウインドウ
内、すなわち電子マニュアル内からも画面上の操作位置
で行う操作と同様の必要な操作を行うことができる電子
マニュアルを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のデータ設定可能な電子マニュアルは、機械
の制御もしくは操作を行うコンピュータの画面に表示さ
れる電子マニュアルにおいて、前記電子マニュアル中に
説明のための文章に加え、ユーザがキーボードなどによ
り文字または数値などのデータを入力可能な入力領域と
マウスなどにより操作可能な操作領域を備え、前記入力
領域及び操作領域に入力されたデータ及び操作を、前記
機械のデータ及び命令として送信する手段を備えたもの
である。上記手段により、電子マニュアル中でのパラメ
ータ等のデータの設定や機械の操作を行うことができ
る。また、前記電子マニュアルにおいて、機械に対して
操作または設定を行う領域を、画面上の電子マニュアル
表示部中と画面上の別の表示部の両方に備え、前記両方
の領域を１対１で対応させる手段を備えることにより、
操作または設定方法が不明な項目を選択した状態で電子
マニュアルを立ち上げると選択した項目と対応した部分
を表示することができ、さらに電子マニュアル上の入力
領域及び操作領域で設定及び操作した項目は対応した実
際の入力領域及び操作領域へ反映させることができる。
以上のようにすることにより、ユーザは電子マニュアル
とコンピュータ画面上の操作位置との間を視線を移動さ
せながら操作する必要がなくなるので、入力ミスなどの
操作の間違いを減少させることができる。さらに、一つ
のウインドウ内でマニュアルを見ながら操作できるので
時間の短縮にもつながる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図１は、本発明を示す機能的手段の構成図である。
図１において、１はコンピュータの画面である。２は画
面上に表示された電子マニュアルであり、電子マニュア
ル２には、電子マニュアルに記述されている説明の文書
２ａ、電子マニュアル中に備えられたユーザが文字や数
値を入力するための領域２ｂ、電子マニュアル中に備え
られたユーザがマウスなどで操作を行うことができる操
作領域２ｃが含まれる。３はコンピュータ画面上の入力
領域で２ｂと同様に入力が可能である。４は画面上の操
作領域で２ｃと同様に操作が可能である。５はコンピュ
ータ画面上に備えられた電子マニュアルの起動命令であ
り、ユーザのマウスなどによる操作で命令が実行され
る。６はＣＰＵであり、コンピュータ全ての動作をつか
さどる。７はＣＰＵ６が使用するデータの記憶手段であ
る。８は電子マニュアルと画面との入力／操作領域を対
応させる手段であり、これにより電子マニュアル中と画
面上との両方に備えた、機械に対して同様の操作または
設定を行う領域を１対１で対応させることができる。９
は機械へデータや命令を送信する手段であり、コンピュ
ータ画面上でユーザが入力／操作した内容を機械へ送信
する。１０はコンピュータによって操作される機械であ
る。例えば電子マニュアル２をＷｉｎｄｏｗｓ（登録商
標）上で実現する場合、説明の為の文章２を文字列で記
述しその説明に従って、ユーザが文字や数値を入力する
入力領域を例えばエディットボックスコントロールを、
またボタンなどの操作領域にはボタンコントロールを使
用して作成する。ここで入力・操作されたデータはＣＰ
Ｕ６が受け取り必要な処理がなされる。これらの処理に
ついては、以下においてパラメータを入力する場合を例
として記述する。

【０００７】図２は第１の実施例を示した図、図３は第
２の実施例を示した図である。図２において１１は立ち
上げた状態の電子マニュアル、１２，１２’，１２”は
パラメータ設定領域である。また、図３において１３は
立ち上げた状態の電子マニュアル、１４は不明な項目の
実際の入力領域、１５は１４と対応した（同様のパラメ
ータに対する入力を行う）電子マニュアル中の入力領域
である。本発明の第１の実施例では、機械に対するすべ
てのパラメータ設定を電子マニュアル中で行うものとす
る。ユーザはパラメータを設定するために電子マニュア
ル起動命令５を操作するとこの命令がＣＰＵ６で受け取
られ電子マニュアルが立ち上がる。その電子マニュアル
１１の説明を参考にしながら、パラメータ入力領域１
２，１２’，１２”へと順次入力を進めていくことによ
り、最終的にすべてのパラメータを入力することができ
る。このようにして入力したデータは、ＣＰＵ６で受け
取られ機械へデータや命令を送信する手段９により機械
１０へ設定される。また同時に、記憶手段７により記憶
される。

【０００８】本発明の第２の実施例では、不明な項目に
ついてのみ電子マニュアル中でパラメータ設定を行うも
のとする。ユーザは不明な項目の入力領域１４を選択し
電子マニュアル起動命令５を操作するとこの命令がＣＰ
Ｕ６で受け取られ、電子マニュアルと画面との入力／操
作領域を対応させる手段８により不明な項目の入力領域
１４と対応づけられている電子マニュアル中の入力領域
１５の部分が電子マニュアル１３で表示される。ユーザ
は電子マニュアルの説明を読み、入力領域１５でパラメ
ータを入力する。電子マニュアル１３中の設定領域１５
で入力されたパラメータは、ＣＰＵ６で受け取られ電子
マニュアルと画面との入力／操作領域を対応させる手段
８により電子マニュアル中の設定領域１５と対応づけら
れている、不明な項目の入力領域１４の値として代入さ
れコンピュータの画面に表示される。また機械へデータ
や命令を送信する手段９により機械１０へ設定され、同
時に記憶手段７により記憶される。

【０００９】これらのユーザの操作は図４のフローチャ
ートに示す通りである。 ステップＳ１：全てマニュアル内で設定するかどうかの
質問を表示し、オペレータに入力を要求する。ｙｅｓの
場合はステップＳ４に進み、Ｎｏの場合はステップＳ２
に進む。 ステップＳ２：数値設定位置へカーソルを移動させる。 ステップＳ３：設定方法が不明の場合はステップＳ４に
進み、不明でない場合はステップＳ６に進む。 ステップＳ４：電子マニュアルを開き、読む。 ステップＳ５：電子マニュアルの中で数値設定を行う。 ステップＳ６：必要な数値を設定する。 ステップＳ７：次の設定があるかどうかを質問する。設
定があればステップＳ１に戻り、なければ終了する。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ユ
ーザが不明な部分のマニュアルを読みながら、その同一
ウインドウ内からも必要な操作を行うことができるよう
にしたので、ユーザはマニュアルとコンピュータ画面上
の操作位置との間を視線を移動させながら操作する必要
がなくなり、操作ミスの減少や操作時間の短縮を図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を示す機能的手段の構成図である。

【図２】 本発明の第１実施例の電子マニュアルの表示
例を示す説明図である。

【図３】 本発明の第２実施例の電子マニュアルの表示
例を示す説明図である。

【図４】 本発明の操作手順を示すフローチャートであ
る。

【図５】 従来の電子マニュアルの表示例を示す説明図
である。

【図６】 従来の操作手順を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１：コンピュータの画面 ２：画面上に表示された電子マニュアル ２ａ：電子マニュアルに記述されている説明の文書 ２ｂ：電子マニュアル中の入力領域 ２ｃ：電子マニュアル中の操作領域 ３：コンピュータ画面上の入力領域 ４：コンピュータ画面上の操作領域 ５：電子マニュアルの起動命令 ６：ＣＰＵ ７：記憶手段 ８：電子マニュアル中と画面上との入力／操作領域を対
応させる手段 ９：データや命令を機械へ送信する手段 １０：コンピュータによって操作される機械 １１：立ち上げた状態の電子マニュアル １２，１２’，１２”：パラメータ設定領域 １３：立ち上げた状態の電子マニュアル １４：不明な項目の実際の入力領域 １５：入力領域１４と対応した電子マニュアル中の入力
領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機械の制御もしくは操作を行うコンピュ
   ータの画面に表示される電子マニュアルにおいて、前記
   電子マニュアル中に説明のための文章に加え、ユーザが
   キーボードなどにより文字または数値などのデータを入
   力可能な入力領域とマウスなどにより操作可能な操作領
   域を備え、前記入力領域及び操作領域に入力されたデー
   タ及び操作を、前記機械のデータ及び命令として送信す
   る手段を備えたことを特徴とするデータ設定可能な電子
   マニュアル。
2. 【請求項２】 機械に対して操作または設定を行う領域
   を、画面上の電子マニュアル表示部中と画面上の別の表
   示部の両方に備え、前記両方の領域を１対１で対応させ
   る手段を備えたことを特徴とする請求項１記載のデータ
   設定可能な電子マニュアル。