JPH119541A - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置

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Publication number
JPH119541A
JPH119541A JP9172232A JP17223297A JPH119541A JP H119541 A JPH119541 A JP H119541A JP 9172232 A JP9172232 A JP 9172232A JP 17223297 A JP17223297 A JP 17223297A JP H119541 A JPH119541 A JP H119541A
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JP
Japan
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liquid
cleaning
endoscope
disinfecting
rinsing
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Application number
JP9172232A
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English (en)
Inventor
Hidemichi Suzuki
英理 鈴木
Nobuyuki Nakanishi
信之 中西
Naoshi Kuroshima
尚士 黒島
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は内視鏡洗滌消毒装置においての
流液による洗滌性及び消毒性を向上することにある。 【解決手段】洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に被洗
滌物を漬けてその被洗滌物を洗滌消毒する内視鏡洗滌消
毒装置において、洗滌槽内に溜めた洗滌液及び消毒液に
流れの方向に変更を与える噴出し方向変更板50を備
え、洗滌槽内の洗滌液及び消毒液に流れの変化を与える
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗滌槽内に溜めた
洗滌液や消毒液に流れをつけて被洗滌物を洗滌・消毒す
る内視鏡洗滌消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、内視鏡は体腔内の検査や治療等に
頻繁に使用されるようになった。内視鏡を使用した後に
はその内視鏡の洗滌、消毒を必ず行う必要がある。従来
の内視鏡洗滌消毒装置は洗滌槽内に内視鏡をセットした
後、洗滌槽に設けた注入ノズルから内視鏡に洗滌液を噴
き付けることにより内視鏡を洗滌する。この洗滌後、洗
滌槽内に消毒液を注入し、この消毒液中に内視鏡を浸漬
して消毒を行う。最後に清浄水で濯いで完了する。
【0003】一方、内視鏡を洗滌する場合、洗滌槽内に
高圧の洗滌水の噴射により洗滌槽内に洗滌液の流れを作
り、その流れで内視鏡の洗滌を行う方式が提案されてい
る(特開平9−28669号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
一般に、内視鏡の操作部は複雑な形状をしているため、
それに付着した汚れを落とすためには特に強く洗滌しな
ければならない。そこで、洗滌水の噴出口の前方位置に
内視鏡の操作部をセットしたり、洗滌槽内の洗滌液に流
液を生じさせたりして工夫している。流液により洗滌す
る場合、洗滌水の噴出口が水中にあり、流液による衝撃
力が十分に発揮されなかった。また、流液の流れ方向が
一方向であったために、操作部の部位によって流液の当
たり具合に差があり、洗滌性にムラが生じる虞があっ
た。
【0005】(発明の目的)本発明は前記問題点に着目
してなされたものであり、その目的は内視鏡洗滌消毒装
置においての流液による洗滌・消毒性を向上させること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(手段)洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に被洗滌物
を漬けてその被洗滌物を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒
装置において、洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液に流れ
を作る流液発生手段を備えると共に、この流液発生手段
は洗滌槽内の洗滌液や消毒液に流れの方向に変化を与え
る機能を有することを特徴とするものである。 (作用)洗滌槽内の洗滌液や消毒液に流れの方向に変化
を与えることによりその流液による洗滌・消毒作用を高
める。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1及び図2を参照して、本発明の
第1実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置を説明する。図
1はその内視鏡洗滌消毒装置の概略的な構成の説明図で
ある。
【0008】図1中、1は内視鏡を示し、この内視鏡1
は洗滌槽2の中に設置される。洗滌槽2は図示しない装
置本体に組み込まれるものであり、洗滌槽2の上部開口
には蓋3が設けられている。洗滌槽2の底部には振動板
4が設けられ、この振動板4の底面には例えばランジュ
バン型の超音波振動子5が取り付けられている。そして
超音波振動子5を発振させることにより振動板4を介し
て洗滌槽2内の液中に超音波を伝え、液中に浸漬した内
視鏡1を超音波で洗滌するようになっている。
【0009】洗滌槽2の中央部にはその洗滌槽2内に貯
溜する液量を削減する目的で円筒状の塔6が設けられて
いる。この塔6の内部には洗滌槽2内の液体を加温及び
保温するためのヒータ7が設けられている。塔6の上部
には上方へ向けた天井面洗滌用ノズル8が設けられてい
る。洗滌槽2内にはその塔6の周囲に図示しない棚など
の台を利用して内視鏡1を設置する収納領域9が形成さ
れている。特に内視鏡1の操作部は図示しない保持部材
上に設置される。
【0010】洗滌槽2の比較的上部に位置した内壁面に
は注入口(給水口)10及びチャンネル接続口11が設
けられている。注入口10には洗滌液としての洗滌水を
洗滌槽2内に注入するための給水系(給液系)12が接
続されている。給水系12は注入口10に接続される給
水管13を有してなり、この給水管13の途中に逆止弁
14、給水フィルタ15及び電磁式給水弁16が介挿さ
れている。給水管13の流入端は洗滌消毒装置本体外の
吸水源、例えば水道の蛇口17に接続されている。そし
て、蛇口17を開き、電磁式給水弁16を開放すること
により洗滌水として水道水を洗滌槽2内に注入するよう
になっている。
【0011】また、洗滌槽2内には、貯溜する液の高さ
を制御するためのフロートスイッチ18が設置されてお
り、このフロートスイッチ18は図示していない装置制
御回路に接続されている。前記装置制御回路は給水時間
や装置使用日時とその間隔を計数するクロックカウンタ
と時間当たりの給水量を計算する演算回路、データを記
憶するメモリ等を持っている。
【0012】さらに、洗滌消毒装置本体内には流液用管
路21とスコープ管路内洗滌用管路22を備えた流液循
環供給系が設けられている。洗滌槽2の底部には循環液
吸込み口23が設けられており、循環液吸込み口23に
は流液用管路21の一端とスコープ管路内洗滌用管路2
2の一端が共に接続されている。流液用管路21の他端
は洗滌槽2内の貯溜領域の内面壁に設けられた流液噴出
口24に接続されている。
【0013】流液用管路21の途中には流液用ポンプ2
5が設けられている。そして、ポンプ25により循環液
吸込み口23から洗滌槽2内の洗滌液を吸い込み、流液
噴出口24から洗滌槽2内に高圧の洗滌液や消毒液を噴
射し、洗滌槽2内に洗滌液や消毒液の回流を作る流液発
生手段を構成し、内視鏡1を液流で洗滌または消毒する
ようになっている。この流液噴出口24からは高圧の洗
滌液が噴出されるため、洗滌槽2の中に流液が発生し、
被洗滌物は非常によく洗滌されるようになる。また、洗
滌槽2内に消毒液がある場合にはその消毒液を循環液吸
込み口23から吸い込み、流液噴出口24から洗滌槽2
内に噴射し、消毒液を循環させて洗滌槽2内に流れを作
る。
【0014】スコープ管路内洗滌用管路22の途中には
スコープ管路内洗滌用ポンプ26と逆止弁27が設けら
れている。これより先の、スコープ管路内洗滌用管路2
2の他端側はそれぞれ電磁開閉弁28,29を介して管
路31と管路32に分岐し、一方の管路31は前記チャ
ンネル接続口11に接続され、他方の管路32は前記天
井面洗滌用ノズル8に接続されている。
【0015】前記チャンネル接続口11には内視鏡管路
洗滌用チューブ33が接続されるようになっており、こ
のチューブ33を通じて内視鏡1の操作部に設けられた
チャンネル口部に接続し、内視鏡1のチャンネル内に洗
滌水や消毒液を供給するようになっている。
【0016】スコープ管路内洗滌用管路22の途中には
逆止弁35を介してエアー供給管路37が接続され、こ
のエアー供給管路37にはコンプレッサー38が設けら
れている。そして、エアー供給管路37を通じてチャン
ネル接続口11から内視鏡管路洗滌用チューブ33を通
じて内視鏡1のチャンネル内に空気が送られ、さらに管
路32を通じて天井面洗滌用ノズル8に空気が送られ、
それぞれの除水を行うようになっている。
【0017】一方、洗滌槽2の底部には排液口41が設
けられ、この排液口41には電磁式切換え弁42を介し
て消毒管路43と排出管路44が接続されている。切換
え弁42は消毒管路43に接続するポジションと、排出
管路44に接続するポジションと、排液を止めるポジシ
ョンとがあり、図示しない制御装置によりその切換え操
作がなされるようになっている。
【0018】消毒管路43の途中には消毒タンク45が
介挿され、さらに消毒タンク45よりも上流側に位置し
て注入用消毒ポンプ46が介挿されている。消毒管路4
3の流出端は逆止弁47を介して前記注入口10に接続
されている。そして、消毒タンク45内の消毒液を洗滌
槽2に注入する消毒液供給系を構成する。
【0019】一方、前記排出管路44の途中には排水ポ
ンプ48が設けられている。排出管路44の先端は洗滌
消毒装置本体外まで導かれている。ところで、図2で示
す如く、前記流液噴出口24には噴出し方向変更機構が
付設されている。つまり、前記流液噴出口24は上から
見た平面状態で略矩形状に形成された洗滌槽2内の一側
壁部中央に設けられているとともに、洗滌槽2の中心線
上に位置し、洗滌槽2の中央及び塔6の中心に向いて開
口している。流液噴出口24の前方には噴出し方向変更
板50を設け、噴出し方向を変更する機能を奏するよう
になっている。この噴出し方向変更板50は支持軸51
に取着したアーム部52を有し、その支持軸51を中心
に回動自在に取り付けられている。前記アーム部52の
一端部には流液噴出口24の前面に選択的に位置する2
種類のスリット53,54を設けた噴出し方向規制部5
5が形成されている。第1のスリット53と第2のスリ
ット54は流液噴出口24から噴出する流液の方向を変
更するものであり、第1のスリット53は図2(b)で
示す如く噴出する向きを左斜め前方へ変える形状に形成
され、第2のスリット54は図2(c)で示す如く噴出
する向きを右斜め前方へ変える形状に形成されている。
具体的には第1のスリット53は左側に半円形の開孔と
右側に半円形の閉塞部を有し、閉塞部の内面は左斜め前
方へ傾斜する斜面が形成されている。第2のスリット5
4は右側に半円形の開孔と左側に半円形の閉塞部を有
し、閉塞部の内面は右斜め前方へ傾斜する斜面が形成さ
れている。
【0020】前記アーム部52の他端部にはフロート5
6が取り付けられている。このフロート56は洗滌槽2
内に貯溜される液の高さ(水位)に追従して昇降し、噴
出し方向変更板50を回動するようになっている。フロ
ート56の昇降位置の下方にはフロート56の最下位置
を決めるフロートストッパー57が設けられている。
【0021】そして、図2(a)で示す如く、フロート
56がフロートストッパー57に当たる水位aのときま
では流液噴出口24の前面には噴出し方向変更板50の
噴出し方向規制部55が位置せず、流液噴出口24の前
面が開放された状態にある。図2(b)で示す如く、フ
ロート56が僅かに上昇した水位bのときには噴出し方
向変更板50が時計まわりに回動して、流液噴出口24
の前面に第1のスリット53が位置する。また、図2
(c)で示す如く、それより高い水位cとなり、フロー
ト56がさらに上昇したときには噴出し方向変更板50
がさらに時計まわりに回動して流液噴出口24の前面に
第2のスリット54が位置する。
【0022】次に、この内視鏡洗滌消毒装置の作用につ
いて説明する。洗滌消毒装置を使用する場合、使用済み
の内視鏡1を洗滌槽2内にセットし、内視鏡管路洗滌用
チューブ33を内視鏡1およびチャンネル接続口11に
連結する。その後、図示しない各種操作スイッチの操作
に伴い、洗滌、消毒、すすぎ、送気の各工程が行われ
る。
【0023】まず、洗滌工程では、内視鏡洗滌消毒装置
を始動すると、前回の稼動日からの日数を計算して、長
期間使用しなかった場合には、フロートスイッチ18の
すすぎ及び動作チェック工程に入る。初めに給水弁16
が開き、例えば水道水等の給水源の場合、給水フィルタ
15及び給水管13を通じて水道水が給水口10から洗
滌槽2内に供給される。一定時間後、流液洗滌が開始さ
れ、メモリに記憶してある前回の給水時間から算出した
フロートスイッチ18が水没するまでの時間まで給水さ
れる。フロートスイッチ18が液面を検知すれば、その
まま流液洗滌工程を続行する。この工程では内視鏡1に
付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が洗滌
される。すなわち洗滌槽2内で渦巻いている液流や液流
噴出口24から噴出された液の衝撃力によって汚れが落
とされる。もし、フロートスイッチ18が液面を検知し
なかったら工程を停止する。また、前回使用から日が余
り経ていないときは通常工程としてフロートスイッチ1
8が液面を検知したら給水を止めるようにして工程を進
める。
【0024】予め設定された流液洗滌の工程時間が終了
すると、続いて超音波振動子5を駆動して超音波洗滌が
行われる。超音波洗滌では内視鏡1に付着した堅い汚れ
や、複雑な形状部に付着した汚れ等が強力に落とされ
る。その後、超音波洗滌工程が終了すると、再び流液洗
滌が行われる。この工程では超音波洗滌によってふやけ
て内視鏡1から剥がれかかった汚れが落とされる。
【0025】洗滌工程が終了すると、電磁式切換え弁4
2を排水側に開くと同時に排水ポンプ48が駆動され、
洗滌槽2内の洗滌液が外部に排出される。その後、給水
弁16が開いて再び新しい水が洗滌槽2内に供給される
と共に、スコープ管路内洗滌用ポンプ26が駆動され
る。これによりすすぎが行われる。このすすぎ工程の間
に、あらかじめ設定された時間、及び回数で電磁開閉弁
28,29の開閉を逆にして、天井面洗滌管路32にす
すぎ水を送り天井面洗滌ノズル8からすすぎ水を噴出し
て洗滌槽2の天井面を洗滌する工程を行う。
【0026】また、このすすぎ工程の後半ではスコープ
管路内洗滌用ポンプ26が停止されるとともにコンプレ
ッサー38がオンされ、チャンネル接続口11を介して
内視鏡1の各種チャンネル内及び電磁開閉弁28,29
の開閉を切り替えることで天井面洗滌ノズル8とにエア
ーが送り込まれ、内視鏡1と天井面洗滌管路32内の水
切りが行われる。
【0027】すすぎ工程が終了した後、続いて消毒工程
が行われる。この消毒工程では初めに消毒液タンク45
の中の消毒液が注入用消毒ポンプ46、消毒管路43を
通じて給水口10から洗滌槽2内に供給される。ここ
で、逆止弁14,47は給水と消毒液が逆流しないよう
にする。内視鏡1全体は洗滌槽2内に溜められた消毒液
中に完全に浸漬されるとともに、スコープ管路内洗滌用
ポンプ26のオン操作により洗滌槽2内の消毒液がチャ
ンネル接続口11に供給され、内視鏡1のチャンネル内
の消毒も行われる。この消毒工程により、洗滌消毒装置
内の汚れる管路全てに消毒液が回るため、洗滌消毒装置
内をも自動的に消毒することができる。そして、所定時
間が経過すると、電磁式切換え弁42が回収側に開き、
消毒液が消毒タンク45内に回収される。
【0028】消毒工程の終了後、続いて再びすすぎ工程
が行われる。このときは、すすぎ水を給水するとき、フ
ロートスイッチ18が水位を検知してから、先に算出し
た時間当たりの給水量から割り出したフロートスイッチ
18が水没するまでの時間だけ長く給水される。これに
よりフロートスイッチ18は完全に濯がれる。
【0029】すすぎ工程の後、コンプレッサー38の駆
動により内視鏡1のチャンネル(管路)内の水切りが完
全に行われる。さらに一定時間経過後、排水ポンプ48
が停止する。
【0030】次に、流液洗滌工程における洗滌動作につ
いて具体的に説明する。流液洗滌中に、洗滌槽内の水位
が初め水位a以下のときには図2(a)で示す如く、流
液噴出口24の前が塞がれていないので、流液は流液噴
出口24から真っ直ぐ洗滌槽2の中央(塔6の中心)に
向かって前方に噴出する。そして、注入口10からの洗
滌水が供給されるに従って、洗滌槽2内の水位が上昇す
るが、図2(b)で示す如くの水位bになると、フロー
ト56が上昇し、流液噴出口24の前に噴出し方向変更
板50の第1のスリット53が位置する。すると、図2
(b)で示す如く、流液方向が強制されて左斜め前方に
進み、その結果、洗滌槽2内の循環流液は図3のbの方
向になり、内視鏡1を設置した塔6の周囲の収納領域9
を左回りに回流する流液を作りながら内視鏡1を洗滌す
る。さらに水位が上昇して、水位cになると、フロート
56もさらに上昇して、流液噴出口24の前に噴出し方
向変更板50の第2のスリット54が位置する。する
と、図2(b)で示す如く、流液方向が強制されて右斜
め前方に進む。その結果、洗滌槽2内の循環流液は図3
のc方向へ流れ、内視鏡1を設置した塔6の周囲の収納
領域9を右回りに回流する流液が作られ、内視鏡1を洗
滌する。このように洗滌槽2内の水位の変化だけで、洗
滌槽2内の流液の還流する向きが自動的に変わる。
【0031】また、消毒工程における動作についても同
様であり、洗滌槽2内の消毒液の液位の変化だけで、洗
滌槽2内の消毒液の還流する向きが自動的に変わり、内
視鏡1を消毒することができる。なお、洗滌槽2内の注
水口10の前方に同様な噴出し方向変更機構を付設する
ことで給水の流液の方向を変えることもできる。
【0032】(第2の実施形態)図4を参照して、本発
明の第2実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の噴出し方
向変更機構について説明する。ここでは噴出し方向変更
機構についてのみ図示するが、その他の点は前述した第
1実施形態においてのものと同様である。
【0033】この第2実施形態での噴出し方向変更機構
は流液噴出口24に噴出し方向変更板60を付設し、こ
の噴出し方向変更板60により流液の噴出し方向を変更
する機能を与えるようにしたものである。噴出し方向変
更板60は左右のガイド61に挟まれて上下に摺動自在
に取り付けられていて、流液噴出口24の円形な前面開
口を覆いながら上下に移動するようになっている。
【0034】噴出し方向変更板60の上端にはフロート
62が取り付けられている。フロート62は噴出し方向
変更板60が下がったとき、図4(a)で示す如く、ガ
イド61の上端に当たりその位置に噴出し方向変更板6
0を保持するようになっている。
【0035】噴出し方向変更板60には3種類の開孔
(スリット)65,66,67が上下移動方向の、流液
噴出口24の前面開口の中心を通る一直線上に等間隔で
並べて形成されている。ここで、最も上に位置する第1
の開孔65は流液噴出口24の前面開口の口径より大き
な径の円形の孔からなる。中間の第2の開孔66は前記
第1の実施形態における噴出し方向変更板50の第1の
スリット53と同様、図4(b)で示す如く噴出する向
きを左斜め前方へ変える形状に形成している。すなわ
ち、第1の開孔65は左側に半円形の開孔と右側に半円
形の閉塞部を有し、閉塞部の内面は左斜め前方へ傾斜す
る斜面が形成されている。また、下側の第3の開孔67
は前記第1の実施形態における噴出し方向変更板50の
第2のスリット54と同様、図4(c)で示す如く噴出
する向きを右斜め前方へ変える形状に形成している。す
なわち、第3の開孔66は右側に半円形の開孔と左側に
半円形の閉塞部を有し、閉塞部の内面は左斜め前方へ傾
斜する斜面が形成されている。
【0036】次に、第2の実施形態における噴出し方向
変更機構の動作を説明する。流液洗滌中において、洗滌
槽2内の水位が初め水位a以下のときには流液噴出口2
4の前に噴出し方向変更板60の第1の開孔65が位置
するので、洗滌水は図4(a)で示す如く流液噴出口2
4から真っ直ぐ前方へ噴出する。注水口10からの洗滌
水が供給されるに従い、洗滌槽2内の水位が上昇し、水
位bになると、フロート62がそれにつれて上昇するこ
とにより、流液噴出口24の前には噴出し方向変更板6
0の第2の開孔66が位置する。このため、図4(b)
で示す如く左斜め前方へ流液方向が強制的に変更させら
れて噴出し、洗滌水は左斜め前方へに進むことになる。
その結果、洗滌槽2内の循環流液は内視鏡1を設置した
塔6の周囲の収納領域9を左回りに回流する流液が作ら
れ、内視鏡1を洗滌する。
【0037】さらに、水位が上昇し、水位cになると、
フロート62もさらに上昇し、流液噴出口24の前には
噴出し方向変更板60の第3の開孔67が位置する。こ
のため、図4(c)で示す如く流液方向が右斜め前方へ
強制的に変更させられて噴出し、洗滌水は左斜め前方へ
進むことになる。その結果、洗滌槽2内の循環流液は内
視鏡1を設置した塔6の周囲の収納領域9を右回りに回
流する流液が作られ、内視鏡1を洗滌する。これらによ
り、洗滌槽2内の水位の変化だけで、洗滌槽2内の流液
の回流方向が変えることが出来る。
【0038】また、消毒工程の場合にも洗滌槽2内に消
毒を供給する際、その消毒液の回流方向が自動的に変る
ことになる。なお、この第2の実施形態の噴出し方向変
更機構と同様な機構を、洗滌槽2の注水口10の前方に
付設することで、給水の流液の方向を変えることも可能
である。
【0039】(第3の実施形態)図5を参照して本発明
の第3実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置について説明
する。同図中、71は洗滌槽であり、この洗滌槽71の
中央には中心塔72が設けられ、その中心塔72の周囲
に内視鏡1が設置されるようになっている。洗滌槽71
の一側内壁面部中央には送液管路73から送り込まれる
洗滌液を洗滌槽71内に注入する2つの流液噴出し口7
4,75が設けられている。各流液噴出し口74,75
は電気的に制御される2方向切換え弁76を介して前記
送液管路73に接続されている。一方の流液噴出し口7
4はその噴出方向が左斜め前方へ向けて設置され、他方
の流液噴出し口75はその噴出方向が右斜め前方へ向け
て設置されている。
【0040】この実施形態の動作を説明すると、2方向
切換え弁76を切り換えることにより流液噴出し口7
4,75から交互に洗滌液または消毒液を噴出させるこ
とができる。つまり、左側の流液噴出し口74から洗滌
液または消毒液を噴出させれば、洗滌槽71内に左回り
a方向の流液を作り出し、右側の流液噴出し口74から
洗滌液を噴出させれば、洗滌槽71内に右回りb方向の
流液を作り出す。つまり、回流方向が交互に切り替わり
液流に変化を与えて内視鏡1の洗滌または消毒をするこ
とになる。
【0041】この実施形態によれば、洗滌槽71内に送
液がなされている間、2方向切換え弁76を切り換える
ことで、流液の方向をa方向とb方向に切換えることが
できるので、洗滌槽71の中の流液の回流方向が変わ
り、その液流の変化を与える機能により内視鏡1を効率
的に洗滌または消毒することができる。
【0042】(第4の実施形態)図6を参照して本発明
の第4実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の噴出し方向
変更機構について説明する。この噴出し方向変更機構は
洗滌槽81の内壁に取着されたブロック82を有してお
り、このブロック82の中には球形の空洞83が形成さ
れている。空洞83には洗滌液または消毒液を送り込む
送液管路84が接続されている。
【0043】ブロック82の空洞83内には回転噴出し
ノズル85が球面軸受け方式で球面回転自在に取り付け
られている。回転噴出しノズル85は中空球形部86と
ノズル部87を連設してなり、中空球形部86は空洞8
3内に回転自在に収納され、ノズル部87はブロック8
2の空洞83の開口から洗滌槽81内に突き出してい
る。中空球形部86はOリング88でブロック82の空
洞83に水密な状態で球面回動自在に保持されている。
【0044】このため、回転噴出しノズル85は自由に
向きを手等で容易に変えることができるので、送水管路
84から送り込まれた送液の噴出する向きを三次元的に
自由に変える機能を奏することができる。つまり、回転
噴出しノズル85からの噴出方向を正面中央、左斜め前
方または右斜め前方に向けることは勿論、その他の向き
にも自由に向けることができる。
【0045】従って、この実施形態の噴出し方向変更機
構によれば、洗滌槽81の中の流液の回流方向を変え、
液流の変化により内視鏡1を効率的に洗滌または消毒す
ることができるだけでなく、その内視鏡1の洗滌状況に
応じて最適な噴出方向を選択することにより内視鏡1の
洗滌効果または消毒効果を高めることができる。
【0046】(第5の実施形態)図7を参照して本発明
の第5実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置について説明
する。同図中、91は洗滌槽であり、この洗滌槽91の
中央には中心塔92が設けられていて、この中心塔92
の周囲に内視鏡1を設置するようになっている。洗滌槽
91の一側内壁面部には給水管路93に接続された注水
口94と、流液用管路送液管路95から送り込まれる洗
滌液または消毒液を洗滌槽91内に注入する流液噴出し
口96とが左右に分かれて位置して設けられている。ま
た、注水口94は洗滌槽91の左側領域に向けて注水
し、流液噴出し口96は洗滌槽91の右側領域に向けて
液を噴き出すように設けられている。注水口94と流液
噴出し口96の向きは回流の向きに対して逆向きであ
る。
【0047】注水口94より洗滌槽91内に給水された
洗滌液はその洗滌槽91の底部等に設けられた循環液吸
引口97より吸引され、流液用管路送液管路95を通
り、流液洗滌用ポンプ99により前記流液噴出し口96
より洗滌槽91内の中に戻されるようになっている。
【0048】この実施形態の動作を説明する。注水口9
4より洗滌槽91に洗滌液を注入している間は流液洗滌
用ポンプ99を停止させておくと、洗滌槽91内の流液
の方向はa方向の回流となる。この給水が終わってから
流液洗滌用ポンプ99を作動させると、循環液吸引口9
7より洗滌槽91内の洗滌液が吸引され、流液噴出し口
96より洗滌槽91に戻され、洗滌槽91内の流液の方
向はb方向に切り換わる。この動作を交互に行えば、洗
滌槽91の中の洗滌液の回流方向を変えることができ、
その液流の変化により内視鏡1を効率的に洗滌すること
ができる。
【0049】また、消毒工程においては循環液吸引口9
7より洗滌槽91内の消毒液を吸引し、流液噴出し口9
6より洗滌槽91に戻し、洗滌槽91内に消毒液の回流
を作り、内視鏡1を消毒するようにしてもよい。
【0050】(第6の実施形態)図8を参照して本発明
の第6実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置について説明
する。同図中、101は洗滌槽であり、この洗滌槽10
1の中央には中心塔102が設けられ、中心塔102の
周囲に内視鏡1が設置されるようになっている。洗滌槽
101にはこれの中に洗滌液を送り込む送水管路103
に接続された注水口104と、洗滌槽101内の液を吸
引する循環液吸引口106が設けられている。
【0051】さらに、略矩形状に形成された洗滌槽10
1内壁の四隅には、それぞれ個別に位置した4つの噴出
口107a,107b、108a,108bが設けられ
ている。1つの対角線上に位置する一対の噴出口107
a,108aの組は同一の系統に属し、他の対角線上に
位置する一対の噴出口107b,108bの組は別の同
一系統に属する。噴出口107a,108bは洗滌槽1
01の右側の内壁面の両端に位置して設けられており、
他方の噴出口107b,108aは洗滌槽101の左側
の内壁面の両端に位置して設けられている。
【0052】そして、噴出口107a,108aの噴出
方向は洗滌槽101の右側の内壁面部に沿って向き合う
逆向きであり、他方の噴出口107b,108aの噴出
方向は洗滌槽101の左側の内壁面部に沿って向き合う
逆向きである(図中矢印の向きを参照)。
【0053】前記循環液吸引口106には循環液管路1
10が接続され、循環液管路110の他端側は電気的に
制御される2方向切換え弁111を介して2つ流液洗滌
管路112,113に分岐している。一方の流液洗滌管
路112は一方の組の噴出口107a,108aに接続
されており、他方の流液洗滌管路113は他方の組の噴
出口107b,108bに接続されている。また、循環
液管路110の途中には流液洗滌用ポンプ114が設け
られている。
【0054】この実施形態の動作を説明する。注水口1
04より洗滌槽101内に給水した後、流液洗滌用ポン
プ114を作動させると、洗滌槽101内の流液は循環
液吸引口106より吸引され、流液洗滌用ポンプ114
を経て2方向切換え弁111により選択された流液洗滌
管路112,113の一方に流される。例えば、流液洗
滌管路112を通り、噴出口107a,108aより洗
滌槽101の中に戻され、このときは洗滌槽101内の
流液の方向はa方向となる。予め設定された時間が過ぎ
ると、2方向切換え弁111が切り替わり、他方の流液
洗滌管路113が選択されるので、流液の方向はb方向
に切り換わり、噴出口107b,108bより洗滌槽1
01の中に戻され、このときは洗滌槽101内の流液の
方向はb方向となる。このように2方向切換え弁111
を交互に切り換えれば、流液の方向も交互に切り変わる
機能を奏する。そして、洗滌槽101内の内視鏡1を洗
滌する。
【0055】また、洗滌槽101内に消毒液を入れて内
視鏡1を消毒する場合にはその消毒液を循環させると共
にその洗滌槽101内の回流する向きを変えて内視鏡1
を消毒することができる。
【0056】(第7の実施形態)図9及び図10を参照
して本発明の第7実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置に
ついて説明する。同図中、121は洗滌槽であり、この
洗滌槽121の中央には中心塔122が設けられ、その
中心塔122の周囲に内視鏡1を設置するようになって
いる。
【0057】洗滌槽121の一側壁部分にはその洗滌槽
121内の洗滌液または消毒液を回流させる循環液流発
生機(手段)123が設けられている。この循環液流発
生機123は洗滌槽121の一側壁面において洗滌槽1
21の中心線に対して線対称的に各開口を配置した2つ
の口部125,126を設けてなり、口部125,12
6はそれぞれ流水管路127,128を介してポンプ部
129に接続されている。ポンプ部129の内部にはイ
ンペラ130が設けられており、インペラ130は正逆
転可能なモータ131に連結されている。この循環液流
発生機123は図10で示す如く、洗滌槽121の底部
と流水管路127,128の接続位置より高い位置に設
置されている。
【0058】次に、この実施形態の動作を説明する。モ
ータ131が正転(時計回り)すると、洗滌槽121内
の洗滌水が一方の流水管路128から吸い出され、他方
の流水管路127の口部125から洗滌槽121に戻さ
れる。このとき、洗滌槽121内の流液の方向はa方向
となる。予め設定された時間が過ぎると、モータ131
が逆転(反時計回り)に切り換わり、洗滌槽121内の
洗滌水が流水管路127から吸い出され、流水管路12
8を通じてその口部126から洗滌槽121に戻され
る。このとき、洗滌槽121内の流液の方向はb方向と
なる。このようにモータ131の正逆回転を交互に切り
換えることにより流液の方向も交互に切り換えることも
できる。このため、洗滌効果を高めることができる。
【0059】また、内視鏡1を消毒する場合、その消毒
液を還流させるときにも流液の方向を交互に切り換えて
消毒効果を高めることができる。また、洗滌槽121と
流水管路127,128の接続位置より高い位置に設置
されているため、循環液発生機123の内部には残留水
がないようになる。
【0060】(第8の実施形態)図11及び図12を参
照して本発明の第8実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置
について説明する。図11において、141は洗滌槽で
あり、この洗滌槽141の一側内壁には洗滌槽141内
に洗滌水を送り込む注水口142と、洗滌槽141から
洗滌液を取り込み再び洗滌槽141内に送り込む流液噴
出口143とが並べて設けられている。注水口142と
流液噴出口143は洗滌槽141の中心線に対して線対
称的に配置されている。洗滌槽141の底部には排水口
144が設けられている。排水口144はこれを通じて
洗滌槽141内の液体を槽外に排出し、あるいはこれを
通じて取り込んだ洗滌槽141内の液体を前記流液噴出
口143に供給するためのものである。これの切り換え
は図示しない管路切換え弁によって行われる。
【0061】前記注水口142と流液噴出口143は共
に図12に示すような回転操作装置150により回転さ
せられてその口部の噴出し方向の変更制御が可能なもの
である。すなわち回転操作装置150はその本体部材と
なるブロック151を洗滌槽141の壁部裏面に固定し
てなり、このブロック151には筒状のノズル部材15
2が回転自在に取着されている。ノズル部材152の先
端部分は洗滌槽141の壁部を貫通して、洗滌槽141
内に突き出している。このノズル部材152の先端部分
はその回転中心に斜めに交差し、斜め前方を向く口部1
53が形成されている。ノズル部材152にはステッピ
ングモータ等の駆動モータ154が連結され、駆動モー
タ154はノズル部材152の回転方向及び回転量等を
選択した回転駆動がなされるようになっている。
【0062】ノズル部材152を保持するブロック15
1にはノズル部材152に形成した通孔155に通じる
接続口部156が形成され、接続口部156には管路1
57が接続されている。管路157は前述した管路切換
え弁を介して前記排水口144に接続されている。ま
た、管路157の途中には図示ない流液還流用ポンプが
介挿されている。そして、洗滌槽141の洗滌液が、こ
の管路157、接続口部156及び通孔155を通じて
ノズル部材152内に導かれ、口部153内に強制的に
送り込まれるようになっている。洗滌槽141の壁部と
ノズル部材152との間はオイルシール158で水密が
とられている。また、ブロック151とノズル部材15
2との間はパッキン159で外部との水密がとられてい
る。
【0063】次に、この実施形態の動作を説明する。ま
ず、図11(a)では洗滌槽141内に洗滌水を注入す
るときの状態を示しており、このとき、注水口142の
向きは注入する洗滌水が内視鏡1に良く当たるように設
定されている。
【0064】図11(b)は流液洗滌を行う状況を示し
ており、排水口144を通じて取り込んだ洗滌槽141
内の洗滌水を流液噴出口143から洗滌槽141内に噴
出させる。流液噴出口143の口部153は設定された
時間間隔で振られることにより、左斜め前方と右斜め前
方を向く位置を交互にとる。口部153の向きはこれよ
り噴出する流液が内視鏡1に良く当たる方向に設定され
ているが、さらに流液噴出口143の口部153の向き
が左右にを変えられることで、洗滌槽141の中の流液
の回流方向が交互に変わるため、内視鏡1を効率よく洗
滌することができる。
【0065】図11(c)は洗滌槽141内の洗滌水や
消毒液を洗滌槽141の外へ排出するときの状況を示し
ている。排出口144に直接に排出する方向に流液噴出
口143が向き、排出効率を上げている。
【0066】図11(d)は洗滌槽141へ消毒液を注
入するときの状況を示している。注水口142は薬液の
泡立ちを抑制するため、近傍の側壁に向き、洗滌槽14
1側壁を伝わらせて流し込むようにしている。
【0067】図11(e)は濯ぎのときの状況を示して
いる。注水口142から濯ぎ水を注入すると共に流液噴
出口143から濯ぎ水を噴射しながらその注水口142
と流液噴出口143を回転させてそれらの流入方向を変
えてすすぎ水が洗滌槽141と内視鏡1にわたり満遍な
く当たるようにしている。
【0068】(第9の実施形態)図13及び図14を参
照して本発明の第9実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置
について説明する。同図中、161は洗滌槽であり、こ
の洗滌槽161の中央には中心塔162が設けられ、そ
の中心塔162の周囲に内視鏡1が設置されるようにな
っている。洗滌槽161の一側内壁には洗滌水を送り込
む注水口163が設けられている。注水口163には注
水系管路164が接続されている。
【0069】次に、この実施形態の動作を説明する。注
水口163は内視鏡1の操作部1aの上方近傍に設けら
れており、図14に示すように、その注水口163から
吐き出される流体の一部165aがその操作部1aに直
接に当たり、残りの流体の一部165bが洗滌槽161
内に水流を作る方向に流出するようになっている。この
ため、流体の一部165aは内視鏡1の操作部1aに激
しく当たるので、入りくんだ形状のところまでも強力に
洗滌をすることができる。また、他の流体の部分165
bによって作られた流液で内視鏡1の全体が洗滌され
る。図13中の矢印は流液の方向を示している。
【0070】なお、注水口163と注水系管路164に
代えて、循環流液の噴出口と流液洗滌用管路としてもよ
い。この実施形態は前述した各実施形態のものに合わせ
て適用することができる。
【0071】(第10の実施形態)図15を参照して本
発明の第10実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置につい
て説明する。この実施形態では洗滌槽171内に設けら
れる水位検知用フロートスイッチ172の例を示すもの
である。この水位検知用フロートスイッチ172はその
フロート部173が洗滌槽171に給水された洗滌水中
に完全に浸漬されるように設置されている。
【0072】この実施形態の動作を説明する。通常、洗
滌槽171に液体が給水されると、フロートスイッチ1
72が所定の水位aを検知して給水を停止させる。すす
ぎ工程での水位は水位aより高い水位bまで達する。こ
のため、フロートスイッチ172はすすぎ水中に完全に
没することになり、たとえフロート部173に汚れが付
着していても洗われて固着が解除され、復帰させること
ができる。従来、水位制御に使用されるフロートスイッ
チは必ずしも全体が水没されるわけではなく、一方、洗
滌消毒に使用される洗剤や消毒液などの薬剤には粘性が
あるものがあり、工程終了後にフロート部などに微量の
薬剤成分が残留した場合、それが蓄積乾燥すると粘度が
高くなり、フロートスイッチのフロートの動きを阻害し
て、次回の使用時に動作不良を起こす虞があった。そし
て、水位制御用のフロートスイッチの汚れによるフロー
ト動作不良防止は作業者の清掃によるメンテナンスに任
されていたが、作業者がフロートスイッチのメンテナン
ス(清掃)をし忘れると、フロートが固着して、正確な
水位を検知できなくなる虞があった。しかし、この実施
形態によれば、フロートスイッチの動作不良を防止し、
装置の動作の信頼性を向上する。
【0073】[付記] 1.洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に被洗滌物を漬
けてその被洗滌物を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒装置
において、洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液に流れを作
る流液発生手段を備えると共に、この流液発生手段は洗
滌槽内の洗滌液や消毒液に流れの方向に変化を与える機
能を有することを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
【0074】2.洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に
被洗滌物を漬けてその被洗滌物を洗滌・消毒する内視鏡
洗滌消毒装置において、洗滌槽内に給水源からの洗滌水
を噴出させる注水口と、洗滌槽内の洗滌液や消毒液を取
り込む循環液吸込み口と、この循環液吸込み口から洗滌
液や消毒液を吸引して加圧し前記洗滌槽内に戻す流液噴
出口と、この流液噴出口から洗滌槽内に洗滌液や消毒液
を噴出する向きを変える噴出方向変更機構とを具備した
ことを特徴とするもの。
【0075】3.洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に
被洗滌物を漬けてその被洗滌物を洗滌・消毒する内視鏡
洗滌消毒装置において、洗滌槽内に給水源からの洗滌水
を噴出させる注水口と、洗滌槽内の洗滌液や消毒液を取
り込む循環液吸込み口と、この循環液吸込み口から吸引
して加圧し前記洗滌槽内に戻す流液噴出口とを具備し、
前記注水口から洗滌槽内に洗滌液を注入することにより
洗滌槽内に作られる流液の方向と、前記流液噴出口から
洗滌槽内に循環水を噴出することにより作られる流液の
方向が逆になるように構成したことを特徴とするもの。
これによれば従前のものに管路構成を追加せずに簡単な
構成で提供できる。
【0076】4.注水源からの洗滌水を洗滌槽内に噴出
させる注水口を具備し、または前記注水口と洗滌槽内の
洗滌水をポンプで吸引、加圧して洗滌槽に戻す噴出口と
を具備した内視鏡洗滌消毒装置において、前記注水口と
流液噴出口の少なくともどちらか一方が、洗滌槽内の内
視鏡操作部の上方近傍に設けられ、その注水口または噴
出口から出る洗滌水が内視鏡操作部に直接当たり、かつ
洗滌槽内に流液を生じさせるように構成したことを特徴
とするもの。これによれば複雑に入りくんだ形状の部
分、特に操作部を強力に洗滌できると共に、洗滌槽内に
液流を発生できるので、内視鏡全体もきれいに洗滌でき
る。このため、洗滌力が格段に向上する。
【0077】5.洗滌槽内の水位を制御するためのフロ
ートスイッチを有し、このフロートスイッチを濯ぎ工程
で濯ぎ水中に浸漬させて濯ぐようにしたことを特徴とす
る前記各項の内視鏡洗滌消毒装置。これによればフロー
トスイッチの動作不良を防止でき、装置の確実な液面高
さの制御ができ、装置の信頼性を向上できると共に、水
溢れを確実に防止できる。 6.第5項のものにおいて、フロートスイッチ、すすぎ
工程時の時間当たりの注水量検知手段と、装置の使用日
時を記録するためのクロックとメモリを設けた内視鏡洗
滌消毒装置。装置を長期間使用していなかったときも第
5項に効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
滌槽内に設置する、一般に長く複雑な形状の内視鏡内に
満遍なく流液を当てることができるので、洗滌性や消毒
性が格段に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概略
的な構成の説明図。
【図2】前記内視鏡洗滌消毒装置の流液噴出口における
噴出し方向変更機構の作用の説明図。
【図3】前記内視鏡洗滌消毒装置の流液噴出口の噴出し
方向変更機構による洗滌槽内の流れの変化状態の説明
図。
【図4】第2実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の流液
噴出口における噴出し方向変更機構の作用の説明図。
【図5】第3実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概略
的な構成の説明図。
【図6】第4実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の噴出
し方向変更機構の概略的な構成の説明図。
【図7】第5実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概略
的な構成の説明図。
【図8】第6実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概略
的な構成の説明図。
【図9】第7実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概略
的な構成の平面図。
【図10】同じく、第7実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の概略的な構成の横断面図。
【図11】第8実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概
略的な構成の作用の説明図。
【図12】同じく、第8実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の噴出し方向変更機構の断面図。
【図13】第9実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の概
略的な構成の平面図。
【図14】同じく、第9実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の概略的な構成の側面図。
【図15】第10実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の
水位検知用フロートスイッチの説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…洗滌槽、10…注入口、21…流液用
管路、23…循環液吸込み口、24…流液噴出口、25
…流液用ポンプ、45…消毒タンク、50…噴出し方向
変更板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に被洗
    滌物を漬けてその被洗滌物を洗滌・消毒する内視鏡洗滌
    消毒装置において、 洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液に流れを作る流液発生
    手段を備えると共に、この流液発生手段は洗滌槽内の洗
    滌液や消毒液に流れの方向に変化を与える機能を有する
    ことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
JP9172232A 1997-06-27 1997-06-27 内視鏡洗滌消毒装置 Pending JPH119541A (ja)

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