JP2583899Y2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

浴槽洗浄装置

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JP2583899Y2
JP2583899Y2 JP1990089293U JP8929390U JP2583899Y2 JP 2583899 Y2 JP2583899 Y2 JP 2583899Y2 JP 1990089293 U JP1990089293 U JP 1990089293U JP 8929390 U JP8929390 U JP 8929390U JP 2583899 Y2 JP2583899 Y2 JP 2583899Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、浴槽内に洗浄液を噴射し、浴槽を自動的に
洗浄する浴槽洗浄装置に関するものである。
〔従来の技術〕 浴槽を自動的に洗浄する装置として、実開昭63−7186
9号公報が知られている。この装置は、浴槽の蓋に洗剤
を含有させた洗浄液を噴射する1個の洗浄ノズルと、水
道等の洗浄水を噴射する1個の水噴射ノズルとを設け、
浴槽の洗浄に際しては、洗剤タンクから洗浄液をポンプ
で洗浄ノズルに供給し、これを浴槽内に噴射して汚れを
落とし、その後に、水道等の洗浄水の供給源から水噴射
ノズルに洗浄水を供給して浴槽内に噴射させ、前記洗浄
液によって落とされた浴槽の汚れ成分と洗浄液とを洗い
流し、排水孔から排出させるものである。
しかし、この従来の装置は、洗浄液を1個の洗浄ノズ
ルから噴射する方式であるため、洗浄液が浴槽内壁面の
すみずみまで行きわたらず洗浄むらが生じるという問題
があった。
本考案者等は試作研究を重ねこれらの問題点を解決す
ることができる洗浄装置を開発することに成功した。こ
の開発装置は、浴槽内壁面等に複数の固定式の洗浄ノズ
ルを異なる位置に配置し、各洗浄ノズルに洗浄液を供給
する洗浄液供給管を電磁弁を介して設け、洗浄液の噴射
圧力を高めるために電磁弁の開閉順序を制御して1個の
洗浄ノズルから順次一定の時間間隔で洗浄液を浴槽内に
向けて噴射するようにし、洗浄液を浴槽内壁面の隅々ま
で行きわたらせるとともに、浴槽の底面側に溜まる洗浄
液を循環させて繰り返し洗浄ノズルから噴射し、しかる
後に、各洗浄ノズルから順次一定の時間間隔で水道等の
洗浄水を噴射し、浴槽壁面の汚れ成分と洗浄液とを洗い
流して浴槽の排出口から排出させるものである。
この開発装置によれば、異なる複数個所の洗浄ノズル
から洗浄液が噴射されるので、洗浄液を浴槽内のすみず
みまで行きわたらせることができ、しかも、1個の洗浄
ノズルから洗浄液が順次強い噴出圧で噴射されるので、
浴槽内壁面をむらなくきれいに洗浄することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記開発装置は、浴槽の内壁面等に固
定式の洗浄ノズルを配設する方式であるため、この洗浄
ノズルから噴射する洗浄液の噴射方向も一定方向に固定
されることとなり、洗浄液を浴槽内壁面のすみずみまで
行きわたらせるためには、多数の洗浄ノズルを設けなけ
ればならないという問題があり、また、洗浄液の噴出圧
を高めるために、各洗浄ノズルに通じる洗浄液供給管の
電磁弁を1個ずつ順次選択的に開閉制御して噴射させな
ければならないので(もちろん、大容量のポンプを用い
れば複数の洗浄ノズルを高い噴出圧で同時噴射させるこ
とができるが、そうすると、ポンプが非常に大型化し、
浴室内に設置場所を確保することができないという問題
が生じ、これを避けるためには、小型のポンプを用い、
洗浄ノズルを1個ずつ順次切り換え噴射することにな
る)、電磁弁の数が多くなり、この電磁弁の配管接続施
工に手間隙がかかるばかりでなく、多数の電磁弁が各洗
浄液供給管に露出状態で介設されるので、外観上の美感
が損なわれるという問題があった。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであ
り、その目的は、少ない数の洗浄ノズルで浴槽内壁面の
すみずみまで洗浄液を噴射することができ、しかも、各
洗浄液供給管に介設する電磁弁を省略して配管接続施工
の容易化を図り、外観上の見栄えも良い洗浄装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、本考案は、ポンプによって加圧
された洗浄液を噴射する洗浄ノズルと、洗浄ノズルに洗
浄液を供給する洗浄液供給管を有し前記洗浄ノズルから
浴槽の内壁に向けて噴射された洗浄液を回収して前記洗
浄液供給管を通し洗浄ノズルに循環供給するポンプ組み
込みの洗浄液循環管路およびその洗浄液の循環噴射を制
御する制御部とを有し、前記洗浄液循環管路には洗浄水
を供給する給水手段と洗剤の投入手段が接続され、前記
制御部は洗剤投入手段による洗剤投入動作と給水手段に
よる給水動作を制御して浴槽底面に前記ポンプの起動を
行い得る分の洗浄水と洗剤の混合液を洗浄液として作り
出す制御構成を備え、前記洗浄ノズルは洗浄液供給管の
先端側に連通接続させる弁収容ケースと、この弁収容ケ
ース内に回転駆動源によって回転自在に収容される弁体
とを有して構成され、前記弁体には基端側が常時洗浄液
供給管に連通し先端側が噴出孔となるノズル通路が形成
され、弁収容ケースにはノズル通路の噴出孔が浴槽内に
面する弁体の回転位置で噴出孔を浴槽内に開放する開口
部と、噴出孔がこの開口部を外れる弁体の回転位置で噴
出孔からの洗浄液噴出を閉止する閉止部とが設けられて
おり、前記制御部は弁体の回転駆動源の往復又は一方向
の回転制御を行い弁体の噴出孔の開閉を制御して噴出孔
から噴射される洗浄液の噴射方向を変化させる制御構成
を備えていることを特徴として構成されている。
〔作用〕
本考案では、ポンプで加圧した洗浄液を洗浄液供給管
を介して圧送すると、その洗浄液は弁収容ケースに入
り、ひき続き弁体のノズル通路に入り込む。例えば、こ
のとき、駆動源を制御して弁体を往復回動し、噴出孔を
弁収容ケースに設けた開口部の領域内で首振りさせる
と、洗浄液は噴出孔から所定の範囲にわたり噴射方向を
変えて浴槽内壁面の広範囲にわたって噴射される。そし
て、一定時間噴射した後、弁体を回転し、噴出孔を弁収
容ケースの閉止部内に回転収容すると、噴出孔から噴射
する洗浄液は閉止部により止められ、浴槽内への噴射が
停止する。洗浄ノズルが複数設けられているときには、
1個の洗浄ノズルずつ弁体を回転して噴出孔を開口部内
で首振りさせるようにすることで、噴射方向を変えた広
範囲の洗浄液噴射が各洗浄ノズルから所定の時間間隔で
次々に行われる。
このようにして洗浄液の噴射が浴槽内壁面の隅々まで
行われた後、洗浄液供給管に水道等の洗浄水を供給し、
同様に1個の洗浄ノズルずつ、洗浄水を噴出方向を変え
ながら浴槽内に噴射することにより、洗浄水は浴槽のす
みずみに噴射され、前記洗浄液の噴射によって落とされ
た浴槽内壁面の汚れ成分と残留している洗浄液が洗浄水
により洗い流されて浴槽の排水孔から排出される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図には本考案に係る浴槽洗浄装置の一実施例のシステ
ム構成が示されている。
同図において、浴槽1の底部には排水管2が接続され
ており、この排水管2には電磁弁等からなる排水弁3が
設けられている。浴槽1の一方側側壁部とそれに対向す
る壁部には一対の洗浄ノズル4a,4bが噴出口を浴槽内に
向けて設けられている。この洗浄ノズル4a,4bは往管と
して機能する洗浄液供給管5a,5bに接続されており、こ
の洗浄液供給管5a,5bは合流して熱源出口管8に接続さ
れている。また、浴槽1の底部側に接続されている戻り
管10は電磁弁等の戻り管開閉弁11を介してポンプ12の吸
込側に接続されている。そして、戻り管開閉弁11とポン
プ12との間の管路には水流センサ13と戻り管10を流れる
流体の温度を検出する温度センサ14が設けられている。
ポンプ12の吸込側の管路には洗剤供給管15が接続され
ており、この洗剤供給管15は電磁弁等からなる洗剤開閉
弁16を介して洗剤タンク17に接続されている。この洗剤
タンク17内には液状の洗剤が収容される。これら洗剤タ
ンク17と洗剤供給管15と洗剤開閉弁16とは洗剤の投入手
段を構成する。ポンプ12の吐出側は管路18を介して洗浄
液の加熱源として機能する熱交換器20の入口側に接続さ
れており、熱交換器20の出口側は前記熱源出口管8に接
続されている。熱交換器20は浴槽に噴射される洗浄液を
化学的洗浄能力を発揮する最適温度(50℃〜60℃)に加
熱するものである。これら戻り管開閉弁11を含む戻り管
10と、ポンプ12と、管路18と、熱交換器20と、熱源出口
管8と、洗浄ノズル4a,4bに洗浄液を導く洗浄液供給管5
a,5bとは洗浄液の循環管路(洗浄液循環管路)を構成し
ている。前記管路18には給水管22の一端側が接続されて
おり、給水管22の他端側は電磁弁等からなる給水開閉弁
21を介して水道等の洗浄水供給源に接続される。この給
水管22と給水開閉弁21は給水手段を構成する。
前記排水弁3と、後述する洗浄ノズル4a,4bの内蔵の
弁と、戻り管開閉弁11と、洗剤開閉弁16と、給水開閉弁
21との管路開閉(弁開閉)制御と、ポンプ12の運転制御
と、熱交換器20の燃焼制御(バーナの燃焼制御)は制御
部23により行われている。この制御部23にはリモコン24
が接続されており、このリモコン24には洗浄運転を行わ
せる洗浄ボタン25が設けられている。
本実施例の全体的なシステム構成は上記のように構成
されるが、本実施例において特徴的なことは、洗浄ノズ
ル4a,4bを弁機能付きの特有な機構に構成したことであ
る。この洗浄ノズル4a,4bの特有な構成が第2図に示さ
れている。この洗浄ノズル4a,4bは弁収容ケース26内に
弁体27を回転自在に組み込むことにより構成されてい
る。弁収容ケース26は往管として機能する洗浄液供給管
5a,5bの往管金具によって構成されている。この弁収容
ケース26は浴槽1の壁面の開口に浴槽1の内側から嵌め
込まれる鍔28a付きの保持筒部28と、浴槽1の外側から
保持筒部28に螺合して浴槽1の壁面に固定される鍔29a
付きの本体筒部29と、この本体筒部29の背面開口側に嵌
め込み固定されて前記本体筒部29の背面開口を気密に閉
鎖する蓋部30とにより構成されている。
この弁収容ケース26の内部にはパッキン収容段部31a,
31bが形成されており、パッキン収容段部31aにはOリン
グ32が、また、パッキン収容段部31bにはOリング33が
それぞれ収容されている。そして、弁収容ケース26内に
は球状の弁体27が前記Oリング32,33に気密に圧接され
て回転自在に収容されている。弁体27の上端側には回転
軸34が弁収容ケース26の軸受部を気密に貫通して外に突
設されており、この回転軸34の突出先端側は可逆回転可
能な回転駆動源としてのモータ35の出力軸に連結され、
モータ35の回転により弁体27が連動回転するようになっ
ている。なおモータ35の回転制御は前記制御部32により
行われる。
弁体27の内部には直角方向に折曲したノズル通路36が
形成されており、そのノズル通路36の基端側は弁収容ケ
ース26に接続されている洗浄液供給管5a,5bに常時連通
されている。ノズル通路36の先端側は噴出孔37となって
おり、この噴出孔37は第3図に示すように、その孔の形
状を扁平状にし、噴出孔37から洗浄液を噴出するとき、
その洗浄液の噴出パターンをフラット状(扇状)にして
噴射される洗浄液の分散をできるだけ避け、噴出圧力を
強くして洗浄力を高めるようにしてある。
前記弁収容ケース26内はOリング32,33により気密に
区画され、弁収容ケース26の背面側は弁体27が第2図の
状態からOリング32を越えて噴出孔37が弁収容ケース26
の背面側に回転したときに、噴出孔37を浴槽に対して連
通を遮断する閉止部38となっており、また、Oリング33
の前方側は噴出孔37が浴槽1内に面する開口部40となっ
ている。
本実施例は上記のように構成されており、以下、浴槽
の洗浄作用を簡単に説明する。まず、洗浄ボタン25がオ
ン操作されると、制御部23の制御信号により排水弁3が
開けられ浴槽1内に溜まっている湯水が排水管2から排
出される。この排出が完了した後、排水弁3が閉じら
れ、各洗浄ノズル4a,4bのモータ35の回転により噴出孔3
7が開口部40側に向けられるとともに、戻り管開閉弁11
が明けられて循環管路が大気に開放される。
次に、洗剤開閉弁16が開けられ、洗剤タンク17から所
定量(例えば20cc)の洗剤が洗剤供給管15を通って循環
管路に供給される。この洗剤の供給が完了した後、洗剤
開閉弁16が閉じられると同時にモータ35を回転させて各
洗浄ノズル4a,4bの噴出孔37を閉止部38によって閉止さ
せる。そして、給水開閉弁21を開けて水道等の洗浄水を
戻り管10を介して浴槽1に所定量供給した後、給水開閉
弁21を閉じる。この洗浄水の供給により洗剤は洗浄水と
ともに浴槽に入り込み、浴槽の底面側にはポンプ12の起
動を円滑に行い得るだけの洗浄液(洗剤と洗浄水の混合
液)が溜まる。
この状態で、例えば洗浄ノズル4aのモータを回転し、
噴出孔37を開口部40側にした状態でポンプ12を起動する
と、浴槽の洗浄液は戻り管10を介してポンプ12に吸引さ
れ、熱交換器20で所定の温度に加熱されて洗浄ノズル4a
に導かれ、この洗浄ノズル4aから浴槽内に噴射される。
このとき、洗浄ノズル4aのモータ35を往復回転させて弁
体27の噴出孔37を開口部40の領域で水平方向に首振り運
動をさせることにより、噴出孔37からフラット状に噴射
される洗浄液は噴出方向を変化させて広範囲にわたり浴
槽内壁面に向けて噴射し、浴槽内壁面の汚れを落とす。
この洗浄ノズル4aの噴射が所定時間経過したときに、洗
浄ノズル4aの噴出孔37を閉止部38側に向けて洗浄液の噴
射を停止する。次に、洗浄ノズル4bのモータ35を回転さ
せて噴出孔を開口部40側にし、ポンプ12を起動して洗浄
液を洗浄ノズル4bに送って噴出孔37を開口部40の領域で
首振り運動させながら循環噴射させることにより洗浄液
は浴槽1の内壁面の広範囲にわたり噴射され、浴槽内壁
面の汚れが落とされる。
この洗浄ノズル4bからの洗浄液の噴射が完了した後、
排水弁3を開け、引き続き給水開閉弁21を開けて洗浄水
を戻り管10から浴槽の底部に供給して浴槽の底部に溜ま
っている洗浄液を排水管2から排出させる。その排出完
了後に、戻り管開閉弁11を閉じ、一方の洗浄ノズル、例
えば洗浄ノズル4a側のモータ35を回転して噴出孔37を開
口し、給水開閉弁21を開いて洗浄水を洗浄ノズル4aから
首振り噴射することにより、浴槽内壁面に付着している
洗浄液と汚れ成分は洗い流されて排水管2から排出さ
れ、同時に洗浄水が通る管路内に付着している洗浄液と
汚れ成分もそこを通る洗浄水によって洗い流されて排出
される。この洗浄ノズル4aからの洗浄水の噴射が所定時
間経過したときに、今度は洗浄ノズル4b側から洗浄水を
首振り噴射することにより、同様に浴槽内壁面と管路に
付着している洗浄液および汚れ成分は洗浄水により洗い
流されて排水管2から排出される。この洗浄ノズル4bか
らの噴射が所定時間経過したときに給水開閉弁21が閉じ
られ、続いて洗浄ノズル4bの噴出孔37が閉止部38に閉じ
られて浴槽の自動洗浄が完了する。
本実施例では、洗浄ノズル4a,4bの弁体27をモータ35
により首振り回転するように構成したものであるから、
噴射される洗浄液および洗浄水は時間とともに噴射方向
を変えて浴槽の内壁面の広範囲にわたり噴射されるの
で、洗浄ノズルの数を少なくしても浴槽内壁面のすみず
みにわたり洗浄液および洗浄水を噴射することができ、
少ない洗浄ノズルできれいに浴槽の洗浄を行うことがで
きる。また、洗浄ノズルの数を少なくできるので、その
分装置構成の簡易化を図ることができる。
また、本実施例の洗浄ノズル4a,4bの噴出孔37は扁平
に形成されているから、噴射される洗浄液および洗浄水
はフラット状(扇状)になって浴槽内壁面に集中的に衝
突するので、浴槽内壁面への衝突力が強くなり、洗浄能
力をより高めることができる。
さらに、本実施例の洗浄ノズル4a,4bはノズル自体に
弁機能を備えているので、別途洗浄液供給管5a,5bの電
磁弁等の開閉弁を設ける必要がないので、管路の配管施
工が非常に容易になり、また、多数の電磁弁が露出する
こともないので、外観の見栄えも好ましいものとなる。
なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、
様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例で
は、洗浄ノズル4a,4bを浴槽の内壁面に設けたが、これ
を浴槽1の蓋7に設けてもよい。
また、上記実施例では洗浄ノズル4a,4bの弁体27を球
状に形成したが、弁体27の形状は円柱状や円錐状等様々
な形状に形成できるものである。
さらに、実施例ではノズルの噴出孔37をフラット状に
形成したが、この噴出孔37は円孔状に形成してもよい。
この点、噴射孔を円孔状に形成すると、噴出孔から噴射
される洗浄液の噴射パターンは円錐状となり、噴射され
る洗浄液が拡散されてより霧状となり、噴出圧が小さく
なり、洗浄能力は本実施例の場合よりは弱くなる。
さらに、上記実施例では弁体27を首振り回転(正逆の
往復回転)させたが、これを一方方向のみに回転するこ
ともできる。このときは、洗浄ノズル4aと4bのモータの
同期をとり、一方の弁体の噴出孔37が閉止部38の回転領
域にあるときに、他方の弁体の噴出孔37を開口部40の回
転領域に位置するようにし、洗浄液を交互に噴射させる
ようにすることができる。
〔考案の効果〕
本考案は洗浄ノズルの弁体を駆動源を用いて回転自在
に構成し、弁体の噴出孔を弁収容ケースの開口部に面し
たときに浴槽内に向けて洗浄液を噴射し、弁体を回転し
て噴出孔を閉止部側に向けたときに洗浄液の噴射を停止
するように構成したものであるから、洗浄ノズル自体で
弁の開閉動作を行わせることができ、これにより、洗浄
ノズルに洗浄液を供給する洗浄液供給管にそれぞれ電磁
弁等の開閉弁を介設する必要がないことから、装置構成
の簡易化が図れるとともに、配管施工の作業能率を大幅
に改善することができ、その上、洗浄液供給管に電磁弁
等の開閉弁が露出しないので、外観上の見栄えも非常に
好ましいものとなる。
また、洗浄ノズルの弁体は制御部による回転駆動源の
回転制御により往復又は一方向に回転できるので、前記
制御部の回転制御によって弁体の噴出孔から噴射される
洗浄液の噴射方向を変化させることが可能となり、1個
の洗浄ノズルから噴射される洗浄液の噴射範囲が非常に
広くなる。しかも、洗浄ノズルのノズル通路は、その基
端側が常時洗浄液供給管に連通する構成、つまり、洗浄
ノズルの弁体が洗浄液の噴出位置に回転しているときは
もちろんのこと弁体が洗浄液の閉止位置に回転した状態
においてもノズル通路の基端側(入口側)は弁体の回転
位置にかかわらず常に洗浄液供給管に連通する構成とし
たので、洗浄ノズル弁体の首振り噴射位置によって洗浄
液の噴出流量が減少変化するということがなく、首振り
噴射位置にかかわらず洗浄液の噴出流量をほぼ一定に保
ち、どの噴射方向においても浴槽内壁面に強い噴射衝突
力を与えることができることとなり、洗浄ノズルを多数
設けないでも浴槽内壁面のすみずみにわたり洗浄液を勢
いよく噴射して浴槽をむらなくきれいに洗浄することが
可能となる。さらに、洗浄ノズルから浴槽内壁面に向け
て噴射された洗浄液を回収し前記洗浄ノズルに循環供給
するポンプ組み込みの洗浄液循環管路およびその洗浄液
の循環噴射を制御する制御部を設けたので、洗浄液をポ
ンプ駆動により洗浄液循環管路を循環させて繰り返し使
用することが可能となり、洗浄液が繰り返し使用されず
に排出されるという様な洗浄液(洗剤)使用上の無駄を
省くことができ、非常に経済的である。また、上記の如
く、洗浄液が繰り返し使用されるので、洗剤の使用料が
少なくて済み、浴槽洗浄の度に多量の洗剤が使用され排
出されて環境汚染の問題になることが回避され、環境汚
染防止に貢献するという優れた効果を奏することができ
る。さらに、前記の如く、洗浄液がポンプ駆動により洗
浄液循環管路を循環するので、浴槽洗浄を行う度に、洗
浄液循環管路も良好に洗浄することができる。さらに、
本考案では、浴槽洗浄を行う際に制御部により洗剤投入
手段による洗剤投入動作と給水手段による給水動作を制
御して浴槽底面にポンプ起動を行い得る分の洗浄液だけ
を溜めて洗浄液の循環噴射を行うようにしているので、
浴槽洗浄時に浴槽底面に溜める洗浄液の量は少量とな
り、したがって、洗浄ノズルから噴射する洗浄液は浴槽
内の側面はもちろんのこと底面に対しても強い噴射衝突
力をおよぼすことができ、これにより、浴槽内の全壁面
にわたって汚れをきれいに落とすことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る浴槽洗浄装置の一実施例を示すシ
ステム構成図、第2図は同実施例装置に使用される洗浄
ノズルの構成を示す断面図、第3図は同実施例における
洗浄ノズルの噴出孔の形状を示す説明図で、第3図
(a)は弁体の平面図、第3図(b)は弁体の正面図で
ある。 1…浴槽、2…排水管、3…排水弁、4a,4b…洗浄ノズ
ル、5a,5b…洗浄液供給管、7…蓋、8…熱源出口管、1
0…戻り管、11…戻り管開閉弁、12…ポンプ、13…水流
センサ、14…温度センサ、15…洗剤供給管、16…洗剤開
閉弁、17…洗剤タンク、18…管路、20…熱交換器、21…
給水開閉弁、22…給水管、23…制御部、24…リモコン、
25…洗浄ボタン、26…弁収容ケース、27…弁体、28…保
持筒部、28a…鍔、29…本体筒部、30…蓋部、31a,31b…
パッキン収容段部、32,33…Oリング、34…回転軸、35
…モータ、36…ノズル通路、37…噴出孔、38…閉止部、
40…開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 深山 富志夫 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (72)考案者 岡野 俊也 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (56)参考文献 特開 平2−86884(JP,A) 特開 昭49−116869(JP,A) 特開 昭53−145365(JP,A) 実開 昭62−4272(JP,U) 実開 昭63−53646(JP,U) 実開 昭62−106694(JP,U) 実開 昭52−75535(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプによって加圧された洗浄液を噴射す
    る洗浄ノズルと、洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄液
    供給管を有し前記洗浄ノズルから浴槽の内壁に向けて噴
    射された洗浄液を回収して前記洗浄液供給管を通し洗浄
    ノズルに循環供給するポンプ組み込みの洗浄液循環管路
    およびその洗浄液の循環噴射を制御する制御部とを有
    し、前記洗浄液循環管路には洗浄水を供給する給水手段
    と洗剤の投入手段が接続され、前記制御部は洗剤投入手
    段による洗剤投入動作と給水手段による給水動作を制御
    して浴槽底面に前記ポンプの起動を行い得る分の洗浄水
    と洗剤の混合液を洗浄液として作り出す制御構成を備
    え、前記洗浄ノズルは洗浄液供給管の先端側に連通接続
    される弁収容ケースと、この弁収容ケース内に回転駆動
    源によって回転自在に収容される弁体とを有して構成さ
    れ、前記弁体には基端側が常時洗浄液供給管に連通し先
    端側が噴出孔となるノズル通路が形成され、弁収容ケー
    スにはノズル通路の噴出孔が浴槽内に面する弁体の回転
    位置で噴出孔を浴槽内に開放する開口部と、噴出孔がこ
    の開口部を外れる弁体の回転位置で噴出孔からの洗浄液
    噴射を閉止する閉止部とが設けられており、前記制御部
    は弁体の回転駆動源の往復又は一方向の回転制御を行い
    弁体の噴出孔の開閉を制御して噴出孔から噴射される洗
    浄液の噴射方向を変化させる制御構成を備えていること
    を特徴とする浴槽洗浄装置。
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