JP3219730B2 - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents
内視鏡洗滌消毒装置Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/12—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
- A61B1/121—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use
- A61B1/123—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use using washing machines
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡を洗滌・消
毒するための内視鏡洗滌消毒装置に関する。
毒するための内視鏡洗滌消毒装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、内視鏡は体腔内の検査および
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、感染等を防止するため、内視鏡は、使用する毎
に、その外表面および内部管路を洗滌消毒する必要があ
る。
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、感染等を防止するため、内視鏡は、使用する毎
に、その外表面および内部管路を洗滌消毒する必要があ
る。
【０００３】こうした内視鏡の洗滌消毒に使用される内
視鏡洗滌消毒装置としては、例えば特公平３−９７２９
号公報に示されるものがある。この内視鏡洗滌消毒装置
は、その洗滌槽の特に天井面が内視鏡の洗滌によって汚
染されることに着目し、内視鏡だけでなく、それ自身の
洗滌槽の天井面をも洗滌することができるようになって
いる。具体的には、洗滌槽内に天井面洗滌用のノズルを
設け、このノズルから洗滌液を天井面に向けて噴出する
ように構成されている。また、ランニングコストや環境
問題などから、内視鏡や天井面を洗滌した洗滌液を垂れ
流しにせずにポンプで循環して使用している。
視鏡洗滌消毒装置としては、例えば特公平３−９７２９
号公報に示されるものがある。この内視鏡洗滌消毒装置
は、その洗滌槽の特に天井面が内視鏡の洗滌によって汚
染されることに着目し、内視鏡だけでなく、それ自身の
洗滌槽の天井面をも洗滌することができるようになって
いる。具体的には、洗滌槽内に天井面洗滌用のノズルを
設け、このノズルから洗滌液を天井面に向けて噴出する
ように構成されている。また、ランニングコストや環境
問題などから、内視鏡や天井面を洗滌した洗滌液を垂れ
流しにせずにポンプで循環して使用している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡の洗滌に
使用された洗滌液を再度循環させて洗滌槽の天井面に向
けて噴出させるようにしているため、その洗滌液に多量
の細菌等の汚染物質が含まれていると、この汚染物質を
循環使用される洗滌液とともに天井面に吹き付けてしま
う虞がある。
報に開示された内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡の洗滌に
使用された洗滌液を再度循環させて洗滌槽の天井面に向
けて噴出させるようにしているため、その洗滌液に多量
の細菌等の汚染物質が含まれていると、この汚染物質を
循環使用される洗滌液とともに天井面に吹き付けてしま
う虞がある。
【０００５】また、天井面洗滌用のノズルから噴出され
る洗滌液の噴出圧が低いと、天井面に付着している細菌
等の汚染物質を完全に洗い落とすことができなかった
り、あるいは、洗滌液を洗い流すためのすすぎ工程にお
いて天井面に付着した洗滌剤を十分に洗い落とすことが
できない虞がある。
る洗滌液の噴出圧が低いと、天井面に付着している細菌
等の汚染物質を完全に洗い落とすことができなかった
り、あるいは、洗滌液を洗い流すためのすすぎ工程にお
いて天井面に付着した洗滌剤を十分に洗い落とすことが
できない虞がある。
【０００６】内視鏡洗滌消毒装置にあっては、洗滌槽の
天井面が清潔に保たれていることが必要であり、そうで
ないと、天井面に付着した細菌等の汚染物質が洗滌槽に
セットされた内視鏡に付着して、せっかく洗滌消毒した
内視鏡を再汚染してしまう可能性がある。
天井面が清潔に保たれていることが必要であり、そうで
ないと、天井面に付着した細菌等の汚染物質が洗滌槽に
セットされた内視鏡に付着して、せっかく洗滌消毒した
内視鏡を再汚染してしまう可能性がある。
【０００７】そこで、前述のような問題を解決するため
に、特開平９−１６４１１７号公報に示す内視鏡洗滌消
毒装置においては、洗滌工程では洗滌槽洗滌手段による
洗滌槽の洗滌を行なわず、洗滌工程後に行なわれる工程
で洗滌槽洗滌手段による洗滌槽の洗滌を行なうように
し、洗滌槽の天井面に付着した汚物を確実に除去し、天
井面に付着した汚物によって内視鏡を汚染してしまう問
題を解決している。
に、特開平９−１６４１１７号公報に示す内視鏡洗滌消
毒装置においては、洗滌工程では洗滌槽洗滌手段による
洗滌槽の洗滌を行なわず、洗滌工程後に行なわれる工程
で洗滌槽洗滌手段による洗滌槽の洗滌を行なうように
し、洗滌槽の天井面に付着した汚物を確実に除去し、天
井面に付着した汚物によって内視鏡を汚染してしまう問
題を解決している。
【０００８】しかし、洗滌槽の壁面や天井面の面積は大
きく、洗滌液を全面に亘って均一に噴射できなかった
り、また噴射のための機器を付加することにより、高価
になったり、構造的に複雑化するという問題が発生して
いる。
きく、洗滌液を全面に亘って均一に噴射できなかった
り、また噴射のための機器を付加することにより、高価
になったり、構造的に複雑化するという問題が発生して
いる。
【０００９】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、洗滌槽内の壁面、ト
ップカバー等を確実に消毒でき、また装置の簡素化を図
ることができる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにあ
る。
であり、その目的とするところは、洗滌槽内の壁面、ト
ップカバー等を確実に消毒でき、また装置の簡素化を図
ることができる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に内
視鏡を浸漬して内視鏡を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒
装置において、前記洗滌槽の開口部に、少なくとも一部
に液面より高い部分を有するトップカバーを設けるとと
もに、少なくとも消毒工程時に前記トップカバーの少な
くとも一部が消毒液に接するように構成したことを特徴
とする。消毒工程時に洗滌槽に消毒液を満たすことによ
り、トップカバーが消毒液と接して消毒され、内視鏡の
洗滌消毒とともに洗滌槽の消毒ができる。
決するために、洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に内
視鏡を浸漬して内視鏡を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒
装置において、前記洗滌槽の開口部に、少なくとも一部
に液面より高い部分を有するトップカバーを設けるとと
もに、少なくとも消毒工程時に前記トップカバーの少な
くとも一部が消毒液に接するように構成したことを特徴
とする。消毒工程時に洗滌槽に消毒液を満たすことによ
り、トップカバーが消毒液と接して消毒され、内視鏡の
洗滌消毒とともに洗滌槽の消毒ができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
各実施形態について説明する。図１〜図３は第１の実施
形態を示し、図１は内視鏡洗滌消毒装置の概略構成を示
している。図示のように、この内視鏡洗滌消毒装置は、
洗滌室を形成する洗滌槽２を有しており、洗滌槽２の内
部に内視鏡１をセットして洗滌消毒することができるよ
うになっている。洗滌槽２の開口部２ａには洗滌室の天
井面を形成するトップカバー３が開閉可能に取り付けら
れており、このトップカバー３を開けて内視鏡１を洗滌
槽２内にセットすることができるようになっている。
各実施形態について説明する。図１〜図３は第１の実施
形態を示し、図１は内視鏡洗滌消毒装置の概略構成を示
している。図示のように、この内視鏡洗滌消毒装置は、
洗滌室を形成する洗滌槽２を有しており、洗滌槽２の内
部に内視鏡１をセットして洗滌消毒することができるよ
うになっている。洗滌槽２の開口部２ａには洗滌室の天
井面を形成するトップカバー３が開閉可能に取り付けら
れており、このトップカバー３を開けて内視鏡１を洗滌
槽２内にセットすることができるようになっている。
【００１２】洗滌槽２の底部には振動板４が設置されて
いる。この振動板４は、例えばランジュバン型の超音波
振動子をその底面に取り付けてなり、洗滌槽２に溜めら
れた洗滌液中に超音波振動を発振することができるよう
になっている。
いる。この振動板４は、例えばランジュバン型の超音波
振動子をその底面に取り付けてなり、洗滌槽２に溜めら
れた洗滌液中に超音波振動を発振することができるよう
になっている。
【００１３】洗滌槽２の底部中央には、洗滌槽２内の液
量を削減する目的で塔５が設けられている。この塔５の
内部には洗滌槽２内の液体を加保温するためのヒータ６
が設けられている。
量を削減する目的で塔５が設けられている。この塔５の
内部には洗滌槽２内の液体を加保温するためのヒータ６
が設けられている。
【００１４】また、洗滌槽２の上縁部２ｂの一部にはノ
ズル取付け台７が設けられ、このノズル取付け台７には
給水ノズル８、洗滌液ノズル９、消毒液ノズル１０及び
エアー抜きノズル１１が取り付けられている。すなわ
ち、前記ノズル類は洗滌水や消毒液の逆流を防止するた
めに洗滌槽２の液面より高い位置に設ける必要があり、
洗滌槽２の一部に高台からなるノズル取付け台７を設け
てノズル類を取付けている。
ズル取付け台７が設けられ、このノズル取付け台７には
給水ノズル８、洗滌液ノズル９、消毒液ノズル１０及び
エアー抜きノズル１１が取り付けられている。すなわ
ち、前記ノズル類は洗滌水や消毒液の逆流を防止するた
めに洗滌槽２の液面より高い位置に設ける必要があり、
洗滌槽２の一部に高台からなるノズル取付け台７を設け
てノズル類を取付けている。
【００１５】さらに、図２に示すように、消毒液ノズル
１０は逆Ｕ字状に湾曲したパイプからなり、その湾曲外
側、つまり上部には消毒液の一部を上方へ噴射するスリ
ット１０ａが設けられている。
１０は逆Ｕ字状に湾曲したパイプからなり、その湾曲外
側、つまり上部には消毒液の一部を上方へ噴射するスリ
ット１０ａが設けられている。
【００１６】前記給水ノズル８は水道蛇口１２に接続さ
れた給水管路１３が接続されており、この給水管路１３
を通じて水道水を洗滌槽２内に供給することができるよ
うになっている。なお、給水管路１３の途中には給水弁
１４が介装されている。
れた給水管路１３が接続されており、この給水管路１３
を通じて水道水を洗滌槽２内に供給することができるよ
うになっている。なお、給水管路１３の途中には給水弁
１４が介装されている。
【００１７】前記洗滌液ノズル９は送液管路１５を介し
て洗滌ポンプ１６の吐出側に接続され、洗滌ポンプ１６
の吸込み側は第１の戻し管路１７を介して洗滌槽２の底
部に設けられた第１の排液口１８に接続されている。送
液管路１５と第１の戻し管路１７は、洗滌槽２内の液体
を回収してこれを再び洗滌槽２へと圧送する第１の循環
路１９を形成している。
て洗滌ポンプ１６の吐出側に接続され、洗滌ポンプ１６
の吸込み側は第１の戻し管路１７を介して洗滌槽２の底
部に設けられた第１の排液口１８に接続されている。送
液管路１５と第１の戻し管路１７は、洗滌槽２内の液体
を回収してこれを再び洗滌槽２へと圧送する第１の循環
路１９を形成している。
【００１８】また、洗滌槽２内の塔５には洗滌チューブ
２０が接続されたチャンネルコネクタとしての第１のコ
ネクタ２１ａが設けられている。この場合、洗滌チュー
ブ２０は、内視鏡１の操作部に設けられ内視鏡１の内部
管路（チャンネル）と連通する接続口部に着脱自在に接
続されるようになっている。
２０が接続されたチャンネルコネクタとしての第１のコ
ネクタ２１ａが設けられている。この場合、洗滌チュー
ブ２０は、内視鏡１の操作部に設けられ内視鏡１の内部
管路（チャンネル）と連通する接続口部に着脱自在に接
続されるようになっている。
【００１９】第１の戻し管路１７の途中からは第２の戻
し管路２２が分岐しており、この第２の戻し管路２２は
第２の送液ポンプ２３の吸引側に接続されている。ま
た、第２の送液ポンプ２３には第２の送液管路２４が接
続されている。第２の送液管路２４は第１の分岐管路２
５と第２の分岐管路２６とに分岐しており、第１の分岐
管路２５は塔５に設けられた第１のコネクタ２１ａに接
続され、第２の分岐管路２６は洗滌槽２内の塔５に設置
された第２及び第３のコネクタ２１ｂ，２１ｃに接続さ
れている。そして、これらの管路２２，２４，２５，２
６は、洗滌槽２内の液体を回収してこれを内視鏡１の内
部管路を通じて再び洗滌槽２へと圧送する第２の循環路
２８を形成している。なお、第２の送液管路２４には逆
止弁２９が介装されている。
し管路２２が分岐しており、この第２の戻し管路２２は
第２の送液ポンプ２３の吸引側に接続されている。ま
た、第２の送液ポンプ２３には第２の送液管路２４が接
続されている。第２の送液管路２４は第１の分岐管路２
５と第２の分岐管路２６とに分岐しており、第１の分岐
管路２５は塔５に設けられた第１のコネクタ２１ａに接
続され、第２の分岐管路２６は洗滌槽２内の塔５に設置
された第２及び第３のコネクタ２１ｂ，２１ｃに接続さ
れている。そして、これらの管路２２，２４，２５，２
６は、洗滌槽２内の液体を回収してこれを内視鏡１の内
部管路を通じて再び洗滌槽２へと圧送する第２の循環路
２８を形成している。なお、第２の送液管路２４には逆
止弁２９が介装されている。
【００２０】また、第２の送液管路２４の途中には逆止
弁３０を介してエアー供給管路３１が接続されている。
このエアー供給管路３１にはコンプレッサー３２が接続
されており、コンプレッサー３２からの圧縮空気をエア
ー供給管路３１を介して第２の送液管路２４に送り込む
ことができるようになっている。
弁３０を介してエアー供給管路３１が接続されている。
このエアー供給管路３１にはコンプレッサー３２が接続
されており、コンプレッサー３２からの圧縮空気をエア
ー供給管路３１を介して第２の送液管路２４に送り込む
ことができるようになっている。
【００２１】また、洗滌槽２の底部には第２の排液口３
３が設けられている。消毒液ノズル１０には、消毒液タ
ンク３４に接続され且つ消毒液タンク３４からの消毒液
をポンプ３５の吸引作用によって洗滌槽２内に供給する
消毒液送液管路３６が接続されている。また、第２の排
液口３３から延びる管路には管路切換弁３７を介して消
毒液戻し管路３８と排液管路３９とが接続されている。
消毒液戻し管路３８は、消毒液タンク３４に接続されて
おり、洗滌槽２内の消毒液を消毒液タンク３４に回収す
る。また、排液管路３９には排液ポンプ４０が介装され
ている。
３が設けられている。消毒液ノズル１０には、消毒液タ
ンク３４に接続され且つ消毒液タンク３４からの消毒液
をポンプ３５の吸引作用によって洗滌槽２内に供給する
消毒液送液管路３６が接続されている。また、第２の排
液口３３から延びる管路には管路切換弁３７を介して消
毒液戻し管路３８と排液管路３９とが接続されている。
消毒液戻し管路３８は、消毒液タンク３４に接続されて
おり、洗滌槽２内の消毒液を消毒液タンク３４に回収す
る。また、排液管路３９には排液ポンプ４０が介装され
ている。
【００２２】また、洗滌槽２の開口部２ａを覆うトップ
カバー３は、洗滌槽２に洗滌液や消毒液が満たされたと
き、その液面に接する平面部３ａとノズル取付け台７に
取り付けられた各種ノズル８，９，１０，１１を覆い液
面より高くした凸部３ｂを有している。このトップカバ
ー３は一部が洗滌槽２の上縁部２ｂにヒンジ（図示しな
い）によって開閉可能に設けられている。
カバー３は、洗滌槽２に洗滌液や消毒液が満たされたと
き、その液面に接する平面部３ａとノズル取付け台７に
取り付けられた各種ノズル８，９，１０，１１を覆い液
面より高くした凸部３ｂを有している。このトップカバ
ー３は一部が洗滌槽２の上縁部２ｂにヒンジ（図示しな
い）によって開閉可能に設けられている。
【００２３】さらに、図３に示すように、洗滌槽２の上
縁部２ｂにはトップカバー３の外周縁部３ｃを支承する
水平の支承部２ｃとこの支承部２ｃの外周縁部から上方
へ突出する立上り部２ｄが設けられている。そして、ト
ップカバー３の外周縁部３ｃにはＯリング４２が設けら
れ、このＯリング４２が前記支承部２ｃに密着して洗滌
槽２が液密に保持されるようになっている。なお、トッ
プカバー３はクランプ機構（図示しない）によって洗滌
槽２にロックされるようになっている。
縁部２ｂにはトップカバー３の外周縁部３ｃを支承する
水平の支承部２ｃとこの支承部２ｃの外周縁部から上方
へ突出する立上り部２ｄが設けられている。そして、ト
ップカバー３の外周縁部３ｃにはＯリング４２が設けら
れ、このＯリング４２が前記支承部２ｃに密着して洗滌
槽２が液密に保持されるようになっている。なお、トッ
プカバー３はクランプ機構（図示しない）によって洗滌
槽２にロックされるようになっている。
【００２４】次に、前述のように構成された内視鏡洗滌
消毒装置の作用について説明する。まず、使用済みの内
視鏡１を洗滌槽２内にセットし、内視鏡１と第１のコネ
クタ２１ａとを洗滌チューブ２０によって接続する。洗
滌槽２の開口部２ａをトップカバー３によって覆い、洗
滌槽２を完全に液密状態に保持する。その後、図示しな
い各種操作スイッチの操作によって洗滌、消毒、すす
ぎ、送気の各工程が自動的に行なわれる。
消毒装置の作用について説明する。まず、使用済みの内
視鏡１を洗滌槽２内にセットし、内視鏡１と第１のコネ
クタ２１ａとを洗滌チューブ２０によって接続する。洗
滌槽２の開口部２ａをトップカバー３によって覆い、洗
滌槽２を完全に液密状態に保持する。その後、図示しな
い各種操作スイッチの操作によって洗滌、消毒、すす
ぎ、送気の各工程が自動的に行なわれる。
【００２５】洗滌工程では、初めに給水弁１４が開き、
例えば水道蛇口１２からの洗滌水が給水管路１３を介し
て給水ノズル８から洗滌槽２内に供給される。なお、こ
の洗滌工程の前には、ユーザーが予め設定された液量の
洗剤を洗滌槽２内に注入しておく。
例えば水道蛇口１２からの洗滌水が給水管路１３を介し
て給水ノズル８から洗滌槽２内に供給される。なお、こ
の洗滌工程の前には、ユーザーが予め設定された液量の
洗剤を洗滌槽２内に注入しておく。
【００２６】一定量の水が洗滌槽２内に供給されると、
給水弁１４が閉じられ、第１および第２の送液ポンプ１
６，２３が駆動される。これによって、洗滌槽２内の洗
滌液の一部は、第１の循環路１９を循環して洗滌液ノズ
ル９から内視鏡１の外面に高圧で吹き付けられるととも
に、第２の循環路２８を通じて循環して内視鏡１の内部
管路へと送られる。すなわち、洗滌槽２内の洗滌液は、
第１の排液口１８から第１の送液ポンプ１６の吸引作用
によって第１の戻し管路１７に吸引され、第１の送液管
路１５を介して洗滌液ノズル９から噴射される。また、
第１の戻し管路１７へ吸引された洗滌液の一部は第２の
送液ポンプ２３の吸引作用によって第２の戻し管路２２
に吸引されるとともに第２の送液管路２４と第１の分岐
管路２５とを通じて第１のコネクタ２１ａから内視鏡１
の内部管路へと送られる。なお、内視鏡１の内部管路へ
送られた洗滌液は内視鏡１の先端開口を通じて洗滌槽２
内に戻され再び第１の循環路１９または第２の循環路２
８を循環することになる。
給水弁１４が閉じられ、第１および第２の送液ポンプ１
６，２３が駆動される。これによって、洗滌槽２内の洗
滌液の一部は、第１の循環路１９を循環して洗滌液ノズ
ル９から内視鏡１の外面に高圧で吹き付けられるととも
に、第２の循環路２８を通じて循環して内視鏡１の内部
管路へと送られる。すなわち、洗滌槽２内の洗滌液は、
第１の排液口１８から第１の送液ポンプ１６の吸引作用
によって第１の戻し管路１７に吸引され、第１の送液管
路１５を介して洗滌液ノズル９から噴射される。また、
第１の戻し管路１７へ吸引された洗滌液の一部は第２の
送液ポンプ２３の吸引作用によって第２の戻し管路２２
に吸引されるとともに第２の送液管路２４と第１の分岐
管路２５とを通じて第１のコネクタ２１ａから内視鏡１
の内部管路へと送られる。なお、内視鏡１の内部管路へ
送られた洗滌液は内視鏡１の先端開口を通じて洗滌槽２
内に戻され再び第１の循環路１９または第２の循環路２
８を循環することになる。
【００２７】このような洗滌液の流れによって、内視鏡
１に付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が
洗い落とされる。特に、こうした汚れは、洗滌液ノズル
９から噴出される洗滌液の衝撃力や、これによって形成
される洗滌槽２内の渦流によって内視鏡１の外面から欠
き落とされる。
１に付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が
洗い落とされる。特に、こうした汚れは、洗滌液ノズル
９から噴出される洗滌液の衝撃力や、これによって形成
される洗滌槽２内の渦流によって内視鏡１の外面から欠
き落とされる。
【００２８】洗滌液のこのような循環作用による洗滌が
所定時間行なわれると、続いて、振動板４が動作され超
音波洗滌が行なわれる。この超音波洗滌では、振動板４
から発せられる超音波振動によって内視鏡１に付着した
堅い汚れや内視鏡１の複雑な形状部分に付着した汚れ等
が強力に落とされる。
所定時間行なわれると、続いて、振動板４が動作され超
音波洗滌が行なわれる。この超音波洗滌では、振動板４
から発せられる超音波振動によって内視鏡１に付着した
堅い汚れや内視鏡１の複雑な形状部分に付着した汚れ等
が強力に落とされる。
【００２９】超音波洗滌が終了すると、再び前述した洗
滌液の循環作用による洗滌が行なわれる。この段階で
は、超音波洗滌によってふやけて内視鏡１から剥がれか
かった汚れが落とされる。
滌液の循環作用による洗滌が行なわれる。この段階で
は、超音波洗滌によってふやけて内視鏡１から剥がれか
かった汚れが落とされる。
【００３０】以上の洗滌工程が終了すると、続いてすす
ぎ工程が行なわれる。このすすぎ工程では、まず初め
に、第１及び第２の送液ポンプ１６，２３の駆動が停止
されるとともに、排液ポンプ４０が駆動されて管路切換
弁３７が排液管路３９側に切換えられる。これによっ
て、洗滌槽２内の洗滌液が第２の排液口３３から排液管
路３９を通じて外部に排出される。洗滌槽２内の洗滌液
が完全に排出されると、続いて、給水弁１４が開かれ、
新しい水が洗滌槽２内に供給される。そして、第１およ
び第２の送液ポンプ１６，２３が再び駆動され、前述し
た循環作用によって内視鏡１の内部管路と外面のすすぎ
が行なわれる。
ぎ工程が行なわれる。このすすぎ工程では、まず初め
に、第１及び第２の送液ポンプ１６，２３の駆動が停止
されるとともに、排液ポンプ４０が駆動されて管路切換
弁３７が排液管路３９側に切換えられる。これによっ
て、洗滌槽２内の洗滌液が第２の排液口３３から排液管
路３９を通じて外部に排出される。洗滌槽２内の洗滌液
が完全に排出されると、続いて、給水弁１４が開かれ、
新しい水が洗滌槽２内に供給される。そして、第１およ
び第２の送液ポンプ１６，２３が再び駆動され、前述し
た循環作用によって内視鏡１の内部管路と外面のすすぎ
が行なわれる。
【００３１】すすぎ水によるすすぎが終了すると、すす
ぎ水を洗滌槽２から完全に排出した状態で水切りが行な
われる。この水切りでは、第１及び第２の送液ポンプ１
６，２３の駆動が停止されるとともにコンプレッサー３
２が駆動され、コンプレッサー３２からのエアーがエア
ー供給管路３１を通じて第２の送液管路２４に送られ
る。第２の送液管路２４に送られるエアーは、いずれか
の分岐管路２５，２６を通じて内視鏡１の内部管路に送
られて、内視鏡１の内部管路の水切りとを行なう。
ぎ水を洗滌槽２から完全に排出した状態で水切りが行な
われる。この水切りでは、第１及び第２の送液ポンプ１
６，２３の駆動が停止されるとともにコンプレッサー３
２が駆動され、コンプレッサー３２からのエアーがエア
ー供給管路３１を通じて第２の送液管路２４に送られ
る。第２の送液管路２４に送られるエアーは、いずれか
の分岐管路２５，２６を通じて内視鏡１の内部管路に送
られて、内視鏡１の内部管路の水切りとを行なう。
【００３２】以上のすすぎ工程が終了すると、続いて消
毒工程が行なわれる。この消毒工程では、まず初めに、
ポンプ３５が駆動される。これによって、消毒液タンク
３４内の消毒液が消毒液送液管路３６を介して消毒液ノ
ズル１０から洗滌槽２内に注入されて洗滌槽２が消毒液
で満たされる。したがって、トップカバー３の平面部３
ａの内面は満たされた消毒液に接して消毒される。
毒工程が行なわれる。この消毒工程では、まず初めに、
ポンプ３５が駆動される。これによって、消毒液タンク
３４内の消毒液が消毒液送液管路３６を介して消毒液ノ
ズル１０から洗滌槽２内に注入されて洗滌槽２が消毒液
で満たされる。したがって、トップカバー３の平面部３
ａの内面は満たされた消毒液に接して消毒される。
【００３３】さらに、消毒液ノズル１０にはスリット１
０ａが設けられているため、消毒液の一部がスリット１
０ａからトップカバー３の凸部３ｂの内面に向かって噴
出し、トップカバー３の特に凸部３ｂの内面が消毒され
る。洗滌槽２内に所定量の消毒液が注入されて内視鏡１
が消毒液に完全に浸漬されると、ポンプ３５の駆動が停
止され、続いて第２の送液ポンプ２３が駆動される。こ
れにより、洗滌槽２内の消毒液は、いずれかの分岐管路
２５，２６を通じて内視鏡１の内部管路に送られて、洗
滌槽２の側壁及びトップカバー３の内面の消毒と内視鏡
１の内部管路の消毒とを行なう。
０ａが設けられているため、消毒液の一部がスリット１
０ａからトップカバー３の凸部３ｂの内面に向かって噴
出し、トップカバー３の特に凸部３ｂの内面が消毒され
る。洗滌槽２内に所定量の消毒液が注入されて内視鏡１
が消毒液に完全に浸漬されると、ポンプ３５の駆動が停
止され、続いて第２の送液ポンプ２３が駆動される。こ
れにより、洗滌槽２内の消毒液は、いずれかの分岐管路
２５，２６を通じて内視鏡１の内部管路に送られて、洗
滌槽２の側壁及びトップカバー３の内面の消毒と内視鏡
１の内部管路の消毒とを行なう。
【００３４】このような消毒が所定時間行なわれた後、
管路切換弁３３が消毒液戻し管路３８側に切換えられ
て、洗滌槽２内の消毒液が消毒液戻し管路３８を通じて
消毒液タンク３４内に回収される。その後、前述したす
すぎ工程によって消毒液のすすぎ行なわれる。
管路切換弁３３が消毒液戻し管路３８側に切換えられ
て、洗滌槽２内の消毒液が消毒液戻し管路３８を通じて
消毒液タンク３４内に回収される。その後、前述したす
すぎ工程によって消毒液のすすぎ行なわれる。
【００３５】すすぎ工程によって消毒液を完全にすすい
だ後、送気工程が行なわれる。この送気工程は前述した
すすぎ工程の後半に行なわれる水切りと同じ手順で行な
われる。そして、一定時間経過後、排液ポンプ４０が停
止される。
だ後、送気工程が行なわれる。この送気工程は前述した
すすぎ工程の後半に行なわれる水切りと同じ手順で行な
われる。そして、一定時間経過後、排液ポンプ４０が停
止される。
【００３６】以上説明したように、本実施形態の内視鏡
洗滌消毒装置は、消毒工程時に、洗滌槽２内を消毒液で
満たすとともに、消毒液ノズル１０のスリット１０ａか
ら消毒液を噴出することにより、トップカバー３の平面
部３ａの内面が消毒液に接して消毒され、凸部３ｂの内
面はスリット１０ａから噴出する消毒液によって消毒さ
れる。したがって、内視鏡１の消毒とともに洗滌槽２の
側壁及びトップカバー３の消毒が同時に確実に行えると
いう効果がある。
洗滌消毒装置は、消毒工程時に、洗滌槽２内を消毒液で
満たすとともに、消毒液ノズル１０のスリット１０ａか
ら消毒液を噴出することにより、トップカバー３の平面
部３ａの内面が消毒液に接して消毒され、凸部３ｂの内
面はスリット１０ａから噴出する消毒液によって消毒さ
れる。したがって、内視鏡１の消毒とともに洗滌槽２の
側壁及びトップカバー３の消毒が同時に確実に行えると
いう効果がある。
【００３７】このように、本実施形態の内視鏡洗滌消毒
装置にあっては、洗滌槽２のとりわけトップカバー３が
清潔に保たれ、洗滌槽２の壁面やトップカバー３の内面
に付着した細菌等の汚染物質が洗滌槽２にセットされた
内視鏡１に付着して内視鏡１を再汚染してしまう可能性
を排除することができる。
装置にあっては、洗滌槽２のとりわけトップカバー３が
清潔に保たれ、洗滌槽２の壁面やトップカバー３の内面
に付着した細菌等の汚染物質が洗滌槽２にセットされた
内視鏡１に付着して内視鏡１を再汚染してしまう可能性
を排除することができる。
【００３８】なお、前記実施形態においては、消毒工程
時に洗滌槽２に消毒液を満たすとともに、スリット１０
ａから消毒液を噴出する場合について説明したが、洗浄
工程時及びすすぎ工程時においても、同様に洗滌槽２に
洗滌液を満たし、洗滌ノズル９から洗滌液をトップカバ
ー３の凸部３ｂに向かって噴出させてもよい。
時に洗滌槽２に消毒液を満たすとともに、スリット１０
ａから消毒液を噴出する場合について説明したが、洗浄
工程時及びすすぎ工程時においても、同様に洗滌槽２に
洗滌液を満たし、洗滌ノズル９から洗滌液をトップカバ
ー３の凸部３ｂに向かって噴出させてもよい。
【００３９】図４は、第１の実施形態の変形例を示し、
（ａ）は消毒液ノズル１０に複数のスリット１０ａを設
け、複数方向に消毒液を噴出できるようにしたものであ
る。（ｂ）は消毒液ノズル１０に噴射ノズル１０ｂを設
けたものである。（ｃ）は消毒液送液管路３６または洗
滌液送液管路１５に噴射口４３を設けたものである。
（ｄ）は斜上向きの消毒液ノズル４４として消毒液をト
ップカバー３に噴出するとともに洗滌槽２に送液するよ
うにしたものである。
（ａ）は消毒液ノズル１０に複数のスリット１０ａを設
け、複数方向に消毒液を噴出できるようにしたものであ
る。（ｂ）は消毒液ノズル１０に噴射ノズル１０ｂを設
けたものである。（ｃ）は消毒液送液管路３６または洗
滌液送液管路１５に噴射口４３を設けたものである。
（ｄ）は斜上向きの消毒液ノズル４４として消毒液をト
ップカバー３に噴出するとともに洗滌槽２に送液するよ
うにしたものである。
【００４０】図５は第２の実施形態を示すもので、第１
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。洗滌槽２のノズル取付け台７には円弧状に湾曲
した消毒液ノズル４５が設けられている。そして、消毒
液の液面をトップカバー３の内面に接するまでは上げ
ず、ポンプ３５から圧送される消毒液によって液面を揺
らすことにより、トップカバー３の内面に消毒液が接す
るようにしたものである。
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。洗滌槽２のノズル取付け台７には円弧状に湾曲
した消毒液ノズル４５が設けられている。そして、消毒
液の液面をトップカバー３の内面に接するまでは上げ
ず、ポンプ３５から圧送される消毒液によって液面を揺
らすことにより、トップカバー３の内面に消毒液が接す
るようにしたものである。
【００４１】図６は第３の実施形態を示すもので、第１
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。洗滌槽２の内部に設けた塔５には消毒液ノズル
４６が設けられているとともに、トップカバー３には塔
５に対向する凸部３ｂが設けられている。さらに、消毒
液ノズル４６には凸部３ｂに消毒液を噴出するスリット
４６ａが設けられている。したがって、トップカバー３
の平面部３ａは洗滌槽２内に満たされた消毒液に接して
消毒され、凸部３ｂはスリット４６ａから噴出される消
毒液によって洗滌される。
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。洗滌槽２の内部に設けた塔５には消毒液ノズル
４６が設けられているとともに、トップカバー３には塔
５に対向する凸部３ｂが設けられている。さらに、消毒
液ノズル４６には凸部３ｂに消毒液を噴出するスリット
４６ａが設けられている。したがって、トップカバー３
の平面部３ａは洗滌槽２内に満たされた消毒液に接して
消毒され、凸部３ｂはスリット４６ａから噴出される消
毒液によって洗滌される。
【００４２】図７は第４の実施形態を示すもので、第１
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。トップカバー３は二重構造で、その空間部４７
には可撓性を有する各種管路４８が配管されている。ト
ップカバー３の凸部３ｂの内面には各種管路４８と接続
する給水ノズル８、洗滌液ノズル９及び消毒液ノズル１
０が下向きに設けられており、消毒液ノズル１０の側壁
にはトップカバー３の凸部３ｂに向かって消毒液を噴出
するスリット１０ａが設けられている。したがって、ト
ップカバー３の平面部３ａは洗滌槽２内に満たされた消
毒液に接して消毒され、凸部３ｂはスリット１０ａから
噴出される消毒液によって洗滌される。
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。トップカバー３は二重構造で、その空間部４７
には可撓性を有する各種管路４８が配管されている。ト
ップカバー３の凸部３ｂの内面には各種管路４８と接続
する給水ノズル８、洗滌液ノズル９及び消毒液ノズル１
０が下向きに設けられており、消毒液ノズル１０の側壁
にはトップカバー３の凸部３ｂに向かって消毒液を噴出
するスリット１０ａが設けられている。したがって、ト
ップカバー３の平面部３ａは洗滌槽２内に満たされた消
毒液に接して消毒され、凸部３ｂはスリット１０ａから
噴出される消毒液によって洗滌される。
【００４３】図８は第５の実施形態を示すもので、第１
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。内視鏡１の操作部は構造的に複雑で、洗浄工程
で使用した洗剤泡が細部に付着してすすぎ工程に時間が
かかっていた問題を解決したものである。すなわち、
（ａ）はノズル取付け台７に内視鏡１の操作部に向かっ
て洗滌液を噴射する洗滌液ノズル４９を設けたものであ
る。（ｂ）はトップカバー３の凸部３ｂの内面に内視鏡
１の操作部に向かって洗滌液を噴射する洗滌液ノズル５
０を設けたものである。（ｃ）は塔５に内視鏡１の操作
部に向かって洗滌液を噴射する洗滌液ノズル５１を設け
たものである。本実施形態によれば、内視鏡１の操作部
に洗滌液を集中して噴射することができ、操作部に付着
した洗滌泡を短時間に落とすことができ、すすぎ工程の
効率向上を図ることができる。
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。内視鏡１の操作部は構造的に複雑で、洗浄工程
で使用した洗剤泡が細部に付着してすすぎ工程に時間が
かかっていた問題を解決したものである。すなわち、
（ａ）はノズル取付け台７に内視鏡１の操作部に向かっ
て洗滌液を噴射する洗滌液ノズル４９を設けたものであ
る。（ｂ）はトップカバー３の凸部３ｂの内面に内視鏡
１の操作部に向かって洗滌液を噴射する洗滌液ノズル５
０を設けたものである。（ｃ）は塔５に内視鏡１の操作
部に向かって洗滌液を噴射する洗滌液ノズル５１を設け
たものである。本実施形態によれば、内視鏡１の操作部
に洗滌液を集中して噴射することができ、操作部に付着
した洗滌泡を短時間に落とすことができ、すすぎ工程の
効率向上を図ることができる。
【００４４】図９は第６の実施形態を示すもので、第１
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。塔５に設けられ、第１の分岐管路２５と接続す
る第１のコネクタ２１ａはノーマルオープンに形成さ
れ、第２の分岐管路２６に接続する第２及び第３のコネ
クタ２１ｂ，２１ｃはノーマルクローズに形成されてい
る。したがって、第１のコネクタ２１ａは洗滌チューブ
２０を接続しない場合でも流体を流すことができ、第２
及び第３のコネクタ２１ｂ，２１ｃは洗滌チューブ２０
を接続しない場合には遮断され、洗滌チューブ２０を接
続した場合のみ流体が流れるようになっている。
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。塔５に設けられ、第１の分岐管路２５と接続す
る第１のコネクタ２１ａはノーマルオープンに形成さ
れ、第２の分岐管路２６に接続する第２及び第３のコネ
クタ２１ｂ，２１ｃはノーマルクローズに形成されてい
る。したがって、第１のコネクタ２１ａは洗滌チューブ
２０を接続しない場合でも流体を流すことができ、第２
及び第３のコネクタ２１ｂ，２１ｃは洗滌チューブ２０
を接続しない場合には遮断され、洗滌チューブ２０を接
続した場合のみ流体が流れるようになっている。
【００４５】このため、鉗子チャンネル、吸引管路等の
内部管路を有さない内視鏡１を洗滌する場合において
は、当然のことながら洗滌チューブ２０を接続しないた
め、流体の流量を削減でき、高価なリリーフ弁を省略で
き、ポンプの負担も低減できる。
内部管路を有さない内視鏡１を洗滌する場合において
は、当然のことながら洗滌チューブ２０を接続しないた
め、流体の流量を削減でき、高価なリリーフ弁を省略で
き、ポンプの負担も低減できる。
【００４６】図１０は内視鏡洗滌消毒装置が正常に作動
するか否かを検知する検知器である。装置には流体を流
通する多数の管路が設けられているため、管路が詰まっ
ていることを知らずに使用し、内視鏡１の洗滌消毒を行
っても実際には行われていなかったことも考えられるた
め、使用前にはチェックする必要がある。チェック方法
としては、洗滌チューブを接続するためのコネクタに検
知器を接続してコネクタから実際に流体が流出するか否
か検知する。通常は大径コネクタ５１と小径コネクタ５
２を有しているため、流れ検知器５３の一端にはチュー
ブ５４を介して小径接続口体５５が設けられ、他端には
チューブ５６を介して大径接続口体５７が設けられてい
る。流れ検知器５３は円環状流通路５３ａを有し、この
内部に流体の流通によって旋回するボール５３ｂが収容
されている。
するか否かを検知する検知器である。装置には流体を流
通する多数の管路が設けられているため、管路が詰まっ
ていることを知らずに使用し、内視鏡１の洗滌消毒を行
っても実際には行われていなかったことも考えられるた
め、使用前にはチェックする必要がある。チェック方法
としては、洗滌チューブを接続するためのコネクタに検
知器を接続してコネクタから実際に流体が流出するか否
か検知する。通常は大径コネクタ５１と小径コネクタ５
２を有しているため、流れ検知器５３の一端にはチュー
ブ５４を介して小径接続口体５５が設けられ、他端には
チューブ５６を介して大径接続口体５７が設けられてい
る。流れ検知器５３は円環状流通路５３ａを有し、この
内部に流体の流通によって旋回するボール５３ｂが収容
されている。
【００４７】そして、大径コネクタ５１に大径接続口体
５７を接続し、小径接続口体５５を排出側として装置を
作動すると、大径コネクタ５１から流出する流体が流れ
検知器５３の円環状流通路５３ａを流通するとボール５
３ｂが回転して正常に作動していることが確認できる。
装置の管路等に詰まりが生じたり、ポンプが正常に作動
しない場合には流れ検知器５３を流体が流通しないため
ボール５３ｂが静止し異常であることが確認できる。な
お、小径コネクタ５２の場合も同様で、小径コネクタ５
２に小径接続口体５５を接続し、大径接続口体５７を排
出側とすればよい。
５７を接続し、小径接続口体５５を排出側として装置を
作動すると、大径コネクタ５１から流出する流体が流れ
検知器５３の円環状流通路５３ａを流通するとボール５
３ｂが回転して正常に作動していることが確認できる。
装置の管路等に詰まりが生じたり、ポンプが正常に作動
しない場合には流れ検知器５３を流体が流通しないため
ボール５３ｂが静止し異常であることが確認できる。な
お、小径コネクタ５２の場合も同様で、小径コネクタ５
２に小径接続口体５５を接続し、大径接続口体５７を排
出側とすればよい。
【００４８】前述した実施形態によれば、次のような構
成が得られる。 （付記１）洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に内視鏡
を浸漬して内視鏡を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒装置
において、前記洗滌槽の開口部に、少なくとも一部に液
面より高い部分を有するトップカバーを設けるととも
に、少なくとも消毒工程時に前記トップカバーの少なく
とも一部が消毒液に接するように構成したことを特徴と
する内視鏡洗滌消毒装置。
成が得られる。 （付記１）洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に内視鏡
を浸漬して内視鏡を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒装置
において、前記洗滌槽の開口部に、少なくとも一部に液
面より高い部分を有するトップカバーを設けるととも
に、少なくとも消毒工程時に前記トップカバーの少なく
とも一部が消毒液に接するように構成したことを特徴と
する内視鏡洗滌消毒装置。
【００４９】（付記２）洗滌槽内消毒を、洗滌槽に満た
した消毒液との接触及び消毒液の噴射との組み合わせで
行うことを特徴とする付記１記載の内視鏡洗滌消毒装
置。 （付記３）前記トップカバーは、液面に接する平面部と
液面より高い凸部を有し、平面部は消毒工程時に消毒液
に接して消毒され、凸部は消毒液の噴射により消毒され
ることを特徴とする付記１記載の内視鏡洗滌消毒装置。 （付記４）消毒液の噴射は、消毒液ノズルに設けられた
１個もしくは複数個のスリットから行われることを特徴
とする付記３記載の内視鏡洗滌消毒装置。
した消毒液との接触及び消毒液の噴射との組み合わせで
行うことを特徴とする付記１記載の内視鏡洗滌消毒装
置。 （付記３）前記トップカバーは、液面に接する平面部と
液面より高い凸部を有し、平面部は消毒工程時に消毒液
に接して消毒され、凸部は消毒液の噴射により消毒され
ることを特徴とする付記１記載の内視鏡洗滌消毒装置。 （付記４）消毒液の噴射は、消毒液ノズルに設けられた
１個もしくは複数個のスリットから行われることを特徴
とする付記３記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【００５０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内視鏡の洗滌消毒とともに洗滌槽内の消毒が確実に行
え、洗滌消毒後の内視鏡を再汚染することなく取り出
せ、感染事故の防止に大きく寄与することができる。ま
た、装置の簡素化と小型化が図れるという効果がある。
内視鏡の洗滌消毒とともに洗滌槽内の消毒が確実に行
え、洗滌消毒後の内視鏡を再汚染することなく取り出
せ、感染事故の防止に大きく寄与することができる。ま
た、装置の簡素化と小型化が図れるという効果がある。
【図１】本発明の第１の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の構成図。
装置の構成図。
【図２】同実施形態の消毒液ノズルの側面図。
【図３】同実施形態を示し、図１のＡ部を拡大した断面
図。
図。
【図４】同実施形態の変形例を示す図。
【図５】本発明の第２の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の構成図。
装置の構成図。
【図６】本発明の第３の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の構成図。
装置の構成図。
【図７】本発明の第４の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒
装置の構成図。
装置の構成図。
【図８】（ａ）〜（ｃ）は本発明の第５の実施形態に係
る内視鏡洗滌消毒装置の構成図。
る内視鏡洗滌消毒装置の構成図。
【図９】本発明の第６の実施形態に係るチャンネルコネ
クタの構成図。
クタの構成図。
【図１０】装置の管路等の異常を検知する検知器を示す
図。
図。
【符号の説明】 １…内視鏡 ２…洗滌槽 ３…トツプカバー １０…消毒液ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−140685（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−220032（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−164117（ＪＰ，Ａ) 実開 平７−34802（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 1/00 - 1/32
Claims (1)
- 【請求項１】 洗滌槽内に溜めた洗滌液や消毒液中に内
視鏡を浸漬して内視鏡を洗滌・消毒する内視鏡洗滌消毒
装置において、 前記洗滌槽の開口部に、少なくとも一部に液面より高い
部分を有するトップカバーを設けるとともに、少なくと
も消毒工程時に前記トップカバーの少なくとも一部が消
毒液に接するように構成したことを特徴とする内視鏡洗
滌消毒装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07933798A JP3219730B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 内視鏡洗滌消毒装置 |
| US09/253,860 US20020064479A1 (en) | 1998-03-26 | 1999-02-22 | Apparatus for washing and disinfecting-sterilizing endoscope |
| EP99105509A EP0945140B1 (en) | 1998-03-26 | 1999-03-17 | Apparatus for washing and disinfecting/sterilizing an endoscope |
| DE69939343T DE69939343D1 (de) | 1998-03-26 | 1999-03-17 | Gerät zur Reinigung und Desinfektion/Sterilisation eines Endoskops |
| DE69914516T DE69914516T2 (de) | 1998-03-26 | 1999-03-17 | Gerät zur Reinigung und Desinfektion/Sterilisation eines Endoskops |
| EP03024394A EP1386620B1 (en) | 1998-03-26 | 1999-03-17 | Apparatus for washing and disinfecting-sterilizing endoscope |
| US10/145,008 US6797245B2 (en) | 1998-03-26 | 2002-05-13 | Apparatus for washing and disinfecting-sterilizing endoscope |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07933798A JP3219730B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 内視鏡洗滌消毒装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276418A JPH11276418A (ja) | 1999-10-12 |
| JP3219730B2 true JP3219730B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=13687095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07933798A Expired - Lifetime JP3219730B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 内視鏡洗滌消毒装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3219730B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11744372B2 (en) | 2019-05-24 | 2023-09-05 | Kiyoshi Kawaguchi | Stretch function-added loading sheet, and chair provided herewith |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6485684B1 (en) * | 2000-02-07 | 2002-11-26 | Steris Inc. | Fluid connection system for endoscope reprocessing with controlled leakage |
| JP4633640B2 (ja) * | 2006-02-02 | 2011-02-16 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡管路除水方法、及び内視鏡洗滌消毒装置 |
| JP5231027B2 (ja) * | 2008-01-10 | 2013-07-10 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
| JP5566494B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-08-06 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP07933798A patent/JP3219730B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH11276418A (ja) | 1999-10-12 |
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