JPH1193386A - 床仕上げ材 - Google Patents

床仕上げ材

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JPH1193386A
JPH1193386A JP9251964A JP25196497A JPH1193386A JP H1193386 A JPH1193386 A JP H1193386A JP 9251964 A JP9251964 A JP 9251964A JP 25196497 A JP25196497 A JP 25196497A JP H1193386 A JPH1193386 A JP H1193386A
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JP
Japan
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finishing material
floor
floor finishing
flooring material
thermoplastic resin
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JP9251964A
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English (en)
Inventor
Masaki Nishimori
正樹 西森
Nariyasu Murata
成康 村田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 足や身体が触れても、暖かみのある感触を得
ることができて、使い心地を良好にでき、手入れが簡単
な床仕上げ材を提供すること。 【解決手段】 床仕上げ材32を軟質または半硬質の熱
可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物から
構成する。従って、床仕上げ材32の表面に足や身体が
触れた際、木の風合いによる暖かな感触を得ることがで
き、使い心地を良好にできる。また、床仕上げ材32が
水に濡れても、その内部に水が浸透して床仕上げ材32
自体が腐ることがないので、十分な耐水性を得ることが
でき、防腐処理等を行う必要がなく、手入れを容易にで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床仕上げ材に係
り、例えばバルコニ、ベランダ、テラス、浴室、脱衣
室、洗面室、玄関等の床仕上げ材に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、バルコニや浴室の洗い場等の床
部、あるいは玄関土間や玄関ポーチ等の仕上げ材として
は、水に濡れても大丈夫な耐水性のあるプラスチック製
のものや、タイル等の陶磁器製のものが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
床仕上げ材は、プラスチックや陶磁器で形成されている
ため、その上に足や身体が触れると、感触が冷たく、ま
た水に濡れた際に滑りやすく、使い心地が良好ではない
という問題があった。また、木製の床仕上げ材を用いる
場合もあるが、水に濡れても内部に染み込まないように
表面を塗装する等の防腐処理を行ったり、濡れたら乾燥
させたり等の手入れをしなければならず、このような手
入れを怠ると傷んでしまうという問題もあった。
【0004】本発明の目的は、足や身体が触れても、暖
かみのある感触を得ることができて、使い心地を良好に
でき、手入れが簡単な床仕上げ材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、床の下地部分に複数個敷設して床面を形
成する床仕上げ材であって、床仕上げ材32を軟質また
は半硬質の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を主材とす
る組成物から構成することを特徴とする。ここで、床仕
上げ材とは、バルコニや浴室の洗い場、あるいは玄関の
他、例えば、ベランダ、テラス、脱衣室、洗面室、屋外
の玄関ポーチ、プロムナード等を仕上げる床仕上げ材も
含むものである。また、軟質または半硬質の熱可塑性樹
脂とは、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、スチロ
ール樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体樹脂(ABS樹脂)、またはこれらの発泡体材料
等をいい、特に、押し出し成形性に優れた塩化ビニル樹
脂、あるいは射出成形性に優れたポリプロピレン樹脂が
好適である。
【0006】このような本発明によれば、床仕上げ材が
軟質または半硬質の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を
主材とする組成物から構成されているので、床仕上げ材
の表面に足や身体が触れた際、木の風合いによる暖かな
感触が得られるようになり、使い心地が良好になる。そ
の上、床仕上げ材が水に濡れても、その内部に水が浸透
して床仕上げ材自体が腐ることがないので、十分な耐水
性を得ることができる。このため、木製の床仕上げ材を
用いる場合に比べて、防腐処理等を行う必要がなく、床
仕上げ材の手入れが容易になる。
【0007】また、木粉に少量の酸化チタンを含有させ
ることが好ましい。ここで、少量の酸化チタンとは、後
述する木粉微粒子担持体を形成する程度の量をいう。こ
のような場合には、木粉に少量の酸化チタンを含有させ
るので、床仕上げ材の表面が天然の木目模様により酷似
したものとなる。また、酸化チタンの含有により、床仕
上げ材の表面は繊毛が少なく、粒状となるため、その表
面に木粉による毛羽立ちを生じたりすることがなく、床
仕上げ材の表面が滑らかに仕上げられて使い心地が一層
向上する。
【0008】さらに、床仕上げ材に抗菌剤を含有するこ
とが望ましい。ここで、抗菌剤としては、例えば、リン
酸ジリコニウム、シリカゲル等の分子間に銀を担持さ
せ、イオン交換を行うことで抗菌する無機系抗菌剤や、
ジンクピリチオン等の有機化合物系の物質を用いる有機
系抗菌剤などがある。床仕上げ材に抗菌剤を含有すれ
ば、一定の期間毎に消毒等を行う必要がないので、床仕
上げ材の手入れ作業が軽減される。なお、抗菌剤は、床
仕上げ材を形成する材料に混入するものでもよいし、床
仕上げ材を形成後、液状にして塗布するものであっても
よい。
【0009】さらに、床仕上げ材の表面に滑り止め手段
を形成することが望ましい。床仕上げ材の表面に滑り止
め手段を形成すれば、例えばその上を歩いた際に滑りに
くくなり、より使い心地が良好になる。
【0010】また、滑り止め手段としては、複数の凸条
部32Dや複数の凹条部32C、あるいは複数のエンボ
ス101や複数のディンプル102であってもよい。こ
れらの凸条部や凹条部、あるいはエンボスやディンプル
は、床仕上げ材を射出成形または押し出し成形等する際
に同時に形成可能であるため、滑りにくい床仕上げ材が
容易に製造されるようになる。ここで、凸条部は、床仕
上げ材の表面から上方に突出した部分であり、凹条部
は、床仕上げ材の表面から下方に窪んだ部分である。
【0011】また、床仕上げ材の下面に排水手段を形成
することが望ましい。床仕上げ材の下面に排水手段を形
成すれば、床仕上げ材の表面の水を排水する際、下方の
排水手段に水が流れることで、床部に形成された排水溝
に容易に流されるようになる。
【0012】さらに、排水手段を下面から突出した複数
の突出部32Eで形成してもよい。このような場合に
は、床仕上げ材の下面と床下地部との間に突出部の高さ
分だけ隙間ができるため、この隙間を利用して排水され
るようになる。また、複数の突出部は、床仕上げ材を射
出成形または押し出し成形等する際に同時に形成可能で
あるため、排水手段が形成された床仕上げ材が容易に製
造されるようになる。
【0013】また、床仕上げ材を上下二層構造とし、上
層部321のみを軟質または半硬質の熱可塑性樹脂およ
び微粒子の木粉を主材とする組成物から構成してもよ
い。床仕上げ材を上下二層構造とし、上層部のみを軟質
または半硬質の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を主材
とする組成物から構成し、例えば、下層部を安価な単な
る樹脂で構成することで、床仕上げ材全体のコストが安
価になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る浴室10を示す全体斜視図である。浴室10は、浴
槽20に隣接された洗い場30を備えており、洗い場3
0の床面は、床下地部31上に設けられた複数の床仕上
げ材32で形成されている。
【0015】床仕上げ材32は、射出成形で平面正方形
状に形成された木目模様を有する樹脂成型品であり、重
合度1000程度で有色顔料が含まれたポリプロピレン
樹脂等の射出成形性に優れた熱可塑性樹脂と微粒子の木
粉とを主材にした組成物から構成され、この組成物中に
は、担持体を形成するための少量の酸化チタン、および
無機系抗菌剤等の抗菌剤が含有されている。
【0016】このような床仕上げ材32としては、対向
する2つの下側端縁に段差状の切欠部32Aが設けられ
た断面T字形状に形成されたものと、切欠部32Aが上
側端縁に設けられた断面逆T字形状に形成されたものと
の2種類が用意されている。すなわち、洗い場30の床
面は、先に床下地部31に載置した複数の逆T字形状の
床仕上げ材32の切欠部32A上に、T字形状の床仕上
げ材32の切欠部32Aを落とし込み式により載置する
ことで形成されている。
【0017】床仕上げ材32の表面には、図2(A)に
示すように、滑り止め手段である溝状の凹条部32Cが
平行に複数形成され、床仕上げ材32の表面が水で濡れ
ても滑りにくくなっている。また、床仕上げ材32の下
面には、図2(A)、(B)に示すように、床下地部3
1に当接する排水手段である複数の突出部32Eが形成
されており、床下地部31と床仕上げ材32の下面との
間に形成される隙間を通して排水されるようになってい
る。
【0018】次に、床仕上げ材32の製造方法および設
置方法について説明する。まず、木材の加工工場等から
生じる端材や鋸屑を集め、これらの端材等をボールミル
によって細磨し、木粉微粒子(直径約60μm)を形成
する。そして、木粉微粒子に少量の酸化チタンを添加
し、混練することによって、木粉微粒子の周りに酸化チ
タンの微粒子がついた木粉微粒子担持体を形成する。こ
の後、木粉微粒子担持体、ポリプロピレン樹脂等の熱可
塑性樹脂の微粒粉、および抗菌剤を混練して混合ペレッ
トを形成し、この混合ペレットを150度〜200度で
加熱溶解して射出成形することにより、断面形状の異な
る2種類の床仕上げ材32を成形する。
【0019】そして、2種類の床仕上げ材32を交互に
配置し、先に床下地部31に載置した逆T字形状の床仕
上げ材32の切欠部32A上に、T字形状の床仕上げ材
32の切欠部32Aを落とし込み式により載置すること
で、床仕上げ材32同士を取り付けていく。これによ
り、洗い場30の床面を形成する。なお、床仕上げ材3
2の設置方法については、これに限らず、実施に当たり
適宜決めればよい。
【0020】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。 (1)床仕上げ材32がポリプロピレン樹脂等の熱可塑
性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物から構成
されているので、床仕上げ材32の表面に足や身体が触
れても木の風合いによる暖かな感触を得ることができ、
単なる合成樹脂製やタイルからなる仕上げ材を用いるの
に比べて、床仕上げ材32の使い心地を良好にできる。
その上、床仕上げ材32が水に濡れても、その内部に水
が浸透して床仕上げ材32自体が腐ることがなく、十分
な耐水性を得ることができる。このため、木製の床仕上
げ材を用いる場合に比べて、防腐処理等を行う必要がな
く、床仕上げ材32の手入れも容易に行うことができ
る。
【0021】(2)床仕上げ材32がポリプロピレン樹
脂等の熱可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組
成物から構成されているため、塗装等の仕上げ作業を行
う必要がない。このため、塗装の色あせや磨滅等を生じ
る心配がなく、床仕上げ材32の外観、ひいては洗い場
30自体の外観を良好に維持できる。
【0022】(3)木粉微粒子に少量の酸化チタンが含
有されているので、その表面は繊毛が少なく粒状とな
り、床仕上げ材32の表面に木粉による毛羽立ちを生じ
たりすることがなく、床仕上げ材32の表面を滑らかに
仕上げることができ、使い心地を一層向上できる。
【0023】(4)重合度が高く(例えば1000程
度)、有色顔料が含まれているポリプロピレン樹脂を用
いることによって、射出成形時にポリプロピレン樹脂が
十分融合せず、有色顔料による着色にむらが生じ、この
むらによって射出方向に筋状の濃淡が形成される。これ
により、床仕上げ材32の表面を天然の木目に極めて近
い木目模様にできる。この際、白色顔料である酸化チタ
ンが有色顔料の表面にくるため、下の有色顔料がぼけて
見えて色柄が不均一となるので、より本物の木目に近い
模様にできる。
【0024】(5)このような木目模様は、床仕上げ材
32の表面だけでなく、その内部にも形成されているの
で、例えば、金属や木材に木目模様が印刷された樹脂製
のフィルムを貼り付ける場合に比べて、床仕上げ材32
自身が磨耗しても木目模様が消えることがなく、この点
からも洗い場30自体を良好な外観に維持することがで
きる。
【0025】(6)酸化チタンの含有により、木粉微粒
子が酸化チタンに覆われた担持体が形成されるので、床
仕上げ材32の製造工程において、木粉微粒子が繊維状
ではなく粒状となり、繊維状の木粉微粒子を配合分散し
た際、その繊維状部分が絡み合って団子状、綿状になる
のと異なり、個々が独立した状態で分散されるため、熱
可塑性樹脂と木粉微粒子との混練時に混練状態を均一に
でき、これにより、成形されて得られる床仕上げ材32
についても十分に均一な材質とすることができ、経年等
により床仕上げ材32に反り等が発生することがない。
【0026】(7)木粉が熱的、化学的に安定な酸化チ
タンを担持しているため、木粉にアルカリ処理等の化学
処理を施すことなく、成形時における木粉の分解を抑制
して成形性をより向上させることができる。
【0027】(8)床仕上げ材32に抗菌剤が含有され
ているので、一定の期間毎に消毒等を行う必要がなく、
床仕上げ材32の手入れ作業を軽減することができる。
【0028】(9)T字形状の床仕上げ材32が落とし
込み式により載置されているので、床仕上げ材32を床
下地部31上に設置した後に、その取り外しを簡単に行
うことができる。このため、床下地部31の清掃等を容
易にできる。
【0029】(10)床仕上げ材32の表面に凹条部3
2Cが形成されていることによって、その上を歩いた際
に滑りにくくできる。その上、凹条部32Cは、床仕上
げ材32を射出成形する際に同時に形成されるので、凹
条部32Cを手間をかけずに設けることができる。
【0030】(11)床仕上げ材32の下面に複数の突
出部32Eが形成されているので、床仕上げ材32の表
面の水を洗い場30に設けられている図示しない排水溝
に排水する際、床下地部31の表面と床仕上げ材32の
下面との間に形成される隙間に水が流れることで、排水
溝に容易に流すことができる。これにより、床仕上げ材
32の表面に水が溜まることがほとんどなく、床仕上げ
材32の表面が滑りにくくなり、使い心地を良好にでき
る。また、突出部32Eは、床仕上げ材32を射出成形
する際に同時に形成されるので、突出部32Eも前述し
た凹条部32Cと同様に手間をかけずに設けることがで
きる。
【0031】図3には、本発明の第2実施形態を適用し
た床仕上げ材32が示されている。なお、前記第1実施
形態と同一もしくは相当構成品には同じ符号を付し、説
明を省略もしくは簡略する。本実施形態の床仕上げ材3
2は、その形状、樹脂種、および成形方法が前記第1実
施形態と異なる。
【0032】詳しくは、床仕上げ材32は、平面矩形状
とされ、熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂等が用いら
れ、押し出し成形で形成されている。また、図4に示す
ように、床仕上げ材32の表面には、滑り止め手段であ
る筋状の凸条部32Dが平行に複数形成され、下面には
排水手段である突出部32Eが同様に複数形成されてい
る。これらの凸条部32D、突出部32Eは、床仕上げ
材32が押し出し成形されるため、床仕上げ材32の長
手方向(押し出し方向)に連続したものとなっている。
さらに、床仕上げ材32は、長手方向に接合されてお
り、幅方向に沿って複数平行に配置された各床仕上げ材
32においては、その配置位置が長手方向にずらされて
いる(破れ目地状)。
【0033】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態の(1)〜(9)、(11)と同一の効果が得
られる上、凸条部32Dが設けられていることで、前記
第1実施形態の凹条部32Cとは形状が異なるが、前記
(10)の効果も得ることができる。
【0034】図5には、本発明の第3実施形態を適用し
た床仕上げ材32が示されている。なお、前記第2実施
形態と同一もしくは相当構成品には同じ符号を付し、説
明を省略もしくは簡略する。本実施形態の床仕上げ材3
2は、上下二層構造とされ、上層部321のみが塩化ビ
ニル樹脂等の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を主材と
する組成物から構成され、排水手段である突出部32E
を含む下層部322つまり切欠部32Aより下方の部分
(略2点鎖線よりも下側の部分)が単なる塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂で構成されて押し出し成形されている。
【0035】このような本実施形態によれば、前記第2
実施形態と同一の効果が得られる上、床仕上げ材32が
上下二層構造とされ、上層部321のみが塩化ビニル樹
脂等の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を主材とする組
成物から構成され、下層部322が単なる塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂で構成されていることで、1つの床仕上
げ材32を形成する際に使用する木粉や酸化チタンの量
を少なくでき、床仕上げ材32全体のコストを安価にす
ることができる。
【0036】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、床仕上げ材32は、前記第1実施形態では、射
出成形によって形成され、前記第2、第3実施形態で
は、押し出し成形によって形成されていたが、これに限
らず、成形方法等は、用いる熱可塑性樹脂の種類を勘案
して任意に決めればよい。
【0037】また、排水手段としては、前記実施形態の
ような複数の突出部32Eのような形状に限らず、任意
である。要するに、排水手段としては、床仕上げ材32
の表面に溜まる水が床下地部31上に流れ落ちた際に、
その水が容易に排水溝に流れるようになっていればよ
い。さらに、排水手段を設けなくてもよい。
【0038】さらに、本発明の滑り止め手段としては、
凹条部32Cや凸条部32Dを形成するに限らず、例え
ば、図6に示すような床仕上げ材32の表面に形成され
たエンボス101であってもよいし、図7に示すような
床仕上げ材32の表面に形成されたディンプル102で
あってもよい。要するに、滑り止め手段としては、床仕
上げ材32の表面が滑りにくくなっていればよい。ま
た、滑り止め手段を設けなくてもよい。
【0039】また、前記実施形態では、床仕上げ材32
が切欠部32Aによって互いに接合されていたが、床仕
上げ材32の接合形式としては、つきつけ形式やそぎつ
け形式、あるいは、あいじゃくり、ほんざね、やといざ
ね、目地切り等の任意の接合形式を採用できる。但し、
前記実施形態のように、切欠部32Aを落とし込み式の
床仕上げ材32に設けた方が、前記(9)の効果を得る
ことができる点で好ましい。
【0040】また、前記各実施形態では、床仕上げ材3
2は、射出成形や押し出し成形等で一体成形されていた
が、これに限らず、例えば、別々の部材で床仕上げ材3
2を構成してもよい。すなわち、図8に示す床仕上げ材
32のように、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂および
微粒子の木粉を主材とする組成物から構成された板状の
第1部材41の下面に単なる塩化ビニル樹脂等の熱可塑
性樹脂で形成した第2部材42を接着剤等で固定したも
のでもよいし、また、このような第2部材42を金属製
としてもよい。板状の第1部材41に、単なる熱可塑性
樹脂で形成した第2部材42を設ければ、1つの床仕上
げ材32を形成する際に使用する木粉や酸化チタンの量
を少なくでき、床仕上げ材32全体のコストを安価にす
ることができ、また、板状の第1部材41に金属製の第
2部材42を設ければ、床仕上げ材32の剛性がより高
められるようになり、特に長さの長い板状の第1部材4
1に金属製の第2部材42を設けることで、経年等によ
る反り等を防止することができる。なお、排水手段であ
る突出部32Eは、第2部材42に設ければよい。
【0041】本発明の床仕上げ材32としては、浴室1
0の洗い場30に限らず、例えば、建物内の床部の上部
に形成される床仕上げ材32や、バルコニ、玄関土間、
玄関ポーチ、プロムナード等の部分を仕上げる床仕上げ
材32であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の床仕上げ
材によれば、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂と、微粒
子の木粉とを主材とする組成物から構成されているの
で、足や身体が触れても木の風合いによる暖かな感触が
得ることができて、使い心地を良好にでき、手入れも簡
単にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における浴室を示す全体
斜視図である。
【図2】図1における洗い場の床仕上げ材を示す斜視図
である。
【図3】本発明の第2実施形態における床仕上げ材を示
す斜視図である。
【図4】図3における床仕上げ材の表面を示す拡大斜視
図である。
【図5】本発明の第3実施形態における床仕上げ材を示
す拡大斜視図である。
【図6】本発明の変形例であって、床仕上げ材の表面を
示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の他の変形例であって、床仕上げ材の表
面を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明のその他の変形例であって、別部材で構
成した床仕上げ材を示す斜視図である。
【符号の説明】
32 床仕上げ材 32C 滑り止め手段である凹条部 32D 滑り止め手段である凸条部 32E 排水手段である突出部 101 滑り止め手段であるエンボス 102 滑り止め手段であるディンプル 321 上層部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 13/04 C08L 97/02 C08L 97/02 101/00 101/00 B29C 67/16 // B29K 101:12 105:16 B29L 31:10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の下地部分に複数個敷設して床面を形
    成する床仕上げ材であって、軟質または半硬質の熱可塑
    性樹脂および微粒子の木粉を主材とする組成物から構成
    されていることを特徴とする床仕上げ材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の床仕上げ材において、
    前記木粉には、少量の酸化チタンが含有されていること
    を特徴とする床仕上げ材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の床仕上げ材に
    おいて、抗菌剤が含有されていることを特徴とする床仕
    上げ材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の床仕上
    げ材において、表面には、滑り止め手段が形成されてい
    ることを特徴とする床仕上げ材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の床仕上げ材において、
    前記滑り止め手段は、複数の凸条部または複数の凹条部
    であることを特徴とする床仕上げ材。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の床仕上げ材において、
    前記滑り止め手段は、複数のエンボスまたは複数のディ
    ンプルであることを特徴とする床仕上げ材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の床仕上
    げ材において、下面には、排水手段が形成されているこ
    とを特徴とする床仕上げ材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の床仕上げ材において、
    前記排水手段は、下面から突出した複数の突出部で形成
    されていることを特徴とする床仕上げ材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の床仕上
    げ材において、上下二層構造とされ、上層部のみが前記
    軟質または半硬質の熱可塑性樹脂および微粒子の木粉を
    主材とする組成物から構成されていることを特徴とする
    床仕上げ材。
JP9251964A 1997-09-17 1997-09-17 床仕上げ材 Pending JPH1193386A (ja)

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JP9251964A JPH1193386A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 床仕上げ材

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JP9251964A JPH1193386A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 床仕上げ材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005008720A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Creative Life:Kk 防滑塗料
JP2013529731A (ja) * 2010-06-29 2013-07-22 エルジー・ハウシス・リミテッド スリップ防止特性に優れた床材及びこれを用いた合成木の床
WO2015174940A1 (en) * 2014-05-14 2015-11-19 Sema Plasti̇k Kalip Ve Maki̇ne Sanayi̇ Ve Ti̇caret Ltd.Şti̇. Production of two-layer composite deck tile by injection molding method
WO2020173173A1 (zh) * 2019-02-28 2020-09-03 扬州富铭新材料有限公司 一种环保型地板及其生产方法

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