JPH1192787A - 洗剤用ビルダー - Google Patents

洗剤用ビルダー

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JPH1192787A
JPH1192787A JP25182197A JP25182197A JPH1192787A JP H1192787 A JPH1192787 A JP H1192787A JP 25182197 A JP25182197 A JP 25182197A JP 25182197 A JP25182197 A JP 25182197A JP H1192787 A JPH1192787 A JP H1192787A
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卓哉 佐伯
Giichi Fujii
義一 藤井
Shigeru Yamaguchi
繁 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアスパラギン酸系重合体と同等以上の
生分解性を示し、かつ、キレート能、分散性能等が高い
ポリアスパラギン酸系重合体を含んでなる洗浄力に優れ
た洗剤ビルダーを提供する。 【解決手段】 側鎖に1個以上のベンゼン環を有する芳
香族化合物から誘導された有機基、および/または、窒
素原子を含む芳香式または非芳香式ヘテロ環であって、
該窒素原子を介してカルボニル基中の炭素原子に結合し
たものを有するポリアスパラギン酸系重合体を含んでな
る洗剤用ビルダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変性ポリアスパラ
ギン酸系重合体を含んでなる洗剤用ビルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアスパラギン酸は生分解性に優れる
ため、洗剤用ビルダーや、スケール防止剤等の水処理剤
としての利用が検討されている。しかしながら、各用途
において従来から使用されている各種ポリマーに比べて
生分解性には優れているものの、分散能、金属イオンキ
レート能等の諸性能に劣るため、まだ実用化されていな
い。
【0003】ポリアスパラギン酸の界面活性能などの諸
性能を改良する試みとして、特開昭48−51995号
公報、米国特許第3846380号明細書には、側鎖に
炭素数8〜20のアルキル基、アルケニル基を有するポ
リアスパラギン酸が開示されており、またその用途とし
て合成洗剤組成物等が開示されている。しかしながら、
かかるアルキル基やアルケニル基を側鎖に有するポリア
スパラギン酸は界面活性剤との相互作用が弱いため、変
性の効果を充分発現するには多くの変性が必要となる。
それによりカルボン酸量が減少し、金属イオンキレート
能等の低下を招き、結果的に充分な性能が出ないという
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、従来のアスパラギン酸系重合体と同等以上の生
分解性を示し、かつ、キレート能、分散性能等が高いポ
リアスパラギン酸系重合体を含んでなる洗剤ビルダーを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、下記一般式(1)および(2)で示され
る繰り返し単位のうちの少なくとも一つと、下記一般式
(3)、(4)、(5)および(6)で示される繰り返
し単位のうちの少なくとも一つとを有するポリアスパラ
ギン酸系重合体を含んでなる洗剤用ビルダーを提供す
る。
【0006】
【化4】
【0007】(但し、一般式(1)および(2)中、M
は水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム基または有機アミン基を表し、繰り返し単位ごとに同
一であっても異なっていてもよい。)
【0008】
【化5】
【0009】(但し、一般式(3)および(4)中、R
1、R2はそれぞれ1個以上のベンゼン環を有する芳香族
化合物から誘導された有機基、水素または炭素数1〜2
のアルキル基を表し、少なくとも一方は1個以上のベン
ゼン環を有する芳香族化合物から誘導された有機基であ
る。)
【0010】
【化6】
【0011】(但し、一般式(5)および(6)中、X
は窒素原子を含む芳香式または非芳香式ヘテロ環であっ
て、該窒素原子を介してカルボニル基中の炭素原子に結
合している。)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の特徴であるポリアスパラ
ギン酸系重合体を製造方法とともに説明する。通常ポリ
アスパラギン酸は、アスパラギン酸、マレイン酸アンモ
ニウム、フマル酸アンモニウム、マレアミック酸、マレ
イミド等の熱縮重合によりポリコハク酸イミドとなり得
るモノマーを熱縮重合してポリコハク酸イミドを得て、
次いでそれを加水分解することで得られる。ここで、ア
スパラギン酸としては、DL−アスパラギン酸、L−ア
スパラギン酸、D−アスパラギン酸のいずれも使用可能
である。
【0013】本発明におけるポリアスパラギン酸系重合
体は、例えば、 (方法1)熱縮重合によりポリコハク酸イミドとなりう
るモノマーと下記の一般式(7)および/または(8)
【0014】
【化7】
【0015】で示される化合物とを熱縮重合して変性ポ
リコハク酸イミドを得た後、かかる変性ポリコハク酸イ
ミドを加水分解する。 (方法2)熱縮重合によりポリコハク酸イミドとなりう
るモノマーを熱縮重合して得られたポリコハク酸イミド
系重合体に上記の一般式(7)および/または(8)で
示される化合物を反応させて変性ポリコハク酸イミドを
得た後、かかる変性ポリコハク酸イミドを加水分解す
る。ことにより得られる。
【0016】ポリコハク酸イミドの繰り返し単位:
【0017】
【化8】
【0018】を加水分解することにより、一般式(1)
および/または(2)で示される、ポリアスパラギン酸
の繰り返し単位が得られる。本発明にかかるポリアスパ
ラギン酸系重合体は、一般式(1)および(2)で示さ
れる繰り返し単位のうちの少なくとも一つを含むもので
あり、主成分としていてもよい。「主成分」とは、一般
式(1)および(2)で示される繰り返し単位の合計量
が全体の50mol%以上であることをいう。水溶性を
高めるためには、全体の60mol%以上であることが
好ましく、80mol%以上であることがより好まし
い。一般式(1)と(2)の割合としては特に限定され
ず、加水分解の条件等により異なってくるが、通常モル
比で1:99〜99:1程度の範囲で使用可能である。
一般式(1)および(2)におけるMは、水素、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基または有機
アミン基であり、繰り返し単位ごとに同一であっても異
なっていてもよい。これらの中で、加水分解の速度が速
いという点からアルカリ金属が好ましい。加水分解の際
に用いる加水分解剤の種類等を選択することにより、M
をいずれの基とするか調整することができる。
【0019】本発明におけるポリアスパラギン酸系重合
体は、一般式(3)、(4)、(5)および(6)で示
される繰り返し単位のうちの少なくとも一つを含むもの
であり、少なくとも1個有することを特徴とする。これ
らの繰り返し単位を有することによりポリアスパラギン
酸系重合体に高い疎水性が付与されるため、キレート
能、分散性能が高く、洗浄力の高い洗剤ビルダーを提供
することができる。また、疎水性が高いことから液体洗
剤に通常含まれている界面活性剤やアルコール等との相
溶性に優れるため、一液の液体洗剤を製造することがで
きる。一般式(3)、(4)、(5)および(6)で示
される繰り返し単位の合計量が全体の0.01mol%
以上であることが好ましく、0.1mol%以上である
ことがより好ましい。また、上限としては、カルボン酸
量および洗浄力の低下を防ぐという理由から、40mo
l%以下であることが好ましく、20mol%以下であ
ることがより好ましい。
【0020】上記(方法1)および(方法2)におい
て、一般式(7)で示される化合物を用いることによ
り、ポリマー中に一般式(3)または(4)で示される
繰り返し単位を形成することができ、一般式(8)で示
される化合物を用いることにより、ポリマー中に一般式
(5)または(6)で示される繰り返し単位を形成する
ことができるが、もちろんこれらの製造方法には限定さ
れない。一般式(3)と(4)の関係、(5)と(6)
の関係は、上記一般式(1)と(2)の関係と同様であ
り、一般式(3)と(4)の割合、(5)と(6)の割
合はそれぞれ特に限定されず、通常モル比で1:99〜
99:1程度の範囲で使用可能である。一般式(3)お
よび(4)の合計量と、一般式(5)および(6)の合
計量の割合についても特に限定されず、通常モル比で
1:99〜99:1程度の範囲で使用可能である。
【0021】一般式(3)および(4)において、R1
およびR2のうちの少なくとも一方が、1個以上のベン
ゼン環を有する芳香族化合物から誘導された有機基であ
ることが重要である。1個以上のベンゼン環を有する芳
香族化合物から誘導された有機基としては、1個のベン
ゼン環を有する有機基、ナフタレン環、アントラセン環
等の2個以上のベンゼン環が縮合した多環式のベンゼン
環を有する有機基や、縮合していないベンゼン環を単独
で2個以上有している有機基や、これらの組み合わせを
挙げることができる。具体的には、後で一般式(7)で
示される化合物として例示されている化合物の残基(R
1、R2)が挙げられる。
【0022】一般式(3)および(4)において、R1
およびR2のうちの一方のみが、1個以上のベンゼン環
を有する芳香族化合物から誘導された有機基である場
合、他方は、水素または炭素数1〜2のアルキル基であ
る。一般式(5)および(6)において、Xは窒素原子
を含む芳香式または非芳香式ヘテロ環であって、該窒素
原子を介してカルボニル基中の炭素原子に結合している
ことが重要である。窒素原子を含む芳香式または非芳香
式ヘテロ環としては、アジリジン環、アゼチジン環、ピ
ロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、ヘキサメチ
レンイミン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ヒダン
トイン環、ピペコリン環、モルホリン環、ピロール環、
ピロリン環、インダゾール環、インドール環、カルバゾ
ール環、イミノジベンジル環、イミノスチルベン環等や
これらの環の水素が置換された誘導体等を挙げることが
でき、これらの1種または2種以上を含んでもよい。具
体的には、後で一般式(8)で示される化合物として例
示されている化合物の残基(X)が挙げられる。
【0023】本発明におけるポリアスパラギン酸系重合
体の分子量は、500以上50万以下が好ましく、50
0以上20万以下がより好ましい。反応温度、反応時
間、酸触媒の有無やその量などの反応条件を調節するこ
とにより制御することが可能である。本発明におけるポ
リアスパラギン酸系重合体の製造方法についてさらに詳
細に説明する。以下の説明において特に断りがない限
り、方法1および方法2に共通の事項である。
【0024】熱縮重合時には、アミノ酸や、2以上の官
能基を有する多官能モノマーを共重合してもよい。この
ようなアミノ酸の例としては、グリシン、アラニン、フ
ェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メ
チオニン、システン、システイン、セリン、スレオニ
ン、グルタミン酸、α−アミノ−アジピン酸、アミノマ
ロン酸、α−アミノ−セバシン酸、α−メチルグルタミ
ン酸、β,β−ジメチルアスパラギン酸、オルニチン、
リジン、アルギニン、ヒスチジン、β−アラニン、β−
フェニルアラニン、β−アミノ酪酸、α−メチル−β−
アミノプロピオン酸、イソセリン、β−チロシン、タウ
リン等が挙げられ、また多官能モノマーとしては、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のジアミン
類、ジエチレントリアミン等のポリアミン類、コハク酸
等のジカルボン酸類、ポリカルボン酸類等が挙げられ
る。これらは、1種または2種以上を用いてもよい。こ
の場合、アミノ酸や2つ以上の官能基を有する多官能モ
ノマーの量としては、全体のうちの50重量%未満であ
ることが好ましい。これよりも多いと水溶性が低下し、
水に溶解しなくなるおそれがある。
【0025】熱縮重合反応は、原料の混合物を好ましく
は110〜300℃、より好ましくは150〜270℃
の温度に加熱することにより行われる。熱縮重合反応の
時間は、反応温度、反応圧力、装置の形式等の条件によ
り異なるが、通常1分〜12時間必要である。加熱を行
う装置は、特に制限はないが、例えば原料の混合物を均
一に加熱できるような回分式ミキサーや連続式ミキサー
が挙げられる。
【0026】熱縮重合反応は、生成する水を反応系外に
除去することができれば常圧で問題なく行うことができ
るが、生成する水をより効率よく除去するためには減圧
下で行ってもよい。熱縮重合反応の際には、必要に応じ
て熱縮重合触媒を用いてもよい。熱縮重合触媒として
は、燐酸、五酸化燐、ポリ燐酸、アルキルホスホン酸、
アリールホスホン酸、亜燐酸、次亜燐酸/硝酸、亜硝酸
/硫酸、亜硫酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホ
ン酸/塩酸、塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸/臭素酸、
亜臭素酸、次亜臭素酸/ヨウ素酸/モリブデン酸、タン
グステン酸、硫化水素、臭化水素、重硫酸ナトリウム、
重硫酸カリウム、重硫酸アンモニウム等が挙げられる。
【0027】また、熱縮重合は無溶媒で行ってもよく、
溶媒中で行ってもよい。溶媒としては、エチレングリコ
ール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、テトラリン、ド
デシルアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の溶媒が挙げられる。
【0028】一般式(7)で示される化合物としては、
例えば、1−ナフチルアミン−2−スルホン酸、1−ナ
フチルアミン−3−スルホン酸、1−ナフチルアミン−
4−スルホン酸、1−ナフチルアミン−5−スルホン
酸、1−ナフチルアミン−6−スルホン酸、1−ナフチ
ルアミン−7−スルホン酸、1−ナフチルアミン−8−
スルホン酸、2−ナフチルアミン−1−スルホン酸、2
−ナフチルアミン−4−スルホン酸、2−ナフチルアミ
ン−5−スルホン酸、2−ナフチルアミン−6−スルホ
ン酸、2−ナフチルアミン−7−スルホン酸、2−ナフ
チルアミン−8−スルホン酸等のナフチルアミンスルホ
ン酸;1−ナフチルアミン−2,4−ジスルホン酸、1
−ナフチルアミン−2,5−ジスルホン酸、1−ナフチ
ルアミン−2,7−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン
−2,8−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−3,5
−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−3,6−ジスル
ホン酸、1−ナフチルアミン−3,7−ジスルホン酸、
1−ナフチルアミン−3,8−ジスルホン酸、1−ナフ
チルアミン−4,6−ジスルホン酸、1−ナフチルアミ
ン−4,7−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−4,
8−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−5,7−ジス
ルホン酸、1−ナフチルアミン−5,8−ジスルホン
酸、2−ナフチルアミン−1,5−ジスルホン酸、2−
ナフチルアミン−1,6−ジスルホン酸、2−ナフチル
アミン−1,7−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−
3,6−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−3,7−
ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−4,7−ジスルホ
ン酸、2−ナフチルアミン−4,8−ジスルホン酸、2
−ナフチルアミン−5,7−ジスルホン酸、2−ナフチ
ルアミン−6,8−ジスルホン酸等のナフチルアミンジ
スルホン酸;1−ナフチルアミン−2,4,6−トリス
ルホン酸、1−ナフチルアミン−2,4,7−トリスル
ホン酸、1−ナフチルアミン−2,5,7−トリスルホ
ン酸、1−ナフチルアミン−3,5,7−トリスルホン
酸、1−ナフチルアミン−3,6,8−トリスルホン
酸、1−ナフチルアミン−4,6,8−トリスルホン酸
等のナフチルアミントリスルホン酸;1−アミノ−2−
ナフトール−4−スルホン酸、1−アミノ−2−ナフト
ール−6−スルホン酸、5−アミノ−1−ナフトール−
2−スルホン酸、1−アミノ−7−ナフトール−3−ス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−4−スルホン
酸、8−アミノ−1−ナフトール−4−スルホン酸、2
−アミノ−3−ナフトール−6−スルホン酸、2−アミ
ノ−5−ナフトール−7−スルホン酸、2−アミノ−8
−ナフトール−6−スルホン酸等のアミノナフトールス
ルホン酸;1−アミノ−2−ナフトール−3,6−ジス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−2,4−ジス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−3,5−ジス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−4,6−ジス
ルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−5,7−ジス
ルホン酸、2−アミノ−1−ナフトール−4,8−ジス
ルホン酸、2−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジス
ルホン酸等のアミノナフトールジスルホン酸;1−アミ
ノ−2−エトキシナフタレン−6−スルホン酸等のアミ
ノエトキシナフタレンスルホン酸;2−アミノ−1−ナ
フトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−
1−ナフトール、8−アミノ−1−ナフトール、1−ア
ミノ−2−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、
7−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−2−ナフト
ール等のアミノナフトール;1−ナフチルアミン、2−
ナフチルアミン、1−ナフチルメチルアミン、2−ナフ
チルメチルアミン等のナフチルアミン類;さらに以下に
ついては置換基(アミノ基)の位置はそれぞれの化合物
において多数存在するため省略するが、アミノアゾナフ
タレン:ナフチルエチルアミン;アミノアクリジン;ア
ミノアクリドン;アミノキノリン;アミノイソキノリ
ン;アミノフェナントレン;アミノフルオレン;アミノ
アントラセン;アミノフルオレノン;アミノピレン;ア
ミノフルオランテン;アミノフルオロセイン;アミノク
マリン;アミノメトキシジベンゾフラン;ジアミノナフ
タレン;ジアミノナフタレンスルホン酸;ジアミノナフ
タレンジスルホン酸;アミノアントラキノン;アミノヒ
ドロキシアントラキノン;アミノクロルアントラキノ
ン;アミノブロムアントラキノン;アミノブロムアント
ラキノンスルホン酸;アミノメチルアントラキノン;ア
ミノブロムヒドロキシアントラキノン;C.I.Aci
d Blue 25、C.I.Acid Yellow
7等のアミノ基を有するアントラキノン染料;等が挙
げられ、この他に、アニリン、アニシジン、(o,m,
p−)アミノフェノール、4−アミノベンゾニトリル、
クロロアニリン、2−アミノチオフェノール、アミノベ
ンズアルデヒド、アントラニル酸、キシリジン、(o,
p−)クレシジン、メタニル酸、p−アミノ安息香酸、
フェニルヒドラジン、ベンジルアミン、α−メチルベン
ジルアミン、2−アミノ−4−クロロフェノール、m−
キシリレンジアミン、スルファニル酸、トルイジン、ト
ルイレンジアミン、ニトロアニリン、m−ニトロ−p−
トルイジン、(o,m,p−)フェニレンジアミン、フ
ェネチジン、フェネチルアミン、メシジン等が挙げられ
る。
【0029】一般式(8)で示される環状アミドを与え
る環状化合物としては、例えば、エチレンイミン、ピロ
リジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミ
ン、イミダゾール、ピラゾール、ヒダントイン、ピペコ
リン、モルホリン、ピロール、ピロリン、インダゾー
ル、インドール、カルバゾール、イミノジベンジル、イ
ミノスチルベンやこれらの環状化合物の環状の水素が置
換された誘導体等を挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上を用いることができる。
【0030】一般式(7)および/または(8)で表さ
れる化合物の量としては、ポリマー1分子中に、一般式
(3)、(4)、(5)および(6)で示される繰り返
し単位のうちの少なくとも一つが1個以上となるように
設計すればよいが、好ましくは熱縮重合によりポリコハ
ク酸イミドとなりうるモノマーまたはそれらを熱縮重合
して得られたポリコハク酸イミド系重合体に対して0.
1重量%以上である。
【0031】方法1においては、熱縮重合によりポリコ
ハク酸イミドとなりうるモノマーと一般式(7)および
/または(8)で示される化合物および必要に応じてそ
の他の原料を混合等した後、熱縮重合される。特に、モ
ノマーとしてアスパラギン酸を用い、かつ、溶媒を用い
ない場合は、一般式(7)で示される化合物として、下
記一般式(9)で示される化合物(ナフチルアミン(モ
ノ、ジ、トリ)スルホン酸)や、
【0032】
【化9】
【0033】アミノナフトール(モノ、ジ)スルホン酸
であって、その塩が水溶性を示すものを用いることが好
ましい。この場合、アスパラギン酸の塩と一般式(9)
で示される化合物の塩とを含む水溶液に酸を加えて結晶
を析出させる前処理工程を行った後、熱縮重合を行うこ
とが好ましい。このような前処理工程を行うことにより
アスパラギン酸と一般式(7)で示される化合物が結晶
中で均一に混合される。この場合の塩の塩基としては、
ナトリウム、カリウム、アンモニウムなどが挙げられ、
酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、マレイン酸、フ
マル酸、アスパラギン酸などを使用することができる。
また、一般式(8)で示される化合物としては特に限定
されないが、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレン
イミン、イミダゾール等の5〜7員環の化合物を用いる
と、界面活性剤との相互作用が強く好ましい。
【0034】方法2においては、熱縮重合によりポリコ
ハク酸イミドとなりうるモノマーと必要に応じてその他
のモノマーを原料とを熱縮重合してポリコハク酸イミド
系重合体を得た後、該ポリコハク酸イミド系重合体と一
般式(7)および/または(8)で示される化合物とを
反応させる。ポリコハク酸イミド系重合体と一般式
(7)および/または(8)で示される化合物の反応
は、好ましくは溶媒中で行われる。溶媒としては、エチ
レングリコール等の上述の熱縮重合時に用いられる溶媒
と同様の溶媒が使用される。また反応は好ましくは20
〜300℃、より好ましくは40〜270℃の温度に加
熱することにより行われる。溶媒としてエチレングリコ
ールやプロピレングリコール等のOH基を有する溶剤を
使用した場合、一般式(7)および/または(8)で示
される化合物としては、反応性の点からは特に限定され
ないが、コストの点からはベンゼン系やナフタレン系や
アントラキノン系の一般式(7)の化合物が好ましい。
ジメチルホルムアミド等の上記以外の溶剤を用いる場合
には、反応性の高いアミンを用いることが好ましく、例
えば、ナフタレンメチルアミン等が挙げられる。また、
一般式(8)で示される化合物としては特に限定されな
いが、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミ
ン、イミダゾール等の5〜7員環の化合物を用いると、
界面活性剤との相互作用が強く好ましい。
【0035】変性ポリコハク酸イミドの加水分解は、ポ
リコハク酸イミドの公知の加水分解法と同様に行うこと
ができる。加水分解に使用される加水分解剤としては、
酸化合物、アルカリ化合物を挙げることができる。酸化
合物としては塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸が好まし
く、またアルカリ化合物としては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム等の
アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物;または炭
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウム等のアル
カリ金属、アルカリ土類金属の炭酸塩;アンモニア、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等の有機アミンが好ましい。
【0036】本発明では、上記のポリアスパラギン酸系
重合体を含む洗剤用ビルダーを提供する。上記ポリアス
パラギン酸系重合体は単独で洗剤用ビルダーとして用い
ることができるが、その他に、他のビルダー(ポリアク
リル酸ナトリウム、アクリル酸/マレイン酸共重合体等
のポリカルボン酸重合体、トリポリリン酸ナトリウム、
メタケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ニ
トロリロ三酢酸塩、クエン酸塩、ラウリン酸塩、トリエ
タノールアミン塩酸塩等)を配合して用いることもでき
る。また、無機化合物(ぼう硝、尿素等)、アルカリ剤
(苛性ソーダ、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、トリエタノー
ルアミン等)、酸(塩酸、クエン酸等)、溶剤(エタノ
ール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール等)、酸化剤
(過酸化水素、過炭酸ナトリウム等)、還元剤(重亜硫
酸ナトリウム等)、キレート剤(ジグリコール酸ナトリ
ウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミ
ン5酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸、イミノジコ
ハク酸、クエン酸等)、再汚染防止剤(カルボキシメチ
ルセルロース等)、研磨剤(タルク、微粉末シリカ
等)、香料、着色料、防腐剤、起泡剤、泡安定剤、つや
出し剤、酵素、蛍光染料、抗菌剤、ハイドロトープ剤等
の成分を配合することもできる。上記の他のビルダーや
各種剤は、上記ポリアスパラギン酸系共重合体と予め混
合して用いてもよいし、洗剤組成物を製造する際に混合
してもよい。
【0037】本発明の洗剤用ビルダーを用いて洗剤組成
物を製造するには、公知の方法に従えばよく、界面活性
剤および水、アルコール等の適当な溶媒と上記の各種剤
を配合すればよい。本発明の洗剤用ビルダーは液体洗
剤、粉洗剤のいずれにも使用可能である。上記ポリアス
パラギン酸系重合体の配合量は洗剤組成物の重量に対し
て、通常0.05〜50%であり、好ましくは0.5〜
20%である。この範囲より少ないと性能向上効果(洗
浄力等)が不足し、この範囲よりも多いと不経済であ
る。
【0038】洗剤組成物に用いられる界面活性剤として
は、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、両性界面活性剤のいずれも使用す
ることができる。アニオン系界面活性剤としては、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニル
エーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α
−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸またはエ
ステル塩、アルカンスルホン酸塩、飽和または不飽和脂
肪酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン酸
塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面
活性剤、アルキルまたはアルケニルリン酸エステルまた
はその塩等を挙げることができる。
【0039】ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸
アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキサイド付
加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコキシド、
脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサ
イド等を挙げることができる。
【0040】カチオン系界面活性剤としては、第4アン
モニウム塩等を挙げることができる。両性界面活性剤と
しては、カルボキシル型またはスルホベタイン型両性界
面活性剤等を挙げることができる。
【0041】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 <実施例1>(アスパラギン酸原料ベンジルアミン変性
ポリアスパラギン酸) DL−アスパラギン酸を250℃で1時間加熱すること
により得られたポリコハク酸イミド10gに、ジメチル
ホルムアミド40gを加え溶解させた。そこに、ベンジ
ルアミン0.552gを加え、100℃で3時間加熱攪
拌した。次に、大量のメタノール中に投入した。生成し
た沈澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中で乾燥した
後、水に分散させ48%水酸化ナトリウム水溶液で加水
分解を行い、ポリマーAを得た。 <実施例2>(マレイン酸アンモニウム原料ベンジルア
ミン変性ポリアスパラギン酸) マレイン酸アンモニウムを250℃で1時間加熱するこ
とにより得られたポリコハク酸イミド10gに、ジメチ
ルホルムアミド40gを加え溶解させた。そこに、ベン
ジルアミン0.552gを加え、100℃で3時間加熱
攪拌した。次に、大量のメタノール中に投入した。生成
した沈澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中で乾燥し
た後、水に分散させ48%水酸化ナトリウム水溶液で加
水分解を行い、ポリマーBを得た。 <実施例3>(アスパラギン酸原料ナフチルメチルアミ
ン変性ポリアスパラギン酸) DL−アスパラギン酸を250℃で1時間加熱すること
により得られたポリコハク酸イミド10gに、ジメチル
ホルムアミド40gを加え溶解させた。そこに、1−ナ
フチルメチルアミン0.647gを加え、100℃で3
時間加熱攪拌した。次に、大量のメタノール中に投入し
た。生成した沈澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中
で乾燥した後、水に分散させ48%水酸化ナトリウム水
溶液で加水分解を行い、ポリマーCを得た。 <実施例4>(アスパラギン酸原料ヘキサメチレンイミ
ン変性ポリアスパラギン酸) DL−アスパラギン酸を250℃で1時間加熱すること
により得られたポリコハク酸イミド10gに、ジメチル
ホルムアミド40gを加え溶解させた。そこに、ヘキサ
メチレンイミン0.511gを加え、100℃で3時間
加熱攪拌した。次に、大量のメタノール中に投入した。
生成した沈澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中で乾
燥した後、水に分散させ48%水酸化ナトリウム水溶液
で加水分解を行い、ポリマーDを得た。 <比較例1>(アスパラギン酸原料ポリアスパラギン
酸) DL−アスパラギン酸13.3gを250℃で1時間加
熱した。得られた粉体を水に分散させ48%水酸化ナト
リウム水溶液で加水分解を行い、ポリマーEを得た。 <比較例2>(アスパラギン酸原料ラウリルアミン変性
ポリアスパラギン酸) DL−アスパラギン酸を250℃で1時間加熱すること
により得られたポリコハク酸イミド20gに、ジメチル
ホルムアミド80gを加え溶解させた。そこに、ラウリ
ルアミン3.8gを加え、80℃で3時間加熱攪拌し
た。次に、大量のメタノール中に投入した。生成した沈
澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中で乾燥した後、
水に分散させ48%水酸化ナトリウム水溶液で加水分解
を行い、ポリマーFを得た。 <比較例3>(アスパラギン酸原料モノエタノールアミ
ン変性ポリアスパラギン酸) DL−アスパラギン酸を250℃で1時間加熱すること
により得られたポリコハク酸イミド20gに、ジメチル
ホルムアミド80gを加え溶解させた。そこに、モノエ
タノールアミン1.26gを加え、80℃で3時間加熱
攪拌した。次に、大量のメタノール中に投入した。生成
した沈澱をろ過分別し、50℃の減圧乾燥機中で乾燥し
た後、水に分散させ48%水酸化ナトリウム水溶液で加
水分解を行い、ポリマーGを得た。
【0042】実施例1〜4で得られたポリマ−A〜D
と、比較例1〜3で得られたポリマーE〜Gについて、
洗剤用ビルダーとしての性能を評価するため、以下に示
す(1)洗剤組成に対する相溶性試験、(2)洗浄力試
験、(3)カルシウムイオン捕捉能(カルシウムキレー
ト能)試験、(4)クレイ分散能試験を行った。結果を
表1に示す。 (1)洗剤組成に対する相溶性試験 各ポリマーA〜Gを用いて、ポリマ−5重量部、ポリオ
キシエチレンラウリル硫酸ナトリウム10重量部、ソフ
タノール70H((株)日本触媒製)10重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム20重量部、エタノ
ール10重量部および水45重量部からなる洗剤水溶液
を調製し、25℃と0℃のそれぞれの温度での相溶性を
評価した。 (評価基準) ○:均一透明液体となった ×:沈澱、濁り、分離を生じた (2)洗浄力試験 上記(1)で調製した各ポリマーA〜Gを用いた各洗剤
水溶液1000mlに5cm×5cmの人工汚染布
((財)洗濯科学協会製湿式人工汚染布)を10枚入
れ、ターゴトメーターにて100rpmで次の条件で洗
浄した。 (洗浄条件) 洗剤濃度:0.05重量% 洗浄温度:25℃ 洗浄時間:10分 水の硬度:3DH すすぎ :水道水にて2分間 洗浄力は洗浄前後の汚染布の反射率を色差計にて測定
し、次式より洗浄率(%)を算出した。ただし、表1に
示したのは10枚の平均値である。
【0043】
【数1】
【0044】(3)カルシウムイオン捕捉能試験 以下の条件で調製した炭酸カルシウム水溶液に、以下の
条件下で各ポリマーA〜Gを添加し攪拌して、この攪拌
前後における炭酸カルシウム水溶液中のカルシウムイオ
ン濃度を、オリオン社製イオンアナライザー(EA92
0)を用いオリオン社製カルシウム電極(93−20)
により測定し、攪拌前後の濃度差からポリマーが捕捉し
たカルシウムイオン量を炭酸カルシウム換算mg数で求
め、その数値を各ポリマーのカルシウムイオン捕捉能と
した。 (カルシウムイオン捕捉能測定条件) 容器 :100ccビーカー 液 :Ca2+1.0×10-3mol/L水溶液50c
c ポリマー:10mg(固形分換算) 温度 :25℃ 攪拌時間:10分間(スターラー使用) (4)クレイ分散能試験 各ポリマーA〜Gを用いて以下の条件で調製したポリマ
ー水溶液にクレイを添加し、攪拌、静置した後に測定し
て得られた吸光度をもって、各ポリマーのクレイ分散能
とした。数値が大きいほどクレイ分散能が高いことを意
味する。 (クレイ分散能測定条件) 容 器 :100ccメスシリンダー ポリマー溶液:0.5重量%(固形分換算)ポリマー水
溶液1cc+上水(姫路市水)100g クレイ :アマゾンクレイ1.0g 攪拌時間 :10分間(マグネチックスターラー使用) 静置時間 :18時間 測定方法 :メスシリンダーの最上部10ccをサンプ
リングし、1cmセルを使用して、UV380nmにお
ける吸光度(ABS)を測定し、その数値をもってクレ
イ分散能とした。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1〜4のポリマーA〜Dはいずれ
も、キレート能、分散性能が高く、洗浄力が優れている
とともに、相溶性にも優れている。一方、比較例1のポ
リマーEは未変性のポリアスパラギン酸であるため、疎
水性部分が無く、液体洗剤に対して相溶しない。また、
比較例2、3のポリマーF、Gは変性ポリアスパラギン
酸であるが疎水性が低い基で変性しているため、相溶性
が悪くまた、洗浄性能も低い。
【0047】
【発明の効果】本発明の洗剤用ビルダーに含まれるポリ
アスパラギン酸系重合体は高い疎水性を示すため、キレ
ート能、分散性能が高く、洗浄力に優れた洗剤ビルダー
を提供することができる。また、疎水性が高いことから
液体洗剤に通常含まれているアルコール等との相溶性に
優れるため、一液型の液体洗剤を製造することができ
る。さらに、従来のアスパラギン酸系重合体と同等以上
の生分解性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)および(2)で示され
    る繰り返し単位のうちの少なくとも一つと、下記一般式
    (3)、(4)、(5)および(6)で示される繰り返
    し単位のうちの少なくとも一つとを有するポリアスパラ
    ギン酸系重合体を含んでなる洗剤用ビルダー。 【化1】 (但し、一般式(1)および(2)中、Mは水素、アル
    カリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基または有
    機アミン基を表し、繰り返し単位ごとに同一であっても
    異なっていてもよい。) 【化2】 (但し、一般式(3)および(4)中、R1、R2はそれ
    ぞれ1個以上のベンゼン環を有する芳香族化合物から誘
    導された有機基、水素または炭素数1〜2のアルキル基
    を表し、少なくとも一方は1個以上のベンゼン環を有す
    る芳香族化合物から誘導された有機基である。) 【化3】 (但し、一般式(5)および(6)中、Xは窒素原子を
    含む芳香式または非芳香式ヘテロ環であって、該窒素原
    子を介してカルボニル基中の炭素原子に結合してい
    る。)
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