JP2001342453A - キレート剤組成物 - Google Patents

キレート剤組成物

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JP2001342453A
JP2001342453A JP2000164335A JP2000164335A JP2001342453A JP 2001342453 A JP2001342453 A JP 2001342453A JP 2000164335 A JP2000164335 A JP 2000164335A JP 2000164335 A JP2000164335 A JP 2000164335A JP 2001342453 A JP2001342453 A JP 2001342453A
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group
mass
chelating agent
salts
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JP2000164335A
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Ryuichi Anzai
竜一 安齋
Katsuaki Kikuchi
克明 菊池
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の生分解性キレート剤よりも広い範囲の
金属に対応し、かつ優れた性能を有するキレート剤組成
物およびそれらを使用した洗浄剤や漂白剤、無電解メッ
キ浴組成物を提供する。 【解決手段】 エチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸、
エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸等のアミノ酸
誘導体及びその塩から選ばれる少なくとも一種の化合物
と、アスパラギン酸−N−酢酸、アスパラギン酸−N,
N−ジ酢酸等のアミノ酸誘導体及びその塩から選ばれる
少なくとも一種の化合物を組み合わせることにより、個
々のキレート剤の能力を足した以上の性能を示し、さら
に、水中の不溶性成分の粒子の成長を抑える分散能が大
きくなり、これらキレート剤組成物を使用することによ
り高い洗浄効果を示す洗浄剤組成物および漂白剤組成
物、メッキ浴の安定性、メッキ速度、形成された皮膜の
性状に優れた無電解メッキ浴が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性および金
属キレート性能に優れたアミノカルボン酸型キレート剤
組成物とその用途に関するものである。更に詳しくは、
一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体及びその塩から
選ばれる少なくとも1種類の化合物と一般式(2)で表
されるアミノ酸誘導体及びその塩から選ばれる少なくと
も1種類の化合物を含んでなる生分解性および金属キレ
ート性能に優れたキレート剤組成物、そのキレート剤を
含有した生分解性、性能に優れる洗浄剤組成物、無電解
メッキ浴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キレート剤は、以下のような効果を有し
洗浄剤組成物や漂白剤組成物、無電解メッキ浴の性能を
向上させることを目的に使用される。 ○媒体中の望ましくない金属イオンを捕捉することによ
り、その妨害作用を防止する。 ○キレートすることにより金属の溶解性を向上させ、金
属イオンの回収や析出による表面の被覆等に使用する。 ○析出成分や不溶成分、基材等に吸着し、これらの間の
電気的反発や立体的反発力を増し、付着や析出物粒子の
成長を防止する。 ○キレート剤のアルカリ金属塩は、保有するアルカリ金
属イオンにより、媒体のpHを最適なものに調整する。
【0003】エチレンジアミンジコハク酸、エチレンジ
アミンジグルタル酸、アスパラギン酸−N,N−ジ酢
酸、イミノジコハク酸、グルタミン酸−N,N−ジ酢
酸、α−アラニン−N,N−ジ酢酸、タウリン−N,N
−ジ酢酸等のアミノポリカルボン酸またはその塩、さら
に生分解性に優れる(S,S)−エチレンジアミンジコ
ハク酸、(S,S)−エチレンジアミンジグルタル酸、
(S)−アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸、(S,S)
−イミノジコハク酸、(S)−グルタミン酸−N,N−
ジ酢酸、(S)−α−アラニン−N,N−ジ酢酸、タウ
リン−N,N−ジ酢酸などのアミノポリカルボン酸また
はその塩は、洗剤及び洗浄剤(界面活性剤原料、食器用
洗剤、衣料用合成洗剤、漂白剤、石鹸、ボディソープ、
シャンプー、家庭用品用洗剤、トイレタリー用洗剤、染
み抜き等)、工業的洗浄(プリント配線洗浄、半導体や
金属の切削洗浄、プラント洗浄、容器の洗浄、スケール
除去、スケール防止等)、化粧品(クリーム、乳液、化
粧水、ファンデーション、口紅、マニキュア、髪染、パ
ック、整髪料、保湿剤、日焼け止め、美白剤、コンディ
ショナー等)、衛生(殺菌剤、抗菌剤、消臭剤、デオド
ラント、入浴剤、水処理等)、金属工業(脱脂、金属回
収及び精製、異物除去、酸化物除去、メッキ、メッキ剥
離、腐食防止剤、防錆剤、切削、研磨等)、繊維工業
(染料、染色、製錬、抜染、漂白、織物処理等)、パル
プ工業(漂白剤安定化、異物除去、安定化剤、紙質向上
剤等)、写真(現像液、定着液、漂白定着液等)、医農
薬(医薬品原料、農薬原料、肥料、金属成分補給、除草
剤、酵素添加剤等)、染料(顔料、インク、色素原料、
着色剤等)、ゴム及びポリマー(キレート樹脂、ポリア
ミノカルボン酸、安定化剤、添加剤等)、皮革(なめ
し、着色等)、食品添加物(安定剤、酸化防止剤、変色
防止剤等)、化学工業分野(各種金属の定量分析、触
媒、精製等)、水処理や環境分野(汚染物質除去、水処
理、重金属捕捉、重金属除去、飛灰処理、化学物質捕
捉、硫化水素除去、硫黄酸化物、窒素酸化物除去、一酸
化炭素除去、ばいじん除去等)等の用途にキレート剤、
原料、分散剤、有効成分等として使用されている。
【0004】これらのアミノポリカルボン酸は、これま
でに使用されていたエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)、プロピレンジアミン四酢酸(PDTA)、ジエチ
レントリアミン五酢酸(DTPA)やその他の有効成分
と同様の形態、組成で使用されている。例えば、塩の形
態では、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩、
カルシウムやバリウムなどのアルカリ土類金属塩、鉄
(III)やバナジウムなどの重金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩、カルボキシル基に対し以上の金属や塩基
性物質が当量以下の部分中和塩、これらの塩の混合物な
どがEDTA、PDTA、DTPAなどと同様の形態、
用途で使用されている。
【0005】例えば、食器、家庭用品や身体用の洗剤ま
たは洗浄剤としては、0.1 〜60質量%の上記アミ
ノポリカルボン酸またはその塩のうち少なくとも一つに
加え、必要に応じて0.1〜60質量%のクエン酸、コ
ハク酸、アミノ酸、キレート剤などの有機酸またはその
塩、1〜80質量%のノニオン、アニオン、カチオン及
び両性界面活性剤及びこれらの混合物、0.01〜20
質量%の保湿剤、pH調整剤、殺菌剤、乳化剤、増粘剤、
アルカリ剤、無機塩、分散剤、酵素、還元剤、漂白剤、
蛍光染料、可溶化剤、香料、ケーキング防止剤、酵素の
活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、漂白活性化剤、
酵素安定化剤、相調節剤、浸透剤、有機溶剤等を配合し
て使用される。
【0006】シリコンや基板の切削、洗浄やプラントの
洗浄、スケール除去などの工業的洗浄には、0.1〜6
0質量%の上記アミノポリカルボン酸またはその塩のう
ち少なくとも一つに加え、必要に応じて0.1〜60質
量%のクエン酸、コハク酸、アミノ酸、キレート剤など
の有機酸またはその塩、0.005〜1質量%のフッ
酸、硫酸などの鉱酸またはその塩、オゾンや過酸化水素
などの酸化剤、ベントナイト、エタノールアミン等のア
ミン、1〜80質量%のノニオン、アニオン、カチオン
及び両性界面活性剤及びこれらの混合物、0.1〜30
質量%のアルカリ金属水酸化物などが、水又は有機溶媒
中で使用される。
【0007】化粧品や衛生のために使用される薬剤等に
は乳剤、粉末、クリームなどの形態に応じ、0.1 〜
30質量%の上記アミノポリカルボン酸またはその塩の
うち少なくとも一つに加え、必要に応じて0.01〜2
0質量%pH調整剤、増粘剤、減粘剤、乳化剤、アミノ
酸、有機酸またはその塩、キレート剤、ビルダー、溶
剤、香料、保湿剤、着色料、無機塩、分散剤、酵素、還
元剤、蛍光染料、可溶化剤、ケーキング防止剤、酵素の
活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、酵素安定化剤、
浸透剤、有機溶剤消臭剤、防炎剤、抗菌剤、多孔性微粒
子、ノニオン、アニオン、カチオン及び両性界面活性剤
及びこれらの混合物、、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、
多価アルコール等を配合して使用される。
【0008】金属工業分野では表面清浄や腐食防止など
の用途に、0.1 〜50質量%の上記アミノポリカル
ボン酸またはその塩のうち少なくとも一つに加え、必要
に応じて0.01〜60質量%のチオグリコール酸、ク
エン酸、コハク酸、アミノ酸、キレート剤などの有機酸
またはその塩、塩酸、硫酸、リン酸、重合リン酸、ホウ
酸、などの無機酸またはその塩、0.01質量%〜40
質量%の鉄(III)塩、過酸化水素、過硫酸塩などの酸化
剤、0.1質量%〜95質量%のノニオン、アニオン、
カチオン及び両性界面活性剤及びこれらの混合物、、
水、有機溶媒及びこれらの混合物溶媒を含有する薬剤が
使用されている。
【0009】パルプや布地用繊維の漂白には0.1 〜
50質量%の上記アミノポリカルボン酸またはその塩の
うち少なくとも一つ、0.01質量%〜40質量%の鉄
(III)塩、過酸化水素、過硫酸塩、次亜塩素酸塩などの
漂白剤に加え、必要に応じて0.01〜20質量%のク
エン酸、コハク酸、アミノ酸、キレート剤などの有機酸
またはその塩、塩酸、硫酸、リン酸、重合リン酸、ホウ
酸などの無機酸またはその塩、0.01質量%〜5質量
%の酵素、水、有機溶媒及びこれらの混合物溶媒からな
る組成物が使用されている。
【0010】染色分野では、0.1 〜50質量%の上
記アミノポリカルボン酸またはその塩のうち少なくとも
一つ、0.05〜20質量%の染料または染料前駆物質
に加え、必要に応じて0.05〜10質量%のカップラ
ー、0.1質量%〜20質量%のノニオン、アニオン、
カチオン及び両性界面活性剤及びこれらの混合物、アミ
ノ酸、キレート剤などの有機酸またはその塩、増粘剤、
香料、金属イオン封鎖剤、皮膜形成剤、処理剤、分散
剤、調和剤、防腐剤、乳白剤、繊維の膨張剤、水、有機
溶媒及びこれらの混合物溶媒などが配合された薬剤が使
用されている。
【0011】金属捕捉、難燃性、高吸水性、フォトレジ
スト性や導電性などの機能性を持たせた樹脂、キレート
樹脂や塗料には、0.001 〜80質量%の上記アミ
ノポリカルボン酸またはその塩のうち少なくとも一つが
使用され、さらに必要に応じて0.001〜10質量%
のクエン酸、コハク酸、アミノ酸、キレート剤などの有
機酸またはその塩、架橋剤、加硫剤、硬化剤、重合調節
剤、金属、金属塩、金属酸化物等が使用される。
【0012】金属捕集などの水処理やゴミの焼却の再発
生する飛灰処理などの環境分野では、1〜80質量%の
上記アミノポリカルボン酸またはその塩のうち少なくと
も一つは水、有機溶媒及びこれらの混合物溶媒の溶液や
スラリーまたは、重合物に共重合または含有させた形で
使用され、さらに必要により0.1質量%〜20質量%
のアミノ酸、キレート剤などの有機酸またはその塩、ジ
チオカーバミンなどの有機硫化物、硫化ナトリウム、水
硫化カリウムなどの無機硫化物、酸化アルミニウムや二
酸化ケイ素のような金属酸化物、活性炭、消石灰やアル
カリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物のよう
なアルカリ成分、リン酸水素二ナトリウなどのリン酸塩
が配合して使用される。
【0013】排ガスや排水からの化学物質捕捉、硫化水
素除去、硫黄酸化物、窒素酸化物除去、一酸化炭素除去
等には、0.001 〜50質量%の上記アミノポリカ
ルボン酸またはその塩、さらに、次亜塩素酸などの酸化
剤、鉱酸、アルカリ金属水酸化物、石灰、石灰石、珪酸
カルシウム、炭酸マグネシウムなどのアルカリ土類金属
化合物、活性炭、アルミナ、シリカ、珪酸アルミナ、ゼ
オライト、酸性白土、活性白土、カオリン、ベントナイ
ト、アロフェン等の多孔性物質、珪藻土等の粘土鉱物、
燐酸塩、珪酸ソーダ、珪酸カリウム、無機吸着剤、セメ
ント類、硫酸鉄、塩化鉄、硫酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム等が配合され、使用されている。
【0014】従来、洗剤用ビルダーとして使用されてい
たトリポリリン酸ナトリウムは、キレート能力は優れて
いるが、リンを含有しているため、環境中に放出された
ときに河川あるいは湖沼の富栄養化のが問題とされてい
る。
【0015】現在、洗剤用ビルダーとして用いられてい
るゼオライトは、キレート能力が弱く、無機物であるた
め生分解性はないという不都合がある。更に、ゼオライ
トは、水に不溶であることから、液体状の、特に澄明な
液体状の洗浄剤に使用することができないという使用面
での制約がある。またゼオライトは、排水管などの内壁
に固着したり、河川などの底にたまりヘドロの原因とな
るなど問題点が多いため、その使用量を低減する試みが
なされており、それに代わる十分なキレート力と洗浄性
能とを有するゼオライト代替品が望まれているが、未だ
そのような代替品は得られていない。
【0016】従来から洗剤用ビルダーとして用いられて
いるアミノカルボン酸類のうち、エチレンジアミン四酢
酸(EDTA)は、広いpH範囲において優れたキレー
ト能力を有するが、生分解性に乏しく、活性汚泥を用い
る通常の廃水処理方法では分解処理することが困難であ
る。また、ニトリロ三酢酸(NTA)は、ある程度の生
分解性を有しているが、ニトリロ三酢酸鉄錯体に発ガン
性の疑いがあることが報告されているので環境衛生上好
ましくない。その他の従来のアミノカルボン酸のうち、
キレート能力が優れていても、生分解性が低いものは、
環境中に放出されると有害な重金属類として環境中に蓄
積されるなどの問題点がある。上記のようなアミノ有機
酸類については、従来から各種の化合物が検討されてい
るが、キレート能力に優れ、かつ、生分解性に優れた化
合物がいくつか報告されている。
【0017】エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸
(EDDS)は優れた生分解性と重金属のキレート性能
を有し、米国特許第3158635号にサビの除去にそ
れらを用いることが開示され、米国特許第470423
3号に有機ステインの除去を促進するための洗浄剤にE
DDSを用いることおよびその生分解性について述べら
れている。また、特開昭63−199295号にはED
DSを用い洗濯洗剤組成物が開示され、特開平4−31
3752号にはEDDSを含有した写真処理剤組成物が
開示されている。
【0018】特開平9−13175号、特開平9−49
084号には、コハク酸、グルタル酸等を基本骨格とし
たジアミン型生分解性キレート剤およびそのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩から選ばれた少なくとも一種を有
効成分として含有する無電解メッキ浴が開示されてい
る。
【0019】アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸(ASD
A)やグルタミン酸−N,N−ジ酢酸(GLDA)など
のキレート剤は優れた生分解性とアルカリ土類金属のキ
レート性能を有し、特開平9−176694号にASD
Aの生分解性とASDAを用いたプラント洗浄剤につい
て記載され、特開平9−221697号にはGLDAの
生分解性とGLDAを用いたプラント洗浄剤について記
載されている。また、特開平10−1660号には、A
SDAやタウリンジ酢酸を使用した洗浄剤について開示
されている。
【0020】特開平8−296049号、特開平8−3
25742号には、アスパラギン酸、グルタミン酸、お
よびイミノジ酢酸等を基本骨格としたモノアミン型生分
解性キレート剤およびそのアルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩から選ばれた少なくとも一種を有効成分として含有
する無電解メッキ浴が開示されている。
【0021】しかし、EDDS、ASDAやGLDAは
使用条件により、ある種の金属に対するキレート性能が
低下する場合がある。例えばEDDSはEDTA等と比
較して、カルシウムおよびマグネシウムイオンをキレー
トする能力が劣る場合があり、ASDAやGLDA等は
EDTA等と比較して鉄イオンや銅イオンをキレートす
る能力が低い場合がある。このように、キレート剤によ
りある種の金属に対し適不適がある場合、用途が限定さ
れる上に使用量が少なくなるという問題がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の生分解性キレー
ト剤よりも広い範囲の金属に対応し、かつ優れた性能を
有するキレート剤組成物およびそれらを使用した洗浄
剤、漂白剤、無電解メッキ浴組成物を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、下記一般式(1)で表さ
れるアミノ酸誘導体及びその塩から選ばれる少なくとも
一種の化合物と、下記一般式(2)で表されるアミノ酸
誘導体及びその塩から選ばれる少なくとも一種の化合物
を組み合わせることにより、個々のキレート剤の能力を
足した以上の性能を示し、さらに、水中の不溶性成分の
粒子の成長を抑える分散能が大きくなること、これらキ
レート剤組成物を使用することにより、高い洗浄効果を
示す洗浄剤組成物および漂白剤組成物、メッキ浴の安定
性、メッキ速度、形成された皮膜の性状に優れた無電解
メッキ浴が得られることを見いだし、本発明に到達し
た。
【0024】
【化3】
【0025】[式中、Aa、Abは同一又は異なり、それ
ぞれヒドロキシル基、カルボキシル基、フェニル基又は
アミノ基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭
素数1〜6のアルキレン基を示し、Ya、Ybは同一又は
異なり、それぞれカルボキシル基又はスルホン酸基を示
し、Wはヒドロキシル基又はカルボキシル基が置換して
いてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアルキ
レン基を示す。]
【0026】
【化4】
【0027】[式中、 R、Rは同一または異な
り、水素、ヒドロキシル基、カルボキシル基、フェニル
基またはスルホン酸基が置換していてもよい直鎖もしく
は分岐鎖の炭素数1〜12のアルキル基を示し、ただ
し、同時に水素であることはない。ACはヒドロキシル
基、カルボキシル基、フェニル基又はアミノ基が置換し
ていてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアル
キレン基を示し、Ycはカルボキシル基又はスルホン酸
基を示す。]
【0028】すなわち、本発明組成物は上記一般式
(1)で表されるアミノ酸誘導体またはその塩から選ば
れる少なくとも一種の化合物と、上記一般式(2)で表
されるアミノ酸誘導体またはその塩から選ばれる少なく
とも一種の化合物を含んでなるキレート剤組成物、これ
らを含有する洗浄剤組成物、漂白剤組成物、無電解メッ
キ浴に関する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に報告する。
【0030】上記一般式(1)の化合物において、Wで
示されるヒドロキシル基またはカルボキシル基が置換し
ていてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアル
キレン基としては、エチレン、トリメチレン、プロピレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、2−ヒドロキシトリメチレン等が挙げられる。これ
らのうち、無置換の炭素数2〜6のアルキレン基、特に
エチレンが好ましい。
【0031】一般式(1)のアミノ酸誘導体としては、
エチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸、エチレンジアミ
ン−N,N’−ジプロピオン酸、エチレンジアミン−
N,N’−ジコハク酸、エチレンジアミン−N,N’−
ジグルタル酸、エチレンジアミン−N,N’−ビスエタ
ンスルホン酸、トリメチレンジアミン−N,N’−ジ酢
酸、トリメチレンジアミン−N,N’−ジプロピオン
酸、トリメチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸、ト
リメチレンジアミン−N,N’−ジグルタル酸、トリメ
チレンジアミン−N,N’−ビスエタンスルホン酸、2
−ヒドロキシトリメチレンジアミン−N,N’−ジ酢
酸、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン−N,N’−
ジプロピオン酸、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン
−N,N’−ジコハク酸、2−ヒドロキシトリメチレン
ジアミン−N,N’−ジグルタル酸、2−ヒドロキシト
リメチレンジアミン−N,N’−ビスエタンスルホン
酸、エチレンジアミン−N−酢酸−N’−コハク酸、エ
チレンジアミン−N−酢酸−N’−プロピオン酸、エチ
レンジアミン−N−プロピオン酸−N’−コハク酸、エ
チレンジアミン−N−酢酸−N’−グルタル酸、エチレ
ンジアミン−N−コハク酸−N’−エタンスルホン酸、
トリメチレンジアミン−N−酢酸−N’−コハク酸、ト
リメチレンジアミン−N−酢酸−N’−プロピオン酸、
トリメチレンジアミン−N−プロピオン酸−N’−コハ
ク酸、トリメチレンジアミン−N−コハク酸−N’−グ
ルタル酸、トリメチレンジアミン−N−酢酸−N’−エ
タンスルホン酸、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン
−N−酢酸−N’−コハク酸、2−ヒドロキシトリメチ
レンジアミン−N−酢酸−N’−プロピオン酸、2−ヒ
ドロキシトリメチレンジアミン−N−酢酸−N’−コハ
ク酸またはそれらの塩等が挙げられ、性能面からエチレ
ンジアミンジコハク酸、トリメチレンジアミンジコハク
酸、エチレンジアミンジグルタル酸、トリメチレンジア
ミンジグルタル酸、2−ヒドロキシトリメチレンジアミ
ン−N,N’−ジコハク酸、2−ヒドロキシ−トリメチ
レンジアミンジグルタル酸が好ましい。以上のアミノ酸
誘導体は混合して使用しても良い。
【0032】一般式(1)のアミノ酸誘導体がひとつま
たは複数の不斉炭素を有している場合、数種の光学異性
体が存在することがある。いずれの異性体も単独もしく
は混合して使用できるが、生分解性に優れるS体の不斉
炭素を有するアミノ酸誘導体が好ましく、より生分解性
に優れるすべての不斉炭素がS体であるアミノ酸誘導体
が特に好ましい。
【0033】一般式(1)のアミノ酸誘導体は、例えば
ジアミンとハロゲン化物、オレフィン化合物等とを反応
させるなど公知の方法に従って製造することができる。
ここで、ジアミンの具体例としては、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、2−ヒドロキシトリメチレンジア
ミン等が挙げられる。ハロゲン化物の具体例としては、
クロロ酢酸、ブロモ酢酸、クロロ酢酸ナトリウム、ブロ
モ酢酸ナトリウム、クロロプロピオン酸ナトリウム、ブ
ロモプロピオン酸ナトリウム、2−クロロエタノール、
3−クロロプロパノール等が挙げられる。オレフィン化
合物の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、マレイ
ン酸メチル、フマル酸メチル、マレイン酸エチル、フマ
ル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリロニトリル、フマル酸プロピル等が挙げられる。
【0034】また、一般式(1)のアミノ酸誘導体は、
ジハロゲン化物等とアミノ酸を反応させるなどの方法に
よっても製造することができる。ここで、ジハロゲン化
物の具体例としては、ジクロロエタン、ジブロモエタ
ン、ジクロロプロパン、ジクロロブタン、ジブロモブタ
ン等が挙げられる。反応させるアミノ酸の具体例として
は、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、スレ
オニン、フェニルアラニン、グリシン、セリン、トレオ
ニン、チロシン、ヒスチジン、リシン、アルギニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。
【0035】本発明における上記一般式(2)の化合物
において、R、Rで示されるヒドロキシル基、カル
ボキシル基、フェニル基またはスルホン酸基が置換して
いてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜12のアル
キル基、Aで示されるヒドロキシル基、カルボキシル
基、フェニル基又はアミノ基が置換していてもよい直鎖
もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアルケニル基の具体例
としては以下のものを挙げることができる。
【0036】直鎖アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、およびド
デシルを挙げることができ、分岐鎖アルキル基として
は、メチルヘキシル、エチルヘキシル、メチルヘプチ
ル、エチルヘプチル、メチルノニル、メチルウンデシル
などの基を挙げることができる。
【0037】直鎖アルケニル基としては、例えばエテニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、
ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデ
セニル、ドデセニルなどの基を挙げることができ、分岐
鎖アルケニル基としては、例えばメチルヘキセニル、エ
チルヘキセニル、メチルヘプテニル、エチルヘプテニ
ル、メチルノネニル、メチルウンデセニルの基を挙げる
ことができる。これらのうち、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、
デシル、ウンデシル、ドデシル、メチルヘキシル、エチ
ルヘキシル、メチルヘプチル、エチルヘプチル、メチル
ノニル、メチルウンデシルなどの基であり、さらにメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、メ
チルヘキシル、エチルヘキシルなどの基が好ましい。
【0038】一般式(2)のアミノ酸誘導体としては、
アスパラギン酸−N−酢酸、アスパラギン酸−N,N−
ジ酢酸、アスパラギン酸−N−プロピオン酸、イミノジ
コハク酸、アスパラギン酸−N−メタンスルホン酸、ア
スパラギン酸−N−2−エタンスルン酸、グルタミン酸
−N,N−ジ酢酸、グルタミン酸−N−メタンスルホン
酸、グルタミン酸−N−2−エタンスルン酸、N−メチ
ルイミノジ酢酸、α−アラニン−N,N−ジ酢酸、β−
アラニン−N,N−ジ酢酸、セリン−N,N−ジ酢酸、
イソセリン−N,N−ジ酢酸、フェニルアラニン−N,
N−ジ酢酸、アントラニル酸−N,N−ジ酢酸、スルフ
ァニル酸−N,N−ジ酢酸、タウリン−N,N−ジ酢
酸、またはその塩等が挙げられ、性能面から、アスパラ
ギン酸−N,N−ジ酢酸、イミノジコハク酸、グルタミ
ン酸−N,N−ジ酢酸、N−メチルイミノジ酢酸、α−
アラニン−N,N−ジ酢酸、β−アラニン−N,N−ジ
酢酸、セリン−N,N−ジ酢酸、イソセリン−N,N−
ジ酢酸、タウリン−N,N−ジ酢酸が好ましい。以上の
アミノ酸誘導体は混合して使用しても良い。
【0039】一般式(2)のアミノ酸誘導体がひとつま
たは複数の不斉炭素を有している場合、数種の光学異性
体が存在することがある。いずれの異性体も単独もしく
は混合して使用できるが、生分解性に優れるS体の不斉
炭素を有するアミノ酸誘導体が好ましく、より生分解性
に優れるすべての不斉炭素がS体であるアミノ酸誘導体
が特に好ましい。
【0040】一般式(2)のアミノ酸誘導体は、原料と
なるアミノ酸またはスルホン酸に青酸とホルマリンとを
付加反応させ、得られた付加生成物をアルカリ性条件下
で加水分解する方法、あるいは、原料となるアミノ酸ま
たはスルホン酸のアルカリ金属塩にアルカリ金属のシア
ン化物とホルマリンとを付加反応させ、加水分解する方
法がある。また、アミノ酸又はスルホン酸にアクリロニ
トリルなどを付加反応させ、得られた付加生成物をアル
カリ性条件下で加水分解する方法やアミノ酸にオレフィ
ン化合物やハロゲン化物等を反応させる方法によっても
製造することができる。
【0041】アミノ酸の具体例としては、アラニン、バ
リン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、フェニル
アラニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、
ヒスチジン、リシン、アルギニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸等が挙げられる。ハロゲン化物の具体例とし
ては、クロロ酢酸、ブロモ酢酸、クロロ酢酸ナトリウ
ム、ブロモ酢酸ナトリウム、クロロプロピオン酸ナトリ
ウム、ブロモプロピオン酸ナトリウム、2−クロロエタ
ノール、3−クロロプロパノール等が、オレフィン化合
物の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、マレイン
酸メチル、フマル酸メチル、マレイン酸エチル、フマル
酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リロニトリル、フマル酸プロピル等が挙げられる。
【0042】一般式(1)および(2)で表される化合
物及びその塩は、カルボキシル基(−COOH)、スル
ホン酸基(−SO3H)を有するので、種々の陽イオン
との間に塩を形成し得る。かかる塩としては、例えばア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、塩基性
アミノ酸塩、アンモニウム塩等が挙げられ、具体的に
は、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、
カルシウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、
コリン、アンモニア等との塩が挙げられ、これらのなか
でもナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩が
好ましい。また、これらの塩は部分中和塩でも良い。上
記の塩は、混合して使用しても良く、一つの分子中に複
数の陽イオンを含んいても良い。
【0043】以上の反応終了後、反応混合物中には目的
とする本発明誘導体またはその塩のほか、無機塩、未反
応の出発物質またはその塩、脂肪酸等の化合物が含まれ
ることがある。本発明においては、反応生成物をそのま
ま使用することも可能であるが、必要に応じて溶媒分別
法、イオン交換クロマトグラフィー法、再結晶法、電気
透析法など、公知の方法により精製して用いることもで
きる。
【0044】一般式(1)および(2)で表される化合
物及びその塩は、これらのうち任意の化合物をそれぞれ
一つ以上組み合わせることが出来る。組み合わせる比は
いかなる値でも良いが、各成分の効果を発現させるため
には、一般式(1)の化合物と一般式(2)の化合物の
モル比が1/99〜99/1になるように組み合わせる
のが好ましく、10/90〜90/10になるように組
み合わせるのがさらに好ましい。
【0045】一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体ま
たはその塩から選ばれる少なくとも1種類の化合物と一
般式(2)で表されるアミノ酸誘導体またはその塩から
選ばれる少なくとも1種類の化合物を組み合わせること
により、個々のキレート剤の能力を足した以上の性能を
示し、さらに、水中の不溶性成分の粒子の成長を抑える
分散能が大きくなる。また、広範なpH条件において優
れた性能を発揮することができる。
【0046】すなわち、これらのキレート剤成分を適切
に配合することによって、従来から優れたキレート剤と
して好ましく使用されてきたエチレンジアミン四酢酸と
同等またはそれ以上の性能を、中性からアルカリ性にお
よぶ広範なpH条件において得ることが可能である。
【0047】一般式(1)および(2)で表される化合
物またはその塩を使用する場合、必要に応じて公知の各
種界面活性剤、保湿剤、殺菌剤、乳化剤、増粘剤、アミ
ノ酸、アルカリ剤、無機塩、分散剤、酵素、還元剤、漂
白剤、蛍光染料、可溶化剤、香料、ケーキング防止剤、
酵素の活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、漂白活性
化剤、酵素安定化剤、相調節剤、浸透剤、有機溶剤、緩
衝剤、安定剤、再付着防止剤、ポリアクリル酸、ポリマ
レイン酸、ポリアコニット酸、ポリアセタールカルボン
酸、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリエチレングリコール等の高分子の塩、クエン
酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、グルコン酸、酒石
酸等の有機酸の塩等を配合することができる。
【0048】本発明の洗浄剤組成物は、上記一般式
(1)で表されるアミノ酸誘導体及びその塩から選ばれ
る少なくとも一種の化合物と、上記一般式(2)で表さ
れるアミノ酸誘導体及びその塩から選ばれる少なくとも
一種の化合物を含んでなるキレート剤組成物を含み、必
要に応じて、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤、カチオン系界面活性剤アニオン系海面活性剤、珪
酸塩、漂白剤および/又は脂肪酸塩類を含む。これらの
界面活性剤はそれぞれ単独でも、2種類以上を混合して
も使用することができる。
【0049】本発明に用いることができるノニオン系界
面活性剤としては、エトキシ化ノニルフェノール類、エ
トキシ化オクチルフェノール類、エトキシ化ソルビタン
脂肪酸エステル類およびそれらのプロピレンオキサイド
付加物等、特に限定されず、いずれもが使用できるが、
エトキシ化第1級脂肪族アルコール類、エトキシ化第2
級脂肪族アルコール類およびそれらのプロピレンオキサ
イド付加物などが特に高い洗浄力を示す。
【0050】本発明に使用することができるアニオン系
界面活性剤としては、平均炭素数8〜16のアルキル基
を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素
数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩および脂肪
族低級アルキルスルホン酸塩または脂肪族スルホン化物
の塩、平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、平均炭
素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基もしく
はアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレン
オキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩またはア
ルケニルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜22の飽和
または不飽和脂肪酸塩等が挙げられる。
【0051】本発明に使用することができるカチオン系
界面活性剤としては、平均炭素数8〜18のアルキル基
を有する脂肪族1級アミン塩、脂肪族2級アミン塩、脂
肪族3級アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザ
ルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩
またはイミダゾリニウム塩等が挙げられる。
【0052】本発明に用いることのできる珪酸塩類は、
シリケート類あるいはアルミノシリケート類であり、こ
れらは、単独で又は任意の割合で混合して使用すること
ができる。珪酸塩類の使用量は、洗浄剤組成物中、0.
5〜80質量%、好ましくは5〜40質量%である。
【0053】本発明に用いることができる漂白剤として
は、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムなどが挙げ
られる。これら漂白剤の使用量は、洗浄剤組成物中0.
5〜60質量%、好ましくは1〜40質量%、さらに好
ましくは2〜25質量%である。
【0054】本発明に用いる脂肪酸塩類としては、平均
炭素数10〜24の飽和もしくは不飽和脂肪酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または
無置換もしくは置換アミン塩、好ましくは、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、、さらに好ましくはアルカ
リ金属塩が挙げられる。これらの脂肪酸塩類は2種類以
上を混合して使用することもできる。
【0055】本発明に用いる脂肪酸塩類としては、ラウ
リン酸、ミリスチン酸またはステアリン酸などの、アル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩また
は無置換もしくは置換アミン塩が用いられ、好ましく
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、さらに好ま
しくはアルカリ金属塩が挙げられる。
【0056】本発明の洗浄剤組成物には、さらに、安定
剤、アルカリ塩類、酵素、香料、ノニオン系およびアニ
オン系、カチオン系以外の界面活性剤、スケール生成防
止剤、発泡剤、消泡剤など各種添加剤を添加することが
できる。
【0057】パルプ、衣料品等の用途においては、漂白
の目的で、過酸化水素や有機過酸が配合されるが、キレ
ート剤は、これら過酸化物を鉄等の重金属が触媒する分
解作用から保護する機能を有する。
【0058】また、食品工業分野においては、ビール瓶
洗浄、食器洗浄、プラント洗浄の用途によっては、界面
活性剤の添加なしにキレート剤成分のみを主成分とした
洗浄剤組成物を、炭酸カルシウム、シュウ酸カルシウム
等の除去に用いる場合があるまた、本発明は、トリポリ
燐酸、ピロ燐酸等の塩、ジエチレントリアミン五酢酸、
エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸の塩等をキレ
ート剤として併用することを妨げるものではないが、環
境負荷の低減、安全性の見地からは、これら既存のキレ
ート剤の使用を避けることが望ましい。
【0059】台所用、衣料用等、家庭用中性洗剤は、p
H6.5〜8.5付近において、ドデシルベンゼンスル
ホン酸塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、ポリエ
チレングリコール等の界面活性剤との組み合わせにおい
て使用される場合が多い。衣料洗浄用、食器洗浄用、プ
ラント洗浄用、洗瓶用等、工業用洗剤は、中性から強ア
ルカリ性にいたるまでpH条件は幅広い。
【0060】本発明の洗浄剤組成物は、構成成分である
キレート剤と界面活性剤などの各成分とを、予め決まっ
た配合比率で混合した高濃度の液体洗浄剤又は粉末洗浄
剤として調製し、これを使用時に水で所定濃度に希釈し
て使用することもできる。また、これら各成分を希釈水
に配合比率で希釈混合し使用することもできる。
【0061】グルコン酸のアルカリ金属塩は、ガラスに
光沢を与え、これを含む洗浄剤組成物は、特に、ガラス
容器の洗浄に最適となる。
【0062】本硬表面洗浄剤における上記成分の配合量
はアルカリ金属水酸化物が0.5〜10質量%の範囲、
好ましくは、1〜5質量%の範囲であり、本発明キレー
ト剤組成物の金属塩が0.2〜20質量%の範囲、好ま
しくは0.2〜5質量%の範囲である。スケール生成防
止剤の配合量は、10〜1000pm の範囲、好ましく
は20〜500ppm の範囲である。
【0063】本発明の硬表面洗浄剤組成物は、各成分
を、あらかじめ所望の配合比率で配合して高濃度の液体
洗浄剤または粉末洗浄剤として調製し、これを使用時に
水で所定濃度に希釈して使用することもできる。また、
これら各成分を希釈水に所定の配合比率で希釈混合し使
用することも可能である。
【0064】本発明において、メッキに使用する金属イ
オンは、従来の無電解メッキに使用する金属ならば全て
使用できるが、メッキ後の仕上がりの点から、銅および
Niメッキが好ましい。
【0065】本発明における被メッキ素材には、金属、
非金属を種々用いることが出来る。一般構造用圧延鋼
材、機械構造用炭素鋼材、触媒活性素材は、脱脂やエッ
チング処理の後、直接メッキを施すことが可能である。
また、ステンレス鋼、モリブデン鋼、チタン、タングス
テン、モリブデン、タンタル、銅、銀、金、アルミニウ
ム、マグネシウム、鉛、はんだ、ビスマス、アンチモ
ン、ITOなどの特殊金属、あるいはABS等のプラス
チック、セラミックスなどの非金属に対しても、それぞ
れの特徴に応じた前処理と活性化を行うことにより、成
膜が可能である。本発明のメッキ浴は、金属イオン供給
剤、還元剤、そして錯化剤の三成分を基本組成とする。
金属イオン供給剤としては、硫酸ニッケル、塩化ニッケ
ル、硝酸ニッケル、硫酸銅、塩化銅、水酸化銅等が用い
られ、好ましくは、硫酸ニッケル、硫酸銅がよい。還元
剤としては、ホルマリン、グリオキザール、グリオキザ
ル酸などのアルデヒド類、次亜燐酸ナトリウムなどのホ
スフィン酸塩、およびジメチルアミノボラン、テトラヒ
ドロホウ酸カリウム、ナトリウムボロハイドライドなど
のホウ素水素化物が用いられる。Ni−P合金メッキを
目的とする場合は、ホスフィン酸塩が用いられ、好まし
くは次亜燐酸ナトリウムがよい。
【0066】本発明において用いられる錯化剤として
は、一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体またはその
塩から選ばれる少なくとも1種類の化合物と一般式
(2)で表されるアミノ酸誘導体またはその塩から選ば
れる少なくとも1種類の化合物を含んでなるキレート剤
組成物が使用される。
【0067】錯化剤として使用されるキレート剤組成物
の量は、錯化力によって異なるが、濃度5〜500mM
の金属イオンに対し、0.2〜30倍モル、好ましく
は、0.5〜10倍モル、特に好ましくは、0.7〜7
倍モル量用いられる。
【0068】本発明において錯化剤として使用されるキ
レート剤組成物は、強い緩衝力を持つため、それ自身が
緩衝剤としてpH調節機能を果たす。酸性浴でのpH調
節には、硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸類や酢酸、コハク
酸などの錯化力の小さい有機酸を用いることができる。
また、アルカリ浴でのpH調節には、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムな
どの無機塩基やアンモニア、エチレンジアミン、トリエ
タノールアミンなどの錯化力の小さい含窒素塩基を用い
ることができる。
【0069】浴のpHは、3〜14の幅広い領域が採用
され、好ましくはpH4〜13の範囲内で、メッキが実
施される。還元剤にホスフィン酸塩を用いた場合は、N
i−P合金メッキが可能であるが、高速度で高P含量の
Ni被膜を得ようとする場合は、pH4〜10の範囲
で、好ましくは、pH5〜9の範囲で実施される。浴の
温度は、30〜98℃の範囲が採用され、好ましくは7
0〜95℃の範囲で実施される。
【0070】本発明における無電解メッキ浴は、通常、
均一性、密着性、光沢性、ぬれ性に優れた被膜を、高い
浴安定性下、高いターン数で与えるが、被膜の性状、浴
安定性、液寿命を更に向上させるため、2、2’−ビピ
リジル、オルトフェナントリン、フェロシアン化カリウ
ム、ネオクプロイン、界面活性剤、チオウレア、鉛塩類
などを微量添加することも有効な手段である。
【0071】本発明におけるキレート剤組成物は、高速
度で高P含量のNi被膜の形成にも有効であり、pH8
〜10(アンモニアによるアルカリ性浴)の高メッキ速
度領域において、高いP濃度を有するメッキが可能であ
る。
【0072】本発明におけるキレート剤組成物を錯化剤
としたの無電解メッキ浴は、廃液処理において重金属お
よび次亜燐酸塩等の除去を行う必要があるが、錯化剤を
含む廃液は、自然環境中で速やかに分解されるため一般
排水として処理することが可能である。
【0073】
【実施例】次に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
試験に使用したアミノ酸誘導体は以下の様に略記した。
【0074】 (S,S)−エチレンジアミンジコハク酸 :EDDS (S,S)−エチレンジアミンジグルタル酸 :EDDG (S)−アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸 :ASDA (S)−グルタミン酸−N,N−ジ酢酸 :GLDA (S)−α−アラニン−N,N−ジ酢酸 :ALDA
【0075】実施例1 表1および表2に示す組成のキレート剤組成物について
以下の試験を行い、金属イオンの捕捉能力と分散能を測
定した。その結果を表3および表4に示す。
【0076】(1)カルシウムイオン捕捉能 表1および表2の組成のキレート剤10gを1Lメスフ
ラスコに入れ、900mlの水と水酸化ナトリウム水溶
液を加えて溶解させ、指示薬として1質量%ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムを10gを加えて溶解させ
た後、水酸化ナトリウム水溶液と水でpHを12に調整し
ながら、1Lにメスアップした。メスアップ後、前記溶
液50mlを100mlビーカーに入れ、1質量%の酢
酸カルシウム水溶液を用いて白濁を終点とした滴定を行
い、各pHにおけるキレート剤換算質量当たりのCa
2+捕捉能(酸型として計算)を求めた。この数値が大
きいほど、キレート剤がCa2+イオンを捕捉する力が
強いことを意味する。
【0077】(2)重金属イオン捕捉能 表1および表2の組成のキレート剤0.01molを1
Lメスフラスコに入れ、800mlの水とアンモニア水
を加えて溶解させ、pHを8〜9に調整した。メスフラ
スコに0.1mol/Lの硝酸鉄(III)水溶液100ml
を加え、アンモニア水と水を添加しpH9に調整しなが
ら1Lにメスアップした。試料を7日間静置後、各試料
の上澄みを濾過し、次いでICP(inductive
ly coupled plasma)分光分析法によ
り溶解性の鉄について分析した。この数値が大きいほ
ど、キレート剤がFe3+イオンを捕捉する力が強いこ
とを意味する。
【0078】(3)分散能 表1および表2の組成のキレート剤10mgとアマゾン
クレイ1.0gを100ccメスシリンダーに入れ、水
で100ccにした。これをマグネチックスターラで1
0分間撹拌し、24時間靜置した後、メスシリンダーの
最上部10ccをサンプリングし、1cmセルを使用し
て、UV380nmにおける吸光度を測定し、その数値
をクレイ分散性とした。この数値が大きいほどクレイ分
散性が高く、汚れの再付着を防止することを意味する。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】[ ]内は、理論値=Aのみの性能×組成
+Bのみの性能×組成
【0083】
【表4】
【0084】[]内は、理論値=Aのみの性能×組成+
Bのみの性能×組成
【0085】表3、表4から明らかなように、本発明の
洗剤組成物は、単一のキレート剤を使用するよりも、優
れた金属イオン捕捉能と分散性を示す。
【0086】実施例2 表1および表2に示す組成のキレート剤組成物を使用し
た洗浄剤組成物の試験を行い、洗浄力を測定した。その
結果を表6および表7に示す。キレート剤組成物は、表
1および表2において組成物No.で表示したものを使
用した。
【0087】[洗浄力の測定方法] 人工汚垢の調製 結晶性鉱物であるカオリナイト、パーミキュライトなど
を主成分とする粘土を200℃で30時間乾燥したもの
を無機汚垢として使用した。950ccの水にゼラチン
3.5gを約40℃で溶解したのち、乳化分散機で0.
25gのカーボンブラックを水中に分散した。次に、無
機汚垢14.9gを加えて乳化し、さらに有機汚垢3
1.35gを加えてポリトロンで乳化分散して安定な汚
垢浴を作った。この汚垢浴中に10cm×20cmの所
定の清浄布(日本油化学協会指定綿布60番)を浸漬し
たのち、ゴム製2本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を
均一化したのち、汚垢布の両面を左右25回づつラビン
グした。これを5cm×5cmに裁断して反射率が42
±2%の範囲のものを汚垢布に供した。こうして得られ
た人工汚垢布の汚垢組成は表5の通りである。
【0088】
【表5】
【0089】(2)洗浄方法 U.S.Testing社製Terg−O−Tomet
erを使用し、これに人工汚垢布10枚とメリヤス布を
入れて浴比を30倍に合わせ、120rpm、25℃で
10分間洗浄する。洗浄液は洗浄剤濃度0.083%の
もの900mlを用い、濯ぎは900mlの水で3分間
行なう。使用水は3゜DHのものを用いる。
【0090】(3)評価方法 下式により洗浄率を求めた。
【0091】
【数1】
【0092】 K/S=(1−R/100)/(2R/100) ここで、Rは反射率計によって測定される反射率(%)
である。また、洗浄力の評価は、供試人工汚垢布10枚
の平均値で行った。
【0093】(4)洗浄剤 表6〜表7に示した洗剤組成からノニオン系界面活性
剤、珪酸塩類の一部、炭酸ナトリウムの一部、酵素、香
料を除いた各成分を用いて固形分60%の洗剤スラリー
を向流式噴霧乾燥塔を用い、熱風温度270℃で水分5
%となるように乾燥して、噴霧乾燥品を得た。
【0094】この噴霧乾燥品、ノニオン系界面活性剤、
および水を連続ニーダに導入し、緻密で均一な捏和物を
得た。このニーダの排出口に5mmφの穴径を80個有
した多孔板(厚さ10mm)を設置し、捏和物を約5m
mφ×10mmの円筒形ペレットとした。
【0095】このペレットを2倍量(重量比)の15℃
の冷却空気とともに破砕機へと導入した。破砕機は長さ
15cmのカッターをクロス4段で有しており、300
0rpmで回転し、スクリーンは360度パンチングメ
タルからなり、穴径20mmφ、開口部20%である。
【0096】スクリーンを通過した粒子に、表1および
表2のキレート剤組成物、6.5質量%の微粉末化され
た炭酸ナトリウムおよび2質量%の珪酸塩類粉末を混合
し、これに酵素、香料を添加して、下記表6〜表7に示
した組成を有した洗浄剤組成物とし、洗浄力を評価し
た。
【0097】表6〜表7の略号の意味および詳細は以下
の通りである。なお、EOpはエチレンオキサイドの平
均付加モル数を、また、POpはプロピレンオキサイド
の平均付加モル数を示す。
【0098】(1)ビルダー キレート剤組成物: 表1および表2において組成物N
o.で表示した組成物。 珪酸塩類:A型ゼオライト 炭酸K:炭酸カリウム 炭酸Na:炭酸ナトリウム (2)アニオン系界面活性剤 α−SF:α−スルホ脂肪酸(C14〜C16)メチル
エステルナトリウム AOS:C14〜C18 α−オレフィンスルホン酸ナ
トリウム LAS:アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アル
キル基C10〜C14) (3)ノニオン系界面活性剤 AE:C12アルコールエトキシレート(EOp=1
5) NFE:ノニルフェノールエトキシレート(EOp=1
5) AOE・PO:C12〜C13アルコールのEO・PO
付加体(EOp=15、POp=5) FEE:C1123CO(OCH2 OCH215OCH3 (4)漂白剤 過炭酸Na:過炭酸ナトリウム 過ほう酸Na:過ほう酸ナトリウム (5)酵素 プロテアーゼ アミラーゼ セルラーゼ リパーゼ (6)その他の添加剤 亜硫酸Na:亜硫酸ナトリウム 芒硝:硫酸ナトリウム 蛍光剤 香料 PAa:ポリアクリル酸ナトリウム PEG400:ポリエチレングリコール#400
【0099】
【表6】
【0100】
【表7】
【0101】表6、表7から明らかなように、本発明の
洗剤組成物は単一のキレート剤を使用するよりも、優れ
た洗浄効果を示す。
【0102】実施例3 珪藻土の10%水懸濁液をガラス板に均一に塗布した
後、105℃の温度で8時間過熱乾燥して人工汚垢板を
つくった。この人工汚垢板を用いて、表8に示す組成の
洗浄剤水溶液(試料No.17〜28)について洗浄効
率を評価した。キレート剤組成物は、表1および表2に
おいて組成No.で表示したものを使用した。前記洗浄
効率は、人工汚垢板を80℃の温度に加温した洗浄剤水
溶液中に10分間浸漬して洗浄の後、温水ですすぎ、充
分乾燥して人工汚垢板表面の汚れ残量を光沢度計を用い
て測定し、この測定値と洗浄剤の人工汚垢板の光沢度の
測定値とから洗浄効率を算出して求めた。結果を表9に
示す。なお洗浄剤水溶液は炭酸カルシウム濃度が60p
pmおよび200ppmの2種類の硬度の水を使用して
調製した。
【0103】
【表8】
【0104】
【表9】
【0105】表9より、ガラス表面上に付着した無機汚
れに対しても、本キレート剤組成物の使用効果は見られ
ることがわかる。特に、洗浄剤水溶液が60ppmおよ
び200ppmいずれの硬度の硬水中でもその効果が高
い。
【0106】実施例4 銅メッキ 本発明におけるジアミン型生分解性キレート剤を錯化剤
に用いた場合のメッキ速度を、表10に示す。亜酸化銅
の析出の有無、浴安定性についての所見も表10に示
す。ただしメッキ速度は、一時間当たりに形成される銅
被膜の厚さとして示す。 (測定条件) Cu++イオン供給剤濃度:CuSO4 として40.0m
M 還元剤濃度:HCHOとして37.0mM 錯化剤濃度:50.0mM 2’−ピピリジル濃度:20ppm ジエチレングリコール:1000ppm メッキ浴温度:90℃ pH: 12.0 ただし、表1における分析条件および記号は以下の通り
である。 (分析条件) メッキ速度:10cm2 の試験板1時間当りのメッキ被
膜増加質量mg (記号) ◎:極めて安定 ○:安定 △:やや不安定 ×:不安定、浴分解
【0107】
【表10】
【0108】実施例5 Niメッキ 本発明におけるジアミン型生分解性キレート剤を錯化剤
に用いた場合の最大メッキ速度を、表11に示す。ま
た、最大メッキ速度時の浴のpHと緩衝力(pH変
化)、P含量、浴の安定性についても表11に示す。 (測定条件) Ni++イオン供給剤濃度:NiSO4 ・6(H2 0)と
して0.10M 還元剤濃度:NaH2 PO2 ・(H2 0)として0.2
0M 錯化剤濃度:0.07M メッキ温度:80℃ pH調製:H2 SO4 とNH4 OHによる ただし、表1における分析条件および記号は以下の通り
である。 (分析条件) 速度:10cm2 の試験板60分当りのメッキ被膜増加
質量mg ・pH変化:pH4〜10の領域でメッキ浴のpHを
0.5刻みに測定した際の、最大メッキ速度を与えるp
H値および測定終了後のpH ・P含量:生成したNi−P合金被膜中のP質量% (記号) ◎:極めて安定 ○:安定 △:やや不安定 ×:不安定、浴分解
【0109】
【表11】
【0110】表10、表11から明らかなように、本発
明のメッキ浴組成物は単一のキレート剤を錯化剤として
使用するよりも、浴の安定性、メッキ速度、形成された
皮膜の性状の各見地から優れた浴である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/20 C11D 3/20 3/33 3/33 3/37 3/37 3/395 3/395 C23C 18/36 C23C 18/36 18/40 18/40 Fターム(参考) 4H003 AB15 AB19 AB21 AC08 AC11 AC12 AC23 DA01 DA02 DA03 DA09 DA12 DA14 DA15 DA17 EA12 EB13 EB30 EB36 EC01 EC02 EC03 FA03 FA07 4K022 AA02 AA04 AA05 AA13 AA14 BA08 BA14 BA16 BA32 DA01 DB01 DB02 DB06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるアミノ酸誘
    導体及びその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と
    下記一般式(2)で表されるアミノ酸誘導体及びその塩
    から選ばれる少なくとも1種の化合物を含んでなるキレ
    ート剤組成物。 【化1】 [式中、Aa、Abは同一又は異なり、それぞれヒドロキ
    シル基、カルボキシル基、フェニル基又はアミノ基が置
    換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6の
    アルキレン基を示し、Ya、Ybは同一又は異なり、それ
    ぞれカルボキシル基又はスルホン酸基を示し、Wはヒド
    ロキシル基又はカルボキシル基が置換していてもよい直
    鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアルキレン基を示
    す。] 【化2】 [式中、 R、Rは同一または異なり、水素、ヒド
    ロキシル基、カルボキシル基、フェニル基またはスルホ
    ン酸基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素
    数1〜12のアルキル基を示し、ただし、同時に水素で
    あることはない。ACはヒドロキシル基、カルボキシル
    基、フェニル基又はアミノ基が置換していてもよい直鎖
    もしくは分岐鎖の炭素数1〜6のアルキレン基を示し、
    cはカルボキシル基又はスルホン酸基を示す。]
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体
    が、エチレンジアミンジコハク酸、トリメチレンジアミ
    ンジコハク酸、エチレンジアミンジグルタル酸、トリメ
    チレンジアミンジグルタル酸、2−ヒドロキシ−トリメ
    チレンジアミンジコハク酸、2−ヒドロキシ−トリメチ
    レンジアミンジグルタル酸及びこれらの塩からなる群よ
    り選ばれる少なくとも1種の化合物を含んでなる請求項
    1記載のキレート剤組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表されるアミノ酸誘導
    体が、(S,S)−エチレンジアミンジコハク酸、
    (S,S)−トリメチレンジアミンジコハク酸、(S,
    S)−エチレンジアミンジグルタル酸、(S,S)−ト
    リメチレンジアミンジグルタル酸、(S,S)−2−ヒ
    ドロキシ−トリメチレンジアミンジコハク酸、(S,
    S)−2−ヒドロキシ−トリメチレンジアミンジグルタ
    ル酸およびこれらの塩からなる群より選ばれる少なくと
    も1種の化合物を含んでなる請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(2)で表されるアミノ酸誘導体
    が、アスパラギン酸−N−酢酸、アスパラギン酸−N,
    N−ジ酢酸、アスパラギン酸−N−プロピオン酸、イミ
    ノジコハク酸、アスパラギン酸−N−メタンスルホン
    酸、アスパラギン酸−N−2−エタンスルホン酸、グル
    タミン酸−N,N−ジ酢酸、グルタミン酸−N−メタン
    スルホン酸、グルタミン酸−N−2−エタンスルホン
    酸、N−メチルイミノジ酢酸、α−アラニン−N,N−
    ジ酢酸、β−アラニン−N,N−ジ酢酸、セリン−N,
    N−ジ酢酸、イソセリン−N,N−ジ酢酸、フェニルア
    ラニン−N,N−ジ酢酸、アントラニル酸−N,N−ジ
    酢酸、スルファニル酸−N,N−ジ酢酸、タウリン−
    N,N−ジ酢酸、及びこれらの塩からなる群より選ばれ
    る少なくとも1種の化合物を含んでなる請求項1記載の
    組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(2)で表されるアミノ酸誘導体
    が、(S)−アスパラギン酸−N−酢酸、(S)−アス
    パラギン酸−N,N−ジ酢酸、(S)−アスパラギン酸
    −N−プロピオン酸、(S,S)−イミノジコハク酸、
    (S,R)−イミノジコハク酸、(S)−アスパラギン
    酸−N−メタンスルホン酸、(S)−アスパラギン酸−
    N−2−エタンスルホン酸、(S)−グルタミン酸−
    N,N−ジ酢酸、(S)−グルタミン酸−N−メタンス
    ルホン酸、(S)−グルタミン酸−N−2−エタンスル
    ホン酸、(S)−α−アラニン−N,N−ジ酢酸、
    (S)−セリン−N,N−ジ酢酸、(S)−フェニルア
    ラニン−N,N−ジ酢酸及びこれらの塩からなる群より
    選ばれる少なくとも1種の化合物を含んでなる請求項1
    記載の組成物。
  6. 【請求項6】 塩が、金属塩、アンモニウム塩、アミン
    塩であることを特徴とする請求項1記載のキレート剤組
    成物。
  7. 【請求項7】 一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体
    またはその塩と一般式(2)で表されるアミノ酸誘導体
    またはその塩のモル比が1/99〜99/1である請求
    項1記載のキレート剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のキレート剤組成物を含有
    する洗浄剤組成物。
  9. 【請求項9】 下記の組成よりなる洗浄剤組成物。 (a)請求項1記載のキレート剤組成物:0.5〜80
    質量% (b)ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤お
    よび/またはカチオン系界面活性剤:0.2〜60質量
  10. 【請求項10】 下記の組成よりなる洗浄剤組成物。
    (a)請求項1記載のキレート剤組成物:0.5〜80
    質量% (b)ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤お
    よび/またはカチオン系界面活性剤:0.2〜60質量
    % (c)珪酸塩類:0.5〜80質量% (d)漂白剤:0.5〜60質量%
  11. 【請求項11】 さらに柔軟剤を0.5〜60質量%含
    む請求項8〜10記載の洗浄剤組成物。
  12. 【請求項12】 下記の組成よりなる硬表面洗浄組成
    物。 (a)請求項1記載のキレート剤組成物:0.5〜20
    質量% (b)アルカリ金属水酸化物:0.2〜10質量% (c)グルコン酸:0.5〜20質量%
  13. 【請求項13】 下記の組成よりなる硬表面洗浄組成
    物。 (a)請求項1記載のキレート剤組成物:0.5〜20
    質量% (b)アルカリ金属水酸化物:0.2〜10質量% (c)グルコン酸:0.5〜20質量% (d)スケール生成防止剤:10〜1000ppm
  14. 【請求項14】 スケール生成防止剤が、アクリル酸又
    はそのアルカリ金属塩、及びマレイン酸又はそのアルカ
    リ金属塩を成分として含む共重合体、ヘキサメタリン酸
    および/またはそのアルカリ金属塩のうち少なくとも一
    つであることを特徴とする請求項12または13記載の
    硬表面洗浄剤組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のキレート剤組成物を含
    有するメッキ浴。
  16. 【請求項16】 NaOH、KOHおよび/またはNH
    4 OHによりアルカリ性とすることを特徴とする請求項
    15記載の無電解メッキ浴。
  17. 【請求項17】 ホルマリンおよび/または次亜燐酸ナ
    トリウムを還元剤に用いることを特徴とする請求項15
    記載の無電解メッキ浴。
  18. 【請求項18】 微量添加剤として、2、2’−ビピリ
    ジル、オルトフェナントリン、フェロシアン化カリウ
    ム、チオウレア、ネオフプロインを用いた請求項15〜
    17記載の無電解メッキ浴。
  19. 【請求項19】 メッキに使用する金属イオンが銅、ニ
    ッケルであることを特徴とする請求項15〜17記載の
    無電解メッキ浴。
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