JPH1191998A - ロール紙型記録装置 - Google Patents

ロール紙型記録装置

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JPH1191998A
JPH1191998A JP27338097A JP27338097A JPH1191998A JP H1191998 A JPH1191998 A JP H1191998A JP 27338097 A JP27338097 A JP 27338097A JP 27338097 A JP27338097 A JP 27338097A JP H1191998 A JPH1191998 A JP H1191998A
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roll
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙型記録装置において、ロール紙の巻
き径の変化に起因するロール紙のバックテンションの変
化を抑制し、ロール紙における印画の見当精度を向上す
ること。 【解決手段】 ロール紙巻出軸21に負荷トルクを与え
てロール紙1にバックテンションを付与するテンション
付与装置22を有してなるロール紙型記録装置10にお
いて、テンション付与装置22が、ロール紙巻出軸21
から引き出されるロール紙1の巻き径が減少する特定の
段階で、ロール紙巻出軸21に与える負荷トルクを減少
可能としてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を引き出
して文字、図形、写真等を印画するロール紙型記録装置
に係り、特にカラー用昇華型熱転写記録式のロール紙型
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置(プリンタ)として、熱
転写記録式、感圧記録式等からなる記録ヘッドにより、
ロール紙に記録を行なうロール紙型記録装置がある。こ
のロール紙型記録装置では、ロール紙巻出軸を備えると
ともに、ロール紙巻出軸に負荷トルクを与えてロール紙
に巻出軸から引き出されるロール紙にバックテンション
を付与するテンション付与装置をロール紙巻出軸に接続
してなるロール紙供給部と、ロール紙をロール紙巻出軸
からプラテンローラまわりを経て引き出すロール紙引き
出し部と、ロール紙のプラテンローラにバックアップ支
持されている部分に対し記録作業を行なう記録ヘッドと
を有することとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来技術で
は、ロール供給部のテンション付与装置がロール紙巻出
軸に与える負荷トルクTが一定であり、これに対してロ
ール紙巻出軸から引き出されるロール紙の巻き径rは用
紙の消費により刻々に減少している。このため、テンシ
ョン付与装置がロール紙に付与するバックテンションF
(=T/r)はロール紙の使用経過による巻き径の減少
とともに増大することとなる。即ち、ロール紙の巻き径
が大きいときにはバックテンションが小さく、巻き径が
小さくなるとバックテンションが大きくなり、このこと
がロール紙の伸び等の挙動を変動せしめ、ロール紙にお
ける印画の見当精度を悪くする。
【0004】本発明の課題は、ロール紙型記録装置にお
いて、ロール紙の巻き径の変化に起因するロール紙のバ
ックテンションの変化を抑制し、ロール紙における印画
の見当精度を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ロール紙巻出軸を備えるとともに、ロール紙巻出軸
に負荷トルクを与えてロール紙巻出軸から引き出される
ロール紙にバックテンションを付与するテンション付与
装置をロール紙巻出軸に接続してなるロール紙供給部
と、ロール紙をロール紙巻出軸からプラテンローラまわ
りを経て引き出すロール紙引き出し部と、ロール紙のプ
ラテンローラにバックアップ支持されている部分に対し
記録作業を行なう記録ヘッドとを有してなるロール紙型
記録装置において、前記テンション付与装置は、ロール
紙巻出軸から引き出されるロール紙の巻き径が減少する
特定の段階で、ロール紙巻出軸に与える負荷トルクを減
少可能としてなるようにしたものである。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記テンション付与装置が、
ロール紙巻出軸又はロール紙巻出軸に連動する連動軸に
摩擦接続された複数の摩擦トルク板を備えるとともに、
各摩擦トルク板をロックするロック装置を備え、複数の
摩擦トルク板のうちのいずれかの摩擦トルク板のロック
装置をオフ制御して当該摩擦トルク板をロック解除する
ことにより、ロール紙巻出軸に与える負荷トルクを減少
可能とするようにしたものである。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記記録ヘッドによる 1回の
記録毎に、前記ロール紙引き出し部がロール紙を初期位
置と引き出し位置との間で往復移動するとともに、前記
ロール紙供給部は上記ロール紙引き出し部の引き出し位
置から初期位置への戻り過程でロール紙をロール紙巻出
軸に巻き戻すロール紙巻取モータを備え、ロール紙巻取
モータは一方向クラッチを介して前記ロール紙巻出軸又
は前記連動軸に備えた 1つの摩擦トルク板に接続され、
この一方向クラッチが当該摩擦トルク板のためのロック
装置として機能してなるようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用
がある。 テンション付与装置が、ロール紙巻出軸から引き出さ
れるロール紙の巻き径rが減少する特定の段階で、ロー
ル紙巻出軸に与える負荷トルクTを減少せしめる。即
ち、ロール紙の巻き径が大きいときには負荷トルクを大
きく、巻き径が小さくなると負荷トルクを小さくし、結
果としてロール紙に付与するバックテンションF(=T
/r)の変化を抑制した。これにより、バックテンショ
ンに基づくロール紙の伸び等の挙動の変化を抑え、ロー
ル紙における印画の見当精度を向上できる。
【0009】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 テンション付与装置が、ロール紙巻出軸又はロール紙
巻出軸に連動する連動軸に摩擦接続された複数の摩擦ト
ルク板と、各摩擦トルク板のためのロック装置とを備え
た。これにより、簡素な構成により、ロール紙巻出軸に
与える負荷トルクをロール紙の巻き径の変化に応じて段
階的に変化させ、結果としてロール紙に付与するバック
テンションの変化を抑制できる。
【0010】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 ロール紙にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
ための計 4回、又はイエロー、マゼンタ、シアンのため
の計 3回のカラー印画を行なうに際し、それらの 1回の
記録毎に、ロール紙引き出し部によりロール紙を初期位
置と引き出し位置との間で往復移動せしめるとき、ロー
ル紙巻取モータの巻取トルク伝達経路に上記の摩擦ト
ルク板或いは連動軸と摩擦トルク板を置いた。このた
め、ロール紙巻取モータにより駆動されるロール紙巻出
軸の逆転を摩擦トルク板の存在により滑らせることを可
能とし、このロール紙巻出軸の逆転によるロール紙の巻
き戻し速度を、ロール紙引き出し部の戻り移動速度によ
り規制されているロール紙の引き戻し速度に合致せし
め、ロール紙をたるみや過度の緊張のない安定した巻き
姿でロール紙巻出軸に巻き戻しできる。このとき、ロー
ル紙巻出軸をロール紙巻取モータにより単に一定回転で
逆転させると、ロール紙巻出軸によるロール紙の巻き戻
し速度がロール紙の巻き径の変化につれて変動し、ロー
ル紙巻出軸へのロール紙の巻き姿が変動することになっ
て、ロール紙のこれに続く再引き出し姿の安定を損な
い、ひいてはロール紙の次回印画の見当精度を損なう虞
れがある。
【0011】即ち、摩擦トルク板を、ロール紙引き出し
時のバックテンションの付与と、ロール紙引き戻し時の
巻き姿の安定のために兼用でき、装置構成をコンパクト
にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はロール紙型記録装置の一例
を示す模式図、図2はロール紙供給部を示す模式図、図
3はロール紙供給部の変形例を示す模式図である。
【0013】カラー用昇華型熱転写記録装置10は、図
1に示す如く、ケース11に、ロール紙供給部12、ロ
ール紙引き出し部13、リボンカセット14、記録ヘッ
ド15、ロール紙排出部16、切断部17、スタッカ部
18、電装品19を備えている。
【0014】ロール紙供給部12は、ロール紙1の巻芯
1Aを着脱できるロール紙巻出軸21を備えるととも
に、ロール紙巻出軸21に接続されるテンション付与装
置22、ロール紙巻取モータ23を備える。テンション
付与装置22は、ロール紙巻出軸21に負荷トルクを与
えて、ロール紙引き出し部13によりロール紙巻出軸2
1から引き出されるロール紙1にバックテンションを付
与し、ロール紙1の引き出し姿の安定を図る。ロール紙
巻取モータ23は、ロール紙引き出し部13の戻り移動
によるロール紙1のロール紙巻出軸21への巻き戻し過
程で、ロール紙巻出軸21がロール紙1を安定した巻き
姿で巻き戻しできるようにロール紙巻出軸21を逆転駆
動せしめる。
【0015】ロール紙引き出し部13は、ロール紙1の
先端部をクランプするクランプ装置31を備え、このク
ランプ装置31にクランプしたロール紙1をロール紙巻
出軸21からプラテンローラ32まわりを経て引き出
す。ロール紙引き出し部13は、記録ヘッド15による
1回の記録毎に、ロール紙1を初期位置Aと引き出し位
置Bとの間で直線往復移動せしめる。クランプ移動部3
3は、クランプ装置31の外側に設けられた歯車にタイ
ミングベルトを装着し、このタイミングベルトをパルス
モータで回転させる等により、タイミングベルトに保持
されたクランプ装置31を直線往復移動せしめる。ロー
ル紙1の初期位置Aと引き出し位置Bの間での引き出し
速度と引き戻し速度は、クランプ移動部33によるクラ
ンプ装置31の移動速度に規制される。
【0016】リボンカセット14は、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの染料層を面順に有する昇華型イ
ンクリボン2の巻出芯2Aと巻取芯2Bをそれぞれ着脱
できるリボン巻出軸41とリボン巻取軸42を備え、リ
ボン巻出軸41から巻き出されてリボン巻取軸42に巻
き取られるリボン2をプラテンローラ32まわりに引き
回すとともに、リボン巻取モータ43を備える。リボン
2は、印画時に記録ヘッド15によりロール紙1ととも
にプラテンローラ32に挟圧され、ロール紙引き出し部
13のクランプ装置31により引き出されるロール紙1
に連れ移動してリボン巻出軸41から巻き出されるとと
もに、リボン巻取モータ43により駆動されるリボン巻
取軸42にたるみなく巻き取られる。
【0017】記録ヘッド15は、印画時に待機位置から
降下して、プラテンローラ32にロール紙1とリボン2
を挟圧し、昇華型熱転写方式により印画を行なう。
【0018】ロール紙排出部16は、記録ヘッド15に
よる印画終了後、初期位置に戻ったロール紙引き出し部
13のクランプ装置31により排出されるロール紙1を
排出ガイド51からスタッカ部18へ導く。
【0019】切断部17は、ロール紙排出部16に設け
られたカッタ52によりロール紙1を所定サイズにカッ
トする。
【0020】スタッカ部18は、切断部17によりカッ
トされ、ロール紙排出部16により排出されたロール紙
1をトレー53の上に蓄積する。
【0021】従って、記録装置10による印画動作は以
下の如くなされる。 (1) ロール紙引き出し部13のクランプ装置31により
ロール紙1の先端をクランプするとともに、記録ヘッド
15を待機位置から降下してロール紙1とリボン2をプ
ラテンローラ32との間で挟圧する。
【0022】(2) ロール紙引き出し部13のクランプ装
置31によりロール紙1を初期位置から引き出し、この
引き出し中に印画が行なわれる。リボン2はロール紙1
に連れ移動してリボン巻出軸41からリボン巻取軸42
へと巻き取られる。ロール紙引き出し部13のクランプ
装置31が引き出し位置に達すると、記録ヘッド15を
待機位置に上昇させ、ロール紙1の引き戻しを行なう。
ロール紙1の引き戻しは、ロール紙引き出し部13のク
ランプ装置31が初期位置に戻るとともに、ロール紙巻
取モータ23によるロール紙巻出軸21の逆転によりな
される。
【0023】(3) 印画が多色であれば、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各リボン2を用いて上記(2)
を繰り返す。
【0024】(4) 上記(2) 、(3) の後、初期位置に位置
付けられたロール紙引き出し部13からロール紙排出部
16への排紙動作がなされる。即ち、ロール紙引き出し
部13のクランプ装置31内に設けてある排紙ローラに
よりロール紙1の先端部をロール紙排出部16の排出ガ
イド51へと送給し、このロール紙1を切断部17のカ
ッタ52により所定サイズにカットしてスタッカ部18
のトレー53に蓄積する。
【0025】しかるに、記録装置10にあっては、ロー
ル紙供給部12を図2に示す如く構成している。
【0026】即ち、ロール紙供給部12にあっては、テ
ンション付与装置22が、ロール紙巻出軸21から引き
出されるロール紙1の巻き径rが減少する特定の段階
で、ロール紙巻出軸21に与える負荷トルクTを減少せ
しめ、ロール紙1の巻き径の変化に起因するロール紙1
のバックテンションF(=T/r)の変化を抑制せしめ
るものとしている。
【0027】具体的には、ロール紙供給部12のテンシ
ョン付与装置22は、ロール紙巻出軸21にギア列61
A、61Bを介して連動せしめてある連動軸62にキー
溝(もしくはスプライン溝)63を設け、この連動軸6
2の軸方向の 2位置に軸方向及び回転方向とも固定した
トルク伝達板64とばね受け板65の間に、第1摩擦ト
ルク板66、トルク伝達板67、第2摩擦トルク板6
8、トルク伝達板69、ばね70を挟圧した。第1摩擦
トルク板66、第2摩擦トルク板68はそれらの両面の
それぞれに摩擦パッド66A、66B、68A、68B
を接合され、連動軸62に軸方向及び回転方向とも相対
移動可能に嵌合されている。トルク伝達板67、69
は、連動軸62に軸方向に相対移動可能な状態で、回転
方向には固定されている。即ち、第1摩擦トルク板66
と第2摩擦トルク板68は、トルク伝達板64、67、
69を介して、連動軸62に摩擦接続されている。この
とき、第1摩擦トルク板66、第2摩擦トルク板68に
はギア66C、68Cが設けられ、第1摩擦トルク板6
6のギア66Cには第1ロックギア71が、第2摩擦ト
ルク板68のギア68Cには第2ロックギア72がかみ
合いされている。
【0028】また、ロール紙供給部12のテンション付
与装置22は、連動軸62に並行をなすロック軸73を
有し、このロック軸73にキー溝(もしくはスプライン
溝)74を設け、このロック軸73に上述した第1ロッ
クギア71を固定するとともに、上述した第2ロックギ
ア72を電磁クラッチ75のアーマチュア75Aを介し
て係脱可能に結合している。第2ロックギア72は電磁
クラッチ75のオンによりロック軸73に固定し、電磁
クラッチ75のオフにより回転自由になる。
【0029】そして、ロール紙供給部12にあっては、
前述したロール紙巻取モータ23の出力ギア23Aを一
方向クラッチ76を介してロック軸73の入力ギア73
Aに接続せしめている。一方向クラッチ76は、ロール
紙巻取モータ23がロール紙巻出軸21を逆転してロー
ル紙1をロール紙巻出軸21に巻き戻すためのロール紙
巻出軸21の回転をロック軸73に伝えるものの、ロー
ル紙1をロール紙巻出軸21から巻出し可能とするロー
ル紙巻出軸21の正転に伴うロック軸73の回転はロッ
クする。また、前述の電磁クラッチ75は、ロール紙巻
取モータ23が停止しているロール紙巻出軸21からの
ロール紙1の巻出段階でロール紙1の巻き径が予め定め
た臨界値ra より大なるときにはオンして上述の如くに
一方向クラッチ76による回転ロック状態にあるロック
軸73に第2ロックギア72を固定して該第2ロックギ
ア72を回転ロックし、ロール紙1の巻き径がra より
小になったときにオフして第2ロックギア72をロック
解除して回転自由とする。また、電磁クラッチ75は、
ロール紙巻取モータ23が駆動せしめられるロール紙巻
出軸21へのロール紙1の巻き戻し段階ではオンして第
2ロックギア72を回転ロックする。
【0030】尚、ロール紙供給部12は、エンコーダ板
77を連動軸62に固定し、エンコーダ板77の回転量
を検出するセンサ78を備えており、ロール紙1の初期
巻き径r0 と、センサ78の検出結果より求められるそ
の後のロール紙巻出軸21の回転量とから、現在のロー
ル紙1の巻き径rを認識し、この認識結果をテンション
付与装置22がロール紙巻出軸21に付与するトルク制
御に用いることとしている。以下、ロール紙供給部12
によるロール紙1の巻出し作業と巻き戻し作業について
説明する。
【0031】(ロール紙1の巻出し作業) (1) ロール紙1の現在の巻き径r1 が予め定めた臨界値
a より大なるとき 第1ロックギア71はロック軸73に固定されていて回
転ロックせしめられ、第2ロックギア72は電磁クラッ
チ75のオンによりロック軸73に固定されて回転ロッ
クせしめられる(ロック軸73は一方向クラッチ76の
存在によりロール紙1のロール紙巻出軸21からの巻出
しに伴う該ロック軸73の回転方向には回転ロック状態
にある)。これにより、ロール紙1のロール紙巻出軸2
1に連動している連動軸62に回転方向固定のトルク伝
達板64、67、69は、第1ロックギア71、第2ロ
ックギア72にかみ合ってそれらのロックギア71、7
2と同様に回転ロック状態にある第1摩擦トルク板6
6、第2摩擦トルク板68の摩擦抵抗力に基づく大きな
負荷トルクT1 を与えられ、ロール紙1にバックテンシ
ョンF=T1 /r1 を付与する。
【0032】(2) ロール紙1の消費により、ロール紙1
の現在の巻き径r2 が予め定めた臨界値ra より小にな
ったとき 第1ロックギア71はロック軸73に固定されていて回
転ロックせしめられ、第2ロックギア72は電磁クラッ
チ75のオフによりロック解除せしめられて回転自由に
なる。これにより、ロール紙1のロール紙巻出軸21に
連動している連動軸62に回転方向固定のトルク伝達板
64、67、69は、第1ロックギア71にかみ合って
第1ロックギア71と同様に回転ロック状態にある第1
摩擦トルク板66の摩擦抵抗力だけに基づく小さな負荷
トルクT2 を与えられ、ロール紙1にバックテンション
F=T2 /r2 を付与する。
【0033】上記(1) 、(2) において、上記(1) のr
1 、T1 は共に大、上記(2) のr2 、T2 は共に小であ
り、結果として、上記(1) のFと上記(2) のFの差を小
ならしめることができる。
【0034】(ロール紙1の巻き戻し作業)ロール紙引
き出し部13によりロール紙1を引き出し位置から初期
位置へと引き戻すとき、ロール紙供給部12のロール紙
巻取モータ23によりロール紙巻出軸21を逆転駆動す
る。このとき、電磁クラッチ75のオンにより第2ロッ
クギア72をロック軸73に固定せしめる。これによ
り、ロール紙巻取モータ23の回転力は両摩擦トルク板
66、68がトルク伝達板64、67、69に付与する
大きな摩擦トルクを介して確実に連動軸62、ロール紙
巻出軸21に伝達されてロール紙巻出軸21を巻き戻し
方向に逆転せしめる。同時に、ロール紙巻取モータ23
により駆動されるロール紙巻出軸21の逆転速度を摩擦
トルク板66、68の存在によりロール紙巻取モータ2
3の回転速度に対し滑らすことを可能とし、ロール紙巻
出軸21によるロール紙1の巻き戻し速度をロール紙引
き出し部13の戻り移動速度により規制されているロー
ル紙1の引き戻し速度に合致せしめるものとする。
【0035】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 テンション付与装置22が、ロール紙巻出軸21から
引き出されるロール紙1の巻き径rが減少する特定の段
階で、ロール紙巻出軸21に与える負荷トルクTを減少
せしめる。即ち、ロール紙1の巻き径が大きいときには
負荷トルクを大きく、巻き径が小さくなると負荷トルク
を小さくし、結果としてロール紙1に付与するバックテ
ンションF(=T/r)の変化を抑制した。これによ
り、バックテンションに基づくロール紙1の伸び等の挙
動の変化を抑え、ロール紙1における印画の見当精度を
向上できる。
【0036】テンション付与装置22が、ロール紙巻
出軸21に連動する連動軸62に摩擦接続された複数の
摩擦トルク板66、68と、各摩擦トルク板66、68
のためのロックギア71、72とを備えた。これによ
り、簡素な構成により、ロール紙巻出軸21に与える負
荷トルクをロール紙1の巻き径の変化に応じて段階的に
変化させ、結果としてロール紙1に付与するバックテン
ションの変化を抑制できる。
【0037】ロール紙1にイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのための計 4回、又はイエロー、マゼン
タ、シアンのための計 3回のカラー印画を行なうに際
し、それらの 1回の記録毎に、ロール紙引き出し部13
によりロール紙1を初期位置と引き出し位置との間で往
復移動せしめるとき、ロール紙巻取モータ23の巻取ト
ルク伝達経路に上記の連動軸62、摩擦トルク板6
6、68を置いた。このため、ロール紙巻取モータ23
により駆動されるロール紙巻出軸21の逆転を摩擦トル
ク板66、68の存在により滑らせることを可能とし、
このロール紙巻出軸21の逆転によるロール紙1の巻き
戻し速度を、ロール紙引き出し部13の戻り移動速度に
より規制されているロール紙1の引き戻し速度に合致せ
しめ、ロール紙1をたるみや過度の緊張のない安定した
巻き姿でロール紙巻出軸21に巻き戻しできる。このと
き、ロール紙巻出軸21をロール紙巻取モータ23によ
り単に一定回転で逆転させると、ロール紙巻出軸21に
よるロール紙1の巻き戻し速度がロール紙1の巻き径の
変化につれて変動し、ロール紙巻出軸21へのロール紙
1の巻き姿が変動することになって、ロール紙1のこれ
に続く再引き出し姿の安定を損ない、ひいてはロール紙
1の次回印画の見当精度を損なう虞れがある。
【0038】即ち、ロール紙巻出軸21に接続した同一
の連動軸62、摩擦トルク板66、68を、ロール紙引
き出し時のバックテンションの付与と、ロール紙引き戻
し時の巻き姿の安定のために兼用でき、装置構成をコン
パクトにできる。
【0039】尚、ロール紙供給部12のテンション付与
装置22にあっては、ロール紙1の巻き径の変化による
負荷トルクの変化を、第1摩擦トルク板66のパッド6
6A、66Bの直径と第2摩擦トルク板68のパッド6
8A、68Bの直径の比率の調整により設定替えでき
る。
【0040】但し、ロール紙供給部12のテンション付
与装置22にあっては、図3に示す如く、第1摩擦トル
ク板66と第2摩擦トルク板68の間のトルク伝達板6
7をトルク伝達板67A、67Bに2分し、それらの間
にばね70Aを介装することにより、ばね70のばね力
とばね70Aのばね力の比率の調整により、ロール紙1
の巻き径の変化による負荷トルクの変化を設定替えする
ものとしても良い。
【0041】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、ロール紙1の巻き径の変化による
負荷トルクの変化を 3段階以上の多段階、もしくは無段
階に調整するものであっても良い。
【0042】また、本発明の実施において、摩擦トルク
板のためのロック装置は、電磁クラッチによるものに限
らず、電磁ソレノイドにより駆動されるロックアームを
摩擦トルク板の外周歯面に係脱せしめるもの等、多様に
変形できる。
【0043】また、本発明の実施において、摩擦トルク
板を備える連動軸はロール紙巻出軸そのものであっても
良い。
【0044】また、本発明は、ロール紙型記録装置であ
れば、熱転写記録方式によるものに限らず、広く一般の
記録装置に適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロール紙
型記録装置において、ロール紙の巻き径の変化に起因す
るロール紙のバックテンションの変化を抑制し、ロール
紙における印画の見当精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はロール紙型記録装置の一例を示す模式図
である。
【図2】図2はロール紙供給部を示す模式図である。
【図3】図3はロール紙供給部の変形例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 ロール紙 10 記録装置 12 ロール紙供給部 13 ロール紙引き出し部 15 記録ヘッド 21 ロール紙巻出軸 22 テンション付与装置 23 ロール紙巻取モータ 32 プラテンローラ 62 連動軸 66、68 摩擦トルク板 71、72 ロックギア(ロック装置) 76 一方向クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜島 光宏 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号大 日本印刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール紙巻出軸を備えるとともに、ロー
    ル紙巻出軸に負荷トルクを与えてロール紙巻出軸から引
    き出されるロール紙にバックテンションを付与するテン
    ション付与装置をロール紙巻出軸に接続してなるロール
    紙供給部と、ロール紙をロール紙巻出軸からプラテンロ
    ーラまわりを経て引き出すロール紙引き出し部と、 ロール紙のプラテンローラにバックアップ支持されてい
    る部分に対し記録作業を行なう記録ヘッドとを有してな
    るロール紙型記録装置において、 前記テンション付与装置は、ロール紙巻出軸から引き出
    されるロール紙の巻き径が減少する特定の段階で、ロー
    ル紙巻出軸に与える負荷トルクを減少可能としてなるこ
    とを特徴とするロール紙型記録装置。
  2. 【請求項2】 前記テンション付与装置が、ロール紙巻
    出軸又はロール紙巻出軸に連動する連動軸に摩擦接続さ
    れた複数の摩擦トルク板を備えるとともに、各摩擦トル
    ク板をロックするロック装置を備え、複数の摩擦トルク
    板のうちのいずれかの摩擦トルク板のロック装置をオフ
    制御して当該摩擦トルク板をロック解除することによ
    り、ロール紙巻出軸に与える負荷トルクを減少可能とす
    る請求項1記載のロール紙型記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドによる 1回の記録毎に、
    前記ロール紙引き出し部がロール紙を初期位置と引き出
    し位置との間で往復移動するとともに、 前記ロール紙供給部は上記ロール紙引き出し部の引き出
    し位置から初期位置への戻り過程でロール紙をロール紙
    巻出軸に巻き戻すロール紙巻取モータを備え、 ロール紙巻取モータは一方向クラッチを介して前記ロー
    ル紙巻出軸又は前記連動軸に備えた 1つの摩擦トルク板
    に接続され、この一方向クラッチが当該摩擦トルク板の
    ためのロック装置として機能してなる請求項2記載のロ
    ール紙型記録装置。
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