JPH1187750A - 不純物半導体の製造方法、p型半導体、n型半導体、半導体装置 - Google Patents

不純物半導体の製造方法、p型半導体、n型半導体、半導体装置

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JPH1187750A
JPH1187750A JP23983997A JP23983997A JPH1187750A JP H1187750 A JPH1187750 A JP H1187750A JP 23983997 A JP23983997 A JP 23983997A JP 23983997 A JP23983997 A JP 23983997A JP H1187750 A JPH1187750 A JP H1187750A
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JP
Japan
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type
impurity
additive
semiconductor
layer
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Withdrawn
Application number
JP23983997A
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English (en)
Inventor
Takayuki Watanabe
隆行 渡辺
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Hiroshi Yoshida
博 吉田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】Cu(Inx Ga1-X )(SY Se1-Y
2 (0≦X、Y≦1)を母材としたn型半導体およびp
型半導体として導電率の高いものを得る。 【解決手段】CuInS2 にN(p型不純物)を添加し
てp型半導体を得る際に、NとともにTe(同族添加
物)を添加する。Nは置換されるSより共有結合半径が
小さく、Teは置換されるSより共有結合半径が大き
い。このp型半導体の導電率は0.5(Ω・cm)-1
あり、Nのみを添加した場合の値(0.006(Ω・c
m)-1)と比較して大きくなる。ガラス基板1、Mo電
極2、NとTeを含むp型CuInS2 層3、n型Cd
S層4、ITO電極5からなる層構造の薄膜太陽電池の
変換効率は、12%と高い値になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体から
なる母材中に不純物を含有しているp型半導体およびn
型半導体に関し、特に、太陽電池等の光起電力素子や発
光素子用として十分な性能を有する、Cu(In,G
a)(S,Se)2 を母材としたp型半導体およびn型
半導体に関する。
【0002】
【従来の技術】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導
体は直接遷移型の半導体であるため、太陽電池や発光素
子等の半導体装置を構成する材料として有望である。そ
のうちCu(In,Ga)(S,Se)2 は、光吸収係
数が大きく、バンドギャップが太陽光スペクトルに適し
ていることから、特に薄膜太陽電池材料としての応用が
期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Cu
(In,Ga)(S,Se)2 に不純物を含有させた従
来のp型半導体およびn型半導体は導電率が低いため、
CuInS2 をベースとした太陽電池およびCuGaS
2 をベースとした発光素子として十分な性能を有するも
のは得られていなかった。
【0004】本発明は、Cu(In,Ga)(S,S
e)2 を母材としたp型半導体およびn型半導体とし
て、導電性の高いものを提供し、そのようなp型半導体
およびn型半導体を用いることにより高性能な半導体装
置を実現可能とすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記の知見を
見いだして本発明に至った。
【0006】すなわち、不純物半導体(p型半導体およ
びn型半導体)は、母材である半導体の構成元素の一部
がp型不純物(アクセプタ不純物)またはn型不純物
(ドナー不純物)で置き換えられたものであるが、添加
された不純物元素とこの不純物元素によって置き換えら
れた母材の構成元素との共有結合半径の差が原因となっ
て、結晶歪み(ストレス)が発生する。
【0007】特に不純物の添加量が多い場合にはこのス
トレスが大きくなるため、結晶欠陥が発生するか、不純
物元素が結晶格子中に入らずに結晶粒界に偏析すること
が生じる。このような結晶欠陥や偏析した不純物によっ
て、キャリア(電子または正孔)の散乱や捕獲が生じて
キャリアの移動度が低下する。その結果、高い導電率が
達成されない。
【0008】このような知見から、請求項1の不純物半
導体の製造方法では、化合物半導体からなる母材中に、
p型不純物またはn型不純物とともに、同族添加物(母
材の構成元素と同じ族の元素であって母材の構成元素以
外の元素)を含有させる。そして、含有させる不純物の
共有結合半径が当該不純物により置換される母材の構成
元素の共有結合半径より大きい場合には、母材を構成す
るいずれかの元素より共有結合半径の小さい元素を同族
添加物として含有させる。また、含有させる不純物の共
有結合半径が当該不純物により置換される母材の構成元
素の共有結合半径より小さい場合には、母材を構成する
いずれかの元素より共有結合半径の大きい元素を同族添
加物として含有させる。
【0009】含有させる不純物の共有結合半径が当該不
純物により置換される母材の構成元素の共有結合半径よ
り大きい場合には、添加された不純物原子の近くに存在
する原子(母材の構成元素)に負荷がかかってストレス
が生じるが、本発明のように母材を構成するいずれかの
元素より共有結合半径の小さい元素を同族添加物として
含有させることにより、このストレスが打ち消される。
したがって、このストレスに起因する前述の結晶欠陥や
偏析不純物が抑制されるため、キャリアの散乱や捕獲が
防止されてキャリアの移動度が低下しない。
【0010】含有させる不純物の共有結合半径が当該不
純物により置換される母材の構成元素の共有結合半径よ
り小さい場合には、添加された不純物原子に対してその
近くに存在する原子(母材の構成元素)が近づこうとす
る力によりストレスが生じるが、本発明のように母材を
構成するいずれかの元素より共有結合半径の大きい元素
を同族添加物として含有させることにより、このストレ
スが打ち消される。したがって、このストレスに起因す
る前述の結晶欠陥や偏析不純物が抑制されるため、キャ
リアの散乱や捕獲が防止されてキャリアの移動度が低下
しない。
【0011】なお、同族添加物は、n型不純物およびp
型不純物とは異なり、母材の構成元素と価電子数が同じ
であるため、キャリアの発生には寄与しない。請求項2
〜12は、具体的に、母材がCu(Inx Ga(1-x)
(Sy Se(1 -y) 2 (0≦x,y≦1)またはCuI
nS2 である場合のp型半導体またはn型半導体を提供
するものであり、このようなIb−IIIb−VIb2
族化合物半導体の場合、p型不純物としてはIIa族元
素および/またはVb族元素が添加され、n型不純物と
してはIVb族元素および/またはVIIb族元素が添
加される。
【0012】ここで、母材の構成元素であるCu、I
n、Ga、S、Seの共有結合半径Rを表1に、p型不
純物として添加される元素の共有結合半径Rを表2に、
n型不純物として添加される元素の共有結合半径Rを表
3に、同族添加物として添加される元素の共有結合半径
Rを表4に示す。なお、表2〜4の「備考」には、各不
純物元素の共有結合半径と置換対象元素(不純物により
置換される母材の構成元素)の共有結合半径との大小関
係を記載した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】請求項2のp型半導体は、Cu(Inx
(1-x) )(Sy Se(1-y) 2 (0≦x,y≦1)か
らなる母材中に、As、Sb、およびBiのうちの少な
くとも一つからなるp型不純物とともに、B、Al、お
よびOのうちの少なくとも一つからなる同族添加物を含
有していることを特徴とする。すなわち、このp型半導
体は、p型不純物として、置換対象元素であるSおよび
Seより共有結合半径が大きい元素を含有し、同族添加
物として、置換対象元素であるGaおよびInまたはS
およびSeより共有結合半径が小さい元素を含有してい
る。
【0018】請求項3のp型半導体は、CuInS2
らなる母材中に、P、As、Sb、およびBiのうちの
少なくとも一つからなるp型不純物とともに、B、A
l、およびOのうちの少なくとも一つからなる同族添加
物を含有していることを特徴とする。すなわち、このp
型半導体は、p型不純物として、置換対象元素であるS
より共有結合半径が大きい元素を含有し、同族添加物と
して、置換対象元素であるInまたはSより共有結合半
径が小さい元素を含有している。
【0019】請求項4のp型半導体は、Cu(Inx
(1-x) )(Sy Se(1-y) 2 (0≦x,y≦1)か
らなる母材中に、Nおよび/またはBeからなるp型不
純物とともに、同族添加物としてAg、Tl、およびT
eのうちの少なくとも一つを含有していることを特徴と
する。すなわち、このp型半導体は、p型不純物とし
て、置換対象元素であるSおよびSeまたはGaおよび
Inより共有結合半径が小さい元素を含有し、同族添加
物として、置換対象元素であるCuまたはGaおよびI
nまたはSおよびSeより共有結合半径が大きい元素を
含有している。
【0020】請求項5のp型半導体は、CuInS2
らなる母材中に、N、Be、およびMgのうちの少なく
とも一つからなるp型不純物とともに、Ag、Tl、お
よびTeのうちの少なくとも一つからなる同族添加物を
含有していることを特徴とする。すなわち、このp型半
導体は、p型不純物として、置換対象元素であるCuま
たはSまたはInより共有結合半径が小さい元素を含有
し、同族添加物として、置換対象元素であるCuまたは
InまたはSより共有結合半径が大きい元素を含有して
いる。
【0021】請求項8のn型半導体は、Cu(Inx
(1-x) )(Sy Se(1-y) 2 (0≦x,y≦1)か
らなる母材中に、Pbおよび/またはIからなるn型不
純物とともに、B、Al、およびOのうちの少なくとも
一つからなる同族添加物を含有していることを特徴とす
る。すなわち、このn型半導体は、n型不純物として、
置換対象元素であるSおよびSeまたはGaおよびIn
より共有結合半径が大きい元素を含有し、同族添加物と
して、置換対象元素であるGaおよびInまたはSおよ
びSeより共有結合半径が小さい元素を含有している。
【0022】請求項9のn型半導体は、CuInS2
らなる母材中に、Pb、I、およびBrのうちの少なく
とも一つからなるn型不純物とともに、B、Al、およ
びOのうちの少なくとも一つからなる同族添加物を含有
していることを特徴とする。すなわち、このn型半導体
は、n型不純物として、置換対象元素であるSまたはI
nより共有結合半径が大きい元素を含有し、同族添加物
として、置換対象元素であるInまたはSより共有結合
半径が小さい元素を含有している。
【0023】請求項10のn型半導体は、Cu(Inx
Ga(1-x) )(Sy Se(1-y) 2(0≦x,y≦1)
からなる母材中に、C、Si、Ge、F、およびClの
うちの少なくとも一つからなるn型不純物とともに、A
g、Tl、およびTeのうちの少なくとも一つからなる
同族添加物を含有していることを特徴とする。すなわ
ち、このn型半導体は、n型不純物として、置換対象元
素であるSおよびSeまたはGaおよびInより共有結
合半径が小さい元素を含有し、同族添加物として、置換
対象元素であるCuまたはGaおよびInまたはSおよ
びSeより共有結合半径が大きい元素を含有している。
【0024】請求項11のn型半導体は、CuInS2
からなる母材中に、C、Si、Ge、Sn、F、および
Clのうちの少なくとも一つからなるn型不純物ととも
に、Ag、Tl、およびTeのうちの少なくとも一つか
らなる同族添加物を含有していることを特徴とする。す
なわち、このn型半導体は、n型不純物として、置換対
象元素であるSまたはInより共有結合半径が小さい元
素を含有し、同族添加物として、置換対象元素であるC
uまたはInまたはSより共有結合半径が大きい元素を
含有している。
【0025】これらのp型半導体およびn型半導体は、
同族添加物の存在により、同じ量のn型不純物もしくは
p型不純物を含有して同族添加物が存在しない場合と比
較して、前述の作用(請求項1の方法による作用)によ
ってストレスが緩和されて結晶性が高くなるため、導電
率が高くなる。
【0026】一方、Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy
(1-y) 2 (0≦x,y≦1)を母材とし、p型不純
物としてBeおよび/またはMgを含有させる場合に
は、請求項6のように、同族添加物として、Beおよび
Mgとの電気陰性度の差が非常に大きいOを含有させる
ことによっても、結晶性を低下させないで高い導電率の
p型半導体を得ることができる。
【0027】この場合には、同族添加物であるOが母材
の構成元素であるSおよび/またはSeと容易に置換さ
れるとともに、p型不純物と同族添加物との電気陰性度
の差により両者の間に大きなクーロン力が働くため、O
の近傍に自然にBeおよびMgが存在しやすくなる。そ
の結果、同族添加物をともに添加しない場合には偏析し
易かったBeおよびMgが、結晶格子中に安定して存在
するようになる。
【0028】なお、p型不純物またはn型不純物の含有
量は、請求項7および12に示すように、同族添加物の
含有量の0.01〜100倍であることが好ましく、
0.1〜10倍であることがより好ましい。
【0029】請求項13に係る発明は、請求項2〜7の
いずれか一つに記載のp型半導体および/または請求項
8〜12のいずれか一つに記載のn型半導体を構成材料
として備えていることを特徴とする半導体装置を提供す
る。
【0030】なお、Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy
(1-y) 2 (0≦x,y≦1)を母材とし、p型不純
物またはn型不純物と同族添加物とを含む不純物半導体
は、従来より公知の不純物添加方法を利用して、p型不
純物またはn型不純物とともに同族添加物を含有させる
ことによって得ることができる。
【0031】例えば、薄膜の形態で得る場合には、MB
E法やCVD法により、母材の構成元素とn型不純物も
しくはp型不純物と同族添加物とを同時に供給して成膜
してもよいし、母材の薄膜をMBE法やCVD法によっ
て形成した後、その薄膜に対して、n型不純物もしくは
p型不純物と同族添加物をイオン注入法や熱拡散法で添
加してもよい。このMBE法やCVD法で成膜する方法
は、良質な膜が得られることから、主に発光素子などに
利用される単結晶層を形成する方法としてよく用いられ
ている。
【0032】また、太陽電池の構成材料として好適なC
uInS2 膜の作製方法としては、構成元素を同時に供
給する真空蒸着法と、CuIn合金薄膜またはCu/I
n積層膜、さらにはCuInS合金薄膜などを形成した
後、この薄膜をS含有雰囲気中で熱処理する硫化法が挙
げられる。
【0033】真空蒸着法の場合、CuInS2 に含有さ
せる添加元素(p型またはn型不純物および同族添加
物)として室温で固体のもの(例えば、Mg、Sn、S
bなど)は、通常、元素単体の原料をKセルに入れて加
熱することにより分子線状にして供給する。また、室温
で固体であって高い蒸気圧を有する元素(例えば、Pま
たはI等)等のように、元素単体ではその供給量を制御
するのが困難な場合には、母材の構成元素であるCuや
Inもしくは他の添加元素との化合物(CuI、InP
などの固体原料)の形態とし、この化合物をKセルに入
れて加熱することにより分子線状で供給することもでき
る。
【0034】ClはCl2 の形態で、室温で液体である
Brは真空チャンバの外部で加熱することにより気化さ
せてからBr2 の形態で、それぞれガス状で真空中に供
給する。必要に応じて、このガスを高周波コイルを用い
て活性化することにより、CuInS2 薄膜中に添加元
素を取り込まれやすくすることができる。また、前述の
ように母体の構成元素もしくは他の添加元素との化合物
(CuCl、InCl 3 などの固体原料)の形態とし、
この化合物をKセルに入れて加熱することにより分子線
状で供給することもできる。
【0035】添加元素をガス状で高濃度で添加しようと
する際には、蒸着中の成長圧力の上昇が問題となるが、
分子線状で供給することによりこの問題は抑制される。
したがって、高品質の薄膜を形成するためには、Clや
Brについても、母材の構成元素もしくは他の添加元素
との化合物の形態で供給することが好ましい。
【0036】硫化法としては、添加元素を含むCuIn
(またはCuInS)合金薄膜を形成した後に、この合
金薄膜を、Sを含有する雰囲気中で熱処理する方法があ
る。この場合に、添加元素を含有する合金薄膜を形成す
る方法としては、合金薄膜を形成する際に添加元素のタ
ーゲットからスパッタリングを同時に行う方法、先ず添
加元素の成膜を行い、その上に合金薄膜を成膜して積層
する方法、先ず合金薄膜の成膜を行い、その上に添加元
素の成膜を行って積層する方法、合金(Cu、In,C
uIn、CuInSなど)に添加元素を添加したターゲ
ットからスパッタリングによる成膜を行う方法が挙げら
れる。
【0037】また、CuIn(またはCuInS)合金
薄膜をS含有ガス雰囲気中で硫化する際に、S含有ガス
と同時にガス状の添加ガスを供給して、前記合金薄膜中
に添加元素を添加する方法もある。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、具体的な実施例を用いて説明する。 〔実施例1〕同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
N(p型不純物)およびTe(同族添加物)を含有する
CuInS2 層を、以下のようにして形成した。
【0039】先ず、ガラス基板上およびMo層上にそれ
ぞれ、NおよびTeを含有するCuIn合金層を形成し
た。この合金層は、Cu、In、およびTeの各ターゲ
ットを用い、N2 +Ar混合ガス(N2 濃度2%)雰囲
気中で、同時スパッタリングを行うことにより形成し
た。このスパッタリング中には基板の加熱を行わなかっ
た。次に、このNおよびTeを含有するCuIn合金膜
を、温度550℃のH2S+Ar混合ガス(H2 S濃度
5%)雰囲気中で熱処理することにより、NおよびTe
を含有するCuInS2 層を得た。
【0040】得られたCuInS2 層の膜厚を段差計に
より測定したところ2.0μmであった。また、ガラス
基板上に直接形成したCuInS2 層の導電率を測定し
たところ、0.5(Ω-1・cm-1)であり、伝導型はp
型であった。
【0041】このp型CuInS2 層中のNおよびTe
の濃度を、2次イオン質量分析装置(日立製作所(株)
製IMA−3)を用いて測定したところ、Nがおよそ5
×1018(cm-3)、Teがおよそ5×1018(c
-3)であった。すなわち、p型不純物の含有量は同族
添加物の含有量の約1倍であった。
【0042】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、p型CuInS2 層の上に、
n型CdS層を溶液成長法により形成し、さらにその上
に、透明電極層であるITO(酸化インジウム・スズ)
層をRFスパッタリング法により形成した。これによ
り、図1に示すような、ガラス基板1の上に、Mo電極
2、p型CuInS2 層3、n型CdS層4、ITO電
極5をこの順に有する層構造の薄膜太陽電池を作製し
た。n型CdS層4の膜厚は80nm、ITO電極5の
膜厚は0.8μmであった。
【0043】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ12%であった。 〔実施例2〕同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
スパッタリングの際のTeの供給量が実施例1の200
倍程度としたこと以外は、実施例1とすべて同じにし
て、N(p型不純物)およびTe(同族添加物)を含有
するCuInS2 層を形成した。
【0044】得られたCuInS2 層の膜厚を段差計に
より測定したところ2.0μmであった。ガラス基板上
に直接形成したCuInS2 層の導電率を測定したとこ
ろ、0.08(Ω-1・cm-1)であり、伝導型はp型で
あった。
【0045】このp型CuInS2 層中のNおよびTe
の濃度を、実施例1と同様にして測定したところ、Nが
およそ5×1018(cm-3)、Teがおよそ1×1021
(cm-3)であった。すなわち、p型不純物の含有量は
同族添加物の含有量の約0.005倍であった。
【0046】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、p型CuInS2 層3の上
に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、ITO電
極5を順次形成することにより、図1に示す層構成の薄
膜太陽電池を作製した。
【0047】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ9.5%であった。この実施例2において、p型
不純物の含有量は同族添加物の含有量の約0.005倍
であり、「p型不純物もしくはn型不純物の含有量は同
族添加物の含有量の0.01〜100倍である」という
限定から外れるため、約1倍である実施例1と比較して
導電率および変換効率は若干小さくなっている。 〔比較例1〕N(p型不純物)のみを同じ量だけ添加
し、同族添加物を添加しなかったこと以外は実施例1と
同様にしてスパッタリングおよび熱処理を行うことによ
り、p型不純物としてNを含有する従来のp型CuIn
2 層を形成した。
【0048】このp型CuInS2 層の導電率を実施例
1と同様にして測定したところ、0.006(Ω-1・c
-1)であった。また、このp型CuInS2 層中のN
の濃度を実施例1と同様にして測定したところ、およそ
5×1018(cm-3)であった。
【0049】また、Mo層を介してp型CuInS2
が形成されたガラス基板には、このp型CuInS2
3の上に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、I
TO電極5を順次形成することにより、図1に示す層構
成の薄膜太陽電池を作製した。この太陽電池の変換効率
をソーラーシミュレータ(AM1.5,100mW/c
2 )で測定したところ5%であった。 〔実施例3〕同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
Be(p型不純物)およびO(同族添加物)を含有する
CuInS2 層を、以下のようにして形成した。
【0050】先ず、BeおよびOを含有するCuInS
ターゲットを以下のようにして作製した。すなわち、先
ず、Cu2 S粉末とIn2 3 粉末とを(Cu/In)
がモル比で1.0となるように混合する。次に、この混
合粉末を、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度10%)
雰囲気中で焼成することにより、CuInS2 粉末を得
る。このCuInS2 粉末とBeO粉末を混合してプレ
ス成形する。
【0051】次に、このターゲットを用いてArガス雰
囲気中でスパッタすることにより、ガラス基板上および
Mo層上にそれぞれ、BeおよびOを含有するCuIn
S合金層を形成した。このスパッタリングは、基板温度
を250℃として行った。次に、このBeおよびOを含
有するCuInS合金膜を、温度550℃、H2 S+A
r混合ガス(H2 S濃度5%)雰囲気中で熱処理すると
により、BeおよびOを含有するCuInS2 層を得
た。
【0052】得られたCuInS2 層の膜厚を段差計に
より測定したところ2.0μmであった。ガラス基板上
に直接形成したCuInS2 層の導電率を測定したとこ
ろ、0.2(Ω-1・cm-1)であり、伝導型はp型であ
った。このp型CuInS2層中のBeおよびOの濃度
を、実施例1と同様にして測定したところ、Beがおよ
そ5×1018(cm-3)、Oがおよそ5×1018(cm
-3)であった。すなわち、p型不純物の含有量は同族添
加物の含有量の約1倍であった。
【0053】また、Mo層を介してp型CuInS2
が形成されたガラス基板には、このp型CuInS2
3の上に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、I
TO電極5を順次形成することにより、図1に示す層構
成の薄膜太陽電池を作製した。この太陽電池の変換効率
をソーラーシミュレータ(AM1.5,100mW/c
2 )で測定したところ10.5%であった。〔比較例
2〕Beのみを含有するCuInSターゲットを用いた
(すなわち、ターゲットを作製する際にBeO粉末の代
わりにBe粉末を用いた)こと以外は実施例3と同様に
してスパッタリングを行うことにより、p型不純物とし
てBeを含有する従来のp型CuInS2 層を形成し
た。
【0054】このp型CuInS2 層の導電率を実施例
1と同様にして測定したところ、0.004(Ω-1・c
-1)であった。このp型CuInS2 層中のBeの濃
度を実施例1と同様にして測定したところ、およそ5×
1018(cm-3)であった。
【0055】また、Mo層を介してp型CuInS2
が形成されたガラス基板には、このp型CuInS2
3の上に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、I
TO電極5を順次形成することにより、図1に示す層構
成の薄膜太陽電池を作製した。この太陽電池の変換効率
をソーラーシミュレータ(AM1.5,100mW/c
2 )で測定したところ5%であった。 〔実施例4〕同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
Sb(p型不純物)およびAl(同族添加物)を含有す
るCuInS2 層を真空蒸着法で形成した。Cu、I
n、S、Sb、およびAlは元素単体で、それぞれKセ
ル内で加熱することにより分子線状にして基板に供給し
た。また、成長中の基板温度は550℃とした。
【0056】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の導電率を測定したと
ころ、0.4(Ω-1・cm-1)であり、また、伝導型は
p型であった。
【0057】このp型CuInS2 層中のSbおよびA
lの濃度を実施例1と同様に測定したところ、Sbがお
よそ5×1018(cm-3)、Alがおよそ5×10
18(cm -3)であった。すなわち、p型不純物の含有量
は同族添加物の含有量の約1倍であった。
【0058】また、Mo層を介してp型CuInS2
が形成されたガラス基板には、このp型CuInS2
3の上に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、I
TO電極5を順次形成することにより、図1に示す層構
成の薄膜太陽電池を作製したこの太陽電池の変換効率を
ソーラーシミュレータ(AM1.5,100mW/cm
2 )で測定したところ11.5%であった。 〔比較例3〕Sb(p型不純物)のみを同じ量だけ添加
し、同族添加物を添加しなかったこと以外は実施例4と
同様にして真空蒸着を行うことにより、p型不純物とし
てSbを含有する従来のp型CuInS2 層を形成し
た。
【0059】このp型CuInS2 層の導電率を実施例
1と同様にして測定したところ、0.005(Ω-1・c
-1)であった。このp型CuInS2 層中のSbの濃
度を実施例1と同様にして測定したところ、およそ5×
1018(cm-3)であった。
【0060】また、Mo層を介してp型CuInS2
が形成されたガラス基板には、このp型CuInS2
3の上に、実施例1と同様にして、n型CdS層4、I
TO電極5を順次形成することにより、図1に示す層構
成の薄膜太陽電池を作製した。この太陽電池の変換効率
をソーラーシミュレータ(AM1.5,100mW/c
2 )で測定したところ5%であった。 〔実施例5〕同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
I(n型不純物)およびAl(同族添加物)を含有する
CuInS2 層を真空蒸着法で形成した。Cu、In、
SおよびAlは元素単体で、IはCuIの形態で、それ
ぞれKセル内で加熱することにより分子線状にして基板
に供給した。また、成長中の基板温度は550℃とし
た。
【0061】得られたCuInS2 層の膜厚を段差計に
より測定したところ2.0μmであった。ガラス基板上
に直接形成したCuInS2 層の導電率を測定したとこ
ろ、3.0(Ω-1・cm-1)であり、伝導型はn型であ
った。
【0062】このn型CuInS2 層中のIおよびAl
の濃度を実施例1と同様に測定したところ、Iがおよそ
5×1019(cm-3)、Alがおよそ5×1019(cm
-3)であった。すなわち、n型不純物の含有量は同族添
加物の含有量の約1倍であった。 〔実施例6〕図2に示すようなpnホモ接合型の薄膜太
陽電池を以下の手順で作製した。
【0063】先ず、ガラス基板1の上にMo電極2をコ
ートし、その上に、実施例4と同様にして真空蒸着法に
よりp型CuInS2 層3を形成した。すなわち、C
u、In、S、SbおよびAlは元素単体で、それぞれ
Kセル内で加熱することにより分子線状にして基板に供
給した。これにより、導電率が0.4(Ω-1・cm-1
であり、Sb濃度がおよそ5×1018(cm-3)、Al
濃度がおよそ5×1018(cm-3)であるp型CuIn
2 層3を形成した。
【0064】その後、p型不純物であるSbの供給のみ
を止めて、n型不純物であるIを、CuIの形態で実施
例5と同じ条件で供給することにより、p型CuInS
2 層3の上に、導電率が3.0(Ω-1・cm-1)であ
り、Iの濃度がおよそ5×10 19(cm-3)、Al濃度
がおよそ5×1019(cm-3)であるn型CuInS2
層6を形成した。すなわち、CuInS2 を母材とする
pnホモ接合を形成する両半導体層を、同一の真空装置
内で連続的に作製した。p型CuInS2 層3の厚さは
2.0μm、n型CuInS2 層6の厚さは0.2μm
とした。
【0065】次いで、このn型CuInS2 層6の上
に、実施例1と同様にしてITO電極5を形成した。こ
の太陽電池の変換効率をソーラーシミュレータ(AM
1.5,100mW/cm2 )で測定したところ12.
5%であった。 〔比較例4〕I(n型不純物)のみを同じ量添加し、同
族添加物を添加しなかったこと以外は実施例5と同様に
して真空蒸着を行うことにより、n型不純物としてIを
含有する従来のn型CuInS2 層を形成した。
【0066】このn型CuInS2 層の導電率を実施例
1と同様にして測定したところ、0.05(Ω-1・cm
-1)であった。CuInS2 層中のIの濃度を実施例1
と同様にして測定したところ、およそ5×1019(cm
-3)であった。 〔比較例5〕図2に示すようなpnホモ接合型の薄膜太
陽電池であって、n型CuInS2層6の構成が異なる
こと以外は実施例6と同じものを作製した。
【0067】すなわち、先ず、ガラス基板1上に形成さ
れたMo電極2の上に、実施例6と同様にして真空蒸着
法によりp型CuInS2 層3を形成した後、p型不純
物であるSbの供給と同族添加物であるAlの供給を止
めて、n型不純物であるIのみをCuIの形態で実施例
5と同じ条件で供給した。
【0068】これにより、導電率が0.4(Ω-1・cm
-1)であって、Sb濃度がおよそ5×1018(cm-3
で、Al濃度がおよそ5×1018(cm-3)であるp型
CuInS2 層3の上に、導電率が0.05(Ω-1・c
-1)であり、I濃度が5×1019(cm-3)であって
同族添加物を含まないn型CuInS2 層6を形成し
た。p型CuInS2 層3の厚さは2.0μm、n型C
uInS2 層6の厚さは0.2μmとした。
【0069】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ7%であった。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る不
純物半導体の製造方法によれば、不純物元素の共有結合
半径に応じた同族添加物を不純物とともに含有させるこ
とにより、不純物の添加量が多い場合でも結晶歪みが低
減されて高い伝導率を達成することができる。
【0071】また、請求項2〜7のp型半導体および請
求項8〜12のn型半導体によれば、p型またはn型不
純物とともに含有する同族添加物の作用により、同族添
加物を含有しない従来のp型半導体およびn型半導体と
比較して高い伝導率が達成される。
【0072】また、請求項13によれば、太陽電池等の
光起電力素子や発光素子用として十分な性能を有する半
導体装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜4および比較例1〜3で形成した薄
膜太陽電池の構造を示す概略断面図である。
【図2】実施例6および比較例5で形成した薄膜太陽電
池の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 Mo電極 3 p型CuInS2 層 4 n型CdS層 5 ITO電極 6 n型CuInS2

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体からなる母材に不純物を含
    有させることにより、p型半導体またはn型半導体を得
    る不純物半導体の製造方法において、 含有させる不純物の共有結合半径が当該不純物により置
    換される母材の構成元素の共有結合半径より大きい場合
    には、母材を構成するいずれかの元素より共有結合半径
    の小さい同族添加物(母材の構成元素と同じ族の元素で
    あって母材の構成元素以外の元素)を不純物とともに含
    有させ、含有させる不純物の共有結合半径が当該不純物
    により置換される母材の構成元素の共有結合半径より小
    さい場合には、母材を構成するいずれかの元素より共有
    結合半径の大きい同族添加物を不純物とともに含有させ
    ることを特徴とする不純物半導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy Se
    (1-y) 2 (0≦x,y≦1)からなる母材中に、A
    s、Sb、およびBiのうちの少なくとも一つからなる
    p型不純物とともに、B、Al、およびOのうちの少な
    くとも一つからなる同族添加物を含有していることを特
    徴とするp型半導体。
  3. 【請求項3】 CuInS2 からなる母材中に、P、A
    s、Sb、およびBiのうちの少なくとも一つからなる
    p型不純物とともに、B、Al、およびOのうちの少な
    くとも一つからなる同族添加物を含有していることを特
    徴とするp型半導体。
  4. 【請求項4】 Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy Se
    (1-y) 2 (0≦x,y≦1)からなる母材中に、Nお
    よび/またはBeからなるp型不純物とともに、同族添
    加物としてAg、Tl、およびTeのうちの少なくとも
    一つを含有していることを特徴とするp型半導体。
  5. 【請求項5】 CuInS2 からなる母材中に、N、B
    e、およびMgのうちの少なくとも一つからなるp型不
    純物とともに、Ag、Tl、およびTeのうちの少なく
    とも一つからなる同族添加物を含有していることを特徴
    とするp型半導体。
  6. 【請求項6】 Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy Se
    (1-y) 2 (0≦x,y≦1)からなる母材中に、Be
    および/またはMgからなるp型不純物とともに、同族
    添加物としてOを含有していることを特徴とするp型半
    導体。
  7. 【請求項7】 p型不純物の含有量は同族添加物の含有
    量の0.01〜100倍であることを特徴とする請求項
    2〜6のいずれか一つに記載のp型半導体。
  8. 【請求項8】 Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy Se
    (1-y) 2 (0≦x,y≦1)からなる母材中に、Pb
    および/またはIからなるn型不純物とともに、B、A
    l、およびOのうちの少なくとも一つからなる同族添加
    物を含有していることを特徴とするn型半導体。
  9. 【請求項9】 CuInS2 からなる母材中に、Pb、
    I、およびBrのうちの少なくとも一つからなるn型不
    純物とともに、B、Al、およびOのうちの少なくとも
    一つからなる同族添加物を含有していることを特徴とす
    るn型半導体。
  10. 【請求項10】 Cu(Inx Ga(1-x) )(Sy Se
    (1-y) 2 (0≦x,y≦1)からなる母材中に、C、
    Si、Ge、F、およびClのうちの少なくとも一つか
    らなるn型不純物とともに、Ag、Tl、およびTeの
    うちの少なくとも一つからなる同族添加物を含有してい
    ることを特徴とするn型半導体。
  11. 【請求項11】 CuInS2 からなる母材中に、C、
    Si、Ge、Sn、F、およびClのうちの少なくとも
    一つからなるn型不純物とともに、Ag、Tl、および
    Teのうちの少なくとも一つからなる同族添加物を含有
    していることを特徴とするn型半導体。
  12. 【請求項12】 n型不純物の含有量は同族添加物の含
    有量の0.01〜100倍であることを特徴とする請求
    項8〜11のいずれか一つに記載のn型半導体。
  13. 【請求項13】 請求項2〜7のいずれか一つに記載の
    p型半導体および/または請求項8〜12のいずれか一
    つに記載のn型半導体を構成材料として備えていること
    を特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100374020B1 (ko) * 2000-09-25 2003-02-26 학교법인고려중앙학원 ITO/n형 반도체층 계면에서 터널링 접합을 이용한박막 광전지 및 그 제조방법
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JP2016154244A (ja) * 2010-02-09 2016-08-25 晶元光電股▲ふん▼有限公司 光電素子及びその製造方法

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