JPH1184112A - 色合成プリズムとその製造方法及び投写型表示装置 - Google Patents

色合成プリズムとその製造方法及び投写型表示装置

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JPH1184112A
JPH1184112A JP9248366A JP24836697A JPH1184112A JP H1184112 A JPH1184112 A JP H1184112A JP 9248366 A JP9248366 A JP 9248366A JP 24836697 A JP24836697 A JP 24836697A JP H1184112 A JPH1184112 A JP H1184112A
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JP
Japan
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multilayer film
optical multilayer
combined body
plane
cutting
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Pending
Application number
JP9248366A
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English (en)
Inventor
Takaki Aoki
隆紀 青木
Takeshi Kamimura
武志 上村
Yoshito Miyatake
義人 宮武
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写型表示装置に用いる色合成手段として、
2種類のダイクロイック多層膜の平面度を向上でき、加
工が容易な色合成プリズムを実現すること。 【解決手段】 複数の透明平板111の一方の面に、第
1の光学多層膜112を蒸着し、これらを積み重ねて接
着して第1の結合体を形成する。次に接合面と直角に第
1の結合体を切断して第2の結合体を形成する。そして
透明平板の厚みと同一になるように研磨して、その片方
の切断面に第2の光学多層膜122を蒸着する。そして
元の状態になるように接着して第4の結合体を得る。そ
れを更に45゜の角度で切断し、切断面を平行研磨して
第6の結合体を作成する。更に第6の結合体を所定の寸
法に切断して、4角柱状の色合成プリズム160に仕上
げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤、緑、青の3つの
原色光を1つの光に合成する色合成プリズム及びその製
造方法と、この色合成プリズムとライトバルブを用いて
カラー映像を投写する投写型表示装置とに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】大画面の映像を得るために、映像信号に
応じた光学像をライトバルブに形成し、そのライトバル
ブに光を照射し、投写レンズにより映像光をスクリ−ン
上に拡大投写する表示装置がある。最近では、ライトバ
ルブとして液晶パネルを用いる投写型表示装置が注目さ
れている。特に、ツイストネマティック(TN)液晶の
旋光性が電界により変化する現象を利用した投写型表示
装置が商品化されている。
【0003】この種の投写型表示装置では、光出力と解
像度を上げるために赤用、緑用、青用の液晶パネルを用
い、操作を簡単にするために投写レンズを1本にした方
式が主流となっている。この方式では、3色の原色光を
1つの光に合成するために、色合成プリズムが使用され
ている。
【0004】この色合成プリズムの構造を図16に示
す。色合成プリズム80は第1〜第4の直角プリズム8
3,84,85,86で構成される。直角プリズム83
の直角を挟む1面と直角プリズム84の直角を挟む1面
には、赤反射ダイクロイック多層膜81が形成されてい
る。直角プリズム83の直角を挟む他の1面と直角プリ
ズム86の直角を挟む1面には、青反射ダイクロイック
多層膜82が形成されている。このように赤反射ダイク
ロイック多層膜81と青反射ダイクロイック多層膜82
とをここでは光学多層膜と呼ぶ。これらの光学多層膜が
X字状となるように4個の直角プリズム83〜86を接
合し、直方体状の色合成プリズムを作る。
【0005】赤反射ダイクロイック多層膜81、青反射
ダイクロイック多層膜82はいずれも高屈折率膜と低屈
折率膜とを交互に積層したものであり、赤反射ダイクロ
イック多層膜81は赤色光を反射して、緑色光と青色光
とを透過させる。青反射ダイクロイック多層膜82は青
色光を反射して、赤色光と緑色光とを透過させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16に示した色合成
プリズムにおいて、2つの赤反射ダイクロイック多層膜
81、2つの青反射ダイクロイック多層膜82は、それ
ぞれ完全に同一平面となるように接合する必要がある。
そうでない場合には、投写画像に二重像が現れたり、3
色の画素が重ならないという問題を生じる。
【0007】各プリズムを正確に貼り合わせるための方
法として、第1の直角プリズム83の高さ(W軸方向の
長さ)を第2の直角プリズム84より長くし、第4の直
角プリズム86の長さを第3の直角プリズム85より長
くする。そして両側(+W、−W方向)に矩形の露出平
面が形成されるように、第1の直角プリズム83と第2
の直角プリズム84とを接合し、第3の直角プリズム8
5と第4の直角プリズム86とを接合する。そして両側
の露出平面が同一平面となるように2つの貼り合わせプ
リズムを接着する方法が提案されている(例えば、特開
平3−138603号公報、特開平8−184798号
公報を参照)。しかし、この方法は、4個の直角プリズ
ムの直角部の直角度を厳密に確保する必要があるため、
直角プリズムの加工方法が複雑となり、それだけコスト
高になるという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、2種類のダイクロイック多層
膜をX字状に交差させた色合成プリズムにおいて、これ
らのダイクロイック多層膜の平面度を良好にできる色合
成プリズムを実現すること、及びこのような特性の色合
成プリズムを安価に製造する製造方法を実現することを
第1の目的とする。更には、この色合成プリズムを用い
てカラー映像を投写する投写型表示装置を提供すること
を第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本願の請求項1記載の発明は、屈折率nの透明
基板の厚み方向をz方向とし、 前記z方向と直角な
(x,y)平面に平行な面を前記透明基板の平板面とす
るとき、対向する2つの前記平板面を平行且つ所定厚み
tとなるよう研磨し、複数の透明平板を得る第1の工程
と、前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面
に、第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を
形成する第2の工程と、前記第2の工程で得られた複数
の透明平板を用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれる
ようにz方向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直
方体状の第1の結合体を作成する第3の工程と、前記第
3の工程の接合面と直角な切断面で前記第1の結合体を
複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向の厚みが
tとなる第2の結合体を作成する第4の工程と、前記第
2の結合体の(y,z)面と平行な研磨面の一方に、第
2の分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を形成
し、第3の結合体を作成する第5の工程と、前記第2の
光学多層膜が挟まれるように複数の前記第3の結合体を
x方向に沿って積層し、かつ前記第1の光学多層膜が
(x,y)平面と平行な同一平面を形成するよう前記第
3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて接合して
直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程と、前記
第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線を通
り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して45°とな
るよう、y軸と平行な切断面で前記第4の結合体を切断
し、端面形状が台形となる多角柱状の第5の結合体を作
成する第7の工程と、前記第7の工程の切断面と直交す
る切断面で前記第5の結合体を切断するとき、端面にお
いて前記第1及び第2の光学多層膜が直交対角線となる
ように前記切断位置を決定し、前記切断加工によって端
面が正方形となる4角柱状の第6の結合体を作成する第
8の工程と、前記第6の結合体のy軸と平行な各切断面
を研磨することにより色合成プリズムを得る第9の工程
と、を有することを特徴とするものである。
【0010】また請求項2記載の発明は、屈折率nの透
明基板の厚み方向をz方向とし、 前記z方向と直角な
(x,y)平面に平行な面を前記透明基板の平板面とす
るとき、対向する2つの前記平板面を平行且つ所定厚み
tとなるよう研磨し、複数の透明平板を得る第1の工程
と、前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面
に、第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を
形成する第2の工程と、前記第2の工程で得られた複数
の透明平板を用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれる
ようにz方向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直
方体状の第1の結合体を作成する第3の工程と、前記第
3の工程の接合面と直角な切断面で前記第1の結合体を
複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向の厚みが
tとなる第2の結合体を作成する第4の工程と、前記第
2の結合体の(y,z)面と平行な研磨面の一方に、第
2の分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を形成
し、第3の結合体を作成する第5の工程と、前記第2の
光学多層膜が挟まれるように複数の前記第3の結合体を
x方向に沿って積層し、かつ前記第1の光学多層膜が
(x,y)平面と平行な同一平面を形成するよう前記第
3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて接合して
直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程と、前記
第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線の近
傍を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して45
°となるよう、y軸と平行な切断面で前記第4の結合体
を切断し、端面形状が台形となる多角柱状の第5の結合
体を作成する第7の工程と、前記第7の工程の切断面と
直交する切断面で前記第5の結合体を切断し、前記切断
加工によって端面が正方形又は長方形となる4角柱状の
第6の結合体を作成する第8の工程と、前記第6の結合
体のy軸と平行な各切断面を研磨することにより色合成
プリズムを得る第9の工程と、を有することを特徴とす
るものである。
【0011】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
2の色合成プリズムの製造方法において、前記第9の工
程にて作成された第6の結合体を、前記第1及び第2の
光学多層膜に直角な切断面で所定長さ単位に切断するこ
とを特徴とするものである。
【0012】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
2の色合成プリズムの製造方法において、前記第1の工
程で製作される夫々の透明平板のz方向の厚みの公差
は、前記第1又は第2の光学多層膜の膜厚の100倍以
下であることを特徴とするものである。
【0013】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
2の色合成プリズムの製造方法において、前記第4の工
程で製作された夫々の第2の結合体のx方向の厚みの公
差は、前記第1又は第2の光学多層膜の膜厚の100倍
以下であることを特徴とするものである。
【0014】また請求項6記載の発明は、請求項1又は
2の色合成プリズムの製造方法において、前記第6の工
程において、前記第3の結合体の(x,y)平面に平行
な一方の端面が同一平面となるよう、前記第3の結合体
が接着されることを特徴とするものである。
【0015】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
2の色合成プリズムの製造方法において、前記第4の工
程で製作された複数の第2の結合体に対して、配列順序
と方向を示す識別符号を付け、前記第6の工程において
前記識別符号を用いて前記第2の結合体の切断順序と同
一になるよう前記第3の結合体を配列させて接合するこ
とを特徴とするものである。
【0016】また請求項8記載の発明は、請求項1の色
合成プリズムの製造方法において、第1の工程におい
て、y方向の長さが異なる第1及び第2の透明基板の2
種類を用い、y方向の長さがwの第1の透明平板とy方
向の長さがwより短い第2の透明平板とを作成し、第3
の工程において、(y,z)平面と平行な両端面が夫々
同一平面となるよう前記第1の透明平板と第2の透明平
板を交互に積層し、前記積層面の接着により(x,z)
面と平行な端面に段差が形成された第1の結合体を作成
することを特徴とするものである。
【0017】また請求項9記載の発明は、屈折率nの透
明基板の厚み方向をzとし、その平板面を(x,y)平
面とするとき、対向する2つの(x,y)平面を平行且
つ所定厚みtとなるよう前記透明基板を研磨し、複数の
透明平板を得る第1の工程と、前記第1の工程で得られ
た透明平板の一方の研磨面に、第1の分光透過率特性を
有する第1の光学多層膜を形成する第2の工程と、前記
第2の工程で得られた光学多層膜付きの透明平板を複数
枚用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれるようにz方
向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直方体状の第
1の結合体を作成する第3の工程と、前記第3の工程の
接合面と直角な切断面で、前記第1の結合体を複数個に
切断し、その切断面を研磨してx方向の厚みtの第2の
結合体を作成する第4の工程と、前記第2の結合体の一
方の研磨面(y,z)に、第2の分光透過率特性を有す
る第2の光学多層膜を形成し、第3の結合体を作成する
第5の工程と、前記第2の光学多層膜が挟まれるように
複数枚の前記第3の結合体をx方向に積層し、かつ前記
第1の光学多層膜が同一平面(x,y)を形成するよう
前記第3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて接
合して直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程
と、前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との
交線を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して4
5°となるよう、y方向に沿った切断面で前記第4の結
合体を切断し、前記切断面を研削及び研磨し、端面形状
が台形となる多角柱状の第5の結合体を作成する第7の
工程と、前記第7の工程の切断面と直交するy方向に沿
った切断面で前記第5の結合体を切断し、(x,z)端
面において前記第1及び第2の光学多層膜が直交対角線
となり、その端面形状が正方形となる4角柱状の第6の
結合体を作成する第8の工程と、前記第6の結合体のy
方向に沿った各切断面のうち未研磨面を研磨することに
より色合成プリズムを得る第9の工程と、を有すること
を特徴とするものである。
【0018】また請求項10記載の発明は、屈折率nの
透明基板の厚み方向をzとし、その平板面を(x,y)
平面とするとき、対向する2つの(x,y)平面を平行
且つ所定厚みtとなるよう前記透明基板を研磨し、複数
の透明平板を得る第1の工程と、前記第1の工程で得ら
れた透明平板の一方の研磨面に、第1の分光透過率特性
を有する第1の光学多層膜を形成する第2の工程と、前
記第2の工程で得られた光学多層膜付きの透明平板を複
数枚用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれるようにz
方向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直方体状の
第1の結合体を作成する第3の工程と、前記第3の工程
の接合面と直角な切断面で、前記第1の結合体を複数個
に切断し、その切断面を研磨してx方向の厚みtの第2
の結合体を作成する第4の工程と、前記第2の結合体の
一方の研磨面(y,z)に、第2の分光透過率特性を有
する第2の光学多層膜を形成し、第3の結合体を作成す
る第5の工程と、前記第2の光学多層膜が挟まれるよう
に複数枚の前記第3の結合体をx方向に積層し、かつ前
記第1の光学多層膜が同一平面(x,y)を形成するよ
う前記第3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて
接合して直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程
と、前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との
交線の近傍を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対
して45°となるよう、y方向に沿った切断面で前記第
4の結合体を切断し、前記切断面を研削及び研磨し、端
面形状が台形となる多角柱状の第5の結合体を作成する
第7の工程と、前記第7の工程の切断面と直交するy方
向に沿った切断面で前記第5の結合体を切断し、その端
面形状が正方形又は長方形となる4角柱状の第6の結合
体を作成する第8の工程と、前記第6の結合体のy方向
に沿った各切断面のうち未研磨面を研磨することにより
色合成プリズムを得る第9の工程と、を有することを特
徴とするものである。
【0019】また請求項11記載の発明は、請求項9又
は10の色合成プリズムの製造方法において、前記第9
の工程にて作成された第6の結合体を、y方向に所定長
さ単位に切断することを特徴とするものである。
【0020】また請求項12記載の発明は、請求項9又
は10の色合成プリズムの製造方法において、前記第1
の工程で製作される夫々の透明平板のz方向の厚みの公
差は、前記第1又は第2の光学多層膜の膜厚の100倍
以下であることを特徴とするものである。
【0021】また請求項13記載の発明は、請求項9又
は10の色合成プリズムの製造方法において、前記第4
の工程で製作された夫々の第2の結合体のx方向の厚み
の公差は、前記第1又は第2の光学多層膜の膜厚の10
0倍以下であることを特徴とするものである。
【0022】また請求項14記載の発明は、請求項9又
は10の色合成プリズムの製造方法において、前記第6
の工程において、前記第3の結合体の(x,y)平面に
平行な一方の端面が、同一平面となるよう前記第3の結
合体が接着されることを特徴とするものである。
【0023】また請求項15記載の発明は、請求項9又
は10の色合成プリズムの製造方法において、前記第4
の工程で製作された複数の第2の結合体に対して、配列
順序と方向を示す識別符号を付け、前記第6の工程にお
いて前記識別符号を用いて前記第2の結合体の切断順序
と同一になるよう前記第3の結合体を配列させ、接合す
ることを特徴とするものである。
【0024】また請求項16記載の発明は、請求項9の
色合成プリズムの製造方法において、第1の工程におい
て、y方向の長さが異なる第1及び第2の透明基板の2
種類を用い、y方向の長さが長い第1の透明平板とy方
向の長さが短い第2の透明平板を作成し、第3の工程に
おいて、(y,z)の両端面が同一平面となるよう前記
第1の透明平板と第2の透明平板を交互に積層し、前記
積層面の接着により(x,z)面に段差が形成された第
1の結合体を作成することを特徴とするものである。
【0025】また請求項17記載の発明は、請求項1〜
請求項16のいずれか記載の製造方法により作成された
ことを特徴とするものである。
【0026】また請求項18記載の発明は、赤、緑、青
の3原色を含む光を放射する光源と、前記光源から放射
された光を赤、緑、青の3つの原色光に分解する色分解
手段と、前記色分解手段から出射する各原色光を夫々入
射して、入力映像信号に応じて3原色の光学像を形成す
るR,G,Bライトバルブと、前記R,G,Bライトバ
ルブからの出射光を、1つの光軸を有する映像光に合成
する色合成手段と、前記色合成手段からの出射光を入射
し、前記映像光をスクリ−ン上に投写する投写レンズ
と、を具備し、前記色合成手段は、請求項1〜請求項1
6のいずれかの製造方法により作成された色合成プリズ
ムであることを特徴とするものである。
【0027】また請求項19記載の発明は、請求項18
の投写型表示装置において、前記R,G,Bライトバル
ブは、透過型液晶パネルであることを特徴とするもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態1における色合成
プリズムの製造方法について図1〜図4を用いて説明す
る。図1〜図4は本実施の形態1における色合成プリズ
ムの製造方法における各工程を示す斜視図である。
【0029】ここで原基材である透明平板111と色合
成プリズムの組み立て関係を分かり易くするため、座標
を定義する。図1(a)に示すように、透明平板111
の各平板面は(x,y)平面と平行な面とし、透明平板
111の厚み方向をz方向とする。またx,y方向は明
確に定義する必要はないが、以下の説明では、図1の左
右の幅方向をx方向とし、奥行き方向をyとする。
【0030】色合成プリズムの製造方法について以下に
番号を付けて説明する。 (1)第1の工程;屈折率の等しい複数の透明基板を用
意する。そして(x,y)と平行な上面と下面とが平行
となるよう、且つその厚みがtになるように透明基板を
研磨する。透明平板のz方向の厚みの公差は、後述する
第1又は第2の光学多層膜の膜厚の100倍以下であれ
ばよい。こうして多数の透明平板111を作成する。
【0031】(2)第2の工程;図1(a)に示すよう
に、透明平板111の一方の研磨面に、第1の光学多層
膜である青反射ダイクロイック多層膜112を蒸着す
る。
【0032】(3)第3の工程;図1(b)に示すよう
に、青反射ダイクロイック多層膜112が挟まれるよう
に、複数の透明平板111をz方向に沿って積層し、透
明接着剤により接着し、直方体状の第1の結合体110
を作成する。なお、最上部に位置する透明平板111に
は、青反射ダイクロイック多層膜112が形成されてい
なくてもよい。
【0033】(4)第4の工程;図2(a)に示すよう
に第1の結合体110を、その接合面に対して直角をな
す平面で複数個に切断する。このときの切断面のピッチ
は、切断しろを考慮してt+Δtとする。そして透明平
板111と等しい厚さtで平行となるように左右の面を
研磨し、第2の結合体120を作成する。
【0034】(5)第5の工程;図2(b)に示すよう
に、各第2の結合体120の研磨された(y,z)平面
と平行な一方の面に、第2の光学多層膜である赤反射ダ
イクロイック多層膜122を蒸着して、第3の結合体1
30を作成する。
【0035】(6)第6の工程;図3(a)に示すよう
に、赤反射ダイクロイック多層膜122に対して直角な
上又下側端面を、図示しない基準平面に当接させて複数
の第3の結合体130を位置決めする。そして透明接着
剤により各第3の結合体130を接着し、直方体状の第
4の結合体140を作成する。第4の結合体140は、
互いに直交する接合面で区切られた正方形端面を有する
4角柱141の集合体となる。なお、左端部に位置する
第3の結合体130には、赤反射ダイクロイック多層膜
122が形成されていなくてもよい。
【0036】(7)第7の工程;図3(b)に示すよう
に、青反射ダイクロイック多層膜112と赤反射ダイク
ロイック多層膜122とに対して45゜となるように、
またこれらの光学多層膜の交差部を通るように第4の結
合体140を、y方向に沿った切断面で切断する。こう
して図4(a)に示すように、端面形状が台形となる第
5の結合体150を作成する。得られた第5の結合体1
50の外形形状は切断毎に異なる。例えば4角柱141
の端面の対角線長をdとすると、第5の結合体150−
1、150−4では、上底がdで下底が3dの台形端面
となり、第5の結合体150−2、150−3では、上
底が3dで下底が5dの台形端面となる。
【0037】(8)第8の工程;次に図4(a)に示す
ように、第5の結合体150−1、150−4を、青反
射ダイクロイック多層膜112、赤反射ダイクロイック
多層膜122に対していずれも45゜となるように、且
つこれらの光学多層膜の交差部を通るように切断し、1
つの第6の結合体160を得る。
【0038】また図4(b)に示すように、第5の結合
体150−2、150−3を、青反射ダイクロイック多
層膜112、赤反射ダイクロイック多層膜122に対し
て45゜となるように、且つこれらの光学多層膜の交差
部を通るように切断し、3つの第6の結合体160を得
る。
【0039】図5に示すように、端面形状が5t×5t
の第4の結合体140から、断面形状が(√2t×√2
t)の第6の結合体160が8個切り出されることにな
る。第6の結合体160は4個の三角柱状の直角プリズ
ム201,202,203,204で構成されることに
なり、そのうちの1つの直角プリズム201において、
その直角部を挟む各面に青反射ダイクロイック多層膜1
12及び赤反射ダイクロイック多層膜122が形成され
る。また第6の結合体160は略正方形端面を有する4
角柱であり、光学多層膜に対する光ビームの入射方向
は、4角柱の側面と直角な方向である。
【0040】(9)第9の工程;次に図4(a),
(b)に示すように、第6の結合体160の側面である
4つの切断面151,152,161,162を研削及
び研磨して、所定の外形寸法を有する直方体にする。
【0041】(10)第10の工程;そして第6の結合
体160の4つの研磨面に、反射防止膜を蒸着する。
【0042】青反射ダイクロイック多層膜112、赤反
射ダイクロイック多層膜122の交差部を通るようにし
て作成した第5の結合体150からは、4個の三角柱状
の直角プリズムで構成される色合成プリズムが作成でき
る。また青反射ダイクロイック多層膜112、赤反射ダ
イクロイック多層膜122の交差部の近傍を通るように
して作成された第5の結合体からは、図6に示すように
3個の三角柱と1個の五角柱とで構成される色合成プリ
ズム360を作成することもできる。このように切断位
置を意図的に変えると、光の出射側が判別し易い色合成
プリズムを作成することもできる。
【0043】以上のような製造方法によれば、2つの青
反射ダイクロイック多層膜112が形成される前に、透
明平板111が平面研磨されるため、光学多層膜の平面
度が非常に良好なものとなる。また第2の結合体120
の切断面が研磨されてから、赤反射ダイクロイック多層
膜122が形成されるので、光学多層膜の平面度と平行
度が良好に確保できる。また4個の三角プリズムは、い
ずれも直角部の直角度を厳しい精度で仕上げる必要がな
いため、色合成プリズムを安価に製造することができ
る。
【0044】さらに、4個の直角プリズムの直角部は、
隣接する2個の部材が結合された状態で研磨されるの
で、エッジの欠けが生じない。そのため、青反射ダイク
ロイック多層膜112、赤反射ダイクロイック多層膜1
22の交差部の曲率半径を非常に小さくできる。
【0045】なお、青反射ダイクロイック多層膜112
と赤反射ダイクロイック多層膜122との交差角が90
゜から多少ずれたとしても、これらの光学多層膜の平面
度は確保される。従って3枚の液晶パネルを用いた投写
型表示装置にこの色合成プリズムを設けた場合、色合成
プリズムに対する各液晶パネルの位置関係を調整するこ
とにより、投写画像のコンバージェンスを補正すること
ができる。この意味で、色合成プリズムにおける各光学
多層膜の交差角の直角度が厳密に確保されなくても、実
用上全く問題は生じない。
【0046】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2における色合成プリズムの製造方法について、実施の
形態1と同様に図1〜図4を用いて説明する。
【0047】(1)実施の形態1と全く同一の手順によ
り第5の結合体150を作成する。 (2)実施の形態1と異なり、図3(b)に示すよう
に、第5の結合体150の切断面151と、切断面15
2とを研削及び研磨する。 (3)図4(a)に示すように、青反射ダイクロイック
多層膜112と赤反射ダイクロイック多層膜122に対
していずれも45゜となるように、またこれらの光学多
層膜の交差部と交差するよう第5の結合体150を切断
して第6の結合体160を作成する。 (4)第6の結合体160の右側面である切断面161
と、左側面である切断面162は未研磨面であるので、
この時点で個別に研削及び研磨して、所定の外形寸法に
仕上げる。
【0048】(5)第6の結合体160の4つの研磨さ
れた面151,152,161,162に対して反射防
止膜を蒸着する。
【0049】こうして、4個の三角柱状の直角プリズム
で構成される色合成プリズムを作成することができる。
また必要に応じて実施の形態1と同様に、図6に示すよ
うな3個の三角柱と1個の5角柱で構成される色合成プ
リズムも作成することができる。
【0050】以上の方法によれば、実施の形態1と同様
に、2種類の光学多層膜の平面度が非常に良好な色合成
プリズムを安価に作成することがでる。また、青反射ダ
イクロイック多層膜112と赤反射ダイクロイック多層
膜122の交差部の曲率半径を小さくすることができ
る。
【0051】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3における色合成プリズムの製造方法について、図7を
用いて説明する。図7は色合成プリズムの最後の製造工
程を示した説明図である。図7(a)は実施の形態1又
は2で得られた第6の結合体160の斜視図である。第
6の結合体160は4角柱状をしたプリズムであり、上
下の切断面151,152と、左右の切断面161,1
62を有している。また図7(b)は、第6の結合体1
60を3つに分割し、3つの色合成プリズム400を得
る状態を示している。
【0052】(1)まず、実施の形態1又は2と全く同
一の手順により第6の結合体160を作成する。 (2)図7(a)に示すように、第6の結合体160を
切断面152,161と直交するよう切断位置402に
て切断する。 (3)次に図7(b)に示すように、切断面403,4
04を所定の長さhになるように研削及び研磨する。こ
うして所定の外形寸法を有する色合成プリズム400を
作成する。このとき、手前側の切断面403と向側の切
断面404の加工は研削のみでもよい。
【0053】この方法によれば、青反射ダイクロイック
多層膜112と赤反射ダイクロイック多層膜122の平
面度が非常に良好な色合成プリズムを多量に製造するこ
とができ、より安価なものとなる。
【0054】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4における色合成プリズムの製造方法について、図8を
用いて説明する。図8は本実施の形態の色合成プリズム
の一部の製造工程を示した説明図である。第3の結合体
130が貼合基台501に取り付けられている。第3の
結合体130には、実施の形態1の場合と同様に青反射
ダイクロイック多層膜112と赤反射ダイクロイック多
層膜122とが形成されているものとする。
【0055】(1)先ず、実施の形態1又は2と全く同
一の手順により、第3の結合体130を作成する。 (2)図8に示すように、第3の結合体130の一方の
端面、即ち青反射ダイクロイック多層膜112が形成さ
れた面を、貼合基台501の垂直平面部502に当接さ
せる。そして、上下に位置する複数の第3の結合体13
0を透明接着剤により接着する。こうして接着面503
で接合された第4の結合体140を作成する。 (3)次に、実施の形態1又は2と全く同一の手順によ
り、第5の結合体を作成する。更に第6の結合体を作成
して、所定の外形寸法に仕上げて、反射防止膜を蒸着す
る。こうして色合成プリズムを仕上げる。
【0056】この方法によれば、第3の結合体130の
端面が一平面になるようにして接着すれば、第1の結合
体と略同じ状態の形にすることができる。即ち、青反射
ダイクロイック多層膜112は第3の結合体130の接
着後も一つの平面を形成することになるため、2種類の
光学多層膜の平面度は非常に良好なものとなる。
【0057】(実施の形態5)次に本発明の実施の形態
5における色合成プリズムの製造方法について、前述し
た図1〜図4を用いて説明する。
【0058】(1)先ず、実施の形態1又は2と全く同
一の手順により、第2の結合体120を作成する。この
とき、切断した順序と方向を識別するために、図2
(a)に示すように第2の結合体の端面に識別符号して
マ−クa,b,c,d,eを施す。 (2)図2(a)に示すように、第2の結合体120の
平行研磨された一方の面に赤反射ダイクロイック多層膜
122を蒸着して、第3の結合体130を作成する。
【0059】(3)図3(a)に示すように、第2の結
合体120が作成されたときに付与されたマ−クa〜e
を利用して、第1の結合体110と同じ状態になるよう
に第3の結合体130を配置する。第3の結合体130
の赤反射ダイクロイック多層膜122に直角な端面を、
一つの基準平面に当接させて位置決めする。そして透明
接着剤により接着し、第4の結合体140を作成する。
【0060】第4の結合体140は互いに直交する接合
面で区切られた4角柱141の集合体である。夫々の4
角柱141の隣合う2つの面には青反射ダイクロイック
多層膜112と赤反射ダイクロイック多層膜122とが
蒸着されており、これらの光学多層膜が隣接する4角柱
の間に挟まれる状態となっいる。
【0061】(4)第4の結合体140の作成以降の手
順は、実施の形態1又は2と同一の手順である。
【0062】このような製造方法によれば、透明平板1
11において、平行研磨された加工精度が通常の精密加
工精度(例えば、平行度0.03/100程度の精度)
の範囲内であれば、2種類の光学多層膜の交差部におけ
る青反射ダイクロイック多層膜112のずれは無視でき
る程度のものとなる。但し、第2の結合体120を作成
する際の両面研磨の加工しろΔtは1〜3mm程度と極
端に大きくないとする。こうして平面度の良好な色合成
プリズムを得ることができる。
【0063】(実施の形態6)次に本発明の実施の形態
6における色合成プリズムの製造方法について、図9〜
図12を用いて説明する。本実施の形態では、図9
(a)に示すように奥行き(y方向)の短い透明平板6
01と、奥行きの長い透明平板602が交互に重なるよ
う用いる。透明平板601と透明平板602の上面に青
反射ダイクロイック多層膜612を形成する。
【0064】(1)2種類の奥行き寸法で、屈折率が等
しい複数の透明平板601,602を所定の厚さになる
ように加工し、両面を平行研磨する。 (2)図9(a)に示すように、透明平板601,60
2の一方の研磨面に青反射ダイクロイック多層膜612
を蒸着する。 (3)次に図9(b)に示すように、青反射ダイクロイ
ック多層膜612が挟まれるように、透明平板601と
透明平板602とを交互に積み重ねる。そして、y方向
の両端部で略同一の段差が形成されるように透明接着剤
により夫々の透明平板を接着する。こうして第1の結合
体610を作成する。このとき、上端に位置する透明平
板601又は602には、光学多層膜が蒸着されていな
くてもよい。
【0065】(4)図10に示すように、第1の結合体
610をその接合面に対して直角をなす平面で切断す
る。そして透明平板601,602と等しい厚さに両面
を研磨し、複数個の第2の結合体620を作成する。こ
のとき、切断した順序と方向とを後で識別できるように
するために、第2の結合体620の上端面にマークa、
b、c、d,eを施すとよい。
【0066】(5)図11に示すように、第2の結合体
620の平行研磨された一方の面に、赤反射ダイクロイ
ック多層膜622を蒸着して、第3の結合体630を作
成する。
【0067】(6)図12に示すように、第2の結合体
620に付与されたマークを利用して、切断したときと
同じ順序と方向になるように第3の結合体630を並べ
る。そして、第1の結合体610の作成時に形成された
段差の一つを、貼合基台642の垂直基準面に当接させ
て位置決めする。次に、透明接着剤により接着して第4
の結合体640を作成する。このとき、左端に位置する
第3の結合体630には、光学多層膜が蒸着されていな
くてもよい。こうすると第4の結合体640は、互いに
直交する接合面で区切られた4角柱641の集合体とな
る。そして隣接する4角柱の間には赤反射ダイクロイッ
ク多層膜622と青反射ダイクロイック多層膜612が
挟まったものとなる。
【0068】(7)図13に示すように、青反射ダイク
ロイック多層膜612と赤反射ダイクロイック多層膜6
22に対して45゜となるように、且つこれらの光学多
層膜の交差部を通るように、第4の結合体640を切断
して第5の結合体650を作成する。このとき、切断面
は赤反射ダイクロイック多層膜622と青反射ダイクロ
イック多層膜612の交差部を含むか、又は交差部近傍
を通るものとなる。
【0069】(8)図14に示すように、青反射ダイク
ロイック多層膜612と赤反射ダイクロイック多層膜6
22に対して45゜となるように、且つこれらの光学多
層膜の交差部を通るように、第5の結合体650を切断
する。こうして両端面に凹凸が形成された第6の結合体
660を作成する。
【0070】(9)第6の結合体660の4つの切断面
651,652,661,662を研削及び研磨し、所
定の外形寸法に仕上げる。
【0071】(10)第6の結合体660の4つの研磨
面に、反射防止膜を蒸着する。
【0072】前記の手順において、第5の結合体650
を作成するときに、その切断面651,652を研削及
び研磨しておいてもよい。このときは第6の結合体66
0の研削及び研磨は2つの切断面661,662のみで
よい。
【0073】また、第6の結合体660で形成された段
差は、投写型表示装置に組み込むときの位置決めに利用
することができる。また、図14(c)に示すような第
6の結合体660を、所定の奥行きhになるように切断
し、切断面665を適当な仕上げ加工をする。こうする
と1つの第6の結合体660から複数個の色合成プリズ
ムを作成できる。
【0074】本実施の形態の製造方法によれば、第1の
結合体610を作成したときに形成された段差が一平面
となるように第4の結合体640が作成される。このた
め、第4の結合体640における青反射ダイクロイック
多層膜612と赤反射ダイクロイック多層膜622は非
常に良好な平面を形成することができる。このような手
順で作成された色合成プリズムは、光学多層膜の平面度
が非常に良好で、その交差部の曲率半径を小さくでき
る。
【0075】(実施の形態7)以上の実施の形態で得ら
れた色合成プリズムを用いた投写型表示装置を、本発明
の実施の形態7として以下に説明する。図15は本実施
の形態における投写型表示装置の概略構成を示す光路図
である。この投写型表示装置は、光源1、平面ミラ−
2,5、ダイクロイックミラー3,4、リレーレンズ
6,7、平面ミラー8,9、フィールドレンズ10,1
1,12、液晶パネル16,17,18、色合成プリズ
ム22、投写レンズ23を含んで構成される。
【0076】光源1は、ランプ31、凹面鏡32、フィ
ルタ33で構成されている。凹面鏡32は回転楕円の反
射面を有し、可視光を前方に反射して赤外光を後方に透
過させる。ランプ31は発光体の中心が凹面鏡32の焦
点35に位置するように配置されたものである。フィル
タ33はガラス基板で構成され、可視光を透過させ、赤
外光と紫外光とを反射させる。このため、ガラス基板の
一方の面に光学多層膜が蒸着され、他方の面に反射防止
膜が蒸着される。ランプ31から放射される白色光は、
凹面鏡32により平行に近い光に変換され、フィルタ3
3により可視光だけが平面ミラー2に向かう。
【0077】光源1を出射した光は、平面ミラー2で反
射された後、一部の光は赤透過のダイクロイックミラー
3を通過し、平面ミラー5で反射されて、フィールドレ
ンズ10、入射側偏光板13を介して液晶パネル16に
赤光として入射される。またダイクロイックミラー3で
反射された一部の光は、緑反射のダイクロイックミラー
4で反射され、フィールドレンズ11、入射側偏光板1
4を介して液晶パネル17に緑光として入射される。更
に、ダイクロイックミラー3で反射された一部の光は緑
反射のダイクロイックミラー4を通過し、平面ミラー
8、リレーレンズ7、平面ミラー9、フィールドレンズ
12、入射側偏光板15を介して液晶パネル18に青光
として入射される。
【0078】3つの液晶パネル16,17,18は、い
ずれもTN液晶パネルであり、偏光状態に応じて光学像
を形成するライトバルブである。各液晶パネル16,1
7,18からの出射光は、それぞれ出射側偏光板19,
20,21を透過し、色合成プリズム22に入射する。
色合成プリズム22は、実施の形態1〜6で説明したよ
うに、赤反射ダイクロイック多層膜および青反射ダイク
ロイック多層膜がX字状に配列されるように4個の三角
プリズムが接合されたものである。
【0079】色合成プリズム22の入射面に入射した各
原色光は、各光学多層膜によって1つの光に合成された
後、投写レンズ23に入射する。そして液晶パネル1
6,17,18に形成された光学像は投写レンズ23に
より拡大され、スクリーン上に投写される。
【0080】図15に示した構成では、光源1から各液
晶パネル16,17,18までの光路長において、青の
光路だけ他の光路より長くなる。このためリレーレンズ
を用いて青の等価光路長が赤および緑の光路長と等しく
なるようにしている。この点について、以下に説明す
る。
【0081】第1のリレーレンズ6は、凹面鏡に対応す
る実像を第2のリレーレンズ7の位置に形成する。また
第2のリレーレンズ7は第1のリレーレンズ6の近傍の
物体に対応するほぼ等倍の実像を、フィールドレンズ1
2に形成する。またフィールドレンズ12は第2のリレ
ーレンズ7の近傍の物体に対応する実像を、投写レンズ
23の瞳の近傍に形成する。こうして、凹面鏡に対応す
る実像を投写レンズ23の瞳の近傍に形成することがで
きる。フィールドレンズ10,11も凹面鏡に対応する
実像を投写レンズ23の瞳の近傍に形成する。こうし
て、青の光路において、光源からの出射光を投写レンズ
23まで効率良く導くことができる。
【0082】図15に示した投写型表示装置では、色合
成プリズムにおける2種類のダイクロイック多層膜の平
面度が良好であるため、投写画像に二重像が現れず、3
色の投写画像の対応する各画素のずれを非常に小さくす
ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1〜17記載
の発明によれば、2種類の光学多層膜の平面度が非常に
良好な色合成プリズムを安価に製造することができる。
【0084】また請求項18記載の発明によれば、上記
の発明の色合成プリズムを色合成手段として用いること
により、投写画像に二重像が現れず、3色の投写画像の
対応する各画素のズレが非常に少ない投写型表示装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの製造方法(その1)の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの製造方法(その2)の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの製造方法(その3)の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの製造方法(その4)の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの製造方法(その5)の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1〜5における色合成プリ
ズムの切出例を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3における色合成プリズム
の製造方法の一部を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態4における色合成プリズム
の製造方法の一部を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態6における色合成プリズム
の製造方法(その1)を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態6における色合成プリズ
ムの製造方法(その2)を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態6における色合成プリズ
ムの製造方法(その3)を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態6における色合成プリズ
ムの製造方法(その4)を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態6における色合成プリズ
ムの製造方法(その5)を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態6における色合成プリズ
ムの製造方法(その6)を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態7における投写型表示装
置の概略構成を示す光路図である。
【図16】従来の色合成プリズムの構成例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 光源 2,5,8,9 平面ミラー 3,4 ダイクロイックミラー 6,7 リレーレンズ 10,11,12 フィールドレンズ 13,14,15 入射側偏光板 16,17,18 液晶パネル 19,20,21 出射側偏光板 22,360,400 色合成プリズム 23 投写レンズ 31 ランプ 32 凹面鏡 33 フィルタ 81,122,622 赤反射ダイクロイック多層膜 82,112,612 青反射ダイクロイック多層膜 83,84,85,86 直角プリズム 110,610 第1の結合体 111,601,602 透明平板 120,620 第2の結合体 130,630 第3の結合体 140,640 第4の結合体 141,641 4角柱 150,150−1〜150−4,650,650−1
〜650−4 第5の結合体 151,152,161,162,665 切断面 160,660 第6の結合体 201〜204 直角プリズム 501,542 貼合基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 33/12 G03B 33/12 H04N 9/31 H04N 9/31 C

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率nの透明基板の厚み方向をz方向
    とし、 前記z方向と直角な(x,y)平面に平行な面を
    前記透明基板の平板面とするとき、対向する2つの前記
    平板面を平行且つ所定厚みtとなるよう研磨し、複数の
    透明平板を得る第1の工程と、 前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面に、
    第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を形成
    する第2の工程と、 前記第2の工程で得られた複数の透明平板を用いて、前
    記第1の光学多層膜が挟まれるようにz方向に積層し、
    透明接着剤を用いて接合して直方体状の第1の結合体を
    作成する第3の工程と、 前記第3の工程の接合面と直角な切断面で前記第1の結
    合体を複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向の
    厚みがtとなる第2の結合体を作成する第4の工程と、 前記第2の結合体の(y,z)面と平行な研磨面の一方
    に、第2の分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を
    形成し、第3の結合体を作成する第5の工程と、 前記第2の光学多層膜が挟まれるように複数の前記第3
    の結合体をx方向に沿って積層し、かつ前記第1の光学
    多層膜が(x,y)平面と平行な同一平面を形成するよ
    う前記第3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて
    接合して直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程
    と、 前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線
    を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して45°
    となるよう、y軸と平行な切断面で前記第4の結合体を
    切断し、端面形状が台形となる多角柱状の第5の結合体
    を作成する第7の工程と、 前記第7の工程の切断面と直交する切断面で前記第5の
    結合体を切断するとき、端面において前記第1及び第2
    の光学多層膜が直交対角線となるように前記切断位置を
    決定し、前記切断加工によって端面が正方形となる4角
    柱状の第6の結合体を作成する第8の工程と、 前記第6の結合体のy軸と平行な各切断面を研磨するこ
    とにより色合成プリズムを得る第9の工程と、を有する
    ことを特徴とする色合成プリズムの製造方法。
  2. 【請求項2】 屈折率nの透明基板の厚み方向をz方向
    とし、 前記z方向と直角な(x,y)平面に平行な面を
    前記透明基板の平板面とするとき、対向する2つの前記
    平板面を平行且つ所定厚みtとなるよう研磨し、複数の
    透明平板を得る第1の工程と、 前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面に、
    第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を形成
    する第2の工程と、 前記第2の工程で得られた複数の透明平板を用いて、前
    記第1の光学多層膜が挟まれるようにz方向に積層し、
    透明接着剤を用いて接合して直方体状の第1の結合体を
    作成する第3の工程と、 前記第3の工程の接合面と直角な切断面で前記第1の結
    合体を複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向の
    厚みがtとなる第2の結合体を作成する第4の工程と、 前記第2の結合体の(y,z)面と平行な研磨面の一方
    に、第2の分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を
    形成し、第3の結合体を作成する第5の工程と、 前記第2の光学多層膜が挟まれるように複数の前記第3
    の結合体をx方向に沿って積層し、かつ前記第1の光学
    多層膜が(x,y)平面と平行な同一平面を形成するよ
    う前記第3の結合体の端面を揃え、透明接着剤を用いて
    接合して直方体状の第4の結合体を作成する第6の工程
    と、 前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線
    の近傍を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して
    45°となるよう、y軸と平行な切断面で前記第4の結
    合体を切断し、端面形状が台形となる多角柱状の第5の
    結合体を作成する第7の工程と、 前記第7の工程の切断面と直交する切断面で前記第5の
    結合体を切断し、前記切断加工によって端面が正方形又
    は長方形となる4角柱状の第6の結合体を作成する第8
    の工程と、 前記第6の結合体のy軸と平行な各切断面を研磨するこ
    とにより色合成プリズムを得る第9の工程と、を有する
    ことを特徴とする色合成プリズムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第9の工程にて作成された第6の結
    合体を、前記第1及び第2の光学多層膜に直角な切断面
    で所定長さ単位に切断することを特徴とする請求項1又
    は2記載の色合成プリズムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程で製作される夫々の透明
    平板のz方向の厚みの公差は、前記第1又は第2の光学
    多層膜の膜厚の100倍以下であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の色合成プリズムの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第4の工程で製作された夫々の第2
    の結合体のx方向の厚みの公差は、前記第1又は第2の
    光学多層膜の膜厚の100倍以下であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の色合成プリズムの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第6の工程において、前記第3の結
    合体の(x,y)平面に平行な一方の端面が同一平面と
    なるよう、前記第3の結合体が接着されることを特徴と
    する請求項1又は2記載の色合成プリズムの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第4の工程で製作された複数の第2
    の結合体に対して、配列順序と方向を示す識別符号を付
    け、前記第6の工程において前記識別符号を用いて前記
    第2の結合体の切断順序と同一になるよう前記第3の結
    合体を配列させて接合することを特徴とする請求項1又
    は2記載の色合成プリズムの製造方法。
  8. 【請求項8】 第1の工程において、y方向の長さが異
    なる第1及び第2の透明基板の2種類を用い、y方向の
    長さがwの第1の透明平板とy方向の長さがwより短い
    第2の透明平板とを作成し、 第3の工程において、(y,z)平面と平行な両端面が
    夫々同一平面となるよう前記第1の透明平板と第2の透
    明平板を交互に積層し、前記積層面の接着により(x,
    z)面と平行な端面に段差が形成された第1の結合体を
    作成することを特徴とする請求項1又は2記載の色合成
    プリズムの製造方法。
  9. 【請求項9】 屈折率nの透明基板の厚み方向をzと
    し、その平板面を(x,y)平面とするとき、対向する
    2つの(x,y)平面を平行且つ所定厚みtとなるよう
    前記透明基板を研磨し、複数の透明平板を得る第1の工
    程と、 前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面に、
    第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を形成
    する第2の工程と、 前記第2の工程で得られた光学多層膜付きの透明平板を
    複数枚用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれるように
    z方向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直方体状
    の第1の結合体を作成する第3の工程と、 前記第3の工程の接合面と直角な切断面で、前記第1の
    結合体を複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向
    の厚みtの第2の結合体を作成する第4の工程と、 前記第2の結合体の一方の研磨面(y,z)に、第2の
    分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を形成し、第
    3の結合体を作成する第5の工程と、 前記第2の光学多層膜が挟まれるように複数枚の前記第
    3の結合体をx方向に積層し、かつ前記第1の光学多層
    膜が同一平面(x,y)を形成するよう前記第3の結合
    体の端面を揃え、透明接着剤を用いて接合して直方体状
    の第4の結合体を作成する第6の工程と、 前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線
    を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して45°
    となるよう、y方向に沿った切断面で前記第4の結合体
    を切断し、前記切断面を研削及び研磨し、端面形状が台
    形となる多角柱状の第5の結合体を作成する第7の工程
    と、 前記第7の工程の切断面と直交するy方向に沿った切断
    面で前記第5の結合体を切断し、(x,z)端面におい
    て前記第1及び第2の光学多層膜が直交対角線となり、
    その端面形状が正方形となる4角柱状の第6の結合体を
    作成する第8の工程と、 前記第6の結合体のy方向に沿った各切断面のうち未研
    磨面を研磨することにより色合成プリズムを得る第9の
    工程と、を有することを特徴とする色合成プリズムの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 屈折率nの透明基板の厚み方向をzと
    し、その平板面を(x,y)平面とするとき、対向する
    2つの(x,y)平面を平行且つ所定厚みtとなるよう
    前記透明基板を研磨し、複数の透明平板を得る第1の工
    程と、 前記第1の工程で得られた透明平板の一方の研磨面に、
    第1の分光透過率特性を有する第1の光学多層膜を形成
    する第2の工程と、 前記第2の工程で得られた光学多層膜付きの透明平板を
    複数枚用いて、前記第1の光学多層膜が挟まれるように
    z方向に積層し、透明接着剤を用いて接合して直方体状
    の第1の結合体を作成する第3の工程と、 前記第3の工程の接合面と直角な切断面で、前記第1の
    結合体を複数個に切断し、その切断面を研磨してx方向
    の厚みtの第2の結合体を作成する第4の工程と、 前記第2の結合体の一方の研磨面(y,z)に、第2の
    分光透過率特性を有する第2の光学多層膜を形成し、第
    3の結合体を作成する第5の工程と、 前記第2の光学多層膜が挟まれるように複数枚の前記第
    3の結合体をx方向に積層し、かつ前記第1の光学多層
    膜が同一平面(x,y)を形成するよう前記第3の結合
    体の端面を揃え、透明接着剤を用いて接合して直方体状
    の第4の結合体を作成する第6の工程と、 前記第1の光学多層膜と前記第2の光学多層膜との交線
    の近傍を通り、前記第1及び第2の光学多層膜に対して
    45°となるよう、y方向に沿った切断面で前記第4の
    結合体を切断し、前記切断面を研削及び研磨し、端面形
    状が台形となる多角柱状の第5の結合体を作成する第7
    の工程と、 前記第7の工程の切断面と直交するy方向に沿った切断
    面で前記第5の結合体を切断し、その端面形状が正方形
    又は長方形となる4角柱状の第6の結合体を作成する第
    8の工程と、 前記第6の結合体のy方向に沿った各切断面のうち未研
    磨面を研磨することにより色合成プリズムを得る第9の
    工程と、を有することを特徴とする色合成プリズムの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記第9の工程にて作成された第6の
    結合体を、y方向に所定長さ単位に切断することを特徴
    とする請求項9又は10記載の色合成プリズムの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第1の工程で製作される夫々の透
    明平板のz方向の厚みの公差は、前記第1又は第2の光
    学多層膜の膜厚の100倍以下であることを特徴とする
    請求項9又は10記載の色合成プリズムの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第4の工程で製作された夫々の第
    2の結合体のx方向の厚みの公差は、前記第1又は第2
    の光学多層膜の膜厚の100倍以下であることを特徴と
    する請求項9又は10記載の色合成プリズムの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第6の工程において、前記第3の
    結合体の(x,y)平面に平行な一方の端面が、同一平
    面となるよう前記第3の結合体が接着されることを特徴
    とする請求項9又は10記載の色合成プリズムの製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第4の工程で製作された複数の第
    2の結合体に対して、配列順序と方向を示す識別符号を
    付け、前記第6の工程において前記識別符号を用いて前
    記第2の結合体の切断順序と同一になるよう前記第3の
    結合体を配列させ、接合することを特徴とする請求項9
    又は10記載の色合成プリズムの製造方法。
  16. 【請求項16】 第1の工程において、y方向の長さが
    異なる第1及び第2の透明基板の2種類を用い、y方向
    の長さが長い第1の透明平板とy方向の長さが短い第2
    の透明平板を作成し、 第3の工程において、(y,z)の両端面が同一平面と
    なるよう前記第1の透明平板と第2の透明平板を交互に
    積層し、前記積層面の接着により(x,z)面に段差が
    形成された第1の結合体を作成することを特徴とする請
    求項9又は10記載の色合成プリズムの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項16のいずれか記載
    の製造方法により作成されたことを特徴とする色合成プ
    リズム。
  18. 【請求項18】 赤、緑、青の3原色を含む光を放射す
    る光源と、 前記光源から放射された光を赤、緑、青の3つの原色光
    に分解する色分解手段と、 前記色分解手段から出射する各原色光を夫々入射して、
    入力映像信号に応じて3原色の光学像を形成するR,
    G,Bライトバルブと、 前記R,G,Bライトバルブからの出射光を、1つの光
    軸を有する映像光に合成する色合成手段と、 前記色合成手段からの出射光を入射し、前記映像光をス
    クリ−ン上に投写する投写レンズと、を具備し、 前記色合成手段は、請求項1〜請求項16のいずれかの
    製造方法により作成された色合成プリズムであることを
    特徴とする投写型表示装置。
  19. 【請求項19】 前記R,G,Bライトバルブは、 透過型液晶パネルであることを特徴とする請求項18記
    載の投写型表示装置。
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