JPH1182868A - 管継手付ライニング管 - Google Patents

管継手付ライニング管

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JPH1182868A
JPH1182868A JP23479797A JP23479797A JPH1182868A JP H1182868 A JPH1182868 A JP H1182868A JP 23479797 A JP23479797 A JP 23479797A JP 23479797 A JP23479797 A JP 23479797A JP H1182868 A JPH1182868 A JP H1182868A
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JP
Japan
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pipe
lining
joint
layer
thick
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Withdrawn
Application number
JP23479797A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Ono
芳美 小野
Nobuhisa Suzuki
信久 鈴木
Akihiko Kato
昭彦 加藤
Masaki Yoshikawa
正樹 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1182868A publication Critical patent/JPH1182868A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L58/00Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
    • F16L58/04Coatings characterised by the materials used

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現地施工が容易であり、圧縮荷重や繰り返し
荷重に対して強い耐震性を有し、しかも防食処理を施し
た管継手付ライニング管を提供することを目的するもの
である。 【解決手段】 本管10とその管両端の管端厚肉部によ
る管継手部11と12が設けられ、且つ本管10内表
面、管端厚肉部内表面および管当接面にライニング層を
施した管継手付ライニング管であり、管継手部11、1
2が管端厚肉部で形成され、この厚肉部内表面および管
当接面にライニング層13を配置することで、管の腐食
の防止と継手部からの水漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管継手付ライニン
グ管に関し、詳しくは、金属管、樹脂管、複合材料管、
複合構造管などによる防食機能を有する管継手付のライ
ニング管であり、管口径、管内流体、内圧および敷設環
境などの配管条件によらず広く適応可能であり、しかも
管継手部は、引張・圧縮の軸変位や曲げ変位に対する延
性強度、座屈強度および疲労強度が本管同等以上である
管継手付ライニング管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の管継手付ライニング管に
関し、鋼管1の端部にフランジが溶接または鋳造されて
設けられ、互いのフランジ2を付き合わせてボルト3と
ナット4によって締結されている。鋼管1の内面には腐
食を防止するライニング層5が設けられている。しか
し、この種の管継手付ライニング管は、埋設配管として
使用された場合に、引張・圧縮の軸変位や曲げ変位に対
する延性強度、座屈強度および疲労強度等に問題があ
り、耐震性を有するものではない。このような問題点を
解決する管継手としては滑り型伸縮継手等があるが、接
合のためのボルトの本数が多く、作業工数がかかる等の
難点があり、全ての配管をこの種の継手で配管するには
困難である。
【0003】図10(a)、(b)は継手付配管の一例
を示し、同図(a)はその半裁断面図、同図(b)はそ
の要部断面図である。同図において、鋼管の端部に突起
付差込部6、7が設けられた突起付差込管1a、1bが
接合されている。突起付差込部6は、管端の内面に多数
の波状突起を有する軸対称状の凹凸付テーパ面が形成さ
れ、突起付差込部7は、管端の外面に多数の波状突起が
形成された軸対称状の凹凸付テーパ面が形成されてい
る。突起付差込管1a、1bは、互いに圧入することに
より、軸方向の相対変位あるいは荷重によってテーパ面
に形成された凸部と凹部が噛み合って接合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
管継手付ライニング管では、多くのボルトで締結する必
要があり、作業工数がかかる欠点があるとともに、大規
模な地震に対してフランジ部に荷重が加わると、破壊し
易い欠点がある。また、図10の継手付配管は、突起付
差込管継手を備えており、テーパ面に多数の波状突起が
管端部の内面あるいは外面に形成されている。継手部は
本管肉厚より薄くなり、有効管厚が減少する欠点があ
る。この継手部には応力集中などが生じて、継手部の強
度を本管同等以上とするのは極めて困難であり、この継
手部が大規模地盤変位に対する管体延性強度の低下を招
く欠点がある。また、地震による繰り返し荷重に対する
十分な疲労強度も得られず、通常のねじ継手並の継手性
能しか確保できない欠点がある。さらに、突起付差込管
継手は、繰り返し荷重に対して、隙間が生じ易く、継手
部のシール性や強度等の低下が発生し易い欠点がある。
一方、管材料が管内流体によって溶解する場合は、輸送
流体の汚染が問題となる欠点がある。また、この突起付
差込管継手部は腐食を防ぐためのライニング層を施した
ものではなく、管材料が管内流体に曝されて腐食してシ
ール性や継手強度等が劣化する問題がある。さらに、ラ
イニング材が管材料の撓みに追従する可能であって、繰
り返し荷重に対して弾性回復力を有することが要求され
る。
【0005】この種の埋設用配管では、大規模な地震に
耐え得る継手構造とする必要があり、先ず、継手に適用
する管材料が延性に富む材料であることが前提である。
その上で、引張・圧縮の軸変位や曲げ変位に対する延性
強度、座屈強度および疲労強度が本管と同等以上である
ことが不可欠な条件となる。さらに、管継手の現地での
施工に当たって、溶接等の熟練を要することなく、施工
能率が良好であり、施工品質が安定していることが重要
である。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、現地施工が容易であり、圧縮荷重や繰
り返し荷重に対して強い耐震性を有し、しかも防食処理
を施した管継手付ライニング管を提供することを目的す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、請求項に対応して説
明する。請求項1の発明は、本管とその管両端の管端厚
肉部による継手部とが設けられ、且つ前記管内表面、前
記管端厚肉部内表面および管当接面にライニング層を施
したことを特徴とする管継手付ライニング管である。こ
の構成では、継手部が管端厚肉部で形成され、この管端
厚肉部内表面および管当接面にライニング層を配置する
ことで、管の腐食の防止と継手部からの水漏れを防止す
る。
【0008】また、請求項2の発明は、本管とその管両
端の管端厚肉部による継手部とが設けられ、且つ前記管
内表面、前記管端厚肉部内表面、管当接面および前記継
手部の管接合面にライニング層を施したことを特徴とす
る管継手付ライニング管である。この構成では、継手部
が管端厚肉部で形成され、この管端厚肉部内表面、管当
接面、管接合面にライニング層を配置することで、管の
腐食の防止と継手部からの水漏れを防止する。
【0009】また、請求項3の発明は、前記管端厚肉部
内表面および管接合面にライニング層を施したことを特
徴とする請求項2記載の管継手付ライニング管である。
この構成では、管接合面にライニング層を配置すること
で、継手部の隙間を塞ぎ、継手部からの水漏れ等を防止
する。
【0010】また、請求項4の発明は、前記ライニング
層が単層あるいは多層であることを特徴とする請求項
1、2または3記載の管継手付ライニング管である。こ
の構成では、単層あるいは多層のライニング層を形成し
ており、防食のみならず、ライニング層の下地層や吸水
性樹脂層を被覆した構造とする。
【0011】また、請求項5の発明は、前記ライニング
層が樹脂成形した単数または複数のライニング材を熱融
着したものであることを特徴とする請求項1、2、3ま
たは4記載の管継手付ライニング管である。この構成で
は、前記ライニング層が予め樹脂を成形した成型品を用
いて、鋼管等に挿入して熱融着させて形成したものであ
る。
【0012】また、請求項6の発明は、前記ライニング
層が非成形材料の塗装、めっき、吹付による層であるこ
とを特徴とする管継手付ライニング管である。この構成
では、耐震性を有する構造である継手部が管端厚肉部に
形成され、管内表面、管端厚肉部内表面および管接合接
触面に、上記のような非成形材料を配置することで継手
部の隙間を塞ぎ、継手部からの水漏れ等を防止する。
【0013】また、請求項7の発明は、前記管端厚肉部
内表面に形成された前記ライニング層が水分または油性
を吸収する吸水性または吸油性樹脂層を含むことを特徴
とする請求項1〜6の何れかに記載の管継手付ライニン
グ管である。この構成では、ライニング層として、例え
ば吸水性または吸油性樹脂を用いることで、吸水性また
は吸油性樹脂が膨張して継手部の隙間を塞ぎ水漏れを防
止する。
【0014】また、請求項8の発明は、本管とその管両
端に管状厚肉部による継手部とが設けられ、前記管内表
面、前記管端厚肉部内表面および管当接面にライニング
層を施し、前記管当接面のライニング層は、管内流体に
よって膨張する材質であることを特徴とする管継手付ラ
イニング管である。この構成では、ライニング層とし
て、管内流体によって膨張する材質が、例えば吸水性樹
脂であることで、吸水性または吸油性樹脂樹脂が膨張し
て継手部の隙間を塞ぎ水漏れや油漏れを防止する。
【0015】また、請求項9の発明は、前記管当接面ま
たは前記管接合面に施された前記ライニング層は、加熱
によって膨張する材質を含むことを特徴とする請求項1
〜8の何れかに記載の管継手付ライニング管である。こ
の構成では、ライニング層として、加熱によって膨張す
る材質を用いることで、ライニング層が膨張して継手部
の隙間を塞ぎ水漏れを防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管継手付ライ
ニング管の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。 (実施形態1)図1は、本発明に係る差込型の管継手付
ライニング管の一実施形態を示す半裁断面による外観図
である。図2は図1の管継手付ライニング管の詳細構造
と接合方法を示す半裁断面図である。図3(a)は管継
手付ライニング管の受口と差口とを示す詳細な断面図、
同図(b)は管継手付ライニング管の接合状態を示す図
であり、同図(c)は差込型の管継手付ライニング管の
他の実施形態を示している。
【0017】図1は管継手付ライニング管を示し、10
は本管であり、その両端部には管端厚肉部である管継手
部材11、12が溶接部Mで接合されている。本管10
と管継手部材11の内面とその接合部14、管継手部材
12の内面の接合部15、および管当接面にはライニン
グ材13が施されている。図2に示したように、管継手
付ライニング管の一方の管継手部材12(受口)に、他
方の管継手付ライニング管の管継手部材11(差口)が
矢印方法に圧力を加えられて、図3(b)に示すように
接合される。なお、継手付ライニング管の管長Lp、継
手外径Di、継手長Lj、管外径Dp、管内径Dpi、ラ
イニング厚tl、管厚tpは、図1に示した通りであ
る。
【0018】続いて、管継手部材11、12について、
図3(a)を参照して説明する。管継手部材11(差
口)は、その外面に軸対称状に鋸刃状の凹凸付テーパ面
14aが形成されている。管継手部材12(受口)は、
その内面に軸対称状に鋸刃状の凹凸付テーパ面15aが
形成されている。凹凸付テーパ面14a、15aには、
ライニング層13がそれぞれ形成されている。凹凸付テ
ーパ面14aは管端方向に絞られており、山部16aと
谷部16bとによる軸対称状であって鋸刃状凹凸が形成
され、凹凸付テーパ面15aは管端方向に広がり、山部
18aと谷部18bとによる軸対称状であって鋸刃状凹
凸が形成されている。管継手部材11、12の端部は管
当接面17、19が形成されている。管当接面17、1
9は、軸に対して垂直な面であり、ライニング層13
は、管当接面17、19を覆っている。なお、図3
(b)に示すように、凹凸付テーパ面14a、15aが
ライニング層13を挟んで噛み合って接合している。
【0019】ライニング層13は、管継手付ライニング
管の内面と管継手部材11の厚肉部内面を覆っている。
このライニング層13は、塗装、めっき、吹付、貼付な
どによる非成型材料であるか、または、樹脂成形した単
層や多層構造である。樹脂成形したものである場合、熱
融着して被着してもよい。ポリエチレン粉体塗装、PE
EK(高耐熱樹脂:ポリエーテルエーテルケトン)の静
電粉体塗装、エポキシ系樹脂のコーティングあるいは硬
質塩化ビニルの形成品を管体表面に加熱接着する。ライ
ニング層13の厚さは管径によって多少異なるが0.1
〜5.0mm程度である。
【0020】ライニング層13を多層とした場合は、例
えば下地層、中間層、吸水性樹脂層等で構成される。吸
水性樹脂層は、架橋ポリアクリル樹脂等の架橋構造であ
って、水と親和性のある樹脂で構成される。管内流体が
水以外の物質であれば、その上層の樹脂はその流体と親
和性のある材質が用いられる。接合部14と15は、凹
凸付テーパ面14a、15aがライニング層13を介し
て接合されている。従って、管内流体が油性流体であれ
ば吸油性樹脂を上層に配置することで、管継手付ライニ
ング管の接合部で、ライニング層13が管内流体と接触
することで膨張して接合部の隙間を塞ぐことで管内流体
の漏れを防止することができる。なお、管継手付ライニ
ング管が接合する部分のみに吸水性樹脂層や吸油性樹脂
層を配置してもよい。
【0021】さらに、管継手部材11、12は、溶接部
Mから本管10と同一直径で延在して、本管から先端に
向かうに連れて軸対称方向に広がるテーパ状部分に管端
厚肉部に形成されており、管継手付ライニング管は繰り
返し荷重に対して強い構造となっている。そして、凹凸
付テーパ面14a、15aは全体として穏やかなテーパ
であり、凹凸付テーパ面14aと15aの鋸刃状突起
は、その勾配αが管軸方向で1/2(約30度)〜1/
20(約3度)であり、接合した継手部の厚みは、被接
合管11の厚さの2〜5倍である。凹凸付テーパ面14
a、15aの谷部までの厚さは被接合管11の厚さの1
〜3倍である。従って、凹凸付テーパ面14a、15a
の噛み合いが強固であり、しかも適度な弾性を有し、管
継手付ライニング管を埋設配管として使用した場合、圧
縮や曲げ荷重に強い特性を有する。
【0022】また、凹凸付テーパ面のテーパ角度は、半
径方向に対して摩擦角度以上、例えば3〜5度に設定す
ることにより、差込み時の摺動抵抗を少なくすることが
できるとともに、ライニング層が摺動抵抗を少なくする
効果をも有する。一方、管継手付ライニング管が接合さ
れて、一体構造とした場合の繰り返し荷重に対する信頼
性を向上させには、テーパ角を摩擦角以下に設定すると
よい。なお、鋸刃の山の数は、一組以上とするが、その
ピッチは山の高さや被接合管と継手部の材料強度比など
から設定される。
【0023】なお、差込型の管継手付ライニング管は、
図3(b)の形状に限らず、図3(c)に示したような
厚肉部の管継手部材が管内面に張り出す形状としてもよ
いことは明らかである。
【0024】(実施形態2)図4は、本発明に係る管継
手付ライニング管の他の実施形態を示す半裁断面図であ
る。図5(a)は管継手付ライニング管が接合された半
裁断面図であり、図5(b)はその軸方向からの図であ
る。図4は、管継手付ライニング管20とその締結方法
を示す図である。管継手付ライニング管20は、管端部
に管継手部材11、12が本管10に溶接され、管継手
部材11は、本管10と同等の管厚の管先端に向かうに
連れて広がるテーパ部分に管端厚肉部21が形成され、
管端厚肉部21の管当接面24に環状溝部22が形成さ
れている。環状溝部22には、締結時にOリング28が
挿入される。一方、継手部12は、本管10と同等の管
厚の管先端に向かうに連れて広がるテーパ状に管端厚肉
部23が形成され、その先端部に管当接面25が形成さ
れている。そして、管継手付ライニング管20には、本
管10と継手部11の内面および管当接面24、25に
ライニング層13が形成されている。ライニング層13
は実施形態1と同等の材質である。管当接面24、25
は軸に対して垂直な面である。
【0025】管継手付ライニング管20は、図5(a)
に示したように、管端厚肉部21、23がカップリング
部材26の環状溝部27に収納されて締結されている。
カップリング部材26は、同図(b)に示したように、
回動自在な半割カップリング部材26a、26bが設け
られ、半割カップリング部材26a、26bの環状溝部
27に管端厚肉部21、23が収納されて、半割カップ
リング部材26a、26bはボルト29で締結されてい
る。管継手付ライニング管20が互いに接合する部分に
はライニング層13が設けられ、且つOリング28でシ
ール性を高めている。ライニング層13は、水や油等に
よって膨張する材質を利用することで、一層機密性を高
めることができる。膨張する材質は、管内流体に応じて
選択すればよい。
【0026】(実施形態3)図6は、本発明に係る管継
手付ライニング管の他の実施形態を示す半裁断面図であ
る。図7(a)は管継手付ライニング管が接合された半
裁断面図であり、図7(b)はその軸方向からの半裁図
である。図6は管継手付ライニング管30とその締結方
法を示している。管継手付ライニング管30は、本管1
0とその両端部にそれぞれ継手部11、12が溶接され
ている。継手部11は、本管10と同等の管厚の管先端
に向かうに連れて広がるテーパ部分に管端厚肉部31が
形成され、管端厚肉部31に管当接面34に環状溝部3
2が形成されている。環状溝部32には、接合時にシー
ル性を高めるOリング38が挿入される。継手部12
は、本管10と同等の管厚の管先端に向かうに連れて広
がるテーパ部分に管端厚肉部33が形成され、その先端
部に管当接面35が形成されている。また、管端厚肉部
31、33には、それぞれ環状溝39a、39bが形成
され、管端厚肉部31の先端の外径は、管端厚肉部31
の最も厚い部分の外径よりも小さい。管当接面34、3
5は、軸に対して垂直な面である。そして、管継手付ラ
イニング管30には、本管10と継手部11、12の内
面および管当接面34、35および環状溝部32にライ
ニング層13が形成されている。ライニング層13は実
施形態1と同等の材質である。
【0027】管継手付ライニング管30は、図7(a)
に示したように、管端厚肉部31、33の先端部31
a、33aが嵌合型締結部材36の環状溝部37に収納
されるとともに、嵌合型締結部材36の凸部36aが管
端厚肉部31、33の環状溝39a、39bにそれぞれ
嵌合することで締結される。嵌合型締結部材36は、同
図(b)に示したように、半割嵌合型締結部材36a、
36bからなり、環状溝部37に管端厚肉部31、33
の先端部31a、33aを嵌合させることによって、管
継手付ライニング管30同士を締結されている。管継手
付ライニング管20が互いに接合する部分にはライニン
グ層13が設けられ、且つOリング38でシール性を高
めている。ライニング層13は、管内流体、例えば水等
によって膨張する材質を利用することで、一層機密性を
高めることができる。膨張する材質は、管内流体に応じ
て選択すればよい。環状溝部39a、39bの側断面は
テーパ状であり、嵌合型締結部材36の凸部36aがこ
の環状溝部39a、39bに強固に固着されて嵌合型締
結部材36が嵌合される。
【0028】(実施形態4)図8は、本発明に係る管継
手付ライニング管の他の実施形態を示し、同図(a)は
管継手付ライニング管の外概図、同図(b)は接合した
管継手付ライニング管の半裁断面図、同図(c)は軸方
向からの半裁図である。図8において、管継手付ライニ
ング管40は、本管10の両管端に継手部11、12が
溶接部Mで接続されており、継手部(受口)11は、本
管10の管厚と等しい肉厚から先端に向かうに従ってテ
ーパ状に広がる管端厚肉部41が形成され、環状厚肉部
41の先端部に本管10の管厚と等しい肉厚の環状部4
1aが設けられている。環状部41aには挿入口41b
が設けられている。継手部(差口)12は、本管10の
管厚と等しい肉厚から先端に向かうに従ってテーパ状に
広がる管端厚肉部43が形成され、管端厚肉部43に楔
状嵌合穴43aが設けられている。そして、本管10と
継手部11、12の内面には、ライニング層13が設け
られ、継手部11、12の先端面41c、43bにライ
ニング層13a、環状部41aの内面にライニング層1
3bおよび継手部43の外径部にライニング層13bが
設けられている。先端面41c、43bは、軸に対して
垂直な面である。ライニング層13、13a、13bの
材質は、実施形態1と同様である。
【0029】この管継手付ライニング管40は、一方の
管継手付ライニング管40の継手部12を継手部11に
差し込み、続いて楔状係止部材42を挿入口41bから
楔状嵌合穴43aに圧入して管継手付ライニング管40
同士を強固に固着させる。なお、挿入口41bの長手方
向を管軸方向に揃えてもよい。楔状係止部材42には、
例えば銅、ニッケル・クロム鋼等を使用することでその
材質の延性によって強固に固着することができる。ま
た、管継手付ライニング管40同士の当接面に、Oリン
グを設けてシール性を高めてもよい。
【0030】上記したように、本発明の管継手付ライニ
ング管は、本管内面、継手部にライニング層が施されて
おり、管内流体による腐食の防止と漏れが防止できると
ともに、テーパ状に管外径が広がって管端厚肉部が形成
されており、埋設管として使用した場合であっても地盤
変位等による軸方向に変位を吸収することができる耐震
性を有する継手付管である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果を有する。 (1)管内面にライニング層が形成され、しかも管内流
体に対した膨張する材質が必要に応じて使用されてお
り、管内流体の種類、管路の高い耐食性、シール性を確
保することができる。 (2)管継手部の強度は、管端厚肉部に形成されてお
り、管体同等以上であるために、管継手部の脆弱性が解
消され、大規模な地震に伴う断層変位あるいは液状化に
よる地盤の側方流動や浮力によって管路に作用する変位
負荷に対して、管路全体として、管体が有する延性強度
を十分発揮することができる。また、一体化構造では、
管軸方向の地盤変位を、管体の一様なひずみで吸収し、
変位吸収構造では継手部で地盤変位を積極的に吸収する
ので、管路全体として高い耐震性が確保される。
【0032】(3)継手部の部品数が少なく施工性、コ
スト、品質管理、維持管理の面で有利である。 (4)継手部の外面形状が滑らかであり、本管外面から
の張り出し量も小さいので、埋設管などにおいては現地
防食の施工性がよい利点がある。 (5)現地で管体を接合する際に、溶接作業が不要であ
るために、溶接施工に伴う次ぎのような課題が解決され
る。すなわち、熟練作業者が不要であり、溶接用機材や
その付帯設備が不要である。しかも施工能率が高く、溶
接熱による管材料および塗覆装材への影響がない利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管継手付ライニング管の実施形態
1を示す半裁断面による外観図である。
【図2】図1の管継手付ライニング管の詳細構造を示す
な半裁断面図、その接合方法を示す図である。
【図3】(a)、(b)は実施形態1の継手部の断面
図、(c)は他の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る管継手付ライニング管の実施形態
2を示す半裁断面による外観図と、その接合方法を説明
するための図である。
【図5】(a)は図4の継手部を示す半裁断面図、
(b)は軸方向からの図である。
【図6】本発明に係る管継手付ライニング管の実施形態
3の外観図、接合方法を説明する図である。
【図7】(a)は図6の継手部を示す半裁断面図、
(b)は軸方向からの図である。
【図8】(a)は本発明に係る管継手付ライニング管の
実施形態4の外観図、(b)、(c)は継手方法を説明
するための半裁断面図である。
【図9】従来の耐震継手付管の一例を示す半裁断面図で
ある。
【図10】(a)は従来の耐震継手付管の他の例を示す
半裁断面図、(b)は従来の耐震継手付管の要部断面図
である。
【符号の説明】
10 本管 11、12 管継手部材 13 ライニング層 14、15 接合部 14a、15a 凹凸付テーパ面 16a、18a 山部 16b、18b 谷部 17、19 管当接面 20、30、40 管継手付ライニング管 21、31、41 管端厚肉部 22 環状溝部 23、33、43 管端厚肉部 24、25、34、35 管当接面 26 カップリング部材 27、37 環状溝部 28、38 Oリング 29 ボルト 36 嵌合型締結部材 42 楔状係止部材 43a 楔状嵌合穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 正樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管とその管両端の管端厚肉部による継
    手部とが設けられ、且つ前記管内表面、前記管端厚肉部
    内表面および管当接面にライニング層を施したことを特
    徴とする管継手付ライニング管。
  2. 【請求項2】 本管とその管両端の管端厚肉部による継
    手部とが設けられ、且つ前記管内表面、前記管端厚肉部
    内表面、管当接面および前記継手部の管接合面にライニ
    ング層を施したことを特徴とする管継手付ライニング
    管。
  3. 【請求項3】 前記管端厚肉部内表面および管接合面に
    ライニング層を施したことを特徴とする請求項2記載の
    管継手付ライニング管。
  4. 【請求項4】 前記ライニング層は、単層あるいは多層
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載の管
    継手付ライニング管。
  5. 【請求項5】 前記ライニング層は、樹脂成形した単数
    または複数のライニング材を熱融着したものであること
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載の管継手付
    ライニング管。
  6. 【請求項6】 前記ライニング層は、非成形材料の塗
    装、めっき、吹付による層であることを特徴とする管継
    手付ライニング管。
  7. 【請求項7】 前記管端厚肉部内表面に形成された前記
    ライニング層が水分または油性を吸収する吸水性または
    吸油性樹脂層を含むことを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の管継手付ライニング管。
  8. 【請求項8】 本管とその管両端に管端厚肉部による継
    手部とが設けられ、前記管内表面、前記管端厚肉部内表
    面および管当接面にライニング層を施し、前記管当接面
    のライニング層は、管内流体によって膨張する材質であ
    ることを特徴とする管継手付ライニング管。
  9. 【請求項9】 前記管当接面または前記管接合面に施さ
    れた前記ライニング層は、加熱によって膨張する材質を
    含むことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の管
    継手付ライニング管。
JP23479797A 1997-08-29 1997-08-29 管継手付ライニング管 Withdrawn JPH1182868A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008257A (ja) * 2007-06-11 2009-01-15 Turbomeca 安全締結具手段を含む結合システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008257A (ja) * 2007-06-11 2009-01-15 Turbomeca 安全締結具手段を含む結合システム

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