JPH1182102A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH1182102A
JPH1182102A JP23982797A JP23982797A JPH1182102A JP H1182102 A JPH1182102 A JP H1182102A JP 23982797 A JP23982797 A JP 23982797A JP 23982797 A JP23982797 A JP 23982797A JP H1182102 A JPH1182102 A JP H1182102A
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JP
Japan
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throttle valve
estimated
intake air
air amount
time
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JP23982797A
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Naohide Fuwa
直秀 不破
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御スロットル弁装置を備えた空気量先
行燃料供給量追従制御方式の内燃機関の制御装置におい
て、常に正確な空燃比が得られるようにする。 【解決手段】 アクセルペダルの操作位置に応じてスロ
ットル弁開度と燃料供給量を制御し、燃料噴射量の算出
時に燃料がシリンダに吸入される時間後のスロットル弁
開度TA' を推定し、推定したスロットル弁開度TA' と現
在の機関回転数Neとからこの時の推定吸入空気量GNVLV
を算出し、算出した推定吸入空気量GNVLVにより燃料噴
射量を決定する空気量先行燃料追従制御方式の内燃機関
の制御装置を、燃料噴射量の算出時に、スロットル弁開
度TA' の推定と同時に機関回転数Neの過去の推移からこ
の時の機関回転数NEを推定し、推定スロットル弁開度T
A' と推定機関回転数NEとによりこの時の推定吸入空気
量GNVLV を算出し、算出した推定吸入空気量GNVLV によ
り燃料噴射量を決定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の制御装置
に関し、特に、電子制御スロットル弁を備えた内燃機関
において吸入空気量を先行させ、燃料供給量をこれに追
従させて空燃比を制御する方式の内燃機関の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御燃料噴射制御方式の内燃
機関においては、吸入空気量を計測し、それに見合う燃
料噴射量を演算して空燃比を調節している。この空燃比
の調節方法は、吸入空気量はアクセルペダルの踏込み量
に応じて決まるという考え方に基づいている。このた
め、機関の加速時や減速時等のように吸入空気量の変化
が大きい時には、機関を制御するコンピュータにおける
吸入空気量の計測誤差が生じるという問題があった。
【0003】そこで、アクセルペダルの踏込み量に応じ
てスロットル弁を電気的なアクチュエータを用いて制御
する電子制御スロットル弁を使用し、噴射燃料量を先に
決定し、後から吸入空気量を追従させる燃料供給量先
行、空気量追従制御方式のエンジン制御装置がある(特
公平7−33781号公報参照)。特公平7−3378
1号公報に記載のエンジン制御装置には、アクセルペダ
ルの操作位置に応じて燃料供給量とスロットル弁開度を
調節するようにした燃料供給量先行、空気量追従制御方
式のエンジンにおいて、燃料供給量の制御に対して、ア
クセルペダルの操作位置とエンジンの回転速度に応じ
て、燃料が実際にシリンダに吸入されるまでの時間を所
定遅れ時間として、スロットル弁の開度制御にこの所定
時間の遅れ時間を設定する技術が開示されている。
【0004】この遅れ時間の設定により、噴射された燃
料が実際にシリンダ内に吸入されるまでの時間が考慮さ
れ、シリンダ内における燃料量と吸入空気量とが精密に
制御されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−33781号公報に記載のエンジン制御装置におい
ては、実際には、頻繁にエンジンの運転条件が変化する
ため、前述のように演算された遅れ時間はエンジン回転
数、燃料噴射量の変化によって変動する時間であり、特
に急激なアクセルペダルの操作時には変動量が過大であ
るため、スロットル弁が応答しきれない場合が発生し、
毎回のスロットル弁開度制御に当てはめてスロットル弁
開度を目標値に制御することが困難であり、正確な空燃
比を常に得ることができないという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、吸入空気量を先に決定
し、燃料供給量をこれに追従させて空燃比を制御する空
気量先行、燃料供給量追従制御方式を採用した電子制御
スロットル弁装置を備える内燃機関において、スロット
ル弁開度変化が与える吸入空気量変化への影響を正確に
把握すると共に、機関の回転数変化が与える吸入空気量
への影響をも考慮することにより、常に正確な空燃比を
得ることができる内燃機関の制御装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の発明は、アクセルペダルの操作位置に応じて
スロットル弁開度と燃料供給量を制御するようにした空
気量先行燃料追従制御方式の内燃機関の制御装置であっ
て、燃料噴射量の算出時に燃料が実際にシリンダに吸入
される時間後に相当するスロットル弁開度を推定し、推
定したスロットル弁開度と現在の機関回転数とからこの
時の推定吸入空気量を算出し、算出した推定吸入空気量
により燃料噴射量を決定する内燃機関の制御装置におい
て、燃料噴射量の算出時に、スロットル弁開度の推定と
同時に機関回転数の過去の推移からこの時の機関回転数
を推定し、推定スロットル弁開度と推定機関回転数とに
よりこの時の推定吸入空気量を算出し、算出した推定吸
入空気量により燃料噴射量を決定するようにしたことを
特徴としている。
【0008】この第1の発明の原理的な構成が図1に示
される。第1の発明に記載の内燃機関の制御装置は、ア
クセルペダルの操作位置に応じてスロットル弁開度と燃
料供給量を制御するようにした空気量先行燃料追従制御
方式の内燃機関の制御装置であって、アクセルペダルの
操作位置に応じたスロットル弁開度目標値を算出するス
ロットル弁開度目標値の算出手段と、スロットル弁開度
目標値を所定時間の間記憶するスロットル弁開度目標値
の記憶手段と、算出されたスロットル弁開度目標値か
ら、スロットル弁の応答遅れと記憶されたスロットル弁
開度目標値の推移を考慮してスロットル弁開度推定値を
算出するスロットル弁開度推定値の算出手段と、スロッ
トル弁開度推定値を所定時間の間記憶するスロットル弁
開度推定値の記憶手段と、記憶されたスロットル弁開度
目標値を所定時間の経過後にスロットル弁開度制御値と
して出力するスロットル弁開度制御値の出力手段と、こ
のスロットル弁開度制御値に従ってスロットル弁を開閉
駆動するスロットル弁の駆動手段と、機関の回転数を検
出して記憶する機関回転数の検出、記憶手段と、機関の
運転状態に応じて燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻を算出
する吸気弁閉弁時刻の算出手段と、記憶された機関回転
数の推移から、燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻における
機関回転数を推定する吸気弁閉弁時の機関回転数の推定
手段と、記憶されたスロットル弁開度推定値と、燃料噴
射気筒の吸気弁閉弁時刻及び推定機関回転数とから、吸
気弁閉弁時刻における推定吸入空気量を現在の時刻にお
いて算出する推定吸入空気量の算出手段と、現在時刻に
おけるスロットル弁開度目標値から、現在時刻における
吸入空気量を算出する現在の吸入空気量の算出手段と、
内燃機関の吸気通路に設けられて実際の吸入空気量を検
出する吸入空気量の検出手段と、吸気弁閉弁時刻におけ
る推定吸入空気量から現在時刻における吸入空気量を減
算して求めた偏差を、現在時刻における実際の吸入空気
量に加えることにより、燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻
における推定吸入空気量の補正値を算出する推定吸入空
気量の補正手段と、この補正された将来の推定吸入空気
量と目標空燃比とから燃料供給量を算出する燃料供給量
の算出手段と、算出された燃料供給量の燃料を供給する
燃料供給手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】また、前記目的を達成する本発明の第2の
発明は、アクセルペダルの操作位置に応じてスロットル
弁開度と燃料供給量を制御するようにした空気量先行燃
料追従制御方式の内燃機関の制御装置であって、燃料噴
射量の算出時に燃料が実際にシリンダに吸入される時間
後に相当するスロットル弁開度を推定し、推定したスロ
ットル弁開度と現在の機関回転数とからこの時の推定吸
入空気量を算出し、算出した推定吸入空気量を現在の吸
入空気量と現在の推定吸入空気量で補正して推定吸入空
気量の補正値を算出し、補正した推定吸入空気量により
燃料噴射量を決定する内燃機関の制御装置において、推
定吸入空気量を記憶しておき、推定吸入空気量の補正値
の算出時に使用する現在の推定吸入空気量として、燃料
噴射量の算出時に算出した燃料が実際にシリンダに吸入
される時間と同じ時間前に算出された推定吸入空気量を
使用することを特徴としている。
【0010】この第2の発明の原理的な構成が図2に示
される。第2の発明に記載の内燃機関の制御装置は、ア
クセルペダルの操作位置に応じてスロットル弁開度と燃
料供給量を制御するようにした空気量先行燃料追従制御
方式の内燃機関の制御装置であって、アクセルペダルの
操作位置に応じたスロットル弁開度目標値を算出するス
ロットル弁開度目標値の算出手段と、スロットル弁開度
目標値を所定時間の間記憶するスロットル弁開度目標値
の記憶手段と、算出されたスロットル弁開度目標値か
ら、スロットル弁の応答遅れと記憶されたスロットル弁
開度目標値の推移を考慮してスロットル弁開度推定値を
算出するスロットル弁開度推定値の算出手段と、スロッ
トル弁開度推定値を所定時間の間記憶するスロットル弁
開度推定値の記憶手段と、記憶されたスロットル弁開度
目標値を所定時間の経過後にスロットル弁開度制御値と
して出力するスロットル弁開度制御値の出力手段と、こ
のスロットル弁開度制御値に従ってスロットル弁を開閉
駆動するスロットル弁の駆動手段と、機関の運転状態に
応じて燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻を算出する吸気弁
閉弁時刻の算出手段と、スロットル弁開度推定値から将
来の推定吸入空気量を算出する推定吸入空気量の算出手
段と、算出された推定吸入空気量を記憶する推定吸入空
気量の記憶手段と、内燃機関の吸気通路に設けられて実
際の吸入空気量を検出する吸入空気量の検出手段と、こ
れまでに記憶された推定吸入空気量のうち、現在時刻に
対応する推定吸入空気量を現在時刻における吸入空気量
として読み出す現在の推定吸入空気量の読出手段と、記
憶された推定吸入空気量のうちの吸気弁閉弁時刻におけ
る推定吸入空気量から現在時刻における吸入空気量を減
算して求めた偏差を、現在時刻における実際の吸入空気
量に加えることにより、燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻
における推定吸入空気量を算出する推定吸入空気量の補
正手段と、この補正された将来の推定吸入空気量と目標
空燃比とから燃料供給量を算出する燃料供給量の算出手
段と、算出された燃料供給量の燃料を供給する燃料供給
手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】本発明の内燃機関の制御装置によれば、将
来のスロットル開度の推移が推定、記憶され、現在の時
点における燃料噴射量の算出時に、燃料が実際にシリン
ダに供給される時間後に相当する推定スロットル開度値
が算出され、この推定スロットル開度値に見合った推定
吸入空気量が算出され、その吸入空気量変化に従って燃
料量の噴射がに実行される場合、スロットル弁開度値に
応じて推定した将来の推定吸入空気量が、将来の機関回
転数の変化を考慮して算出されるので、より正確な要求
噴射量を算出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明す
る。図3には本発明の一実施例の制御装置を備えた電子
制御燃料噴射式の多気筒内燃機関1が概略的に示されて
いる。図3において、内燃機関1の吸気通路2には図示
しないエアクリーナの下流側にエアフローメータ16と
スロットル弁3がこの順に設けられている。
【0013】エアフローメータ16にはメジャリングプ
レート17があり、吸気はこのメジャリングプレート1
7を押し開けてスロットル弁3側に流入する。メジャリ
ングプレート17の開度は吸入空気量によって決まる。
メジャリングプレート17には図示しないポテンショメ
ータが接続されており、メジャリングプレート17の開
度、即ち、吸入空気量がこのポテンショメータによって
電圧値に置き換えられてエアフローメータ16から出力
される。
【0014】また、スロットル弁3の軸の一端にはこの
スロットル弁3を駆動するアクチュエータ4が設けられ
ており、他端にはスロットル弁3の開度を検出するスロ
ットル開度センサ5が設けられている。即ち、この実施
例のスロットル弁3はアクチュエータ4によって開閉駆
動される電子制御スロットルである。スロットル弁3の
下流側の吸気通路2にはサージタンク6があり、このサ
ージタンク6内には吸気の圧力を検出する圧力センサ7
が設けられている。更に、サージタンク6の下流側に
は、各気筒毎に燃料供給系から加圧燃料を吸気ポートへ
供給するための燃料噴射弁8が設けられている。エアフ
ローメータ16からの出力、スロットル開度センサ5の
出力、及び、圧力センサ7の出力は、マイクロコンピュ
ータを内蔵したECU(エンジン・コントロール・ユニ
ット)10に入力される。
【0015】また、内燃機関1のシリンダブロックの冷
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。これら
水温センサ11及びO2 センサ13の出力はECU10
に入力される。
【0016】更に、このECU10には、アクセルペダ
ル14に取り付けられたアクセル踏込量センサ15から
のアクセル踏込量信号や、図示しないディストリビュー
タに取付けられたクランク角センサからの機関回転数N
eが入力される。以上のような構成において、図示しな
いキースイッチがオンされると、ECU10が通電され
てプログラムが起動し、各センサからの出力が取り込ま
れ、スロットル弁3を開閉するアクチュエータ4や燃料
噴射弁8、或いはその他のアクチュエータの制御が開始
される。ECU10には、各種センサからのアナログ信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、
各種センサからの入力ディジタル信号や各アクチュエー
タを駆動する信号が出入りする入出力インタフェース1
01、演算処理を行うCPU102、ROM103やR
AM104等のメモリや、クロック105等が設けられ
ており、これらはバス106で相互に接続されている。
ECU10の構成については公知であるので、これ以上
の説明を省略する。
【0017】ここで、図3のように構成された内燃機関
の制御装置における本発明の制御の一例について説明す
る。この実施例では、運転者による現在のアクセルペダ
ルの操作量に対して、電子制御スロットルにおけるスロ
ットル弁の、このアクセルペダルの操作量に対する目標
開度(開度目標値)を所定時間だけ記憶してその出力を
保留し、所定時間後に電子制御スロットルのアクチュエ
ータにこの開度目標値をスロットル弁の開度制御値とし
て出力するようにする。従って、現在のアクセルペダル
の操作量は、極僅かな所定時間だけ意図的に遅延させら
れて電子制御スロットルのアクチュエータに伝えられ、
スロットル弁はこの所定時間だけ遅れてアクセルペダル
の操作量に追従する。
【0018】一方、スロットル弁開度の制御値に対し
て、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ4には応
答遅れがある。即ち、アクセルペダルの踏込量(スロッ
トル弁開度の目標値)が直線的に変化しても、スロット
ル弁の推定開度はこれに遅れて追従する。これを図4を
用いて説明する。図4では、機関の第1気筒♯1の燃料
噴射量を算出する時点を現在の時刻toとし、スロット
ル弁開度の目標値を遅延する時間をD、機関の第1気筒
♯1の吸気弁の閉弁時刻をTとする。現在の時刻toで
は、エアフローメータ16からの吸入空気量GN、内燃
機関1の機関回転数Ne、吸気圧力P、アクセルペダル
の踏込み量(操作位置)等の運転状態パラメータが各種
センサからECU10に取り込まてれおり、現在のアク
セルペダルの操作位置に応じたスロットル弁開度の目標
値TAとスロットル弁の推定開度(スロットル弁開度の
推定値)TA′が計算されると共に、機関の運転状態か
ら第1気筒♯1の吸気行程の終了時点、即ち、吸気弁の
閉弁時刻Tが計算される。計算されたスロットル弁開度
の目標値TAと推定開度TA′はECU10のRAM1
04に記憶される。
【0019】更に、現在の時刻toにおいて閉弁時刻T
が求められた後は、時刻Tから所定遅延時間Dだけ前の
時刻tnが算出され、この時刻tnにおけるスロットル
弁の推定開度TA′が算出される。時刻tnにおけるス
ロットル弁の推定開度TA′が時刻Tにおけるスロット
ル弁の推定開度である。そして、吸気弁の閉弁時刻Tに
おけるスロットル弁の推定開度TA′が分かると、それ
に応じた吸入空気量から燃料噴射量を算出することがで
きる。時刻t1における第2気筒♯2についても、第1
気筒♯1と同様の方法で、第2気筒♯2の吸気弁の閉弁
時刻T1における燃料噴射量を算出することができる。
【0020】一方、アクセルペダルの踏込量に応じたス
ロットル弁開度の目標値TAが直線的に変化するのに対
して、スロットル弁はこれに遅れて追従するので、スロ
ットル弁の推定開度TA′は、スロットル弁開度の目標
値TAよりも小さめに推定する必要がある。従って、燃
料噴射気筒(図4では第1気筒♯1)の吸気弁閉弁時刻
Tにおけるスロットル弁の推定開度TA′も、スロット
ル弁開度の目標値TAより小さい。そして、時刻Tにお
いてアクチュエータ4に与えられた推定開度TA′に対
して、アクチュエータ4はスロットル弁の開度をこの推
定開度TA′に遅滞なく追従させるようにスロットル弁
を駆動する。
【0021】ところで、空気量先行、燃料追従方式の空
燃比の制御方式では、スロットル弁3のアクセルペダル
の操作量に対する追従を意図的に遅らせた分だけ、これ
からスロットル弁3がどのように動くかが把握でき、そ
れに合わせて吸入空気量がどのように推移するかを計算
で求めることができる。この結果、次の燃料噴射気筒の
吸気弁の閉弁時刻におけるスロットル弁3の開度から吸
入空気量が分かるので、この吸入空気量に合わせた燃料
噴射量を、次の燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻を求め
たた時点で算出することができ、この算出した燃料噴射
量を吸気弁の閉弁時刻よりも前の所定のタイミング、つ
まり所定のクランク角位置であることを検出して噴射で
きるのである。
【0022】なお、この場合、意図的な遅延時間は、現
在から次の燃料噴射気筒の吸気弁が閉弁する時刻迄の時
間よりも長く設定してある。この意図的な遅延時間は、
内燃機関1の回転数Neに応じて、燃料噴射量を算出す
る時点から次の燃料噴射気筒の吸気弁が閉弁する時刻迄
の時間よりも長くなるような値を予め計算しておき、マ
ップの形でECU10のメモリ内に格納しておいて、機
関の回転数Neに応じて読み出せば良い。
【0023】ここで、次の燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁
時刻におけるスロットル弁3の開度から計算される吸入
空気量について説明する。最初に、本発明者がこれまで
に案出した燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻における吸
入空気量の算出手順は、以下のようなものであった。 (1) まず、一定時間内の将来のスロットル弁開度の推移
を推定し、これをスロットル弁開度の推定値TA′とし
て記憶装置に格納しておき、燃料噴射量を算出する現在
時刻において燃料が実際にシリンダに吸入される時間後
に相当するスロットル弁開度の推定値TA′を記憶装置
から読み出し、このスロットル弁開度の推定値TA′と
現在の機関回転数Neとから推定吸入空気量GNVLV
を算出する〔GNVLV=f(TA′,Ne)〕。
【0024】(2) 次に、推定吸入空気量GNVLVと実
際の吸入空気量GN(エアフローメータにより計測)と
の間において定常的に存在するずれを相殺するために、
現在の実際のスロットル開度TAと現在の機関回転数N
eとから現在の吸入空気量GNBSEを推定する〔GN
BSE=f(TA,Ne)〕。 (3) そして、(1) で算出した推定吸入空気量GNVLV
からこの現在の吸入空気量GNBSEを減算し、燃料噴
射気筒の吸気弁の閉弁時刻における吸入空気量GNFW
Dの現在の吸入空気量GNBSEとの差分(GNVLV
−GNBSE)を算出する。
【0025】(4) この差分(GNVLV−GNBSE)
を現在の実際の吸入空気量GNに加算する。これより、
燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻での吸入空気量GNF
WDを推定する式は以下のようになる。 GNFWD=(GNVLV−GNBSE)+GN ところが、この算出手順では、(1) における推定吸入空
気量GNVLVの算出に際して、現在の機関回転数Ne
を使用しており、吸入空気量は機関回転数にも大きく影
響を受けるので、(1) において算出した推定吸入空気量
GNVLVは、現在の機関回転数Neと吸気弁の閉弁時
刻における機関回転数NEとの誤差のために、必ずしも
正確な値とは言いがたかった。
【0026】よって、本発明の第1の実施例では、(1)
における吸気弁の閉弁時刻の推定吸入空気量GNVLV
の算出に使用する機関回転数に現在の値を使用せず、吸
気弁の閉弁時刻における推定機関回転数を使用する。吸
気弁の閉弁時刻における機関回転数の推定値の算出には
以下の2通りの方法がある。 (1-A) まず、機関回転数Neは検出する毎にその値を記
憶装置に格納しておき、現在までの機関回転数Neの推
移を把握して、この推移が継続するものと見なして現在
時刻から吸気弁の閉弁時刻までの機関回転数Neの変化
を算出する。
【0027】(1-B) 既に吸入された空気量より機関にお
ける発生トルクを算出し、機関の冷却水温、変速機のギ
ヤのシフト位置、車速等の車両の運転状態情報から、機
関回転数Neの変化量を算出し、この変化量に基づいて
現在から吸気弁閉弁時刻までの機関回転数Neの変化を
算出する。第1の実施例では、このようにして推定した
吸気弁閉弁時刻における機関回転数NEと、スロットル
弁開度の推定値TA′とから推定吸入空気量GNVLV
を算出する〔GNVLV=f(TA′,NE)〕。(2)
から(3) の手順については本発明者がこれまでに案出し
た燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻における吸入空気量
の算出手順と同じである。
【0028】第1の実施例のように、吸気弁の閉弁時刻
における推定吸入空気量GNVLVの算出に、これまで
の機関回転数Neの推移から得られる推定機関回転数N
Eを使用することにより、燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁
時刻での補正された推定吸入空気量GNFWDの値が一
層正確になり、正確な要求噴射量を算出することができ
る。
【0029】また、本発明の第2の実施例では、前述の
(3) における現在の吸入空気量GNBSEの推定を以下
のような手順で行う。 (1-2) まず、一定時間内の将来のスロットル弁開度の推
移を推定し、これをスロットル弁開度の推定値TA′と
して記憶装置に格納すると共に、スロットル弁開度の推
定値TA′から将来の推定吸入空気量GNVLVを算出
してこれも記憶装置に格納する。
【0030】(2-2) 記憶された過去の推定吸入空気量G
NVLVの内、現在時刻に対応する推定吸入空気量GN
VLVPを読み出し、読み出した値を現在時刻における
吸入空気量GNBSEとする。 (3-2) そして、(1-2) で記憶した推定吸入空気量GNV
LVのうち、吸気弁閉弁時刻に対応するものを読み出
し、この吸気弁閉弁時刻に対応する推定吸入空気量GN
VLVから(2-2) で算出した現在の吸入空気量GNBS
Eを減算し、燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻における
吸入空気量GNFWDの現在の吸入空気量GNBSEと
の差分(GNVLV−GNBSE)を算出する。
【0031】(4-2) この差分(GNVLV−GNBS
E)を現在の実際の吸入空気量GNに加算することによ
り、燃料噴射気筒の吸気弁の閉弁時刻での補正された推
定吸入空気量GNFWDを求める。第2の実施例では手
順の(1-2) 〜(3-2) が本発明者が先に提案した手順と異
なる。この結果、(3-2) における将来の推定吸入空気量
GNVLVは現在における機関回転数(NEに相当)を
基に算出されており、現在時刻における吸入空気量GN
BSEは、過去においてその時点の機関回転数Neを基
に算出された将来(過去における将来で現在に相当)の
推定吸入空気量GNVLVを基準にして算出されるの
で、現在における将来の推定吸入空気量GNVLVは機
関回転数Neの推移を考慮して算出されていることにな
るのである。
【0032】以上のような本発明の第1の実施例の制御
手順の一例を図5と図6に示すフローチャートを用いて
説明する。図5と図6のルーチンは所定時間毎、例えば
8ms毎に実行される。図5のステップ501ではま
ず、内燃機関1の運転状態の検出が行われる。この運転
状態の検出は、機関回転数Ne、吸気圧力P、アクセル
ペダルの踏込み量(操作位置)等の運転状態パラメータ
を各種センサからECU10に取り込むことによって行
うことができる。このステップ501では少なくとも検
出された機関回転数NeがECU10のRAM104に
記憶される。続くステップ502では、アクセルペダル
の操作位置が読み込まれ、次のステップ503において
このアクセルペダルの操作位置に対応するスロットル弁
開度の目標値TAが算出され、ECU10のRAM10
4に記憶される。
【0033】続くステップ504では、今回のスロット
ル弁開度の目標値TAから、スロットル弁の遅れと、R
AM104に記憶された過去の所定期間のスロットル弁
開度の目標値TAの推移を考慮して推定開度TA′が算
出され、ECU10のRAM104に記憶される。そし
て、ステップ505においてはこのスロットル弁の目標
開度TAから燃料噴射量を計算する現在の時刻における
吸入空気量GNBSEが算出される。続くステップ50
6ではステップ501で検出された機関回転数Neを含
む機関の運転状態から、次の燃料噴射気筒の吸気弁閉弁
時刻Tが算出される。
【0034】そして、続くステップ507ではステップ
501で記憶された機関回転数Neの推移と、ステップ
506で算出された吸気弁閉弁時刻Tとから、燃料噴射
気筒の吸気弁の閉弁時における推定機関回転数NEが算
出される。この後、ステップ508においては、記憶さ
れているスロットル弁の推定開度TA′と推定機関回転
数NEとから、吸気弁閉弁時刻Tにおける推定吸入空気
量GNVLVが算出される。
【0035】次のステップ509では、エアフローメー
タ16から現在の吸入空気量GNが読み出され、ステッ
プ510においてはステップ505で算出された現在の
吸入空気量GNBSE、ステップ508で算出された吸
気弁閉弁時刻Tにおける推定吸入空気量GNVLV、及
び、ステップ509で読み出された現在の吸入空気量G
Nを用いて、推定吸入空気量GNVLVの補正値GNF
WDが下記の式から算出される。
【0036】 GNFWD = (GNVLV−GNBSE)+GN このようにして補正された推定吸入空気量GNFWDが
算出されると、ステップ511においてこの推定吸入空
気量GNFWDに応じた燃料噴射量が算出される。この
燃料噴射量は、説明は省略するが、機関の運転状態に応
じて他のルーチンで求められる目標空燃比になるよう
に、スロットル弁開度から求められる吸入空気量に基づ
いて演算される。
【0037】次のステップ512では、演算された吸気
弁の閉弁時刻Tと、この吸気弁の閉弁時刻Tに対応する
燃料噴射量がECU10内のRAM104に記憶されて
このルーチンが終了する。一方、図6に示す噴射制御ル
ーチンでは、ステップ601において所定時間毎に吸気
弁の閉弁時刻よりも前の所定タイミングを表す所定クラ
ンク角位置か否かが判定される。そして、所定クランク
角位置である時にはステップ602に進み、この所定ク
ランク角位置に対応する燃料噴射量がECU10のRA
M104から読み出され、この燃料噴射量が噴射弁8か
ら噴射されてステップ603に進む。一方、ステップ6
01で所定クランク角位置ではない時にはそのままステ
ップ603に進む。
【0038】ステップ603では、現在の時刻から所定
時間Dだけ前にECU10のRAM104に記憶された
スロットル弁開度の目標値TAが読み出され、これがス
ロットル弁開度の制御値としてアクチュエータ4に出力
される。アクチュエータ4によりこのスロットル弁開度
の制御値に基づいてスロットル弁3が開閉駆動される。
次に、本発明の第2の実施例の制御手順の一例を図7に
示すフローチャートを用いて説明する。図7のルーチン
も所定時間毎、例えば8ms毎に実行される。なお、第
2の実施例の制御手順において、第1の実施例と同じ制
御手順には同じステップ番号を付して説明する。
【0039】図7のステップ501′では内燃機関1の
運転状態の検出が行われる。この運転状態の検出は、機
関回転数Ne、吸気圧力P、アクセルペダルの踏込み量
(操作位置)等の運転状態パラメータを各種センサから
ECU10に取り込むことによって行うことができる。
続くステップ502では、アクセルペダルの操作位置が
読み込まれ、次のステップ503においてこのアクセル
ペダルの操作位置に対応するスロットル弁開度の目標値
TAが算出され、ECU10のRAM104に記憶され
る。
【0040】続くステップ504では、今回のスロット
ル弁開度の目標値TAから、スロットル弁の遅れと、R
AM104に記憶された過去の所定期間のスロットル弁
開度の目標値TAの推移を考慮して推定開度TA′が算
出され、ECU10のRAM104に記憶される。第2
の実施例では第1の実施例のステップ505が省略さ
れ、ステップ506に進む。ステップ506ではステッ
プ501で検出された機関回転数Neを含む機関の運転
状態から、次の燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻Tが算出
される。ステップ506が終了するとステップ701に
進む。
【0041】第2の実施例では、ステップ701におい
て、ステップ501′で検出された機関回転数Neとス
テップ504で記憶されたスロットル弁の推定開度T
A′、及びステップ506で算出された吸気弁の閉弁時
刻Tとから、吸気弁の閉弁時刻Tにおける推定吸入空気
量GNVLVが算出され、算出された推定吸入空気量G
NVLVがステップ702においてECU10のRAM
104に記憶される。
【0042】続くステップ703では、ECU10のR
AM104に記憶されている過去において計算された推
定吸入空気量GNVLVのうち、現在の時刻toから噴
射気筒の吸気弁の閉弁時刻Tまでの時間(T−to)と
同じ時間だけ前の推定吸入空気量GNVLVPが読み出
され、この推定吸入空気量GNVLVPが現在における
推定吸入空気量GNBSEとされる。
【0043】第1の実施例では、現在時刻toにおける
推定吸入空気量GNBSEが現在の機関回転数Neに基
づいて算出され、吸気弁閉弁時刻Tにおける推定吸入空
気量GNVLVが吸気弁閉弁時刻Tにおける機関回転数
NEが、過去の機関回転数の推移から推定して算出され
て推定吸入空気量の補正値GNFWDが算出されてい
た。一方、第2の実施例では、吸気弁閉弁時刻Tにおけ
る推定吸入空気量GNVLVが現在の機関回転数Neに
基づいて算出されるが、現在時刻toにおける推定吸入
空気量GNBSEには、現在時刻toから吸気弁閉弁時
刻Tまでの時間に相当する時間だけ過去において算出さ
れた推定吸入空気量GNVLVが使用される。従って、
第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、吸気
弁閉弁時刻Tにおける推定吸入空気量GNVLVは、吸
気弁閉弁時刻Tにおける推定機関回転数NEに基づいて
算出されたと同じことになる。
【0044】この後のステップ509ではエアフローメ
ータ16から現在の吸入空気量GNが読み出され、ステ
ップ510ではステップ703で算出された現在の吸入
空気量GNBSE、ステップ701で算出された吸気弁
閉弁時刻Tにおける推定吸入空気量GNVLV、及び、
ステップ509で読み出された現在の吸入空気量GNを
用いて、推定吸入空気量GNVLVの補正値GNFWD
が下記の式から算出される。
【0045】 GNFWD = (GNVLV−GNBSE)+GN このようにして補正された推定吸入空気量GNFWDが
算出されると、ステップ511においてこの推定吸入空
気量GNFWDに応じた燃料噴射量が算出され、ステッ
プ512では、演算された吸気弁の閉弁時刻Tと、この
吸気弁の閉弁時刻Tに対応する燃料噴射量がECU10
内のRAM104に記憶されてこのルーチンが終了す
る。
【0046】この後に実行される噴射制御ルーチンは、
図6で説明した噴射制御ルーチンと全く同じである。こ
のように、以上説明した第1と第2の実施例の内燃機関
の制御装置では、空気量先行、燃料供給量追従制御方式
を採用し、電子制御スロットル弁装置で吸入空気量を制
御する内燃機関において、吸気弁閉弁時の推定吸入空気
量の算出に、吸気弁閉弁時における機関回転数が考慮さ
れるので、吸気弁閉弁時の推定吸入空気量の値がより正
確なものとなる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1と第
2の発明の内燃機関の制御装置によれば、将来のスロッ
トル開度の推移が推定、記憶され、現在の時点における
将来の燃料噴射量の算出時に、燃料が実際にシリンダに
供給される時間後に相当する推定スロットル開度値が算
出され、この推定スロットル開度値に見合った推定吸入
空気量が算出され、その吸入空気量変化に従って燃料量
の噴射がに実行される場合、スロットル弁開度値に応じ
て推定した将来の推定吸入空気量が、将来の機関回転数
の変化を考慮して算出されるので、より正確な要求噴射
量を算出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内燃機関の制御装置の
構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例の内燃機関の制御装置の
構成を示す構成図である。
【図3】本発明の内燃機関の制御装置の一実施例の全体
構成を示す構成図である。
【図4】本発明の制御におけるアクセル開度、スロット
ル弁開度、及び吸気弁の閉弁時刻の関係を時間の経過と
共に示す説明図である。
【図5】本発明の内燃機関の制御装置における第1の実
施例の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】噴射制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の内燃機関の制御装置における第2の実
施例の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気通路 3…スロットル弁 4…アクチュエータ 5…スロットル開度センサ 7…圧力センサ 8…燃料噴射弁 10…ECU(エンジン・コントロール・ユニット) 11…水温センサ 12…排気通路 13…O2 センサ 14…アクセルペダル 15…アクセル踏込量センサ 16…エアフローメータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 376 F02D 45/00 376B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの操作位置に応じてスロ
    ットル弁開度と燃料供給量を制御するようにした空気量
    先行燃料追従制御方式の内燃機関の制御装置であって、
    燃料噴射量の算出時に燃料が実際にシリンダに吸入され
    る時間後に相当するスロットル弁開度を推定し、推定し
    たスロットル弁開度と現在の機関回転数とからこの時の
    推定吸入空気量を算出し、算出した推定吸入空気量によ
    り燃料噴射量を決定する内燃機関の制御装置において、 前記燃料噴射量の算出時に、前記スロットル弁開度の推
    定と同時に機関回転数の過去の推移からこの時の機関回
    転数を推定し、推定スロットル弁開度と推定機関回転数
    とによりこの時の推定吸入空気量を算出し、算出した推
    定吸入空気量により燃料噴射量を決定するようにしたこ
    とを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の制御装置で
    あって、 アクセルペダルの操作位置に応じたスロットル弁開度目
    標値を算出するスロットル弁開度目標値の算出手段と、 スロットル弁開度目標値を所定時間の間記憶するスロッ
    トル弁開度目標値の記憶手段と、 算出されたスロットル弁開度目標値から、スロットル弁
    の応答遅れと記憶されたスロットル弁開度目標値の推移
    を考慮して、スロットル弁開度推定値を算出するスロッ
    トル弁開度推定値の算出手段と、 スロットル弁開度推定値を所定時間の間記憶するスロッ
    トル弁開度目標値の記憶手段と、 記憶されたスロットル弁開度目標値を前記所定時間の経
    過後にスロットル弁開度制御値として出力するスロット
    ル弁開度制御値の出力手段と、 このスロットル弁開度制御値に従ってスロットル弁を開
    閉駆動するスロットル弁の駆動手段と、 機関の回転数を検出して記憶する機関回転数の検出、記
    憶手段と、 機関の運転状態に応じて燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻
    を算出する吸気弁閉弁時刻の算出手段と、 記憶された機関回転数の推移から、燃料噴射気筒の吸気
    弁閉弁時刻における機関回転数を推定する吸気弁閉弁時
    の機関回転数の推定手段と、 前記記憶されたスロットル弁開度推定値と、燃料噴射気
    筒の吸気弁閉弁時刻及び推定機関回転数とから、吸気弁
    閉弁時刻における推定吸入空気量を現在の時刻において
    算出する推定吸入空気量の算出手段と、 現在時刻におけるスロットル弁開度目標値から、現在時
    刻における吸入空気量を算出する現在の吸入空気量の算
    出手段と、 内燃機関の吸気通路に設けられて実際の吸入空気量を検
    出する吸入空気量の検出手段と、 前記吸気弁閉弁時刻における推定吸入空気量から前記現
    在時刻における吸入空気量を減算して求めた偏差を、現
    在時刻における実際の吸入空気量に加えることにより、
    前記燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻における推定吸入空
    気量の補正値を算出する推定吸入空気量の補正手段と、 この補正された将来の推定吸入空気量と目標空燃比とか
    ら燃料供給量を算出する燃料供給量の算出手段と、 算出された燃料供給量の燃料を供給する燃料供給手段
    と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 アクセルペダルの操作位置に応じてスロ
    ットル弁開度と燃料供給量を制御するようにした空気量
    先行燃料追従制御方式の内燃機関の制御装置であって、
    燃料噴射量の算出時に燃料が実際にシリンダに吸入され
    る時間後に相当するスロットル弁開度を推定し、推定し
    たスロットル弁開度と現在の機関回転数とからこの時の
    推定吸入空気量を算出し、算出した推定吸入空気量を現
    在の吸入空気量と現在の推定吸入空気量で補正して推定
    吸入空気量の補正値を算出し、補正した推定吸入空気量
    により燃料噴射量を決定する内燃機関の制御装置におい
    て、 前記推定吸入空気量を記憶しておき、前記推定吸入空気
    量の補正値の算出時に使用する現在の推定吸入空気量と
    して、前記燃料噴射量の算出時に算出した燃料が実際に
    シリンダに吸入される時間と同時間前に算出された推定
    吸入空気量を使用することを特徴とする内燃機関の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の内燃機関の制御装置で
    あって、 アクセルペダルの操作位置に応じたスロットル弁開度目
    標値を算出するスロットル弁開度目標値の算出手段と、 スロットル弁開度目標値を所定時間の間記憶するスロッ
    トル弁開度目標値の記憶手段と、 算出されたスロットル弁開度目標値から、スロットル弁
    の応答遅れと記憶されたスロットル弁開度目標値の推移
    を考慮して、スロットル弁開度推定値を算出するスロッ
    トル弁開度推定値の算出手段と、 記憶されたスロットル弁開度目標値を前記所定時間の経
    過後にスロットル弁開度制御値として出力するスロット
    ル弁開度制御値の出力手段と、 このスロットル弁開度制御値に従ってスロットル弁を開
    閉駆動するスロットル弁の駆動手段と、 機関の運転状態に応じて燃料噴射気筒の吸気弁閉弁時刻
    を算出する吸気弁閉弁時刻の算出手段と、 前記記憶されたスロットル弁開度推定値と現在の機関回
    転数とから将来の推定吸入空気量を算出する推定吸入空
    気量の算出手段と、 算出された推定吸入空気量を記憶する推定吸入空気量の
    記憶手段と、 内燃機関の吸気通路に設けられて実際の吸入空気量を検
    出する吸入空気量の検出手段と、 これまでに記憶された推定吸入空気量のうち、現在時刻
    に対応する推定吸入空気量を現在時刻における吸入空気
    量として読み出す現在の推定吸入空気量の読出手段と、 前記記憶された推定吸入空気量のうちの前記吸気弁閉弁
    時刻における推定吸入空気量から前記現在時刻における
    吸入空気量を減算して求めた偏差を、現在時刻における
    実際の吸入空気量に加えることにより、前記燃料噴射気
    筒の吸気弁閉弁時刻における推定吸入空気量の補正値を
    算出する推定吸入空気量の補正手段と、 この補正された将来の推定吸入空気量と目標空燃比とか
    ら燃料供給量を算出する燃料供給量の算出手段と、 算出された燃料供給量の燃料を供給する燃料供給手段
    と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
JP23982797A 1997-09-04 1997-09-04 内燃機関の制御装置 Withdrawn JPH1182102A (ja)

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